JPH0447638B2 - - Google Patents

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JPH0447638B2
JPH0447638B2 JP59109604A JP10960484A JPH0447638B2 JP H0447638 B2 JPH0447638 B2 JP H0447638B2 JP 59109604 A JP59109604 A JP 59109604A JP 10960484 A JP10960484 A JP 10960484A JP H0447638 B2 JPH0447638 B2 JP H0447638B2
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JP
Japan
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heat
melting
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coloring material
dyes
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Yoshihiro Inaba
Fumio Ishii
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Konica Minolta Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/42Intermediate, backcoat, or covering layers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱転写記録媒体に関し、詳しくは、
表面平滑度の低い普通紙に対しても解像力を低下
させることなく良好な色素転写像を与えることが
でき、しかも高温加熱乾燥による製造が可能であ
る感熱転写記録媒体に関する。
[従来の技術] 感熱転写記録媒体は従来からサーマルプリンタ
ーやサーマルフアクシミリ等によつて普通紙の如
き記録シート上に画像を転写し形成するための記
録媒体として使用されている。この感熱転写記録
媒体は、支持体上に、少なくとも1層の熱溶融性
色材層を有しており、熱溶融性色材層としては、
例えば顔料等の色素からなる着色剤と熱溶融性物
質とを含有する層等が知られている。また、支持
体としては、この上に塗設された熱溶融性色材層
から得られる色素転写画像の良好な再現性を得る
ため、表面平滑性および寸法安定性に優れている
フイルム類等が用いられている。
かかる従来の感熱転写記録媒体から得られる色
素転写像(印字像)は、記録シートが普通紙の場
合、その表面が極めて平滑な紙でないと不鮮明で
あるという欠点がある。この点に関して、例え
ば、色材層中に大量の熱溶融性物質や着色剤を含
有させることによつて、平滑度の低い紙にも比較
的鮮明な色素転写像を得ることが考えられるが、
その分だけ熱溶融性色材層の膜厚を厚くしなけれ
ばならず、そのため、解像力が低下する、という
欠点がみられる。また地汚れ(カブリ)が生じる
という欠点もみられる。
そこで、本発明者らは、先に特願昭58−204708
号に示す技術を提案した。この先提案技術は、支
持体上に塗設された熱溶融性色材層の上に、実質
的に着色剤を含有しない熱溶融性表面層を設けた
感熱転写記録媒体であり、高解像力で、表面平滑
度の可成り低い普通紙に対しても「白ヌケ」や
「カスレ」のない印字を得ることができる。
本発明者らは該先提案技術についての研究を続
けた結果、次のことが判明した。即ち、例えば
ベツク平滑度12secのボンド紙のような更に表面
平滑度の低い紙に対する印字の場合、「白ヌケ」
や「カスレ」が生じる場合があること、熱溶融
性色材層に対する熱溶融性表面層の接着力が弱
く、膜剥れが生じる場合があること、感熱転写
記録媒体の製造に際し、塗膜乾燥の高速化が要求
されるが、該高速化のため高温加熱乾燥を行え
ば、熱溶融性表面層塗設後の加熱処理時に熱溶融
性表面層および熱溶融性色材層の組成成分の混和
が生じ、実質的に着色剤を含まない熱溶融性表面
層を設けることが困難になつてしまうこと、即
ち、地汚れ(カブリ)の発生を抑制できず、かつ
解像力についても、厚みのある熱溶融性色材層を
設けた場合と同等に劣化してしまうこと、等の欠
点ないし不都合が生じることが判った。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記に鑑みて成されたもので、熱転写
の際の解像力低下をきたすことなく、表面平滑度
の低い普通紙に対しても、地汚れ(カブリ)のな
い鮮明な色素転写像を与えられ、しかも高温加熱
乾燥による製造を行つても平滑表面の膜(層)と
することができるようにすることを技術的課題と
する。
[問題点を解決するための手段] 上記技術的課題を解決するための本発明の感熱
転写記録媒体は、支持体上に熱溶融性色材層を有
する感熱転写記録媒体において、該熱溶融性色材
層の上に実質的に着色剤を含有しない熱溶融性表
面層を有し、かつ該熱溶融性表面層と前記熱溶融
性色材層との間に、低融点又は低軟化点の接着性
樹脂層が介在していることを特徴とする。
以下、本発明について更に詳述する。
本発明における熱溶融性色材層は熱によつて被
転写紙にその一部又は全部が転写される着色剤含
有層であればよく、熱溶融性物質(低融点物質又
は低軟化点物質)、着色剤、柔軟剤を主成分とす
る。
本発明の色材層に含有させる着色剤は、染料お
よび顔料の中から適宜選択すればよく、染料とし
ては例えば塩基性染料、油溶性染料(油溶性金属
錯塩染料を含む)、酸性染料、直接染料、分散染
料等の中から選べばよい。又、これらの染料はバ
ラスト化染料であつてもよい。一方、顔料として
はフタロシアニン系顔料の如き有機顔料のほか、
カーボンブラツク等の無機顔料を用いることがで
きる。
本発明の熱溶融性色材層に含有させる着色剤
は、特に非昇華性であるものがよく、非昇華性着
色剤としては、加熱記録に際し、普通紙等の記録
シートに熱溶融性物質と共に転写することが可能
であつて、色を有する非昇華性物質であればよ
い。本発明に好ましく用いられる非昇華性着色剤
は、媒染染料等に用いられる昇華性(溶融ないし
溶解を伴つて気化するものを含む)色素を除外し
た色素である。
本発明の着色剤として好ましく用いられる塩基
性染料は、例えば、クリスタルバイオレツト(C.
I.42555)、マラカイトグリーン(C.I.42000)、メ
チルバイオレツト(C.I.42535)、ビクトリアブル
ー(C.I.44045)、マジエンタ(C.I.42510)等のト
リフエニルメタン系染料類、オーラミン(C.
I.655)等のジフエニルメタン系染料、アストラ
フロキシンFF(C.I.48070)、アイゼンカチロンイ
エロー3GLH(保土谷化学工業社製品、C.
I.48055)、アイゼンカチロンレツド6BH(C.
I.48020)、アストラゾンゴールデンイエローGL
(バイエル社製品、C.I.48054)、等のメチン系及
びアザメチン系染料、ローダミンB(C.I.45170)、
ローダミン6G(C.I.45160)等のキサンテン系染料
類、アストラゾンブルーGL(C.I.11052)、アスト
ラゾンレツドF3BL(C.I.11055)等のチアゾール
アゾ系及びトリアゾールアゾ系染料、アイゼンカ
チロンブルー5GH(C.I.11085)、メチレンブルー
(C.I.52015)等のキノンイミン系染料、アイゼン
カチロンレツドGTLH(C.I.11085)、セブロンイ
エロー3RL(デユポン社製品、C.I.11087)、アス
トラゾンブルーFGL(C.I.61512)等の構造末端に
オニウム基をもつ絶縁型アゾ染料及びアントラキ
ノン系染料が挙げられる。
油溶性金属錯塩染料は、例えば、対称1:2型
アゾ系金属錯塩染料、非対称の1:2型アゾ系金
属錯塩染料、1:1型アゾ系金属錯塩染料、アゾ
メチン系金属錯塩染料、ホルマザン系金属錯塩染
料、金属フタロシアニン系染料およびこれらの染
料の有機塩基塩を挙げることができる。具体的に
は、アイゼンスピロンイエロー3RH(保土谷化学
社製品、C.I.ソルベントイエロー25)、ザポンフ
アストイエローR(BASF社製品、C.I.18690)、ア
イゼンスピロンオレンジ2RH(C.I.ソルベントオ
レンジ40)、ザポンフアストスカーレツトB(C.
I.12783)、アイゼンスピロンレツドGEH(C.I.ソ
ルベントレツド84)、ザポンフアストレツドBE
(C.I.12715)、ザポンフアストバイオレツトBE(C.
I.12196)、シアニンブルーBB(住友化学社製品、
C.I.74160)、バリフアストブラツク#3804(オリ
エント化学社製品、C.I.12195)、アイゼンスピロ
ンイエロー3RHスペシヤル(C.I.ソルベントイエ
ロー25:1)、アイゼンスピロンオレンジ2RHス
ペシヤル(C.I.ソルベントオレンジ40:1)、ア
イゼンスピロンブルー2BNH(C.I.ソルベントブ
ルー117)、ザポンフアストブルーHFL(C.
I.74350)、アイゼンスピロンブラツクBHスペシ
ヤル(C.I.ソルベントブラツク22:1)等を挙げ
ることができる。
酸性染料は、例えば、C.I.アシツドイエロー
19、C.I.アシツドレツド37、C.I.アシツドブルー
62、C.I.アシツドオレンジ10、C.I.アシツドブル
ー83、C.I.アシツドブラツク01等が挙げられる。
直接染料は、C.I.ダイレクトイエロー44、C.I.
ダイレクトイエロー142、C.I.ダイレクトイエロ
ー12、C.I.ダイレクトブルー15、C.I.ダイレクト
ブルー25、C.I.ダイレクトブルー249、C.I.ダイレ
クトレツド81、C.I.ダイレクトレツド9、C.I.ダ
イレクトレツド31、C.I.ダイレクトブラツク154、
C.I.ダイレクトブラツク17等が挙げられる。
分散染料は、C.I.デイスポーズイエロー5、C.
I.デイスポーズイエロー51、C.I.デイスポーズイ
エロー64、C.I.デイスポーズレツド43、C.I.デイ
スポーズレツド54、C.I.デイスポーズレツド135、
C.I.デイスポーズブルー56、C.I.デイスポーズブ
ルー73、C.I.デイスポーズ91等が挙げられる。
本発明に用いられるバラスト化色素とは、アゾ
色素、アゾメチン色素、アントラキノン色素、ナ
フトキノン色素、ステリン色素、キノフタロ色
素、フタロシアニン色素等の色素母核に、少なく
とも1つのバラスト基を有する色素である。バラ
スト基は、例えば、熱溶融性物質に溶解性の高い
基でアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル
基、アルコキシ基、アルキルスルホニルアミノ
基、アルキルスルホニル基、ヒドロキシルアルキ
ル基、シアノアルキル基、アルコキシカルボニル
アルキル基、アルコキシアルキル基、アルキルチ
オ基等の炭素数6以上のアルキル基又はアルキレ
ン基を有する基等である。特に分子中に炭素数6
以上のアルキル基を少なくとも1個有するバラス
ト基が好ましい。本発明に好ましく用いられるバ
ラスト化色素の構造例としては、本出願人による
特願昭59−81688号に記載のもの等が挙げられる
が、本発明はこれらに限定されない。
本発明の熱溶融性色材層に用いられる熱溶融性
物質としては、融点(柳本MPJ−2型による測
定値)又は軟化点(環球法による測定値)が40〜
120℃、より好ましくは60〜120℃の固体または半
固体状物質であり、具体例としては、例えばカル
ナバワツクス、木ロウ、オウリキユリーロウ、エ
スパルトロウ等の植物ロウ、蜜ロウ、昆虫ロウ、
セラツクロウ、鯨ロウ等の動物ロウ、パラフイン
ワツクス、マイクロクリスタリンワツクス、エス
テルワツクス、酸化ワツクス等の石油ロウ、モン
タンロウ、オゾケライト、セレシン等の鉱物ロウ
等のワツクス類の他に;パルミチン酸、ステアリ
ン酸、マルガリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;
パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、
ベヘニルアルコール、マルガニルアルコール、ミ
リシルアルコール、エイコサノール等の高級アル
コール;パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリ
シル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミリシ
ル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロ
ピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリ
ン酸アミド、アミドワツクス等のアミド類;エス
テルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフエノ
ール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体;フエノ
ール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹
脂、芳香族系樹脂等の高分子化合物;ステアリル
アミン、ベヘニルアミン、パルミチンアミン等の
高級アミン類;ポリエチレングリコール4000、ポ
リエチレングリコール6000等のポリエチレンオキ
サイド等が挙げられ、これらは単独で用いられて
もよいし、2種以上を併用してもよい。これらの
中、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、
オレイン酸アミド、アミドワツクス等の高級アミ
ドが特に好ましい。また特開昭54−68253号公報
に記載されている「常温で固定の熱可融性固体状
成分」や、特開昭55−105579号公報に記載されて
いる「ビヒクル」を用いてもよい。
本発明の熱溶融性色材層に用いられる熱溶融性
物質のうち低融点物質は、特に硬質ワツクスと軟
質ワツクスとの併用(各1種又は2種以上)が好
ましい。硬質ワツクス〔25℃(100g)における
針入度(JIS K 2530による。)が8未満のワツ
クス類〕の例としては、エステルワツクス(カ
ルナバワツクス、モンタンワツクス等の天然エス
テル系ワツクスやヘキスト社製 Hoechst Wax
E,F,KP,KPS,BJ,OP,OM,X22,Uお
よびO等の合成エステルワツクス等)、酸化ワ
ツクス(パラフインワツクス、マイクロクリスタ
リンワツクス等のワツクスを酸化して得られるワ
ツクス、日本精蝋社製のNPS−9210,NPS−
6115,東洋ペトロライト社製 PETRONABA・
C,CARDIS 314等)、低分子量ポリエチレン
ワツクス(特に分子量300〜1000のもので、東洋
ペトロライト社製 POLYWAX 500および655
等)、酸ワツクス(ヘキスト社製 Hoechst
Wax SおよびLP等)等を挙げることができる。
また、軟質ワツクス〔25℃(100g)における針
入度(JIS K 2530による。)が8以上のワツク
ス類〕の例としては、マイクロクリスタリンワツ
クス(日石マイクロワツクス 155,180(日本石
油社製)、HI−MIC−1080,HI−MIC−2065,
HI−MIC−2095,HI−MIC−1070,HI−MIC−
1045,HI−MIC−2045(日本精蝋社製)、STAR
WAX 100,BE SQUARE 175,185,
VICTORY,ULTRAFLEX(東洋ペトロライト
社製)等)、ステアリン酸、ベヘン酸、ステアリ
ルアルコール、白ロウ、蜜ロウ、ステアリン酸ド
デシル、ステアロン、ソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンモノステアレート、或い
はダイヤカルナ30やダイヤカルナ PA30L(三菱
化成社製)等を挙げることができる。なお、この
ような硬質ワツクスと軟質ワツクスとを組合わせ
使用する場合、その使用重量比は、1:9〜9:
1(より好ましくは2:8〜8:2)でよい。
本発明の熱溶融性色材層には柔軟剤を含有せし
めることが好ましい。本発明に用いる柔軟剤とし
ては軟化点(環球法による測定値)が40〜200℃
のものが好ましく、新水性ポリマー、疎水性ポリ
マーのいずれでも用いることができる。新水性ポ
リマーとしては、例えばゼラチン、ゼラチン誘導
体、セルロース誘導体、カゼイン等の蛋白質、デ
ンプン等の多糖類等の天然物および天然物誘導
体、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド重合体等の
水溶性ポリビニル化合物のような合成水溶性ポリ
マー、さらに、ビニル系、ポリウレタン系のポリ
マーラテツクスが挙げられる。疎水性ポリマーと
しとは、米国特許法3,142,586号、同3,143,
386号、同3,062,674号、同3,220,844号、
同3,287,289号、同3,411,911号に記載の合
成ポリマーを例として挙げることができる。好ま
しいポリマーとしては、ポリビニルブチラール、
ポリビニルホルマール、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、エチルセルロース、セルロ
ースアセテート等のセルロース誘導体、ポリスチ
レン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、エチレン−エチルアクリレート、
エチレン−酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン
酸−ターポリマー、ポリメチルメタクリレートの
ようなアクリル樹脂、ポリイソブチレン、エステ
ルガムのようなロジン誘導体、石油樹脂、クマロ
ンインデン樹脂、環状ゴム、塩化ゴム等が挙げら
れる。本発明では、これらの柔軟剤の中から、1
種又は2種以上組合せて用いられる。
本発明の熱溶融性色材層の組成比は限定的では
ないが、色材層の固形分総量100部(重量部、以
下同じ)に対し、熱溶融性物質が50〜95部(より
好ましくは70〜95部)、着色剤が5〜20部、柔軟
剤が0〜30部(より好ましくは1〜10部)であ
る。
かかる本発明における熱溶融性色材層は、その
乾燥膜厚が通常の熱溶融性色材層の乾燥膜厚であ
つてもよく、例えば、15μm以下、より好ましく
は9μm以下、特に好ましくは1〜7μmとされる。
本発明の熱溶融性色材層には上記成分の他、各
種添加剤が含有せしめられてもよい。但し、該添
加剤の含有量は50重量%未満であるのが好まし
い。例えば、高沸点溶剤を含有させてもよい。該
高沸点溶剤としては沸点が120℃以上のものから
選ぶことができ、より好ましくは160℃以上のも
のがよい。具体例としては例えば、トリクレジル
ホスフエート、トリフエニルホスフエート等のリ
ン酸エステル類;ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート等のフタル酸エステル類;アマニ
油、ナタネ油、ヒマシ油、テレピン油等の植物性
油;豚脂、牛脂等の動物性油;鉱物性油;ラウリ
ン酸、カプリン酸等の高級脂肪酸;ラウリルアル
コール、デシルアルコール等の高級アルコール;
等を挙げるることができ、これらは単用であつて
もよいし、2以上の併用であつてもよい。該高沸
点溶剤は0.1〜20重量%(より好ましくは1〜10
重量%)含有させればよい。また、本発明におけ
る熱溶融性色材層には、界面活性剤を含有させて
もよい。該界面活性剤は、ノニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、両性界面活性剤のいずれでもよく、その具体
例は次の通りである。即ち、カチオン系界面活性
剤としては、オクタデシル・アミン酢酸塩、アル
キル(硬化牛脂)トリメチル・アンモニウム・ク
ロライド、ポリ・オキシ・エチレンオクタデシ
ル・アミン、ポリ・オキシ・エチレンアルキル
(牛脂)アミン、高分子アミン等が挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては脂肪酸ソーダ石ケ
ン、脂肪酸カリ石ケン、ステフリン酸石ケン、ア
ルキルエーテルサルフエート(Na塩)、マツコ
ウ,アルコール,硫酸エステル,ナトリウム塩、
ドデシル・ベンゼン,スルホン酸ナトリウム、ノ
ルマル,ドデシル,ベンゼン,スルホン酸ナトリ
ウム(ソフト型)、アルキル(牛脂)・メチル・タ
ウリン酸ナトリウム、オレオイル・メチル・タウ
リン酸ナトリウム、ジオクチル・スルホ・コハク
酸ナトリウム、高分子型陰イオン(ポリカルボン
酸型)等が挙げられる。ノニオン系界面活性剤と
してはポリ・オキシ・エチレン・オイレル・エー
テル、ポリ・オキシ・エチレン・セチル・エーテ
ル、ポリ・オキシ・エチレン・ステアリル・エー
テル、ポリ・オキシ・エチレン・ラウリル・エー
テル、ポリ・オキシ・エチレン・ノエル・フエノ
ール・エーテル、ポリ・オキシ・エチレン・オク
チル・フエノール・エーテル、ポリ・オキシ・エ
チレン・モノ・ラウレート、ポリ・オキシ・エチ
レン・モノ・ステアレート、ポリ・オキシ・エチ
レン・モノ・オレテート、ポリエチレン・グリコ
ール,牛脂脂肪酸エステル、ソルビタン,モノ・
ラウレート、ソルビタン,モノ・パルミテート、
ソルビタン,モノ・ステアレート、ソルビタン,
モノ・オレエート、ソルビタン,セスキ・オレエ
ート、ソルビタン,トリ・オレート、ポリ・オキ
シ・エチレン・ソルビタン、モノ・ラウレート、
ポリ・オキシ・エチレン・ソルビタン,モノ・ス
エアレート、ポリ・オキシ・エチレン・ソルビタ
ン,モノ・オレエート、オキシ・エチレン・オキ
シ・プロピレン・ブロツク・ポリマー、グリセロ
ール,モノ・スステアレート、ポリ・オキシ・エ
チレン・ジ・ステアレート等が挙げられる。両性
界面活性剤としてはジ・メチル・アルキル(ヤ
シ)ベタイン等が挙げられる。これらは単用でも
2以上の併用でもよい。これらの界面活性剤を熱
溶融性色材層中に含有させる方法は任意であり、
例えば、熱溶融性色材層中に分散させ、又は適当
な溶媒に溶解して熱溶融性色材層中に添加剤とし
て加えればよい。該界面活性剤は5〜50重量%
(より好ましくは10〜40重量%)含有させればよ
い。更に本発明の熱溶融性色材層には、ひまし
油、アマニ油、オリーブ油の如き植物油、鯨油の
如き動物油および鉱油が添加剤として好適に使用
されてよい。
本発明の熱溶融性色材層上に積層された本発明
の,熱溶融性表面層は、印字に際し、加熱によつ
て溶融し一部または全部が被転写紙に転写する、
実質的に着色剤を含有しない層であればよく、熱
溶融性物質(特に低融点物質)を主成分とする。
ここに「実質的に着色剤を含有しない」とは、前
記熱溶融性色材層と該熱溶融性表面層の合計着色
剤含有量を100重量部としたとき、該熱溶融性表
面層の着色剤含有量が30重量部未満、好ましくは
20重量部未満、より好ましくは0〜5重量部であ
ることをいう。該熱溶融性物質としては、前記熱
溶融性色材層で挙げた熱溶融性物質から選択でき
る。該熱溶融性物質は前記色材層の熱溶融性物質
と同一であつても異なつていてもよい。また、熱
溶融性色材層の説明で述べた硬質ワツクスと軟質
ワツクスとの組合わせであつてもよい。さらに、
該熱溶融性表面層には、前記界面活性剤(好まし
くは5〜50重量%、特に好ましくは10〜40重量%
の添加量)、柔軟剤その他の成分ないし添加剤が
含有せしめられてもよい。但し、該その他の成分
ないし添加剤の含有量は総量で50重量%未満であ
ることが好ましい。
かかる本発明における熱溶融性表面層は、その
乾燥膜厚が、5μm以下、より好ましくは0.01〜
3μm、特に好ましくは0.1〜2μmとされる。
本発明の感熱転写記録媒体には、熱溶融性色材
層と熱溶融性表面層との間に接着性樹脂層を介在
させてある。
本発明の接着性樹脂層を形成する物質として
は、熱溶融性色材層と熱溶融性表面層に対して接
着力が強く、低融点又は低軟化点のものであれば
よく、特に融点又は軟化点が60℃〜200℃のもの
が好ましい。具体的には低軟化点の各種高分子物
質を用いることが好ましい。該高分子物質は、ポ
リアミド系、ポリエステル系、エポキシ・フエノ
リツク系、アイオノマー系、変性エポキシ系、フ
エノール系、ポリビニルアセタール系、アクリル
系、ポリオレフイン系等、各種樹脂から選ぶこと
ができる。これらのうち、特に、ポリビニルブチ
ラール樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−エチルア
クリレート樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂等の
使用は良好な結果をもたらす。本発明に用いられ
る高分子物質は上記の各種樹脂の単用でも併用で
もよい。該接着性樹脂層は必要に応じて添加剤が
含有されてもよい。
本発明の接着性樹脂層の乾燥膜厚は、0.01〜
3μm、より好ましくは0.1〜1μmがよい。
本発明の感熱転写記録媒体に用いられる支持体
は、耐熱強度を有し、寸法安定性および表面平滑
性の高い支持体が望ましい。材料としては、例え
ば、普通紙、コンデンサー紙、ラミネート紙、コ
ート紙等の紙類、あるいはポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリイミド等の樹脂フイルム類および紙
−樹脂フイルム複合体、アルミ箔等の金属シート
等がいずれも好適に使用される。支持体の厚さは
良好な熱伝導性をうる上で通常約60μm以下、特
に2〜20μmであるのが好ましい。なおまた、本
発明の感熱転写記録媒体は、その支持体裏面側の
構成は任意であり、ステイツキング防止層等のバ
ツキング層を設けてもよい。
熱溶融性色材層、接着性樹脂層および熱溶融性
表面層等の構成層を支持体上にソルベントコーテ
イングまたはホツトメルトコーテイング等によつ
て塗設することに適した塗布法は当業界において
公知であり、これらの技術は本発明にも用いるこ
とができる。例えばその塗布液を、リバースロー
ルコーター法、押出コーター法、グラビアコータ
ー法やワイヤバー塗布法等、公知の任意の技術を
用いてソルベントコーテイングすることによつて
熱溶融性色材層、接着性樹脂層および熱溶融性表
面層を塗設することができる。
また本発明の感熱転写記録媒体は、下引層等の
他の構成層を有していてもよい。即ち、例えば、
下引層の例としてはシリコン樹脂、メラミン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フツ素樹
脂等があげられ、該下引層の塗布は色材層の塗布
に先立つて行うことができる。
本発明の感熱転写記録媒体はその構成層(熱溶
融性色材層、接着性樹脂層および熱溶融性表面層
等)中に及び/又は支持体中に高熱伝導性微粉末
を含有せしめてもよい。該高熱伝導性微粉末とし
ては前述の柔軟剤より熱伝導率が大きく(例え
ば、熱伝導率6.0×10-4〜25.0×10-4cal/sec・
cm・℃)かつ融点が高いものであればよく、ア
ルミニウム、銅等の多くの金属が使用可能であ
り、また酸化スズ、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム等の酸化物、窒化チタン等の窒化物も使
用可能である。本発明の高熱伝導率の微粉末はそ
の粒径が3μm以下、より好ましくは1μm以下がよ
い。
[発明の効果] 本発明によれば、支持体上に熱溶融性色材層を
有する感熱転写記録媒体において、該熱溶融性色
材層の上に実質的に着色剤を含有しない熱溶融性
表面層を有し、かつ該熱溶融性表面層と前記熱溶
融性色材層との間に、低融点又は低軟化点の接着
性樹脂層が介在している構成としたもので、表面
平滑度の低い普通紙に対しても解像力を低下させ
ることなく良好な色素転写像を与えることができ
るし、かつ従来の感熱転写記録媒体では避けるこ
とが困難であつた地汚れ(カブリ)の発生をも抑
制できるし、更に高温加熱乾燥(即ち、熱溶融性
色材層の融点又は軟化点を越える温度による乾
燥)による製造を行つても平滑表面の膜(層)と
することができるという効果がある。
[実施例] 以下実施例を挙げるが、本発明の実施態様がこ
れらに限定されることはない。なお、以下に用い
る「部」とは「重量部」を示す。
実施例 1 5.3μm厚のポリエチレンテレフタレートフイル
ムの上にワイヤーバーを用いて乾燥膜厚が4μm となるように下記の組成の熱溶融性色材層塗布
液(A)を塗布し、色材層を形成した。
カーボンブラツク 10部 ポリエチレン系ワツクス(Weissen0252c 日
本製蝋社製)(融点65℃) 20部 モンタンワツクス (加藤洋行社製)(融点80℃) 20部 エチレン−エチルアクリレート樹脂(NUC−
6070 日本ユニカー社製) 2部 トルエン 120部 乾燥後、この上に下記接着性樹脂層塗布液B
を、乾燥膜厚が0.2μmとなるように塗布した。
エチレン−エチルアクリレート樹脂(NUC−
3160 日本ユニカー社製)(軟化点88℃) 2.5部 メチルエチルケトン 100部 乾燥後、この上に下記熱溶融性表面層塗布液C
を乾燥膜厚が1μmになるように塗布した。
パラフイン系ワツクス(キヤンドル1号 日本
製蝋社製)(融点54℃) 10部 エチレン−エチルアクリレート樹脂(NUC−
6070 日本ユニカー社製) 1部 トルエン 100部 このようにして感熱転写記録媒体試料(本発
明)を得た。この試料を80℃で10分間高温加熱
処理し感熱転写記録媒体試料(本発明)を得
た。
上記と同様に、5.3μm厚のポリエチレンテレフ
タレートフイルムの上に、上記熱溶融性色材層塗
布液Aを塗布し、乾燥後上記接着性樹脂層塗布液
Bを塗布せずに直接、上記熱溶融性表面層塗布液
Cを該熱溶融性色材層の上に塗布し乾燥させて、
感熱転写記録媒体試料(比較)を得た。
この試料を80℃で10分間加熱処理し、感熱転
写記録媒体試料(比較)を得た。
このようにして得られた感熱転写記録媒体試料
、、およびについて次のように試験し
た。
高感度サーマルプリンター(発熱素子密度
8dot/mmの薄膜型ラインサーマルヘツドを搭載し
た試作機。)を用いて1加熱素子当りの印加電力
が0.9Wで印加時間が2ミリsecのエエルギーを与
えて記録を行つた。被転写紙としてはボンド紙
(ベツク平滑度12sec)に印字を行い、25倍のルー
ペによつて印字を観察評価した。その結果、感熱
転写記録媒体試料およびは「白ヌケ」がなく
地汚れ(カブリ)もない鮮明な印字を得たが、感
熱転写記録媒体試料はベタ印字において、いく
らかの「白ヌケ」が生じ、感熱転写記録媒体試料
では「白ヌケ」は発生しないものの地汚れ(カ
ブリ)がひどく大変見ずらい印字となつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 支持体上に熱溶融性色材層を有する感熱転写
    記録媒体において、該熱溶融性色材層の上に実質
    的に着色剤を含有しない熱溶融性表面層を有し、
    かつ該熱溶融性表面層と前記熱溶融性色材層との
    間に、低融点又は低軟化点の接着性樹脂層が介在
    していることを特徴とする感熱転写記録媒体。
JP59109604A 1984-05-31 1984-05-31 感熱転写記録媒体 Granted JPS60253588A (ja)

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