JPH0446465Y2 - - Google Patents

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JPH0446465Y2
JPH0446465Y2 JP1986184460U JP18446086U JPH0446465Y2 JP H0446465 Y2 JPH0446465 Y2 JP H0446465Y2 JP 1986184460 U JP1986184460 U JP 1986184460U JP 18446086 U JP18446086 U JP 18446086U JP H0446465 Y2 JPH0446465 Y2 JP H0446465Y2
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roller
rail
ceiling
roller block
intersection
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、間仕切用の移動壁を走行可能に懸吊
支持するための懸吊支持装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 近時、ホテルの宴会場やオフイス等において
は、広いフロアーを必要に応じて簡単に仕切るこ
とのできる間仕切用の移動壁が設備されているこ
とが少なくない。
この種の移動壁は、その前後2箇所が各々天井
レールに懸吊杆を介して懸吊支持されており、そ
の天井レールに沿つて移動させ得るようになつて
いる。そして、このような移動壁は、格納等のた
めに種々の態様で移動させることが必要であり、
天井レールが直角に接合されている箇所を通過さ
せ得るように構成されているものもある。
しかして、この場合の懸吊支持装置としては、
連続的な開口部の両側に第1レール部を備えてな
る一方の天井レールと、前記開口部と直交する連
続的な開口部を有しその開口部の両側に対をなす
第2レール部を備えてなる他方の天井レールと、
前記天井レール内に走行可能に配設され前記開口
部に挿通させた懸吊杆を介して移動壁を懸吊支持
するローラブロツクと、このローラブロツクの一
方の対向する二側面に軸着されこのローラブロツ
クが一方の天井レール内を走行する際に前記第1
レール部上を転動する一対の第1ローラと、前記
ローラブロツクの他方の二側面に軸着され該ロー
ラブロツクが他方の天井レール内を走行する際に
前記第2レール部上を転動する一対の第2ローラ
とを具備してなるものが知られている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、このような構成のものでは、前記ロ
ーラブロツクが天井レールの交差点に達した際
に、第1ローラが前記他方の天井レールの開口部
に若干量落込むとともに、第2ローラが前記一方
の天井レールの開口部に若干量落込むことにな
る。そして、この状態から、懸吊杆を介して前記
ローラブロツクに一方の天井レールに沿う方向の
力を作用させた場合には、第1ローラが第1レー
ル部上に乗上げることになり、他方の天井レール
に沿う方向の力を作用させた場合には、第2ロー
ラが第2レール部上に乗上げることになる。
ところが、このような交差点におけるローラブ
ロツクの落込量は、ローラの外径と前記開口部の
開口幅とによつて一律に決まつてしまう。しか
も、そのローラ径や開口幅は、天井レール内のス
ペースや走行性能あるいは懸吊杆の外径等の条件
により大きな制約を受けるため、自由に選定する
ことは難しい。そのため、前述の落込量が大きく
なりすぎてローラブロツクが天井レールの交差点
を通過する毎に移動壁に衝撃が加わつたり、その
交差点を脱出させる瞬間に比較的大きな操作力が
必要になるという問題を招き易い。また、この種
の移動壁は、ドアの有無等により重量が相互に異
なつている場合があるが、従来の装置では、落込
量を適宜設定するのが難しいため、重量の大きな
移動壁と、重量の小さな移動壁とでは交差点を通
過させる際の操作力に大きな差が生じる。そのた
め、移動操作を円滑に行うのが難しいという問題
がある。
なお、かかるローラの開口部への落込みを無く
したものとして、本出願人は、例えば、実公昭61
−9958号公報に示されるような懸吊支持装置を提
案し実施している。すなわち、この装置は、交差
点でのローラブロツクの落ち込みを防止するため
に、両天井レールの交差部分における、第1ロー
ラの平行な走行軌道と第2ローラの平行な走行軌
道とにより囲まれる平面視四角形の領域内の隅部
対角位置に、球状をなす無方向性の回転支持部材
をそれぞれ配設し、該交差部分に位置するローラ
ブロツクの下面に井桁状に形成した溝の底面をこ
の回転支持部材により転接支持して該ローラブロ
ツクを走行中と同一の高さ位置に保持し得るよう
にしたものである。
ところが、このような構成のものでは、実施す
る際に難しい問題が発生している。すなわち、前
述回転支持部材の配設位置および態様は、第1ロ
ーラおよび第2ローラのいずれとも干渉しないと
いう条件を満足させるために非常に限られたもの
となる。具体的には、この回転支持部材は、第1
ローラの平行な走行軌道と第2ローラの平行な走
行軌道とにより囲まれる平面視四角形の領域内の
隅部対角位置に配設する必要がある。この配設可
能位置は、ローラブロツクを小型化して天井レー
ル全体を軽量なものにしようとすると、きわめて
狭い範囲のものとなり、その回転支持部材のレー
ル面からの突出量も厳しく制限される。レール面
を転動している左右の第1ローラ(又は第2ロー
ラ)に接触してはいけないだけでなく、宙に浮い
た状態で進行してくる前後の第2ローラ(又は第
1ローラ)にも衝突してはいけないためである。
しかも、かかる球状の回転支持部材は、小径化し
て高さだけを確保することは困難である。半径以
上レール面から突出させると、抜落ち不能に保持
することが不可能になるためである。このような
事情から、球状の回転支持部材は、レール面から
その上端部分をわずかに突出させた状態で配設せ
ざるを得ないものである。そのため、このわずか
に突出している回転支持部材の上端部分をローラ
ブロツクの下面に形成した井桁溝に係合させる
と、ローラブロツクの下面がレール面に非常に接
近したものとなる。その結果、天井レールの継目
部分の工作誤差や組立誤差等に起因してレール面
に段差が存在すると、ローラブロツクの下面がレ
ール面に摺接し、適切に移動壁を作動させること
が不可能になることがある。
また、このような構成のものでは、回転支持部
材によりローラブロツクの下面に設けた溝の底部
を連続的に支持するようになつているため、ロー
ラブロツクが正確に交差点に達したか否かが、操
作者の手に感じられない。そのため、交差点でロ
ーラブロツクの進行方向を90°変更する場合、そ
の交差点付近で直交レールの入口を試行錯誤しな
がら探す必要が生じる。
本考案は、以上のような問題点をことごとく解
消することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、以上のような目的を達成するため
に、つぎのような構成を採用したものである。
すなわち、本考案に係る間仕切用移動壁の懸吊
支持装置は、連続的な開口部の両側に一対の第1
レール部を備えてなる一方の天井レールと、前記
開口部と直交する連続的な開口部を有しその開口
部の両側に一対の第2レール部を備えてなる他方
の天井レールと、前記天井レール内に走行可能に
配設され前記開口部に挿通させた懸吊杆を介して
移動壁を懸吊支持するローラブロツクと、このロ
ーラブロツクの一方の対向する二側面に軸着され
このローラブロツクが一方の天井レール内を走行
する際に前記第1レール部上を転動する一対の第
1ローラと、前記ローラブロツクの他方の対向す
る二側面に軸着され該ローラブロツクが他方の天
井レール内を走行する際に前記第2レール部上を
転動する一対の第2ローラとを具備してなるもの
であつて、前記両天井レールの交差部分におけ
る、第1ローラの平行な走行軌道と第2ローラの
平行な走行軌道とにより囲まれる平面視四角形の
領域内の隅部対角位置に、球状をなす無方向性の
回転支持部材をそれぞれ配設し、該交差部分に侵
入するローラブロツクの平坦な下面をこれらの回
転支持部材により転接支持し得るように構成する
とともに、このローラブロツクの平坦な下面に、
ローラブロツクが交差点に達した位置において前
記各回転支持部材の頂部が離脱可能に係合する凹
陥部をそれぞれ独立させて設けたことを特徴とす
る。
[作用] このような構成のものであれば、天井レールの
交差部分において、ローラブロツクの下面が回転
支持部材に転接支持されるため、該ローラブロツ
クが交差点に達しても第1、第2のローラが開口
部に落込むことはない。その代わりにローラブロ
ツクが交差点に一定距離だけ近付いて、回転支持
部材がローラブロツクの下面に設けた凹陥部の外
縁にまで達すると、移動壁等に作用する重力によ
つてそのローラブロツクが該凹陥部と回転支持部
材とが最も深く嵌合する位置、すなわち、天井レ
ールの交差点にまで強制的に案内されることにな
り、その交差点で一旦停止することになる。
そして、この回転支持部材は、無方向性のもの
であるため、交差点のローラブロツクは、力のか
け具合によつて、いずれの天井レール内にも導く
ことができる。すなわち、前記ローラブロツクに
懸吊杆を介していずれかの天井レールに沿う方向
の力を作用させると、凹陥部の外縁が回転支持部
材に乗上げるようにして該ローラブロツクが交差
点から脱出することになり、第1レール部または
第2レール部上に進行する。
以上のようにして、ローラブロツクを天井レー
ルの交差点で一旦停止させることができるが、こ
のものは、回転支持部材や凹陥部の寸法あるいは
形態を選定することによつて、ローラブロツクの
交差点での落込量や交差点からの脱出に要する操
作力を、ローラの径や開口部の開口幅とは無関係
に設定することができる。
しかも、この考案では、ローラブロツクの下面
に溝を設けず、交差部分に侵入するローラブロツ
クの平坦な下面を回転支持部材により転接支持す
るようにしているので、回転支持部材が凹陥部に
係合する位置以外の部位においてはローラブロツ
クの下面が回転支持部材の頂点よりも低くなるこ
とはなく、ローラブロツクの下面と各レール部の
上面との間に回転支持部材の突出高さに相当する
隙間を確保することができる。そのため、回転支
持部材をローラブロツクの下面に設けた溝に係合
させる場合のようにローラブロツクの下面がレー
ル部に接近しすぎた状態で走行を続けることがな
く、レール部上面間に多少の段差が存在しても、
ローラブロツクの下面がレール部に接触し摺動す
るのを有効に防止することができる。
なお、本考案のものは、回転支持部材が凹陥部
に落込んだ位置においては、ローラブロツクの下
面が一時的にレール面に接近することはあるが、
この位置においてはローラブロツクが一旦停止す
るものであり、ローラブロツクの下面とレール面
との摺動が問題になることはない。すなわち、仮
に交差点でローラブロツクの下面がレール部材の
上面に接触するようなことがあつても、交差点か
ら離れる際には、再びローラブロツクが回転支持
部材により持ち上げられるため、ローラブロツク
がレール部上を摺れ動くことはない。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
この間仕切用移動壁の懸吊支持装置は、第1図
および第2図に示すように、連続的な開口部を有
した一方の天井レール1と、前記開口部1aと直
交する開口部2aを有した他方の天井レール2
と、前記天井レール1,2内に走行可能に配設さ
れ前記開口部1a,2aに挿通させた懸吊杆3を
介して移動壁4を懸吊支持するローラブロツク5
と、このローラブロツク5に軸着された第1、第
2ローラ6,7とを具備してなる。
天井レール1,2は、建物の天井に埋設された
もので、中央部に連続的な開口部1a,2aを有
した底壁11,21を天井面に表出させている。
そして、一方の天井レール1内には、その底壁1
1と平行な一対の第1レール部12が前記開口部
1aの両側に位置させて一体に設けてある。ま
た、第2の天井レール2内には、その底壁21と
平行な一対の第2レール部22が前記開口部2a
の両側に位置させて一体に設けてある。そして、
この一方の天井レール1と他方の天井レール2と
を直角に交差させて接合している。すなわち、そ
の交差部分には、4個の連結支持部材8が配設さ
れており、これらの連絡支持部材8によつて、前
記第1レール部12と第2レール部22とが位置
決め状態で連接されている。連結支持部材8はL
字形の金具であり、一端側8aがボルト81と板
状ナツト82とを用いて一方の天井レール1の第
1レール部12と底壁11との間に固定されてい
るとともに、他方側8bがボルト81と板状ナツ
ト82とを用いて他方の天井レール2の第2レー
ル部22と底壁21との間に固定されている。各
連結支持部材8の上面は第1、第2レール部1
2,22の上面と面一に設定されており、その中
央屈曲部8c間に一方の天井レール1の開口部1
aと、他方の天井レール2の開口部2aとの十字
交差部分が形成されている。なお、一方の天井レ
ール1と、他方の天井レール2との交差部分にお
いては、それら各天井レール1,2の天壁13,
23が切除されており、十字形の天板9がその天
壁13,23と面一に配置されている。この天板
9は、第3図に示すように、チヤンネル材91に
より前記天井レール1,2の側壁14,24に固
定されている。
ローラブロツク5は、外形が平面視略矩形をな
す金属製のブロツクであり、その中心部に懸吊杆
3の上端を傾動可能に連設している。そして、こ
のローラブロツク5の一方の対向する二側面に第
1ローラ6を回転自在に軸着するとともに、他方
の対向する二側面に第2ローラ7を回転自在に軸
着している。なお、このローラブロツク5は、各
移動壁4に対して2個ずつ設けられている。そし
て、このローラブロツク5が、一方の天井レール
1内を走行する際には、第2ローラ7を浮かせた
状態で第1ローラ6が第1レール部12上を転動
するようになつており、他方の天井レール2内を
走行する際には、第1ローラ6を浮かせた状態で
第2ローラ7が第2レール部22上を転動するよ
うになつている。
そして、このローラブロツク5の隅部対角位置
に一対の転動ボール51を上方に向けて突設して
いる。すなわち、ローラブロツク5の隅部には、
ねじ穴52aを有した受座52が一体に形成され
ており、これらの受座52上にボルト部53aを
有したボールホルダ53をそれぞれ螺着してい
る。そして、これら各ボールホルダ53に前記転
動ボール51を回転自在に保持させている。転動
ボール51は、その上端部分がボールホルダ53
の上面よりも突出した状態で保持されており、そ
の突出部分を対をなす平行な第1凹溝92あるい
は対をなす平行な第2凹溝93に係合させ得るよ
うにしている。
第1凹溝92および第2凹溝93は、前記天井
レール1,2の交差部分における天壁面、すなわ
ち、前記天板9の下面9aに格子状に形成されて
いる。すなわち、第1凹溝92は、前記転動ボー
ル51の上端部分が転動可能に係合し得る横断面
円弧状をなすもので、前記ローラブロツク5を一
方の天井レール1に沿う方向に案内し得るように
平行に形成されている。第2の凹溝93は、前記
転動ボール51の上端部分が転動可能に係合し得
る横断面円弧状をなすもので、前記ローラブロツ
ク5を他方の天井レール2に沿う方向に案内し得
るように平行に形成されている。なお、この実施
例では、一方の天井レール1の天壁13の下面に
は前記第1凹溝92に連続する平行な補助第1凹
溝15が形成されているとともに、他方の天井レ
ール2の天壁23の下面には、前記第2凹溝93
に連続する平行な補助第2凹溝25が形成されて
いる。
また、前記天井レール1,2の交差部分におけ
る第1ローラ6の平行な走行軌道aと第2ローラ
7の走行軌道bとに囲まれた平面視四角形の領域
c内の隅部対角位置に、球状をなす二対の無方向
性の回転支持部材、例えば、支持ボール83を設
けている。具体的には、前記各連結支持部材8の
中央屈曲部8cの上面部に支持ボール83を回転
自在に保持させている。支持ボール83の上端部
分は、前記連結支持部材8の上面よりも上方に突
出しており、この交差部分に位置するローラブロ
ツク5の平坦な下面5aをこれらの支持ボール8
3により転接支持し得るようにしている。なお、
ローラブロツク5の下面5aには、交差点nにお
いて前記支持ボール83と最も深く係合する4個
の凹陥部54をそれぞれ独立させて設けている。
凹陥部54は、偏平な凹形円錐面54aを有した
もので、円錐面54aで前記支持ボール83を中
心方向に案内し得るようになつている。
第4図は、交差点nに位置するローラブロツク
5の下面5aを示すもので、この図面に前述した
第1、第2ローラ6,7の走行軌道a,bと前記
支持ボール83との位置関係および前記凹陥部5
4の配設位置が明示されている。
このような構成のものであれば、天井レール
1,2の交差部分において、ローラブロツク5の
下面5aが支持ボール83により転接支持される
ため、該ローラブロツク5が交差点nに達しても
第1ローラ6および第2ローラ7が天井レール
1,2の開口部1a,1bに落込むことがない。
その代わりにローラブロツク5が交差点nに一定
距離だけ近付いて、支持ボール83の上端がロー
ラブロツク5の下面5aに設けた凹陥部54の外
縁54bにまで達すると、移動壁4等に作用する
重力によつてそのローラブロツク5が前記交差点
nにまで強制的に案内される。すなわち、支持ボ
ール83の上端が前記凹陥部54の外縁54bを
越えて円錐面54a側に臨むと、ローラブロツク
5に作用している鉛直下向きの力によつて、凹陥
部54の円錐面54aを前記支持ボール83が転
動し、該ローラブロツク5が、この支持ボール8
3と前記凹陥部54とが最も深く係合する位置、
すなわち、前記交差点nにまで付勢される。そし
て、このローラブロツク5は、第5図に示すよう
に、該交差点nで一旦節度的に停止することにな
り、その感触が手動操作する者に伝わる。そのた
め、ローラブロツク5が交差点nに到達したのを
正確に確認することができる。
そして、この支持ボール5は、あらゆる方向に
転動可能な無方向性のものであるため、交差点n
のローラブロツク5は、力のかけ具合によつて、
いずれの天井レール1,2内にも導くことができ
る。すなわち、前記ローラブロツク5に懸吊杆3
を介していずれかの天井レール1,2に沿う方向
の力を作用させると、凹陥部54の外縁54bが
前記支持ボール83の上に乗上げるようにして該
ローラブロツク5が交差点nから脱出することに
なり、第1レール部または第2レール部上に進行
する。
以上のようにして、ローラブロツク5を天井レ
ール1,2の交差点nで一旦節度的に停止させる
ことができるので、例えば、ローラブロツクの下
面に設けた水平な溝の底面を支持ローラで転接支
持するようにしたり、ローラブロツクの平坦な下
面を支持ボールで転接支持するだけのものに比べ
て、ローラブロツク5の交差点nにおける方向選
択が遥かに容易になるのは勿論である。しかも、
この装置では、前記支持ボール83や凹陥部54
の寸法あるいは形態を選定することによつて、ロ
ーラブロツク5の交差点nでの落込量や交差点n
からの脱出に要する操作力を比較的自由に設定す
ることができる。そのため、ローラブロツク5が
交差点nを通過する際の落込量を少なくして移動
壁4に作用する衝撃を少なくしたり、操作力を軽
減することも容易に行なえる。また、このような
ものであれば、移動壁4の重量に応じて対応する
ローラブロツク5の下面5aに設ける凹陥部54
の深さを変えることもでき、それによつて、交差
点nを通過させるのに要する操作力を、重い移動
壁4でも軽い移動壁4でも同じ値になるように設
定するようなことも容易に可能となる。
なお、凹陥部の形態は、第6図,第7図あるい
は第8図に示すようなものであつてもよい。すな
わち、第6図の凹陥部154は、前記実施例と同
様な形状をなしているが、回転支持部材83より
も小径に設定してある。第7図の凹陥部254
は、円形の穴状をなしている。第8図の凹陥部3
54は、ローラブロツク5を貫通する円形の貫通
孔をなしている。その他、本考案の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
また、以上の実施例では、一方の天井レールと
他方の天井レールとを十字に交差させた場合につ
いて説明したが、本考案は、一方の天井レールと
他方の天井レールとをL字形やT字形に交差させ
た場合にも同様に適用が可能である。
[考案の効果] 本考案は、以上のような構成であるから、ロー
ラブロツクを天井レールの交差点で離脱容易な状
態で一旦安定に停止させることができるので、ロ
ーラブロツクの交差点における方向選択を簡単か
つ確実に行うことができる。しかも、ローラを天
井レールの開口部に一時的に落込ませてローラブ
ロツクを一旦交差点で安定停止させる従来装置の
ように、その落込量やそれに伴う手動操作力を自
由に設定することがてきないという問題を解消す
ることができる。すなわち、懸吊杆を貫通させる
天井レールの開口部の幅は一定以上狭くすること
は不可能であるため、ローラが開口部に落込むタ
イプのものでその落込量を調整するためには、ロ
ーラの径を変化させる必要があり、例えば落込量
を少なくしたい場合にはローラの径を大きくしな
ければならない。しかるに、天井レールには、支
持構造が大掛かりになつたり、天井裏の梁等との
干渉が問題になつて施工に制限を受けるのを防止
するために、軽量化および小断面化が要請されて
おり、ローラを自由に大径化することは許されな
い。そのため、ローラの開口部への落込量も任意
に設定することはできない。これに対して、本考
案の構成によれば、凹陥部の寸法や形状を変える
だけでローラブロツクの落込量を自由に変化させ
ることができるので、ローラ径の如何にかかわら
ず手動操作の感触を最適なものにすることが可能
となり、移動壁を確実かつ軽快に移動させること
のできる間仕切用移動壁の懸吊支持装置を提供で
きるものである。
さらに、本考案では、レール面に大きく突出さ
せることが難しい球状の回転支持部材を、ローラ
ブロツクの下面に設けた溝に係合させるのではな
く、ローラブロツクの平坦な下面に転接させるよ
うにしているので、交差部分に侵入し走行してい
るローラブロツクの下面とレール部上面との間
に、溝に係合させるようにした従来品よりもはる
かに大きな隙間を確保することが可能となる。そ
のため、天井レールの継目等に多少の段差が存在
してもローラブロツクを円滑に走行させることが
できる。そのため、天井レールの加工や天井レー
ルの交差部分における組立て等に高い精度が要求
されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は一部
を切欠して示す斜視図、第2図は一部を切欠して
示す平面図、第3図は第2図における−線に
沿う概略的な拡大断面図、第4図はローラブロツ
クの下面を示す概略底面図、第5図は第4図にお
ける−線に沿う部分断面図である。第6図〜
第8図は本考案のそれぞれ他の実施例を示す第5
図相当の部分断面図である。 1……一方の天井レール、1a……開口部、2
……他方の天井レール、2a……開口部、3……
懸吊杆、4……移動壁、5……ローラブロツク、
5a……平坦な下面、6……第1ローラ、7……
第2ローラ、12……第1レール部、22……第
2レール部、54……凹陥部、83……回転支持
部材(支持ボール)、154,254,354…
…凹陥部、a,b……走行軌道、c……領域。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 連続的な開口部の両側に一対の第1レール部を
    備えてなる一方の天井レールと、前記開口部と直
    交する連続的な開口部を有しその開口部の両側に
    一対の第2レール部を備えてなる他方の天井レー
    ルと、前記天井レール内に走行可能に配設され前
    記開口部に挿通させた懸吊杆を介して移動壁を懸
    吊支持するローラブロツクと、このローラブロツ
    クの一方の対向する二側面に軸着されこのローラ
    ブロツクが一方の天井レール内を走行する際に前
    記第1レール部上を転動する一対の第1ローラ
    と、前記ローラブロツクの他方の対向する二側面
    に軸着され該ローラブロツクが他方の天井レール
    内を走行する際に前記第2レール部上を転動する
    一対の第2ローラとを具備してなる間仕切用移動
    壁の懸吊支持装置であつて、 前記両天井レールの交差部分における、第1ロ
    ーラの平行な走行軌道と第2ローラの平行な走行
    軌道とに囲まれる平面視四角形の領域内の隅部対
    角位置に、球状をなす無方向性の回転支持部材を
    それぞれ配設し、該交差部分に侵入するローラブ
    ロツクの平坦な下面をこれらの回転支持部材によ
    り転接支持し得るように構成するとともに、この
    ローラブロツクの平坦な下面に、ローラブロツク
    が交差点に達した位置において前記各回転支持部
    材の頂部が離脱可能に係合する凹陥部をそれぞれ
    独立させて設けたことを特徴とする間仕切用移動
    壁の懸吊支持装置。
JP1986184460U 1986-11-29 1986-11-29 Expired JPH0446465Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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