JPH0446902Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0446902Y2 JPH0446902Y2 JP970088U JP970088U JPH0446902Y2 JP H0446902 Y2 JPH0446902 Y2 JP H0446902Y2 JP 970088 U JP970088 U JP 970088U JP 970088 U JP970088 U JP 970088U JP H0446902 Y2 JPH0446902 Y2 JP H0446902Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molded product
- blow molding
- film
- molds
- parison
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000000071 blow moulding Methods 0.000 claims description 32
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 9
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 14
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 230000002528 anti-freeze Effects 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 230000008646 thermal stress Effects 0.000 description 3
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 2
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 2
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 2
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 2
- 230000037330 wrinkle prevention Effects 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
《産業上の利用分野》
本考案は、ブロー成形用金型構造に関し、更に
詳細には、ブロー成形と同時にパリソン外面にフ
イルムを貼付するブロー成形用金型構造に関す
る。 《従来の技術》 ブロー成形と同時にパリソン外面にフイルムを
貼付するブロー成形は、例えば、特開昭61−
89025号に開示されたものが知られている。 このように、ブロー成形と同時にパリソン外面
にフイルムを貼付した成形品は、上記フイルムが
断熱層の役割を果たすため、取り出した成形品の
温度が高い。この温度は、フイルムを貼付しない
ものと比較して十度以上高くなる。従つて、この
成形品は、その後空気中で徐冷されて、パリソン
の樹脂の結晶化が促進され、寸法収縮率が大きく
なる。このため、成形品表面に貼付したフイルム
に皺が生じるという問題が発生する。 この問題を解決するには、成形品を急冷すれば
よいが、このように急冷すると成形品全体に熱応
力歪みが生じてしまうという問題が新たに発生し
てしまう。 《考案の目的》 そこで、本考案は、ブロー成形と同時にパリソ
ン外面にフイルムを貼付して成形した成形品にお
いても、上記フイルムに皺が生ぜず、かつ成形品
に余分な熱応力が作用しないようなブロー成形用
金型構造を提供することを目的とするものであ
る。 《考案の構成》 本考案は、ブロー成形と同時にパリソン外面に
フイルムを貼付するブロー成形用金型において、
該金型の、成形品の外周に該当する部分に、成形
品を略環状に他の部分より強く冷却する強冷却部
を設けたことを特徴とするものである。 《考案の作用・効果》 本考案のブロー成形用金型構造において、金型
の、成形品の外周に該当する部分、例えば、金型
のパーテイング部に略環状の強冷却部を設けたの
で、少なくともこの部分において成形品が急冷さ
れ、その部分の樹脂の結晶化が防止されて、収縮
率が小さくなり、従つて、成形品全体としても、
大きく収縮することがない。この成形品の大きな
収縮の防止により、成形品の外面に貼付されるフ
イルムに皺が発生することが防止される。 《実施例》 以下、添附図面を参照しつつ本考案の実施例に
よるブロー成形用金型構造について説明する。 第1図は、本考案の実施例による構造を備えた
金型を組み込んだブロー成形装置1を示す。 上記ブロー成形装置1は、加熱溶融した熱可塑
性樹脂を基材に用いてパリソン2として押し出す
アキユムレータヘツド3と、上記パリソン2の中
心線について対象に位置する一対の金型4,4
と、上記パリソン2の内部に圧縮空気を吹き込む
ブローピン5と、ブロー成形後に金型4,4から
成形品16を取り出すための製品取り出し装置7
とを備えている。 上記製品取り出し装置7は、ブロー成形装置1
のフレーム8に一端が固定されるとともに、金型
4,4の開閉方向(左右方向)に垂直な方向(前
後方向)に延設されて他端が支柱9に固定された
ガイドレール11に沿つて摺動自在に設けられた
取り出し部12と、該取り出し部12を摺動させ
るチエーン駆動部13とを備えている。上記取り
出し部12は、ガイドレール11に平行に設けら
れ、第2図に示されているように、シリンダ1
4,14により開閉される一対のアーム15,1
5を備えている。また、ブローピン5は、上下駆
動装置(図示せず)により、ブロー成形時には、
その先端部がパリソン2の内部に位置する昇降装
置に保持される一方、ブロー成形終了時に成形品
16を取り出すときには、その先端が成形品16
の下端面よりも下方に位置する下降位置に保持さ
れるようになつている。 ブロー成形装置1は、金型4,4とパリソン2
との間に、成形品16の外周面に貼り付けるフイ
ルム17を自動的且つ連続的に供給するために2
個のフイルムロール22,22を備えている。こ
のフイルムロール22,22は、第3図に示され
ているように、製品取り出し装置7と反対側の金
型4,4の後方に設けられ、ブロー成形装置1の
フレーム8のベツド部8aに固定されたシヤフト
22a,22aを中心にしてそれぞれ自在に回転
することができるようになつている。 上記フイルムロール22,22は、フイルム1
7,17をロール状に貯えたもので、所定の方向
に回転することにより、フイルム17,17を金
型4,4内に供給することができるようになつて
いる。すなわち、第1図および第3図に示されて
いるように、ブロー成形終了後、金型4,4を開
いて成形品16を製品取り出し装置7で金型4,
4から取り出すと、フイルム17の成形品16の
外面に貼り付けられた部分に後続する反製品取り
出し側のフイルム部分17a(以下、延長部と称
す)が引つ張られるので、フイルムロール22,
22が回転し、自動的にフイルム17,17を金
型4,4内に供給し、取付部17b,17bがセ
ツトされる。 金型4,4の内面には、第4図に示したよう
に、製品取り出し装置7に近い方の端部の近傍に
フイルム17,17を切断するための切断部2
3,23が設けられており、ブロー成形時、左右
の金型4,4を閉じ合わせたときに、フイルム1
7,17を切断するようになつている。 上記金型4,4には、該金型4,4を冷却する
ための冷却水通路30,30が形成されている。
この冷却水通路30,30には、通常の水道水が
導入され、金型4,4を冷却するようになつてい
る。しかしながら、上記したように、この成形品
16にフイルム17を貼り合わせる関係から、パ
リソン2が徐冷されるため、その収縮率が高くな
り、上記フイルム17に皺ができるという問題が
生ずるおそれがある。 そこで、本考案の実施例においては、金型4,
4のパーテイング部4a,4a、すなわち金型
4,4の内部に成形品16の外周部に対応する部
分に皺発生防止用冷却水通路31,31が環状に
設けられている。この皺発生防止用冷却水通路3
1,31には、0℃以下に冷却された不凍液など
を通し、金型4,4の内部の成形品16の外周部
を環状に急冷するようになつている。この急冷に
より、成形品16の過度な収縮が防止でき、従つ
てフイルム17上の皺の発生を防止することがで
きる。 この皺の発生の防止の効果を更に高めるには、
第4図に示したように、金型4,4の上部中央部
に、上記皺発生防止用冷却水通路31,31に対
して略直交する方向に延びる補助的な皺発生防止
用冷却水通路32,32を環状に設ければよい。
この補助的な皺発生防止用冷却水通路32,32
にも、上記皺発生防止用冷却水通路31,31と
同様に0℃以下に冷却された不凍液が通される。
これにより、成形品16の頂部および底部も急冷
され、これにより成形品16の収縮の度合が更に
小さくなり、従つて、皺の発生防止効果も向上す
る。このように、急冷のための冷却水通路を形成
することは、成形品16の冷却を速めることとも
なるので、従来に比べて成形サイクルも短くな
り、作業効率も向上する。 以上のように構成された金型4,4を備えたブ
ロー成形装置1を用いて、外面にフイルムを貼り
付けた成形品を成形する方法を、工程順序と各部
品の作動との関係を示す次表に基づいて説明す
る。
詳細には、ブロー成形と同時にパリソン外面にフ
イルムを貼付するブロー成形用金型構造に関す
る。 《従来の技術》 ブロー成形と同時にパリソン外面にフイルムを
貼付するブロー成形は、例えば、特開昭61−
89025号に開示されたものが知られている。 このように、ブロー成形と同時にパリソン外面
にフイルムを貼付した成形品は、上記フイルムが
断熱層の役割を果たすため、取り出した成形品の
温度が高い。この温度は、フイルムを貼付しない
ものと比較して十度以上高くなる。従つて、この
成形品は、その後空気中で徐冷されて、パリソン
の樹脂の結晶化が促進され、寸法収縮率が大きく
なる。このため、成形品表面に貼付したフイルム
に皺が生じるという問題が発生する。 この問題を解決するには、成形品を急冷すれば
よいが、このように急冷すると成形品全体に熱応
力歪みが生じてしまうという問題が新たに発生し
てしまう。 《考案の目的》 そこで、本考案は、ブロー成形と同時にパリソ
ン外面にフイルムを貼付して成形した成形品にお
いても、上記フイルムに皺が生ぜず、かつ成形品
に余分な熱応力が作用しないようなブロー成形用
金型構造を提供することを目的とするものであ
る。 《考案の構成》 本考案は、ブロー成形と同時にパリソン外面に
フイルムを貼付するブロー成形用金型において、
該金型の、成形品の外周に該当する部分に、成形
品を略環状に他の部分より強く冷却する強冷却部
を設けたことを特徴とするものである。 《考案の作用・効果》 本考案のブロー成形用金型構造において、金型
の、成形品の外周に該当する部分、例えば、金型
のパーテイング部に略環状の強冷却部を設けたの
で、少なくともこの部分において成形品が急冷さ
れ、その部分の樹脂の結晶化が防止されて、収縮
率が小さくなり、従つて、成形品全体としても、
大きく収縮することがない。この成形品の大きな
収縮の防止により、成形品の外面に貼付されるフ
イルムに皺が発生することが防止される。 《実施例》 以下、添附図面を参照しつつ本考案の実施例に
よるブロー成形用金型構造について説明する。 第1図は、本考案の実施例による構造を備えた
金型を組み込んだブロー成形装置1を示す。 上記ブロー成形装置1は、加熱溶融した熱可塑
性樹脂を基材に用いてパリソン2として押し出す
アキユムレータヘツド3と、上記パリソン2の中
心線について対象に位置する一対の金型4,4
と、上記パリソン2の内部に圧縮空気を吹き込む
ブローピン5と、ブロー成形後に金型4,4から
成形品16を取り出すための製品取り出し装置7
とを備えている。 上記製品取り出し装置7は、ブロー成形装置1
のフレーム8に一端が固定されるとともに、金型
4,4の開閉方向(左右方向)に垂直な方向(前
後方向)に延設されて他端が支柱9に固定された
ガイドレール11に沿つて摺動自在に設けられた
取り出し部12と、該取り出し部12を摺動させ
るチエーン駆動部13とを備えている。上記取り
出し部12は、ガイドレール11に平行に設けら
れ、第2図に示されているように、シリンダ1
4,14により開閉される一対のアーム15,1
5を備えている。また、ブローピン5は、上下駆
動装置(図示せず)により、ブロー成形時には、
その先端部がパリソン2の内部に位置する昇降装
置に保持される一方、ブロー成形終了時に成形品
16を取り出すときには、その先端が成形品16
の下端面よりも下方に位置する下降位置に保持さ
れるようになつている。 ブロー成形装置1は、金型4,4とパリソン2
との間に、成形品16の外周面に貼り付けるフイ
ルム17を自動的且つ連続的に供給するために2
個のフイルムロール22,22を備えている。こ
のフイルムロール22,22は、第3図に示され
ているように、製品取り出し装置7と反対側の金
型4,4の後方に設けられ、ブロー成形装置1の
フレーム8のベツド部8aに固定されたシヤフト
22a,22aを中心にしてそれぞれ自在に回転
することができるようになつている。 上記フイルムロール22,22は、フイルム1
7,17をロール状に貯えたもので、所定の方向
に回転することにより、フイルム17,17を金
型4,4内に供給することができるようになつて
いる。すなわち、第1図および第3図に示されて
いるように、ブロー成形終了後、金型4,4を開
いて成形品16を製品取り出し装置7で金型4,
4から取り出すと、フイルム17の成形品16の
外面に貼り付けられた部分に後続する反製品取り
出し側のフイルム部分17a(以下、延長部と称
す)が引つ張られるので、フイルムロール22,
22が回転し、自動的にフイルム17,17を金
型4,4内に供給し、取付部17b,17bがセ
ツトされる。 金型4,4の内面には、第4図に示したよう
に、製品取り出し装置7に近い方の端部の近傍に
フイルム17,17を切断するための切断部2
3,23が設けられており、ブロー成形時、左右
の金型4,4を閉じ合わせたときに、フイルム1
7,17を切断するようになつている。 上記金型4,4には、該金型4,4を冷却する
ための冷却水通路30,30が形成されている。
この冷却水通路30,30には、通常の水道水が
導入され、金型4,4を冷却するようになつてい
る。しかしながら、上記したように、この成形品
16にフイルム17を貼り合わせる関係から、パ
リソン2が徐冷されるため、その収縮率が高くな
り、上記フイルム17に皺ができるという問題が
生ずるおそれがある。 そこで、本考案の実施例においては、金型4,
4のパーテイング部4a,4a、すなわち金型
4,4の内部に成形品16の外周部に対応する部
分に皺発生防止用冷却水通路31,31が環状に
設けられている。この皺発生防止用冷却水通路3
1,31には、0℃以下に冷却された不凍液など
を通し、金型4,4の内部の成形品16の外周部
を環状に急冷するようになつている。この急冷に
より、成形品16の過度な収縮が防止でき、従つ
てフイルム17上の皺の発生を防止することがで
きる。 この皺の発生の防止の効果を更に高めるには、
第4図に示したように、金型4,4の上部中央部
に、上記皺発生防止用冷却水通路31,31に対
して略直交する方向に延びる補助的な皺発生防止
用冷却水通路32,32を環状に設ければよい。
この補助的な皺発生防止用冷却水通路32,32
にも、上記皺発生防止用冷却水通路31,31と
同様に0℃以下に冷却された不凍液が通される。
これにより、成形品16の頂部および底部も急冷
され、これにより成形品16の収縮の度合が更に
小さくなり、従つて、皺の発生防止効果も向上す
る。このように、急冷のための冷却水通路を形成
することは、成形品16の冷却を速めることとも
なるので、従来に比べて成形サイクルも短くな
り、作業効率も向上する。 以上のように構成された金型4,4を備えたブ
ロー成形装置1を用いて、外面にフイルムを貼り
付けた成形品を成形する方法を、工程順序と各部
品の作動との関係を示す次表に基づいて説明す
る。
【表】
まず、工程No.1でブロー成形された成形品16
の上端部を成形品16の取り出し部12に設けた
アーム15,15で挾持した状態で、上記取り出
し部12を製品取り出し側に後退させることによ
り、成形品16を開かれた金型4,4から取り出
す。このとき、成形品16の外面に貼り付けられ
たフイルム17の延長部17aも同時に後方へ引
つ張られるので、フイルムロール22,22が回
転し、フイルム17,17が自動的に金型4,4
内に供給され、フイルム17の貼付部17bがセ
ツトされる(第1図および第3図参照)。 次に、工程No.2で、上記フイルム17,17の
間に、熱可塑性樹脂を基材とするパリソン2がア
キユムレータヘツド3によつて予備成形されて押
し出されるとともに、ブローピン5が、その先端
部がパリソン2の内部に位置するようにセツトさ
れる(第1図および第3図参照)。 次に、工程No.3で、金型4,4を閉じ合わせ
る。このとき、フイルム17,17は、金型4,
4に設けられた切断部23,23で切断される
(第4図参照)。これと同時に、冷却水通路30,
30には、通常の水道水を、また皺発生防止用冷
却水通路31,31,32,32には、0℃以下
に冷却された冷却水(不凍液等)を導入する。 続いて、工程No.4で、ブローピン5からパリソ
ン2の内部に圧縮空気を吹き込んでブロー成形を
開始する。このことにより、工程No.3で、パリソ
ン2の外面に接触していたフイルム17が、金型
4,4の成形面に沿つてパリソン2の外面に貼り
付けられる。このとき、パリソン2あるいは成形
品16は、上記冷却水筒路30,30によりその
全体が冷却されるとともに、皺発生防止用冷却水
通路31,31,32,32によりその所定の部
分、すなわち第5図に破線で示した部分Cが環状
に急冷され、樹脂の結晶化が抑制される。従つ
て、成形品16の過度な収縮が防止され、フイル
ム17の皺の発生が防止される。 これと同時に、工程No.1で成形品16を挾持し
ていた取り出し部15,15を拡開させて成形品
16の上端部を開放し、成形品16を定置させ
る。 そして、ブロー成形中に、工程No.5で取り出し
部12を金型4,4に前進させておく。 次に、工程No.6で、所定期間のブロー成形を終
了し、同時に、取り出し部12のアーム15,1
5を閉じ、次サイクルの成形品(図示せず)の上
端を挾持する。 ついで、工程No.7で、金型4,4を開き、同時
に、ブローピン5を、その先端部が次サイクルの
成形品の下端部よりも下方に位置する下降位置ま
で下降させる。 最後に、工程No.8で、製品取り出し装置7の取
り出し部12を製品取り出し側に後退させて、成
形品162を取り出す。 この工程No.8は、工程No.1と同じ工程を繰り返
すものであり、フイルムロール22,22から再
びフイルム17,17が供給され、金型4,4内
にセツトされる(第1図および第3図参照)。 以上により、1サイクルの工程を完了するが、
本考案によれば、成形品が略環状に急冷されるの
で、パリソンあるいは成形品の過度な収縮がな
く、従つて、成形品の外面全体に貼付されるフイ
ルムに皺が発生することがない。 また、成形品の急冷は、略環状すなわち部分的
に行なわれるのみであり、成形品全体に急冷によ
る熱応力歪みが生じてしまうということもない。
の上端部を成形品16の取り出し部12に設けた
アーム15,15で挾持した状態で、上記取り出
し部12を製品取り出し側に後退させることによ
り、成形品16を開かれた金型4,4から取り出
す。このとき、成形品16の外面に貼り付けられ
たフイルム17の延長部17aも同時に後方へ引
つ張られるので、フイルムロール22,22が回
転し、フイルム17,17が自動的に金型4,4
内に供給され、フイルム17の貼付部17bがセ
ツトされる(第1図および第3図参照)。 次に、工程No.2で、上記フイルム17,17の
間に、熱可塑性樹脂を基材とするパリソン2がア
キユムレータヘツド3によつて予備成形されて押
し出されるとともに、ブローピン5が、その先端
部がパリソン2の内部に位置するようにセツトさ
れる(第1図および第3図参照)。 次に、工程No.3で、金型4,4を閉じ合わせ
る。このとき、フイルム17,17は、金型4,
4に設けられた切断部23,23で切断される
(第4図参照)。これと同時に、冷却水通路30,
30には、通常の水道水を、また皺発生防止用冷
却水通路31,31,32,32には、0℃以下
に冷却された冷却水(不凍液等)を導入する。 続いて、工程No.4で、ブローピン5からパリソ
ン2の内部に圧縮空気を吹き込んでブロー成形を
開始する。このことにより、工程No.3で、パリソ
ン2の外面に接触していたフイルム17が、金型
4,4の成形面に沿つてパリソン2の外面に貼り
付けられる。このとき、パリソン2あるいは成形
品16は、上記冷却水筒路30,30によりその
全体が冷却されるとともに、皺発生防止用冷却水
通路31,31,32,32によりその所定の部
分、すなわち第5図に破線で示した部分Cが環状
に急冷され、樹脂の結晶化が抑制される。従つ
て、成形品16の過度な収縮が防止され、フイル
ム17の皺の発生が防止される。 これと同時に、工程No.1で成形品16を挾持し
ていた取り出し部15,15を拡開させて成形品
16の上端部を開放し、成形品16を定置させ
る。 そして、ブロー成形中に、工程No.5で取り出し
部12を金型4,4に前進させておく。 次に、工程No.6で、所定期間のブロー成形を終
了し、同時に、取り出し部12のアーム15,1
5を閉じ、次サイクルの成形品(図示せず)の上
端を挾持する。 ついで、工程No.7で、金型4,4を開き、同時
に、ブローピン5を、その先端部が次サイクルの
成形品の下端部よりも下方に位置する下降位置ま
で下降させる。 最後に、工程No.8で、製品取り出し装置7の取
り出し部12を製品取り出し側に後退させて、成
形品162を取り出す。 この工程No.8は、工程No.1と同じ工程を繰り返
すものであり、フイルムロール22,22から再
びフイルム17,17が供給され、金型4,4内
にセツトされる(第1図および第3図参照)。 以上により、1サイクルの工程を完了するが、
本考案によれば、成形品が略環状に急冷されるの
で、パリソンあるいは成形品の過度な収縮がな
く、従つて、成形品の外面全体に貼付されるフイ
ルムに皺が発生することがない。 また、成形品の急冷は、略環状すなわち部分的
に行なわれるのみであり、成形品全体に急冷によ
る熱応力歪みが生じてしまうということもない。
第1図は、本考案の実施例による構造を備えた
金型を組み込んだブロー成形装置の正面図、第2
図は、上記ブロー成形装置に用いられる製品取り
出し装置の取り出し部の平面図、第3図は、第1
図に示したブロー成形装置の主要部の平面図、第
4図は、本考案の実施例による金型の水平断面
図、第5図は、上記金型を用いて成形された成形
品の一例を示す斜視図である。 1……ブロー成形装置、2……パリソン、4…
…金型、31,32……皺発生防止用冷却水通
路。
金型を組み込んだブロー成形装置の正面図、第2
図は、上記ブロー成形装置に用いられる製品取り
出し装置の取り出し部の平面図、第3図は、第1
図に示したブロー成形装置の主要部の平面図、第
4図は、本考案の実施例による金型の水平断面
図、第5図は、上記金型を用いて成形された成形
品の一例を示す斜視図である。 1……ブロー成形装置、2……パリソン、4…
…金型、31,32……皺発生防止用冷却水通
路。
Claims (1)
- ブロー成形と同時にパリソン外面にフイルムを
貼付するブロー成形用金型において、該金型の、
成形品の外周に該当する部分に、成形品を略環状
に他の部分より強く冷却する強冷却部を設けたこ
とを特徴とするブロー成形用金型構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP970088U JPH0446902Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP970088U JPH0446902Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01115525U JPH01115525U (ja) | 1989-08-03 |
JPH0446902Y2 true JPH0446902Y2 (ja) | 1992-11-05 |
Family
ID=31216672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP970088U Expired JPH0446902Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0446902Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP970088U patent/JPH0446902Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01115525U (ja) | 1989-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5271882A (en) | Blow molding process with sheet interposed between mold and product being molded | |
JPH04138233A (ja) | 熱可塑性樹脂のプレス成形方法 | |
US3880973A (en) | Blow molding process for forming a molding having a screw-thread portion | |
JPS6141290B2 (ja) | ||
JP4656569B2 (ja) | 中空成形品の製造方法 | |
JPH0446902Y2 (ja) | ||
JP3316809B2 (ja) | 表皮一体合成樹脂成形品の製造方法およびそのための成形型 | |
JPH07102608B2 (ja) | ポリエステル成型品の製造方法 | |
JPH0217339B2 (ja) | ||
JPH05285999A (ja) | 射出成形金型 | |
JPH0745135B2 (ja) | インモールド成形方法 | |
JPH05338018A (ja) | 全周ラベル付きボトルのブロー成形方法 | |
JP3811422B2 (ja) | フィルム付成形品の製造方法 | |
JPH1044222A (ja) | 一体型把手付きボトルのプレフォーム及びその製造方法並びに一体型把手付きボトルのプレフォームを用いて製造したボトル | |
JPS6189014A (ja) | パリソン射出成形方法 | |
JPS58208020A (ja) | パリソン温調方法及び装置 | |
JP3052811B2 (ja) | モール及びそのブロー成形方法 | |
JP2967862B2 (ja) | 貼り合わせブロー成形方法 | |
JP2902119B2 (ja) | プリフォームの射出成形方法及びその装置 | |
JP2000108131A (ja) | 加飾成形品の製造方法および加飾成形用金型 | |
JPS5934491B2 (ja) | 合成樹脂グロ−ブの製法 | |
JPH07156258A (ja) | ブロー成形方法 | |
JPH07314538A (ja) | 表面平滑性に優れたブロー成形品の製造方法 | |
JPH10225954A (ja) | オーバーレイ射出成形装置 | |
JPH05169522A (ja) | パリソン成形型 |