JPH0448434A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は磁気記録媒体に係り、さらに詳しくは電磁変換
特性、ヘッド研磨性および媒体耐久性など改善した高密
度記録用磁気記録媒体に関する。

（従来の技術） 近年磁気記録媒体においては、多量の情報を記録する必
要から記録の高密度化が求められ、記録波長も短かく設
定されつつある。このため、磁気ヘッドのギャップを非
常に狭くし、ヘッドと磁気記録媒体（磁性層）とのスペ
ーシングを小さくすることか必要となっている。

このように高密度磁気記録においては、万一磁気ヘッド
面が汚染されると、磁気ヘッドと媒体との間のスペーシ
ングが広がってしまい、高密度の記録および再生が困難
となる。したがって、異物の付着などの汚れを取除き常
に磁気ヘッド面を清浄に保つために、従来から磁気記録
媒体の磁性層に、たとえばアルミナ（Ａβ２０３）のよ
うな研磨材を含有させ、ヘッドと磁気記録媒体との摺動
時に、前記研磨材によってヘッド面をクリーニングする
ことが行われている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記磁気記録媒体の構成においては、一般に
充分な研磨効果を発揮するように、強磁性粉末に比べて
大きな研磨材粒子を用いているため、前記研磨材の含有
によって再生出力の低下や磁気記録媒体ノイズの増加が
生じる。すなわち、粒径の大きな研磨材粒子が磁性層の
一部を占有し、磁性層全体に亘って磁気的な空隙部がラ
ンダムに生じるため、高密度磁気記録媒体としての再生
出力低下およびノイズの増加がもたらされ、電磁変換特
性が低下するという問題があった。さらに詳述すると、
高密度磁気記録媒体においては、磁性層にヘッドクリー
ニング効果を持つ研磨材を分散含有させ、ヘッドクロラ
ギングやブラウンスティンによる記録再生障害を除去し
ようとすると、再生出力の低下や磁気記録媒体ノイズの
増加などを招くという問題がある。

本発明は、このような従来の問題を解決するためになさ
れたもので、充分な磁気ヘッド研磨性を有する一方、耐
久性および電磁変換特性などが良好で高密度記録再生特
性にすぐれた磁気記録媒体の提供を目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するだめの手段） 本発明に係る磁気記録媒体は、非磁性支持体と、この非
磁性支持体面上に塗布形成された磁性層とを具備する磁
気記録媒体において、前記磁性層に、強磁性粉末を含有
する研磨材粒子を分散含有させたことを特徴とする。

本発明において非磁性支持体としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド
などのフィルムが好適している。

また、前記非磁性支持体面上に塗布形成される磁性層は
、主要構成成分である強磁性粉末および強磁性粉末を含
有する研磨材および樹脂バインダ（結合剤）の他に、分
散剤、潤滑剤、硬化剤などを含有させることができる。

ここで強磁性粉末としては、γ−Ｆｅ２　０３　、Ｃ。

被着７−Ｐｅ２　０３、ＣｒＯ２、およびＦｅメタル、
Ｃ。

メタル、六方晶系強磁性金属粉末や六方晶系フェライト
粉末などの各種磁性粉末を使用することができ、−船釣
には平均粒径３００〜８００人程度のもの変形いること
が好ましい。

またこれらのうちで、以下に示す六方晶系フェライト粉
末が本発明において好適している。

すなわち、一般式； ％式％） （但し、ＡはＢａ、　Ｓｒｓ　Ｃａおよびｐｂの中から
選ばれた少なくとも１種の元素、Ｘは、Ｃｏ５Ｔｉ、　
Ｉｎ、　Ｎ１、Ｃｕ５Ｚｎｓ　Ｎｂｓ　Ｚｒｓ　Ｖ　５
Ｔａｘ　　＾１２　、Ｃｒ、　Ｓｂ、　Ｈｆ５Ｎｏ。

Ｗ　、　Ｉｒ、　Ｓｎ、　Ｍｎ、　ＧｅおよびＭｇの中
から選ばれた少なくとも１種の元素、５．０≦ｎ≦６．
５．０．０２≦Ｘ≦０．２４）で示される六方晶系フェ
ライトが好適し、その中でもＢａフェライトの使用が最
も望ましい。

このような六方晶系フェライトの粉末は、板面に対して
垂直な磁化容易軸を有する六角板状の単結晶であり、た
とえばガラス結晶化法により製造される。

本発明において使用する強磁性粉末を分散含有する研磨
材としては、ガラス結晶化法で前述の強磁性粉末の結晶
を析出させたセラミック、ガラス、無機化合物結晶、あ
るいは強磁性粉末を混合した無機セメントなどを挙げる
ことができる。しがして、強磁性粉末を分散含有する研
磨材の磁性層での含有量は、前記強磁性粉末のみの配合
量１００重量部に対して、０．５〜１０重量部の範囲と
することが望ましい。すなわち、研磨材の含有量が０．
５重量部未満の場合には、磁気ヘッドと磁気記録媒体と
の摺接時におけるヘッドの研磨性が充分でなく、ヘッド
表面への異物の付着、再生出力の低下を招来し易い傾向
が認められ、また１０重量部を超えるとヘッド摩耗量が
過大となり、またヘッドの損傷が起りやすくなるからで
ある。

本発明の磁気記録媒体は、前記強磁性粉末と強磁性粉末
を含有した研磨材、樹脂バインダおよび各種添加剤を溶
剤とともに混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗
料を支持基体上に塗布した後、配向処理、乾燥処理、表
面処理などを施して磁性層を形成することによって得ら
れる。

ここで樹脂バインダとしては、塩化ビニル系樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ニトロセルロース樹脂などを使用するこ
とができ、その配合量は、強磁性粉末および強磁性粉末
含有研磨材の合計１００１量部に対して、６〜５０重量
部の範囲とすることが好ましい。樹脂バインダの配合割
合が多すぎると、媒体としたときの記録密度が低下し、
反対に少なすぎると、磁性層の強度が低下し耐久性の低
下や粉落ち等の不具合が生じて好ましくない。

また磁性塗料中に必要に応じて添加される添加剤として
は、分散剤、潤滑剤、硬化剤、帯電防止剤などがあり、
これらは強磁性粉末および強磁性粉末含有研磨材の合計
１００重量部に対して、それぞれ分散剤１０重量部以下
、潤滑剤１０重量部以下、硬化剤５０重量部以下、帯電
防止剤１０重量部以下添加することができる。使用する
ことができる分散剤としては、レシチン、リン酸エステ
ル、ポリアミノアミド化合物などがあり、潤滑剤として
は、高級脂肪酸、脂肪酸エステルなどが挙げられる。

また硬化剤としては、２官能以上のイソシアネート化合
物などが挙げられ、帯電防止剤としては、たとえば導電
性カーボンなどが挙げられる。

（作用） 本発明に係る磁気記録媒体においては、磁性層に含有さ
れた研磨材粒子が、強磁性粉末を分散含有したものであ
るため、磁気ヘッド研磨性をさらに向上改善するために
その含有量を増加しても、磁性層に磁気的な空隙が生じ
ることを防止する。

したかって、従来の高密度磁気記録媒体に比べて磁気ヘ
ッド研磨性が改善されるうえに、再生出力の低下や磁気
記録媒体ノイズの増加などの障害の発生も全面的にない
し大幅にか防止される一方、電磁変換特性および媒体耐
久性か向上される。

（実施例） 以下本発明の実施例について説明する。

実施例１ 先ず次のような組成で磁性塗料を調製した。

Ｂａフェライト磁性粉末（Ｆｅの一部をＣ０１Ｔｉで置
換、ガラス結晶化法で作製、平均粒径０．０５μｍ）１
００重量部、樹脂バインダ（スルホン化塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体とスルホン化ポリウレタンとの１：１
　混合物）１０重量部、硬化剤（トリレンジイソシアネ
ート）３重量部、分散剤（ポリエチレングリコールリン
酸エステル）１重量部、潤滑剤（ステアリン酸）１重量
部、研磨剤（Ｂａフェライト含有ガラス粒子、平均粒径
０．４μｍ）３重量部および溶剤　　　　　　重量部を
を、ビーズミルで充分に分散させ磁性塗料とした。

なお、前記研磨材として用いたＢａフェライト分散含有
ガラス粒子は、以下のようにして調製したものである。

すなわち、ＢａＯ−８ｉ０２−４℃２０３−Ｆｅ　２　
０３−Ｃｏｏ−ＴｉＯ２系成分を、加熱溶融後急冷して
非晶質化した後、熱処理を施してＢａフェライトのＣｏ
−Ｔｉ置換体の結晶を析出させ、次いてこの結晶を含む
全体を粉砕して微粒子化した後、分級して得たものであ
る。

次に、上記で得た磁性塗料を、裏面に帯電防止用のバッ
クコートが付与された厚さ１０μｍのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に常法により塗布し、スムージン
グ、垂直配向処理、乾燥処理、カレンダによる平滑化処
理、硬化処理、スリット処理を順に施して、磁気記録媒
体を得た。

実施例２．３ 研磨材であるＢａフェライト分散含有ガラス粒子の配合
量を、５重量部（実施例２）もしくは７重量部（実施例
３）とした他は、実施例１の場合と同じ条件で、磁性塗
料を調製した後、この磁性塗料を用いて磁気記録媒体用
を作製した。

比較例１ 研磨材として、Ｂａフェライト分散含有ガラス粒子の代
りに、α−アルミナ粒子（平均粒径０，４μｆｆ１）３
重量部を用いた他は、実施例の場合と同一の条件で磁性
塗料を調製し、磁気記録媒体を作製した。

比較例２．３ α−アルミナ粒子（平均粒径０．４μｍ）の配合量を、
５重量部（比較例２）もしくは７重量部（比較例３）に
増量した他は実施例１の場合と同一条件で磁性塗料を調
製し、これを用いて磁気記録媒体を作製した。

次いで、各実施例および各比較例の磁気記録媒体を用い
、実際に記録再生を行った結果を次表に示す。

なお、再生出力（高いほど良い）およびノイズレベル（
低いほど良い）は、いずれも実施例１の測定値を基準値
とし、この基準値に対する±ＯｄＢとして表示した。　
　　　　　　　（以下余白）変換特性が改善される。

ヘッドクリ　再生出力　　ノイズ ニング性　波長０．５μ■ 実施例１　　良　　　　　ＯｄＢ　　　　＋Ｑ　ｄＢ２
　　良好　　　　ＯｄＢ　　　−＋Ｏ，ｌ　ｄＢ３　　
良好　　　　ＯｄＢ　　　　＋０．２　ｄＢ比較例１　
　良　　　　−０，２ｄＢ　　　＋０．３　ｄＢ２　　
良好　　　−０，５ｄＢ　　　＋ｏ、ｅ　ｄＢ３　　良
好　　　−１，０ｄＢ　　　＋１．ＯｄＢ［発明の効果
コ 以上説明したように、本発明の磁気記録媒体によれば、
非磁性支持体上に塗布形成された磁性層が、本来磁気記
録に関与する強磁性粉末とともに、強磁性粉末を分散含
有する研磨材粒子を含有しているので、研磨材の配合量
を増大しても、再生出力の低下や媒体ノイズの増加など
がほとんど生じない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 非磁性支持体と、この非磁性支持体面上に塗布形成され
   た磁性層とを具備する磁気記録媒体において、 前記磁性層が強磁性粉末および強磁性粉末を分散含有す
   る研磨材粒子を含有して成ることを特徴とする磁気記録
   媒体。