JPH0446347Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446347Y2
JPH0446347Y2 JP1981065509U JP6550981U JPH0446347Y2 JP H0446347 Y2 JPH0446347 Y2 JP H0446347Y2 JP 1981065509 U JP1981065509 U JP 1981065509U JP 6550981 U JP6550981 U JP 6550981U JP H0446347 Y2 JPH0446347 Y2 JP H0446347Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
return
valve body
operating
cylinder
movable valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981065509U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57178341U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1981065509U priority Critical patent/JPH0446347Y2/ja
Publication of JPS57178341U publication Critical patent/JPS57178341U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446347Y2 publication Critical patent/JPH0446347Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本発明は高圧流体により駆動される操作シリン
ダを用いて電力用しや断器を操作するしや断器操
作装置に関するものである。
一般に電力用しや断器においては、しや断動作
または投入動作を流体圧操作シリンダを用いて行
なわせている。例えば第1図はしや断器1のしや
断動作を操作シリンダ2を用いて行なわせる場合
の操作位置の構成を概略的に示したもので、この
操作装置においては、圧縮空気の如き高圧流体の
供給源3から操作弁装置4を通して操作シリンダ
2の充気室5に高圧流体を供給し、これによりピ
ストン6を駆動してこのピストンに結合された操
作棒7を変位させる。操作棒7はしや断器1の可
動接触子1aに直接または適宜の操作機構を介し
て接続され、この操作棒7の変化によりしや断動
作が行なわれる。操作棒7の端部にはブラケツト
8が固定され、このブラケツトに設けられた長穴
9に、操作弁装置4の閉位置に復帰させるための
復帰用操作棒10に固設されたピン11が嵌合さ
れている。そしてしや断動作の終期において操作
棒7の変位量がL1に達すると長穴9の下端がピ
ン11に係合し、復帰用操作棒10が操作棒7と
ともにピストン6のストロークL2とL1との差L2
−L1だけ変位してしや断動作の完了と同時に操
作弁装置4を閉位置に復帰させる。図示してない
が、操作弁装置4を閉位置に鎖錠するリンク装置
が設けられており、操作弁装置4はこのリンク装
置により閉位置に鎖錠される。またこのとき操作
棒7も図示しない機構によりしや断位置(しや断
器1をしや断状態に保つ位置)に鎖錠される。し
や断器1を投入する際にはこの操作棒7の鎖錠が
外され、しや断動作時にピストン6により圧縮さ
れた投入用バネ12の付勢力による操作棒7の変
位により投入動作が行なわれる。
上記のように従来のしや断器操作装置では、し
や断器の操作棒7が操作弁4の復帰操作棒10に
直接連結されていたため、復帰用操作棒10はし
や断動作時の操作棒7の移動速度と同じ高速度で
急激に移動することになり、この復帰用操作棒1
0に相当な衝撃力が作用する。この衝撃力を受け
止めるためにはブラケツト8やリンク装置(図示
せず。)の強度を高める必要があり、可動部の質
量の増大を招いて高速動作に支障をきたす虞れが
あつた。
本考案の目的は、リンク装置等に無理な力が加
わるのを防止して可動部の軽量化を図ることがで
きるようにし、また機械的な寿命を長くするとと
もに信頼性の向上を図ることができるようにした
しや断器操作装置を提供することにある。
本考案は、操作弁装置を復帰させるために復帰
用シリンダを備えた復帰装置を設けて、該復帰用
シリンダを操作弁装置の可動弁体を貫通させて設
けた高圧流体供給通路を通して供給した高圧流体
により駆動し、該復帰用シリンダのピストンによ
り操作弁装置の可動弁体を閉位置に復帰させるよ
うにしたものである。上記のように復帰用シリン
ダを設けてこのシリンダのピストンにより可動弁
体を閉位置に復帰させるようにすると、高速度で
変位している操作棒側から復帰装置に大きな力を
伝達する強固なリンク装置を設ける必要がない。
従つてリンク装置の機械的構造を簡単にすること
ができる上に機械的寿命を長くすることができ、
信頼性を向上させることができる。また上記のよ
うに復帰用シリンダへの高圧流体の供給を可動弁
体内に設けた通路を通して行うようにすると、外
部に配管を設ける必要がなくなり、部品点数を少
なくして装置の小形化を図ることができる。
以下第2図乃至第6図を参照して本考案の実施
例を詳細に説明する。
第2図乃至第6図は本考案の一実施例を示した
もので、第2図は全体的な構成を示しており、同
図においてはしや断器が投入状態にある。第3図
乃至第6図はそれぞれ操作弁装置及びリンク装置
の異なる動作状態を示したもので、第3図はしや
断器が投入状態にある場合を示している。また第
4図はしや断動作の途中の状態、第5図は第4図
の状態より更にしや断動作が進んだ状態をそれぞ
れ示し、第6図はしや断動作が完了した状態を示
している。これら図において20は電力用しや断
器で、このしや断器の可動接触子21はリンク機
構等からなる操作機構22と、しや断器がしや断
動作をしたときに可動接触子21をしや断位置に
保持するために操作機構を鎖錠する保持リンク装
置23を介して操作棒24に連結されている。尚
図において白丸は軸受されていないピボツト結合
部を示し、黒丸は軸受等により支持された回動軸
による支持部を示している。25は高圧流体(本
実施例ではガス)により駆動される操作シリンダ
で、この操作シリンダ25はシリンダ本体26内
にピストン27を嵌合させたものからなり、ピス
トン27には上記操作棒24が結合されている。
操作棒24のしや断器20と反対側の部分はシリ
ンダ本体26から下方に突出して長く延びてお
り、この操作棒24の下端はブラケツト28の基
部に設けた孔29内に摺動自在に嵌合されてい
る。ブラケツト28の基部には長孔30が設けら
れ、この長孔30に操作棒24の下端に固設され
たピン31が遊嵌されている。このピン31は、
しや断器が投入状態にあるときに第2図に示した
ように長孔30の下端に係合する位置にある。ブ
ラケツト28はダツシユポツト(緩衝器)32の
可動軸32aに固定されている。ダツシユポツト
32は例えば油中でピストン32bを運動させる
ようにしたもので、このダツシユポツトは図示し
ないフレームに支持されている。なお32cはダ
ツシユポツト軸ネジ部、32dは調整ネジであ
る。
操作棒24のピストン27とブラケツト28と
の間に位置する部分の略中間部にはピン33が固
定され、このピン33は軸34により中間部が図
示しないフレームに回動自在に支持されたリンク
35の一端の切欠部36に嵌合されている。リン
ク35の他端はリンク37の一端にピボツト結合
され、リンク37の他端はバネ受け38にピボツ
ト結合されている。バネ受け38とフレーム39
との間に投入バネ40が配設され、この投入バネ
40は操作棒24が上方に変位してしや断器のし
や断動作が行なわれる際に圧縮される。
操作シリンダ25の充気室25A内に圧縮空気
の如き高圧流体を供給するため、充気口41が設
けられ、この充気口41は操作弁装置42を介し
て圧縮空気ボンベの如き高圧流体供給源400に
接続されている。操作弁装置42の弁箱43内に
は第1及び第2の弁室44及び45が設けられて
いて、第1の弁室44は孔47を通して出口孔4
8に連通し、出口孔48が接続部材49を介して
上記充気口41に接続されている。孔47内には
略円筒状の遊動弁体50が気密且つ摺動自在に嵌
合され、第1及び第2の弁室44及び45の間の
隔壁に設けられた孔内には遊動弁体50と同軸的
に設けられた可動弁体51の円筒部51aが摺動
自在に嵌合されている。遊動弁体50はバネ52
により可動弁体51側に付勢され、そのフランジ
部50aの可動弁体51側の面には、遊動弁体の
円筒部より径が大きい可動弁体51の円筒部50
aの上端が当接する弁座53が配設されている。
弁箱43の内面にはこの遊動弁体50のフランジ
部50aに係合するストツパ突起54が設けら
れ、このストツパ突起により遊動弁体50の可動
弁体51側への変位が規制されて遊動弁体50の
遊動範囲が制限されている。可動弁体51はその
円筒部51aの中心部から遊動弁体と反対側に延
びて弁箱43から下方に突出する軸部51bを有
し、軸部51bは第2の弁室45の底面の中央部
に突設された筒状部55に気密且つ摺動自在に嵌
合されて支持されている。第2の弁室45の底面
には可動弁体51の円筒部51aの下端が当接す
る弁座56が配設され、可動弁体51は、第2図
及び第3図に示したようにその円筒部51aの上
端が弁座53に当接して高圧流体供給源400と
充気室25Aとの間の流路を閉じる閉位置と、第
5図に示すように円筒部51aの下端が弁座56
に当接して高圧流体供給源400と充気室25A
との間の流路を開く開位置との間を変位し得るよ
うになつている。第1の弁室44は管57を介し
て高圧流体供給源400に接続され、第2の弁室
45は管58を通して消音器59に接続されてい
る。可動弁体51の円筒部51aと軸部51bと
を接続する連結部にはこの連結部を軸方向に貫通
する孔60が適宜の個数設けられており、可動弁
体51が第1図に示す閉位置にあるときには操作
シリンダの充気室25Aが遊動弁50の内側空間
と孔60と第2の弁室45と管58とを通して消
音器59に連通し、ピストン27が充気室25A
の容積を縮少する方向に変位する際に充気室25
内の気体を消音器59を通して外部に排出させる
ことができるようになつている。この充気室25
Aから消音器59に至る流路は、可動弁体51が
第5図に示す開位置まで変位して可動弁体51の
円筒部51aが弁座56に当接したときに閉じら
れる。尚ピストン27が高圧流体により駆動され
て操作シリンダ25の排気室25B内の容積を縮
小する方向に変位する際には、排気室25B内の
気体がシリンダ本体26に設けられた排気口61
を通して外部に排出されるようになつている。
しや断器20のしや断動作の際に開位置まで変
位した可動弁体51を閉位置に復帰させる復帰装
置62を構成するため、弁箱43の第2の弁室4
5に隣接する部分に復帰用シリンダ63が設けら
れている。この復帰用シリンダは、弁箱43に設
けられた断面円形のシリンダ穴64とこの穴64
内に気密且つ摺動自在に嵌合された復帰用ピスト
ン65とからなつている。復帰用ピストン65は
その中心部に筒状部66を一体に有しており、こ
の筒状部66が可動弁体51の軸部51bの外周
に気密且つ摺動自在に嵌合されている。上記シリ
ンダ穴64は弁箱43の端面に開口するように設
けられ、この穴64の開口部は、弁箱43の端面
に固着された蓋体67により閉じられている。復
帰用ピストン65はバネ68により蓋体67側に
付勢され、常時は第2図に示したようにピストン
65が蓋体67に当接されている。蓋体67に
は、可動弁体51の軸部51bを貫通させる孔6
7aが形成され、この孔67aの中間部には拡大
部が設けられてこの拡大部により復帰用弁装置の
弁室67bが形成されている。弁室67bに連通
するようにして蓋体67の径方向に延びる横孔6
7cが設けられ、この横孔67cは縦孔67dを
通してシリンダ穴64内に連通されている。横孔
67c内には復帰用弁装置を構成する復帰用弁体
71が摺動自在に嵌合され、この弁体71の弁室
67b内に位置する端部に横孔67cと弁室67
bとの間を開閉する弁部72が設けられている。
復帰用弁体71はバネ73によりその頭部が蓋体
67から突出するように付勢され、第2図に示す
ようにこの復帰用弁体71の頭部が最大に突出し
ている状態では弁部72が横孔67cの端部に係
接して弁室67bと横孔67c及び縦孔67dと
の間の連通を断つ(復帰用弁装置を閉じる)よう
になつている。可動弁体51の上端からこの可動
弁体51の軸心部を下方に延びる高圧流体通路7
4が形成され、この通路74の蓋体67側の端部
は軸部51bを径方向に横切るように設けられた
孔75を通して弁室67b内に連通している。ま
た可動弁体51の軸部51bに肩部51cが形成
され、可動弁体51が開位置(第5図参照)にあ
るときに復帰用弁体71が押し込まれると、高圧
流体供給源400が可動弁体51の軸心部の通路
74→弁室67b→横孔67c→縦孔67dの経
路で供給される高圧流体により復帰用ピストン6
5が変位してその筒状部66が肩部51cに当接
し、この復帰用ピストン65が可動弁体51を押
し上げて可動弁体51を閉位置に復帰させるよう
になつている。
操作弁装置42の鎖錠と復帰用弁装置の操作と
を行なうため、リンク装置80が設けられてい
る。このリンク装置80は操作棒24の端部に長
孔30を介して結合されたブラケツト28の腕部
28aに一端が枢着されたレバー81を備え、レ
バー81の他端にはレバー82及び83の一端が
枢着されている。レバー82はその中間部がピン
84を介して図示しないフレームに回動自在に支
持され、このレバー82の他端にはローラ85が
取付けられている。レバー83の他端は中間部が
ピン86により図示しないフレームに回動自在に
支持されたレバー87の一端に枢着されている。
レバー87の他端は復帰用弁体71の頭部付近ま
で延びていてこのレバー87の他端にローラ88
が取付けられ、レバー87がピン86を中心に第
2図において反時計方向に回動したときにローラ
88が復帰用弁体71の頭部に係接してこの弁体
71を押し込むようになつている。レバー87と
略直角な方向に延びるレバー89が設けられ、こ
のレバー89はその一端が上記ピン86によりレ
バー87とともにフレームに回動自在に支持され
ている。そして前記レバー82と83とが略直線
状になる位置でデツトポイントが構成され、この
点においてレバー87の回動が最大になるように
なつている。レバー89の他端は可動弁体51の
軸部51bの端部に枢着され、軸部51bの端部
にはローラ90が取付けられている。尚特に図示
してないがレバー89の他端と軸部51bの枢着
部は、軸部51bの直線変位に伴つてレバー89
を円滑に回動させるため、ピンと長孔との組合せ
により構成されている。レバー89のピン86寄
りの位置にはローラ91が取付けられ、このロー
ラ91と前記ローラ85との間にレバー92が配
設されている。レバー92はその一端がピン93
によりフレームに支持されてバネ105により反
時計方向に付勢されており、このレバー92の他
端には後述のハツカーの側面に係合し得るローラ
94が取付けられている。レバー92のピン93
寄りの位置にはストツパ突起95が突設され、可
動弁体51の下方への変位によりレバー89が反
時計方向に回動したときにローラ91がストツパ
突起95に係合してレバー92の反時計方向への
回動を阻止し、またレバー92の端部とフレーム
に設けられたストツパ係合部96との係合により
レバー92の反時計方向への回動範囲が制限され
るようになつている。また可動弁体51の軸部5
1bの端部のローラ90に隣接する位置にはハツ
カー98が配置され、このハツカー98は軸部5
1bの中心軸線A(第3図参照)に対して距離l
だけ偏心した位置に設けられたピン99によりフ
レームに回動自在に支持されている。ハツカー9
8はバネ100により図面上時計方向に付勢され
ている。ハツカー98には断面が半円形状の係合
部101aを有してフレームに回転自在に支持さ
れた鎖錠ピン101が係合しており、この鎖錠ピ
ンがハツカー98に係合した状態でハツカー98
の頂部がローラ90に下側から係合して可動弁体
51を閉位置に鎖錠するようになつている。また
鎖錠ピン101の近傍には、鎖錠ピン101の腕
部101bに係合してこの鎖錠ピンを回転させる
可動鉄心102を有する電磁石103が設けら
れ、この電磁石の可動鉄心102はバネ104に
より腕部101bから離れる方向に付勢されてい
る。
上記実施例においてしや断器20が投入されて
いる状態では、第2図に示すようにピストン27
が操作弁装置42側の最端部位置にあり、操作弁
装置42及びリンク装置80は第2図及び第3図
に示した状態にある。今この状態から電磁石10
3にしや断指令が与えられると、可動鉄心102
が図面上下向きに変位し、鎖錠ピン101の腕部
101bを反時計方向に回動させる。これにより
鎖錠ピン101が反時計方向に回転し、ハツカー
98が鎖錠ピン101から解放される。可動弁体
51の径D1が遊動弁体50の径D2より大きく設
定されており、可動弁体51の面積が遊動弁体5
0の面積よりπ/4×(D1 2−D2 2)だけ広いた
め、高圧流体供給源から遊動弁体50及び可動弁
体51の外周に作用する圧力P1により可動弁体
51に下向きの力Fが作用する。前述のようにハ
ツカー98の回動中心は可動弁体51の中心軸線
Aに対し距離lだけ偏心しているため、ハツカー
98には反時計方向への回転力T=Fxlが作用す
る。したがつてハツカー98が反時計方向へ回動
し、ハツカー98がローラ90から外れる。これ
により第4図に示すように可動弁体51が下方に
変位し、可動弁体51の円筒部51aの下端が弁
座56に当接する。したがつて消音器59側への
排気通路が閉じられるとともに高圧流体供給源4
00から操作シリンダ25の充気室25Aに至る
流路が開かれ、充気室25A内に高圧流体が供給
されてピストン27が駆動される。これにより操
作棒24が上方に高速度で変位し、しや断器20
の可動接触子21をしや断位置に向けて変位させ
る。このしや断動作が終りに近ずくと、操作棒2
4の下端のピン31が長孔30の上端に当接し、
ブラケツト28を上方に変位させる。ブラケツト
28はダツシユポツト32に接続されているた
め、ダツシユポツト32の緩衝作用により操作棒
24が減速され、しや断器20及びその操作機構
22に大きな衝撃が加わるのが防止される。また
上記ブラケツト28の上方への変位によりレバー
81が上方に変位し、レバー82を反時計方向に
回動させるとともにレバー83を上方に変位させ
る。これによりレバー87が反時計方向に回動
し、ローラ88が復帰用弁体71を押し込む。こ
れにより第1の弁室44から高圧流体通路74と
弁室67bと横孔67cと縦孔67dとを通して
復帰用シリンダ63に高圧流体が供給され、復帰
用ピストン65が上方に変位して可動弁体51を
上方に変位させる。第5図はこのようにして可動
弁体51が途中まで変位した状態を示している。
第6図に示すように可動弁体51が閉位置まで変
位し、その円筒部51aの上端が弁座53に当接
すると、ハツカー98がバネ100の付勢力によ
り時計方向に回動してローラ90に下方から係合
し、可動弁体51を閉位置に鎖錠する。可動弁体
51が閉位置まで変位し、操作弁装置が閉じる
と、第2の弁室45と消音器59との間の流路が
開かれるため、シリンダ25の充気室25A内及
び復帰用シリンダ63内に残つた高圧流体は孔6
0を通して消音器59に導かれ、速やかに外部に
排出される。このとき復帰用ピストン65は蓋体
67に当接する下端位置に戻る。しや断器20は
保持リンク装置23によりしや断状態に保持され
る。
上記実施例においてリンク装置80のレバー9
2は、しや断器20がしや断状態にあるときに誤
つてしや断指令が与えられた場合にハツカー98
がローラ90から外れないようにインターロツク
するために設けられている。即ち、しや断器が投
入状態にあるときには第3図に示すようにレバー
92がローラ85により押上げられ、またしや断
動作時の終期に可動弁体51が閉位置に復帰する
までの間は第5図に示すようにローラ91とスト
ツパ突起95との係合によりレバー92の反時計
方向への回動が阻止されるので、レバー92の端
部のローラ94はハツカー98に係合しない位置
に退避している。ところが第6図に示すように可
動弁体51が閉位置に復帰するとレバー92がス
トツパ係合部96により規制される限界位置まで
反時計方向に回動し、ローラ94がハツカー98
に係合する。この状態では、電磁石103に誤つ
てしや断指令が与えられて鎖錠ピン101が回動
てもハツカー98は回動できず、したがつて可動
弁体51は閉位置に鎖錠されたままの状態に保持
される。
次にしや断器20を投入する際には、保持リン
ク装置23による鎖錠を外し、しや断動作の際に
圧縮された投入バネ40の付勢力により操作棒2
4を下方に変化させてしや断器20の可動接触子
21を投入位置に移動させる。このときピストン
27が下方に変位し、操作シリンダ25の充気室
25A内の流体は遊動弁体50の内側空間と孔6
0と第2の弁室45とを通して消音器59に導か
れて外部に排出される。投入動作の終期において
操作棒24のピン31が長孔30の下端に係合し
てブラケツト28を押し下げ、レバー81を下方
に変位させる。これによりレバー82が時計方向
に回動するとともにレバー83が下方に変位し、
ローラ94がハツカー98から離れてハツカー9
8のインターロツクを解除する。またレバー83
の下方への変位によりレバー86が時計方向に回
動し、第2図及び第3図のようにローラ88が復
帰用弁体71から離れて復帰用弁装置を閉じる。
上記の実施例では、操作棒24の下端にピン3
1を設けてこのピンをブラケツト28の長孔30
に嵌合させるようにしたが、ブラケツト28を操
作棒24に固定してレバー81とブラケツト28
との枢着部をピンとこのピンが嵌合する長孔との
組合せにより構成するようにしてもよい。但しこ
の場合は、ダツシユポツト32として、しや断動
作の終期においてのみ緩衝作用を行なう構造のも
のを用いる。
上記実施例のように復帰用シリンダ63を可動
弁体51と同心的に設けると、別個に復帰用シリ
ンダを設けることなく、復帰装置を構成できるた
め、部品点数を少なくして小形化を図ることがで
きる。また上記実施例のように復帰用シリンダを
可動弁体と同心的に設けた場合には復帰用シリン
ダに供給する高圧流体の通路を短くでき、圧力効
率及び時間応答性を向上させることができる。そ
のため操作弁装置の復帰動作に要する時間を短縮
でき、しや断動作を行なわせた後直ちに投入動作
を開始させる必要がある高速度再閉路動作を支障
なく行なわせることができる。
上記の説明では図面に従つて上下の位置関係を
定めたが、これはあくまでも一例を示したもので
あり、本考案の操作装置の各部の位置関係は図示
の例に限られるものではない。また上記の実施例
では高圧流体として圧縮されたガスを用いる場合
を想定したが、油を用いる場合にも本考案を適用
することが可能である。更にしや断器の投入を操
作シリンダで行ない、しや断動作をバネにより行
なう場合にも本考案を適用できる。
なお、上記実施例の如く、ダツシユポツト32
を付加して操作棒24の動作を終了点近くでこの
ダツシユポツトを始動し、終了点でダツシユポツ
トの動作を終了させる様にすると共に、このダツ
シユポツト24の動作によつて操作弁装置42を
復帰させる構造とした場合には、前記操作弁装置
の復帰のためだけに設けられる長孔等の機構要素
を特に必要とせず、しかも確実に動作速度が緩和
された状態で復帰動作を行なわせることができ
る。したがつて復帰機構に過大な衝撃力を加える
おそれがなく、また、過大な動作速度となること
も防止できる。従つて、前記復帰機構の機械的強
度を高くせずに済み、軽量小形で、コンパクトな
装置となつて、操作装置全体の経済性の向上にも
寄与する。また、高速動作にも適する。さらに、
機構はダツシユポツトの作動要素と兼用できるの
で、要素数が減少しその分だけ信頼性も向上す
る。
また、上記実施例では、復帰機構中、レバー8
1〜83でデツドポイントを構成し、これで操作
弁装置42の復帰を行なわせている。
この構成によれば、デツドポイントは、レバー
82と83とが略々一直線上に位置する位置迄レ
バー81が上方に移動することにより形成され
る。このとき復帰用弁体71に当接して該弁体を
作動させるレバー87をレバー83が反時計方向
に回動させる。この回動はデツドポイントにおい
て最大となり、その位置において復帰用弁体71
は動作状態となる。レバー81が上方に作動した
位置がこのデツドポイントに対し多少のズレを生
じても、レバー87の回動角度は殆んど一定に保
たれるでの、復帰用弁体71の押込み位置も略々
一定となり弁の開度に変動を及ぼすことがない。
つまり、復帰用の送気量が安定し、復帰動作が確
実となる。レバー81の動作前の位置は、これが
多少変動しても、レバー87の作動端であるロー
ラ88と復帰用弁体71との間に、実施例の如
く、遊隙gを設けておけば、この遊隙の範囲内で
レバー81の位置の変動する限りにおいては、復
帰動作に変動が及ぶことがない。従つて、予めレ
バー81の下限位置の変動が予測される場合には
その分だけ上記遊隙gを見込んでおけばよい。
上記遊隙gは、復帰用弁体71が右方に復帰し
た位置でこの弁体71が確実に着座閉止している
ためにも好ましいものであることは勿論である。
さらにレバー87は、上記遊隙の存在により充分
減衰した後復帰用弁体71に接するので該弁体に
大きな衝撃力が加わるのを防止することができ
る。
以上のように、本考案によれば、復帰用シリン
ダを設けてこのシリンダのピストンにより可動弁
体を閉位置に復帰させるようにしたので、高速度
で変位している操作棒側から復帰装置に大きな力
を伝達する強固なリンク装置を設ける必要がな
い。したがつてリンク装置の機械的構造を簡単に
できる上にその機械的寿命を長くすることがで
き、信頼性を向上させることができる。また復帰
用シリンダへの高圧流体の供給を可動弁体内に設
けた通路を通して行なうため、外部に配管を設け
る必要がなくなり、部品点数を少なくして小形化
を図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のしや断器操作装置を示す概略構
成図、第2図は本考案の一実施例の全体的構成を
示す断面図、第3図乃至第6図はそれぞれ第2図
の実施例の操作弁装置とリンク装置の異なる動作
状態を示す拡大断面図である。 20……しや断器、21……可動接触子、24
……操作棒、25……操作シリンダ、27……ピ
ストン、42……操作弁装置、400……高圧流
体供給源、50……遊動弁体、51……可動弁
体、63……復帰用シリンダ、65……復帰用ピ
ストン、71……復帰用弁体、74……高圧流体
供給通路、80……リンク装置、98……ハツカ
ー、101……鎖錠ピン、103……電磁石。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 しや断器の可動接触子を操作する操作棒に結合
    されこの操作棒に一方向の操作力を与えるための
    ピストンを有する操作シリンダと、前記操作棒に
    連系されており、前記と反対方向の操作力を与え
    るためのバネと、前記操作シリンダの充気室と高
    圧流体供給源との間の流路を開閉すると共に前記
    バネによる反対方向の操作力に備えるため前記充
    気室の用済高圧流体を排出する操作弁装置と、前
    記操作弁装置の可動弁体の鎖錠と該鎖錠の解除と
    を少なくとも行うリンク装置とを備えたしや断器
    操作装置において、 前記操作弁装置は、前記可動弁体内に設けた高
    圧流体通路を通して供給される高圧流体により駆
    動されて前記可動弁体を閉位置に復帰させる復帰
    用ピストンを有する復帰用シリンダを備えた復帰
    装置を具備しており、 前記復帰用シリンダは前記可動弁体と同心的に
    設けられており、前記可動弁体には前記復帰用ピ
    ストンが係合してこれを復帰させるための肩部が
    設けられており、 前記復帰装置は前記高圧流体通路と前記復帰用
    シリンダの充気室との間の通路の開閉を行なう復
    帰用弁装置を備えており、 前記復帰用弁装置は前記操作棒の変位置が所定
    値に達したときに前記リンク装置により操作され
    て開く様に構成されており、 前記復帰用弁装置は前記復帰用シリンダの充気
    室を閉じる蓋体内に組込まれており、 前記可動弁体の軸部は前記復帰用弁装置を気密
    貫通してその端部が外部に導出されており、 前記端部には前記リンク装置の中のハツカーが
    係合して前記可動弁体を鎖錠しており、 前記ハツカーは前記一方向の操作指令が与えら
    れると前記軸部の端部との係合が解除される様に
    構成されていることを特徴とするしや断器操作装
    置。
JP1981065509U 1981-05-06 1981-05-06 Expired JPH0446347Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981065509U JPH0446347Y2 (ja) 1981-05-06 1981-05-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981065509U JPH0446347Y2 (ja) 1981-05-06 1981-05-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57178341U JPS57178341U (ja) 1982-11-11
JPH0446347Y2 true JPH0446347Y2 (ja) 1992-10-30

Family

ID=29861548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1981065509U Expired JPH0446347Y2 (ja) 1981-05-06 1981-05-06

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446347Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS531471A (en) * 1976-06-28 1978-01-09 Hitachi Ltd Manufacture for semiconductor device
JPS5422071A (en) * 1977-07-20 1979-02-19 Hitachi Ltd Fluid pressure driving apparatus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS531471A (en) * 1976-06-28 1978-01-09 Hitachi Ltd Manufacture for semiconductor device
JPS5422071A (en) * 1977-07-20 1979-02-19 Hitachi Ltd Fluid pressure driving apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57178341U (ja) 1982-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6443195B2 (en) Filler neck
JPH0446347Y2 (ja)
JPH1151239A (ja) 手動機構付エアオペレイト弁
US4312373A (en) Internal valve
JPH02808B2 (ja)
JPH08285105A (ja) ばねで付勢した閉鎖部材を有する遮断弁
US2164934A (en) Supply valve
US2247201A (en) Circuit breaker operating means
JPS6238283Y2 (ja)
JP2980557B2 (ja) 液面制御装置
JPS6220120Y2 (ja)
JPS6247334B2 (ja)
US2091228A (en) Control device
JPS5847292Y2 (ja) 開閉装置の操作シリンダ
JPH0435652Y2 (ja)
US2244801A (en) Automatic window opener
JPH0329965B2 (ja)
JPH0113891Y2 (ja)
US443625A (en) Flushing attachment for water-closets
US1922705A (en) Pressure actuated governor trip
US1967087A (en) Quick closing throttle valve
SU1388650A1 (ru) Задвижка Исмиева "ЗИС
JPH06185630A (ja) 緊急遮断弁
JPH0953472A (ja) 排気ブレーキ装置
JPH0999114A (ja) 流水検知装置