JPH0445980Y2 - - Google Patents

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JPH0445980Y2
JPH0445980Y2 JP19619287U JP19619287U JPH0445980Y2 JP H0445980 Y2 JPH0445980 Y2 JP H0445980Y2 JP 19619287 U JP19619287 U JP 19619287U JP 19619287 U JP19619287 U JP 19619287U JP H0445980 Y2 JPH0445980 Y2 JP H0445980Y2
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reinforcing plate
shell
front shell
master cylinder
inclined part
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両等のブレーキあるいはクラツ
チの各装置に用いられる気圧式倍力装置の本体に
関し、特に、マスタシリンダが取り付けられる本
体の内面に補強板を有するものの改良に関する。
(従来の技術) この種の気圧式倍力装置の本体は、一般に、コ
ツプ状のフロントシエルと皿状のリアシエルとを
有し、フロントシエル側にマスタシリンダが取り
付けられ、リアシエル側が車体のトーボード等に
取り付けられる。
部品の軽量化の要求に応えるため、各シエルを
構成する鋼板の厚さを薄くする傾向がある。それ
に伴なつて、マスタシリンダ側からの反力を考慮
した対策技術が種々開発されている。その一つ
は、たとえば、特公昭60−26746号あるいは同62
−15389号の各公報に記載されるように、フロン
トシエルとリアシエルとの間をタイボルトあるい
はU字形の補強具によつて固定あるいは支持する
技術であり、また一つは、たとえば、実公昭60−
17402号あるいは同61−7363号の各公報に記載さ
れるように、フロントシエルの内面に補強板を設
ける技術である。
(考案が解決しようとする課題) 本考案者は、構造が簡単な後者の技術に着目
し、種々検討したところ、次のようなことが分か
つた。
すなわち、作動の初期において、たとえば、マ
スタシリンダ側からのブレーキ反力によつて、フ
ロントシエルが軸線方向にふくらみ、それだけブ
レーキ作動の無効ストロークを増大するおそれが
あることである。そして、フロントシエルは、軸
線に対してほぼ直交する面であつて、マスタシリ
ンダの取付け部となる内周側の部分と、その外周
側に位置する傾斜部とを有するが、特に、内周側
の部分から傾斜部に至る個所が変形しやすい。そ
の変形は、前記内周側の部分に設ける補強板が反
り、その外周側にフロントシエル内面との間に隙
間があるとき、顕著である。補強板の反りは、補
強板をプレス加工で製作するため、回避しにくい
問題である。
この考案は、以上の検討結果を考慮してなされ
たものであり、無効ストロークを減少することが
できる改良技術を提供することを目的とするもの
である。
(考案の概要) この考案では、従来、補強板を軸線に直交する
内周側の部分にのみ設けていたのに対し、補強板
を内周側から外周の傾斜部にまでわたるように設
け、しかも、軸線方向に収縮するような変形力を
フロントシエルに与えるようにして補強板を固定
している。そのため、補強板による補強作用を有
効にし、前記した無効ストロークを小さくするこ
とができる。
また、変形力を与える手段として、補強板の外
周縁側をフロントシエルの内面に当接させる一
方、補強板の内周側を取付けボルトにより圧接し
た構成とし、板の傾斜のちがいを利用するように
しているので、補強板の形状および構造が非常に
簡単である。
(実施例) 第1図は、この考案を負圧式のものに適用した
実施例を示す図である。
負圧式倍力装置10は、ハウジングをなす本体
20と、本体20の後ろ側一面から突き出た筒部
60とを有する。本体20は、コツプ状のフロン
トシエル22と皿状のリアシエル24とを結合し
て形成されている。その結合部にダイアフラム2
6の外周部26aがはさみ込み支持され、他方の
内周部26bはピストン28の外周に支持し固定
されている。したがつて、本体20の内部はピス
トン28とダイヤフラム26とによつて二つの室
30,32に区画されている。前方の室30が負
圧室、後方の室32が変圧室である。両室30,
32は、たとえばブレーキ非作動時には、ピスト
ン28に設けた孔34,36を通して互いに連通
しており、両方ともに外部負圧源による負圧に保
持されている。しかし、ブレーキ作動時、筒部6
0の内部に配置した弁装置38が、オペレーテイ
ングロツド40に連動して作動し、それら両室3
0,32を互いに隔離する。それにより、前方の
負圧室30が依然として負圧に保持されたままで
あるのに対し、後方の変圧室32はフイルタ42
を通して流入する大気によつて大気圧に保持され
る。このような両室30,32間の差圧に基づく
力が、ペダル踏力にプラスして出力軸44側に加
わる。
以上のような負圧式倍力装置10は、フロント
シエル22の前面にマスタシリンダを取り付け、
倍力装置10自体はリアシエル24の後面をトー
ボード等に当てて車体に取り付けられる。符号7
0がマスタシリンダの取付け用のボルトであり、
80が車体への取付け用のボルトである。したが
つて、取付けスペースを小さくするため、ハウジ
ング20の軸線方向の厚さ、およびハウジング2
0の前面から筒部60の後面までの長さ、したが
つて、倍力装置単品としての軸線方向の長さをで
きるだけ小さくすることが望まれる。それに応え
るため、ここでは次のような工夫をしている。工
夫の一つは、ピストン28の前面部分に凹部46
を設け、その凹部46の中に、予負荷ばね48の
後側支持部を受け入れ、しかもフロントシエル2
2の中央の筒部分22aを逃がすようにした点で
ある。また、もう一つは、筒部60の内部構造、
すなわち、外側のカバーであるブーツ50の内側
の筒を、金属製の外筒52とプラスチツク製の内
筒54との二重構造とし、内外筒の間の空間56
をエア通路に利用した点である。空間56をエア
通路にしたことから、ピストン28を案内する案
内部材58を別のエア通路である孔36よりも前
に配置することができ、ピストン28自体の長さ
を短縮することができる。前部空間56および孔
36をキー59の挿入孔に利用していることも、
ピストン長を短縮することを助けている。
工夫のさらに一つは、フロントシエル22の前
面部分をできるだけ平坦にした点である。コツプ
状のフロントシエル22には、マスタシリンダを
受け入れる中央の筒部分22aと、マスタシリン
ダの取付け面であつて、軸線方向に直交する平坦
部22bと、内周から外周に向かうにつれて後ろ
側に傾斜した傾斜部22cと、外周の筒部分22
dとがある。こうしたフロントシエル22は、そ
の内周から外周にかけて、第1の屈曲部221、
第2の屈曲部222、および第3の屈曲部223
と三つの屈曲部を形成している。第1および第3
の各屈曲部221,223の曲がりが大きいのに
対し、マスタシリンダの取付け面22bから傾斜
部22cに至る間の第2の屈曲部222のそれは
小さく、それによつて、フロントシエル22の前
面部分の平坦化が図られている。しかも、それに
加えて軽量化のためのシエル自体の厚さが薄くな
つているので、フロントシエル22が前述したよ
うに前方にふくらむというおそれが大きい。そこ
で、フロントシエル22の内面に配置する補強板
100の重要性も増す。
補強板100は、フロントシエル22の前面部
分を補強するためのものであつて、ここでは、そ
の厚さをフロントシエル22よりも厚くし、充分
な機械的強度をもたせている。補強板100は、
中央に孔101を有し、全体としてリング型であ
る。また、補強板100は内外周に同方向に向い
たフランジ100a,100dを有し、それらの
両フランジ間に平坦部100bと傾斜部100c
とがある。平坦部100bはシエル側の平坦部2
2bと同じく軸線に直交している一方、傾斜部1
00cはシエル側の傾斜部22cと同じ方向に傾
斜している。しかし、補強板100の傾斜部10
0cの傾斜は、シエル側の傾斜部22cに比べて
小さい。第2図は、補強板100をフロントシエ
ル22の内面に取り付け固定する前の状態を示す
部分図である。外部からの力が加わらないとき、
補強板100は、外周側のフランジ100dの部
分をシエル側の傾斜部22cの内面に当ててはい
るが、平坦部100bはシエル側の平坦部22b
の内面から距離Δだけ離れるようになつている。
したがつて、補強板100は、取付けボルト70
の頭部70aをシエル側に取り付け固定する際、
前記傾斜差に基づく変形力を与えることになる。
その変形力は既に述べたブレーキ反力とは反対方
向の力であり、そのため、ブレーキの無効ストロ
ークを減少するような作用を生じる。
なお、補強板100として、傾斜部100cの
部分にシエル側の傾斜部22cに突き出た突起を
設けるようにすることもできる。しかし、補強板
100は全体が皿ばねに似た単純な形状であり、
それ自体はプレス加工等によつて容易に得ること
ができる。
また、この考案は、真空圧と大気圧との差圧を
倍力に利用した負圧式のもののみならず、大気圧
と正圧との差圧を利用したものなど、他の気圧式
倍力装置にも適用することができる。
(考案の効果) この考案によれば、補強板100の変形力を利
用して、フロントシエル22に予めマスタシリン
ダ側からの反力に対抗するような力を加えるよう
にしているので、反力の影響による無効ストロー
クを低減することができる。しかもまた、その手
段は補強板100の形状を変えるという簡単なも
のであり、容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用して得た倍力装置の一
実施例を示す断面図、第2図はその一部を示す部
分図である。 10……負圧式倍力装置、20……本体、22
……フロントシエル、22b……平坦部、22c
……傾斜部、24……リアシエル、100……補
強板、100b……平坦部、100c……傾斜
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マスタシリンダ取付け側閉鎖端部がマスタシリ
    ンダ側とは反対側に傾斜した傾斜部を有するコツ
    プ状のフロントシエルと、車体取付け側の皿状の
    リアシエルとを、互いに結合して形成し、さら
    に、フロントシエルの閉鎖端部の内部側に補強板
    を設けた気圧式倍力装置の本体において、前記補
    強板にフロントシエルの傾斜部と同方向に小さく
    傾斜した傾斜部を設け、しかも、その傾斜部を設
    けた補強板の外周縁側をフロントシエルの内面に
    当接させる一方、補強板の内周側を取付けボルト
    により圧接した構成とし、両傾斜部の傾斜差に基
    づく変形力を作用させて補強板を固定した気圧式
    倍力装置の本体。
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JP5946351B2 (ja) * 2012-07-26 2016-07-06 ダイハツ工業株式会社 電動負圧ポンプ搭載車

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