JPH0450259Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はダスト排出装置に関するものである。

（従来の技術） 従来この種のダスト排出装置は、上部ダストチ
ヤンバーと下部ダストチヤンバーとが下部切出弁
を介して上下に設けられるとともに、前記上部ダ
ストチヤンバーの上部に上部切出弁を介してホツ
パーが設けられてなる構造であつた。

そしてダストを排出する場合は、上部切出弁を
開いてホツパー内のダストを落下させて上部ダス
トチヤンバー内に集積していた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上記ダスト排出装置は、ホツパ
ー内のダストを落下させるために上部切出弁を開
くと、落下するダストが上部ダストチヤンバーか
らホツパー側へ逆流入して、上部切出弁の弁座及
び弁体のシール部材に付着してこれらを摩耗させ
るので、弁座及び弁体のシール部材が短期間のう
ちに使用不能になつてしまうという問題点があつ
た。

本考案は上記問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的は切出弁の開閉の際にその弁座及び
弁体のシール部材にダストが付着するのを防止す
ることである。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決してその目的を達成するための
本考案の手段は、内部が負圧であるホツパーの下
部に上部切出弁を介して内部が大気圧である上部
ダストチヤンバーが設けられるとともに、該上部
ダストチヤンバーの下部には下部切出弁を介して
内部が大気圧である下部ダストチヤンバーが設け
られ、前記上部ダストチヤンバーには排圧弁を備
えた排圧管が設けられ、該上部ダストチヤンバー
と前記ホツパーとは連通管で連結され、該連通管
の下部には前記上部ダストチヤンバーより下側に
湾曲した下降部が形成され、該下降部の中途部に
均圧弁が設けられてなることを特徴とするダスト
排出装置に存する。

（作用） 而して上記構成によれば、まず初めに連通管の
均圧弁を開いてホツパーと上部ダストチヤンバー
とを同圧にすると上部ダストチヤンバー内の空気
が該排出管を介してホツパー内に流気し、その流
れは下降部において上方から下方に流れることに
より該弁箱内において乱流の発生が防止されるの
で、これとともに流れるダストが均圧弁の弁体及
び弁座におけるシール部材には付着しない。

（実施例） 以下図面に基づいて本考案の一実施例を説明す
る。

本考案のダスト排出装置Ａは、第１図に示すよ
うに内部が負圧状態のホツパー１と、内部が大気
圧状態の上部ダストチヤンバー２及び下部ダスト
チヤンバー３とがそれぞれ連結環ｍを介して垂直
状に連結形成され、該ホツパー１と上部ダストチ
ヤンバー２との連結部及び上部ダストチヤンバー
２と下部ダストチヤンバー３との連結部にはそれ
ぞれ上部切出弁４及び下部切出弁５が設けられて
いる。該ホツパー１と上部ダストチヤンバー２と
は均圧弁６を備えた連通管７で連結され、該均圧
弁６を開放することによりホツパー１と上部ダス
トチヤンバー２とが同圧にされる。

また上部ダストチヤンバー２には排圧弁８ａを
備えた排圧管８が設けられ、該排圧弁８ａを開放
することにより上部ダストチヤンバー２を大気圧
と同圧にする。

前記上下部切出弁４，５は弁座９，１０と、該
弁座９，１０の下面に接合されるスイング弁体１
１，１２とにより構成されている。

該弁座９，１０は連結環ｍの下端に垂下された
流下筒１３の下端外周に下向きのフランジ状に突
設され、その下面にはシール用のパツキン９ａ，
１０ａが環状に配設されている。

スイング弁体１１，１２は上下部ダストチヤン
バー２，３内に貫通された弁軸１４に固定された
スイングアーム１５と、該スイングアーム１５の
先端に固着された皿状の弁体１６とにより成つて
いる。そして該弁体１６の外周縁部に形成した筒
状の起立部１６ａの上面には硬質の耐摩耗性金属
からなるシール材１６ｂが設けられ、前記弁座
９，１０のパツキン９ａ，１０ａに当接されてい
る。前記皿状の弁体１６の底部には上方が外側に
傾斜されたテーパー筒状の補助弁体１７が同心上
に固着されている。

該補助弁体１７は弁体１６の起立部１６ａより
もほぼ２倍の長さを有し、弁ａの閉塞時に流下筒
１３内に下方より挿入されその上端内周が流下筒
１３と連結環ｍとの間に垂設されたガイド筒体１
８の下端外周に嵌合される。

前記弁軸１４にはエアーシリンダ（図示せず）
が連結片を介して連結され、該エアーシリンダの
伸縮によりスイング弁体１１，１２が開閉するも
のである。

而してスイング弁体１１，１２は閉塞時には図
中実線で示すように、弁体１６上縁のシール材１
６ｂが弁座９，１０下面のパツキン９ａ，１０ａ
に当接させることにより気密閉鎖状態となる。こ
の時補助弁体１７は流下筒１３内に挿入され、上
端内周がガイド筒体１８の下端外周に嵌合されて
ダストの補助弁体１７外への流出を阻止した状態
で閉塞がなされる。

また開動時には弁軸１４を中心にして流下筒１
３の下方側に回動されると、図中仮想線で示すよ
うに、ホツパー１のガイド筒体１８より流下され
るダストは補助弁体１７内に落下され、傾斜した
下方側の上縁を乗り越えて流下されるため弁体１
４のシール材１６ｂのシール面にはダスト流が直
撃されることなく弁ａの開閉がなされる。

連通管７はホツパー１と上部ダストチヤンバー
２とにわたつて連結されてこれらを同圧にするも
のであり、該上部ダストチヤンバー２近傍の下部
には下方に折曲された下降管７ｂとＵ字状に湾曲
された湾曲管７ｃとによりなるＵ字状の下降部７
ａが形成され、該下降管７ｂに均圧弁６がもうけ
られている。

依つて該上部ダストチヤンバー２内の空気は一
端下降管７ｂにより下降してから上昇管７ｃによ
り上昇してホツパー１内に流気する。

均圧弁６は第２図に示すように上記上下部切出
弁４，５と同様に弁箱６ａ上面に装着された下降
管７ｂの下端周面に設けられた下向きのフランジ
状の弁座１９と、該弁座１９の下面に当接された
スイング弁体２０とによりなつている。

該弁座１９は下降管７ｂの下端周面に下向きの
フランジ状に突設され、その下面にはシール用の
パツキン１９ａが環状に配設されている。

スイング弁体２０は弁箱６ａ内に貫通された弁
軸２０ａに固定されたスイングアーム２０ｂと、
該スイングアーム２０ｂの先端に固着された皿状
の弁体２０ｃとにより成つている。そして該弁体
２０ｃの外周縁部に形成した筒状の起立部２０ｄ
が前記弁座１９のパツキン１９ａに当接されてい
る。

また前記弁軸２０ａにエアーシリンダＳが連結
片ｎを介して連結され、該エアーシリンダＳの伸
縮によりスイング弁体２０が開閉するものであ
る。而してホツパー１と上部ダストチヤンバー２
とを同圧にする場合に、該均圧弁６のスイング弁
体２０を開くとホツパー１が負圧のため上部ダス
トチヤンバー２内の空気は均圧弁６内を上方から
下方へ流れるため弁箱６ａ内において乱流の発生
を防止することができる。

（考案の効果） 本考案は以上のような構成にしたことにより上
記の効果を有する。

ホツパーと上部ダストチヤンバーとを連通す
る連通管の下部に下降部を設け、該下降部に均
圧弁を設けたことにより該上部ダストチヤンバ
ー内の空気が均圧弁内を上方から下方へ流れる
ため弁箱内において乱流の発生を防止すること
ができるので、これらの空気とともに流れるダ
ストが切出弁の弁体及び弁座のシール材に付着
するのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のダスト排出装置の縦断面図、
第２図は均圧弁の拡大断面図である。 Ａ……ダスト排出装置、１……ホツパー、２…
…上部ダストチヤンバー、３……下部ダストチヤ
ンバー、４……上部切出弁、５……下部切出弁、
６……均圧弁、７……連通管、７ａ……下降部、
８……排圧管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部が負圧であるホツパーの下部に上部切出弁
   を介して内部が大気圧である上部ダストチヤンバ
   ーが設けられるとともに、該上部ダストチヤンバ
   ーの下部には下部切出弁を介して内部が大気圧で
   ある下部ダストチヤンバーが設けられ、前記上部
   ダストチヤンバーには排圧弁を備えた排圧管が設
   けられ、該上部ダストチヤンバーと前記ホツパー
   とは連通管で連結され、該連通管の下部には前記
   上部ダストチヤンバーより下側に湾曲した下降部
   が形成され、該下降部の中途部に均圧弁が設けら
   れてなることを特徴とするダスト排出装置。