JPH0445775Y2 - - Google Patents

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JPH0445775Y2
JPH0445775Y2 JP1986043165U JP4316586U JPH0445775Y2 JP H0445775 Y2 JPH0445775 Y2 JP H0445775Y2 JP 1986043165 U JP1986043165 U JP 1986043165U JP 4316586 U JP4316586 U JP 4316586U JP H0445775 Y2 JPH0445775 Y2 JP H0445775Y2
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JP
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press
workpiece
holding member
ball joint
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は一直線方向において互いに押圧される
ことにより係止部材を介して離脱不能に連結され
る形式の第一ワークと第二ワークとを連結するた
めの連結装置に係り、特に両ワークが離脱不能に
連結されたか否かを確認する機能を備えた連結装
置に関するものである。
従来技術 一直線方向において互いに押圧されることによ
り係止部材を介して離脱不能に連結される形式の
第一ワークと第二ワークとを連結するための装置
として、(a)その一直線上において前記第一ワーク
をその一直線方向の相対移動不能に保持する保持
部材と、(b)その一直線上においてその保持部位に
対して相対的に接近離間可能に設けられた押圧部
材と、(c)それ等保持部材と押圧部材とを相対的に
接近離間駆動する駆動手段とを備え、前記第二ワ
ークを前記一直線上に配置して前記保持部材と前
記押圧部材とを接近駆動することによりその第二
ワークと前記第一ワークとを押圧して連結するよ
うになつているものがある。例えば、シヤフトを
ボールジヨイントの取付穴内に圧入して固定する
場合には、シヤフトの外周面および取付穴の内周
面にそれぞれ設けられた環状溝に跨つてスナツプ
リングを配設するなどして、シヤフトとボールジ
ヨイントとを離脱不能に連結するようになつてい
るのが普通であるが、これ等のシヤフトとボール
ジヨイントとを連結結合するに際しては、何れか
一方を保持部材により圧入方向の相対移動不能に
保持させるとともに、他方をその保持部材と押圧
部材との間に配置して、それ等両部材を接近駆動
することにより押圧して圧入するのである。
ところで、このような形式の第一ワークと第二
ワークとを連結した場合には、両ワークが離脱不
能に連結されているか否か、例えば上例の場合に
はスナツプリングが正常に配設されているか否か
等を点検する必要がある。このため、従来は、連
結装置による連結後、別の確認装置等により両ワ
ークを離脱方向に引つ張るなどして点検を行つて
いた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このように別工程で点検を行う
と、工程数が増えて製品の生産性が低下するとと
もに、点検忘れ等により連結不良の製品が発生す
る原因となつていた。また、連結不良の製品につ
いては再び連結工程まで送り返す必要があり、作
業が煩雑になるという不都合もあつた。
問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するために為された
ものであり、その要旨とするところは、前記(a)保
持部材と、(b)押圧部材と、(c)駆動手段とを備え、
第二ワークを一直線上に配置してそれ等保持部材
と押圧部材とを接近駆動することにより、その第
二ワークと保持部材に保持された第一ワークとを
押圧して連結する連結装置において、前記保持部
材と前記押圧部材とが離間駆動される際に前記第
二ワークに係合させられることにより、その第二
ワークが前記第一ワークに離脱不能に連結されて
いる時にはそれ等保持部材と押圧部材との離間を
阻止し、その第二ワークがその第一ワークに離脱
不能に連結されていない時にはその第二ワークを
その押圧部材と共にその保持部材から離間させる
係合部材をその押圧部材に設けるとともに、その
係合部材によりそれ等保持部材と押圧部材との離
間が阻止されたか否かを検出する検出手段を設
け、前記両ワークの連結状態を確認するようにし
たことにある。
作 用 このような連結装置においては、保持部材と押
圧部材とが接近駆動されることにより第一ワーク
と第二ワークとが押圧されて連結された後、それ
等保持部材と押圧部材とが離間駆動される際に、
その押圧部材に設けられた係合部材が第二ワーク
に係合させられ、両ワークが正常に連結されてい
る場合には保持部材と押圧部材との離間が阻止さ
れる一方、連結不良の場合には第二ワークが第一
ワークから離脱して押圧部材と共に保持部材から
離間させられる。そして、係合部材と第二ワーク
との係合により保持部材と押圧部材との離間が阻
止されたか否かが検出手段によつて検出され、両
部材の離間が阻止されたことが検出されれば連結
状態は正常であり、両部材の離間が阻止され得な
いことが検出されれば連結状態は異常であると確
認される。
考案の効果 このように、本考案の連結装置によれば、保持
部材と押圧部材とが接近駆動されることにより両
ワークが連結され、それ等保持部材と押圧部材と
が離間駆動される際に両ワークの連結状態が確認
されるようになつているため、従来のように別工
程で連結状態を確認する場合に比較して工程数が
減少し、製品の生産性が向上する。また、保持部
材と押圧部材との間における一連の接近離間動作
の過程で連結状態の確認が行われるため、製品の
点検忘れ等が全く解消して高い信頼性が得られる
とともに、不良品についてはその場で再度連結作
業を行うことが可能となり、煩わしい返送作業等
が解消する。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
先ず、第1図は本実施例の連結装置の一部を切
り欠いた正面図であり、第2図は第1図における
−断面図である。これ等の図において、10
および12はそれぞれ図示しないフレームに取り
付けられた一対のプレートで、互いに平行な状態
で略鉛直方向に垂下した姿勢で図示しない位置決
め手段により揺動不能とされている。両プレート
10,12の下端部には、正面側が開口とされた
矩形の函体14がボルト16によつて取り付けら
れている。この函体14は、一対の側板18、上
板20、下板22および後板24を溶接接合する
ことによつて形成されており、一対の側板18に
おいてプレート10,12に固定されている。
上板20上には駆動手段としての圧入シリンダ
26が上下方向に配設されており、その出力ロツ
ド28が下方に向かつて突出し、引込み駆動され
るようになつている。出力ロツド28の先端には
押圧部材としての圧入ヘツド30が螺合され、出
力ロツド28と共に一直線方向すなわち上下方向
に往復駆動される。圧入ヘツド30には、第4図
から明らかなように、その正面に上下方向に沿つ
て断面U字形状の挿入溝32が形成され、その挿
入溝32内にワークが挿入され得るようになつて
いるとともに、下端面にはU字形状の圧入チツプ
34が固定されている。また、圧入ヘツド30の
左右両側面には、それぞれ取付ブロツク36に溶
接固定された一対の長手状のフツク38がボルト
40によつて固定されている。フツク38は圧入
ヘツド30よりも下方側に延び出し、その先端面
には係合部材としての当て金42が内側に向かつ
て突き出す状態で固定されている。なお、この圧
入ヘツド30は、後板24に固設されたガイドブ
ロツク44に案内されつつ上下方向に駆動される
ようになつている。
前記下板22には、第5図にも示されているよ
うに、正面側からワーク挿入用の切欠46が形成
されており、その切欠46の上端開口部には、前
記出力ロツド28の軸心上に円筒計状の圧入治具
48が固設されている。圧入治具48は保持部材
を成すもので、その正面側には上記切欠46と対
応する位置にワーク挿入用の開口50が設けられ
ている。また、この圧入治具48の左右両側部に
は、前記当て金42に対応する位置にそれぞれ切
欠52が形成され、圧入ヘツド30が下降端位置
まで駆動された時における当て金42との干渉が
防止されている。
上記圧入治具48には、第一ワークとしてのシ
ヤフト54が正面側から挿入されてセツトされ
る。シヤフト54の先端近傍には小径部が設けら
れ、その小径部の軸方向両端に形成された段部が
圧入治具48の上下方向の両端開口縁部に係合さ
せられることにより、シヤフト54は軸方向すな
わち上下方向の相対移動不能に保持される。そし
て、このシヤフト54の先端部には第二ワークと
してのボールジヨイント56が圧入固定される。
ボールジヨイント56の端面58には嵌合穴が形
成されており、この嵌合穴内にシヤフト54の先
端部が圧入され、且つシヤフト54の外周面に配
設されたスナツプリング60が嵌合穴内に形成さ
れた環状溝に嵌め込まれることにより、シヤフト
54とボールジヨイント56とは軸方向の離脱不
能に連結される。上記スナツプリング60は係止
部材に相当する。
本実施例の連結装置は、かかるシヤフト54と
ボールジヨイント56とを連結するための装置で
あり、先ず、第1図において中心線の左側に示さ
れているように、前記圧入ヘツド30が上昇端位
置に保持された状態、すなわち圧入ヘツド30と
圧入治具48とが離間させられた状態において、
ボールジヨイント56の嵌合穴内に先端部が僅か
に嵌め入れられた状態のシヤフト54を圧入治具
48にセツトする。この時、ボールジヨイント5
6は、第1図において上方に突き出す軸部が圧入
ヘツド30の挿入溝32内に挿入されることによ
り、その軸心が略上下方向に向かう姿勢でシヤフ
ト54の先端上に保持される。そして、この状態
で圧入ヘツド30が圧入治具48に接近する下方
へ向かつて駆動されると、その圧入ヘツド30の
先端に設けられた圧入チツプ34がボールジヨイ
ント56の段部62に当接させられ、更に圧入ヘ
ツド30が第1図において中心線の右側に示され
ている下降端位置まで下降させられることによ
り、シヤフト54とボールジヨイント56とは離
脱不能に圧入固定される。
また、このようにしてシヤフト54とボールジ
ヨイント56とが圧入された後、圧入ヘツド30
が上昇させられると、フツク38の先端に設けら
れた当て金42がボールジヨイント56の端面5
8に当接する。このため、そのボールジヨイント
56がシヤフト54に離脱不能に連結されている
場合には、圧入ヘツド30のそれ以上の上昇は阻
止されるが、ボールジヨイント56とシヤフト5
4との連結が不良の場合、すなわちスナツプリン
グ60の付け忘れやセツト不良等により離脱不能
に連結されていない場合には、圧入シリンダ26
の駆動力によりボールジヨイント56はシヤフト
54から離脱させられ、圧入ヘツド30と共に上
昇させられる。上記当て金42は、このように圧
入ヘツド30の上昇過程においてボールジヨイン
ト56に当接させられるように、フツク38およ
び取付ブロツク36を介して圧入ヘツド30に位
置固定に取り付けられているのである。
一方、前記圧入シリンダ26には、その出力ロ
ツド28と共に上下方向に駆動されるシヤフト6
4が上方に突き出す状態で設けられ、そのシヤフ
ト64の先端には連結板66を介して移動ロツド
68が取り付けられている。移動ロツド68は、
第2図および第6図から明らかなように、圧入シ
リンダ26の上端部に固設されたブラケツト70
によりシヤフト64と平行な方向の移動可能に配
設されており、その移動ロツド68には3個のド
グ72,74および76が軸方向に離間した所定
の位置に取り付けられている。ドグ72は、第1
図および第3図に示されているように、ブラケツ
ト78を介して前記プレート12に取り付けられ
たリミツトスイツチLS1を作動させることによ
り、前記圧入ヘツド30が上昇端位置に達したこ
とを検出するものであり、ドグ76は同じくブラ
ケツト78に取り付けられたリミツトスイツチ
LS3を作動させることにより、圧入ヘツド30
が下降端位置に達したことを検出するものであ
る。また、ドグ74は、ブラケツト80を介して
前記プレート10に取り付けられたリミツトスイ
ツチLS2を作動させることにより、前記当て金
42がボールジヨイント56に当接する位置に圧
入ヘツド30が達したことを検出するものであ
る。なお、このリミツトスイツチLS2は、ドグ
74が上昇する過程において係合させられた場合
にのみ作動させられるタイプのもので、且つ当て
金42とボールジヨイント56との当接により圧
入ヘツド30の移動が停止させられた場合には、
ドグ74との係合により作動状態が継続する位置
に配置されている。
また、前記後板24の後方には、第2図、第7
図および第8図に明らかに示されているように、
払出装置82が配設されている。払出装置82
は、後板24の背面に一対の取付ブロツク84を
介して固設されたプレート86上に配置されてお
り、そのプレート86に取り付けられた払出シリ
ンダ88と、その払出シリンダ88の出力ロツド
90に螺合された払出ブロツク92とを備えてい
る。払出シリンダ88は連結装置の前後方向すな
わち第2図における左右方向に配置されており、
払出ブロツク92は後板24に形成された切欠9
4から連結装置の正面側に突き出されるようにな
つている。
プレート86にはまたブロツク96が固設さ
れ、ガイドロツド98を上記払出ブロツク92の
移動方向と平行な方向の移動可能に保持してい
る。このガイドロツド98は連結板100を介し
て払出ブロツク92に連結されており、これによ
り、払出ブロツク92はガイドロツド98に案内
されつつ払出シリンダ88によつて往復駆動され
る。そして、その前進時に払出ブロツク92の先
端部に回転可能に配設されたローラ102がシヤ
フト54に連結固定されたボールベアリング56
の後部に当接させられ、そのローラ102が第2
図において一点鎖線で示されている払出位置まで
前進させられることにより、ボールベアリング5
6はシヤフト54と共に同図において二点鎖線で
示されているように払い出される。
上記ガイドロツド98にはドグ104が取り付
けられ、ブラケツト106を介して後板24に配
設されたリミツトスイツチLS4を作動させるよ
うになつている。このリミツトスイツチLS4は、
払出ブロツク92が上記払出位置まで前進させら
れたことを検出するものである。
そして、以上のように構成された連結装置は、
例えば第9図に示されている制御回路に従つて作
動させられる。この図においてCR1〜CR8はリ
レー、TR1はタイマ、MV1およびMV2は電
磁弁である。電磁弁MV1,MV2はそれぞれ圧
入シリンダ26、払出シリンダ88に供給する圧
力エアの向きを切り換えるもので、通常は両シリ
ンダ26,88の出力ロツド28,90は引き込
まれた状態に保持されるが、電磁弁MV1,MV
2がON状態になると出力ロツド28,90はそ
れぞれ突き出される。また、PB1は連結装置を
作動させるための起動押釦で、PB2は警報ブザ
ーBZを停止させるための解除押釦である。これ
等の押釦PB1およびPB2は、何れも自動復帰型
のものである。
以下、本実施例の作動を第10図のタイムチヤ
ートを参照しつつ説明する。
先ず、電磁弁MV1およびMV2が共にOFF状
態で両シリンダ26,88の出力ロツド28,9
0が引き込まれた状態において、シヤフト54お
よびボールジヨイント56を同時にセツトする。
そして、起動押釦PB1が押込み操作されると、
以後、連結装置は第9図の制御回路に従つて作動
させられ、電磁弁MV1がON状態とされるのに
伴つて圧入シリンダ26の出力ロツド28が突き
出されることにより、圧入ヘツド30が下降させ
られる。第10図の時間t0は、この時の状態であ
る。
この圧入ヘツド30の下降過程において、先端
の圧入チツプ34がボールジヨイント56の段部
62に当接させられ、ボールジヨイント56が圧
入シリンダ26の駆動力に従つて圧入ヘツド30
と共に下降させられることにより、そのボールジ
ヨイント56の嵌合穴内にシヤフト54の先端部
が圧入される。そして、圧入ヘツド30が下降端
位置まで下降させられると、ボールジヨイント5
6の嵌合穴内にシヤフト54の先端部が完全に圧
入され、且つスナツプリング60により両者は離
脱不能に連結されるとともに、リミツトスイツチ
LS3が作動させられて電磁弁MV1がOFF状態
とされることにより、圧入ヘツド30は上昇させ
られる。第10図の時間t1は、この時の状態であ
る。
このようにして圧入ヘツド30が上昇させられ
ると、フツク38の先端に設けられた当て金42
がボールジヨイント56の端面58に当接させら
れるとともに、リミツトスイツチLS2が作動さ
せられる。これにより、タイマTR1が計時を開
始する。第10図の時間t2は、この時の状態であ
る。
ここで、ボールジヨイント56とシヤフト54
とが正常に連結されている場合、すなわちボール
ジヨイント56とシヤフト54とがスナツプリン
グ60により離脱不能に連結されている場合に
は、そのシヤフト54が圧入治具48により上下
方向の移動不能に保持されているところから、圧
入シリンダ26の駆動力に抗して圧入ヘツド30
のそれ以上の上昇は阻止される。このため、リミ
ツトスイツチLS2は作動状態に保持され、タイ
マTR1は計時を継続して予め定められた一定時
間、例えば1.5秒程度に達すると、電磁弁MV1
が再びON状態とされて圧入ヘツド30が下降さ
せられるとともに、リミツトスイツチLS2の作
動が解除されてタイマTR1がリセツトされる。
第10図の時間t4は、この時の状態である。
これに対し、例えばスナツプリング60の付け
忘れ等によりボールジヨイント56とシヤフト5
4とが離脱不能に連結されていない場合には、そ
のボールジヨイント56は圧入シリンダ26の駆
動力に従つてシヤフト54から離脱し、圧入ヘツ
ド30と共に上昇させられる。このため、リミツ
トスイツチLS2の作動は直ちに解除され、タイ
マTR1がリセツトされて電磁弁MV1はOFF状
態に保持される。そして、圧入ヘツド30が上昇
端位置まで上昇させられてリミツトスイツチLS
1が作動させられ、警報ブザーBZが警報音を発
することにより、作業者に連結不良であることが
知らされる。第10図の時間t3はこの時の状態で
あり、解除押釦PB2が押込み操作されることに
より警報音は停止する。
以上の説明から明らかなように、本実施例で
は、上記リミツトスイツチLS1,LS2、タイマ
TR1等により、圧入ヘツド30と圧入治具48
との離間が阻止されたか否かを検出する検出手段
が構成されている。なお、タイマTR1の上記一
定時間は圧入ヘツド30の上昇が阻止されたこと
を確認し得る時間であればよく、連結状態の異常
時に圧入ヘツド30が上昇端位置に達する時間t3
よりも早い時間に電磁弁MV1を作動させるよう
に、比較的短い時間に設定することも可能であ
る。
ボールジヨイント56とシヤフト54との連結
状態が正常で電磁弁MV1がON状態とされ、圧
入ヘツド30が下降端位置まで下降させられてリ
ミツトスイツチLS3が再び作動させられると、
電磁弁MV1がOFF状態とされて圧入ヘツド30
が上昇させられるとともに、電磁弁MV2がON
状態とされて払出ブロツク92が払出シリンダ8
8により前進させられる。第10図の時間t5は、
この時の状態である。
そして、払出ブロツク92が前進させられるこ
とにより、ボールジヨイント56がシヤフト54
と共に装置の前方へ押し出される。払出ブロツク
92の前進速度および圧入ヘツト30の上昇速度
は、圧入ヘツド30と共に上昇する当て金42と
ボールジヨイント56とが干渉することのない速
度に設定されており、圧入ヘツド30が上昇端位
置に達した後払出ブロツク92が払出位置まで前
進させられることにより、ボールジヨイント56
がシヤフト54と共に完全に払い出される。第1
0図の時間t6は圧入ヘツド30が上昇位置に達し
た時の状態であり、時間t7は払出ブロツク92が
払出位置に達した時の状態である。なお、圧入ヘ
ツド30が上昇端位置に達する時間t6よりも早い
時間に払出ブロツク92が払出位置に達するよう
にしても差支えない。
払出ブロツク92が払出位置に達してリミツト
スイツチLS4が作動させられることにより、電
磁弁MV2はOFF状態とされ、払出ブロツク92
は払出シリンダ88により後退させられる。これ
により、一連の圧入動作は終了する。
このように、本実施例の連結装置は、圧入ヘツ
ド30が下降端位置まで下降させられることによ
りシヤフト54とボールジヨイント56とが連結
され、その後圧入ヘツド30が上昇させられる過
程においてそれ等シヤフト54とボールジヨイン
ト56との連結状態が正常か否かが確認されるよ
うになつているため、従来のように別工程で連結
状態を確認する場合に比較して工程数が減少し、
製品の生産性が向上する。特に、本実施例では、
連結状態が正常な場合には引き続いて圧入ヘツド
30が駆動され、払出装置82によりシヤフト5
4に連結されたボールジヨイント56を自動的に
払い出すようになつているため、確認工程を含め
た一連の連結工程に要するサイクルタイムが大幅
に短縮されるとともに、作業者の負担が軽減され
る。
また、圧入ヘツド30の一連の下降、上昇動作
の過程で連結状態の確認が行われるため、製品の
点検忘れ等が全く解消して高い信頼性が得られる
とともに、不良品についてはその場で再度連結作
業を行うことが可能となり、煩わしい返送作業等
が解消する、しかも、連結状態が異常な場合には
警報音を発して作業者に知らせるようになつてい
るため、作業者による監視が不要なのである。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明したが、本考案の他の態様で実施すること
もできる。
例えば、前記実施例の検出手段は、タイマTR
1の計時により連結状態が正常であること、すな
わち圧入ヘツド30の上昇が阻止されたことを検
出する一方、リミツトスイツチLS1の作動によ
り連結状態が異常であることを検出するようにな
つているが、圧入ヘツド30の上昇が阻止された
か否かを検出する上においては、少なくとも正常
時または異常時の何れか一方を検出できれば良い
のである。
また、前記実施例では圧入シリンダ26と圧入
治具48とが相対移動不能に配設されているが、
当て金42がボールジヨイント56に当接させら
れて一定の引張り応力が作用させられた場合に、
その等圧入シリンダ26と圧入治具48とが一定
寸法だけ相対的に接近させられるように配設し、
その相対移動に基づいて圧入ヘツド30の上昇が
阻止されたか否かを検出する検出手段を設けるな
ど、他の種々の態様の検出手段を採用することが
できる。
さらに、前記実施例では連結状態の異常時に警
報音が発せられるようになつているが、警報ラン
プ等の他の警報手段を用いても良いことは勿論、
単に連結装置の作動を停止させるだけでも差支え
ない。また、正常時には払出装置82によりボー
ルジヨイント56等を自動的に払い出すようにな
つているが、そのような払出装置82を設けるこ
となく、作業者が手作業で取り出すようにしても
差支えない。
また、前記実施例の連結装置は第9図に示され
ている制御回路に従つて作動させられるようにな
つているが、所謂マイクロコンピユータによるソ
フトウエアによつて制御するなど、他の制御手段
を採用することもできる。
また、前記実施例では押圧部材としての圧入ヘ
ツド30が保持部材としての圧入治具48に対し
て接近離間駆動されるようになつているが、圧入
治具48を駆動するようにしても差支えない。ま
た、保持部材として油圧等によりワークを把持し
するチヤツク等を用いることもできる。
さらに、前記実施例ではシヤフト54とボール
ジヨイント56とを予め僅かに嵌合した状態で圧
入治具48にセツトするようになつているが、シ
ヤフト54を圧入治具48にセツトした後その上
にボールジヨイント56を載置するようにしても
良いことは勿論、ボールジヨイント56について
は圧入ヘツド30にセツトすることも可能であ
る。その場合には、シヤフト54とボールジヨイ
ント56とを連結した後圧入ヘツド30が上昇さ
せられる際に、ボールジヨイント56が圧入ヘツ
ド30に対して相対移動できるように配設するこ
ととなる。
また、前記実施例では駆動手段として圧入シリ
ンダ26が用いられているが、モータによつてボ
ールネジを回転させることにより圧入ヘツド30
を駆動するものなど、他の駆動手段を採用するこ
ともできる。
また、前記実施例ではシヤフト54とボールジ
ヨイント56とを圧入固定する連結装置について
説明したが、少なくとも一直線方向において互い
に押圧されることによりスナツプリング等の係止
部材を介して離脱不能に連結される形式の第一ワ
ークと第二ワークとを連結するための装置であれ
ば、他の連結装置にも本考案は同様に適用され得
る。
その他一々例示はしないが、本考案はその精神
を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々
の変更、改良を加えた態様で実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である連結装置の一
部を切り欠いた正面図である。第2図は第1図に
おける−断面図である。第3図は第1図にお
ける−断面図である。第4図は第1図におけ
る−断面図である。第5図は第1図における
−断面図である。第6図は第2図における
矢視図である。第7図は第2図における矢視図
である。第8図は第2図における矢視図であ
る。第9図は第1図の連結装置の制御回路図であ
る。第10図は第1図の連結装置の作動を説明す
るタイムチヤートである。 26……圧入シリンダ(駆動手段)、30……
圧入ヘツド(押圧部材)、42……当て金(係合
部材)、48……圧入治具(保持部材)、54……
シヤフト(第一ワーク)、56……ボールジヨイ
ント(第二ワーク)、60……スナツプリング
(係止部材)、LS1,LS2……リミツトスイツ
チ、TR1……タイマ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一直線方向において互いに押圧されることによ
    り係止部材を介して離脱不能に連結される形式の
    第一ワークと第二ワークとを連結するために、該
    一直線上において前記第一ワークを該一直線方向
    の相対移動不能に保持する保持部材と、該一直線
    上において該保持部材に対して相対的に接近離間
    可能に設けられた押圧部材と、それ等保持部材と
    押圧部材とを相対的に接近離間駆動する駆動手段
    とを備え、前記第二ワークを前記一直線上に配置
    して前記保持部材と前記押圧部材とを接近駆動す
    ることにより該第二ワークと前記第一ワークとを
    押圧して連結する連結装置において、 前記保持部材と前記押圧部材とが離間駆動され
    る際に前記第二ワークに係合させられることによ
    り、該第二ワークが前記第一ワークに離脱不能に
    連結されている時にはそれ等保持部材と押圧部材
    との離間を阻止し、該第二ワークが該第一ワーク
    に離脱不能に連結されていない時には該第二ワー
    クを該押圧部材と共に該保持部材から離間させる
    係合部材を該押圧部材に設けるとともに、該係合
    部材により該保持部材と該押圧部材との離間が阻
    止されたか否かを検出する検出手段を設け、前記
    両ワークの連結状態を確認するようにしたことを
    特徴とする連結装置。
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