JPH0448243A - 培地付きフィルターとその使用方法 - Google Patents

培地付きフィルターとその使用方法

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JPH0448243A
JPH0448243A JP15919890A JP15919890A JPH0448243A JP H0448243 A JPH0448243 A JP H0448243A JP 15919890 A JP15919890 A JP 15919890A JP 15919890 A JP15919890 A JP 15919890A JP H0448243 A JPH0448243 A JP H0448243A
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JP
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filter
cells
medium
filter sheet
receiving hole
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JP15919890A
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Michirou Shibazaki
芝崎 迪郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野j この発明は、フィルター上で検体を濾過処理し、検体と
共にフィルターをプレパラート内に封入して、顕微鏡に
よる診断に供する培地付きの多孔質シートからなるフィ
ルターと、その使用方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、顕微鏡によりプレパラート上の検体を細胞診断す
る際には、擦過、穿刺などの手法によって採取した細胞
などを集積させ、必要に応じては、これに培養剤を供与
し、酸素と水分量を適切に維持し、老廃物を除去しつつ
細胞の分裂・増殖を図って培養処理を施した後、所望分
量の検体をスライドガラス上に封止してプレパラートを
作成するものであった。
この細胞培養の手法として、代表的なものとしては、次
の方法が挙げられる。
■ インビトロ法(In・VITRO=試験管内)外科
的に切除した組織片をカミソリなどにより11111角
片に細切し、更に壊死組織や脂肪などを除去して細胞を
採取し、例えば試験管などの培養液中にこの細胞を投入
し、約37℃程度の恒温槽内で培養する。
■ コロニー法 所望の栄養分を配合してなる寒天培地をシャーレ内に設
け、その上に111I11角程度に細切した細胞を載置
し、培養器内で培養するもので、その期間は、臨床的に
は1〜2週間程度が適切である。
尚、この際利用される培地についてみれば、たとえば、
寒天やステロドホルモンインシュリンその他の栄養分に
適量のビタミン剤を付加し、更には、増殖状態を制御す
るグルココルチコイドなどを添加するなどしてなるもの
であって、ヴイールスなどの不純物が混入されて細胞が
これに感染しないようにした無菌状の培地を用意するこ
とが肝要であることは言うまでもないことであり、また
細胞が損傷されないように配慮しつつ高密度で均−状に
培養処理するものである。
こうして得られた細胞を、たとえば遠心法によって集積
させ、もしくは5±1.2μm程度の細孔を具備する薄
膜上で濾過処理し、所望の検体のみを分離・捕捉し、適
宜スライドガラス上に封入剤を利用して封止し、プレパ
ラート状に作成するものであった。
[発明が解決しようとする問題点] 前記した従来技術のものにあってもプレパラートを作成
することに格別の支障はないものであった。
しかしながら、その処理過程において更に改善を図らな
ければならない点が残されていた。
即ち、検体とされる細胞がプレパラート化処理中に損傷
しないように配慮されることであり、これが事後の確度
の高い鏡検レポートに直結するものである。
この点、前記の従来技術■および■の方法にあっては、
いずれも培養手段で増殖された細胞を移設具によってス
ライドガラス上に塗抹させ洗滌、染色などの一連の処理
を施した後、カバガラスで封入してプレパラートを作成
するものであるため、容器から抽出しスライドガラス上
に移設する際には、たとえば体腔液、髄液。
あるいは尿などの損傷されやすい細胞などにあっては、
特にこれが傷つけられる危険性が高いものであった。
また特に、コロニー法の場合にあっては、細胞を精密検
詑に供するためスライドガラス上に塗抹する際に、付帯
する培地の存在によってスライドガラス上に付着し難く
、塗抹処理を強制するとその加圧力によって細胞核や細
胞質が損傷され、また細胞形態自体も変形され、結果的
にこれが誤診断の重大な要因となる危惧があった。
加えで、この処理の際には、細胞がヴイールスなどに感
染のおそれもあり、更には細胞の種類によっては処置要
員への感染の危惧すらあるものであり、培地から細胞を
移設することなく無菌状で、清潔かつ安全にプレパラー
ト;動作成しつるものの提供が望まれていた。
〔問題点を解決する手段1作用j この発明は、このような要請に応えつるものであって、
その特徴点は、ボアフィルターの表面に酵素などによっ
て可溶性を有する培地を付設したことにあるもので構成
上の特徴点は、その特許請求の範囲に記載するところで
あって、使用にあたっては、フィルター上で細胞を培養
し格別移設することなく、そのままで培地を溶解流出さ
せてこれを濾過処理してプレパラートを作成しつるよう
にしたものであるから、細胞が損傷もしくは細菌などに
よって汚染されることを@避できて有用であり、又処理
要員にとっても感染などの危険性が少ないという安全性
の高いものが得られるところであり、精度の高い顕微鏡
観察が可能となり、薬剤への感受性の判定、更には、患
者への適切な薬剤の投与に至る誤診のない鏡検が可能と
なるものである。
[実施例〕 以下に、この発明の内容について、その実施例を示す図
面に基づいて説明する。
第4図にスライドガラスS上に添設したこの発明のフィ
ルター1の全体外観図を示しており、フィルター上のフ
ィルターシートll上には濾過処理された細胞Wが検体
として残留されており、洗滌、染色などの処理を施した
後、仮想線によって示すカバーガラスCによって封止す
るものである。
第1図および第2図は、その第1の実施例を示すもので
あって、フィルター1の構成は、ステンレスその他硬質
で変形量の少ない材料からなる支持枠12の中央部に円
形もしくは多角形などの非円形状の受容孔13を開設し
、当該受容孔13を塞ぐようにして、微細孔11Aを透
設したフィルターシート11を連着し、このフィルター
シート11と前記支持枠12とによって容器状部1.4
となし、この容器状部14を略−様に満たすように寒天
、牛胎児血清、その他の栄養成分やビタミン、グルココ
ルチコイドその他の添加物を含んだ固形状の培地体15
を添設したものである。
なお、第5図に示す濾過治具りは、この発明のフィルタ
ー1を使用する場合に用いられるものであって、支持体
101に枢支された一対の係止杆102によりフィルタ
ー上を挟持するようにして、注入カップ103を着脱自
在に止着できるものであり、中央の濾過孔104を開閉
子105で開閉自在とし、濾過孔104に連結自在の吸
引手段106により細胞Wを吸引・分離処理しつるよう
にしたものである。
次に、その作用について説明する。
(Al コロニー観察ステップ ■ 培養工程 第1図に示すように培地体15上に採取した細胞Wを載
置し、無菌雰囲気内で適温状況において放置することに
より、細胞Wは分裂・増殖される。
■ 肉眼所見工程 所要時日経過後、まず、肉眼により細胞Wの増殖状態を
観察し、記録する。
fBl鏡検観察ステップ ■ 培地体溶解工程 次に、たとえば、第5図に示すような治具りにより細胞
Wを分離処理するものであるが、まず、係止杆102を
上開き状に開放させ、注入カップ103を支持体101
から旦取り外し、同図示の如く嵌合溝107上にフィル
ター上を載置し、その上に再度カップ103を重ね合わ
せて、フィルター上をサンドイッチ状に挾持させ、係止
杆102を解放すると、バネ108により当該係止杆1
02が注入カップ103と共にフィルター1をも挟着す
ることとなって、恰もフィルター1と注入カップ103
とで容器状部109が形成されることとなる。
この状況でノズル110がらトリプシンあるいはコラゲ
ナーゼ、ペプシン、パパインなどの分解酵素剤を注入す
ると、この酵素剤によってフィルターシート11上で細
胞Wを担持していた残留培地体15は速やかに溶解され
てゾル状化する。
■ 分離工程 開閉子105を操作して濾過孔104を開放させ吸引手
段106を始動させると、ゾル状化した培地体I5と共
に、タンパク質や線維質などの細胞Wに付帯する物質は
フィルタシート11の微細孔11Aを透過して濾過孔1
04に流下され、適宜の受容器(図示しない)へと導出
され、フィルターシート11上には第2図に見られるよ
うに、検体となる細胞Wのみが滞留されることとなる。
■ プレパラート化工程 係止杆102を操作して注入カップ103を解放し、フ
ィルター上を取り外す。
フィルターシート11上に細胞Wが滞留された状態のこ
のフィルター1を第4図示の如くにスライドガラスS上
に止着させ、適宜、洗滌、染色処理した後カバーガラス
Cでこれを被覆させてプレパラートを作成する。
■ 鏡検工程 このプレパラートを顕微鏡し察して所見を記録する。
以上の通り、この実施例によれば、多孔膜状のフィルタ
ー上で細胞培養処理し、細胞を移設することな(、これ
を鏡検に供しつるものである。
第3図は、第2の実施例を示すものである。
第1の実施例と共通する構成の説明は割愛するが、この
実施例の特徴点は、フィルターシート11’の上面に細
胞Wを載置し、フィルターシート11の他面(下面)に
培地を構成する第1の実施例と同様の栄養剤やホルモン
剤を十分含浸させ、酵素などによって可溶性の多孔質シ
ート150を添設したものである。
このフィルター1′は、同図示の如くフィルターシート
11′上に細胞Wが載置されると、細胞Wの含水骨がフ
ィルターシート11’の微細孔11八′から多孔質シー
ト150に働きかけ、結果的に毛細管現象によって、当
該シート150から栄養分などが微細孔11八′を透過
してフィルターシート11′上の細胞Wに供給され、細
胞Wが効果的に増殖されるものである。
[考案の効果] この発明は、以上詳細に説明したとおりに、鏡検に供す
る細胞などを、フィルター上の培地で効果的に分裂・増
殖させて培養し、培地を溶解処理して細胞のみをフィル
ター上に滞留するように分離処理できるものであるから
、細胞の取り扱いが容易となり、細胞の移設に伴う損傷
を未然防止しつるものである点で真に有用なものであり
、又、スライドガラス上にも容易に定着できるため、細
胞の変形などの発生もみられず、加えて、濾過処理に当
っても不純物や細菌などによって細胞が汚染されるおそ
れがないものである。なお、移設処理が不要であるため
処理作業員に対する汚損、感染などの危険性も回避でき
る優れたものが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るフィルターの第1の実施例の
切断正面図、第2図は、第1図の培地が流出した後のフ
ィルターを示す切断正面図、第3図は、第1図の変形例
を示す第2の実施例に係る切断正面図、第4図は、スラ
イドガラス上に付設した状態のフィルターを示す1部斜
視図、第5図は、この発明のフィルターにより濾過処理
を行なう治具の縦断面を示す参考図である。 1−・・フィルター 11.11’ ・・・フィルターシート11A、IIA
’・・・微細孔 12.12’・・・支持枠 13.13’・・・受容孔 14.14’・・・容器状部 15.15’・・・培地体 第1図 代理人 弁理士  岡 1) 和 喜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鏡検に適用されるプレパラートに封入されるフィル
    ターにおいて、細胞などの検体を濾過処理する多孔質の
    フィルターの表面上に検体を培養する成分を保有し、酵
    素などの溶剤によつて可溶性を呈する性質の培地を添設
    したことを特徴とする培地付きフィルター。2、鏡検に
    適用されるプレパラートに封入されるフィルターの使用
    方法であって、次の(1)〜(3)工程から構成される
    培地付きフィルターの使用方法、 (1)多孔質のフィルター上に設けた培地上に検体とな
    る細胞を供給してこれを培養させ、 (2)酵素などの溶剤により培地を流出させ、 (3)濾過処理によって細胞をその付帯物から分離させ
    、細胞のみをフィルター上に滞留させるようにする。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003508770A (ja) * 1999-09-03 2003-03-04 ジェネティック ソリューソンズ プロプライエタリー リミテッド サンプリングシステム
JP2014523534A (ja) * 2011-07-13 2014-09-11 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 相転移媒体を有したフィルター支持

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192048A (ja) * 1983-04-13 1984-10-31 Daikei:Kk 擬似いなりずしの製造方法
JPS62121332A (ja) * 1985-11-21 1987-06-02 Johoku Ika Kiki Seisakusho:Kk 顕微鏡観察用標本の作成方法

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