JPH0447551Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動的に給湯追焚を行えるようにした
風呂釜等の、給湯追焚式風呂装置に於ける浴槽水
位検知用圧力検知機構に関するものである。

（従来の技術） 自動的に給湯追焚を行えるようにした風呂釜に
於いては、例えば浴槽内に自動的に足し湯を行う
場合等に浴槽内の水位を検知する必要があり、こ
の為水位センサを設けている。かかる水位センサ
は例えば第４図に示すように浴槽と連通する湯水
配管、例えば浴槽からの戻り配管ａに、導水通路
ｂを設けた取付部材ｃを取り付け、これに半導体
圧力センサ等の圧力センサｄを取り付けて構成し
ている。かかる構成に於いては、浴槽内の水位に
応じた圧力が、配管ａ内の湯水から導水通路ｂ内
の湯水を経て圧力センサｄに伝わり、こうして検
知した圧力から水位を検知するものである。尚、
圧力センサｄは、例えば湯水と接触する部位にダ
イヤフラムを設け、これとセンサ本体間にシリコ
ンオイル等の封止液を封入している。

（考案が解決しようとする課題） 配管ａ内の湯水には、浴槽からのごみや湯垢が
混入しており、また導水通路ｂは径が小さく、そ
してその内部の湯水は滞留しているので、この導
水通路ｂが前記ごみや湯垢で詰まり易く、正常な
圧力がセンサｄに伝わらなくなつてしまう。

本考案は、このような課題を解決することを目
的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本考案の構成を実施例に対応する第１図〜第３
図を参照して説明すると、本考案の浴槽水位検知
用圧力検知機構は、 浴槽と連通する湯水配管１の適所の上側に該湯
水配管１と連通する空気室２を構成し、該空気室
２と、前記湯水配管１よりも下方に構成した圧力
センサ３間に導圧パイプ４を接続すると共に、該
導圧パイプ４の頂部５よりも圧力センサ３側に封
止液６を充填したものである。また他の構成とし
て、本考案の機構は、前述の機構に於いて、導圧
パイプ４の圧力センサ３側の適所には上下方向の
ループ７を構成したものである。

（作用及び実施例） 以上の構成に於いて、浴槽（図示省略）内の水
位に応じた湯水の圧力は、湯水配管１内の湯水を
経て、空気室２内の空気、導圧パイプ４内の空気
層８及びシリコンオイル等の封止液６を介して圧
力センサ３に伝わり、このようにして間接的に検
知した湯水の水圧により、浴槽内の水位を検知す
ることができる。湯水配管１内の湯水は、その水
圧が空気室２内及び空気層８の空気圧力と釣り合
う空気室２内の位置まで上昇するが、それ以上は
上昇しない。空気室２と湯水配管１との連通部９
は、その開口面積を広くすることができ、従つて
湯水は広い連通部９及び空気室２にのみ留まつ
て、細い導圧パイプ４内には浸入せず、湯水に含
まれるごみや湯垢等による該導圧パイプ４の詰ま
りを防止することができる。尚、空気室２を構成
する湯水配管１は、例えば浴槽からの湯水の戻り
配管とする他、浴槽と連通する適宜配管とするこ
とができる。また導圧パイプ４は、圧力センサ３
側を予め固定した状態として部品として構成し、
他側は、例えば袋ナツト１０等を用いて空気室２
の上部に設けた取付部材１１に着脱自在とする構
成とすることにより、製作が容易となる。該取付
部材１１は第１図、第２図に示すように空気室２
の上面側に設けるのが良いが、場合によつては第
３図に示すように上部側面に設けても良い。

以上の部品の状態で運搬や組み込みを行なう場
合や、これを空気室２の上部の取付部材１１に取
り付けて風呂釜として構成した状態に於いて、該
風呂釜を浴槽に取り付ける場合に、それらを傾斜
させてしまい、封止液６の上面位置が頂部５より
も上方に位置させてしまつた場合には、第１図の
構成では導圧パイプ４内の封止液６が場合によつ
ては全て流出してしまう。

これに対して、第２図及び第３図に示すよう
に、導圧パイプ４の圧力センサ３側に上下方向の
ループ７を構成した場合には、ループ７よりも上
方の封止液６は流出するものの、下方の封止液６
は流出を免れ、以つてその位置を適所に構成する
ことにより、必要量の封止液６は確保することが
できる。

（考案の効果） 本考案は以上の通り、浴槽と連通する湯水配管
の適所の上側に該湯水配管と連通する空気室を構
成し、該空気室と、前記湯水配管よりも下方に構
成した圧力センサ間に導圧パイプを接続すると共
に、該導圧パイプの頂部よりも圧力センサ側に封
止液を充填しているので、湯水は、その水圧が空
気室及び空気層の空気圧力と釣り合つて、その上
面が開口面積の広い空気室内に留まり、細い導圧
パイプ内には浸入しないので、湯水に含まれるご
みや湯垢等による導出パイプの詰まりを防止する
ことができ、以つて正確な圧力検知性能を長期間
に渡つて維持し得るという効果がある。また、本
考案は、導圧パイプの圧力センサ側に上下方向の
ループを構成することにより、風呂釜や部品とし
ての運搬や施工に於いて導圧パイプが傾いてしま
つた場合にも封止液の必要以上の流出を防止する
ことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本考案の実施例に対
応する要部説明的断面図、第４図は従来例の要部
説明的断面図である。 符号１……湯水配管、２……空気室、３……圧
力センサ、４……導圧パイプ、５……頂部、６…
…封止液、７……ループ、８……空気層、９……
連通部、１０……袋ナツト、１１……取付部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 浴槽と連通する湯水配管の適所の上側に、該
   湯水配管と連通する空気室を構成し、該空気室
   と、前記湯水配管よりも下方に構成した圧力セ
   ンサ間に導圧パイプを接続すると共に、該導圧
   パイプの頂部よりも圧力センサ側に封止液を充
   填したことを特徴とする給湯追焚式風呂装置に
   於ける浴槽水位検知用圧力検知機構。 (2) 第１項記載の装置に於いて、導圧パイプの圧
   力センサ側の適所には上下方向のループを構成
   したことを特徴とする浴槽水位検知用圧力検知
   機構。