JPH04500881A - ブラウン管のテンション・マスクの製造用材料とプロセス - Google Patents

ブラウン管のテンション・マスクの製造用材料とプロセス

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【発明の詳細な説明】 ブラウン管のテンション・マスクの製造用材料とプロセス 本発明は、テンション・ホイル・カラー・ブラウン管に関し、特に改良された合 金で作られたテンション・ホイル・シャドーマスクおよびそのようなブラウン管 を製造するプロセスに関するものであり、テンション・ホイル・シャドーマスク の有効な働きに必要な機械的および磁性的性質の望ましい組合せをつるだめのニ ッケルー鉄合金の熱処理を含んでいる。そのようなマスクのある前面アッセンブ リも開示する。平坦なフェース・プレートとそれに対座する平坦なテンション・ ホイル・シャドーマスクをもつブラウン管は、曲面フェース・プレートと曲面シ ャドーマスクのある従来のブラウン管より多くの利点をもっていることが知られ ている。テンション・マスクのある平坦なフェース・プレート・ブラウン管の主 な利点は電子ビーム出力処理能力が大きいことで、この能力で画面の輝度を大き くすることができる。従来の曲面マスクをもつブラウン管の出力処理能力は、マ スクの厚さく5〜7ミル)と張力なしでとりつけられているという事実により制 限される。結局、電子ビーム衝撃の強さそしてその結果熱の最も強い高輝度の画 面でマスクは、拡大または曲面になる傾向がある。マスクがフェース・プレート の方へひろがったり、マスクのビーム通過穴が、フェース・プレート上の関連す る蛍光物質の点または線とのレジストレーションがずれると色むらが生じる。
テンション・ホイル・マスクは熱せられると曲面の非テンション・マスクと全く 異なった働きをする。例えば、マスク全体が一様に熱せられると、マスクは膨張 して、張力をゆるめる。マスクは平坦なままで、ふくらみやゆがみがなくマスク は張力が完全になくなる点まで膨張する。張力がすべてなくなる直前に、角にし わが発生する可能性がある。テンション・ホイル・マスクの小さな部分の熱せら れ方が異なると、熱せられた部分は膨張し、熱せられなかった部分は即座に収縮 して、マスク面内でほんの少しの変位ずれしか生じない。しかし、マスクは平坦 のままでフェース・プレートから適当にはなれており、結局、色むらは認められ ない。
マスクは、ブラウン管が作動している間マスクを平坦に保っておくために張力を 与えられた状態で支持されていなければならない。必要な張力の量はマスクの材 料がブラウン管の作動中に加熱されてどの位膨張するかによって決まる。熱膨張 係数の非常に低い材料は、低い張力でよい。しかし、一般的には、張力が大きい 方が、大きな熱をうけられるし、扱える電子ビームの流れも大きくなるので、張 力はできるだけ大きくすべきである。しかし、張力が大きすぎると、マスクが裂 ける原因になるので、マスクの張力には限度がある。
ホイル・マスクは既知の慣例に従って、張力をがけられる。便利な方法は、ホイ ル・マスクの両側に加熱したプラテンをあててマスクを熱膨張させることである 。膨張したマスクは取付具にはさまれ、冷えると張力を生ずる。マスクは、また 、赤外線にさらしたり、電気抵抗によって加熱したり、あるいは、機械的力をそ の端に加えて広げたりすることによっても膨張させることができる。
合金で作ったホイル(箔)は、ここで述べる構成をもっているほかに、本発明に 従った熱処理とゆるやかな冷却をすれば、テンション・ホイル・シャドーマスク として使用するのに特に適した機械的、熱的、磁気的性質が独特に組合わさった ものをもつようになる。鋳放しまたは、熱処理された合金は、2ミル未満の厚さ 、(1ミル、さらに0.5ミルの薄さが望ましい)の箔に熱間または冷間で圧延 できるような延性をもっていなければならない。
1ミルのホイルは圧延された時、少くとも0.8%、(少くとも1%ならさらに よい)の伸びによる面積の減少があるのが典型的である。
張力を与える操作の時の力に耐えるためには、マスク材料は約8ksi以上、( 約100ksi以上ならさらによい(0,2%オフセット))の降伏強さをもっ ていなければならない。マスク材料は、また、約25ニユートン/cm(65ニ ユ一トン/σ以上ならさらによい)以上の張力荷重に耐えるものでなければなら ない。マスク材料は、さらに、フェース・プレートのガラスより十分に小さい熱 膨張係数をもつものでなければならない。
マスク材料は、記述した機械的性質のほかに、特殊な組合せの磁気的性質をもっ ていなければならない。これに関連して、必要な機械的性質を保ちながらできる だけ高い透磁率をもつことが重要である。透磁率は約6000以上(約1000 0以上ならさらによく、60. 000以上であれば最も望ましい)でなければ ならない。最大飽和保磁力は、約1.0エルステツド以下が望ましく、約0.5 エルステツド以下ならさらによい。
曲面マスク、曲面スクリーン型の標準カラー・ブラウン管の製造においては、シ ャドーマスクをドーム形にする前に熱処理することはよく知られている。従来の 非テンションのシャドー・マスクでは、代表的には約6ミルの規定された厚さま で薄くするために、鋼の上で何回も圧延作業をうけることによって、加工硬化し た状態で、ブラウン管製造者に出荷されるのが典型的である。マスクを押してド ーム形にすることができるように、マスクは焼なましの熱処理(700〜800 ℃程度の温度が典型的)によって軟化されなければならない。焼なましは、電子 ビームの磁気遮蔽の観点から望ましい性質であるマスクの飽和保磁力を強める。
型押しと型押し作業の結果としておこるゆるやかなマスクの加工硬化の後で、マ スクをドーム形の状態で、磁気遮蔽性をさらに強めるために、再度焼なましをす ることは従来の技術で知られている。
テンション・マスクとして使用される予定のホイルも、硬化された状態で出荷さ れる。実際に、例えば30.000psi以上の必要な高張力水準を保つように 要求される非常に高い抗張力をもたせるために、標準マスクより非常に硬い状態 で出荷される。従来の技術での、比較的高い焼なまし温度をともなった焼なまし プロセスは、平坦なテンション・マスクに適用した場合、そのプロセスの結果と して、マスクの抗張力の広範囲にわたる低下がその材料をテンション・マスクと しての使用に不適なものにしてしまうので、絶対に承認しがたいものである。
Avedaniの米国特許第4,210,843号は、従来のカラーブラウン管 シャドー・マスクの改良された製作法を説明している。即ち、約6ミルの厚さで 、曲面フェース・プレートとともに使用するよう設計された曲面シャドー・マス クの改良製作法を説明している。その方法は、無間隙鋼でできており、それぞれ にフォトエツチングされた孔の型がつけられた複数のシャドーマスクのブランク を提供することによって成立っている。ブランクは、十分に硬い条件に精密圧冷 間圧延され、6〜8ミルの厚さの鋼の箔から切られたものである。ブランクの材 料は、比較的低い最高温度で、著しい粒子成長にならないで材料の再結晶を行う のに十分な比較的短時間の制限された焼ならし操作をうける。
各ブランクは、締めつけられ、引き伸ばされて、振動やローラーレベーラーの操 作をうけずに、凹形のシャドーマスクの形になる。かくして、通常これらの作業 にともなって生じる望ましくないブランクのしわ、圧延のマーキング、へこみ、 裂は目、または、加工硬化をさけられる。最終製品のシャドーマスクは、無間隙 の鋼材を使用しているので、マスク・ブランクの一様な引き伸しの結果、鮮明さ が改善された孔の型をもっている。焼なまし操作は、この種の鋼の磁気的性質に はあまり影響しない。作成後の材料の飽和保磁力は、2,0工ルステツド以上で ある。
本発明以前には、ここに記述するような、望ましい組合せの機械および磁気的性 質をもったホイル・マスクの材料はなかった。平坦なフェース・プレートのブラ ウン管のテンション・ホイル・シャドーマスク用に使用される材料の1つは、ア ルミキルド鋼であった。これはAl511005、冷間圧延キャップド鋼で一般 にrAK!Jと呼ばれている。AK鋼の組成は、シリコン0,04%、マンガン 0.16%、炭素0.028%、燐0. 020%、硫黄0.018%、アルミ ニウム0.04%および残部の鉄と不純物である。
(明細書および請求の範囲を通して、パーセント(%)は、特に表示がない限り 、すべて重量パーセント(%)である、) 36%のニッケルと残余が鉄の公称組成をもつインパールも、テンション・ホ゛ イル・シャドーマスクに使用できる材料として提案されてきた。しか1−、イン パールは、ブラウン竹のフェース・プレートに普通使用されているガラスに比べ てその熱膨張係数がはるかに小さいので、一般に目的にあわないとされている。
AK鋼は、かなりよいホイル・シャドーマスクを作ることができる反面、ある重 要な性質に欠けている。例えば、1ミル厚さのAKi!の降伏強さは、代表的な もので75〜80ksiの範囲にある。これは強度の点でかろうじて満足できる むのである。さらに重要なことは、AK#lは、要求よりも非常に低い透磁率、 例えば、コミルの箔で5,000という透磁率をもっていることである。
材料の磁束を通ず能力は断面積が減少するにつれて減少するので、約1ミル以下 のAKMで作ったマスクをもつブラウン管は、内部および外部の両方に磁気遮蔽 を必要とする。内部遮蔽だけの場合、地球の磁場によるビーム到達ミスレジスト 1ノーシ3ン、ずなわち、軸方向の磁場の成分の反転上のビーム到達位置の変化 は、1.7ミルというのが典型的な場合でこれは、一般に公差内と考えられてい る約1ミルの最大値よりかなり大きい。
また、AK鋼は冶金学的に汚れており、包含物、きず、ずれがあり、これらは箔 圧延プロセスと箔の孔のフォトレジスト・エツチング両方の障害となり、高いス クラップ率となり、結局、歩どまりが低くなる。
AK鋼のテンション・ホイル・シャドーマスクの他のめだって不利な点は、かけ られる張力が増加すると、透磁性が減少し、飽和保持力が増加するという事実で ある。
このことは、画像性能におきかえて考えてみると、ビーム流を増加し、画像の輝 度を増加するために、AK#ホイル・シャドーマスクの張力を増加させ3と、地 球の磁場から電子ビームを遮蔽する能力は低下し1、ビームのミスレジストレー ションが増大することになる。
最後に、AK鋼はさびるので保管に十分注意し、できれば、さび止めをほどこす 。さびが出た場合には、別の生産作業で、孔の寸法や形やマスク材料の厚さが変 らないように除去しなければならない。
概して、本発明はテンション・ホイル・シャドーマスクをもったカラーブラウン 管に使用する改良されたシャドーマスク材料を提供することを意図している。
従って、本発明はテンション・ホイル・カラーブラウン管に使用するホイル・シ ャドーマスクを提供する。このホイル・マスクは、ニッケル約30〜約85重量 パーセント、モリブデン約O〜5重量パーセント、およびバナジウム、チタン、 ハフニウム、ニオブのうちの1つ以上のものθ〜2重量パーセントから成る合金 でつくられたものである。
本発明のもう1つの全般的特徴は、改良された機械的および磁気的性質をもった テンション・ホイル・マスクのあるブラウン管製造の改良プロセスを提供するこ とである。
本発明は従って、内面に蛍光面があり、このスクリーンの反対側に前記マスクの 支持構造のあるフェース・プレートのあるテンション・マスク・カラーブラウン 管の製造プロセスを提供する。このプロセスは、ニッケルー鉄合金からなる孔の あいたホイル・シャドーマスクを設ける段階を含み、前記マスクを前記支持構造 に固定し、張力のある状態で前記蛍光スクリーンと整合させ、前記マスクが好ま しい磁気的および機械的性質をもつ状態に実際に焼なまずために、熱サイクルに さらす。
本発明の特長と利点は、添付図面(ノットスケール)と関連した本発明の好まし い実施態様の以下の説明を参照することによって最もよく理解される。数種の図 面において同じ参照番号は同じ部品を表わしている。
第1図は、平坦なフェース・プレートとテンション・ホイル・シャドーマスクを もったカラーブラウン管の側面透視図であり、フェース・プレートとテンション ・ホイル・シャドーマスクの他の主要部品に対する位置や関係を示すように切り 取った断面をもうけている。
第2図は、加工中のホイル・シャドーマスクの平面図である。
第3図は、蛍光画面範囲とフェース・プレートに固定されたホイル・シャドーマ スク支持構造を示す加工中の平坦ガラス・フェース−プレートの平面図である。
第4図は、ファンネルの位置決めおよびフリット化取付只の透視図で、ファンネ ルとそれが取り付けられるフェース・プレートが取付具にのせられた状態で示さ れている。
第5図は、ファンネルのフェース・プレートへの取り付けを示す立面断面図の部 分的詳細図である。
本発明によるプロセスと材料およびこれらとテンション・ボイル・シャドーマス クをもったカラー・ブラウン管の製造との関係の理解を容易にするために、この 型のブラウン管とその主要部品の簡潔な説明を以下に述べる。
テンション・ホイル・シャドーマスクをもったカラーブラウン管20が第1図に 示されている。フェース・プレート組立品22は基本的には、平坦なフェース・ プレートとそれに近接して取り付けられているテンション・ホイル・シャドーマ スクで構成されている。長方形で示されているフェース・プレート24は、蛍光 体のパターンあるように図解されている蛍光面28が内面26の中央にある。ア ルミニウム薄J130が蛍光体パターンをカバーしているのが示されている。フ ァンネル34は、接合部35でフェース・プレート組立品22に取り付けられて いる。フェース・プレート24のファンネル・シール面26は、スクリーン28 の周囲に示されている。枠形のシャドーマスク支持構造48は、ファンネル・シ ール面36とスクリーン28の間のスクリーンの反対側の位置に示されており、 フェース・プレート24に接近してとりつけられている。支持構造48は、金属 箔シャドーマスク50をうけ、張力をもった状態でスクリーン28からQ距離は なれて取り付ける面を提供する。蛍光体のパターンは、マスク50の孔のパター ンと対座する。
図示されている孔は、図解の目的上非常に誇張されており、例えば、高分解能の カラー・ブラウン管では、マスクには、750,000ケ程度の孔があり、孔の 直径は平均約5ミルである。当該技術において知られているように、ホイル・シ ャドーマスクは、色選択陰極または「パララックス・バリア」として作用し、3 つのビームでつくられる分割ビームがスクリーン上の規定の蛍光体デポジットに だけ到達することを確実にする。
ブラウン管20の前後軸は参照番号56で示されている。磁気遮蔽58は、ファ ンネル34内に納められている。ブラウン管作動用の高電圧は、高圧導線64へ 順に接続されているアノードボタン62によりファンネル34の内面上の導電コ ーティング60にかけられる。
ブラウン管20のネック66には、−列の電子銃68が納められているのが示さ れている。電子銃は3種類の別の一列の電子ビーム70.72および74を発し 、これらは、それぞれ、スクリーン28上の赤色光、緑色光および青色光を発光 する蛍光要素を刺激する。ヨーク76は、走査信号を受けて、ビーム70.72 および74にスクリーン28を走査させる。電気伝導体78が遮蔽58の開口部 に設けられており、コーティング60゜スクリーン28およびシャドーマスク5 oの間を高電圧で接続するため伝導コーティング6oと接触している。
「加工中」と表示されている2つの主要部品を示し、以下に説明する。1つはシ ャドーマスクで、第2図に図解的に示されている。加工中のシャドーマスク86 には、光学的ステンシルであるマスクを用いてフェース・プレートのスクリーン 上に光析出した蛍光体パターンに対座する中央の開口104がある。中央部10 4は孔の開いていない部分106で囲まれており、その周囲はマスクに張力を与 え締めっけるプロセスの間は張力を与えるための枠にかみあっている。これは後 の手順で取り除かれる。
加工中のフェース・プレート108は、第3図に図解されており、その内面11 0には予め定められた蛍光体パターンを確実な作動で受けとる中央に位置したス クリーン部112がある。枠形のシャドーマスク支持構造114はスクリーン1 12の反対側に固定されており、この支持構造は、ホイル・シャドーマスクを受 け、張力のある状態でスクリーンからQ距離はなれて取り付ける面115をもっ ている。
本発明の特徴の1つに従ったプロセスは、基本的には、ニッケルー鉄合金で構成 されていることを特徴とする開口のあるホイル−シャドーマスクを提供すること とマスク86をフェース・プレート108のマスク支持構造114に張力のある 状態で、蛍光面に見当あわせして固定することで構成されている。このプロセス は、さらに、マスクが好ましい磁気的および機械的性質をもつ状態に部分的に焼 なましするために、熱サイクルにさらすことを特徴としている。
本発明によれば、ある種のニッケルー鉄合金は、合金添加物の含有量が少いのが 望ましいが、制御された条件下で熱処理され冷却された場合、薄い箔に作成され ると、それらをテンション・ホイル・シャドーマスクとして使用するのに特に適 したものにする既知の合金には見られない機械的および磁気的性質をもった材料 を与える。
本発明のプロセスによって達せられる望ましい性質は次の通りである。合金箔は 、テンション・ホイル・シャドーマスクとして使用された場合に箔にかかる張力 荷重に耐えられるように約80ksi以上、(約100ksi以上が好ましく、 さらに約150ksi以上であれば最も望ましい。)の降伏強さく0.2%オフ セット)をもたなければならない。この降伏強さは、高い透磁率と低い飽和保磁 力という磁気的性質と組合さったものでなければならない。透磁率は、約600 0以上、好ましくは、約10,000以上、さらに最も望ましくは100.00 0以上でなければならない。飽和保磁力は、約2,5エルステツドを越えてはな らず、約0.5工ルステツド未満であることが好ましい。
本発明による熱処理およびテンション・ホイル・シャドーマスクの製造に答える 合金の特殊な例は、H¥MU80、YeP−CおよびMoly−Permall oyの商品名で市販されている既知のニッケルー鉄−モリブデン合金である。こ の合金は、ニッケル約80%、モリブデン4%、残部は鉄および雑不純物の組成 である。圧延のままで硬質状態で、8ONi−4Mo−Feの箔は、代表的には 155〜160ksjという高い降伏強さをもつが、磁気的性質は貧弱で、例え ば、透磁率は3.000未満である。テープレコーダーのヘットニ使用するよう な良い磁気的性質を与えるためには、材料は従来のように、1120℃で2時間 ないし4時間焼なました後、600℃まで炉で冷却される。十分に焼なましされ た合金箔は、磁気的性質は優れているが、機械的性質がよくない。透磁率は30 0,000位であろうが、しかし、降伏強さが20〜40ks iの範囲にあっ て、この合金は十分焼なましされた場合、テンション・ホイル・シャドーマスク 用に使用するには明らかに不適当になってしまう。
しかし、8ONi−4Mo−Fe合金箔を本発明のプロセスによって部分的に焼 なましだ場合は、思いがけなく、テンション・ホイル・シャドーマスクの製造用 材料として優れた性質を示す。本発明による加熱と冷却のサイクルの結果として 、合金の機械的性質は十分保持される一方、その磁気的性質は、ホイル・シャド ーマスクとし゛C使用するのに必要な程度にまで改善される。
驚いたことに、本発明による熱処理をすると、8ONi−4Mo−Feの箔の磁 気的性質は実際に改善され、箔が張力をもった状態にあると非常に著しく改善さ れることがわかった。例えば、張力を与えない厚さ1ミルの8ONi −4Mo −Fe箔は、本発明による熱処理と調整後の透磁率が60,000である。しか し、同じ箔に約60ニユートン/cmの張力を与えた場合には、その透磁率は1 00,000まで増加する。同じ材料が従来の硬質の状態では、張力がある状態 で、きわたった透磁率の変化を示さないことに注目すべきである。透磁率が増加 した結果、1ミル厚さの8ON i−4Mo−Fe箔の地球の磁場によるビーム ・ミスレジストレーションの量は本発明によって処理された場合、1ミル厚さの AK鋼の場合よりはるかに少ない。
合金の組成に関していえば、ニッケルー鉄の合金は、約30〜約80重量%のニ ッケル、約0〜5重量%のモリブデン、およびバナジウム、チタン、ハフニウム 、とニオブのうちの1つ以上のものが0〜2重量%、残部の鉄および雑不純物( 例えば炭素、クロム、シリコン、硫黄、銅、マンガン)の組成である。代表的な 例では、混った雑不純物は1.0%を越えない。合金は、約75〜85重量%の ニッケル、約3〜5重量%のモリブデン、および残部の鉄と雑不純物の組成であ ることが好ましい。
1つの特殊な例では、合金は約80重量%のニッケル、約4重量%のモリブデン 、および残部の鉄と雑不純物という組成である。
好ましい材料の部分的焼なましは、本発明の見地により、フェース・プレートに 固定されたマスク支持構造にマスクを取り付ける前に別のステップとして行うの がよい。機械的と磁気的の望ましい組合せの性質をうるためには、箔は本発明に よる熱処理とゆるやかな冷却の規定の手順にかけられなければならない。
本発明による典型的なプロセスでは、第2図に示した形状の硬質で開口部のある マスク12個の1組が炉に入れるために重ねられる。本発明によるプロセスは、 好ましい磁気的および機械的性質にするためマスクを部分的に焼なます熱サイク ルに重ねたマスクをさらすことが特徴である。熱サイクルは、約400℃以上の 温度にマスクを加熱し、マスク合金が固溶体をつくる温度以下で約30分以上、 好ましくは45分以上熱し、ついで、マスクをその温度から、マスクを作る合金 が再結晶する温度まで、毎分約5℃以下の速度で、好ましくは、毎分約3℃以下 の速度でゆっくり冷却し、マスクが張力を与えられた状態にあり、蛍光面に見当 あわせしている間にフェース中プレート1こつ1すられているか、または、フェ ース・プレートと一体になっているマスク支持構造にマスクを固定するというも のである。例えば、マスクは、約400℃から700℃の間の温度まで、約30 分から約60分の間加熱される。ついで、マスクは、その温度からマスクの材料 が十分に再結晶する温度まで、毎分約5℃以下、好ましくは毎分3℃未満、そし て最も望ましくは毎分2〜3℃の間の速度でゆっくり冷却する。これより長い時 間の熱処理をしてもよいが、性質の改善という結果はえられないと思われる。指 定温度で熱処理を行い、ついで空気冷却するかまたは毎分的5℃の速度で冷却す るど望ましくない不十分な機械的性質になった。特定の理論と結びつけて考えて ほしくはないが、ここに開示した熱処理は、焼なまし温度より十分低い温度で行 われ、それに次いでゆっくりとした冷却が行われるが、その結果粒界析出物とし てのNi3Feの表範囲規則性かえられると信じる。
本発明に従って、組立品と箔を加熱し、ゆっくりした速度で冷却することは、ホ イル・マスクを部分的に焼なまし、また、80ksi以上の降伏強さ、約600 0以上の透磁率、約2.5エルステツド以下の飽和保磁力および、フェース・プ レート(ガラス)以上の熱膨張係数をえるのに効果がある。記述したようにプロ セスを続けると、マスクは、たしかに、約150ksi以上の降伏強さ、約10 ,000以上の透磁率、および約1.0以下の飽和保磁力をもつようになる。箔 は、約65ニユートン/cI11以上の張力荷重に耐えられる。また約75ニユ ートン/(1)に耐えられる可能性もある。
以下に説明するマスクの熱処理とゆっくりした冷却処理は、フリット・カラーブ ラウン管の処理工程の段階および製造工程におけるファンネルとフェース・プレ ートのシーリングに極めて類似している。
本発明のプロセスの初期の実施についで、次のことが決まった。即ち、テンショ ン・マスクがフリット・サイクルの間にさらされる加熱および冷却の条件は、記 述した合金の性質の本質的改善は上述の分離した熱処理とゆるやかな冷却を必要 としないでえられる。テンション・ホイル・マスクの性質は、より望ましい50 0〜600℃の温度にまで、マスクの材料を加熱した場合にえられる性質はどよ くはない。しかし、ブラウン管に要求される輝度と分解能がそれ程高くない場合 には、フリット・サイクル中に加工中の8ONi−4Mo−Feのテンション・ マスクを435℃まで、ゆっくり加熱し、それに次いで、フリット・サイクル中 の冷却速度である毎分約5℃未満、好ましくは、約2℃から約3℃の間の温度で ゆっくり冷却して、望ましい機械的および磁気的性質をもったマスクの仕上り品 にすることが決まったいた。
例えば、処理されていないテンション・ホイル・マスクに30ニユートン/eP lの張力をり−え、フリットサ・イクルを通した場合、約150ksiから約1 60ksiの間の降伏強さ、約60,000から約100、OOOの間の透磁率 および、約4エルステツド未満の飽和保磁力かえられる。ビーム・ミスレジスト レーションは一、ホイルが別に熱処理された場合にえられるものよりは若干高い が、まだ、望みの限界よりは低い。
従って、本発明による部分的焼なましも、ブラウン管のシールのプロセス中の熱 サイクルの間にそしてその結果として実行される。そのプロセスを以下に説明す る。
第3図に示[7た様に、シャドーマスク支持構造体11・4は、ファンネル密封 面11−3で示されている外周の密封面と、スクリーン面との間のフェースプレ ートの内部表面110上に固定されている。マスク支持構造体11.4は、張力 を受けているホ・イル・シャドーマスクを収容し、これを支持するための表面1 15を有rる。マスク支持構造体]14は、例えば、不銹鋼合金から成ることが できる。支持構造体の取付けは、不透明化フリットに依るのが好ま17い。
ニッケル鉄合金には、ニッケルが約30と約80重量パーセントの間にあり、モ リブデンが約0と50重量パーセントの間にあり、バナジウム、チタン、ハフニ ウム及びニオビウムの・うち1種以上を0及び2重量パーセントの間で含み、残 りが鉄及び随伴する不純物、例えば炭素、クローム、けい素、硫黄、銅、及びマ ンガンより成るものが提供される。代表的な例では随伴不純物は1.0バ・−セ ント以下である。さらに、本発明に依れば、合金は、ニッケルを約75と85重 量パーセントの間で、モリブデンを約3から5重量パーセントの間で含み、残り が鉄及び随伴不純物から成ることもできる。好ましくは、合金は、ニッケル約8 01ffl、tパーセント、モリブデン4重量パーセントで、残りが鉄及び随伴 不純物より成る。
本発明の合金は、厚さ0.001インチ以下のホイルに成形される。
ホイルの中央面]12は、色選別用のスクリーン面112と寸法が一致するホイ ルマスクを形成する様に穴が開けられている。マスクの開口は、感光性のレジス トをホイルに塗布するフォトエツチング法に依って行なうことが出来る。レジス トは、開口部の範囲を限定する部分を除いて露光することに依って硬化される。
開口部を限定する露光1.た金属部をエツチングする。
次にホイルマスクを、引張り枠内で少なくとも約25ニユートン/CX+の張力 で緊張せしめる。本質的には、ホイルを360℃に加熱した2枚のプラテンの開 に挟み、引張り枠内にクランプで固定して1分間加熱し、放冷することに依って 、ホイルを固定するフェースプレートよりも長さと幅の大きいテンション・ホイ ルを得ることが出来る。赤、緑、及び青の光を夫々放射する蛍光体沈着物から成 るパターンを順次スクリーン面112上にフォトスクリーニングに依って形成せ しめる。フォトスクリーニング工程には、緊張枠をフェースプレートと位置合せ することに依って、ホイルを蛍光体のスクリーン面と繰返し位置合せすることが 含まれている。
マスク86を構成するホイルは、マスクの穴がスクリーン面112上の蛍光体沈 着物のパターンと位置合せを行なった状態でマスク支持構造体に固定される。マ スクをマスク支持構造体に固定する手段は、レーザービームで過剰のマスク材を 除去した状態で、同じレーザービームで溶接することに依ることが出来る。フェ ースプレート108とテンションホイル・シャドーマスク786は、それぞれの マスク支持構造体に強固に互いに接続されているので、合金ホイルの熱膨張係数 は、フェースプレートの熱膨張係数とほぼ等しくなければならない。代表的なフ ェースプレートは、熱膨張係数が約12X10’と約14X10 ’in/in /”Cの間にあるガラスである。
この様な熱膨張係数の一致は、ブラウン管の製造工程中にフェースプレートとマ スクが比較的高温にさらされるために必要である。マスクの熱膨張係数がフェー スプレートよりも若干高いことは許されるが、フェースプレートよりも大幅に小 さくなることは、製造工程中でのマスクの不良化を招く恐れがあるので、避けな ければならない。
第4図及び第5図にフェースプレート108をファンネル188と組合せてフェ ースプレート・ファンネル・アッセンブリを形成せしめるために、ファンネル位 置決め及びフリット代用固定具を使用した状態を示す。フェースプレート108 は、固定具1860表面190に下向きに取付けられた状態で示されている。フ ァンネル188は、その上に置かれて、ファンネル密封面113と接触している 状態で示されており、この密封面は、先行するスクリーン形成操作の結果蛍光体 のパターンが形成されたスクリーン面112の周辺にあることが図示されている 。第4図に於て、ファンネル及びフェースプレートの配置を行なうためのものと して3点、192゜193及び194が示されている。第5図に、支柱194と フェースプレート108及びファンネル188との中間面の詳細が図示されてい る。フェースプレート108の側面17は、ファンネル188の基準面“C″と 一直線上にあることが示されている。シャドーマスク86は張力を受けている状 態で示されており、好ましい状態として、シャドーマスク支持構造体114に取 付けられた状態が図示されている。
支柱194は、フェースプレート108を基準としてファンネル188を配置す るための2つの基準点196及び198を有るものとして図示されている。基準 点は、好ましくは、ボタン状の炭素から成る。これはフリット期間中に生じる高 い炉温度の作用に耐えなければならないからである。
光透可能なペースト状のフリットを、ファンネル188を受けるための、ファン ネル密封面113として図示されている、フェースプレート108の周辺密封面 113に塗布する。次にフェースプレート108は、ファンネル188と組合せ てフェースプレート−ファンネル・アッセンブリを形成する。フリットは、第5 図に参照番号200で示されており、例えば、米国オハイオ州、トレドのオウエ ンスーイリノイ社の製品、フリット阻CV−130であってもよい。
フェースプレート−ファンネル・アッセンブリは、次いでフリットを光透せしめ 、アッセンブリーの冷却後にファンネルをフェースプレートに永久固定するため に有効な温度に加熱される。ファンネルをフェースプレートに融着する工程は、 一般にフリットサイクルとし引用される条件下に行なわれる。代表的なフリット サイクルでは、テンション・ホイルマスクを接着するフェースプレート及びファ ンネルは徐々に435℃に加熱され、次いで室温まで冷却されるか、又はそれよ り若干高い温度に3時間乃至3時間半保持される。ホイルは毎分約5℃未満、好 ましくは毎分約3℃未満の冷却速度で、また最も好ましくは毎分約2℃と毎分約 3℃との間の速度で、合金が実質的に再結晶する温度まで冷却しなければならな い。
本発明に依る、またフリットサイクル中の、前記アッセンブリとホイルの加熱並 びにアッセンブリとホイルの徐冷速度は、ホイルマスクを部分的に焼戻し、前出 の所望の機械的性質及び磁気的性質を生じるために有効である。
本発明に依る概念を支持する試験結果を下記の実施例に依って要約する。
実施例I 8ONi−4Mo−Fe冷間圧延したホイルの厚さは111である。受入れたま まの状態では、ホイルの透磁率は3,000、保磁力2. 2 oersted sqまた降伏強さは156kslである。このホイルを乾燥水素雰囲気中で50 0℃で60分間熱処理し、次いで毎分3℃の冷却速度で200℃に冷却される。
熱処理に依って降伏強さ192ksl、透磁率60,000、保磁力0.31o ersteds 、及び膨張係数13 X 10−6In/in/”Cのホイル が得られる。
実施例■ 42Ni−Fe冷間圧延した厚さ1m目のホイルを使用してもよい。受入れたま まの状態では、ホイルの透磁率3,000、保磁力4. Ooersteds  、また降伏強さは110ks1である。
このホイルを、乾燥水素炉中で600℃で2時間熱処理し、毎分2℃の冷却速度 で200℃以下に冷却する。
熱処理を行ない徐冷したホイルの透磁率は9,000、保磁力は1. 1 oe rsteds 、また降伏強さは80ksiである。
実施例m 49Ni−Feの厚さ111のホイルは受入れたままの状態では、透磁率3,2 00、保持力4.2oersteds、また降伏強さ115ksiである。実施 例Iに従った熱処理及び徐冷後には、ホイルの透磁率は10.000、保磁力0 .4 oersteds 、また降伏強さ85ksiである。
実施例■ 49Ni−4Mo−Feの厚さ111のホイルは、受入れたままの状態では実施 例Iのホイルと同様のつ理的性質及び磁気的性質を持っている。実施例Iに従っ た熱処理と徐冷後のホイルの透磁率は20,000、保磁力実施例■ 79Ni−2Mo−IV−Feの厚さI Igilのホイルは、受入れたままの 状態では実施例■のホイルと同様の物理的性質及び磁気的性質を持つと予想され る。熱処理と徐冷後のホイルの透磁率は30,000、保持力は0、 3 oc rsteds 、また降伏強度は160ksiであると予想される。
実施例■ 79Ni−2V−ITi−Feの厚さ1 milのホイルは、受入れたままの状 態では、実施例Iのホイルと同様の物理的性質及び磁気的性質を持つと予想され る。実施例Iに従ってホイルを熱処理し、徐冷してもよく、その後の透磁率は3 0,000を超え、保持力は0.3oersteds 、また降伏率は170k s+であると予想される。
実施例■ 79Ni−4Mo−Feの厚さ1 mHのホイルを、受入れたままの状態で、従 来のフリットサイクルで熱処理と徐冷を行なった後に、実施例■のホイルと同様 の物理的性質と磁気的性質を持つものと予想される。フリットサイクルは、ピー ク温度435℃の平炉内にある時間である。試料の炉入口から出口までの通過に 要する全時間は約3時間から3.5時間である。ホイルの透磁率は約60.00 0、保持力は約0.4 oerstedS sまた降伏強さは155ksiであ ると予想される。
テンションホイル・カラーブラウン管、即ち斯かるブラウン管用のフェースプレ ート・アッセンブリ中に使用するための本発明に依るホイル・シャドーマスクは 、好ましくはニッケルを約30重量パーセントから約85重量パーセント、モリ ブデンを約Oから5重量パーセント、バナジウム、チタン、717ニウム及びニ オビウムの1種以上を0から2重量パーセントの間で含む合金から成る。
斯かる合金の降伏率は80ksiを超え、透磁率は約6.000を超え、保磁力 は約2. 5 oersteds未満、また熱膨張係数はフェースプレートとほ ぼ同等以上である。更に、このマスクは、ブラウン管が周囲温度にある時に、少 なくとも約25 Newton / centfetersの張力を受けること が出来る。本発明に依る合金は、降伏率が約150ksjを超え、透磁率は約1 0.000を超え、また保磁力は約1.0未満であることが出来る。更にマスク の合金の組成については、含有量は、ニッケル約75重量バーセンサから約85 重量パーセント、モリブデン約3重量パーセントから約5重量パーセント、の間 にあり、残りが鉄及び随伴不純物であり、好ましくは、組成は、ニッケル約80 重量パーセント、モリブデン約4重量パーセントで、残りが鉄及び随伴不純物で ある。
特表平4−500881 (IQ) FIo、4 FIG、5 手続補正書(方式) %式% 1 事件の表示 3 補正をする者 事件との関係 特許出願人 5 補正命令の日付 発送日 平成 3年 7月 30日 6 補正の対象 7 補正の内容 国際調査報告 国際調査報告 PCT/US 8B104075 SA 25644

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.テンションホイル・カラーブラウン管に使用するためのホイルシャドーマス クであって、前記ホイルマスクが、ニッケル含有量が約30から約85重量パー セントの間にあり、モリブデンが約0から5重量パーセントの間、バナジウム、 チタン、ハフニウム及びニオビウムの1種以上が0から2重量パーセントの間に ある合金より成ることを特徴とするホイルシャドーマスク。
  2. 2.請求項1に記載のシャドーマスクにおいて、前記合金の降伏強度が80ks iを超え、透磁率が約6000を超え、保磁力が約2.5oersteds未満 であり、また熱膨張係数が前記フェースプレートの膨張係数とほぼ同等以上であ ることを特徴とするシャドーマスク。
  3. 3.請求項1もしくは2に記載のシャドーマスクにおいて、前記ブラウン管が周 囲温度にあるときに、前記シャドーマスクが少なくとも約25 NeWton/ centimetersの張力下にあることを特徴とするシャドーマスク。
  4. 4.請求項1もしくは2記載のシャドーマスクにおいて、前記マスクの前記合金 の降伏強さが約150ksiを超え、透磁率が約10,000を超え、また保磁 力が約1.0未満であることを特徴とするシャドーマスク。
  5. 5.請求項1もしくは2記載のシャドーマスクにおいて、前記マスクの前記合金 の、ニッケル含有量が約75重量パーセントと約85重量パーセントの間にあり 、モリブデン含有量が約3重量パーセントと約5重量パーセントの間にあり、残 部が鉄及び随伴不純物であることを特徴とするシャドーマスク。
  6. 6.請求項1もしくは2記載のシャドーマスクにおいて、前記マスクの前記合金 が、約80重量パーセントのニッケルと、約4重量パーセントのモリブデンとを 含有し、残りが鉄及び随伴不純物であることを特徴とするシャドーマスク。
  7. 7.ブラウン管の前面アッセンブリであって、1個の平面状のフェースプレート と、その上に隣接して設けられ張力を与えて平面状をなすホイル製のシャドーマ スクとより成り、前記マスクが、ニッケル含有量が約30から約85重量パーセ ントの間にあり、モリブデン含有量が約0から5重量パーセントの間にあり、バ ナジウム、チタン、ハフニウム及びニオビウムの1種以上の含有量が0から2重 量パーセントの間にあり、残部が鉄及び随伴不純物である合金より成ることを特 徴とする、ブラウン管用前面アッセンブリ。
  8. 8.請求項7に記載のブラウン管用前面アッセンブリにおいて、前記合金の降伏 弦さが80ksiを超え、透磁率が6,000を超え、保磁力が約2.5oer steds未満であり、熱膨張係数が、前記フェースプレートの熱膨張係数とほ ぼ同等以上であることを特徴とするブラウン管用前面アッセンブリ。
  9. 9.請求項7もしくは8に記載のブラウン管用前面アッセンブリにおいて、前記 ブラウン管が周囲温度にある時に、前記マスクが少なくとも約25Newton /centlmertersの張力下にあることを特徴とするブラウン管用前面 アッセンブリ。
  10. 10.請求項7もしくは8に記載のブラウン管用前面アッセンブリにおいて、前 記合金のニッケル含有量が約75から約85重量パーセントの間にあり、モリブ デン含有量が約3から5重量パーセントの間にあり、残部が鉄及び随伴不純物で あることを特徴とするブラウン管用前面アッセンブリ。
  11. 11.請求項10記載のブラウン管用前面アッセンブリにおいて、前記合金が約 80重量パーセントのニッケルと、約4重量パーセントのモリブデンとを含有し 、残部が鉄及び随伴不純物であることを特徴とするブラウン管用前面アッセンブ リ。
  12. 12.テンションマスク・カラーブラウン管であって、内面上に蛍光体スクリー ンを有し、前記スクリーンと反対の面に前記マスク用の支持構造体を有するフェ ースプレートを含むテンションマスク・カラーブラウン管の製造方法において、 鉄−ニッケル合金から成る穴の開いたホイルシャドーマスクを得る工程と、前記 マスクを、前記蛍光体スクリーンと位置合せを行なった状態で張力をかげながら 前記支持構造体に固定する工程と、前記マスクを好ましい磁気的性質と機械的性 質を有する状態まである程度焼鈍するための熱サイクルを前記マスクに与える工 程とを含むことを特徴とする、テンションマスク・カラーブラウン管の製造方法 。
  13. 13.請求項12記載の方法において、前記焼鈍を、前記マスクを前記支持構造 体に取付ける前に個別の工程として行なうことを特徴とする方法。
  14. 14.請求項12記載の方法において、前記焼鈍を、前記ブラウン管を密封する 工程に於て、熱サイクル中に、また熱サイクルの結果として、完了することを特 徴とする方法。
  15. 15.請求項12,13、もしくは14記載の方法において、前記マスクのニッ ケル含有量が約75と85重量パーセントの間にあり、モリブデン含有量が約3 と5重量パーセントの間にあり、残部が鉄及び随伴不純物であることを特徴とす る方法。
  16. 16.請求項12,13、もしくは14記載の方法において、前記マスク合金の 組成として、ニッケル含有量が約30と約80重量パーセントの間にあり、モリ ブデン含有量が約0から5重量パーセント、バナジウム、チタン、ハフニウム及 びニオビウムの1種以上の含有量が0と2重量パーセントの間におり、残部が鉄 及び随伴不純物であることを特徴とする方法。
  17. 17.請求項12,13もしくは14記載の方法に於て、前記ホイルマスクを4 00℃を超え、マスク合金が固溶体を生成する温度より低い温度に、少なくとも 30分間加熱することと、前記マスクを前記温度から前記マスクを形成する合金 が実質的に再結晶化する温度まで、毎分約3°から5℃未満の冷却速度で徐冷す ることと、次いで前記マスクを張力を与え、また前記蛍光体スクリーンと位置合 せした状態で前記支持構造体に固定することに依って、前記焼鈍を行なうことを 特徴とする方法。
  18. 18.請求項12,13もしくは14記載の方法に於て、フェースプレートがそ の内側表面に、ファンネルと適合する様に構成された周辺密封面により取り囲ま れた中央の沈着蛍光体スクリーン面を有し、シャドーマスクが前記周辺密封面と 前記スクリーン面との間の前記フエースプレートの内側表面上の枠状のシャドー マスク支持構造体に張力を与えられた状態で固定されており、前記方法が前記合 金を厚さ約0.001インチ以下のホイルに成形する工程と、色選別用の前記ス クリーン面を寸法の一致するホイルマスクを形成するために前記ホイルの中央面 に穴を開ける工程と、少なくとも約25Newton/cetimetersの 張力に前記ホイルを緊張せしめる工程と、赤色、緑色及び春色発光の蛍光体沈着 物のパターンを逐次フォトスクリーニングに依って、形成せしめ、前記緊張枠を 前記フェースプレートと見当合せすることに依って前記ホイルを前記蛍光体スク リーン面と位置合せしめるまでを含む工程と、前記の穴を蛍光体沈着物の前記パ ターンと位置合せした状態で前記ホイルを前記マスク支持構造体に固定する工程 と、フアンネルを受けるために前記周辺密封面にペースト状の失透可能なフリッ トを塗布する工程と、前記フェースプレートを前記ファンネルに適合せしめてフ ェースプレート・ファンネル・アッセンブリを形成せしめる工程と、前記フリッ トを失透せしめ、前記ファンネルを前記フェースプレートに永久的に固定せしめ るために有効な濃度まで加熱する工程と、及び前記アッセンブリを毎分約3〜5 ℃未満の冷却速度で冷却する工程とより成り、前記アッセンブリと前記ホイルの 加熱と、前記アッセンブリと前記ホイルの徐冷速度が前記ホイルマスクを焼鈍し 、降伏強さが80ksiを超え透磁率が約6,000を超え、保磁力が約2.5  oersteds未満となり、また熱膨張係数が前記フェースプレートの熱膨 張係数とほぼ同等以上となるために有効であることを特徴とする方法。
  19. 19.請求項18記載の方法に於て、前記ホイルマスクを400℃を超え合金が 固溶体を形成する温度まで少なくとも約30分間加熱し、更にその後に前記ホイ ルを毎分約3〜5℃未満の冷却速度で周囲温度まで冷却することに依って前記ホ イルマスクを緊張せしめることを特徴とする方法。
  20. 20.請求項18もしくは19記載の方法において、ホイルマスクのニッケル含 有量が約75から85重量パーセントの間にあり、モリブデン含有量が3から5 重量パーセントの間にあり、残部が鉄と随伴不純物であることを特徴とする方法 。
  21. 21.請求項18もしくは19記載の方法において、前記ホイルマスクの降伏強 さが約150ks1を超え、透磁率が約10,000を超え、また保磁力が約1 .0未満であることを特徴とする方法。
  22. 22.物理的および磁気的性質の望ましい組合せをもったテンションマスク・カ ラーブラウン管に使用するホイル・シャドーマスクを製造する方法において、約 30から約85重量%の間のニッケル、約0から5重量%の間のモリブデン、0 から2重量%のバナジウム、チタン、ハフニウム、ニオビウムのうちの1つ以上 のもの、残部は鉄及び随伴不純物の組成をもつ合金でつくられたホイル・マスク の提供、前記マスクをブラウン管に取り付ける前または後に約400℃以上まで の約700℃間の温度および、合金が約30分間以上2時間までの間の期間の間 に固溶体を形成する温度以下までの加熱、および前記合金を前記温度から前記合 金が、毎分約3から5℃未満の冷却速度で、再結晶する温度まで、徐冷すること を特徴とする方法。
  23. 23.請求項22記載の方法において、合金が約400℃から約700℃の間の 温度に、約30分から約2時間の間の期間加熱される方法。
  24. 24.請求項21もしくは22記載の方法において、合金の組成が、約75重量 %から約85重量%の間のニッケル、約3重量%から約5重量%の間のモリブデ ン、残部が鉄及び随伴不純物である方法。
  25. 25.請求項22または23記載の方法において、合金の組成が、約85重賃% のニッケル、約4重量%のそリブデン、残部が鋏および随伴不純物である方法。
  26. 26.請求項22または23記載の方法において、合金がホイルの形になってお り、熱処理の間25Newton/centimeters以上の張力を与えら れている方法。
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