JPH0449603A - 非磁性酸化物基板とそれを用いた磁気ヘッド - Google Patents
非磁性酸化物基板とそれを用いた磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH0449603A JPH0449603A JP2159517A JP15951790A JPH0449603A JP H0449603 A JPH0449603 A JP H0449603A JP 2159517 A JP2159517 A JP 2159517A JP 15951790 A JP15951790 A JP 15951790A JP H0449603 A JPH0449603 A JP H0449603A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- nio
- substrate
- magnetic head
- oxide substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000758 substrate Substances 0.000 title claims abstract description 38
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 18
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims description 17
- UCNNJGDEJXIUCC-UHFFFAOYSA-L hydroxy(oxo)iron;iron Chemical compound [Fe].O[Fe]=O.O[Fe]=O UCNNJGDEJXIUCC-UHFFFAOYSA-L 0.000 claims description 5
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 4
- 238000010304 firing Methods 0.000 claims description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 24
- WMWLMWRWZQELOS-UHFFFAOYSA-N bismuth(iii) oxide Chemical compound O=[Bi]O[Bi]=O WMWLMWRWZQELOS-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 12
- GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N Titan oxide Chemical compound O=[Ti]=O GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 6
- 238000003754 machining Methods 0.000 abstract description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 4
- 239000000843 powder Substances 0.000 abstract description 3
- 239000004372 Polyvinyl alcohol Substances 0.000 abstract description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 abstract description 2
- 229920002451 polyvinyl alcohol Polymers 0.000 abstract description 2
- 238000005469 granulation Methods 0.000 abstract 1
- 230000003179 granulation Effects 0.000 abstract 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 12
- 229910000808 amorphous metal alloy Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 4
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 3
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 2
- 229910000417 bismuth pentoxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 2
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 2
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 2
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 2
- OGIDPMRJRNCKJF-UHFFFAOYSA-N titanium oxide Inorganic materials [Ti]=O OGIDPMRJRNCKJF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000007088 Archimedes method Methods 0.000 description 1
- 101710182416 Calmodulin-A Proteins 0.000 description 1
- 229910003134 ZrOx Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 1
- 239000003153 chemical reaction reagent Substances 0.000 description 1
- 229910017052 cobalt Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010941 cobalt Substances 0.000 description 1
- GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N cobalt atom Chemical compound [Co] GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000010408 film Substances 0.000 description 1
- 238000001513 hot isostatic pressing Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、N I O−T i Oz系の非磁性酸化物
基板と、それを用いた磁気ヘッドとに関する。
基板と、それを用いた磁気ヘッドとに関する。
[従来の技術]
VTR・電子スチールカメラ・ディジタルオーディオ(
DAT)等に組込まれる磁気ヘッドとして、基板材料(
コア材料)の表面に磁気薄膜を形成した薄膜磁気ヘッド
が広く用いられている。
DAT)等に組込まれる磁気ヘッドとして、基板材料(
コア材料)の表面に磁気薄膜を形成した薄膜磁気ヘッド
が広く用いられている。
かかる薄膜磁気ヘッドにおいては、基板材料の熱膨張係
数が薄膜の熱膨張係数と近似していることが必要とされ
る。すなわち、両者の熱膨張係数の差が大きいと、温度
変化によって両材料の接合界面に応力が生じ、亀裂を発
生させたり、磁気特性を低下させたりするおそれがある
。
数が薄膜の熱膨張係数と近似していることが必要とされ
る。すなわち、両者の熱膨張係数の差が大きいと、温度
変化によって両材料の接合界面に応力が生じ、亀裂を発
生させたり、磁気特性を低下させたりするおそれがある
。
ところで、この薄膜として磁気特性に優れたコバルト(
Co)系アモルファス薄膜の利用が進められている。こ
のCo系アモルファス合金の熱膨張係数は100〜l
20X 10−’ (deg−’ )であるので、基板
材料としても同様の熱膨張係数を有する材料が必要とな
る。
Co)系アモルファス薄膜の利用が進められている。こ
のCo系アモルファス合金の熱膨張係数は100〜l
20X 10−’ (deg−’ )であるので、基板
材料としても同様の熱膨張係数を有する材料が必要とな
る。
かかる特性を有した基板材料としてN1O−TiO□系
酸化物材料が公知である(特開昭62−95810号、
同60−204668号、同60−204669号、同
60−246258号、同60−246259号、同6
0−264362号、同60264363号、同62−
143857号)。
酸化物材料が公知である(特開昭62−95810号、
同60−204668号、同60−204669号、同
60−246258号、同60−246259号、同6
0−264362号、同60264363号、同62−
143857号)。
特開昭62−95810号は、NiO50〜90wt%
、残部T i Ozよりなる基板材料と、Ni01Ti
O□にさらにZ r Ozを少量添加した基板材料とを
開示している。これ以外の上記公開公報は、NiOTi
0z系において、さらにCaOlMgO,Al2z O
s 、ZrOx 、Cr2O5、Li、0、Ca M
n Osを添加した組成系の基板材料を開示している。
、残部T i Ozよりなる基板材料と、Ni01Ti
O□にさらにZ r Ozを少量添加した基板材料とを
開示している。これ以外の上記公開公報は、NiOTi
0z系において、さらにCaOlMgO,Al2z O
s 、ZrOx 、Cr2O5、Li、0、Ca M
n Osを添加した組成系の基板材料を開示している。
しかしながら、これら公知の添加物を含む組成において
は得られた焼成体の加工性が悪(、所望の磁気ヘッドを
得るには適していない。非磁性体を基板材料とし、磁気
ヘッドとしてのギャップ相当部にCo系アモルファス薄
膜を配した例として特開昭60−231903号が挙げ
られる。該磁気ヘッドは、「磁気記録媒体対向面におけ
る断面形状が突出しているほぼ7字状の突起部を有し、
該突起部の少な(とも両側面と作動ギャップ形成面上に
前記金属磁性体が被着され、該突起部の先端部において
作動ギャップを介して該金属磁性体が相対峙した」構造
となっている。
は得られた焼成体の加工性が悪(、所望の磁気ヘッドを
得るには適していない。非磁性体を基板材料とし、磁気
ヘッドとしてのギャップ相当部にCo系アモルファス薄
膜を配した例として特開昭60−231903号が挙げ
られる。該磁気ヘッドは、「磁気記録媒体対向面におけ
る断面形状が突出しているほぼ7字状の突起部を有し、
該突起部の少な(とも両側面と作動ギャップ形成面上に
前記金属磁性体が被着され、該突起部の先端部において
作動ギャップを介して該金属磁性体が相対峙した」構造
となっている。
[発明が解決しようとする課題]
上記従来の磁気ヘッドの製造においては、非磁性基板に
V字状の溝を複数個加工し、この後にCo系アモルファ
ス薄膜を成膜する工程を採用している。しかしながら非
磁性基板の加工性が悪いと、複数個連続的に切り込み加
工を施した際にV字状の溝寸法が変化してしまい精度良
(トラック幅を得ることが困難となる。
V字状の溝を複数個加工し、この後にCo系アモルファ
ス薄膜を成膜する工程を採用している。しかしながら非
磁性基板の加工性が悪いと、複数個連続的に切り込み加
工を施した際にV字状の溝寸法が変化してしまい精度良
(トラック幅を得ることが困難となる。
Co系アモルファス薄膜の熱膨張係数に合致した非磁性
基板材料としては、先に本発明者等が出願した「実質的
にN i T i Os相とNiO相より成り、NiO
60〜77wt%、T i O240〜23wt%より
成る」組成があるが、これら組成では7字状溝を複数個
加工した場合の加工性が悪く、7字状溝の寸法が変化す
るという欠点があった。
基板材料としては、先に本発明者等が出願した「実質的
にN i T i Os相とNiO相より成り、NiO
60〜77wt%、T i O240〜23wt%より
成る」組成があるが、これら組成では7字状溝を複数個
加工した場合の加工性が悪く、7字状溝の寸法が変化す
るという欠点があった。
本発明は、磁気ヘッドの基板材料において、突起部作成
のため複数個の溝入れ加工を行う際に溝寸法の変化が著
しいという加工性の悪い点の解決を図り、トラック幅の
精度が良い磁気ヘッドを得られるようにすることを目的
とする。
のため複数個の溝入れ加工を行う際に溝寸法の変化が著
しいという加工性の悪い点の解決を図り、トラック幅の
精度が良い磁気ヘッドを得られるようにすることを目的
とする。
[課題を解決するための手段]
本発明に関するN i O−T i O,系基板の熱膨
張係数はその組成比により異なる。発明者がNiOTx
Oz基板(BizO−の添加なし)の試料を作成しその
熱膨張係数を測定したところ、第2図に示した結果とな
った。100〜400℃における平均熱膨張係数はT
102量が多い程小さくなるが、Co系アモルファス薄
膜の熱膨張係数である1 00〜120X 10−7d
eg−’に合致させるためには、Ti0−量として23
〜40wt%残部NiOとする必要がある。しかしこれ
らいずれの組成比でも試料を強制破壊しその破壊モード
を調べたところ、全て粒内破壊モードを示していた。
張係数はその組成比により異なる。発明者がNiOTx
Oz基板(BizO−の添加なし)の試料を作成しその
熱膨張係数を測定したところ、第2図に示した結果とな
った。100〜400℃における平均熱膨張係数はT
102量が多い程小さくなるが、Co系アモルファス薄
膜の熱膨張係数である1 00〜120X 10−7d
eg−’に合致させるためには、Ti0−量として23
〜40wt%残部NiOとする必要がある。しかしこれ
らいずれの組成比でも試料を強制破壊しその破壊モード
を調べたところ、全て粒内破壊モードを示していた。
本発明者らが鋭意研究を重ねたところBtz03を少量
添加することにより、破壊モードが粒界破壊モードに転
することを見出した。かかるNi0T i Oを系基板
においてはBizO−を少量添加することにより、粒界
破壊モードに転するという事実は未だ知られていなかっ
た点である。
添加することにより、破壊モードが粒界破壊モードに転
することを見出した。かかるNi0T i Oを系基板
においてはBizO−を少量添加することにより、粒界
破壊モードに転するという事実は未だ知られていなかっ
た点である。
本発明は、前記目的を達成したものであり、N1O−T
iO□系の組成に少量のBizO3を添加して焼成する
ことにより、基板材料の破壊モードを粒界モードにして
、加工性を改善したものである。
iO□系の組成に少量のBizO3を添加して焼成する
ことにより、基板材料の破壊モードを粒界モードにして
、加工性を改善したものである。
すなわちNiO62〜91wt%、T i Oz9〜3
8wt%の母組成に、Bi2O3を0.2〜5wt%添
加して成る非磁性酸化物基板を提供する。Bi2’sの
添加量を前記範囲としたのは、0.2wt%に満たない
と粒界破壊モードとするだけの効果がなく、5wt%を
越えるとB t zO5を主成分とする異相が急激に多
(なり、研摩時に結晶粒脱落を生じるためである。T
i O2を9〜38 w t%にしたのは、熱膨張係数
を100〜120 X 10−7deg−’にするため
である。
8wt%の母組成に、Bi2O3を0.2〜5wt%添
加して成る非磁性酸化物基板を提供する。Bi2’sの
添加量を前記範囲としたのは、0.2wt%に満たない
と粒界破壊モードとするだけの効果がなく、5wt%を
越えるとB t zO5を主成分とする異相が急激に多
(なり、研摩時に結晶粒脱落を生じるためである。T
i O2を9〜38 w t%にしたのは、熱膨張係数
を100〜120 X 10−7deg−’にするため
である。
また本発明は、前記非磁性酸化物基板により一対のコア
を作成し、両コアの間に磁気ギャップを形成し、そのギ
ャップ部を含むコア合せ面に磁性薄膜を形成した磁気ヘ
ッドを提供する。
を作成し、両コアの間に磁気ギャップを形成し、そのギ
ャップ部を含むコア合せ面に磁性薄膜を形成した磁気ヘ
ッドを提供する。
[作用]
上記の非磁性酸化物基板では、■溝などを加工する場合
、粒界破壊をするので加工性が良い。このため磁気ヘッ
ドとして基板に溝を切削してトラックを作成する場合、
トラック幅は精度の良いものとなる。
、粒界破壊をするので加工性が良い。このため磁気ヘッ
ドとして基板に溝を切削してトラックを作成する場合、
トラック幅は精度の良いものとなる。
[実施例]
通常の粉末冶金的手段により作製したBi*Os粉末と
、試薬特級のNiO及びTiO□とを第1表に示す種々
の割合となるように秤量及び混合(湿式ボールミルによ
る。)し、乾燥後ポリビニルアルコール水溶液を10
w t%加えて造粒し、加圧成形した。
、試薬特級のNiO及びTiO□とを第1表に示す種々
の割合となるように秤量及び混合(湿式ボールミルによ
る。)し、乾燥後ポリビニルアルコール水溶液を10
w t%加えて造粒し、加圧成形した。
第1表
この成形体を1100〜1300℃で2時間空気中にて
焼結した。さらに、焼結体を1500atm、1300
℃、1時間、熱間静水圧加圧(HIP)処理した。焼結
温度はなるべく密度が高くなるように添加したBit’
sの量に合わ−せて選定すれば良く、この様な調製は当
該業者には自明である。
焼結した。さらに、焼結体を1500atm、1300
℃、1時間、熱間静水圧加圧(HIP)処理した。焼結
温度はなるべく密度が高くなるように添加したBit’
sの量に合わ−せて選定すれば良く、この様な調製は当
該業者には自明である。
この様にして得られた各焼結体よりなる基板材料につい
てアルキメデス法により密度を測定した結果、いずれも
99.5%以上の相対密度を有することが認められた。
てアルキメデス法により密度を測定した結果、いずれも
99.5%以上の相対密度を有することが認められた。
各焼結体から試料を切り出し、熱膨張計により室温から
500℃まで加熱し、100〜400℃の間の平均熱膨
張係数を測定し、結果を第1表に示した。
500℃まで加熱し、100〜400℃の間の平均熱膨
張係数を測定し、結果を第1表に示した。
基板に対するV字状の溝入れ加工試験は、得られた焼結
体基板を鏡面仕上げにした後、ダイシング機を用い、第
3図に示すように基板lに砥石2で複数個のV溝3を次
々と切削することによりなされる。加工条件としては砥
石SD1500M(52ψ)、回転数30,000rp
圃、切込み量0.25+am、切込み速度0 、2 m
va/ seeを採用した。この加工条件は磁気ヘッド
として加工する際の標準的条件である。加工性の評価は
前記第3図に示すように、加工された7字状溝の深さの
変化で行われる。加工性が悪いと砥石が摩耗して溝深さ
が浅くなる。
体基板を鏡面仕上げにした後、ダイシング機を用い、第
3図に示すように基板lに砥石2で複数個のV溝3を次
々と切削することによりなされる。加工条件としては砥
石SD1500M(52ψ)、回転数30,000rp
圃、切込み量0.25+am、切込み速度0 、2 m
va/ seeを採用した。この加工条件は磁気ヘッド
として加工する際の標準的条件である。加工性の評価は
前記第3図に示すように、加工された7字状溝の深さの
変化で行われる。加工性が悪いと砥石が摩耗して溝深さ
が浅くなる。
第1図は、本発明によるN iO80T I O220
w t%の組成にBi2O3を3 w t%添加したも
の、及び添加しないものについて16本のV溝加工を施
した時のV溝深さの変化量を測定した結果である。明ら
かにBi2O5を添加した方がV溝深さの変化が少ない
ことがわかる。第1表は、Ni01T i O2の比率
を変え、さらにB i tO8の添加量を変化させて作
製した試料について溝深さの変化量を測定した結果であ
る。なお第1表の溝深さの変化量は、16本口のV溝加
工での値である。いずれの組成比においてもBi2’s
を添加しないものでは、溝深さ変化量16μm以上であ
り、Bi2O3を添加したものが9μm以下に比べ格段
に大きな値である。
w t%の組成にBi2O3を3 w t%添加したも
の、及び添加しないものについて16本のV溝加工を施
した時のV溝深さの変化量を測定した結果である。明ら
かにBi2O5を添加した方がV溝深さの変化が少ない
ことがわかる。第1表は、Ni01T i O2の比率
を変え、さらにB i tO8の添加量を変化させて作
製した試料について溝深さの変化量を測定した結果であ
る。なお第1表の溝深さの変化量は、16本口のV溝加
工での値である。いずれの組成比においてもBi2’s
を添加しないものでは、溝深さ変化量16μm以上であ
り、Bi2O3を添加したものが9μm以下に比べ格段
に大きな値である。
これらの試料の破壊モードをみると、溝深さ変化量の小
さいものは全て粒界破壊モードを呈しており、加工性の
向上は、粒界破壊モードとなったためであることが明確
である。このN i O−T iO□系基板基板界破壊
モードとするためにB 1 t03を添加すれば良いこ
とは、今迄に知られておらず本発明に到る研究の結果間
らかになったことである。なおりi20.の添加量とし
て0.2wt%に満たないと粒界破壊モードとするだけ
の効果がなく、また5wt%を超えるとBi*O−を主
成分とする異相が急激に数多く存在する様になることに
よると考えられる研摩時の結晶粒脱落がみられるため試
験は行わなかった。
さいものは全て粒界破壊モードを呈しており、加工性の
向上は、粒界破壊モードとなったためであることが明確
である。このN i O−T iO□系基板基板界破壊
モードとするためにB 1 t03を添加すれば良いこ
とは、今迄に知られておらず本発明に到る研究の結果間
らかになったことである。なおりi20.の添加量とし
て0.2wt%に満たないと粒界破壊モードとするだけ
の効果がなく、また5wt%を超えるとBi*O−を主
成分とする異相が急激に数多く存在する様になることに
よると考えられる研摩時の結晶粒脱落がみられるため試
験は行わなかった。
熱膨張係数は第1表およびBi*Oa無添加の場合を表
わす第2図かられかるように、無添加に比べBizO3
を0.2〜0.5wt%添加すると約3x 10−7d
eg−’ 、 1 wt%添加で約5XlO−7de
g−’ 、 3 w t%添加で約10 X 10−7
deg−’5wt%添加で約15 X I O−7de
g−’それぞれ小さくなる。従って熱膨張係数としてC
o系アモルファス薄膜の100〜120xlO−7de
g−’に合致させるには、Bi2O5の添加量に応じて
この範囲の熱膨張係数となる様にN 10 T t
O2の比率を多少変えれば良い。Bi、O−添加量に対
する熱膨張係数の変化を考えると、熱膨張係数として1
00〜120x 10−7deg−’の得られるN i
OT i 02の比率は、Ti0−量で9〜38 w
t%となる。
わす第2図かられかるように、無添加に比べBizO3
を0.2〜0.5wt%添加すると約3x 10−7d
eg−’ 、 1 wt%添加で約5XlO−7de
g−’ 、 3 w t%添加で約10 X 10−7
deg−’5wt%添加で約15 X I O−7de
g−’それぞれ小さくなる。従って熱膨張係数としてC
o系アモルファス薄膜の100〜120xlO−7de
g−’に合致させるには、Bi2O5の添加量に応じて
この範囲の熱膨張係数となる様にN 10 T t
O2の比率を多少変えれば良い。Bi、O−添加量に対
する熱膨張係数の変化を考えると、熱膨張係数として1
00〜120x 10−7deg−’の得られるN i
OT i 02の比率は、Ti0−量で9〜38 w
t%となる。
本発明の磁気ヘッドは、上記のようにして製造された基
板材料にて1対のコアを作成し、その−対のコアをガラ
ス接合(ガラスボンディング)することにより製造され
る。これらのコアには、それらの合せ面に磁気ギャップ
が形成され、その磁気ギャップを含むコア合わせ面に高
透磁率の磁性薄膜がスパッタリング・蒸着・CVD・め
っき等の手法により形成される。
板材料にて1対のコアを作成し、その−対のコアをガラ
ス接合(ガラスボンディング)することにより製造され
る。これらのコアには、それらの合せ面に磁気ギャップ
が形成され、その磁気ギャップを含むコア合わせ面に高
透磁率の磁性薄膜がスパッタリング・蒸着・CVD・め
っき等の手法により形成される。
この磁性薄膜としては100〜120X10−7deg
−’の熱膨張係数を有する合金の薄膜が好適であり、特
にCo系アモルファス合金の薄膜が好適である。好適な
Co系アモルファス合金の組成としてはC083〜86
、Nb1O〜12、Z工・2〜7at%が例示される。
−’の熱膨張係数を有する合金の薄膜が好適であり、特
にCo系アモルファス合金の薄膜が好適である。好適な
Co系アモルファス合金の組成としてはC083〜86
、Nb1O〜12、Z工・2〜7at%が例示される。
実施例に従って製造された基板材料からC形コア及び工
形コアを切り出し、これらの接合される側の面にCo系
アモルファス合金(組成: Co84、Nb12、Zr
4at%、熱膨張係数110X 10−7deg−’
)を厚さ30μmにスパッタリングした。スパッタリン
グ前には第3図に示すV溝をC形及び工形コアに加工(
各々のブロックについて25本)した。なおスパッタリ
ング後にCO系アモルファス膜の■溝を削って作成した
突起部をトラック幅とした。これら1対のC形及び工形
コアをガラスボンディング(ガラス組成は■20゜60
、P20.20、Tl220 15、SbzOs5wt
%、ボンディング温度450℃)した。かくして得られ
た磁気ヘッドのトラック幅の誤差は±2μmの範囲内に
あり、ButO−無添加の従来材を使用した場合が±5
μmの範囲内であったのに対し、誤差が半分以下であっ
て精度の良いものであった。
形コアを切り出し、これらの接合される側の面にCo系
アモルファス合金(組成: Co84、Nb12、Zr
4at%、熱膨張係数110X 10−7deg−’
)を厚さ30μmにスパッタリングした。スパッタリン
グ前には第3図に示すV溝をC形及び工形コアに加工(
各々のブロックについて25本)した。なおスパッタリ
ング後にCO系アモルファス膜の■溝を削って作成した
突起部をトラック幅とした。これら1対のC形及び工形
コアをガラスボンディング(ガラス組成は■20゜60
、P20.20、Tl220 15、SbzOs5wt
%、ボンディング温度450℃)した。かくして得られ
た磁気ヘッドのトラック幅の誤差は±2μmの範囲内に
あり、ButO−無添加の従来材を使用した場合が±5
μmの範囲内であったのに対し、誤差が半分以下であっ
て精度の良いものであった。
[発明の効果]
以上詳述した様に、本発明の非磁性酸化物基板材料はT
i0z−NiO母材にB120sを少量添加して焼結さ
れることにより、基板が粒界破壊するようにしたので、
加工性が良く■溝加工を施した時の溝深さ変化量が小さ
い。よって、その基板材料を用いた磁気ヘッドは、トラ
ック幅精度が優れるので工業的利用価値大である。
i0z−NiO母材にB120sを少量添加して焼結さ
れることにより、基板が粒界破壊するようにしたので、
加工性が良く■溝加工を施した時の溝深さ変化量が小さ
い。よって、その基板材料を用いた磁気ヘッドは、トラ
ック幅精度が優れるので工業的利用価値大である。
第1図は基板材料のV溝加工における溝深さの変化量を
表わすグラフ、第2図は従来の無添加NiOTi1t系
基板におけるT i 02量と熱膨張係数の関係を示す
グラフ、第3図は基板への■溝加工法を示す説明図であ
る。 l;基板 2:砥石 3. V溝部願人 日
立 金 属 株式会社 株式会社 日 立 製 作 所 代理人 弁理士 牧 克 次 第1 図 第3図 第2 図 T+C)2量(wt%)
表わすグラフ、第2図は従来の無添加NiOTi1t系
基板におけるT i 02量と熱膨張係数の関係を示す
グラフ、第3図は基板への■溝加工法を示す説明図であ
る。 l;基板 2:砥石 3. V溝部願人 日
立 金 属 株式会社 株式会社 日 立 製 作 所 代理人 弁理士 牧 克 次 第1 図 第3図 第2 図 T+C)2量(wt%)
Claims (3)
- (1)TiO_29〜38wt%残部NiOからなる組
成に、Bi_2O_3をTiO_2とNiO全量に対し
て0.2〜5wt%添加して焼成したことを特徴とする
非磁性酸化物基板。 - (2)熱膨張係数が100〜120×10^−^7de
g^−^1であることを特徴とする請求項1に記載の非
磁性酸化物基板。 - (3)1対のコアの間に磁気ギャップが形成され、その
磁気ギャップ部を含むコアの合せ面に磁性薄膜を形成し
た磁気ヘッドにおいて、TiO_29〜38wt%残部
NiOからなる組成に、Bi_2O_3をTiO_2と
NiO全量に対して0.2〜5wt%添加して焼成して
なる非磁性酸化物基板からコアが形成されていることを
特徴とする磁気ヘツド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2159517A JPH0449603A (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 非磁性酸化物基板とそれを用いた磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2159517A JPH0449603A (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 非磁性酸化物基板とそれを用いた磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0449603A true JPH0449603A (ja) | 1992-02-19 |
Family
ID=15695502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2159517A Pending JPH0449603A (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 非磁性酸化物基板とそれを用いた磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0449603A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5904883A (en) * | 1996-11-06 | 1999-05-18 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method for producing optical fiber ribbon |
-
1990
- 1990-06-18 JP JP2159517A patent/JPH0449603A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5904883A (en) * | 1996-11-06 | 1999-05-18 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method for producing optical fiber ribbon |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0153141B1 (en) | Thin film magnetic heads | |
US5347412A (en) | Floating magnetic head | |
JPH0449603A (ja) | 非磁性酸化物基板とそれを用いた磁気ヘッド | |
JPH0449604A (ja) | 非磁性酸化物基板とそれを用いた磁気ヘッド | |
JP2744908B2 (ja) | 非磁性酸化物基板材料及び磁気ヘッド | |
KR0142702B1 (ko) | 자기헤드용 비자성 세라믹기판 및 그 제조방법 | |
JPS6295810A (ja) | 酸化物基板およびそれを用いた磁気ヘツド | |
JPH0859335A (ja) | NiO−CaTiO3 系セラミックの製造方法 | |
JPS5851402B2 (ja) | 磁気ヘツド構造部品用磁器およびその製造方法 | |
US5404259A (en) | Magnetic head having high wear resistance and non-magnetic substrate used in the magnetic head | |
JPS6066361A (ja) | 磁気ヘツド | |
JPH02243562A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性セラミックス材料 | |
JPH0373043B2 (ja) | ||
JPS63134559A (ja) | 磁気ヘツド用非磁性セラミツクス | |
JP3078302B2 (ja) | 非磁性セラミック組成物 | |
KR970006797B1 (ko) | 자기헤드용 비자성 세라믹 기판재료 | |
JPS63170262A (ja) | ZrO↓2−TiC−SiC系焼結体の製造方法 | |
JPH03119508A (ja) | 薄膜磁気ヘッド,薄膜磁気ヘッド用基板および該基板の製法 | |
JPS6318511A (ja) | 記録ヘツドスライダ | |
JPS6259069B2 (ja) | ||
JPH04149811A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性セラミックス | |
JPH01108711A (ja) | 薄膜ヘッド用非磁性基板材料 | |
JPS6390016A (ja) | 薄膜磁気ヘツド用基板材料 | |
JPH059056A (ja) | 磁気ヘツド用セラミツク基板 | |
JPS6292206A (ja) | 酸化物基板およびそれを用いた磁気ヘツド |