JPH0448828B2 - - Google Patents

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JPH0448828B2
JPH0448828B2 JP59261199A JP26119984A JPH0448828B2 JP H0448828 B2 JPH0448828 B2 JP H0448828B2 JP 59261199 A JP59261199 A JP 59261199A JP 26119984 A JP26119984 A JP 26119984A JP H0448828 B2 JPH0448828 B2 JP H0448828B2
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JP
Japan
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potassium titanate
potassium
fiber
free
aromatic
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JP59261199A
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JPS61138659A (ja
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Teruo Tsumato
Kazuo Hinobeta
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Priority to US06/806,865 priority patent/US4626564A/en
Priority to EP85308984A priority patent/EP0184936B1/en
Priority to DE8585308984T priority patent/DE3583996D1/de
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、すぐれた機械的性質、熱的性質、寸
法安定性を有し、加工時の熱安定性の改善された
芳香族ポリスルフオンとチタン酸カリウム繊維か
らなる樹脂組成物に関する。 従来の技術 芳香族ポリスルフオンは耐熱性、強度、剛性、
難燃性、耐薬品性などのすぐれたエンジニアリン
グプラスチツクとして、とくに電気部品や自動車
部品などの用途において注目されている。 しかし、該用途において、該樹脂の特長である
難燃性、耐薬品性、耐熱水性、成形加工性などを
維持しながら、さらに高い耐熱性、強度、剛性度
を有する材料が、該分野における技術進歩とあい
まつて要求されている。 該樹脂にガラス繊維や炭素繊維等の繊維状強化
剤を配合することにより、強度、剛性、耐熱性等
がかなり改良されることが知られている。しかし
ながら、該繊維状強化材を配合した組成物は異方
性が大きい、表面が荒れ外観が悪い、加工機、金
型を摩耗させるなどの欠点がある。また該樹脂に
炭酸カルシウム、マイカ、ガラスビーズなどの粉
末状もしくは薄片状の充填剤を配合することによ
り、成形収縮率の低下、線膨張係数の低下などに
よる寸法安定性を改良することが可能でである
が、剛性の改良が十分でなく、また衝撃強度が低
下し、脆弱となる欠点がある。 上記欠点を改良するものとして芳香族ポリスル
フオンにチタン酸カリウム繊維を配合した樹脂組
成物が提案され、注目を集めている。 しかしながら、該芳香族ポリスルフオンとチタ
ン酸カリウム繊維からなる組成物は、チタン酸カ
リウム繊維による強化効果の高い高充填になるほ
ど、溶融成形、例えば射出形等の成形において高
温での滞留によりゲル化し、流動性を損ない、成
形不能となる欠点がある。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、芳香族ポリスルフオンとチタン酸カ
リウム繊維からなる樹脂組成物の溶融時の熱安定
性を改良し、良好な成形性を有する組成物を提供
することを目的とするものである。 問題点を解決するための手段 本発明の特徴とするところは芳香族ポリスルフ
オン30〜95wt%とチタン酸カリウム繊維70〜5wt
%からなる樹脂組成物であつて、チタン酸カリウ
ム繊維中の遊離カリウム含有量が0.1%以下であ
ることを特徴とする芳香族ポリスルフオン樹脂組
成物である。 本発明組成物の成分として使用される芳香族ポ
リスルフオンはアリーレン単位がエーテルおよび
スルフオン結合と共に無秩序にまたは秩序正しく
位置するポリアリーレン化合物として定義され
る。たとえば、つぎの(1)〜(16)のような構造式
からなるものがあげられるが、とくに(1),(2),(6)
の構造を有するものが物性と加工性のバランスが
すぐれており好ましい。 さらに、溶液100c.c.中に重合体1gを含むジメ
チルフオルムアミド溶液について、25℃で測定さ
れた還元粘度が0.3以上0.6以下の時、該芳香族ポ
リスルフオンの耐熱性、強度、剛性、靭性などの
物性と成形加工性のバランスがすぐれており、よ
り好ましい。 本発明で使用されるチタン酸カリウム繊維は高
強度単結晶繊維(ウイスカ)の一種であり、化学
組成としてK2O・6TiO2,K2O・6TiO2・1/2H2O
を基本とする針状結晶であり、代表的融点は1300
〜1350℃である。平均繊維長は5〜150μm、平均
繊維径は0.05〜2.0μmのものが適用されるが、平
均繊維長は10〜30μm、平均繊維径は0.1〜0.5μm
のものが好ましい。 さらに本発明で使されるチタン酸カリウム繊維
は該繊維中の遊離カリウム含有量が0.1%以下で
あることが必要である。 該繊維中の遊離カリウムの含有量は、例えば次
の方法によつて測定される。 該チタン酸カリウム繊維を所定量採取し水中で
長時間煮沸することによつて溶出したカリウムを
分析する方法で、炎光分光分析法、原子吸光分光
分析法、ICP発光分光分析法(高周波誘導結合プ
ラズマ発光分析法)などが適用される。 遊離カリウム含有量が0.1%以下のチタン酸カ
リウム繊維の製造法は特に限定されない。 チタン酸カリウムの合成法としては焼成法、溶
融法、水熱法およびフラツクス法が知られてい
る。目的とするK2O・nTiO2を得るためには、出
発原料のK2OとTiO2の混合比、反応温度および
反応系の塩基度が最大の要因となり、nの決定、
さらには繊維長も決定される。 上記合成法において、適正な条件を選択し、遊
離K2O含有量を減らし、ひいては遊離カリウムを
減なす方法、もしくは通常の工業的製法によつて
得られる遊離カリウムを0.15〜0.40%含むチタン
酸カリウム繊維を高温、例えば500℃以上でで焼
成することにより遊離カリウム含有量を減ずる方
法、水または酸で遊離K2Oを溶脱し、遊離カリウ
ムを減ずる方法などいずれの方法も適用が可能で
ある。 チタン酸カリウム繊維が芳香族ポリスルフオン
に配合される量は芳香族ポリスルフオンと該チタ
ン酸カリウム繊維の合計量に対して、ポリエーテ
ルスルフオン30〜95wt%、チタン酸カリウム繊
維70〜5wt%が適当であり、ポリエーテルスルフ
オンが95wt%を越え、チタン酸カリウム繊維が
5wt%未満の場合には、耐熱性、剛性、寸法安定
性の改良が不十分であり、またポリエーテルスル
フオンが30wt%未満、チタン酸カリウム繊維が
70wt%を越えた場合には、溶融混合機での分散
が不充分であり、また溶融粘度の上昇が著しいた
め、流動性が低く、通常の条件による成形が困難
となり、好ましく用いられない。 芳香族ポリスルフオンに配合されるチタン酸カ
リウム繊維中の遊離カリウムの含有量は0.1%以
下であることが必要であるが、遊離カリウムの含
有量が0.1%を越えると、該芳香族ポリスルフオ
ン樹脂組成物の溶融時の熱安定性が低下し、溶融
時の滞留による粘度の上昇が極めて大きいものと
なる。特に、より高温、より長時間の滞留、チタ
ン酸カリウム繊維のより高い配合量において一層
粘度上昇が大きくなり、ゲル化を起し、流動性を
失ない、成形不能となる。 チタン酸カリウム繊維中の遊離カリウム含有量
が0.1%以下の時、溶融粘度の上昇は極めて軽微
となるが、0.05%以下の時厳しい条件においても
一層粘度上昇を起さないため、好ましい。 本発明の組成物の配合手段は特に限定されな
い。芳香族ポリスルフオン、チタン酸カリウム繊
維を各々別々に溶融混合機に供給することが可能
であり、またあらかじめこれら原料類を乳鉢、ヘ
ンシエルミキサー、ボールミル、リボンブレンダ
ーなどを利用して予備混合してから、溶融混合機
に供給することもできる。 なお、本発明組成物に対して、本発明の目的を
そこなわない範囲で、酸化防止剤および熱安定
剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、染料、顔料、
などの着色剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤な
どの通常の添加剤を1種以上添加することができ
る。 作 用 本発明において、チタン酸カリウム繊維は、芳
香族ポリスルフオンに配合することにより、耐熱
変形性、強度、剛性度、寸法精度等の諸物性を向
上させる作を有するが、チタン酸カリウム繊維中
の遊離カリウムが、溶融状態において芳香族ポリ
スルフオンの活性基、例えば末端水酸基などと反
応し、粘度上昇を起こすことが推定される。 この粘度上昇はより高温、より長時間の滞留、
チタン酸カリウム繊維のより高い配合量ほど顕著
であること、チタン酸カリウム繊維中の遊離カリ
ウム含有量が0.1%以下である時、ほとんど粘度
上昇を起こさないことなどから上記推定が妥当な
ものと考えられる。 以下実施例により本発明を説明するが、これら
は単なる例示であり、本発明はこれに限定される
ものではない。 実施例 1〜3 基本構造として を有するポリエーテルスルフオン(ICI製ポリエ
ーテルスルフオン3600P)と遊離カリウムを0.03
%含有するチタン酸カリウム繊維(チタン工業製
HT−200、繊維径0.3〜1.0μm、繊維長20〜
120μm)を第1表に示した組成で混合し、二軸押
出機(池貝鉄工製PCM−30)により340℃の温度
で溶融混練した後、ストランドを水冷、切断して
ペレツトを得た。 上記遊離カリウム量は、所定量の該チタン酸カ
リウム繊維を水中で20時間煮沸した後、溶出水を
炎光兼用原子吸光分析装置(ダブルビームタイ
プ、島津製作所製650型、測定波長7665Å)によ
り測定した値である。 得られたペレツトを射出成形(住友−ネスター
ル47/28射出成形機、シリンダー温度360℃〜380
℃、金型温度130℃)し、曲げ試験片、アイゾツ
ト試験片、熱変形温度測定用試験片を得た。 曲げ弾性率、アイゾツト衝撃強度、熱変形温度
はそれぞれASTM D−790,D−256,D−648
に準拠して測定した。 溶融時の熱安定性の評価法としては、高化式フ
ローテスター(島津製作所製)において400℃、
荷重50Kg/cm2、ノズル径1mmφ、ランド長10mm
で、滞留5分と30分の溶融粘度を比較した。結果
を第1表に示す。 いずれも高い曲げ弾性率、衝撃強度、耐熱変形
性を有するとともに、すぐれた溶融時の熱安定性
を示している。また射出成形において380℃で30
分間滞留させてもいずれの系も射出成形性に大き
な変化は認められなかつた。 比較例 1〜3 実施例1〜3でで用いたのと同じポリエーテル
スルフオンに遊離カリウムを0.28%含有する以外
は実施例1〜3に用いたのと同様の性状を有する
チタン酸カリウム繊維を第1表に示した組成で混
合し、実施例1〜3と同様の実験を行つた。 いずれも滞留時間の短かい条件における射出成
形においては特別の不都合なく成形が可能であ
り、実施例1〜3と同等の物性を有しているが、
溶融粘度のデータから溶融時の熱安定性がよくな
いことがわかる。 また、射出成形において380℃で30分滞留させ
たところいずれの系もゲル化が起り、射出不能と
なつた。
【表】 発明の効果 以上述べたように、本発明は、芳香族ポリスル
フオンに遊離カリウム含有量が0.1%以下のチタ
ン酸カリウム繊維を配合することにより、すぐれ
た強度、弾性率、耐熱変形性を有するとともに、
高い溶融時熱安定性を示すために、その成形性が
極めて安定的ですぐれたものとなり、実用範囲を
飛躍的に拡大する効果が得られたのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族ポリスルフオン30〜95wt%とチタン
    酸カリウム繊維70〜5wt%からなる樹脂組成物で
    あつて、チタン酸カリウム繊維中の遊離カリウム
    含有量が0.1%以下であることを特徴とする芳香
    族ポリスルフオン樹脂組成物。
JP26119984A 1984-12-11 1984-12-11 芳香族ポリスルフオン樹脂組成物 Granted JPS61138659A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26119984A JPS61138659A (ja) 1984-12-11 1984-12-11 芳香族ポリスルフオン樹脂組成物
US06/806,865 US4626564A (en) 1984-12-11 1985-12-09 Aromatic polysulfone resin composition
EP85308984A EP0184936B1 (en) 1984-12-11 1985-12-11 Aromatic polysulfone resin compositions
DE8585308984T DE3583996D1 (de) 1984-12-11 1985-12-11 Harzmischungen von aromatischen polysulfonen.

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JPS61138659A JPS61138659A (ja) 1986-06-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2573971B2 (ja) * 1987-11-30 1997-01-22 ポリプラスチックス 株式会社 結晶性熱可塑性樹脂組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS588605A (ja) * 1981-07-08 1983-01-18 Oiles Ind Co Ltd 合成樹脂多孔質焼結軸受の製造方法
JPS59182853A (ja) * 1983-03-31 1984-10-17 Sumitomo Chem Co Ltd ポリエ−テルスルフオン樹脂組成物

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JPS61138659A (ja) 1986-06-26

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