JPH0448926A - 有機過酸化物含有マイクロカプセルおよびその製造方法 - Google Patents

有機過酸化物含有マイクロカプセルおよびその製造方法

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JPH0448926A
JPH0448926A JP15758990A JP15758990A JPH0448926A JP H0448926 A JPH0448926 A JP H0448926A JP 15758990 A JP15758990 A JP 15758990A JP 15758990 A JP15758990 A JP 15758990A JP H0448926 A JPH0448926 A JP H0448926A
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peroxide
organic peroxide
org
microcapsules
solid
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JP15758990A
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English (en)
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Kazuo Matsuyama
一夫 松山
Yoshihiro Tomura
吉裕 戸村
Masumi Takamura
真澄 高村
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Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願発明は、とくに樹脂組成物中に硬化剤として含有せ
しめるに好適な固体有機過酸化物を含有するマイクロカ
プセルおよび同マイクロカプセルの製造法に関するもの
である。さらに詳しくは、マイクロカプセル自身の貯蔵
安定性が良好で、かつ樹脂組成物中においても、芯物質
が固形状態で維持されるため良好な貯蔵安定性を示し、
加熱されると融解によるマイクロカプセルの破壊が起こ
り、速硬化性能を発現することを特徴とする有機過酸化
物含有マイクロカプセルおよびその製造方法に関するも
のである。
(従来の技術〉 従来、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート
樹脂、多官能アクリレートまたはメタクリレートなどの
熱硬化性樹脂は、硬化剤を加えて加熱硬化又は必要に応
じて硬化促進剤を加える常温硬化により、各種成形品の
製造を行ったり、接着剤、コーティング剤、充填剤など
として利用されている。
硬化剤としては一般に有機過酸化物が使用されているが
、硬化剤を含む樹脂液には可使時間があり、例えばゲル
化したりするため樹脂液が長期の保存に耐えられない、
このため、現在は樹脂と硬化剤の2者、又は硬化促進剤
の3者を使用直前に混ぜ合わせて使用している。然し実
用的にはあらかじめ混合した貯蔵が可能で安定性のよい
樹脂液が望まれている。一方、樹脂の硬化の生産性向上
には、できるだけ低い温度で硬化速度を増すことがのぞ
ましい、然し、このことは樹脂液の貯蔵安定性を低下さ
せることになり、両者は相反するものである。この問題
を解決する目的で種々の研究が行われていた。その結果
硬化剤をマイクロカプセル化すれば前記の欠点を排除し
うることが確認され近年マイクロカプセル化された硬化
剤の開発が盛んに行われている0例えば、特開昭48−
7086号公報には、染料または顔料によって着色され
た有機過酸化物を不活性物質で被覆したカプセルが、常
温において安全であり、潜在的に反応性を有する不飽和
ポリエステル樹脂の硬化剤として優れていることが、ま
た特開昭50−133286号公報には、ジアシルペル
オキシドを内相物とするカプセルとアミンを内相物とす
るカプセルが、アクリレートおよびメタクリレートの貯
蔵安定性のよい一液型硬化剤組成物を提供することが、
さらに特開昭50−132073号公報には、樹脂液に
不溶な硬化剤封入マイクロカプセルが貯蔵安定性のよい
熱硬化性樹脂含浸化粧シートの製造に利用できることが
、さらにまた、特開昭57−12017号公報には、硬
化剤および硬化促進剤のマイクロカプセルを含有する不
飽和ポリエステル樹脂組成物が低温、低圧で圧縮成形で
きるシート−モールディング争コンパウンド(SMC)
に適していることが、開示されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 液体又は固体の物質を単にマイクロカプセル化しただけ
では必ずしも完全には目的を達することはできない0例
えば、熱硬化性樹脂の硬化は、一般には極〈少量の硬化
剤を用いることにより達成されており、硬化剤マイクロ
カプセル化した場合少しでもマイクロカプセル化されて
いないものがあり、それが樹脂中に含まれれば、硬化が
始まり貯蔵安定性を著しく阻害されたことになる。また
強固な皮膜で硬化剤を被覆した場合には、硬化時に硬化
遅れや不均一硬化の生じるおそれがある。このように、
硬化剤をマイクロカプセル化しても、貯蔵安定性がよく
、しかも硬化に際してすみやかに硬化しうる樹脂液をう
ることは必ずしも容易ではない、特に、充填剤、ガラス
繊維などの摩擦によりマイクロカプセルを破壊し易い補
強剤が樹脂組成物中に含まれている場合、とくにそのよ
うな性質を持たせることは困難であった。そしてまた加
圧や加熱だけではカプセルの股を完全に破壊し硬化剤を
有効に樹脂中に分散させることが困難であった。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは樹脂液に混入した場合、液の貯蔵安定性を
損なうことなく、しかも樹脂液の硬化に際してはすみや
かに、しかも均一な硬化を可能とする有機過酸化物含有
カプセルを開発する目的で研究した結果、特定の有機過
酸化物を特定な手段を用いてマイクロカプセル化するこ
とにより目的を達成できることを確認して本発明を完成
した。
即ち本発明は、常温で固体であり、融点と熱分解温度と
の差が少なくとも5℃ある固体有機過酸化物を、該有機
過酸化物の融点以上、熱分解温度以下の温度で融解後、
該融解有機過酸化物を芯物質とし、膜物質を用いマイク
ロカプセル化して得られた有機過酸化物含有マイクロカ
プセル及びその製造方法に関する。
そして前記のマイクロカプセル化方法において融解した
有機過酸化物は好ましくは1〜200pmの微小粒子と
した後、冷却固化することが好ましい。
本発明の芯物質として用いるのは、常温(20℃)で固
体の有機過酸化物であり1例えばペルオキシジカーボネ
ート類としてはジミリスチルペルオキシジカーポネート
等、ジアルキルペルオキシド類としてはジクミルペルオ
キシド、α。
α′−ビス(t−ブチルペルオキシ−m−イソプロピル
)ベンゼン、α、α′−ビス(t−ブチルペルオキシ−
p−インプロピル)ベンゼン等、ケトンペルオキシド類
としては、シクロヘキサノンペルオシキシド等、ベルオ
キシエルテル類としては、2.5−ジメチル2,5ジ(
ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルジペ
ルオキシイソフタレート等、ペルオキシケタール類とし
ては、1.3−ジフェニル2.2−ビス(t−ブチルペ
ルオキシ)プロパン、l−フェニル3.3−ビス(t−
ブチルペルオキシ)ブタン、l−ベンゾイル2−メチル
2.2−ビス(t−ブチルペルオキシ)エタン、1.1
−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロドデカン等、ジ
アシルペルオキシドとしては、デカノイルペルオキシド
、メタトルイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド
等を挙げることができるが、前述の条件を満足すれば、
これらの2種以上の混合物ないし他の希釈媒体との混合
物としても使用しうる。
第1表には1代表的な有機過酸化物の融点と熱分解温度
を示した。有機過酸化物の融点については、他の物質を
混入させて下げることは可能であり1本発明を実施する
に支障のない範囲で利用することができる。しかし、こ
の場合には融点の幅が広くなるため、より一層速硬化を
期待する場合には単独で用いるほうが好ましい、また熱
分解温度は、雑誌安全工学記載の加熱試験法(北用宏は
か:安全工学、第4巻第2号P 133〜134゜13
6 、1965年)にもとづいて求めた値であり、具体
的には一定速度↑有機過酸化物の温度を上昇させた時、
有機過酸化物の分解が急速に起こり始める温度を意味す
る。
第1表 本発明の有機過酸化物含有マイクロカプセルの製造方法
は、従来より公知な技術が使用できる。
即ち、水溶液からの相分離によるコアセルベーション法
、界面重合状、1n−siLu重合法などがあり、その
詳細については、(株)総合技術センター著、“最新マ
イクロカプセル化技術”にに記載されている。マイクロ
カプセル化は、通常コロイドの性質を有する分散液また
は溶液から、不溶性不浸透性の物質を、液中に粒子相と
して分散している有機過酸化物に付着させ、隔壁膜を作
るか、または有機過酸化物と媒体との界面において不溶
性不浸透性の隔壁膜を作ることによって行われる。膜物
質としては、有機過酸化物と反応しないこと、カプセル
化を行う温度において溶解しないことが必要であり、こ
れは有機過酸化物の種類によって異なるため、それぞれ
の場合において選択する必要がある。また、樹脂中に混
入して使用する場合には、膜外部の物質が膜内部に浸透
しないように、用いる樹脂と有機過酸化物の種類によっ
て、膜物質を適当に選択する必要がある。
コアセルベーション法については、米国特許第2,80
0,457号、第2.800.458号明細書、特開昭
50−140376号、特開昭54−143323号公
報等に記載される一般的な方法で行うことができる。コ
アセルベーション法に使用される親木性コロイド物質と
しては1例えば、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、
アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニールアルコール、メチルビニルエーテル、無水マレ
イン酸共重合体などの天然及び合成物質がよく知られて
おり、上記のような親木性コロイド物質が適宜選択して
用いられるが、最も安定したカプセルを得るためには、
すくなくともゼラチンを用いるのが好ましい。
コアセルベーション法においては、溶解させて微粒子化
した有機化酸化物の周囲に親木性コロイド物質のコアセ
ルベーション膜を形成させ、このコアセルベーション膜
を冷却、ゲル化したのち硬化する必要がある。硬化剤の
添加は、カプセル分散液中に添加してもよい0本発明に
おいて有効な硬化剤は、例えばホルムアルデヒド、グリ
オキザル、グルタルアルデヒド、ムコクロル酸、グリセ
リンアルデヒド、サクシンジアルデヒド、アクロレイン
、ジアルデヒド澱粉、2−メチルゲルタールアルデヒド
、クロトンアルデヒド、チグリンアルデヒド、シトロネ
ラール、シンナムルアルデヒド、尿素ホルムアルデヒド
樹脂、トリアジアルデヒド樹脂、ポリアミドホルムアル
デヒド樹脂等のアルデヒド類、ベンゾキノン、シクロヘ
キサン−1,2−ジオン、シクロペンタン−1,2−ジ
オン、ジアセチル、2.3−ペンタンジオン。
2.5−ヘキサンジオン、2,5−ヘキセンジオン等の
ジケトン類、エチレングリコールジグリシジルエーテル
、ポリエチレングリコールグリシジルエーテル、ポリア
ミドエピクロルヒドリン樹脂、トリグリシジルイソシア
ヌル酸塩等のエポキシド類、7.8−ジフェニルビシク
ロ(2、2。
2)−7−オクテン−2,3,5,6−チトラカルポキ
シリツクジアンハイドライド、テレフタロイルクロライ
ド、4.4−ジフェニルメタンジスルホニルクロライド
等の酸無水物、酸塩化物などが上げられる0本発明では
、かかる硬化剤の1種類以上が適宜選択されて用いられ
るが、カプセル分散液の安定性の面でアルデヒド類が好
ましく用いられる。また硬化剤の添加量は、必ずしも限
定されるものではないが通常親木性コロイド物質100
重量部に対して1−50重量部、より好ましくは3〜3
0重量部の範囲で調整される。
界面重合法及び1n−situ重合法については、特開
昭53−84881号、特公昭52−18671号、特
公昭44−27257号公報等に準じて行うことができ
る。これらの方法における膜物質と膜物質の硬化剤とし
てはインシアネートと水、インシアネートとポリアミン
、インシアネートとポリオール、インチオシアネートと
水、インチオシアネートとポリオール、エポキシ樹脂化
合物、尿素ホルマリン樹脂等を使用することができる。
さらにホルムアデヒドとメラミンの縮重合を使用するな
どの方法がある。
以上の方法以外にも公知のマイクロカプセル化方法を本
発明に適用すれば、同様の効果が得られる。
次に本発明の製造方法をさらに詳しく説明する。まず、
水または有機過酸化物を溶かさない分散媒体と、融点と
その熱分解温度との差が少なくとも5℃あり、常温で固
体の有機過酸化物とを混合する。そして、混合物をその
有機過酸化物の融点以上で、かつ熱分解温度以下に保ち
ながら攪拌する。攪拌時間は、有機過酸化物が十分微粒
化する時間を必要とし、通常は30分以内であるが、2
0分以内とすることが好ましい、あまり攪拌時間が長い
と有機過酸化物の種類によっては劣化するので好ましく
ない、前記の操作により有機過酸化物を融解し、平均粒
径が200pm以下、好ましくは100gm以下、より
好ましくは50μm以下の微粒子状の有機過酸化物とす
る。200pmより大きいと、最終製品として得られた
マイクロカプセルを樹脂中に分散させるとき、均一に分
散させることが困難であり、沈降また浮上が起こったり
、不均一硬化の原因になるため好ましくない、微粒子化
が十分でない時には、通常用いられている乳化剤および
分散剤を用いることができる。
次に、この有機過酸化物の分散液を、その状態を維持し
つつ、攪拌しながら固化する温度まで冷却して固体有機
過酸化物の分散液とする。冷却固化する時間は通常60
分以内、好ましくは40分以内に行なう、冷却速度が遅
くて液体有機過酸化物の分散液の状態が長く続くと、有
機過酸化物が劣化する場合がある。マイクロカプセル化
に用いる膜物質を混入する方法は、マイクロカプセル化
方法によって異なり、またマイクロカプセル化する時期
もマイクロカプセル化の方法によって異なるが、融解時
であっても、冷却固化している間であってもよい0本発
明における攪拌は1通常の攪拌機1例えば、かい型、プ
ロペラ型およびタービーン型の機械回転式の攪拌機、ラ
インミキサー、超音波ホモジナイザーなども使用できる
また2本発明の製造法により得られたマイクロカプセル
の中で、十分にマイクロカプセル化されていない有機過
酸化物は、溶剤による洗浄で容易に除くことができる。
〈発明の効果) 本発明のマイクロカプセルは上述のように、特定有機過
酸化物に特定な手段を用いて得られているため、いくつ
かの優れた特徴を有している。まず、本発明のマイクロ
カプセル化は芯物質が固体の有機過酸化物で、その周り
を膜物質が不溶性不浸透性の薄い隔壁を形成しているた
め、マイクロカプセル化自身の貯蔵安定性、また溶媒、
モノマー、樹脂などに分散された状態に置ける安定性に
おいて優れている。また平均粒径は好ましくは1〜20
0Bmに保持されている。また第1図は、ポリエチレン
の温度による比容変化を示したものであり、140℃近
辺で融解が起こった時に0.2倍の容積増が起こること
を示す、このことは、有機過酸化物の融点においても同
様に固体から液体に状態が物理変化すると急激な体積変
化を伴うことを示唆している。
即ち本発明の有機過酸化物含有マイクロカプセルを含む
樹脂液を硬化させる場合、加熱により芯物質が液体化し
、体積を増加してマイクロカプセルは破壊され、芯物質
が硬化剤として機能を発揮する。
さらに、加圧、機械的な摩擦などによって、この破壊は
促進される。この知見は、工業的利用の面において有用
であり、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレー
ト樹脂などのラジカル重合可能な熱硬化性樹脂の硬化剤
として利用したとき、長ポットライフまたは長シェルフ
ライフ”でかつ速硬化を可能にする。即ち1本発明の固
体有機過酸化物含有マイクロカプセルを不飽和ポリエス
テル樹脂に添加した樹脂組成物は、マイクロカプセル化
されない同じ有機過酸化物を添加した樹脂組成物に比較
して、ポットライフまたはシェルフライフがはるかに長
くかつ硬化時間はほぼ同じとなる。また硬化反応の立上
りはシャープであり硬化反応を調節し易い、また常温で
液体の有機過酸化物をマイクロカプセル化したものと比
較すると、固体の有機過酸化物をマイクロカプセル化し
たもののほうがはるかにそのもの自体が安定であり、ま
た樹脂中においても同様に安定となる。
〈実 施 例) 次に本発明を実施例、比較例によりさらに詳細に説明す
る。
実施例1 5.06%ゼラチン水溶液316 gと5.06%のア
ラビアゴム水溶液316 gを混合し障拌しながら系内
の温度を45℃にし、この水溶液にジミリスチリルペル
オキシジカーポネー)100gを添加した。さらに60
℃の蒸留水400gを添加して系内の温度を50℃にし
てシミリスチリルペルオキシジカーボネートを溶融させ
た。溶融させ約5分攪拌後。
50%酢酸水溶液を添加してpHを4.4に調節した。
この後約20分かけて溶液の温度を20”0まで低下さ
せた。そして37%ホルムアルデヒド水溶液を6mJL
添加し4分攪拌した後、 10%水酸化ナトリウム水溶
液を用いてPHを9.0まで上げ15分攪拌した。
以上の処理により平均粒径3oμmのジミリスチリルペ
ルオキシジカーポネート分散液を得た。
33℃の温水1000ccにて2回洗浄した。n−へキ
サンとエタノール(混合比50 : 50)の混合溶液
でカプセル化されていないジミリスチリルベルオキシジ
カーポネートを洗浄した。その後乾燥させて。
膜物質が主にゼラチンであるジミリスチリルペルオキシ
ジカーポネートのマイクロカプセル70gを得た。
実施例2 系内の温度を50℃にし、有機過酸化物を1゜■−ビス
(t−ブチルペルオキシ)シクロドデカンに変え、80
℃の蒸留水を用い系内の温度を75℃にして1.1−ビ
ス(t−ブチルペルオキシ)シクロドデカンを溶融させ
た0分散液中の1゜1−ビス(E−ブチルペルオキシ)
シクロドデカン粒は平均粒系40Bmであり、かつ洗浄
にエタノールを用いた以外実施例1に準じて、膜物質が
主にゼラチンである1、1−ビス(t−ブチルペルオキ
シ)シクロドデカンのマイクロカプセル70gを得た。
実施例3 37%重量%濃度のホルマリン水溶液350 g 、尿
$131g、及びトリエタノールアミン1.7g混合し
70℃にて300rpmで2時間攪拌して反応さセタ、
ソしてpH8,1のプレポリマーを得た0次に80℃の
純粋525gに1.1−ビス(t−ブチルペルオキシシ
クロドデカン128gを添加し5000 rpmで撹拌
しながら溶融させた。温度を徐々に下げて40℃まで低
下させて粒径の細かい(平均粒径50ILm) 1 、
1−ビス(t−ブチルペルオキシシクロドデカンを析出
させた。そこに先のプレポリマー525gを攪拌しなが
ら混合しINの塩酸水溶液を添加してpHを2.0とし
た。3分後白濁が見られ、さらに40℃にて5000r
pmで6時間攪拌を行いさらに純水300g添加して4
0℃にて、2000rpmで14時間反応を続けた。得
られたスラリーを28%アンモニア水で中和後、純水及
びメタノールで洗浄し40℃で流動乾燥したところ、膜
物質が主にゼラチンである1、1−ビス(t−ブチルペ
ルオキシ)シクロドデカン95gのマイクロカプセルを
得た。
実施例4 系内の温度を30℃にし、有機過酸化物としてジクミル
ペルオキシドを用い、55℃の蒸留水を添加して系内の
温度を45℃にしてジクミルペルオキシドを溶融させ1
分散液中のジクミルペルオキシドの平均粒径は20終m
であり洗浄にエタノールを用いた以外実施例1に準じて
膜物質は主にゼランチンであるジクミルペルオキシドの
マイクロカプセル80gを得た。
実施例5 37%ホルムアルデヒド水溶液の付わりに25%ゲルタ
ールアルデヒド水溶液を用い、分酸液中のジミリスチリ
ルベルオキシジカーポネートの平均粒径は60gmであ
る以外実施例1に準じて膜物質が主にゼラチンであるジ
ミリスチリルペルオキシジカーポネートのマイクロカプ
セル75gを得た。
実施例6 系内の温度を50℃にし、有機過酸化物としてジー【−
プチルジペルオキシイソフ゛タレートを用いさらに系内
の温度を70℃の蒸留水を用いて58℃に上げてジ−t
−ブチルジペルオキシイソ7タレートを溶融させた0分
散液中のジーし一ブチルジペルオキシイソフタレートの
平均粒径は10μmでありホルムアルデヒド水溶液を添
加する温度を30℃に変更する以外は、実施例1に準じ
て膜物質は主にゼラチンであるジーt−ブチル°ジペル
オキシイソフタレートマイクロカプセル75gを得た。
実施例7 系内の温度を65℃にし、有機過酸化物としてシクロヘ
キサノンペルオキシドを用いさらに80℃の蒸留水を用
いて系内の温度を75℃にしれ一ヘキサンで洗浄し分散
液中のシクロヘキサノンペルオキシドの平均粒径は25
gmである以外は実施例1に準じて膜物質が主にゼラチ
ンであるシクロヘキサノンペルオキシドのマイクロカプ
セル75gを得た。
実施例8 系内の温度を40℃にし、有機過酸化物としてジデカノ
イルベルオキシドヲ用い、さらに56℃の蒸留水を用い
て系内の温度を46℃にした分散液中のジデカノイルベ
ルオキシドの平均粒径は35μmである以外実施例1に
準じた方法で膜物質が主にゼラチンであるデカノイルペ
ルオキシドのマイクロカプセル70gを得た。
比較例1 有機過酸化物としてベンゾイルペルオキシドを用いた以
外実施例1に準じてベンゾイルペルオキシドのマイクロ
カプセル80gを得た。
比較例2 有機過酸化物としてビス=(4−t−ブチルシクロヘキ
シル)ペルオキシジカーボネートを用いn−へキサンで
洗浄した以外は実施例1に準じてビス−(4−t−ブチ
ルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネートのマイク
ロカプセル80gを得た。
比較例3 有機過酸化物としてメチルエチルケトンペルオキシド(
日本油脂製 バーメックN)を用いエタノールで洗浄し
た以外は実施例1に準じてメチルエチルケトンペルオキ
シドのマイクロカプセル40gを得た。液体の有機過酸
化物でるため、洗浄工程においてマイクロカプセルの膜
が破壊され易く、収率はかなり悪化した。また製造した
マイクロカプセルについても、放置しておくと液体の有
機過酸化物が膜から少しづつしみだしてきた。
比較例4 1O%水酸化ナトリウム水溶液を用いてPHを8.0に
調節しこの水溶液にt−ブチルペルオキシ2−エチルヘ
キサノニー)100gを添加してエタノールで洗浄した
以外実施例1に準じてt−ブチルペルオキシ2−エチル
ヘキサノエートのマイクロカプセル40gt−得た。芯
物質が液体の有機過酸化物であるため、洗浄工程におい
てマイクロカプセルの膜が破壊され易く、収率はかなり
悪化した。また製造したマイクロカプセルについても。
放置しておくと液体の有機過酸化物が膜から少しづつし
みだしてきた。
〔マイクロカプセルの形状粒径測定〕 実施例及び比較例において生成せるマイクロカプセルの
形状、粒径を光学顕微鏡により測定した。その結果を第
2表に示す。
Cマイクロカプセルの樹脂の分散性の測定〕測定法 オルソ系中反応性不飽和ポリエステル樹脂30gに樹脂
に対して2%の有機過酸化物含有マイクロカプセルを添
加し、撹拌羽根を用いて約2分間攪拌する。それをポリ
エステルフィルム上に垂らし1分散性を目視で観察した
その結果を第2表に示す。
なおOは目立って大きな粒は発見されず分散性良好を示
し、×は大きな粒がところどころに発見されたものであ
り、分散性は不良を示す。
箸−冬一大 〔ポットライフの測定〕 オルソ系中反応性不飽和ポリエステル樹脂30gに実施
例1で得られた本発明のマイクロカプセル及びマイクロ
カプセル化していないジミリスチリルペルオキシジカー
ポネート、ビス(4−L−プチルンクロヘキシル)ペル
オキシジカーボネート及びマイクロカプセル化したビス
(4−【−ブチルシクロヘキシル)をそれぞれ添加し、
各を#450のガラスマット100口角2枚に積層し、
ポリエステルフィルムで包み、その試料を10℃のイン
キュベーター中に保管し、ゲル化が起こるまでの時間を
測定した結果を表3に示す。
第3表 〔貯蔵安定性試験〕 実施例1で製造したジミリスチルペルオキシジカーポネ
ートを含有するマイクロカプセル及びマイクロカプセル
化していないジミリスチルベルオキシジカーポネートを
それぞれ50gをポリ容器に入れ30℃に保持し、それ
ぞれの活性酸素の量(%)の経時変化を測定した。結果
を第2図に示す0図において線lは実施例1で製造され
た本発明のカプセル、線2はマイクロカプセル化してな
い場合をそれぞれ示す。
〔硬化試験〕
ポリエステルフィルム上にオルソ系中反応性不飽和ポリ
エステル樹脂30gに実施例1で得た本発明のマイクロ
カプセルを1.2%およびカプセル化していないジミリ
スチルペルオキシジカーポネートを1.0%をそれぞれ
添加し、それぞれを#450のガラスマット10c腸角
3枚に積層する。それらの試料に熱電対を差し込んだも
のを、60℃の対流式恒温層にそれぞれ入れ硬化発熱曲
線を得、ゲルタイム、硬化時間、硬度を測定した。
結果を第4表に示す。
第4表 硬度はパーコール硬度計、934− (1)で測定温2
表は本発明の有機過酸化物含有マイクロカプセルは粒径
、粒の形状のいずれも平均して安定しており樹脂への分
散性が良好であることが示されている。一方比較例の場
合は粒径、粒の形状が不安定であり、樹脂への分散性、
収率に問題があり、さらに有機過酸化物が液体である場
合はカプセル外に有機化酸化物がしみだす傾向があった
表3により本発明のマイクロカプセルのポットライフが
長いこと、f52図より、貯蔵安定性のすぐれているこ
とが確認された。
第4表より1本発明におけるマイクロカプセルは、(G
T−CT)/CTが比較例と比べて小さくなることがら
速硬化性を有するものであり、硬化作業性の良いことが
わかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はポリエチレンの温度による比容変化を示す。 第2図は、30℃における実施例1で製造されたマイク
ロカプセル化したジミリスチリルペルオキシジカーポネ
ートとカプセル化しないジミリスチリルペルオキシジカ
ーポネートの経口変化について測定した結果を示す図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)常温で固体であり、融点と熱分解温度との差が少
    なくとも5℃ある固体有機過酸化物を、該有機過酸化物
    の融点以上、熱分解温度以下の温度で融解後、該融解有
    機過酸化物を芯物質とし、膜物質を用いてマイクロカプ
    セル化して得られた有機過酸化物含有マイクロカプセル
  2. (2)常温で固体であり、融点と熱分解温度との差が少
    なくとも5℃ある固体有機過酸化物を、該有機過酸化物
    の融点以上、熱分解温度以下の温度で融解後、該融解有
    機過酸化物を芯物質とし、膜物質を用いてマイクロカプ
    セル化することを特徴とする有機過酸化物含有マイクロ
    カプセルの製造方法。
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