JPH0446925Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、写真植字装置用座標入力装置に関
し、特にレイアウト原稿に書かれた座標、図形等
をこれをなぞることによつて入力できるようにし
た座標入力装置に関するものである。

〔従来の技術〕

写真植字装置においては、文字の植字位置や範
囲を正確に設定する上で、座標入力技術は大変重
要な技術である。そして従来のこの種の装置にお
ける座標入力方式としては、次の２方式があつ
た。即ち、 座標のＸ，Ｙ位置をテンキー操作によつて写
真植字装置に入力する。

感材用マガジンをフリーラン釦等で直接所定
位置に移動させる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら従来の座標入力方式では、次のよ
うな欠点があつた。即ち、 テンキー操作による入力方式では、１つの座
標を入力するのに多数のテンキー操作が必要で
あり、又いわゆるスケツチ（連続座標）入力は
不可能である。

フリーラン釦による感材用マガジンの直接移
動方式では、従来の写真植字装置がＸ方向の移
動とＹ方向の移動との組合せによつて感材用マ
ガジンを所望の位置に移動させる駆動機構を採
用しているため、斜線の入力や位置の微調整に
時間がかかつていた。

この考案は上記のような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、座標、連続座標が素早くかつ精
度よく入力できる写真植字装置用座標入力装置を
提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係る写真植字装置用座標入力装置
は、文字盤を一平面内における任意の方向に移動
自在に設けるとともに、文字盤の基準位置を示す
指示器と、文字盤の基準位置からのＸ，Ｙ方向の
変位をそれぞれ検出するＸ，Ｙ座標検出器とを設
けたものである。

〔作用〕

この考案では、写真植字装置の文字盤が任意の
方向に動かされると、文字盤の基準位置からの
Ｘ，Ｙ方向の変位が座標検出器により検出され、
それが文字盤のＸ，Ｙ座標として写真植字装置の
感材用マガジン駆動制御装置に入力される。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図について説明する。

図面は本考案の一実施例による写真植字装置用
座標入力装置を示す。図において、１は一平面内
における任意の方向に移動自在に設けられた文字
盤、２は写光口、３はレンズ群、４は感材用マガ
ジン、５は写光口２に取付けられ、文字盤１の基
準位置を指示するレイアウト指示針（指示器）、
６ａ，６ｂは文字盤１に固定されたＸ座標板及び
Ｙ座標板、７ａ，７ｂはＸ座標板６ａ及びＹ座標
板６ｂの位置から文字盤１の基準位置に対するＸ
方向及びＹ方向の変位を検出しそれを文字盤１の
Ｘ座標及びＹ座標として出力するＸ座標検出器及
びＹ座標検出器、８は文字盤１の座標に応じて感
材用マガジン４を移動させる駆動装置、９は座標
入力釦、１０はレイアウト原稿であり、１１は上
記文字盤１、写光口２、レンズ群３、感材用マガ
ジン４及び駆動装置８によつて構成された写真植
字装置である。

次に動作について説明する。

オペレータが文字盤１上にレイアウト原稿１０
を置いてこれを固定し、レイアウト原稿１０に書
き込まれている写光パターン上にレイアウト指示
針５が来るように文字盤１を移動させ、座標入力
釦９を押下すると、Ｘ，Ｙ座標検出器７ａ，７ｂ
がＸ，Ｙ座標板６ａ，６ｂの位置から文字盤１の
Ｘ，Ｙ座標を検出しそれを駆動装置８に入力し、
駆動装置８は感材用マガジン４を文字盤１の座標
に応じた位置に移動させる。一方その際、光源
（図示せず）からの光が文字盤１、レイアウト原
稿１０、写光口２及びレンズ群３の経路を経て上
記感材用マガジン４に入力され、これにより上記
感材用マガジン４にはその所望位置にレイアウト
原稿１０の写光パターンが写光されることとな
る。

またスケツチ等を写光する場合には、座標入力
釦９を押下したまま、レイアウト指示針５がレイ
アウト原稿１０の内容をなぞるように文字盤１を
移動させればよく、すると駆動装置８に連続座標
が入力され、感材用マガジン４が連続的に移動さ
れ、これにより感材用マガジン４にスケツチ等が
写光される。

以上のような本実施例の装置では、文字盤を所
望の位置に移動させるとその座標が自動的に入力
でき、その結果座標入力、連続座標入力を円滑か
つ素早く、しかも正確に行なうことができ、従来
の感材用マガジンの直接移動方式のように斜線の
入力や位置の微調整に時間がかかるという問題は
生じない。

なお、上記実施例では指示器としてレイアウト
指示針を用いたが、これは座標入力モード時のみ
点灯する光束を用いてもよく、同様の効果を奏す
る。また写真植字装置は座標入力に応じて感材用
マガジンを移動させるものではなく、それ以外の
もの、例えば写光の方向を変えるものでもよい。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案に係る写真植字装置用
座標入力装置によれば、文字盤を一平面内におけ
る任意の方向に移動自在に設けるとともに、文字
盤の基準位置を示す指示器と、文字盤の基準位置
からのＸ，Ｙ方向の変位をそれぞれ検出するＸ，
Ｙ座標検出器とを設けることにより、オペレータ
が文字盤を任意の方向に移動させた時に文字盤の
基準位置からのＸ，Ｙ方向の変位を検出してそれ
を文字盤の座標として入力できるようにしたの
で、座標、連続座標を円滑かつ素早く、しかも正
確に入力できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例による写真植字装置用
座標入力装置の概略構成図である。 １……文字盤、５……レイアウト指示針（指示
器）、７ａ，７ｂ……座標検出器、１１……写真
植字装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一平面内における任意の方向に移動自在に設け
   られた文字盤と、 上記文字盤の基準位置を指示する指示器と、 上記文字盤の上記基準位置に対するＸ，Ｙ方向
   の変位をそれぞれ検出しそれを上記文字盤のＸ，
   Ｙ座標として写真植字装置の感材用マガジン駆動
   制御装置に入力するＸ，Ｙ座標検出器とを備えた
   ことを特徴とする写真植字装置用座標入力装置。