JPH0447937A - 成形中間体およびその積層成形品 - Google Patents

成形中間体およびその積層成形品

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JPH0447937A
JPH0447937A JP15782890A JP15782890A JPH0447937A JP H0447937 A JPH0447937 A JP H0447937A JP 15782890 A JP15782890 A JP 15782890A JP 15782890 A JP15782890 A JP 15782890A JP H0447937 A JPH0447937 A JP H0447937A
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polymer
molded
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weight
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JP15782890A
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English (en)
Inventor
Michio Chatani
茶谷 道夫
Katsuharu Imamura
今村 克治
Tadayuki Tsuchiya
土屋 忠行
Shinichi Asano
慎一 浅野
Takashi Matsumoto
孝 松本
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形中間体およびその積層成形品に関し、より
詳しくは取扱い性に優れ、積層部材と成形材料とが一体
化した成形中間体およびその積層成形品に関する。
〔従来の技術〕
一般に(メタ)アクリル系樹脂は、その優れた耐候性、
透明性及び卓越した外観等により照明カバー、自動車用
部品、装飾品、食器、雑貨等の分野で用いられており、
また特に優れた表面性等外観良好な仕上りが望めること
から、種々の積層部材上に(メタ)アクリル系樹脂を被
覆処理した物品も前記種々の分野で利用されている。
従来これらの被覆処理を行なう方法としては種々提案さ
れており、例えば、(a)メチルメタクリレート系モノ
マー及びその線状重合体からなるシラツブを含浸させた
薄い単板の裏面に着色シート基材を置き、加熱・圧縮し
て化粧シートを得る方法(特開昭49−94804号公
報)、[有])シート化したメタクリル樹脂を、基材上
に印刷シートを積層部材として配した化粧シート上に、
加熱・加圧下で圧着して被覆成形品を得る方法(特開昭
47−11396号公報) 、(C)フィルム化したメ
タクリル系樹脂を重合性七ツマ−や溶剤を含む単重合物
表面に接した後、この未硬化物を加熱硬化して被覆品を
得る方法(特開昭57−135122号公報)、(ロ)
接着剤などにより積層部材を基材上に固着し、これに(
メタ)アクリル系塗料を塗布する方法、(e)基材に接
着された積層部材を内側に向けた該基材とガラス等との
間で注型重合用セルを組み、該部材上でメチルメタクリ
レート系モノマーを重合する方法、げ)積層部材を接着
した基材を射出成形用金型の中にセットして、該部材上
にメタクリル系樹脂を射出成形する方法等が挙げられる
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら前記(萄の方法では被覆層を厚く出来ない
という問題があった。 (b)の方法では被覆層と積層
部材との接着が不十分であるばかりでなく、被覆材に柔
軟性がないので形状に制限を受け、しかも被覆材と積層
部材を一体物として取扱う事ができず工程が繁雑である
という問題があった。(C)の方法では半重合物に形状
保持性がなくて過度に流れ易いので形状に制限を受は易
く、また当然のことではあるがフィルムと半重合物を一
体物として自由に取扱うことはできず、さらに得られた
成形品の接着性が十分満足されない場合があるなどの問
題があった。(ハ)の方法では所定の塗膜厚を確保する
為数層にわたって塗り重ねなければならず、しかも各層
の密着を向上させたり塗膜の平滑性を向上させる目的で
、次層を塗布する前にサンディングすることが必要にな
ったり、最終仕上げ層の表面を研摩する場合もあり工程
が繁雑であるばかりでなく、平板に近い形状でも周縁部
付近は塗膜厚が薄くなったり、曲面形状では均一塗布が
困難など形状に制限を受け、さらに耐久性の点から厚膜
化が困難等の問題があった。また(e)の方法では被覆
層の厚みのコントロールが困難であるとともに、平板ま
たはこれに近い形状にしか対応できない等の問題があっ
た。げ)の方法では高温、高圧が必要となり積層部材に
ちぎれや変形が発生しやすく、しかも被覆層と積層部材
との接着が十分でないという問題があった。また前記の
各方法で施されたメタクリル系樹脂よりなる被覆層は線
状重合体である為、耐熱性、耐溶剤性等が不十分である
という問題点があった。さらに前記の各方法では被覆層
を組成の異なる数層の被覆層で構成したり、被覆層の組
成を部位によって変えたりする事は困難であるという問
題もあった。
従って本発明は、上記問題点を解決して耐候性、耐熱性
、耐溶剤性等に優れた任意の厚さの被覆層等を有し、形
状の自由度に冨み、しかも必要により被覆層が組成の異
なる数層の被覆層で構成されたり、被覆層の組成が部位
によって変えられた積層成形品の製造を可能とする取扱
い性に優れた成形中間体及びその積層成形品を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、前記解決すべき課題について鋭意検討し
た結果、積層部材を特開昭60−202128号公報、
特開昭62−1705号公報等に記載されているメタク
リル系部分架橋ゲル状重合体よりなる成形材料および/
またはその粘着性を改良した組成物で種々の形態に被う
等して一体化した成形中間体が極めて有用であることを
見出し、本発明を完成した。
すなわち、上記目的は本発明によれば、(イ)積層部材
の少なくとも片側が、メタクリル系部分架橋ゲル状重合
体よりなる成形材料により連続又は非連続に被覆され、
一体化している成形中間体およびそれからなる積層成形
品によって達成される。
また、上記目的は本発明によれば、(ロ)メタクリル系
部分架橋ゲル状重合体よりなる成形材料層の内部の少な
くとも一部に、積層部材を連続又は非連続に配し、一体
化している成形中間体およびそれからなる積層成形品に
よって達成される。
さらにまた、上記目的は本発明によれば、前記(イ)又
は(ロ)より選ばれた1種又は2種以上の成形中間体を
少な(とも2層重ねてなる成形中間体およびそれからな
る積層成形品によって達成される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で用いられる積層部材は、メタクリル系部分架橋
ゲル状重合体よりなる成形材料中に含まれるモノマー類
におかされにくく、また積層成形品の成形過程で該成形
材料の重合を阻害せず成形過程の圧力・熱に耐えうるち
のであれば特に制限はないが、そのような部材として例
えば、紙、木、フィルム・2次曲面や3次曲面を有して
いてもよいシート状等の合成樹脂、金網・金属箔・金属
板・金属ワイヤー・金属ファイバー等の金属、糸、布、
網、不織布、ガラス繊維、ガラス繊維布、皮革、陶磁器
、ガラス、層状に配した有機・無機化合物の粉末などが
挙げられる。これらの積層部材は、積層成形品に装飾性
を付与したり、熱線反射、透過光量の調節、防曇、を磁
波遮閉等の機能を付与したり、積層成形品の強度を補強
したり、或いは積層成形品のベース材として用いたりす
る等の目的に使用される。
積層部材の厚さは上記の目的に十分な厚みであれば特に
制限はないが、0.01〜10閣が好ましく用いられ、
0.01〜5■が特に好ましい。積層部材は板状はもち
ろん、曲面形状等の複雑な形状で用いる事も可能である
が、厚みが0.011より薄いとこわれ易いなど取扱い
が困難であるばかりでなく、製作が困難で好ましくない
一方10■より厚いと複雑な形状への対応が困難であり
、また例えば有機・無機化合物の粉末などの場合には層
状に配することが困難となるなど好ましくない、積層部
材が薄い場合は、積層部材の特徴を損わない範囲で裏う
ち補強することも可能である。また基材上に積層部材を
接着剤等で固定して使用することも可能である。積層部
材は予め染色したり模様を施したり機能付与の為の前処
理を施すことも可能である。また積層成形後の積層部材
と成形材料の重合固化により形成された被覆層との接着
性を改良する目的で、例えば積層部材に細孔を施したり
、積層部材と被覆層の双方に対して接着性の良い塗膜等
を設ける等の前処理を施すことも可能である。前記塗膜
は成形材料中に含まれるモノマー等から積層部材を保護
する目的や、積層成形品の成形過程での加圧力から積層
部材を保護する目的等にも使用されることがある。
このような積層部材は連続層を形成していても、非連続
であってもかまわないし、成形中間体の部位によって種
類や形状や厚みが変わってもかまわない、また2種以上
の積層部材を組み合せて用いることもできる。
本発明のメタクリル系部分架橋ゲル状重合体としては、
形状保持性を有するメタクリル系の部分架橋ゲル状重合
体であれば特に限定はないが、(A)架橋性単量体1〜
60重量%及び(B)アルキルメタクリレートを主体と
しその重合体を溶解含有してもよい不飽和単量体99〜
40重量%よりなる混合物の重合体含有率を全重合体含
有量が80重量%を超えない範囲で前記混合物中の重合
体含有率よりも4〜62重量%増加させた部分架橋ゲル
状重合体であり、前記混合物を重合開始剤の存在下に加
熱することにより重合させ、該混合物中に存在する単量
体の全量が反応することなくその一部分が反応した段階
で反応を停止することにより得られる部分架橋ゲル状重
合体が好ましく用いられる。
ここに於て、架橋性単量体(A)の使用量は1〜60重
量%、好ましくは2〜50重量%、より好ましくは3〜
30重量%であるが、この使用量が1重量%未満では得
られる部分架橋ゲル状重合体の形状保持性が実質的に不
足するとともに最終的に得られる積層成形品の被覆層等
の耐溶剤性、耐熱性の向上が十分認められず好ましくな
く、−方60重量%を超えると、最終的に得られる積層
成形品の被覆層等が脆弱になるばかりでなく、成形材料
の積層部材に対する粘着性が悪くなったり、成形過程で
の流動性が悪くなったりする傾向があり好ましくない。
また、部分架橋ゲル状重合体の重合体含有率は、全重合
体含有率が80重量%、好ましくは62重量%を超えな
い範囲で前記混合物中の重合体含有率よりも4〜62重
量%、好ましくは10〜62重量%、最も好ましくは1
5〜62重量%増加した値である0部分架橋ゲル状重合
体の重合体含有率の値が、4重量%に満たない場合は生
成物がゲル状を呈さす、成形材料としての取り扱いが不
便であり、一方62重量%以上増加した値、または80
重量%の上限を超える場合には積層部材に対する粘着性
が悪くなったり成形時に良好な流動を示さない傾向が見
られ成形材料として好ましくない。
本発明において使用される架橋性単量体(A)は、分子
内に少くとも2個の(メタ)アクリロイル基を有し、前
記(メタ)アクリロイル基の間に10以下の炭素原子を
有する架橋性単量体であることが好ましく、例えば次式
(1)〜(3)%式%(1) 〔ここでnは3〜6の整数であり、MAはメタクリロイ
ル基を表わす、〕 〔ここで RIはH,CHs 、 Cz■、 、cazoaの基を
RよはH,CHs 、 CHzOCOC=CBz  C
RaはH,CH3の基を表わす> 、 co、osの基
をR3はH,CH3の基をそれぞれ表わしR,、Rヨお
よびR8は同時に水素原子ではなく、(M)Aはメタク
リロイル基またはアクリロイル基を表わす、〕(M) 
AOA CHgCHg0→−i−(M)A      
 ・・・(3)〔ここでnは1または2であり、(M)
^はメタクリロイル基またはアクリロイル基を表わす、
〕で表わされる不飽和単量体である。具体的には、1.
3−プロピレングリコールジメタクリレート、1.4−
ブチレングリコールジメタクリレート、1゜6−ヘキサ
ンシオールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコ
ールジメタクリレート、ジメチロールエタンジメタクリ
レート、1,1−ジメチロールプロパンジメタクリレー
ト、2.2−ジメチロールプロパンジメタクリレート、
トリメチロールエタントリ (メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ (メタ)アクリレート、テ
トラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テト
ラメチロールメタンジメタクリレート、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレートおよびジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート等を挙げることができ、これ
らの架橋性単量体中、前記(2)式で表わされるものが
好ましく使用され、透明性及び流動性の点で特に2.2
−ジメチロールプロパンジメタクリレート(ネオペンチ
ルグリコールジメタクリレート)が望ましい、これらの
架橋性単量体は2種以上組み合せて使用することができ
る。
また、前記アルキルメタクリレートを主体とし、その重
合体を溶解含有していてもよい不飽和単量体(B)とは
、アルキルメタクリレート単独またはアルキルメタクリ
レートを主成分としこれと共重合し得る他のα、β−エ
チレン性不飽和単量体との混合物あるいは該単量体もし
くは単量体混合物中にこれらの重合体を溶解含有するシ
ラツブである。アルキルメタクリレートは、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタ
クリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチル
メタクリレート、5ec−ブチルメタクリレート、te
rt−ブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート
、シクロヘキシルメタクリレート、ジシクロペンテニル
メタクリレート等の単独または混合物であるが、アルキ
ル基の炭素原子数1〜4の低級アルキルメタクリレート
が好ましく、メチルメタクリレートが特に好ましい。
共重合性単量体の例としては、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エ
チルへキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、ラウリルアクリレ−ト、ジシクロペンテニルアクリ
レート等のアルキルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
、3−ヒドロキシブチルアクリレート等のヒドロキシア
ルキルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒ
ドロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−
クロロプロピルメタクリレート等のヒドロキシアルキル
メタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
酸ネオジウム、アクリル酸鉛等のアクリル酸塩、メタク
リル酸ネオジウム、メタクリル酸鉛等のメタクリル酸塩
、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリルニトリル、メタク
リルニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、無水マ
レイン酸等がある。
また、前記アルキルメタクリレートまたはアルキルメタ
クリレートを主成分とする単量体混合物の重合体を含有
するシラツブとしては、一般に25℃で1〜100,0
00センチボイズ、好ましくは5〜io、 oooセン
チボイズの粘度を有し、かつ3〜40重量%、好ましく
は6〜30重量%の重合体を含有する単量体溶液である
本発明において部分架橋ゲル状重合体を調製するとき、
通常重合開始剤を使用し、通常の低温活性重合開始剤お
よび高温活性重合開始剤から選ばれた一種又は二種以上
の混合物を用いることができる。一般に部分架橋ゲル状
重合体の調製には低温活性重合開始剤が適しており、1
0時間半減期を得るための分解温度が50℃以下、好ま
しくは26〜45℃、特に26〜41℃の過酸化物およ
びアゾ化合物のラジカル重合開始剤が好ましく用いられ
る。その使用量は前記架橋性単量体(A)と前記不飽和
単量体(B)との合計量に対してo、ooi〜1重量%
、好ましくは0.0015〜0.1重量%である。
高温活性重合開始剤は本発明の成形中間体より積層成形
品を成形する際の成形条件下で有効に作用するものであ
り、分解温度が60〜220℃の重合開始剤が好ましく
、積層成形品の成形サイクルの向上や成形中間体の保存
安定性のため60〜170°Cの分解温度を有する重合
開始剤がより好ましい、その使用量は前記架橋性単量体
(A)と前記不飽和単量体(B)との合計量に対して0
.01〜5重量%、好ましくは0.02〜4重量%であ
る。
本発明において部分架橋ゲル状重合体は、前記架橋性単
量体(A)と前記不飽和単量体(B)との混合物を重合
開始剤の存在下に加熱・重合させて調製するが、この重
合反応は10〜100℃、好ましくは35〜90℃の温
度で10〜200分間、好ましくは20〜150分間行
なわれる。ここで、低温活性および高温活性の両重合開
始剤を併用する場合には、低温活性重合開始剤はほぼ全
量消費されるが高温活性重合開始剤は、前記反応温度で
は大部分が分解せずにそのまま残留し、後続の積層成形
品の成形に際し重合開始剤として作用する。
これらの高温活性重合開始剤は、部分架橋ゲル状重合体
調製時に前記低温活性重合開始剤とともに添加しても良
く、また部分架橋ゲル伏型合体調製後ニーダ−あるいは
押出機等で破砕混練するとき添加混合しても良く、該部
分架橋ゲル状重合体の流動性・粘着性を改質する目的で
添加するシラツブに高温活性重合開始剤を加えた後部分
架橋ゲル状重合体と共に、破砕混合し実質的に均一に混
練しても良い。
また低温重合開始剤及び/又は高温重合開始剤の代りに
通常の光重合開始剤を用いることも可能であり、光重合
により部分架橋ゲル状重合体を調製したり、該重合体を
重合固化することが可能である。
所望重合率の部分架橋ゲル状重合体は、急冷などにより
重合反応を停止することにより得ることができるが、さ
らに前記架橋性単量体(A)と不飽和単量体(B)との
混合物を前記重合開始剤の存在下に加熱重合させるに当
り、次の様な調節剤を添加することにより、容易に得る
ことができる。
このような調節剤は1.4(8) −P−メンタジェン
、2.6−シメチルー2.4.6−オクタトリエン、1
,4−P−メンタジェン、1.4−シクロヘキサジエン
、およびα−メチルスチレンニ量体等である。
このような調節剤は前記架橋性単量体(A)と不飽和単
量体(B)との合計量に対して0.0001〜0.5重
量%、好ましくは0.001〜0.2重量%、最も好ま
しくは0.005〜0.1重量%の範囲で使用される。
また、部分架橋ゲル状重合体の重合前の原料混合物中に
は、必要により連鎖移動側、着色剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、離型剤、充填剤等の添加剤等を配合することが
できる。
本発明で用いられる部分架橋ゲル状重合体は、形状保持
性を有しているので、シート、ロンド、ブロック、ペレ
ットなど任意の形状で容易に取り扱うことができ、常温
または高められた温度で剪断応力を与えることにより流
動するとともに加圧すると粘着力を発現する。更に流動
性及び粘着性を向上させる目的で破砕することができる
。平均粒径5■以下のもの、好ましくは2閣以下のもの
に破砕することにより、極めて安定した流動性を得るこ
とができ、全重合体含有率が比較的低く、例えば50重
量%を超えない場合には、スクリュ、カレンダロール等
の混練機を用いて、一方全重合体含有率が比較的高い場
合には、ボールミル、カッターミル等の粉砕機を用いて
容易に破砕する事ができる。また破砕する時、必要によ
り着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、離型剤、充填剤等
の添加剤を混合することも可能である。
また、前記のようにして得られた部分架橋ゲル状重合体
100重量部に対して、アルキルメタクリレートを主体
としその重合体を溶解含有していてもよいシラツブ1〜
100重量部を添加した実質的に均一に混練し、流動性
、粘着性等をさらに改良した成形材料が使用でき、これ
を用いることにより次のような好ましい効果を付与する
ことができる。
(i)流動性が更に向上し、低い圧力で処理できる。
(ii)粘着性を改良することができる。
(iti)予備成形がしやすく、予備成形体の取扱いが
容易となる。
(iv)充填材の混練効果を向上させることができる。
(V)成形材料を着色する場合、染顔料をシラ・ノブに
混合して、これを破砕部分架橋ゲル重合体に添加混合し
均一に着色することができ、積層成形品の成形に際し流
れ模様や不均一斑点模様の発生を抑えることが容易にな
る。
シラツブの添加量が100重量部を超える場合は、組成
物の形状保持性が保たれなくなり好ましくない。
上記アルキルメタクリレートを主体としその重合体を溶
解含有しても良いシラツブとは、前記アルキルメタクリ
レートまたはアルキルメタクリレートを主成分とする単
量体混合物の重合体を含有するシラツブを意味し、好ま
しくは25℃で4〜50ボイズ、より好ましくは6〜2
0ポイズの粘度を有しているものであり、必要に応じて
60重量%以下の架橋性単量体を含むことができ、部分
架橋ゲル状重合体と同濃度の架橋性単量体を含有するこ
とが望ましい、このシラツブを添加し実質的に均一に混
練する方法としては、部分架橋ゲル状重合体が破砕され
ていない場合には前記混練機や破砕機を用いて行なうこ
とができ、一方破砕されている場合にはスーパーミキサ
ー、ヘンシェルミキサー等の混合攪拌機を用いて行なう
ことができる。
ここで「実質的に均一に混練する」とは、上記混線方法
により、成形材料中に混練したシラツブが短時間の室温
放置により分離し流れ出さない程度に混練することを意
味し、混練撹拌機による数分間〜15分間程度の攪拌混
合でこの状態にすることができる。
また前記のシラツブを添加して混練する過程で、必要に
より着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、離型剤、充填剤
等の添加剤を混合することも可能である。
以上のようにして得られた部分架橋ゲル状重合体、又は
その破砕された組成物、さらにシラツブと混練して流動
性、粘着性等を改良した組成物を成形材料として使用し
、種々の前記積層部材と組合わせて、本発明の成形中間
体を製造することができる。
また積層部材に前記架橋性単量体(A)、前記不飽和単
量体(B)、前記重合開始剤及び各種添加剤等よりなる
混合液を含浸させた後、前記の部分架橋ゲル状重合体調
製条件と同様の条件下で重合させ、得られた組成体を成
形中間体とすることが可能である。
さらにまた、前記架橋性単量体(A)、前記不飽和単量
体(B)、前記重合開始剤及び各種添加剤等よりなる混
合液中に種々の前記積層部材を内在させた状態で該混合
液を前記の部分架橋ゲル状重合体調製条件と同様の条件
下で重合させ、得られた組成体を成形中間体とすること
も可能である。
本発明の成形中間体は任意の形態及び形状をとることが
可能であり、例えば第1〜4図、第5〜8図、第9〜1
0図、及び第11〜13図のような形態を例示すること
ができるが、これに制限されるものではない、第1〜4
図は成形材料が積層部材の片側に連続又は非連続に被覆
されている例であり、部位によって成形材料の組成や厚
みが異っていてもよい。第5〜8図は成形材料が積層部
材の両側に連続又は非連続に被覆されている例であり、
表面と裏面で、又は部位によって成形材料の組成が異っ
ていたり、被覆厚みが異っていてもよい。
第9〜10図は積層部材が成形材料に包み込まれている
例であり、積層部材が連続、非連続のいずれでもよく、
又部位によって積層部材の種類、厚み、形状等が異って
いてもよい。
また、第11〜13図は例えば第1〜3図、第5〜8図
、第9〜10図で例示された様な成形中間体より選ばれ
た成形中間体を1種類又は2種類以上重ね合わせた例で
ある。これらの成形中間体がさらに組成や形状の異なる
成形材料で被覆されていてもよい。
いずれの形態の成形中間体も、成形材料の粘着力により
成形材料と積層部材とは良好に接着しており、一体物と
して取扱うことが可能であり取扱い性に優れている。成
形材料が破砕・混練された組成物の場合には粘着力が向
上して有利であり、シラツブで改質した組成物の場合に
は粘着力がさらに改良されているので一層有利である。
また積層部材が多孔質の場合、または積層部材に細孔を
施す等の前処理を施しである場合等には、成形材料中の
モノマー及び/又はポリマー分が微小間隙に浸透するの
で成形材料と積層部材の接着性は一層良好となる。
上記の様に成形中間体はそのままでも一体物として自由
に取扱うことが可能であるが、搬送性をさらに改良する
等を目的としてフィルム等の支持物で被い、使用時に取
外す事なども可能である。
さらにこれらの成形中間体は必要により種々の形状に調
製することも可能であるし、−旦調製したものを他の形
状に変えて使用すること等も可能である。
前記の「良好な接着」とは、成形中間体を通常の方法で
搬送したり、成形中間体を所定の形状に変形させたり、
成形に際して金型にセットしたりする時等に成形材料と
積層部材が剥離しないで一体化している程度の接着状態
を示すものである。
積層部材を被覆する成形材料の厚みは特に制限はないが
、o、ooi〜10am+が好ましく、0.001〜5
■が特に好ましい。10mを超えると複雑な形状をした
積層成形品の成形に使用することが困難となるので好ま
しくない。
本発明の成形中間体は、該成形中間体を構成する成形材
料中に含まれるモノマー分等が揮散したり、成形中間体
どうしが付着しあうことを防止する目的で、例えば前記
モノマー等におかされないフィルム等で一枚づつ包んで
密閉した後、必要に応じて数層積み重ねて遮光容器等に
入れたり、成形中間体の間に付着防止用の前記モノマー
等におかされないフィルム等をはさんで必要に応じて数
層積み重ねて遮光した密閉容器等に入れる等して保存し
たり、運搬することが可能である。
保存や運搬するときの温度は30℃以下であることが好
ましい。
また本発明の成形中間体は種々の方法で製造することが
可能で特に制限は受けないが、そのような例として、積
層部材の片側又は両側にあらかじめシート状等任意の形
状に調製した成形材料又は破砕・混練したりシラツブで
改質した組成物を常温にてシート状等任意の形状に予備
成形した成形材料を配した後任意の方法で常温加圧して
接着−体化する方法、積層部材の片側又は両側に、破砕
・混練したりシラツブで改質した組成物を団子状等の任
意の形に配した後任意の方法で常温加圧することにより
該組成物を積層部材上で流動・被覆させて接着一体化す
る方法、積層部材に部分架橋ゲル状重合体の原料となる
混合液を含浸させた後加熱重合して成形中間体を製造す
る方法、積層部材の片側又は両側を部分架橋ゲル状重合
体の原料となる混合液と接するように注型用の重合セル
を組み、加熱重合して成形中間体を製造する方法、各種
の方法で作られた成形中間体を数層重ねた後、常温加圧
して一体化する方法などを挙げることができる。積層部
材の種類や形状や大きさ、成形材料の組成や形状や使用
量、前記加圧時に使用してもよい鋳型等との組合わせ等
により種々の形態や形状や被覆厚みを持った成形中間体
を製造することが可能である。
また前記のように成形材料と積層部材とを加圧一体化す
る場合、通常の方法が用いられ加圧力に制限はないが、
好ましくは0.1〜50kg/c4、特に好ましくは0
.5〜20kg/dの圧力で加圧される。0.1kg/
dより低圧であると積層部材表面での成形材料の流動が
不足したり、積層部材と成形材料との界面の脱気が不充
分となったり、積層部材と成形材料との接着力が不足す
る傾向があり好ましくない。
一方50kg/cjを超えると加圧時に鋳型等を用いた
場合、鋳型周縁部からの成形材料の漏れ量が多くなる傾
向があり好ましくない。
前記成形中間体を用い本発明の積層成形品を成形する方
法としては特に制限はないが、そのような例として、成
形中間体を所定の形状等に整えて圧縮成形用金型に投入
し加圧加熱して成形材料を重合固化させる方法、圧縮成
形用金型の少なくとも片面に成形後トップコート層とな
る塗膜層を形成した後、成形中間体を所定の形状等に整
えて金型に投入し、加圧加熱して成形材料を重合固化さ
せるとともに該固化層に前記塗膜層を転写させる方法、
成形中間体を所定の形状に整えて圧縮成形用金型に投入
した後、この上に本発明で使用する成形材料と同様の方
法で得られる組成物を任意の形状に載置して加圧加熱す
る方法、本発明で使用する成形材料と同様の方法で得ら
れる組成物を所定の形状に予備成形して圧縮成形用金型
に投入した後、この上に成形中間体を投入し、つづいて
成形材料と同様の方法で得られる組成物を任意の形状に
載置して加圧加熱する方法、成形中間体の片面又は両面
に成形材料と接着性のよい基材を載せて加圧加熱して重
合一体化する等成形材料の接着剤としての作用を利用す
る方法、成形中間体を射出成形用金型にセットした後、
成形材料と同様の方法で得られる組成物を加熱加圧下で
射出する方法、又はこれらの方法を適宜組合わせる方法
などを挙げることができる。これらの成形は、90〜1
60℃、好ましくは100〜150℃の温度で、5〜2
50kg/cj、好ましくは10〜200kg/−の加
圧下に行われる。また積層成形品の形状に合わせて製造
した種々の形状の成形中間体を使用したり、−旦製造し
た成形中間体を前記形状に合わせて形を整えて使用した
り、積層部材が柔軟性に冨む場合にはシート状等任意の
形状の成形中間体をそのまま使用したりすることが可能
であり、形状の自由度に冨んだ積層成形品を得ることが
できる。
このようにして得られた積層成形品において、成形材料
が重合固化して得られる被覆層、接着層等の樹脂層は架
橋メタクリル系樹脂重合体であるから、耐候性、耐熱性
、耐溶剤性等に優れているので積層成形品は優れた耐久
性を示す。
本発明の積層部材が多孔性の場合、または細孔を設ける
等の前処理を施しである場合、成形中間体を構成する成
形材料中のモノマー又はポリマー分が、成形中間体製造
の過程で前記微小間隙に浸透したり、積層成形の過程で
浸透がさらに促進され、これらの微小間隙で重合固化す
るので、積層成形品の積層部材と成形材料の重合固化に
より得られる被覆層、接着層等の樹脂層とは強固に接着
している。また積層部材が、積層部材と成形材料の重合
固化によって得られる樹脂層の双方の接着性のよい塗膜
を施す等の前処理を施されている場合には、積層成形に
より前記塗膜を介して積層部材と樹脂層は強固に接着す
る。さらに積層部材が実質的に細孔を有さす、又前処理
が施されていない場合でも、積層成形により積層部材の
全面を樹脂層で被う事により積層成形品の耐久性は実質
的に確保できる。
以上のように、本発明の成形中間体を使用することによ
り、耐久性の優れた積層成形品を簡便容品に作ることが
可能である。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
がこれに制限されるものではない。
実施例等における評価・試験は次の方法で行った。
(A)部分架橋ゲル状重合体の重合体含有率測定;ソッ
クスレー抽出器にハイドロキノンモノメチルエーテル1
000pp−を添加溶解したジクロロメタン150mを
入れ、抽出用円筒口紙の中にゲル状重合体15gを細片
状に入れて50℃に保たれた恒温水槽中で20時間還流
抽出した後、抽出液を1200mのメタノール中に入れ
てポリマー分を分離し、口紙中のポリマー分と合わせて
55℃で恒量になるまで減圧乾燥し、重合体の重量Wを
求め次式により夏山した。
(B)耐候性評価; サンシャインカーボンアークフェードメーター(スガ試
験機■製)を用いて、ブラックパネル温度63℃にて1
000時間積層成形品を暴露した後、外観及び被覆層、
接着層等を目視で評価した。
(C)耐熱テスト; 予め100℃に加熱した熱風循環式オーブンの中に積層
成形品を入れて1時間加熱した後、取出して室温まで自
然放冷する操作を10回繰り返して外観及び積層成形品
各層の接着状況を目視で評価した。
(D)耐溶剤性評価; 積層成形品の被覆層表面にベンゼンを数滴滴下し、時計
皿でおおって5日間放置した後、ベンゼンを拭き取り表
面の状況を目視で判定した。
参考例1.〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕メチルメタ
クリレートモノマー95重量部、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート5重量部、1.4(8) −P−メ
ンタジェン0.01重量、2.2′アゾビス(4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)0.01重量
部および2,2ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン0
.3重量部、ジ−t−ブチルパーオキサイド0.2重量
部、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール0.1重量部を混合溶解し、2枚のガラ
ス板およびガスケットで10−一間隔になるように組立
られたセルに注入し60℃で約2時間重合して部分架橋
ゲル状重合体をえた。この部分架橋ゲル状重合体の重合
体含有率は38%であった。
参考例2.〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕参考例1で
得られた重合体をスクリュー径50sn+、L/D=8
の抽出機で抽出したところ最大粒径2■−以下に破砕さ
れた組成物を得た。
参考例3.〔部分架橋ゲル状重合体の改質〕参考例2で
得られた組成物80重量部と、この組成物が含有するの
と同濃度のネオペンチルグリコールジメタクリレートを
含み、かつ粘度平均重合度10.000のポリメチルメ
タクリレートを含む粘度8ポイズのメチルメタクリレー
トシラツブ20重量部とをスーパーミキサー(■カヮタ
製)中に投入し、約5分間攪拌混合して粘着性に富んだ
組成物を得た。
参考例4.〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕メチルメタ
クリレートモノマーの使用量を70重量部、ネオペンチ
ルグリコールジメタクリレートの使用量を30重量部、
2.2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)の使用量を0. OO3重量部とする
以外は参考例1と同様にして重合体含有率30%の部分
架橋ゲル状重合体を得た。
参考例5.〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕参考例4で
得られた重合体を参考例2と同様に破砕して組成物を得
た。
このようにして得られた組成物80重量部と、この組成
物が含有するのと同濃度のネオペンチルグリコールジメ
タクリレートを含み、かつ粘度平均重合度10.000
のポリメチルメタクリレートを含む粘度8ボイズのメチ
ルメタクリレートシラツブ20重量部とをスーパーミキ
サー中に投入し、約5分間攪拌混合して粘着性に冨んだ
組成物を得た。
参考例6.7 メチルメタクリレートモノマー、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート及び2.2′−アゾビス(4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)の使用量を次
表のように変える事を除き参考例1と同様にして次表の
ような部分架橋ゲル状重合体を得た。得られた重合体を
参考例2と同様に破砕した後、参考例3と同様の方法で
改質して粘着性に冨んだ組成物を得た。
・ HMA、  メチルメタクリレートモノマー・NP
GDN:  ネオペンチルグリコールジメタクリレート
・ V−70: 2,2  ’  −アゾビス (4−
メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)・重合体
含有率;部分架橋ゲル状重合体の重合体含有率 以羊途白 実施例1゜ (1)、成形中間体の製造; 参考例1で得られた部分架橋ゲル状重合体よりなる成形
材料を縦248m5+、横198m5、厚み10−一の
シート状に形を整えた後、縦248m1i、横198−
の金型コアに載せ、さらにその上に縦248IIll、
横198園−1厚み0.1謡請の和紙を載せて金型を閉
じ、常温、10kg/dで30秒間加圧した。その後金
型を開いて内容物を取り出し、厚み10■−の成形材料
で和紙の片面が被覆一体化された成形中間体を得た。成
形材料層と和紙の接着は良好であった。
(2)、積層成形品の製造; 縦248111I、横198m鵬、厚み5−の架橋アク
リル注型板〔■クラレ製TS25)よりなる基材を、あ
らかじめ135℃に加熱された縦250−一、横200
−の金型コアに載せ、つづいて(1)で得られた成形中
間体を、和紙面が基材と接するように載せ、金型を閉じ
て10kg/cjで1分間加圧した後、100kg/d
で20分間保圧した。その後金型を100℃まで冷却し
てから内容物を取り出し、縦250■−1横200−一
、被覆層の厚み約8mmの積層成形品を得た。成形中間
体を構成するモノマ、及び/又はポリマー分は和紙を介
して基材にまで到達し、「基材−和紙−成形材料の重合
固化により形成される被覆層」は強固に接着一体化して
おり、被覆層の厚みは均一で表面は平滑であり美しい外
観を有していた。各種評価の結果は第1表に示すように
良好であった。
実施例2゜ (1)、成形中間体の製造; 参考例2で得られた組成物98gを、縦248−1横1
98−の金型に入れ、常温2 kg/Cjで30秒間加
圧して厚み2−のシート状に予備成形された成形材料を
得た。このようにして得られた2枚のシート状成形材料
の間に縦244−一、横194−1厚み0.1se*の
和紙をシート面の中央にはさんだ後、前記金型の中に再
度投入して金型を閉じ、常温5 kg/cjで30秒間
加圧した。その後金型を開いて内容物を取り出し、厚み
約2−一の成形材料で和紙全体が包み込まれて一体化し
た成形中間体を得た。成形材料層と和紙の接着は良好で
あった。
(2)、積層成形品の成形; (1)で得られた成形中間体をあらかじめ135℃に加
熱された縦250+−1横200ueO金型コアに載せ
、金型を閉じて10kg/dで1分間加圧し、つづいて
100kg/c4で20分間保圧した後、金型を100
℃まで冷却してから取り出し、縦25〇−■、横200
sge、厚み約3.3I1mlで、成形材料の重合固化
により形成された樹脂層で和紙全体が包み込まれた積層
成形品を得た。成形材料は和紙の両面において重合固化
して、和紙と強固に接着していた。樹脂層の厚みは均一
で表面は平滑であり美しい外観を有していた。また各種
評価の結果は第1表に示すように良好であった。
実施例3゜ 縦248mm、横198mm、厚み5IIIIの架橋ア
クリル注型板〔■クラレ製TS25)よりなる2枚の基
材の間に実施例2の(1)で得られた成形中間体をはさ
み込んだ後、これをあらかじめ135℃に加熱された縦
250+n、横200■−の金型コアに載せ、金型を閉
じて10kg/dで1分間加圧し、つづいて100kg
/cdで20分間保圧した。その後金型を100℃まで
冷却してから内容物を取り出し、縦250vw、横20
0−層、厚み約13.3+wmの外観良好な積層成形品
を得た。成形材料層は和紙の両面において重合固化して
和紙と強固に接着するとともに、基材とも強固に接着一
体化しており、耐久性も第1表に示すように良好であっ
た。
実施例4゜ (1)、成形中間体の製造: 縦24E1wm、横198mm、厚み0.1mmの和紙
を、縦248−一、横198mmの金型コアに載せ、こ
の上に参考例3で得られた組成物49gを載せて金型を
閉じ、常温2 kg/dで30分間加圧した後、内容物
を取り出した0組成物は和紙上で流動して和紙全面に均
一に広がって良好に接着し、縦248−転機1981、
被覆厚み約h1の成形中間体が得られた。
(2)、積層成形品の製造; (1)で得られた成形中間体を、あらかじめ135℃に
加熱された縦250−l、横200wIIの金型コアに
成形材料層をコア面に向けて載せ、この上に参考例5で
得られた組成物300gを載せて金型を閉じ、10)c
g/cjで1分間加圧し、つづいてlQQkg/dで2
0分間保圧した。その後金型を100℃まで冷却してか
ら取り出し、縦250mm、横200m5、厚み約5.
9mmの積層成形品を得た。
和紙の両面に施された樹脂層の厚みはそれぞれ約0.8
mmと5−閣であった。
前記組成物は和紙上で全面に広がるとともに、成形中間
体を構成する成形材料と和紙を介して強固に重合・接着
して一体化していた。和紙両面の被覆層は、平滑であり
美しい外観を有していた。
各種の評価は第1表に示すように良好であった。
実施例5゜ (1)、成形中間体の製造; 縦248a+m、横198−一、厚みIm−の和紙に参
考例1の重合体を製造するのと同じ原料混合液を充分含
浸させ、厚さ50μのナイロンフィルムで包み60℃で
約2時間重合した後、ナイロンフィルムをはがして成形
中間体を得た。
(2)、積層成形品の製造; (1)で得られた成形中間体を用いて実施例4と同様の
方法で成形して縦250餠−1横200s+m、厚み約
6sIIの積層成形品を得た。各層の接着、外観は良好
で各種の評価は第1表に示すように良好であった。
実施例6゜ 参考例2の組成物60gを、あらかじめ135℃に加熱
された縦250■−1横200II11の金型コアに載
せ、この上に実施例5で得られた成形中間体を載せ、さ
らにその上に参考例5の組成物60gを載せて金型を閉
じ、実施例5と同様の条件で成形して縦25〇−閣、横
200+w、厚み約3m−の積層成形品を得た。各層の
接着、外観は良好で各種の評価は第1表に示すように良
好であった。
実施例7゜ (1)、成形中間体の製造; 2枚のガラス板およびガスケットで10mm間隔になる
ように組立られて、有効面の大きさがおよそ縦25(J
ew、横200−一であるセルのほぼ中央部に、縦24
8mm、横198−閣、厚み1++ueの上質紙をセッ
トし、この中にメチルメタクリレートモノマーを、粘度
平均重合度1500のポリメチルメタクリレートを15
重量%含むメチルメタクリレートシラツブに変える事を
除き参考例4の製造に使用する原料と同じ混合液を注入
し、参考例4と同じ条件で重合して成形中間体を得た。
被覆層を形成する成形材料の重合体含有率は38%であ
った。
C2)、積層成形品の製造; DPCA20 (日本化薬■製)50重量部、M315
(東亜合成化学工業■製)30重量部、1.6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート20重量部、メチルメタクリ
レート10重量部に、t−ブチルパーオキシイソプロビ
ルカーボネート4重量%、ベンゾイルパーオキサイド2
重量%、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール0.1重量%を加え混合溶解して得
られたコーティング組成物を、予め135℃に加熱した
縦25(1+s、横200腸−の金型コア面にスプレー
塗布し、加熱硬化して厚さ約30μmの耐擦傷性被膜を
形成した後、この上で(1)で得られた成形中間体を縦
248mm、横198mmの大きさに切出して載せ、金
型を閉じ、実施例1と同様の条件で成形して、縦250
−園、横201)+m、厚み9.2m−で片面に耐擦傷
性被膜を有する積層成形品を得た。
外観は良好で各種の評価は第1表に示すように良好であ
った。
実施例8゜ 成形中間体の製造に使用する組成物を参考例6の組成物
とすることを除き、実施例2と同様の方法で成形中間体
及び積層成形品を得た。成形中間体の成形材料層と和紙
の接着性は良好であった。
また積層成形品の外観は良好で各種の評価は第1表に示
すように良好であった。
実施例9゜ 成形中間体の製造に使用する組成物を参考例7の組成物
とすることを除き、実施例2と同様の方法で成形中間体
及び積層成形品を得た。成形中間体の成形材料層と和紙
の接着性は良好であった。
また積層成形品の外観は良好で各種の評価は第1表に示
すように良好であった。
実施例10゜ (1)、成形中間体の製造; 積層部材を厚み5閣−の合板とし、加圧力を0.5kg
/dとすることを除き実施例4と同様にして、縦248
an+、横198mm、被覆厚み約1−の成形中間体が
得られた0組成物は合板全面に均一に広がり接着性は良
好であった。
(2)、積層成形品の製造; (1)の成形中間体を、20分間保圧する時の加圧力を
50kg/cjとする事を除き実施例2と同様の方法で
成形して縦250■転機200mm、厚み約5.8m−
の積層成形品を得た。外観は良好で各種の評価は第1表
に示すように良好であった。
実施例11゜ 積層部材を厚み0.01−一のナイロンフィルムとし、
成形中間体の製造に使用する組成物を参考例3で得られ
る組成物とすることを除き、実施例2と同様にして成形
中間体及び積層成形品を得た。
フィルムは成形中間体を構成する成形材料層と適度に接
着するとともに包み込まれ、一体物として取扱うことが
可能であった。また積層成形品は外観良好で、各種の評
価も第1表に示すように良好であった。
実施例12゜ カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールへキサアク
リレート(日本化薬■製DPCA−20)40重量部、
ネオペンチルグリコールジアクリレート18重量部、特
殊ウレタンジアクリレート(根土工業製UAS−10)
18重量部、メチルメタクリレート24重量部、ヒドロ
キシシクロへキシルフェニルケトン(チバガイギー製イ
ルガキュア184)1.5重量部を混合溶解して得られ
たコーティング組成液を縦244鋤園、横194■−1
厚みL■の布の両面に厚さ約50μm相当塗布した後、
室温にて40Wのケミカルランプを180−の高さより
照射・硬化することにより得られた塗膜で被覆された積
層部材を使用し、参考例5で得られた組成物を使用する
ことを除き、実施例2と同様にして成形中間体及び積層
成形品を製造した。布は前記塗膜を介して成形中間体を
構成する成形材料と接着するとともに包み込まれ、一体
物として取扱うことが可能であった。また積層成形品は
外観良好で、布地の模様も鮮明であり、各種の評価も第
1表に示すように良好であった。
実施例13゜ 積層部材として使用する和紙の大きさを縦248■−1
横198mmとすることを除き実施例2と同様にして成
形中間体を製造した。和紙は両面が成形材料にはさみ込
まれた形態をしており、和紙と成形材料層の接着は良好
で、取扱い性も良好であった。得られた成形中間体を実
施例2と同様に成形して外観良好な積層成形品を得た。
各種の評価も第1表に示すように良好であった。
実施例14゜ 成形中間体の製造に使用する組成物を参考例3の組成物
とし、積層部材を線径0.5ms、5メツシユ、縦24
4mm、横194m1のステンレス製金網とすることを
除き実施例2と同様にして成形中間体を製造した。金網
は成形材料と適度に接着するとともに包み込まれ取扱い
性は良好であった。
得られた成形中間体を実施例2と同様に成形して外観良
好な積層成形品を得た。各種の評価も表1に示すように
良好であった。
以下金白 評価した。
第  1 表 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明は、積層部材の少なくとも片側
が、メタクリル系部分架橋ゲル状重合体よりなる成形材
料により連続又は非連続に被覆され一体化している成形
中間体、または該成形材料層の内部の少な(とも一部に
積層部材を連続又は非連続に配し一体化している成形中
間体、さらにまたこれらの成形中間体より選ばれた成形
中間体を少なくとも2層重ねてなる成形中間体であるか
ら、積層部材と成形材料とは良好に接着一体化し、搬送
やその後の積層成形品の製造等に際し優れた取扱い性を
示すとともに、積層部材の種類や形状や厚み、成形材料
の組成や厚みや形状、成形中間体の製造方法等の組合わ
せにより種々の形態・形状を有する成形中間体とするこ
とができ、更に積層部材を被覆したり包み込んだりする
成形材料層の厚みを任意にコントロールすることができ
るので、種々の積層成形品を得る上で有用である。
これらの成形中間体は、シート状等任意の形状の成形中
間体をそのまま使うことはもちろん、−旦製造した後に
必要に応じて積層成形品の形状等に合わせて形を変えた
り、あらかじめ所定の形状を有する成形中間体を製造し
て使うなど、種々の形状、形態で使用することも可能で
あるので意匠性、形状の自由度に富んだ積層成形品を製
造することができ、また必要により被覆層を組成の異な
る数層の被覆層で構成したり、被覆層の組成を部位によ
って変えたりすることなどもできるので意匠上、−層有
利である。
また、本発明の成形中間体は、そのまま重合硬化して積
層成形品とすることも可能であるが、さらに他の成形用
組成物等で被覆して同時に重合固化したり、成形中間体
を構成する成形材料の接着剤的な作用を利用して他の基
材と片面又は両面を接触固化させるとともに該基材と接
着一体化して積層成形品を製造する等して種々の用途に
使用することなどが可能であり、例えば積層部材で装飾
的表現や機能を付与した積層成形品、積層部材で強度補
強した積層成形品、積層部材表面を被覆保護した積層成
形品等、種々の成形品を簡便容易に製造することができ
る。
このような積層成形品の製造において、成形中間体を構
成する成形材料は重合固化して積層部材と強固に接着一
体化したり、積層部材と適度な接着性を維持しながらこ
れを包み込んで一体化するし、しかも該成形材料の重合
固化により得られる樹脂層は架橋メタクリル系樹脂であ
るから、耐候性、耐熱性、耐溶剤性等に優れるので、耐
久性に優れた積層成形品を得ることができる。
以上のように、本発明の成形中間体は取扱い性に優れる
とともに、耐候性、耐熱性、耐溶剤性等に優れた任意の
厚さの被覆層等を有し、形状の自由度に冨み、しかも必
要により被覆層が組成の異なる数層の被覆層で構成され
たり、被覆層の組成が部位によって変えられた耐久性の
優れた積層成形品を簡便容易に製造することを可能とす
るので産業上有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第13図はそれぞれ本発明の成形中間体の一実
施1!様をあられす概念図である。 1 ・・・ 同じ又は異なる組成の成形材料1′・・・
 1と異なる組成の成形材料2 ・・・ 積層部材 第1図 第2図 特許出願人 株式会社 り ラ し 代理人 弁理士 本  多     堅第3図 i4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第 図 第 図 第 13図 第 10図 第 12図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)積層部材の少なくとも片側が、メタクリル系部分
    架橋ゲル状重合体よりなる成形材料により連続又は非連
    続に被覆され、一体化していることを特徴とする成形中
    間体。
  2. (2)メタクリル系部分架橋ゲル状重合体よりなる成形
    材料層の内部の少なくとも一部に、積層部材を連続又は
    非連続に配し、一体化していることを特徴とする成形中
    間体。
  3. (3)請求項1又は2より選ばれた1種又は2種以上の
    成形中間体を少なくとも2層重ねてなる成形中間体。
  4. (4)メタクリル系部分架橋ゲル状重合体が、(A)架
    橋性単量体1〜60重量%及び(B)アルキルメタクリ
    レートを主体としその重合体を溶解含有してもよい不飽
    和単量体99〜40重量%よりなる混合物の重合体含有
    率を全重合体含有量が80重量%を超えない範囲で前記
    混合物中の重合体含有率よりも4〜62重量%増加させ
    た部分架橋ゲル状重合体である請求項1乃至3記載の成
    形中間体。
  5. (5)請求項1乃至4記載の成形中間体からなる積層成
    形品。
JP15782890A 1990-06-15 1990-06-15 成形中間体およびその積層成形品 Pending JPH0447937A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8439338B2 (en) 2008-02-29 2013-05-14 Thk Co., Ltd. Rotary table device provided with cooling structure and rotary bearing provided with cooling structure

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8439338B2 (en) 2008-02-29 2013-05-14 Thk Co., Ltd. Rotary table device provided with cooling structure and rotary bearing provided with cooling structure

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