JPH0445177A - 補修用塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プレコートメタル用の補修用塗料に関するも
のであり、さらに詳しくはボリン・７化ビニリデン系塗
膜の補修用塗料に関するものである。

〔従来の技術〕

近年外装関係の塗装において、長期メンテナンスフリー
を指向する動きかにわかに活発になってきた。これは塗
り替えのサイクルをできるだけ長くして、塗り替えに伴
なうわずられしさや費用の軽減を図るとともに、初期の
美観を長期間維持することをねらったものである。この
種の塗料としては、焼付タイプのボリフフ化ビニリデン
樹脂を主体にした塗料と分子中に水酸基を有する常温硬
化タイプのフッ素樹脂塗料が上げられる。ポリフッ化ビ
ニリデンタイプの塗料はプレコートメタル用として２０
年以上の実績があり、特に欧米においては高級外装とし
て定着している。一方常温硬化タイブのフッ素樹脂塗料
は、歴史は浅いものの現場施工が可能であるという特長
を生かして、ここ数年大きな伸びを示しつつある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ポリフッ化ビニリデンタイプの塗料は工場でのライン塗
装であるため、品質の安定した製品が製造できる利点が
あるが、外装用塗料として欠かせない現場での補修性能
に劣るという欠点がある。すなわち塗板の横持ち運搬時
や取付は時に傷付いた箇所を補修する際、ポリフッ化ビ
ニリデンタイプの塗料は高温加熱しないと塗膜にならな
いため、塗板上の塗料と同一のものを使用することがで
きない。そのため現在常温で塗膜を形成するアクリル系
の塗料や前出の常温硬化タイプのフッ素樹脂塗料が使わ
れているが、前者については耐候性の不足、後者につい
ては密着性の不良という欠点があり、必ずしもポリフッ
化ビニリデンタイプの塗料に適した補修用塗料がないの
が実情である。

〔問題点を解決するための手段〕

ポリフッ化ビニリデンタイプの塗料から得られる塗膜は
フッ素含量が高いため表面エネルギーが小さく、したが
って補修のためにこの塗膜上に他塗料をコーティングし
ても付着性の良好な塗膜は得られにくい。そこで表面を
研磨して物理的に付着性を高めるというようなことも行
なわれているが、必ずしも満足のいく結果は得られてい
ない。また前述のようにポリフッ化ビニリデンタイプの
塗料から得られる塗膜は耐候性、耐薬品性、耐汚染性等
に優れているため、補修用の塗料もこれらの性能に匹敵
する性能を持つことが必要である。

本発明者らは上記のような点に鑑み、ポリフッ化ビニリ
デンタイプの塗膜補修用塗料について鋭意検討した結果
、分子中に水酸基を有する常温硬化タイプのフッ素樹脂
塗料にある種の添加剤を加えることにより、密着性が良
好でかつ耐候性にも優れるポリフッ化ビニリデンタイプ
の塗膜に適した補修用塗料が得られることを見い出し、
本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は分子中に水酸基を有する常温硬化タイ
プのフッ素樹脂塗料に（メタ）アクリル系樹脂溶液を少
量添加することによりポリフッ化ビニリデンタイプの塗
膜によく密着し、しかも常温硬化タイプのフッ素樹脂塗
料と同じ優れた耐候性、耐薬品性、耐汚染性を持つ補修
用塗料が得られることを見い出したものである。

本発明において用いられる分子中に水酸基を有する常温
硬化タイプの塗料用フッ素樹脂としては、例えばクロロ
トリフルオロエチレン−カルボン酸ビニルエステル−ヒ
ドロキシ含有アリルエーテルを必須成分とする重合体で
あって、クロロトリフルオロエチレン、カルボン酸ビニ
ルエステル、ヒドロキシ含有アリルエーテルおよびその
他の単量体に基づく単位の含有量がそれぞれ２５〜７５
モル％、１０〜４０モル％、３〜４０モル％および０〜
２０モル％である重合体が挙げられ、その他の共単量体
としてはヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート等のアクリル酸ま
たはメタクリル酸のエステル、ビニル酢酸、アリルオキ
シ酢酸、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸等の
カルボキシル基含有上ツマ−、アクリルアミド、Ｎ−メ
チロールアクリルアミド等のアクリルアミド類、エチル
ビニルエーテル、フチルビニルエーテル等のビニルエー
テル類が挙げられる。

また好ましいカルボン酸ビニルエステルとしてはカルボ
ン酸の炭素数が０２〜ＣＩ□である直鎮状あるいは分枝
状ビニルエステルであり具体的には、酢酸ビニル、乳酸
ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、カプロン酸ビニル、イソカプロン酸ビニル、ビバリ
ノク酸ビニル、カプリル酸ビニル、カブリリック酸ビニ
ル、カプロイック酸ビニル、ベオバー９、ベオバー１０
（昭和シェル石油商品名）等が例示される。さらにヒド
ロキシ基含有アリルエーテルとしては、エチレングリコ
ールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノア
リルエーチル、トリエチレングリコールモノアリルエー
テル、エチレングリコールモノアリルエーテルをε−カ
プロラクトンで変性したモノマー等が例示される。

上記のごとき重合体は、重合開始剤の存在下あるいは電
離放射線の作用下、乳化、懸濁、溶液、塊状といった重
合法により製造可能である。

本発明において用いられる含弗素重合体は硬化部位とし
て水酸基を有しているため、硬化剤と組み合わせること
により硬化反応を起こさせることができる。硬化剤とし
ては常温硬化の場合にはポリイソシアネートが好適に使
用される。

また加熱硬化の場合にはブロックイソシアネート、メラ
ミン、尿素樹脂、多塩基酸等が使用可能である。これら
硬化剤の使用割合は含フッ素重合体１００重量部に対し
０．１〜１００重量部、好ましくは０．５〜３０重量部
が適当である。０．１重量部以下では硬化が充分に進行
せず耐候性、耐薬品性の面から好ましくなく、また１０
０重量部以上では硬化剤量が多くなりすぎるため同様に
耐候性、耐薬品性の面から好ましくなＬ）。また本発明
の上記含弗素重合体はケトン、エステル、環状エーテル
、芳香族系溶剤、塩素系溶剤に溶解可能である。

また密着性を付与する重合体としては、アクリル系およ
びメタアクリル系樹脂が好適に用いられ、これらの樹脂
は市販されており、具体的には商品名５Ｃ−４６２（ソ
ニーケミカル製）、ＨＲｌｏｏＯＮ　Ｐ　、　Ｇ　Ｆ　
１００　（協和ガス化学型）、アクリペット■Ｈ（三菱
レーヨン製）などが有効に使用できる。これらの樹脂の
添加量は含フッ素重合体１００重量部に対し０．５〜３
０重量部が適当である。０．５重量部以下では大幅な密
着性の改善を図ることは難しく、また３０重量部以上に
なると、樹脂との相溶性の面で問題が生じ、透明性に難
が出てくる。

本発明のポリフッ化ビニリデン系塗膜の補修用塗料には
、目的とする密着性、耐薬品性、耐候性を損なわない範
囲で着色剤、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、防かび剤その
他の添加剤も配合することができる。

以下実施例によって発明の詳細な説明するが、これらに
よって限定されるものではない。

実施例１〜３および比較例１〜２ 第１表に本発明で使用した含フッ素重合体の仕込組成お
よび樹脂物性を示した。また本重合体を用いて第２表に
示すような配合処方の含フッ素重合体含有コーティング
組成物を作成し、ポリフッ化ビニリデンの焼付塗膜にス
プレーで塗装した。得られたコーティング板を室温にて
１０日間放置して硬化させ、第２表に示す各種試験の供
試体とした。いずれの供試体も良好な密着性を示し、ま
た耐候性も良好であった。また比較例１．２として密着
性向上用重合体を添加しない系のものも合わせて第２表
に示した。

ｕ；−ニシー−二二一ノ 第１表 ＶＡＡ　：ビニル酢酸 （発明の効果） 以上のように、本発明の補修用塗料は塗膜上にコーティ
ングするだけで、密着性に優れかつ耐候性、耐薬品性、
透明性も具備しているため、屋外用途や厳しい雰囲気下
の使用にも適しており、長期間に恒り密着性を維持する
ことができる。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）分子中に水酸基を有する含フッ素重合体、該重合
   体と相溶する硬化剤、密着性を付与するための重合体を
   必須成分とするポリフッ化ビニリデン系塗膜の補修用塗
   料。
2. （２）分子中に水酸基を有する含フッ素重合体がクロロ
   トリフルオロエチレン、カルボン酸ビニルエステル、ヒ
   ドロキシ基含有アリルエーテルおよびその他の共単量体
   に基づく単位の含有量がそれぞれ２５〜７５モル％、１
   ０〜７０モル％、３〜４０モル％、および０〜２０モル
   ％である請求項１記載のポリフッ化ビニリデン系塗膜の
   補修用塗料。
3. （３）密着性を付与するための重合体がアクリル系およ
   びメタアクリル系樹脂である請求項１記載のポリフッ化
   ビニリデン系塗膜の補修用塗料。