JPH0448749Y2 - - Google Patents

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JPH0448749Y2
JPH0448749Y2 JP10804687U JP10804687U JPH0448749Y2 JP H0448749 Y2 JPH0448749 Y2 JP H0448749Y2 JP 10804687 U JP10804687 U JP 10804687U JP 10804687 U JP10804687 U JP 10804687U JP H0448749 Y2 JPH0448749 Y2 JP H0448749Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、粉状化粧料を収納するのに好適なパ
ウダー容器にかかり、特に袋体に収容した粉状化
粧料の押釦の操作により吐出するようにした容器
に関するものである。
「従来の技術」 従来、パウダー状フアンデーシヨンなどの粉状
化粧料を容器本体内に収納するようにした構造の
パウダー容器として、例えば、実開昭59−10709
号公報に示すものが知られている。このパウダー
容器は、第3図ないし第5図に示すように、容器
本体1に蓋体2を装着し、該容器本体1内部に粉
状化粧料Pを収容し、さらに、容器本体1内部に
粉状化粧料Pの上面を覆う環状の枠体3を上下動
自在に設けたものである。前記枠体3の内側フラ
ンジ部上には網皿4が保持されるとともに、枠体
3の下面には枠体3を上方へ付勢する弾性脚5が
取り付けられている。
前記構成のパウダー容器にあつては、パフ6を
枠体3の上面に載置することによつて、パウダー
容器内に収容するようにしており、このパフ6を
使用するには、第4図に示すように、指先等で枠
体3を押し下げて容器本体1内部の粉状化粧料P
を網皿4の隙間から浮かび上がらせて、この粉状
化粧料Pをパフ6に付勢させるようにしている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、前記従来のパウダー容器において
は、容器本体1内部に直接粉状化粧料Pを収容
し、この粉状化粧料Pを、枠体3を上下動させる
ことによつて、網皿4の隙間からパフ6に付着さ
せるようにしているので、枠体3の上下動の際
に、網皿4の隙間からだけでなく、枠体3の外周
壁と容器本体1の内周壁との間のわずかな隙間G
からも粉状化粧料Pが余分に飛散して、パウダー
容器内部を汚す結果となつていた。さらに、パウ
ダー容器は一般に密閉構造となつていないので、
パウダー容器内部だけでなく容器外部の周辺をも
汚してしまうおそれがあつた。
なお、この問題を解決するにあたつては、容器
本体1と枠体3との嵌め合い交差すなわち隙間G
を小さくすることが考えられるが、そのために
は、枠体3と容器本体1とに高い形成精度を必要
とし、その分製造コストが高くついてしまう。さ
らに、嵌め合い公差Gを小さくすると、枠体3と
容器本体1との摺動性が悪くなつて、枠体3の押
圧操作がスムーズにできなくなつてしまう。しか
も、枠体3と容器本体1はともに主として樹脂製
なので、温度や湿度の上昇によつても摺動性が悪
くなるという問題が生じる。
この考案は、前記事情に鑑みてなされたもので
あつて、粉状化粧料Pのパウダー容器内外への飛
散を防止でき、さらに、粉状化粧料の吐出操作性
が良く、しかも、製造コストを抑えることのでき
るパウダー容器を提供することを目的としてい
る。
「問題点を解決するための手段」 そこで本考案では、粉状化粧料を収容した袋体
と、この袋体を収納する収納室を備えた容器本体
と、この容器本体の収納室を覆いかつ表裏に連通
する開口部が形成された中仕切とを具備し、か
つ、前記袋体の口部には中仕切の開口部に嵌合し
かつ粉状化粧料の吐出口を有する天板部を密閉し
た状態で設けるとともに、この天板部の内面に天
板部と袋体の底面とを互いに離間する方向に付勢
する付勢手段が配設し、さらに、前記容器本体に
は付勢手段の付勢力に抗して袋体の底面を押し上
げる操作機構を設け、該操作機構を、中仕切を上
下に貫通する形態で昇降動自在に設けられた押釦
と、この押釦の押圧操作に連動して袋体の底面を
押し上げるてこ部材とを備えた構成としたもので
ある。
「作用」 前記構成のコンパクト容器において、押釦を押
し下げると、押釦の押圧操作に連動しててこ部材
が袋体の底面を押上げ、袋体内の粉状化粧料が天
板部の吐出口から吐出される。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図および第2図
を参照して説明する。
これらの図において符号10は容器本体、11
は蓋体、12は中仕切、13は容器本体10内に
収納された袋体、14はこの袋体13の底面を押
し上げる操作機構であり、これら符号10ないし
14によつてこの容器の主要部材を構成してい
る。
次いで、これらについて具体的に説明すると、
前記容器本体10はその内部に袋体13を収納す
る収納室Aを有し、全体として所要の横断面形状
(例えば円形状、矩形状など)をした受皿状に形
成され、かつ、その周壁上部に蓋体11を嵌合す
る嵌合溝10aが形成された構造となつている。
また、蓋体11は容器本体10を覆うもので、
例えば容器本体10の後壁部にヒンジピンを介し
て開閉自在に取り付けられている。
一方、前記中仕切12は、容器本体10および
蓋体11で形成される内部空間を塗布体収納室B
と粉状化粧料の収納室(すなわち袋体13の収納
室)Aとの上下2段に仕切るものであつて、容器
本体10の上面に一体に嵌め合わされている。ま
た、この中仕切12のほぼ中心部には表裏に連通
する開口部15が形成されており、図示例の場
合、その上面にパフ6が載置されている。
前記袋体13はポリエチレン等の合成樹脂等に
よつて上面に口部を有する偏平な袋状に形成され
たもので、その口部にはこの口部を密閉する天板
部16が接着ないし溶着等の手段により取り付け
られている。この天板部16の上面には中仕切1
2の開口部15に嵌合する環状凸部17が突設さ
れており、また粉状化粧料Pを吐出する複数の吐
出口18が環状凸部17の内側に位置して形成さ
れている。なお、天板部16の内面には先端外周
に周突条20aを有する案内筒20が垂設される
とともに、この案内筒20の外周には嵌合筒21
が上下動自在に挿入されている。この嵌合筒21
は袋体13の底面上にセツトされるもので、その
内周面に前記周突条20aに係合する係止リブ2
1aが突設され、また嵌合筒21の外周下部にフ
ランジ部20bが周設されている。
そして、案内筒20の外周には前記天板部16
と嵌合筒21とを互いに離間する方向に付勢する
コイルスプリング25がセツトされ、天板部16
と袋体13の底面を互いに離間する方向に付勢す
る付勢手段を構成している。なお、この付勢手段
は、図示例ではコイルスプリング25が適用され
ているが、図示例に限定されるものではなく、他
の構成のものであつても良い。
一方、前記操作機構14は、押釦30とこの押
釦30の押圧操作によつて袋体13の底面を押し
上げるてこ部材31とから構成されている。
前記押釦30は中仕切12の側方に形成された
貫通孔12aに上下動自在に収納されており、ま
たその外周には押釦30の抜けを防止する係止突
起30aが突設されている。
この押釦30によつて押圧操作されるてこ部材
31は、容器本体10の底板部上に突設されたブ
ラケツト32にヒンジピン33を介して回動自在
に取り付けられており、てこ部材31の力点側
(第1図左側)には押釦30の下面に当接する凹
部31aが形成され、荷重点側には中心部から下
方に向かう傾斜板部31bを介して平坦部31c
が設けられている。
次いで、以上のように構成された本実施例のパ
ウダー容器の使用方法ならびに作用を説明する。
このパウダー容器は、袋体13内の粉状化粧料
として、例えばパウダー状フアンデーシヨン等を
収容しておき、この袋体13を容器本体10内に
配置して、その天板部16を中仕切12の開口部
15に嵌め合わせた状態で使用し供される。
そして、これを使用する場合には、まず蓋体1
1を開けて、押釦30を指先などで押圧すれば、
この押釦30によりてこ部材31がヒンジピン3
3を中心に持ち上げられ、これにより袋体13の
底面が、第2図に示すように、押しあげられて、
袋体13内が圧縮され、その空圧により袋体13
内の粉状化粧料Pが吐出口18から吐出される。
このようにして袋体13内の化粧料Pを吐出さ
せたら、後はパフ6に付けて、使用すれば良い。
なお、前記において、押釦30を押す際に、中仕
切12上にパフ6を載せておけば、化粧料Pの吐
出と同時にパフ6の下面に化粧料が直接付着する
ので、後はこのパフ6を使用することもできる。
また、1回の押圧操作で吐出する化粧料の量が足
りないときは、必要に応じて、押釦30を再度押
圧操作した後、パフ6に付けて使用すれば良い。
なお、てこ部材31により一度押し上げられた
袋体13は、袋体13の底面を下方に付勢するコ
イルスプリング25の反発力によつて、元の状態
に復帰し、次の押圧操作に対する準備が完了す
る。
実施例においては、粉状化粧料Pを収容した袋
体13は、中仕切12から取り外すことによつ
て、簡単に取り替えることができるので、粉状化
粧料の交換操作を容易に実施することができる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、例えばパウダー容器の形状はコンパクト
容器のような受皿状に限らず他の形状であつても
良い。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、次のよう
な優れた効果を奏するものである。
袋体内に粉状化粧料を収容するようにし、操
作機構の操作によつて袋体内の化粧料を取り出
すようにしたので、粉状化粧料が飛散してパウ
ダー容器の内外を汚す心配がなくなり、しかも
粉状化粧料を効率良く使用することができる。
前記により、従来構造の容器のように、容器
本体の内壁と中仕切上との嵌め合い公差を小さ
くする必要がなくなるので、容器本体と中仕切
双方の成形精度を高くする必要がなく、これら
の製造コストを下げることができる。
また、操作機構の操作によつて、袋体内の粉
状化粧料を中仕切上に吐出させ、パフに付着さ
せることができるので、使い勝手が非常に良好
である等の優れた効果がある。
袋体の交換作業によつて、粉状化粧料を取り
替えることができるので、化粧料の交換操作も
簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は縦断面図、第2図は押釦を押圧
操作した状態を示す縦断面図、第3ないし第5図
は従来のパウダー容器の一構造例を示すもので、
第3図はパウダー容器の縦断面図、第4図は枠体
を押圧操作した状態で示すパウダー容器の縦断面
図、第5図は枠体の外観を示す斜視図である。 10……容器本体、11……蓋体、12……中
仕切、13……袋体、14……操作機構、6……
パフ、15……開口部、16……天板部、17…
…環状凸部、18……吐出口、20……案内筒、
21……嵌合筒、25……コイルスプリング、P
……粉状化粧料、A……収納室、30……押釦、
31……てこ部材、33……ヒンジピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 粉状化粧料Pを収容した袋体13と、この袋体
    13を収納する収納室Aを備えた容器本体10
    と、この容器本体10の収納室を覆いかつ表裏に
    連通する開口部15が形成された中仕切12とを
    具備し、かつ、前記袋体13の口部には中仕切1
    2の開口部に嵌合しかつ粉状化粧料の吐出口18
    を有する天板部16が口部を密閉した状態で設け
    られるとともに、この天板部16の内面には天板
    部16と袋体13の底面とを互いに離間する方向
    に付勢する付勢手段25が配設され、さらに、前
    記容器本体には付勢手段の付勢力に抗して袋体の
    底面を押し上げる操作機構14が設けられ、該操
    作機構14は、中仕切12を上下に貫通する形態
    で昇降動自在に設けられた押釦30と、この押釦
    30の押圧操作に連動して袋体13の底面を押し
    上げるてこ部材31とを備えた構成であることを
    特徴とするパウダー容器。
JP10804687U 1987-07-14 1987-07-14 Expired JPH0448749Y2 (ja)

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JP10804687U JPH0448749Y2 (ja) 1987-07-14 1987-07-14

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KR101711180B1 (ko) * 2014-12-31 2017-03-15 펌텍코리아 (주) 행정거리가 짧은 펌프를 구비한 콤팩트 용기

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