JPH0445395A - 熱交換器用伝熱鋼管 - Google Patents

熱交換器用伝熱鋼管

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Publication number
JPH0445395A
JPH0445395A JP15428190A JP15428190A JPH0445395A JP H0445395 A JPH0445395 A JP H0445395A JP 15428190 A JP15428190 A JP 15428190A JP 15428190 A JP15428190 A JP 15428190A JP H0445395 A JPH0445395 A JP H0445395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
steel pipe
rosin
acid
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP15428190A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nishikawa
勇二 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH0445395A publication Critical patent/JPH0445395A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、河川水などを冷却水とし、伝熱性能を低下す
ることなく耐食性を向上させた熱交換器用伝熱管に関す
るものである。
〔従来の技術とその!III) 一般に火力、原子力発電所、化学工場、船舶その他の各
種熱交換器用伝熱管として、炭素鋼管や特殊鋼管が使用
されている。我国ではこのような熱交換器の冷却水に工
業用水を用いる場合が多いため伝熱管には種々の腐食が
発生する。これを防止するため一般には冷却水に腐食抑
制剤を添加している。しかしながら腐食抑制剤の添加は
コストがかかるばかりか煩雑な管理を必要とする。
このような従来の問題を解決するために、本発明者は先
に鋼管の内面に防食塗装皮膜を形成した熱交換器用伝熱
鋼管を開発し、特願昭63−124983号として出願
した。これによると伝熱性能を低下させることなく大巾
に耐食性を向上させることができる。しかしながらこの
伝熱鋼管においても長期使用での密着性に不安があった
〔発明が解決しようとする課題] 本発明は上記の問題について検討の結果、伝熱性能を低
下させることなく耐食性密着性を改善した熱交換器用伝
熱鋼管を開発したものである。
(!!!!flを解決するための手段および作用〕本発
明は、鋼管の内面にエポキシ変性シリコン樹脂を基材と
する塗料中にロジン骨格含有のポリマーを添加した塗膜
を5〜20μmの厚さに形成してすなわち本発明は鋼管
の内面にエポキシ変性シリコン樹脂を基材とする塗料中
にロジン骨格含有のポリマーを特に好ましくは0.5〜
10%の範囲で添加した塗膜を5〜20μmの厚さに形
成させることにより伝熱性能を阻害することなく耐食性
を向上せしめたものである。
しかして本発明において塗膜の厚さを5〜20−とした
のは、5−未満では均一な塗膜の形成が困難であり、従
って充分な耐食性、密着性、耐久性が得られないためで
あり、また20nを越えると伝熱性が低下するからであ
る。
またエポキシ変性シリコン樹脂を基材とする塗料中にロ
ジンを添加する理由は、ロジンは松の木またはトール油
から得られる天然樹脂の1種であり、樹脂酸と中性物質
から成るものである。樹脂酸は、炭素数20の化合物で
ヒドロフェナンスレン骨格にカルボキシル基(−COO
H基)1個を有する塩基酸からなり、ジテルペン樹脂酸
と呼ばれるグループに属している。また中性物質はエス
テル類で水酸1(−0H基)を有している。すなわちロ
ジンは極性基を多数有しているものである。
一般に金属の表面に塗料を密着させるためには、金属表
面を粗くして表面を活性化し、かつ塗料中に極性基を多
く有しているかどうかで左右される。
上記のロジンは極性基を多数有し、分子数も小さいこと
から金属との相容性が良くなり密着性をさらに改善でき
るものである。
前記のジテルペン樹脂酸から成る混合物とは、例えばア
ビエチン酸、ネオアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸
、ボビマル酸、パラストリン酸、ジヒドロアガチン酸、
ピマル酸、イソピマル酸、サンダラコピマル酸、レボピ
マル酸などであり単独もしくは複数を選択して使用でき
る。
ロジン骨格含有のポリマーを添加する量を0.5〜10
%の範囲に限定した理由は、添加量が0.5%よりも少
ないと密着性が向上せず、添加量が10%よりも多いと
ゲル化してしまうからである。そしてエポキシ変性シリ
コン樹脂は上記の添加量の残部であり、エポキシ樹脂5
%〜30%、シリコン樹1170%〜95%が好ましい
範囲である。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例について説明する。
市販のエポキシ樹脂塗料30%とシリコン樹脂塗料65
%を所定の範囲に混合し、混合した塗料の中にロジン骨
格含有のポリマーを添加した。添加したロジン骨格含有
のポリマーは、荒用化学工業(株)製のKR−610(
商品名)を使用して5%添加し、これを均一に混和せし
めた後内面をサンドブラスト処理した熱交換器用伝熱炭
素鋼管(JISG34615TII35 )の管内面全
長にエアーレススプレー塗装を実施し、3〜30μmの
塗膜を形成させた。
尚、塗膜の厚さは塗膜形成前後の重量差より算出した。
また半径40■、50■、75閤にU字曲げ加工し、従
来例としてロジンを含有しない市販のエポキシ樹脂塗料
30%とシリコン樹脂塗料70%を所定の範囲に混合し
上記と同様に塗装を施し、熱貫流率評価を行うと共に、
直管部と曲げ加工性について耐ジェット噴流性試験を行
い、更に内面防食塗装皮膜の密着性を評価した。
一性能比較試験例 上記供試管製造例において得られた内面防食塗装皮膜付
き復水器用伝熱鋼管について、(A)熱貫流率評価、(
B)耐ジェット噴流性試験、(C)密着性評価を実施し
た。試験方法は下記の通りである。
(A)熱貫流率評価 前記した内面防食塗装皮膜付き復水器用伝熱鋼管と塗装
していない復水器用伝熱鋼管を、熱貫流率測定装置に並
列に取付け、管外に約100℃の水蒸気を、管内に冷却
水として約90°Cの温水を2m/Sの流速で流し、冷
却水の入口、出口温度と水蒸気温度を測定し、下記の式
より熱貫流率低下率を算出した。
〔交換熱!] Q=V ・r ・Co  (θ、−θ+ )  (kcal/h)V:冷却水流量(rrr/h) γ:冷却水比重量(kg/ポ〕
C,:冷却水比熱(kcal/kg’C)A:背裏面積
〔イ〕 θ1:冷却水入ロ温度(”C) θ1冷却水出口温度(’C) θ、:水蒸気飽和温度〔°C〕 〔熱貫流率低下率〕 に、:復水器用伝熱鋼管の熱貫流率(kcal/m”h
 ’C)K1:内面防食塗装皮膜付き復水器用伝熱鋼管
の熱貫流率 (kcal/m’h”c )(B)耐ジェ
ット噴流性試験 前記した供試管を半割し、その塗装被膜にナイフで疵を
つけ金属地肌を露出せしめた後、供試管管片試料塗装皮
膜面から2m1m[れたノズル先端部より、該底部に直
角に3容量%の空気を含む3%食塩水を流速12m/s
で衝突させる試験を30日間実施した。
(C)密着性 前記した供試管を半割りして、その半割りされた部分の
内面に、約10閣の長さでX字をナイフにて刻み、その
上に粘着テープを張り付けた後これを勢いよく剥がすこ
とにより、かかる粘着テープによる塗膜の剥離の部分並
びにその程度を次の三段階にて評価した。
O;健全 △:点状或いは部分剥離 ×二面状剥離 以上の試験結果を第1表に示した。
第1表より明らかなように本発明の伝熱鋼管は、直管部
、曲げ部において耐食性に優れており熱貫流率の低下も
少ない、これに対し塗膜厚さの薄いものは耐食性がやや
劣り、厚いものは熱貫流率の低下が大きい、また従来の
ロジンを含有しないものは耐食性が悪いことが認められ
る。
(効果) 以上に説明したように本発明によれば、伝熱性能の低下
が少なく、耐食性、密着性の優れた熱交換器用伝熱鋼管
が得られるもので工業上顕著な効果を奏するものである

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼管の内面にエポキシ変性シリコン樹脂を基材と
    する塗料中にロジン骨格含有のポリマーを添加した塗膜
    を5〜20μmの厚さに形成して成る熱交換器用伝熱鋼
    管。
  2. (2)前記ロジン骨格含有ポリマーの組成は、ジテルペ
    ン樹脂酸からなる混合物を使用し、該混合物の添加量は
    0.5〜10%の範囲であることを特徴とする請求項1
    記載の熱交換器用伝熱鋼管。
JP15428190A 1990-06-13 1990-06-13 熱交換器用伝熱鋼管 Pending JPH0445395A (ja)

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