JPH0445738A - まぐろ類の凍結法並びにその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はまくろ漁船および陸上における低温ブライン浸
漬式のまくる類の凍結法並びにその装置に関するもので
ある。

「従来の技術」 従来のまぐろ漁船および陸上におけるまぐろ類のブライ
ン浸漬式凍結方法並びに装置には、ブラインとして食品
添加物である塩化カルシウムの約３０−ｔ％水溶液（比
重約１．３）を用い−４５〜−４０°Ｃに冷却してブラ
インタンク中に収容し、まぐろ類の魚体を直接浸漬する
が、そのままでは魚体の一部分が浮上するため、該浮上
を拘束する手段として、押え具で水平に沈めたり、魚体
の一部におもりを付けて魚体を沈める方法か、該低温ブ
ラインを気中に尾吊りしたまくる頻に直接散布するもの
がある。

「発明が解決しようとする課題」 従来のまぐろ類を低温ブライン中に直接浸漬して凍結を
行うものでは、押え具で魚体を沈めるものも、おもりを
付設する場合にもおもりの付設位置、おもりの重量等の
おもりの付設要領が一定しなかったから、まくる類はブ
ライン液面に水平や斜めになって沈むため、沈む状態が
一定せず、次々に多数のまぐろ類を浸漬する場合は液面
の広いブラインタンクを必要とし、据付は面積を広く要
するという欠点があり、またおもりを付設しないで押え
具により浮力を拘束するもでは、次々と多数のまぐろ類
を浸漬する場合に、ブラインタンクの液面の広さにより
一度に多数のまぐろ類を浸漬できないので、何度にも分
けて押え具により浮力を拘束して浸漬を行うから、次第
に押え具による拘束力が増大し、押え具による拘束力以
上のまぐろ類はブラインタンクに浸漬できないという荷
役上の面倒な問題がある。さらに、ブライン浸漬凍結に
おいては、魚体表面のブライン流速を速くすることによ
り凍結時間の短縮化が可能となるが、従来の液面の広い
ブラインタンクでは、凍結時間を短縮する目的でブライ
ン流速を速くするには容量の大きいブラインポンプやア
ジテータが必要となり、これらが熱発生源となって冷凍
装置の容量を必要以上に大きくさせるという欠点がある
。

また気中に尾吊りしたまぐろ類に低温ブラインを直接散
布するものでは、凍結室の天井に設けたフックに大重量
の魚体を吊荷する煩雑な作業を必要とし、その上散布ブ
ラインにはロスがあり、ブライン吹出口における吹出圧
力を確保するためにブラインポンプの容量を大きくする
必要がある等の欠点がある。

本発明はブラインタンク中央部上面のまぐろ類出入孔よ
りまぐろ類を該タンクの低温ブライン中に頭を下にした
垂直状態で浸漬することができ、低温ブラインを下向流
または上向流として循環し、該まぐろ類が垂直状態のま
まで整然と浸漬凍結し得る、前記諸欠点を除去したまぐ
ろ類の凍結法並びにその装置を提供することを目的とす
る。

「課題を解決するための手段」 前記目的を達成するために、本発明はブラインタンクの
底部を中央部が高くなった錐体とし、二つ割りにしたお
もりのそれぞれ上端のフックをまぐろ類の鰓蓋または鰓
蓋の切欠部の一定位置に掛け、それぞれの下端を連続し
た細紐をまぐろ類の口部に通しておもりを付設し、該お
もりを付設したまぐろ類をブラインタンクの中央部上面
に設けたまぐろ類出入孔からブラインタンクの低温ブラ
イン中に浸漬し、該まぐろ類出入孔の周囲にブライン供
給孔またはブライン戻り孔、ブラインタンクの下部周囲
にブライン液面 ブライン供給孔とブライン戻り孔とにブライン冷却器と
ブラインポンプとを介在し、該まぐろ類出入孔からブラ
インタンクの低温ブライン中に頭部を下にして垂直状に
浸漬されたまぐろ類の魚体に沿ってブライン冷却器から
の低温ブラインを下向流または上向流として循環するよ
うにしたものである。

「作用」 ブラインタンクｌの底部に該タンク１中央部が凸状とな
った錐体１０を成形し、まぐろ類の魚体１１の鰓蓋また
は鰓蓋の切欠部１３にそれぞれ上端のフック２２を掛け
、それぞれ下端の環２３を連結する細紐２４をまぐろ類
の魚体１１の口部１４に通すようにした二つ割りのおも
り２１．２１を付設したから、ブラインタンクｌ中央部
上面に開口したまぐろ類出入孔２より、該おもり２１．
２１を付設した多数のまぐろ類の魚体１１を頭部１２を
下にして逐次ブラインタンク１の低温ブライン３中に浸
漬すると、まぐろ類の魚体１１は頭部１２を下にした垂
直状態となって沈み、該頭部１２はブラインタンク１の
底部中央部の錐体１０の頂部１５近傍に当接し、順次ま
ぐろ類の魚体１１は頭部１２を錐体１０のタンク側方が
低下した傾斜面１６に沿わせ、垂直状態を維持したまま
、低部即ちタンクｌの側方方向に移動し、ブラインタン
ク１中に浸漬された多数のまぐろ類の魚体１１は整然と
頭を下にした垂直状態で浸漬凍結が可能となる。

また、まぐろ類の魚体１１の頭部１２に付設するおもり
２１．２１は該魚体１１の鰓蓋または鰓蓋切欠部１３に
同一要領で一定位置に装着することができ、まぐろ類の
魚体１１はブライン中で常に垂直状態を維持し得るもの
である。

さらに、まぐろ類出入孔２からブラインタンク１の低温
ブライン３中に頭部１２を下にして垂直状に浸漬された
まぐろ類の魚体１１に沿ってブライン冷却器からの低温
供給ブライン１７を下向流また上向流として循環するか
ら、該ブラインの流れをスムーズにすることができる。

「実施例」 今、ここに本発明実施の一例を示した添付図面について
詳説する。

第１図はブラインタンクの概略を示す断面図で、第２図
はおもりの斜視図であり、第３図はおもり装着時のまぐ
ろ類の魚体の斜視図である。

１はブラインタンクで、周囲を断熱壁１８で囲繞したも
ので、中央部上面にまぐろ類出入孔２を開口し、内部に
低温ブライン３を充満したものである。４はブライン供
給孔で、ブラインタンク１のまぐろ類出入孔２の周囲に
設備したブラインダクト５に多数穿設し、該プラインダ
クト５にブライン供給接続管６を連結し、公知のブライ
ン冷却器（図示せず）からの低温供給ブライン１７を供
給するものである。７はブラインタンク１の下部周囲に
多数設けたブライン戻り孔で、ブラインタンク１の下部
周囲に設備したブライン戻りダクト８の内面に穿設した
もので、該戻りダクト８にブライン戻り接続管９を連結
し、公知のブラインポンプ（図示せず）を介し・て前記
ブライン冷却器にブラインタンクｌ内の低温ブライン３
を戻すものである。１０はブラインタンク１の底部に成
形したピラミッド状等の錐体で、該タンクｌの底面１ａ
の形状に合わせたもので、中央部頂部１５が周囲部より
高くなった傾斜面１６を有するものである。２１゜２１
は二分割したおもりで、合計の重量をまぐろ類の魚体１
１の重量の１／４程度としたもので、それぞれの上端部
に該魚体１１のＭ蓋切欠部１３に掛けるためのフック２
２を固定したものである。２３．２３は該おもり２１．
２１の下端に付設した環で、２４．２４は該環２３．２
３に結び付けた細紐で、おもり２１．２１を連結するも
ので、該細紐２４，２４を前記魚体１１の頭部１２の口
部１４を通るようにして結び、結び目２５を形成し、該
おもり２１．２１の両側の鰓蓋切欠部１３へのフック２
２．２２掛止部を中心とする揺動を防止し、該切欠部１
３からのおもり２１．２１の脱落を防止するものである
。

これを使用するに当たっては、まぐろ類の魚体１１の頭
部１２両側の鰓蓋切欠部１３に二つ割りにしたおもり２
１．２１のフック２２．２２を引っ掛けて、下端の環２
３．２３を連結する細紐２４．２４を該魚体１１の口部
１４に通して口部１４付近で結び装着し、該魚体１１の
尾部１９に紐２０を結び、懸吊してブラインタンク１の
中央部上面のまぐろ類出入孔２より頭部１２を下にして
咳タンク１の低温ブライン３中に浸漬する。該浸漬され
た魚体１１は垂直状態となってブラインタンク１内に沈
み、魚体１１の頭部１２は該タンク１底部の錐体１０の
頂部１５近傍に当接し、タンク１側力への傾斜面１６に
沿って垂直状態を維持したまま側方へ移動し、遂次浸漬
される魚体１１は前回に浸漬された魚体１１がまぐろ類
出入孔２下部には存在しないので、次々と容易に一定量
まで浸漬できるものである。次にブライン冷却器（図示
せず）よりの低温供給ブライン１７をブライン供給接続
管６、ブラインダクト５を介して中央部上面のまぐろ類
出入孔２周囲のブライン供給孔４より供給すると、該低
温供給ブライン１７は垂直状態を維持した多数のまぐろ
類の魚体１１に沿って下向きに流れ、ブラインタンク１
の下部周囲のブライン戻り孔６から排出されてブライン
ポンプ、ブライン冷却器（共に図示せず）を経て再び前
記ブライン供給孔４より供給される循環を行い、浸漬凍
結を完了するものである。

またブラインタンク１の下部周囲にブライン供給孔を設
ける場合は、前記のブライン供給孔４をブライン戻り孔
とし、ブライン戻り孔６をブライン供給孔としてブライ
ン冷却器、ブラインポンプ（共に図示せず）との連結を
適宜変更すれば、前記と逆方向即ち上向きに冷却供給ブ
ライン１７は流れて中央部上面に設けたブライン戻り孔
からオーバーフローして前記逆方向に循環を行い、浸漬
凍結を完了するものである。

「発明の効果」 本発明は以上のような構成で、ブラインタンク１の底部
を中央部の頂部１５が凸状となり、該タンク１側方が低
くなる傾斜面１６を有する錐体１０に成形し、まぐろ類
の魚体１１の重量の約１／４の重量を有し、二つ割りに
したおもり２１．２１の上端に固定したフック２２．２
２を該魚体１１の鰓蓋または鰓蓋切欠部１３に掛合して
細紐２４，２４を口部１４を通して口部１４付近で結び
装着し、ブラインタンク１の中央部上面のまぐろ類出入
孔２の周囲にブライン供給孔４またはブライン戻り孔、
また該タンク１の下部周囲にブライン戻り孔６またはブ
ライン供給孔を設け、低温供給ブライン１７を下向流ま
た上向流として循環するようにしたから、■まぐろ類の
魚体１１は垂直状態を維持したまま浸漬および凍結が可
能となり、該魚体１１のブラインタンク１に対する搬入
、搬出作業が容易となり、荷役作業が改善される。

■おもりの装着は二分割したおもり２１．２１をフック
２２．２２で鰓蓋または鯰蓋切次部に掛合するため、お
もり装着要領が一定化し、おもり装着が容易になり、魚
体１１の沈下様式が垂直状態となる。

■浸漬した魚体１１が整然と垂直に並ぶので、上向流ま
た下向流として低温供給ブライン１７を流動させる動力
が節減でき、過大なブライン（循環）ポンプが不要とな
り、熱発生源を減少させることができる。

■液面の広いブラインタンクが不要となるので、ブライ
ンタンクの容積が縮小でき、ブライン保有量を少なくで
きる。

■前記■、■により冷凍装置の容量を小さくすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明実施の一例を示したものであり、第１
図は本発明のブラインタンクの概略を示す中央縦断面図
、第２図は二つ割りにしたおもりの斜視図、第３図はお
もり装着時のまぐろ類の魚体の要部斜視図である。 １・・・ブラインタンク、１ａ−・−底面、２・・−ま
ぐろ類出入孔、３・・・低温ブライン、４・・・ブライ
ン供給孔（又はブライン戻り孔）、５・・・プラインダ
クト、６−・ブライン供給接続管、７・・・ブライン戻
り孔（又はブライン供給孔）、８・・・戻りダクト、９
・−ブライン戻り接続管、ｌＯ・−錐体、１１・・−魚
体、１２・−頭部、１３・・鯨蓋切欠部、１４・・−口
部、１５−頂部、１６−傾斜面、１７−・−低温供給ブ
ライン、１８・・・断熱壁、１９・・−圧部、２０・−
組、２１−　おもり、２２・・・フック、２３・・・環
、２４−・細紐、２５・・−結び目。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、低温ブラインを充満したブラインタンク内に頭を下
   向きにしたまぐろ類を垂直に浸漬し、低温ブラインをま
   ぐろ類の魚体に沿って下向流または上向流となるように
   循環させることを特徴とするまぐろ類の凍結法。 ２、ブラインタンクの底部を中央部が高くなった錐体に
   成形し、該ブラインタンクの中央部上面にまぐろ類出入
   孔を開口し、該出入孔周囲にブライン供給孔を設け、ブ
   ラインタンクの下部周囲にブライン戻り孔を設け、まぐ
   ろ類出入孔より頭部の一定位置におもりを付設したまぐ
   ろ類をブラインタンクの低温ブライン中に頭部を下向き
   に垂直状に浸漬し、ブライン供給孔とブライン戻り孔と
   に公知のブライン冷却器とブラインポンプとを介在し、
   低温ブラインを該垂直状に浸漬したまぐろ類の魚体に沿
   った下向流となるように循環させることを特徴とするま
   ぐろ類の凍結装置。 ３、ブラインタンクの下部周囲にブライン供給孔を設け
   、ブラインタンクの中央部上面のまぐろ類出入孔周囲に
   ブライン戻り孔を設け、頭部におもりを付設して低温ブ
   ライン中に垂直状に浸漬し、低温ブラインをまぐろ類の
   魚体に沿って上向流となるように循環させることを特徴
   とする請求項２記載のまぐろ類の凍結装置。 ４、まぐろ類の重量の１／４程度として二つ割りにした
   おもりをそれぞれの該おもりの上端に鰓蓋または鰓蓋の
   切欠部に掛合するフックを取付け、それぞれの該おもり
   の下端に環を取付けて細紐で連結し、該細紐をまぐろ類
   の口部を通し頭部に挿着したことを特徴とする請求項２
   又は３記載のまぐろ類の凍結装置。