JPH0447062B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は織機における通電式フイーラを用いた
緯糸検知装置に関する。

従来の技術 従来、織機においては例えば第３図に示すよう
に経糸１が図示しないヘルドフレームで開閉され
てその開口時にノズル２より緯糸３が水と一緒に
射出されて経糸１の開口部に緯入され、筬４によ
りその緯糸３が布５側に打ち込まれて布５が織上
げられて行く。筬４は通常、図示のホーム位置に
あり、緯糸３がノズル２より経糸１の開口部に緯
入れされる毎に前進して緯糸３を布５側に打ち込
んだ後にホーム位置に戻る。通電式フイーラ６は
１対の電極６１，６２を有するものであつて筬４
に一体に固定され、筬４の前進時に電極６１，６
２間が緯糸３で接続されるか否かで緯糸３の有無
を検知する。第２図に示すように通電式フイーラ
６は高圧部７から一方の電極６１に高電圧が印加
され、電極６１，６２により緯糸３を検知してそ
の出力信号を増幅器８に加える。つまり電極６
１，６２間が緯糸３で接続することにより電流Ｉ
が高圧部７から電極６１，６２間の緯糸３を介し
て増幅器８に流れ込み、増幅器８の出力信号が緯
糸有りの状態となる。図示しない停止回路は緯糸
３の織入れがなされなくて通電式フイーラ６が緯
糸３を検知すべきタイミングで増幅器８の出力信
号が緯糸有りの状態にならなければ機械の運転を
停止させる。ここに高圧部７は電流容量の大きい
ものを使用すると感電の危険があるから、電流容
量の小さいものを使用している。

発明が解決しようとする問題点 上記通電式フイーラ６、高圧部７及び増幅器８
よりなる緯糸検知装置では織機の運転を続けてい
ると、通電式フイーラ６にゴミ、糊等が付いて対
地絶縁抵抗９が低下する。このため通電式フイー
ラ６に印加される電圧が降下して電流Ｉが減少
し、増幅器８のゲインが一定となつているから、
通電式フイーラ６が緯糸３を検知しても増幅器８
の出力信号が緯糸有りの状態にならなくて織機の
運転が停止するという空止り現象が起る。

問題を解決するための手段 本発明は通電式フイーラに高圧部により印加さ
れている電圧を検知してこの電圧に応じて増幅器
のゲインを制御する制御部を設けたものである。

作 用 通電式フイーラは高圧部から高電圧が印加され
て緯糸を検知し、その出力信号は増幅器で増進さ
れる。制御部に通電式フイーラに印加されている
電圧を検知してこの電圧に応じて増幅器のゲイン
を制御し、その電圧が低下すれば増幅器のゲイン
を上げる。

実施例 第１図は本発明の一実施例を示す。この実施例
は前述した織機の緯糸検知装置において、電圧検
知回路よりなる制御部１０を設けたものである。
この電圧検知回路１０は通電式フイーラ６の電極
６１に加えられている電圧を検知し、その検知信
号を増幅器８に加えてそのゲインを制御する。し
たがつて増幅器８のゲインは電極６１の電圧に応
じて変化し、電極６１の電圧が低下すれば大きく
なる。よつて電極６１の電圧が低下して通電式フ
イーラ６の出力信号が小さくなつても（電流Ｉが
小さくなつても）増幅器８のゲインが大きくなる
から、通電式フイーラ６が緯糸３を検知した時に
は増幅器８の出力信号が緯糸有りの状態により、
織機の空止り状態が起きない。

発明の効果 以上のように本発明によれば通電式フイーラに
印加されている電圧を検知してこの電圧に応じて
増幅器のゲインを制御するので、通電式フイーラ
にゴミ、糊等が付いて通電式フイーラに加えられ
ている電圧が低下しても増幅器の出力信号は通電
式フイーラが緯糸を検知している時には緯糸有り
の状態となり、織機の空止り状態が起らなくな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロツク、第
２図は従来の緯糸検知装置を示すブロツク図、第
３図は織機の一例を示す平面図である。 ６……通電式フイーラ、７……高圧部、８……
増幅器、１０……制御部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 織機において、筬と一体に設けられて緯糸を
   筬の前進時に検知する通電式フイーラと、この通
   電式フイーラに高電圧を印加する高圧部と、前記
   通電式フイーラの出力信号を増幅する増幅器と、
   前記通電式フイーラに印加されている電圧を検知
   してこの電圧に応じて前記増幅器のゲインを制御
   する制御部とを備えた緯糸検知装置。