JPH0448049Y2 - - Google Patents

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JPH0448049Y2
JPH0448049Y2 JP1987089259U JP8925987U JPH0448049Y2 JP H0448049 Y2 JPH0448049 Y2 JP H0448049Y2 JP 1987089259 U JP1987089259 U JP 1987089259U JP 8925987 U JP8925987 U JP 8925987U JP H0448049 Y2 JPH0448049 Y2 JP H0448049Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] 本考案は、手にもつて使用される携帯型の複写
機に関する。
[従来の技術] この種の携帯型複写機として、例えば、原稿の
画像を光学的に読み取るスキヤナ部、原稿表面と
接触回転して原稿表面の走査距離を検出するロー
タリエンコーダ、スキヤナ部で読み取つた画像デ
ータを一旦記憶するRAM等のメモリ、メモリに
記憶されている画像データに基づいて発熱する発
熱体が配設されたサーマルヘツド、サーマルヘツ
ドの発熱により溶融する熱溶融性のインクが塗布
された熱転写記録式のインクリボン等を備えたも
のが知られている。
このような携帯型複写機は、読取時に原稿を走
査しロータリエンコーダで検出される走査距離に
同期して原稿表面の画像をスキヤナ部で読み取り
メモリにストアする。印字の際には、読取時と同
様に印刷用紙の上を走査し、走査距離に同期して
メモリから読み出される画像データに従つて、サ
ーマルヘツドの各発熱体に通電を行ないインクリ
ボンのインクを溶融して印刷用紙にインクの転写
を行なう。この結果、携帯型複写機は、読み取つ
た原稿の画像と同じ画像を印刷用紙に複写する。
[考案が解決しようとする問題点] このような携帯型複写機では、印字時に外部に
露出したサーマルヘツドを印刷用紙に向けていな
くてもロータリエンコーダを回転させてやると画
像データに応じて抵抗体発熱素子に通電がなされ
サーマルヘツドが発熱してしまう。このとき、サ
ーマルヘツドの表面の温度は300℃位まで上昇す
るが、赤熱しないので温度が高いかどうかを目視
できない。従つて、不慮の取扱いによりサーマル
ヘツドが人体に触れてロータリエンコーダが回転
したりすると、手や足等の皮膚を火傷したりする
という恐れが考えられた。しかしながら、従来こ
うした点に対する安全対策は特に施されていな
い。また、このときサーマルヘツドは、空印字を
行なつてしまい、これによつて抵抗体発熱素子の
寿命を低下させてしまうことが考えられた。
そこで本考案は、操作の安全な携帯型複写機を
提案することを目的とする。
考案の構成 [問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案の構成は、 筐体と、 前記筐体に配設され、原稿に記された画像を読
み取る読取手段と、 前記読取手段により読み取られた画像のデータ
を記憶するデータ記憶手段と、 前記筐体の外面に露出して設けられ、通電時に
前記筐体と対向して配置された記録媒体に像を顕
現する印字用ヘツドと、 前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて、
前記印字用ヘツドに通電を行なう通電手段とを備
えた携帯型複写機において、 前記印字用ヘツドの印字対象に光を投射する投
射手段と、 前記印字対象で反射される光の反射率を検出す
る反射率検出手段と、 前記反射率検出手段により検出された反射率が
所定範囲内の値であるとき、前記通電手段による
前記印字用ヘツドへの通電を中止する通電中止手
段と、 を備える。
読取手段として、原稿の画像を光学的にドツト
単位で読み取る撮像手段、例えば1次元、2次元
の電荷結合型イメージセンサや、予め登録されて
いるキヤラクタや図形等をパターン認識により読
み取る認識センサ等が挙げられる。
データ記憶手段として、読取手段で読みとつた
画像データを一旦記憶したり、記憶した画像デー
タを任意に読み出したりできるRAM等のメモリ
の他、着脱自在なカートリツヂ式のテープ、デイ
スク、ICカード等が挙げられる。
印字用ヘツドとして表面に抵抗体発熱素子が配
設されたサーマルヘツドや、通電を行なう電極が
配設された通電ヘツド等が挙げられる。前者は、
感熱記録紙や熱転写記録式のインクリボンを用い
て印字を行ない、後者は、通電転写記録シートに
通電して通電転写記録シートを発熱させインクを
溶融転写して印字を行なう。
通電手段は、画像データに応じて印字用ヘツド
に通電を行なうものであつて、通電する電力量の
制御として通電時間を制御するものや通電時の印
加電圧を制御するもの或いは通電時の電流を制御
するもの等が挙げられる。
投射手段は、印字対象に光を投射するものであ
つて、投射する光としては例えば蛍光燈の影響を
受けない赤外光や遠赤外光が挙げられる他、特に
波長について限定されない。また、投射光は連続
光、不連続光のいずれでも良く、不連続光のとき
外光の影響を受けないよう所定周期毎に発光する
パルス光等が挙げられる。この際の周期はとくに
限定されない。こうした投射手段は、単体として
の発光ダイオードや、反射率検出手段としてのフ
オトダイオード、フオトトランジスタと一体に組
み合わせた反射型フオトインタラプタ等で構成さ
れる。
反射率検出手段は、印字対象の反射光からその
反射率を検出するものであつて、投射手段からの
投射光量が一定のとき反射光量を検出するもので
も良い。こうした反射率検出手段は、ダーリント
ン接続されたフオトトランジスタ(フオトダーリ
ントン)を用いて単体で構成しても、或いは投射
手段と一体に反射型フオトインタラプタとして構
成しても良く、更には印字時に使用しない読取手
段を印字時のみ反射率検出手段として機能するよ
う構成しても良い。
通電中止手段は、反射率検出手段で検出される
反射率が所定の範囲、例えば印字対象として白色
用紙を用いたときの反射率に対し0.64ないし0.22
の値であるとき人体の皮膚等の反射率であるとし
て、印字用ヘツドに通電中、通電前を問わず、印
字用ヘツドへの通電を中止するものであつて、判
断時に印字すべき画像データを総てクリアして通
電を中止するものや、サーマルヘツドへの通電ラ
インを遮断してしまうもの等の他、印字モードの
内部動作を総て休止状態にするものや、一度中止
すると所定時間待機してから復帰するもの等が挙
げられる。尚、携帯型複写機の底部に押釦スイツ
チを設け、底部を紙面等に押し付けて押釦スイツ
チをオンしたとき通電中止が作動する構成や、圧
電ブサー等の発音手段を用い、警報を発する構成
を付加しても良い。
これらの構成は、算術論理演算回路で構成して
種々のモードを実現できるようにしても良く、例
えば記録紙を内部に収納した携帯型複写機の場合
原稿の画像読取時に同時に印字用ヘツドに通電し
印字を行なつても良い。また、このとき途中で反
射率検出手段で検出される印字対象の反射率が所
定範囲の値であると判断されるとき印字用ヘツド
への通電だけが中止され読取は続行するようにし
ても良い。
[作用] 本考案の携帯型複写機は、読取手段で原稿に記
された画像を読み取り、読み取つた画像データを
データ記憶手段に記憶し、読み取つた画像データ
もしくはデータ記憶手段に記憶された画像データ
に基づいて印字用ヘツドに通電手段により通電を
行なつて記録媒体に画像の複写を行なう。複写に
際して、該携帯型複写機の筐体の外面に露出して
設けられている印字用ヘツドに対向して配置され
た印字対象に投射手段から光を投射し、反射率検
出手段により検出される印字対象の反射率が所定
の範囲内であるとき通電中止手段により印字用ヘ
ツドへの通電を中止する。従つて、所定の範囲を
人体の皮膚等の反射率に設定すれば、不慮の操作
をして人体の皮膚が印字対象となるときには通電
されない。
[実施例] 本考案の携帯型複写機の実施例について説明す
る。
第1図は第1実施例の携帯型コピー機を駆動す
る制御回路を表す。第2図は携帯型コピー機の形
状を表す。
始めに、第2図を用いて携帯型コピー機1の構
成について説明する。本実施例の携帯型コピー機
1は、直方体の筐体2内部に、原稿の画像を読み
取る読取部、読み取つた画像を本機とは別に設け
られた感熱記録紙に印字する印字部、読取部、印
字部を駆動する制御回路3(第2図には図示せ
ず)を収納した構成となつている。読取部は原稿
の画像を図示しないレンズを介して光学的に読み
取る電荷結合型イメージセンサ(以下CCDとも
言う)4を有する。CCD4は1024個の画像が直
線に配設された1次元のものであり、光学系の構
成に余裕度を持たせるために、3個に1個の割合
で、320個の画素を画像の読取に使用する。
印字部は、CCD4の使用画素数と同じ数(320
個)の抵抗体発熱素子が直線に配設されたサーマ
ルヘツド5からなる。サーマルヘツド5は筐体2
に底部6に形成された開口部6aから抵抗体発熱
素子を露出させている。
制御回路3については後述する。
一方、筐体2の前面には、画像の読み取りを行
なうスキヤンモード、画像の印字を行なうプリン
トモードのいずれかを選択するモード切替スイツ
チSW1、電源の入切を行なうパワースイツチ
SW2、読取画像の濃淡を調整する調整ツマミ
7、が設けられている。さらに底部6には、先述
した開口部6aの他に開口部6bが形成されてお
り、その開口部6bに原稿と接触回転するロータ
8が設けられている。
また、開口部6aの周囲には反射型フオトイン
タラプタ11が設けられており、これは後述する
安全回路32の一部を形成する。反射型フオトイ
ンタラプタ11は、印字対象に赤外光を投射する
発光ダイオード11aと印字対象で反射される赤
外光を受光するフオトダーリントン11bとを対
に収納したものであり、その発光面及び受光面に
可視光カツトフイルタの窓を備えている。このよ
うな構成の反射型フオトインタラプタ11は、第
3図に示すように底部6に形成された凹部12に
その発・受光面が底部6表面より少し奥まつた位
置に面するよう取り付けられる。
次に筐体2内部に収納されている制御回路3に
ついて、第1図に依つて詳しく説明する。
制御回路3は、先述した読取部としてのCCD
4から画像データを読み取るスキヤナ部22、読
み取つた画像データを一旦記憶する記憶部24、
画像データに応じて印字を行なうプリント部2
6、読取時又は印字時の走査距離を検出するエン
コーダ部28、使用者に依つて操作される操作表
示部30、誤使用のとき作動する安全回路32及
びこれら各部の制御を司るゲート回路34から構
成される。
電源としてニツケルカドミウム電池11本を積
層して使用し、パワースイツチSW2がオンのと
きこれらの直列電圧13.2Vとレギユレータ35に
よつて安定化された電圧5Vとが制御回路3に印
加される。
スキヤナ部22は、増幅器36、デジタイザー
38、LEDアレイ40及びスイツチングトラン
ジスタ42から構成されている。ゲート回路34
からの点灯信号に応じてスイツチングトランジス
タ42がオンしLEDアレイ40が発光した際、
CCD4は原稿表面で反射された光を受光し画像
に応じた電荷を画素単位に蓄積する。電荷が蓄積
された各画素の電圧は、ゲート回路34からのシ
フト信号によつて順次シフトしてCCD4の出力
端子に導かれ、増幅器36で電圧増幅された後、
さらに調整ツマミ7によつて設定されるスレツシ
ユホールド電圧を境にデジタイザ38によつてデ
ジタル値化されてゲート回路34のデータ入力端
子CDATAに画像データとして入力される。従つ
て、調整ツマミ7を回すことで読取画像の濃淡が
調整される。
記憶部24は、256[KB/1個]の記憶容量を
有する2個のメモリRAM45、及びRAM45
の制御を行なうデコーダ46を備える。RAM4
5は、最大幅40mm×長さ200mmの走査範囲の画像
を分解能8[ドツト/mm]の画像データとして記
憶し、デコーダ46は、ゲート回路34からの信
号に従つて、画像データが記憶されたRAM45
の所定メモリ領域とゲート回路34との間におけ
る画像データの転送を制御する。
プリント部26は、サーマルヘツド5を駆動す
るスイツチングトランジスタ48を備える。スイ
ツチングトランジスタ48は、ゲート回路34の
セーフ端子の電圧がローレベル電圧のと
き、つまり[通電可]のときオンし、画像データ
に応じた通電をサーマルヘツド5の各抵抗体発熱
素子に行なう。従つてサーマルヘツド5の発熱に
よりサーマルヘツド5と接する感熱記録紙に印字
がなされる。
エンコーダ部28は、放射状に複数本のスリツ
トが形成された円板51、この円板51を介して
発光素子と受光素子とが対向するよう設けられた
透過光式の回転角センサ53、回転角センサ53
の出力と矩形波とを比較するコンパレータ55か
らなる。携帯型コピー機1を原稿もしくは感熱記
録紙の上に走査させるとローラ8にベルト(図示
せず)で連結された円板51は回転し、走査距離
に比例した数のパルス信号が回転角センサ53か
ら出力されコンパレータ55で波形整形されてゲ
ート回路34に出力される。
操作表示部30には、先述したモード切替スイ
ツチSW1の他、原稿の画像に対しコピーされる
画像のサイズを縮小、拡大もしくは普通に選択す
る画像選択スイツチ57や、コピーされる画像を
反転して印字する反転スイツチ59や、ゲート回
路34が動作中であることを指示するインジケー
タランプ60等が設けられている。このインジケ
ータランプ60は、後述する安全回路32が作動
しているときや、メモリRAM45の記憶領域に
総て画像データが記憶されているときに消灯した
り、或いは読取時や印字時における走査スピード
が早過ぎるときに点滅したりして、使用者に注意
を喚起する。
安全回路32は、モード切替スイツチSW1の
プリントモード選択と同時に起動する反射率検出
回路61から構成される。
反射率検出回路61は、印字対象にパルス光を
投射する駆動部、印字対象からの反射光を検出す
る検出部から構成される。駆動部は、パルサ69
からのパルス信号に従つて反射型フオトインタラ
プタ11の発光ダイオード11aへの通電を入切
する。従つて、発光ダイオード11aは所定周期
毎のパルス光を印字対象に投射する。パルス信号
のパルスレートはパルサ69内のポテンシヨメー
タにより調整され数100[PULSE/SEC]〜数K
[PULSE/sec]の範囲で可変される。印字対象
で反射された反射光は反射型フオトインタラプタ
11のフオトダーリントン11bで受光される。
検出部は、フオトダーリントン11bからの出力
信号をコンデンサC1によつて直流成分をカツト
し、レベルシフト回路75によつて直流成分がカ
ツトされた出力信号の下側ピークをグランド電位
にクランプする。更に、レベルシフトされた出力
電圧VDPと予め設定されたスレツシユホールド
電圧VTH(本実施例では2.05Vに設定)とをコン
パレータ77で比較し、比較の結果、出力電圧
VDPがスレツシユホールド電圧VTHより高いと
きだけコンパレータ77からハイレベル電圧を出
力する。こうしたコンパレータ77の出力を整流
器78で所定時間整流し整流した電圧をインバー
タ79を介してゲート回路34のセーフ端子
SAFEに出力する。従つて、反射率検出回路61
では、第4図に示すように携帯型コピー機1を感
熱記録紙に押し当て、反射型フオトインタラプタ
11が感熱記録紙の反射光を検出するときには図
中A○点の電圧VEが高くなり、[安全]であるとし
て反射率検出回路61はインバータ79からロー
レベル電圧を出力するが、掌等の上に携帯型コピ
ー機を押し当てたまま印字しようとすると反射型
フオトインタラプタ11が検出する反射光量は少
なく図中A○点の電圧VEは小さくなり、[危険]で
あるとして反射率検出回路61の出力電圧はハイ
レベル電圧を示す。このような反射率検出回路6
1において、印字対象を種々変えて図中B○の電圧
VDPを測定した結果を第5図に示す。各印字対
象における電圧VDPの測定は、印字対象の下に
種々の色のラバーマツトを敷いてなされている。
図示するように印字対象として様々は用紙を用い
たときのB○点電圧VDPと人体の皮膚を印字対象
としたときの電圧VDPとの間には大きな電圧差
があり、この間に閾値(本実施例では2.05V)を
設ければ十分なノイズマージンが得られる。ま
た、反射型フオトインタラプタ11を蛍光燈へ向
け、蛍光燈からの距離を変えた場合のB○点の電圧
VDPの値を第6図に示す。図示するように50も
しくは60Hzで点滅している蛍光燈の手前1cmに携
帯型コピー機1を置いてもB○の電圧VDPは、閾
値2.05Vを越えていない。
このような構成の制御回路3を備える携帯型コ
ピー機1の動作について説明する。
まず、使用者はモード切替スイツチSW1を押
してスキヤンモード時にし、コピー機1の底部6
を原稿面に押し当てローラ8を接触回転させなが
ら原稿面上を走査する。ゲート回路34は、ロー
ラ8の回転に同期してCCD4から画像を読み取
りメモリRAM45に画像データを順次ストアす
る。走査範囲として幅40mm×長さ200mmを走査し
終えるとメモリRAM45の記憶容量は一杯にな
りインジケータランプ60が消灯して読取を終了
する。続いて、モード切替スイツチSW1を押し
てプリントモードにしサーマルヘツド5を未使用
の感熱記録紙の表面に押し当て読取時と同様に走
査する。ゲート回路34は、ローラ8の回転に同
期してメモリRAM45から画像データを読み出
したセーフ端子の電圧がローレベル電圧で
あるときに画像データに対応するサーマルヘツド
5の抵抗体発熱素子に通電を行なう。この結果、
抵抗体発熱素子が発熱して感熱記録紙に読み取つ
た原稿の画像と同じ画像が顕現する。印字に際し
て、使用者が不慮の操作をすると、例えば掌の上
に携帯型コピー機1を乗せたままモード切替スイ
ツチSW1をプリントモードにすると、安全回路
32は掌の反射率が所定の値以下であるとしてセ
ーフ端子に入力される安全回路32の出力
をハイレベル電圧にする。これによりゲート回路
34の駆動端子SAVEはハイレベル電圧になりサ
ーマルヘツド5の抵抗体発熱素子への通電は中止
される。
以上示したように本実施例の携帯型コピー機1
によれば、サーマルヘツド5を皮膚等に押し付け
てプリントモードにしローラ8を回転させても抵
抗体発熱素子への通電は行なわれずサーマルヘツ
ド5の発熱を防止できる。従つて、使用者が誤つ
た操作をしても火傷等を起こすことなく安全に使
用できる。
さらに一度印字するとメモリ45に貯えられて
いる画像データがクリアされてしまう携帯型コピ
ー機の場合、誤つて印字操作することによる画像
データの損失を防ぐことができる。
また、反射型フオトインタラプタ11の発・受
光面に可視光カツトフイルタの窓が設けられてい
るので、特に受光部にバンドパスフイルタを設け
なくても赤外光以外の外光を遮蔽でき、検出感度
S/Nを高めることができる。さらに、反射型フ
オトインタラプタ11は底部6の表面より奥まつ
た位置に取り付けられているので斜方向からの外
光を遮ることができる。また、投射光として蛍光
燈に含まれない成分である赤外光を用いているの
で、蛍光燈からの影響を防ぐことができる。ま
た、さらに所定周期毎のパルス光を投射光として
用い、この周期の反射パルス光を検出するので、
外部からの連続光を十分にカツトできる。従つ
て、用紙の色彩によらず、用紙からの反射光量と
人体の皮膚からの反射光量との間に大きな光量差
を得ることができ、この間に閾値を設定すれば十
分なノイズマージンを得ることができる。
また、携帯型コピー機1は、フオトダーリント
ン11bへの入射光のうちパルサ69の周期に応
じた成分のみを検出するので、例え、携帯型コピ
ー機1を感熱記録紙に押し当てずに反射型フオト
インタラプタ11を太陽光や白熱ランプへ向けた
まま印字しようとしてもこれらの光は検出され
ず、サーマルヘツド5への通電は中止される。従
つて、空印字を防止することができ、これによる
サーマルヘツド5の抵抗体発熱素子の寿命低下を
防ぐことができる。更に筐体2底部6に押釦スイ
ツチを設け、押釦スイツチが押圧されなければ印
字されないような構成を付加しても良い。
尚、本実施例では、投射光として所定周期毎の
パルス光を用いたが、連続光が投射光としても良
くその構成を第7図に示す。図示するように安全
回路32は、連続光を投射・受光する反射率検出
回路61、筐体2底部6に設けられ押圧されたと
き作動する押釦スイツチ80、及び押釦スイツチ
80の電源側接点と反射率検出回路61の出力と
が共にローレベル電圧であるとき[安全]である
としてローレベル電圧を出力する負論理としての
論理積演算器81から構成される。このような構
成の携帯型コピー機1では、反射率検出回路61
の構成を簡単にすることができる上、サーマルヘ
ツド5が感熱記録紙面から離れて、連続光である
外光が入射されても押釦スイツチ80が解放され
るのでサーマルヘツド5の空印字を防止すること
ができる。
次に本考案の携帯型複写機の第2実施例につい
て説明する。第2実施例の携帯型コピー機は、前
記第1実施例と較べて安全回路32及びスキヤナ
部22だけを異なつた構成とし、他を同一の構成
とする。即ち、スキヤナ部は、読み取りと同時に
印字を行なわないものとし、このときに反射率検
出回路として機能させるのである。第8図に示す
ように本実施例におけるスキヤナ部82は、
LEDアレイ40及びCCD4を所定のタイミング
で駆動するタイミングコントローラ83、及び
CCD4からの出力が所定レベルに達しているか
どうかを検知する白レベル検知回路87を備え
る。スキヤナ部82では、モード切替スイツチ1
が押されプリントモードが選択されると論理積演
算器89を介したタイミングコントローラ83か
らの駆動信号によりスイツチングトランジスタ4
2がオンするとLEDアレイ40が発光し、印字
対象で反射された光がCCD4で受光されCCD4
の画素に反射光量に応じて電荷が蓄積される。続
いてタイミングコントローラ83は、CCD4に
駆動信号を出力し、受光した部位のCCD4の所
定画素の電圧を出力端子に出力する。CCD4の
出力電圧は増幅器36で増幅されて白レベル検知
回路87に入力される。白レベル検知回路87
は、第9図に示すようにタイミングコントローラ
83からの検知タイミングパルス信号TPに周期
してCCD4からの出力信号をサンプルホールド
し、サンプルホールドした電圧と予め設定された
スレツシユホールド電圧とを比較する。サンプル
ホールド電圧がスレツシユホールド電圧に較べて
大きいとき[安全]であるとしてゲート回路34
のセーフ端子にローレベル電圧を出力して
印字動作を可能にする。
このように本実施例の携帯型コピー機によれ
ば、前記第1実施例と同様に安全に対する効果を
得ることができる他、反射型フオトインタラプタ
11及び周辺回路を設ける代わりにLEDアレイ
40やCCD4等に反射率の検出機能を兼用させ
るので、構成を簡単にできる。従つて、部品点数
が減りコンパクトなサイズにまとめることができ
る。
尚、受光量の対象となるCCD4の画素は1個
でも複数個でも良い。複数画素を受光量の対象と
することで全体の反射光量に基づいて判断でき、
印字対象の一部に反射率の低い部分が存在しても
誤検出することがない。
以上、本考案の携帯型複写機についていくつか
の実施例を示したが、本考案はこれらの実施例に
何等限定されるものではなく、感熱記録紙に印字
を行なうサーマルヘツドに代えて熱転写記録式の
インクリボンを用いて印字を行なうサーマルヘツ
ドや通電転写記録式の通電転写シートを用いて印
字を行なうサーマルヘツド等種々なる態様で実現
し得ることは言うまでもない。
考案の効果 以上詳述したように本考案の携帯型複写機によ
れば、筐体の外面に露出して設けられた印字用ヘ
ツドに対向して配置された印字対象の反射率が所
定の範囲内であるとき印字用ヘツドへの通電を中
止できるという優れた効果を奏する。従つて、所
定の範囲を人体の皮膚等の反射率に設定すれば不
慮の操作により皮膚を火傷したりする恐れがなく
安全に使用できる。
また、印字を1回行なうデータ記憶手段に記憶
されている画像データがクリアされてしまう携帯
型複写機の場合、不慮の操作による画像データの
損失を防止できる。
さらに、印字用ヘツドが印字対象に接触してい
ないとき反射率検出手段で検出される反射率が低
いので、通電が中止され印字用ヘツドによる空印
字を防止できる。従つて、空印字による印字用ヘ
ツドの劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は携帯型コピー機の制御回路の構成を概
略的に表す概略構成図、第2図は携帯型コピー機
の形状を表す斜視図、第3図は反射型インタラプ
タの周囲の構成を説明する説明図、第4図は反射
率検出回路の各部の電圧を表すタイミングチヤー
ト、第5図はさまざまな印字対象におけるレベル
シフト回路75の出力電圧を示すグラフ、第6図
は蛍光燈からの所定距離に対するレベルシフト回
路75の出力電圧を示すグラフ、第7図は他の実
施例における反射率検出回路の要部の構成を表す
回路図、第8図他の実施例におけるスキヤナ部の
構成を表す構成図、第9図はスキヤナ部の各点に
おける電圧を説明する説明図、である。 1……携帯型コピー機、3……制御回路、4…
…電荷結合型イメージセンサ、5……サーマルヘ
ツド、8……ローラ、11……反射型フオトイン
タラプタ、32……安全回路、61……反射率検
出回路、SW1……モード切替スイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 筐体と、 前記筐体に配設され、原稿に記された画像を
    読み取る読取手段と、 前記読取手段により読み取られた画像のデー
    タを記憶するデータ記憶手段と、 前記筐体の外面に露出して設けられ、通電時
    に前記筐体と対向して配置された記録媒体に像
    を顕現する印字用ヘツドと、 前記記憶手段に記憶されたデータに基づい
    て、前記印字用ヘツドに通電を行なう通電手段
    とを備えた携帯型複写機において、 前記印字用ヘツドの印字対象に光を投射する
    投射手段と、 該印字対象で反射される光の反射率を検出す
    る反射率検出手段と、 前記反射率検出手段により検出された反射率
    が所定範囲内の値であるとき、前記通電手段に
    よる前記印字用ヘツドへの通電を中止する通電
    中止手段と、 を備えたことを特徴とする携帯型複写機。 2 前記通電中止手段は、前記反射率検出手段に
    より検出される印字対象の反射率が、白色用紙
    を印字対象として用いたときの反射率に対し
    0.64ないし0.22の範囲の値であるとき、前記印
    字用ヘツドへの通電を中止することを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の携帯型
    複写機。 3 前記投射手段は、不連続な光を印字対象に投
    射し、 前記反射率検出手段は、該印字対象による該
    不連続な光の反射光に基づいて反射率を検出す
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項または第2項記載の携帯型複写機。 4 前記筐体の前記印字用ヘツドの露出面には、
    スイツチが設けられ、 前記通電中止手段は、前記スイツチが記録媒
    体に接触したとき作動することを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれかに記載の携帯型複写機。
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JPS6021235U (ja) * 1983-07-20 1985-02-14 富士電機株式会社 フレツシユブリユ−コ−ヒ−抽出装置

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