JPH04502128A - 複数の部分から成る手動操作可能なクイックチャック装置を有する手持式工作機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 複　の部　か成る手動操　可　なりイックチャック装置を有　る手持式１　機 背景技術 本発明は請求項１の上位概念部に記載されている形式の、ディスク状工具のため の複数の部分から成る手動操作可能なりイックチャック装置を有する手持式１作 機械に関する。前記の上位概念部に記載されている形式の手持式１作機械は特に グラインダである。このような工作機械はクイックチャック装置と共にＰＣＴ出 願ＤＥ８７１００５７７号により公知である。この公知の手持式１作機械では、 ディスク状工具はその一方の側で主軸の肩に保持されかつ他方の側にチャック装 置の圧力板の力が負荷されるようになっている。この場合圧力板は同心的にねじ 山部分を取囲んでおり、二のねじ山部分は軸方向で圧力板に対して位置固定され ており、かつ回転可能に配置されている。また手動ねじ部分が圧力板をスリーブ 状に取囲みかつこの圧力板と１つのリング状室を形成し、このリング状室内に少 なくとも１つの転がり軸受と、上記手動ねじ部分、ねじ山部分及び圧力板を互い に連結する伝動機構とが配置されている。チャック装置がねじはめられかつ固く 締込まれると、圧力板は軸方向で工具に圧着され、これにより工具が主軸側の肩 に圧着される。チャック装置の自動的な増締めは手持式１作機械がスイッチオン に切換えられたときに行なわれる。この伝動機構は工具を不動に締込むさいにト ルクの増大を伴う力の伝達を可能にする。トルク増大は手動ねじ部分を回転させ ることによってチャック装置を解除する場合にもえられる。この場合圧力板と工 具との摩擦接続による結合がなくなる。この摩擦接続による結合がなくなると、 チャック装置全体が取外し可能になる。

公知の手持式１作機械の欠点は、この工作機械運転時の自動的な締込みにより圧 力板と工具との間に比較的高い、制御不能の締付力が発生することにある。さら に別の欠点はチャック装置の複雑で故障し易い構成にある。特定の振動及びダス トが伝動機構の効率を劣化させる。

発明の利点 請求項１記載の特徴を存する本発明による手持式１作機械は以下のような利点を 存している。即ち、いかなる補助的工具も用いることなく工具交換した後に、手 持式１作機械の次の運転開始に伴って、工具に対する締付力が滑りクラッチとし て作用する球回転伝動機構によフて規定されかつ１１限される。チャック装置の 伝動機構はダスト及び振動に対して敏感でなく、また組立られた状態においても 掃除が容易である。またディスク状工具を有する既存の他の手持式１作機械にも 特別の改造を必要とすることなく本発明の手持式１作機械のチャック装置を後か ら装備することができる７請求項２以下に記載された特徴により、請求項１に記 載されたチャック装置の有利な発展及び改良が特質付けられる。

図面 以下に本発明の２つの実施例をＮ１図及び第２図について説明する０図面はそれ ぞれ、締込まれた砥石車を有する手持式１作機械を断面図で示している。

実施例の説明 第１図に示した手持式１作機械１はクイックチャック装置２を有し、これはディ スク状の工具３、特に砥石車を主軸５の肩４に固定している。クイックチャック 装置２はこの場合手持式工作機械１の主軸５のねじ山６上にねじはめられている 。

クイックチャック装ｊ１２のリングディスク状の圧力板７は締付力を工具３に伝 達する。圧力板７はその工具３側とは反対の側に、横断面が円弧状の、環状に延 びている溝７′を有し、この溝内に第１の転がり軸受９の球の転動体８が、保持 器１６をもって転勤可能に支承されている。転動体８の、溝７′側とは反対の側 には内側のリング状の皿ばね１０が転動体８の転勤軌道として設けられており、 この皿ばね１０はその外周で手動ねじ部分！ｌに形状接続により連結し、この手 動ねじ部分と連動するようになっている。さらに、第２の転がり軸受１２が保持 器を用いて設けられており、この転がり軸受は皿ばね１０と、クイックチャック 装置２のねじ山部分１３の１つの端面との間に転勤可能に支持されている。

圧力板７はねじ山部分１３をリング状にかつ同心的に取囲んでおり、かつこのね じ山部分１３に対して、固定リング１５によって軸方向移動不能に固定されてい る９手動ねじ部分１１は圧力板７及びさらにねじ山部分１３をもスリーブ状に取 囲んでおり、かつ、ストッパ状の突起１３及びリングパツキン１８．１８’　に より、圧力板及びねじ山部分に対して軸方向で位置固定されている。圧力板７、 ねじ山部分１３及び手動ねじ部分１１の上記の配置乃至構成により、リング状室 １４がクイックチャック装置２の内部に形成される。

固定リング１５がねじ山部分１３の溝２３内に嵌込まれていることにより上記の 、リング状室１４を形成する構造部分の相互の位置は軸方向で固定されている。

上記の構成の本発明による機能にとって、第１の転がり軸受９の保持器１６とね じ山部分１３とが形状゛接続で回動不能に結合していることが重要である。

クイックチャック装置２による工具の締込みは以下のような形式で行なわれる。

手動ねじ部分１１を回転させることにより、クイックチャック装置２の全体が、 工具３に向って、圧力板７が工具３に当接し、要するに摩擦接続するまでねじ運 動で移動せしめられる。この＠１のねじ運動過程中、ねじ山部分１３と主軸５の ねじ山との間若しくは圧力板７と工具３との間の摩擦Ｃ以下においては「外部」 の摩擦と言う）が、リング状室１４内部の、転がり回転伝動機構を形成する部分 の摩擦（以下においては「内部」の摩擦と言う）よりも小である限り、ねじ山部 分１３は手動ねじ部分１１と同期的に回転せしめられる。

「外部」の摩擦が「内部」の摩擦を越えると、転がり回転伝動機構の作用が以下 のような形式で始まる。

圧力板７が工具３に対して静止する。転がり軸受９の転動体８が、皿ばね１０及 び手動ねじ部分１１によって駆動されて圧力板７上を転勤する。

このさい転動体８は保持器１６の回転運動をねじ山部分１３へ伝達する。転がり 回転伝動機構によりねじ山部分１３は手動ねじ部分１１の１／２の周速度で運動 する。この減速に関連して、伝達されるトルクは、手動ねじ部分１１に作用する 入力トルクの２倍に増大する。即ち手動ねじ部分工１にかけられる僅かな操作力 でねじ山部分１３に高い締込みモーメントがえられる。

この締込みモーメントは手動でかけることができる最大締込みモーメントにより 制限される。

転がり回転伝動機構の、特に軸受１２との協働で太られる滑りクラッチ作用によ り、クイックチャック装置の最大締込みモーメントを越えるような自動的締込み が避けられる。工具３と加工される工作物との間の制動モーメントが、肩４と圧 力板７との間に作用している工具３に対する締付はモーメントより大きくなると 、工具３は主軸５に対して相対的に、圧力板７を一緒に連行しながら、回転する 。ねじ山部分】３はこのさい主軸５に対して静止しており、ねじ山部分１１は圧 力板７の２倍の速度で回転する。

転がり回転伝動機構の適宜の構成により、特に皿ばね１０若しくは１９のばねプ レロード及び寸法、転動体８の寸法及び材料の適宜の選択により、伝達可能なモ ーメントの大きさを正確に規定することができる。

リング状室１４、ひいてはまた転がり回転伝動機構をダスト及び水分が入らない ように密封するためにリングパツキン１８．１８’　が配置されており、これら によってシールされるべき面１８’は手動ねじ部分１１及びねじ山部分１３に所 属している。

特にハードな使用条住、例えばねじ山部分１３が主軸５上に場合により錆付いて 固く結合しているような場合のためにねじ山部分１３は工具装着部２１を存して おり、この工具波Ｍ部２１に相応する工具を掛けてクイックチャック装置２を弛 めることができる。

第２図の第２実施例では第１図の実施例と異なり、転がり軸受９は手動ねじ部分 １１と直接に摩擦接続で結合しており、従って、第１図の内側の皿ばね１０は手 動ねじ部分１１の、突出部２０の形の剛性で一体の構成部分となっている。第２ の転がり軸受１２は突出部２０と外側の皿ばね１９との間に転勤可能に配置され ている。

外側の皿ばね１９は転がり軸受１２の、突出部２０とは反対の側において、ねじ 山部分１３の端部の肩と手動ねじ部分１１の突起１３’　との間に締込まれてい る。皿ばね１９は、クイックチャック装置内部の公差の補償若しくは、転がり回 転伝動機構のために必要な最小限の摩擦接続作用を生じさせるために設けられて いる。

外側の皿ばね１９と同じ機能を第１図の内側の皿ばね１０が有している。この皿 ばねの機能により、クイックチャック装置２の操作のために、手動ねじ部分１１ への十分な半径方向の力が、軸方向力を付加的に作用させることなしに太られる 。

全ての実施例において、転がり軸受として、必要に応じて、玉軸受、ころ軸受又 はニードル軸受を使用することができる。

クイックチャック装置はナツトとしてでなくねじとしても構成することも可能で ある。

国際調査報告 国際調査報告 ＰＣＴ／Ｄ［８９１００６８７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複数の部分から成る手動操作可能な、ディスク状工具（３）のためのクイッ クチャック装置（２）を有する手持式工作機械（１）であって、上記ディスク状 工具が主軸（５）に保持されかつ一方の側でクイックチャック装置（２）の圧力 板（７）から力を負荷されるようになっており、この場合圧力板（７）が、クイ ックチャック装置（２）のねじ山部分（１３）を同心的に取囲み、該ねじ山部分 に対して所定位置に固定されかつ回転可能に配置されており、かつ手動ねじ部分 （１１）がねじ山部分（１３）及び圧力板（７）をスリーブ状に取囲んでいて該 ねじ山部分及び圧力板と１つのリング状室（１４）を形成しており、該リング状 室内に、少なくとも１つの転がり軸受（９，１２）と、手助ねじ部分（１１）、 ねじ山部分（１３）及び圧力板（７）を互いに連結する伝動機構とが含まれてい る形式のものにおいて、上記伝動機構が転がり回転伝動機構、殊に転動体として 球を有する転がり回転伝動機構であることを特徴とする、複数の部分から成る手 動操作可能なクイックチャック装置を有する手持式工作機械。 ２．転がり軸受（９，１２）の少なくとも１つが、ばね弾性手段と関連して、圧 力板（７）、ねじ山部分（１３）及び手動ねじ部分（１１）を連結する伝動機構 部分をなしていることを特徴とする、請求項１記載の手持式工作機械。 ３．ばね弾性手段が皿ばね（１０）によって形成されていることを特徴とする、 請求項２記載の手持式工作機械。 ４．転がり軸受（９）の転動体（８）が運動伝達可能にねじ山部分（１３）に連 結されていることを特徴とする、請求項２又は３記載の手持式工作機械。 ５．一方においては、ねじ山部分（１３）と転がり軸受（９）との間に形状接続 による回動防止部が設けられており、かつ他方においては、上記転がり軸受（９ ）の転動体（８）と手動ねじ部分（１１）と圧力板（７）との間に摩擦接続部が 設けられていることを特徴とする、請求項４記載の手持式工作機械。 ６．ねじ山部分（１３）が、圧力板（７）によって同心的に取囲まれた範囲に固 定リング（１５）を有していることを特徴とする、請求項５記載の手持式工作機 械。 ７．リング状室（１４）が溝（２３）内に支承されたリングパッキン（１８，１ ８′）により摩擦接続でシールされていることを特徴とする、請求項６記載の手 持式工作機械。 ８．皿ばね（１０）の一方の端面上で、圧力板（７）に支持されているスラスト 玉軸受（９）が、かつ皿ばね（１０）の他方の端面上で、ねじ山部分（１３）に 支持されているスラストころ軸受（１２）が回転することを特徴とする、請求項 ７記載の手持式工作機械。 ９．皿ばね（１０）が手動ねじ部分と一体の突出部（２０）として形成されてお り、かつさらに別の皿ばね（１９）がねじ山部分（１３）とスラストころ軸受（ １２）との間にプレロードを有する状態で支持されており、かつ上記のさらに別 の皿ばねが上記スラストころ軸受の転動軌道面であることを特徴とする、請求項 ９記載の手持式工作機械。 １０．皿ばね（１９）が手動ねじ部分（１１）内のリングパッキン（１８）と摩 擦接続していることを特徴とする、請求項９記載の手持式工作機械。