JPH0446434Y2 - - Google Patents

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JPH0446434Y2
JPH0446434Y2 JP11896386U JP11896386U JPH0446434Y2 JP H0446434 Y2 JPH0446434 Y2 JP H0446434Y2 JP 11896386 U JP11896386 U JP 11896386U JP 11896386 U JP11896386 U JP 11896386U JP H0446434 Y2 JPH0446434 Y2 JP H0446434Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、高層建築物、地下構造物あるいは
海洋構造物等のコンクリート構造物の、緊張材を
外部から緊張することが困難な場所にとくに有効
に適用されるプレストレストコンクリート用カー
ブチエア(緊張補助装置)に関するものである。
(従来技術) プレストレストコンクリートの緊張材を緊張さ
せる方法として、コンクリート構造物の両端部が
開放している場合には、構造物の外部両側から緊
張装置を用いて緊張材に緊張力を加える方法が採
用されている。ところが、構造物の両端部が開放
されていない場合にはこの方法が採用できないた
めに、例えば第10図に示すように、コンクリー
ト構造物101の内部となる下辺部材の中間部に
凹部102を形成し、この凹部102中に緊張材
70の端部を引き出すとともに、緊張装置100
を挿入して緊張材70の一端部に張力を加えて定
着装置111で定着するようにしている。
この方法では、定着装置111がコンクリート
構造物101の下辺部材に対して傾斜して配置さ
れるために、下辺部材に対してその軸方向(第1
0図の左右方向)に対して傾斜した方向に圧縮力
(緊張材70の緊張力の反力)が作用し、この力
の分力として下辺部材の軸方向と直角方向の分力
が生じることになり、この分力に耐えるように部
材寸法を大きくしなければならないという欠点が
ある。
また第11図に示すように、コンクリート構造
物101に形成した凹部104に湾曲した緊張補
助装置(カーブチエア)105を挿入して緊張装
置100により緊張材70に軸方向の緊張力を加
えるようにする方法も提案されているが、従来の
カーブチエアを利用した方法では緊張後の定着の
際に、緊張状態でくさびを押圧するという手段が
ないために、くさびの移動により緊張力の損失が
生じることが避けられない。
(考案の目的) この考案はこのような従来の欠点を解消するた
めになされたものであり、コンクリート構造物の
内部で緊張力を加えることができ、しかも定着時
に生じる緊張力の損失を少なくしたプレストレス
トコンクリート用カーブチエアを提供するもので
ある。
(考案の構成) この考案は、長さ方向に湾曲した凹部が形成さ
れてなる筒状の本体と、上記凹部内の長さ方向中
間部の湾曲部に凹部両内側壁を形成するように挿
入されたスライド板と、このスライド板の長さ方
向両端部に対向して上記凹部内に挿入された第1
押圧部材および第2押圧部材とを有し、上記スラ
イド板と第1押圧部材および第2押圧部材との内
側に緊張材が通過する凹部が長さ方向に連続して
形成され、上記本体の湾曲した凹部には湾曲部の
曲率中心側とそれと反対側とに相対向して円弧面
が形成され、この両円弧面に沿つて長さ方向の移
動が可能なように上記スライド板が嵌入され、上
記第1押圧部材は上記本体の一端部に配置される
緊張装置に対向するように配置され、第2押圧部
材は本体の他端部に取付けられる定着装置に対向
するように配置され、第1押圧部材および第2押
圧部材はそれぞれ上記スライド板とともに長さ方
向に移動可能に配置されているものである。
上記構成では、カーブチエアを利用することに
よりコンクリート構造物の内部において緊張材に
緊張力を加えることができ、しかも緊張材に緊張
力を加える際に、定着装置に取付けられるくさび
を、第1および第2押圧部材を介して押圧するこ
とにより、緊張材の緊張状態でくさびを押圧する
ことができ、これによつて緊張力の損失を最小限
にすることができる。さらにカーブチエアの先端
部に配置される定着装置を介してコンクリート部
材に軸方向の圧縮力のみを作用させることができ
る。
(実施例) 第1図〜第4図において、カーブチエア本体1
は長さ方向に湾曲した凹部12が形成されてなる
筒状体に形成され、この凹部12は下方に開放さ
れて横断面形状がほぼU字形に形成されている。
本体1の一端部には緊張装置7が当接するフラン
ジ11が形成され、本体1の上部外側には持運び
用のハンドル13が取付けられている。また上記
凹部12内の長さ方向中間部には湾曲部が形成さ
れ、この湾曲部には凹部両内側壁を形成するよう
に一対のスライド板2が相対向して挿入されてい
る。
上記スライド板2の湾曲部曲率中心側にはサド
ル3が嵌入されて図示しないボルトにより固定さ
れ、このサドル3とスライド板2との接触面は長
さ方向に湾曲した一定の曲率の湾曲面に形成され
ている。またスライド板2の曲率中心側と反対側
には支持板(プランジヤガイド)4が本体1に対
してボルトにより固定して取付けられ、この支持
板4とスライド板2との接触面も上記湾曲面と同
一曲率中心の長さ方向に一定曲率の湾曲面に形成
されている。またスライド板2とサドル3および
支持板4との当接面には段部が形成されて、スラ
イド板3が内向きに外れないように構成されてい
る。そしてスライド板2は上記サドル3と支持板
4との間で長さ方向に移動可能に構成されてい
る。
スライド板2の長さ方向一端部に対向して上記
凹部12内には第1押圧部材5が挿入され、また
他端部には第2押圧部材6が挿入されている。上
記第1押圧部材5は、第4図に示すように、横断
面形状がほぼU字形に形成され、その一部に固定
用のボルト50が取付けられている。上記第2押
圧部材6もこれと同様の形状で、長さのみが第1
押圧部材5より短く形成されている。
この第1押圧部材5および第2押圧部材6は上
記ボルト5により本体1に取付けられているとと
もに、スライド板2の移動に伴つて長さ方向の移
動が可能なように構成されている。
上記第1押圧部材5と第2押圧部材6との内側
には緊張材70が通過する凹部51,61がそれ
ぞれ形成され、この凹部51,61およびサドル
3と両スライド板2との内側に緊張材70が移動
可能に挿入されるようにしている。
つぎにこの装置の作用を説明する。コンクリー
ト構造物の中間部に形成した凹部10内に定着装
置9をくさび8とともに設置し、それに対しカー
ブチエアの本体1をその端部が当接するように設
置し、構造物中に埋設した緊張材70をくさび8
および本体1中を貫通させて他端部側の緊張装置
7に導く。この際、スライド板2はその一端部が
サドル3の端部より突出して第1押圧部材5の端
面に当接し、スライド板2の他端部は第2押圧部
材6の端面に当接した状態にしておく。そして緊
張装置7により緊張材70に緊張力を付与する
と、緊張材70はサドル3に圧着された状態で摺
動しつつ引張られ、これに伴つてくさび8は緊張
力の付与方向に移動することになる。
緊張材70は、第3図に示すように、サドル3
の内面に圧着され、しかもサドル3はその中央部
が凹入されているために緊張材70はサドル3の
幅方向の中央部に位置し、緊張力が加えられた状
態では緊張材70は両側のスライド板2に接触し
ない。このため、緊張力が作用した状態でもスラ
イド板2はその長さ方向に容易に移動することが
できる。
所定の緊張力を付与した後、くさび8の圧入
(ロツクオフ)を行うために緊張装置7により第
1押圧部材5を押圧すると、第1押圧部材5がス
ライド板2を押圧して移動させ、スライド板2の
他端部で第2押圧部材6を介してくさび8を押
し、第5図に示すように定着装置9内でくさび8
が緊張材70を挟持して固定させる。したがつて
この状態で緊張装置7による緊張力を解放すれ
ば、緊張材70はわずかな緊張力の損失で、定着
装置9により定着される。
なお、上記装置を繰返し使用すると、PC鋼材
との摩擦によりサドル3は摩耗するが、このサド
ル3は本体1に着脱可能に取付けられているため
に、サドル3のみを交換すればよい。
上記緊張作業を適用する方法としては、第6図
〜第9図に示すような例があげられる。第6図の
例では、コンクリート構造物101の中間部に形
成した凹部10にカーブチエアを挿入させ、凹部
10の両側から取出した緊張材70の一方を定着
した状態で他方の緊張材70に緊張力を加えるこ
とにより両緊張材70に対して同時に緊張力を付
与するようにしている。
第7図の例では、トンネル内壁等のコンクリー
ト構造物106の一部に凹部10を形成し、この
凹部10内にカーブチエアを挿入して上記同様に
緊張装置7により緊張材70の全長に緊張力を加
えるようにしている。
第8図の例では、建築物の梁やスラブ等の構造
物107に対して緊張力を付与する場合を示し、
構造物107の一部に凹部10を形成し、この凹
部10内にカーブチエアを挿入して上記同様に緊
張装置7により緊張材70の両端部に緊張力を加
えるようにしている。
第9図の例では、緊張材が適用されるコンクリ
ート構造物108の端部に近接して障害物109
がある場合の適用方法を示し、緊張材70を構造
物108の端部に引出し、この端部と障害物10
9との間にカーブチエアを挿入して緊張材70に
緊張力を付与するようにしている。
以上の各実施例においては、緊張装置7によつ
て緊張材70にその軸方向の張力を付与し、コン
クリート部材に対しては定着装置によつてその部
材に軸方向の圧縮力のみを作用させるようにして
いる。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案は、カーブチエ
アを利用することによりコンクリート構造物の内
部において緊張材に緊張力を加えることができ、
しかも緊張材に緊張力を加える際に、定着装置に
取付けられるくさびを、第1および第2押圧部材
を介して押圧することにより、緊張材の緊張状態
でくさびを押圧することができ、これによつて緊
張力の損失を最小限にすることができる。さらに
この考案のカーブチエアを利用すれば、カーブチ
エアの先端部に配置される定着装置を介してコン
クリート部材に軸方向の圧縮力のみを作用させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す断面図、第2
図はその右側面図、第3図は第1図の−線断
面図、第4図は第1押圧部材の斜視図、第5図は
定着状態のカーブチエアの先端部および定着装置
の断面図、第6図〜第9図はそれぞれこの考案の
コンクリート構造物への適用例を示す概略断面
図、第10図および第11図はそれぞれ従来技術
を説明するための断面図である。 1……カーブチエア本体、2……スライド板、
3……サドル、4……支持板、5……第1押圧部
材、6……第2押圧部材、7……緊張装置、8…
…くさび、9……定着装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長さ方向に湾曲した凹部が形成されてなる筒状
    の本体と、上記凹部内の長さ方向中間部の湾曲部
    に凹部両内側壁を形成するように挿入されたスラ
    イド板と、このスライド板の長さ方向両端部に対
    向して上記凹部内に挿入された第1押圧部材およ
    び第2押圧部材とを有し、上記スライド板と第1
    押圧部材と第2押圧部材との内側に緊張材が通過
    する凹部が長さ方向に連続して形成され、上記本
    体の湾曲した凹部には湾曲部の曲率中心側とそれ
    と反対側とに相対向して円弧面が形成され、この
    両円弧面に沿つて長さ方向の移動が可能なように
    上記スライド板が嵌入され、上記第1押圧部材は
    上記本体の一端部に配置される緊張装置に対向す
    るように配置され、第2押圧部材は本体の他端部
    に取付けられる定着装置に対向するように配置さ
    れ、第1押圧部材および第2押圧部材はそれぞれ
    上記スライド板とともに長さ方向に移動可能に配
    置されていることを特徴とするプレストレストコ
    ンクリート用カーブチエア。
JP11896386U 1986-08-01 1986-08-01 Expired JPH0446434Y2 (ja)

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JPS6325751U JPS6325751U (ja) 1988-02-19
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JPH01247659A (ja) * 1988-03-26 1989-10-03 Sumitomo Electric Ind Ltd プレストレストコンクリート構造物におけるpc鋼材の緊張方法
JP2019039184A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 清水建設株式会社 組積造壁の補強方法

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