JPH0311366Y2 - - Google Patents

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JPH0311366Y2
JPH0311366Y2 JP1984142733U JP14273384U JPH0311366Y2 JP H0311366 Y2 JPH0311366 Y2 JP H0311366Y2 JP 1984142733 U JP1984142733 U JP 1984142733U JP 14273384 U JP14273384 U JP 14273384U JP H0311366 Y2 JPH0311366 Y2 JP H0311366Y2
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cam
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JP1984142733U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内燃機関の始動時に圧縮圧力を抜く4
サイクル内燃機関に好適な減圧装置に関するもの
である。
(従来の技術) 従来からカムシヤフトの回転による遠心力を利
用して始動時にのみ吸気弁、排気弁を開弁させて
圧縮圧力を減圧し、例えばリコイルスタータによ
る手動始動に要する引張り力を軽減するようにし
た先行技術がある(実開昭56−127806号、実開昭
59−43603号)。
ところで斯かる減圧には引張り力を軽減しなが
ら着火性を確保しなければならず、開弁タイミン
グは精密に制御する必要がある。
しかしながら前記先行技術では開弁タイミング
を正確に制御することが困難であるという問題が
ある。
また本件出願人は第3図に示すようにカムシヤ
フト100を貫通したプツシユロツド102をウ
エイト104で押圧し、始動時のみタペツト10
6をカムベース円108から浮かせるようにした
先行技術を開発している(実公昭51−41973号)。
この先行技術ではウエイト104の支点110
が本体112と略同一円周面上に位置しているの
で、本体112で発生する遠心力がウエイト10
4を回動させる方向には余り大きく作用しないと
いう問題がある。
(考案の目的) 本考案は簡単な構造で開弁タイミングを正確に
制御できるとともに、遠心力を有効に作用させ得
る内燃機関の減圧装置を提供することを目的とし
ている。
(考案の構成) 本考案は、カムを有するカムシヤフトで吸気
弁、排気弁を開閉する内燃機関において、他端突
出部をタペツトに対向させ、カムとカムギヤーの
間のカムシヤフトに直径方向に孔を形成し、一端
部にはつば状ガイド頭部が形成されたプツシユロ
ツドを上記孔に嵌合して、上記つば状ガイド頭部
をカムシヤフトの平面状切欠き部分に着座自在と
し、プツシユロツドのカムギヤのガイド頭部端面
に面した位置に1つのピンを固定し、該ピンある
いはその延長がプツシユロツドの軸芯延長線を通
過するようにガイド頭部近傍に軸方向に延ばし、
屈曲した基端部と基端部に連続した先端部からな
るウエイトを、カムに面したカムギヤーの側面に
配置すると共にその基端部を前記ピンに嵌合して
ピン回りに回動自在とし、ピンの周囲の基端部に
ウエイトカム面を形成し、ウエイトカム面でプツ
シユロツドのガイド頭部を押圧して始動時にタペ
ツトをカム面から浮かせるようにしている。
(実施例) 本考案を適用したエンジンの弁機構を示す第1
図において、10は例えば排気バルブであつて、
排気バルブ10は燃焼室に連通した排気通路12
を開閉するようになつている。排気バルブ10に
圧接して排気バルブ10を押圧するタペツト14
が設けられており、タペツト14の端面16はカ
ムシヤフト18のカム20に圧接している。カム
シヤフト18には駆動用のカムギアー22が設け
られている。
カム20とカムギアー22の間のカムシヤフト
18には直径方向に貫通した孔24が形成されて
いる。孔24にはプツシユロツド26が孔24の
軸方向に沿つて摺動自在に嵌合している。プツシ
ユロツド26の一端部にはガイド頭部28が形成
され、プツシユロツド26の他端部は突出部30
となつてタペツト14の端面16に圧接してい
る。
カム20に面したカムギアー22の側面に沿つ
てウエイト32が配置されている。ウエイト32
はカムギヤー22に固定されたピン34を中心と
して回動自在に取付けられている。
ウエイト32は第2図に示すように基端部36
と先端部38からなり、基端部36はカムシヤフ
ト18を囲むように屈曲しており、直線状の先端
部38は基端部36に連続している。ピン34は
プツシユロツド26のガイド頭部28端面に面し
たガイド頭部28の近傍に配置されている。ピン
34の周囲の基端部36にはウエイトカム面40
が形成されている。ウエイトカム面40は第2図
の状態で突出部30をカムベース円42から突出
させてタペツト14を最大リフト量δだけ浮上さ
せ、ピン34を中心としてウエイト32が矢印A
方向に回動するにつれて端面16のカムベース円
42からのリフト量を減少させるように形成され
ている。ウエイトカム面40は上死点前180度〜
100度からリフトを開始し、上死点前80度〜10度
でリフトを終了するように設定されている。
先端部38の第2図での左端面には引張りコイ
ルスプリング44の一端が係合しており、引張り
コイルスプリング44の他端はカムギアー22の
側面に固定されてウエイト32を逆矢印A方向に
付勢している。先端部38の左端面にはカムシヤ
フト18の外周面に圧接するストツパー46が形
成されている。先端部38の右方のカムギアー2
2側面にはストツパー48が突設されており、ス
トツパー48でウエイト32の矢印A方向の回動
終端位置を決め、先端部38がストツパー48に
圧接した状態で突出部30の先端はカムベース円
42と一致するようになつている。
次に動作を説明する。まずエンジンの停止時に
は第2図に示すようにタペツト14は最大リフト
量δだけカムベース円42から浮上つており、排
気バルブ10は前述の開弁範囲で開弁する。こ状
態で例えばリコイルスタータを引張つてエンジン
をクランキングすると圧縮圧力は作用せず、軽い
引張り力でクランキングされる。しかも排気バル
ブ10は上死点前80度〜10度で閉弁するので圧縮
行程終端部ではシリンダ内の混合気は圧縮され、
着火しやすい状態になり、エンジンは容易に始動
する。
次にエンジンが始動して回転数が上昇するとカ
ムシヤフト18も回転し、ウエイト32には矢印
B方向に遠心力が作用してウエイト32はピン3
4を中心として矢印A方向に先端部38がストツ
パー48に当接するまで回動し、プツシユロツド
26によるタペツト14のリフト量は0になる。
この状態でエンジンは平常状態となり、運転を続
ける。
(考案の効果) 以上説明したように本考案の内燃機関の減圧装
置は、カム20を有するカムシヤフト18で吸気
弁、排気弁を開閉する内燃機構においてて、カム
20とカムギアー22の間のカムシヤフト18に
直径方向の孔24を形成し、この孔24に一端部
にガイド頭部28が形成されたプツシユロツド2
6を嵌合して他端突出部30をタペツト14に対
向させ、カム20に面したカムギアー22の側面
に屈曲した基端部36と基端部36に連続した先
端部38からなるウエイト32を、カムギアー2
2のガイド頭部端面に面した位置に固定され前記
基端部36に嵌合したピン34で回動自在に取付
け、ピン34の周囲の基端部36にウエイトカム
面40を形成し、ウエイトカム面40でプツシユ
ロツド26のガイド頭部28を押圧して始動時に
タペツト14をカム面から浮かせるようにしたの
で、簡単な構造で排気バルブ10の開弁範囲を正
確に制御できるとともに、ピン34を中心として
回動自在に取付けられたウエイト32を、第2図
の矢印B方向に作用する遠心力を遠心力の作用中
心からピン34の迄の長さで増大した回動トルク
で回動することになり、第3図に示した先行技術
と比較して、低回転時の小さな遠心力でウエイト
32を矢印A方向に回動して速やかにエンジンを
平常状態に復帰させることができる。したがつて
エンジンの着火後には短時間で平常状態に復帰す
ることになり、エンジンを確実に始動することが
できる。
また次のような効果もある。
(A) ウエイト32はその一箇所の基端部36が1
つのピン34により回動自在に支持され、ガイ
ド頭部38に当接するウエイトカム面40は回
動することによりガイド頭部38を昇降させる
ようになつている。
従つて直線方向に摺動する構造に比べて遠心力
によるウエイト32及びウエイトカム面40の動
き(回動)は滑らかで、しかも回動角に応じてプ
ツシユロツド26が正確に摺動する。
(B) ウエイト32がピン34回りに回動自在な構
成であることにより、ウエイト32を支持する
ピン34が1個で済むと共に、ウエイト32を
付勢するばね部材(コイルスプリング44)も
一箇所に設けるだけで済み、部品点数の節約及
び低コスト化を達成できる。
(C) ピン34あるいはその延長がプツシユロツド
26の軸芯延長線を通過するようにガイド頭部
近傍に軸方向に延ばされ、ウエイト基端部36
の上記ピン34の周囲部分にウエイトカム面4
0が形成され、該ウエイトカム面40はピン3
4回りに回動する構造となつている。
これによりウエイト32により遠心力が効率
良く増幅されてウエイトカム面40からプツシ
ユロツド26に伝わり、ウエイトカム面40及
びプツシユロツド26の動きがスムーズにな
り、またプツシユロツド26のがたつきもな
い。
(D) プツシユロツド26の他端部につば状のガイ
ド頭部28を形成して、該ガイド頭部28をウ
エイトカム面40に当接しているので、プツシ
ユロツド26とウエイトカム面40との当り範
囲が広くなつて安定し、しかもつば状のガイド
頭部28はカムシヤフト18の平面状切欠き部
分に着座するので、プツシユロツドの突出状態
の位置も安定する。
(別の実施例) (1) 本考案は圧縮圧力を抜くために排気バルブ1
0を開弁するものに限らず、吸気バルブを開弁
してもよい。
(2) ピン34は第4図に示すようにカムギアー2
2とカム20の凸部の両方で支持してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したエンジンの弁機構を
示した一部破断正面図、第2図は第1図の−
断面図、第3図は従来例を示す構造略図、第4図
は別の実施例を示す一部破断正面図である。 10……排気バルブ、14……タペツト、18
……カムシヤフト、20……カム、22……カム
ギアー、24……孔、26……プツシユロツド、
28……ガイド頭部、30……突出部、32……
ウエイト、34……ピン、36……基端部、38
……先端部、40……ウエイトカム面、42……
カムベース円。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カムを有するカムシヤフトで吸気弁、排気弁を
    開閉する内において、カムとカムギヤーの間のカ
    ムシヤフトに直径方向に孔を形成し、一端部につ
    ば状ガイド頭部が形成されたプツシユロツドを上
    記孔に嵌合して、上記つば状ガイド頭部をカムシ
    ヤフトの平面状切欠き部分に着座自在とし、プツ
    シユロツドの他端突出部をタペツトに対向させ、
    カムギヤのガイド頭部端面に面した位置に1つの
    ピンを固定し、該ピンあるいはその延長がプツシ
    ユロツドの軸芯延長線を通過するようにガイド頭
    部近傍に軸方向に延ばし、屈曲した基端部と基端
    部に連続した先端部からなるウエイトを、カムに
    面したカムギヤーの側面に配置すると共にその基
    端部を前記ピンに嵌合してピン回りに回動自在と
    し、ピンの周囲の基端部にウエイトカム面を形成
    し、ウエイトカム面でプツシユロツドのガイド頭
    部を押圧して始動時にタペツトをカム面から浮か
    せるようにしたことを特徴とする内燃機関の減圧
    装置。
JP1984142733U 1984-09-20 1984-09-20 Expired JPH0311366Y2 (ja)

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JPS6157114U JPS6157114U (ja) 1986-04-17
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60156976A (ja) * 1984-01-25 1985-08-17 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 小形内燃機関における遠心式自動減圧装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5441211Y2 (ja) * 1976-05-10 1979-12-03
JPS54137633U (ja) * 1978-03-15 1979-09-25

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JPS60156976A (ja) * 1984-01-25 1985-08-17 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 小形内燃機関における遠心式自動減圧装置

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JPS6157114U (ja) 1986-04-17

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