JPH0445511B2 - - Google Patents

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JPH0445511B2
JPH0445511B2 JP2044587A JP2044587A JPH0445511B2 JP H0445511 B2 JPH0445511 B2 JP H0445511B2 JP 2044587 A JP2044587 A JP 2044587A JP 2044587 A JP2044587 A JP 2044587A JP H0445511 B2 JPH0445511 B2 JP H0445511B2
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aminobutyric acid
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Makoto Shimizu
Masahiko Hagiwara
Shinji Okamura
Kenji Hirotsu
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規化合物であるα−(N−フルフリ
ル)−アミノ酪酸エステルおよびその製造法に関
するものである。α−(N−フルフリル)−アミノ
酪酸エステルは、例えば、医薬、農薬等の合成中
間体として有用な化合物である(例えば、特願昭
61−23980及び同61−23025参照)。 [従来技術] 本発明のα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
ステル、およびその製法について記載された文献
はこれまでのところみあたらない。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明はα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
ステル、およびそれを工業的に有利に製造する方
法を提供するものである。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、 次式[1]: [式中、Rは炭素数1〜6の低級アルキル基又は
炭素数3〜6の低級アルケニル基を表す。]で示
されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エステ
ル、ならびに 次式: で示されるフルフリルアミンと次式[2]: [式中、Xはハロゲン原子を表し、Rは炭素数1
〜6の低級アルキル基又は炭素数3〜6の低級ア
ルケニル基を表す。] で示されるα−ハロ酪酸エステルを、脱ハロゲン
化水素剤及びヨウ素含有無機塩の存在下、非プロ
トン性溶媒中で反応させることを特徴とする次式
[1]: [式中、Rは上記の意味を有する。]で示される
α−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エステルの製
造法、および 次式[1]′: [式中、R′は炭素数1〜6の低級アルキル基
を表す。] で示されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
ステルと次式[3]: R″OH [3] [式中、R″は炭素数3〜6の低級アルケニル基
を表す。] で示されるアルケニルアルコールを、有機チタネ
ート触媒の存在下でエステル交換反応を行なわし
めることを特徴とする次式[1]″: [式中、R″は上記の意味を有する。] で示されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸ア
ルケニルエステルの製造法を提供するものであ
る。 次に本発明についてさらに詳しく説明する。本
発明の上記式[1]で定義されるα−(N−フル
フリル)−アミノ酪酸エステルにおいて、Rは、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、
sec−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、
イソヘキシル基、sec−ヘキシル基等の直鎖状も
しくは分枝状の低級アルキル基又は、プロペニル
基、ブテニル基、イソブテニル基、ペンテニル
基、イソペンテニル基、ヘキセニル基、イソヘキ
セニル基等の直鎖状もしくは分枝状の低級アルケ
ニル基を表す。 本発明のα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
ステルは、不斎炭素原子を有するためL−体及び
D−体が存在するが、これらの光学対掌体の一方
であつても、混合物であつても、ラセミ体であつ
てもよい。 本発明のα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
ステルの製造法の1は次の式で示される。 [上記式中、Rは先に定義した基を表し、Xは、
塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子を表す。] 本発明の原料である前記式[2]で表されるα
−クロル酪酸エステルにおけるRとしては、先に
定義した基を表す。 また、一方の原料であるフルフリルアミンは前
記式[2]で表されるα−クロル酪酸エステル1
モルに対して、通常0.5〜2.0モル、好ましくは0.7
〜1.3モルの割合で使用する。 脱ハロゲン化水素剤としては、例えば、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属等の塩基性化合物(例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素カリウム、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、)が挙げられる。これらの脱ハロゲン化水素
剤は式[2]のα−クロル酪酸エステル1モルに
対して通常、0.5〜3当量、好ましくは0.7〜2当
量の割合で使用する。 反応の選択性および速度を高める触媒として、
ヨウ素陰イオンを有する無機塩を添加するのが極
めて有利である。塩としてはヨウ化リチウム、ヨ
ウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化銅、ヨ
ウ化第二亜鉛などを使用することができる。これ
ら無機塩は式[2]で示されるα−クロル酪酸エ
ステル1モルに対して、通常、0.01〜0.3モル、
好ましくは0.03〜0.2モルの割合で添加する。 反応に使用される溶媒としては、非プロトン性
溶媒が適当である。例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジまたはト
リエチレングリコールジメチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテ
ル系溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸
トリアミドなどが挙げられる。溶媒は式[2]で
表されるα−クロル酪酸エステル1モルに対し
て、通常、0.1〜2、好ましくは0.15〜1の
量で使用する。この上限値より多量の溶媒を使用
することもできるが、それによる利点はない。 反応温度としては通常50〜150℃の範囲が有利
であり、反応時間は反応温度に応じて1〜12時間
である。 反応は反応温度から自然発生する圧力下で行な
われるが、加熱する前にチツ素、アルゴン、ヘリ
ウム等の不活性ガスで加圧しても反応には差し支
えない。 また、本発明のα−(N−フルフリル)−アミノ
酪酸エステルにおいてα−(N−フルフリル)−ア
ミノ酪酸アルケニルエステルについては、次に述
べる2の製造法が、反応系から生成物の単離操作
が煩雑にならない、装置材質の腐食を招かない等
の点で好ましい。すなわち、上記式[1]′で示
されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸アルキ
ルエステルと上記式[3]で示されるアルケニル
アルコールを有機チタネート触媒の存在下で反応
させ、エステル交換により上記式[1]″で示さ
れるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸アルケニ
ルエステルを製造する方法である。例えばα−
(N−フルフリル)−アミノ酪酸アルキルエステル
は上述1の製造法により合成することができる。 本方法の原料となる上記式[1]′で示される
α−(N−フルフリル)−アミノ酪酸アルキルエス
テルにおけるR′としては、先に定義したRのう
ち、直鎖状または分岐状の低級アルキル基として
定義したのと同じ基を表わす。 次にもう一つの原料である上記式[3]で示さ
れるアルケニルアルコールにおけるR″は先に定
義したRのうち、直鎖状または分岐状の低級アル
ケニル基として定義したのと同じ基を表わす。該
アルケニルアルコールは、式[1]′で示される
α−(N−フルフリル)−アミノ酪酸アルキルエス
テル1モルに対し、通常は化学量論量以上使用
し、好ましくは1〜20モルの割合で使用する。 また、触媒に使用する有機チタネートは、エス
テル交換反応の触媒としてはよく知られている
(Synthesis,138−141(1982);Helv.Chim.Acta,
65(4),1197−1201(1982))。しかし、本発明のよ
うな分子内に活性水素をもつたアミノ基を含むア
ミノ酸エステルのエステル交換に使用された例は
みられない。本発明は、このようなアミノ酸エス
テルのエステル交換反応触媒として有機チタネー
トを用いることを特徴とする。有機チタネートと
してはテトラアルコキシチタンおよびテトラアル
ケニルオキシチタンが好ましく、さらに好ましく
はテトラアルコキシチタンのアルコキシ部分の炭
素数が2〜6である例えば、テトラエトキシチタ
ン、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−
ブトキシチタン、テトラ−t−ブトキシチタン、
テトラ−n−ペタノキシチタン、テトラ−n−ヘ
キサノキシチタン等があり、また、テトラアルケ
ニルオキシチタンのアルケニル部分の炭素数が3
〜6である例えば、テトラアリルオキシチタン、
テトラ−n−2−ブテニルオキシチタン、テトラ
−n−3−ブテニルオキシチタン、テトラ−n−
2−ペンテニルオキシチタン、テトラ−n−4−
ペンテニルオキシチタン、テトラ−n−2−ヘキ
セニルオキシチタン、テトラ−n−3−ヘキセニ
ルオキシチタン、テトラ−n−4−ヘキセニルオ
キシチタン、テトラ−n−5−ヘキセニルオキシ
チタン等がある。また、特に好ましくはテトライ
ソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタ
ン、テトラ−n−4−ペンテニルオキシチタンで
ある。該有機チタネート触媒は、式[1]′で示
されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸アルキ
ルエステル1モルに対して0.1〜0.0001モル、好
ましくは0.05〜0.0005モルの割合で使用する。 本反応は、α−(N−フルフリル)−アミノ酪酸
アルキルエステル([1]′)とアルケニルアルコ
ール([3])からα−(N−フルフリル)−アミノ
酪酸アルケニルエステル([1]″)を合成するエ
ステル交換反応である。このエステル交換反応は
通常平衡反応であるので、生成する低級飽和アル
コールに原料であるアルケニルアルコールと共沸
混合物を形成させ、系外に除去することにより反
応を完結させることができる。 原料の一つであるアルケニルアルコールの使用
量を最小限に抑えようとするならば反応溶媒を適
宜選択して使用することにより達成できる。 その場合、反応に使用される溶媒としては、反
応により生成する低級飽和アルコールと共沸混合
物をつくる不活性な溶媒が使用される。このよう
な溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン等が挙げられる。溶媒は、式[1]′で示
されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸アルキ
ルエステル1モルに対して通常0.2〜5、好ま
しくは0.5〜1.5の量で使用する。 反応温度は60〜170℃の範囲が有利であり、反
応時間は触媒量、反応温度、生成する飽和アルコ
ールの留出速度等により、適宜選択することがで
きるが一般的に2〜10時間の範囲で選ぶことがで
きる。 触媒として用いるテトリアルコキシチタンおよ
びテトラアルケニルオキシチタン等の有機チタネ
ートは水に対して、鋭敏に反応するため反応系は
窒素雰囲気を反応中保つことが好ましい。 本発明において生成したα−(N−フルフリル)
−アミノ酪酸エステルの単離、精製は反応終了
後、それ自体公知の方法、例えばろ過、濃縮、抽
出、分別蒸留等により容易に行なうことができ
る。光学対掌体の分割も通常の方法で行なうこと
ができる。 [実施例] 以下に実施例を示しさらに詳しく本発明につい
て説明する。 実施例 1 還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた1の三
ツ口フラスコにフルフリルアミン97.0g(1モ
ル)、α−クロル酪酸メチル136.5g(1モル)、
炭酸ナトリウム53.0g(0.5モル)、ヨウ化ナトリ
ウム15.0g(0.1モル)およびアセトニトリル250
mlを加え、アセトニトリルの還流下で10時間加熱
撹拌した。反応終了後無機塩をろ去し、ろ去した
無機塩をさらにアセトニトリル100mlで洗浄した。
ろ液と洗液を合せてアセトニリルを減圧留去した
後、減圧蒸留し沸点86〜88℃/3mmHg無色透明
オイル178g(収率90.4%)を得た。生成物の1H
−NMRスペクトルデータ[δ(CDCl3)]は次の
とおりであつた。 0.92(3H,t),1.59〜1.77(2H,m),1.92
(1H,s),3.25(1H,t),3.70(3H,s),3.75
(2H,d.d.),6.16〜6.19(1H,m),6.27〜6.32
(1H,m),7.33〜7.37(1H,m) さらにIR(赤外吸収スペクトル)およびMS(質
量スペクトル)のデータから、生成物がα−(N
−フルフリル)−アミノ酪酸メチルエステル であることを確認した。 実施例 2 α−クロル酪酸メチルの代わりにα−クロル酪
酸−4−ペンテニル190.5g(1モル)を用いた
他は実施例1と同様に行ない、沸点125〜126℃/
2mmHgの無色透明オイル226g(収率90.0%)を
得た。生成物の1H−NMRスペクトルデータ[δ
(CDCl3)]は次のとおりであつた。 0.92(3H,t),1.60〜1.84(4H,m),1.91
(1H,s),2.14(2H,d.d.),3.23(1H,t),
3.74(2H,d.d.),4.12(2H,t),4.95〜5.18(2H,
m),5.68〜5.93(1H,m),6.13〜6.20(1H,m),
6.26〜6.33(1H,m),7.32〜7.38(1H,m) さらに、IRおよびMSのデータから、生成物が
α−(N−フルフリル)−アミノ酪酸−4−ペンテ
ニルエステル であることを確認した。 実施例 3 α−クロル酪酸メチル2.73g(20ミリモル)、
フルフリルアミン1.94g(20ミリモル)、炭酸ナ
トリウム2.12g(20ミリモル)、ヨウ化ナトリウ
ム0.30g(2.0ミリモル)およびジオキサン5ml
を10時間ジオキサンの還流条件下で撹拌した。反
応終了後、反応液に内部標準物質を加えガスクロ
マトグラフイーを用いて、α−(N−フルフリル)
−アミノ酪酸メチルエステルを定量した。収率
88.4%。 実施例 4 α−クロル酪酸メチル2.73g(20ミリモル)、
フルフリルアミン1.93g(20ミリモル)、炭酸カ
リウム2.76g(20ミリモル)、ヨウ化カリウム
0.33g(2.0ミリモル)およびジメチルホルムア
ミド5mlを8時間80℃で加熱撹拌した。実施例3
と同様に定量すると収率は87.5%であつた。 実施例 5 撹拌機、窒素導入管、滴下ロート、温度計、下
方冷却器を取り付けた2の4ツ口フラスコに、
実施例1で合成したα−(N−フルフリル)−アミ
ノ酪酸メチルエステル197g(1モル)およびト
ルエン1200mlを加え、乾燥窒素雰囲気下に110℃
に加熱して、微量の水をトルエン−水の共沸混合
物として除去するために、まずトルエン200mlを
留去した。ついで、反応液温度を100℃に下げた
後、4−ペンテノール94.6g(1.1モル)および
テトラ−4−ペンテニルオキシチタン6.47g
(0.0167モル)を加えると、メタノールトルエン
共沸による留出が始まつた。留出温度が50〜70℃
になるように、反応液温度を調節して3時間反応
させた(留出量100ml)後、さらに反応液温度を
上げ2時間かけて、常圧でトルエンその他低沸分
を600ml留去した。残留物をついで減圧蒸留し、
沸点125〜126℃/2mmHgの無色透明オイルであ
るα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸−4−ペン
テニルエステル246gを得た。収率98.0%。 実施例 6 実施例5と同じ装置に、4−ペンテノール94.6
gの代わりに4−ペンテノール103.2g(1.2モ
ル)を、テトラ−4−ペンテニルオキシチタンの
代わりにテトライソプロポキシチタン1.14g
(0.004モル)を使用したこと以外は実施例5と同
様にして原料および触媒を加えると、メタノール
−トルエン共沸による留出が始まつた。留出温度
が50〜70℃になるように反応液温度を調節し5時
間反応させた(留出量90ml)後、さらに反応液温
度を上げ3時間かけて、常圧でトルエンその他低
沸分を580ml留去した。残留物をついで減圧蒸留
し、沸点110℃/0.8mmHgの無色透明オイルであ
るα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸−4−ペン
テニルエステル248gを得た。収率98.8%。 比較例 1 ヨウ化カリウムを使用しないことと反応時間を
10時間にした他は実施例4と同様に行ない定量し
た。収率35.2%。 比較例 2 α−クロル酪酸メチル2.73g(20ミリモル)、
フルフリルアミン1.94g(20ミリモル)および炭
酸カリウム4.15g(30ミリモル)を10.5時間、
100℃で加熱撹拌した。反応終了後実施例3と同
様に定量した。収率26.0%。 合成例 α−(N−フルフリル)−アミノ酪酸−4−ペン
テニルエステルからのN−1−(1−(4−ペンテ
ニルオキシ)カルボニルプロピル)−N−(1−イ
ミダゾリルカルボニル)−フルフリルアミンの合
成 滴下ロート、温度計、撹拌機を備えた5の三
ツ口フラスコにT.C.F.(トリクロロメチルクロロ
ホーメート)118gとトルエン2を仕込み氷冷
下で撹拌しながら、α−(N−フリフリル)−アミ
ノ酪酸−4−ペンテニルエステル200gとトリエ
チルアミン130gの混合物を1時間で滴下した。
滴下終了後、室温で1時間撹拌した。この反応液
に1の水を加えて分液した後、無水硫酸ナトリ
ウムを加え乾燥し、しかる後、濃縮した。 次に、還流冷却器、温度計および撹拌機を備え
た1の三ツ口フラスコに、イミダゾール73gと
無水炭酸カリウム100gを仕込みアセトン400mlを
加え、撹拌しながら上記のカルバモイル化により
得られた濃縮液を加えて還流下に1時間加熱し
た。反応液、アセトンの大部分を蒸発させ、水
200mlとトルエン300mlを加え撹拌した後、分液し
トルエン溶液を濃縮しトルエンを留去すると、目
的生成物N−1−(1−(4−ペンテニルオキシ)
カルボニルプロピル)−N−(1−イミダゾリルカ
ルボニル)−フルフリルアミン(189g)が得られ
た。 [発明の効果] 本発明によれば、医薬、農薬等の合成中間体と
して有用な新規化合物を提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式: [式中、Rは炭素数1〜6の低級アルキル基又は
    炭素数3〜6の低級アルケニル基を表す。] で示されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
    ステル。 2 次式: で示されるフルフリルアミンと次式: [式中、Xはハロゲン原子を表し、Rは炭素数1
    〜6の低級アルキル基又は炭素数3〜6の低級ア
    ルケニル基を表す。] で示されるα−ハロ酪酸エステルを、脱ハロゲン
    化水素剤及びヨウ素含有無機塩の存在下、非プロ
    トン性溶媒中で反応させることを特徴とする次
    式: [式中、Rは上記の意味を有する。] で示されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
    ステルの製造法。 3 次式: [式中、R′は炭素数1〜6の低級アルキル基を
    表す。] で示されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸エ
    ステルと次式: R″OH [式中、R″は炭素数3〜6の低級アルケニル基
    を表す。] で示されるアルケニルアルコールを、有機チタネ
    ート触媒の存在下でエステル交換反応を行なわし
    めることを特徴とする次式: [式中、R″は上記の意味を有する。] で示されるα−(N−フルフリル)−アミノ酪酸ア
    ルケニルエステルの製造法。 4 有機チタネート触媒がテトラアルコキシチタ
    ンまたはテトラアルケニルオキシチタンである特
    許請求の範囲第3項記載のα−(N−フルフリル)
    −アミノ酪酸アルケニルエステルの製造法。
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