JPH0445143Y2 - - Google Patents

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JPH0445143Y2
JPH0445143Y2 JP1767486U JP1767486U JPH0445143Y2 JP H0445143 Y2 JPH0445143 Y2 JP H0445143Y2 JP 1767486 U JP1767486 U JP 1767486U JP 1767486 U JP1767486 U JP 1767486U JP H0445143 Y2 JPH0445143 Y2 JP H0445143Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はローラー、詳しくはビデオカセツトレ
コーダ等に用いると好適なローラーに関する。
(従来技術) 従来、この種のローラーとしては、第16図に
示すように、シヤフト10′の外周部の上下に一
対のラジアルボールベアリング11′,12′を配
設し、このラジアルボールベアリング11′,1
2′の外輪11a′,12a′間に円筒状のスペーサ
13′を配設してラジアルボールベアリング1
1′,12′相互の位置決めを行うと共に、それら
の外周にローラー本体14′を固定し、シヤフト
10′に対しローラー本体14′を回転可能に取付
けて構成したり、あるいはこの種の部品の他の応
用例として、第17図に示すように、ローラー本
体側を軸受本体14A′として固定し、シヤフト
10′の端部にプーリー、デイスク、ターンテー
ブル等の回転体15A′を固定し、シヤフト1
0′側を回転させるようにし、スピンドルとして
用いていたりしていた。
しかして、これを組立てる場合、第16図を例
として説明すると、先ずローラー本体14′内に
スペーサ13′を固定するかたわら、例えば上フ
ランジ15′をシヤフト10′に固定しておき、上
側のラジアルボールベアリング11′を既にスペ
ーサ13′が固定されたローラー本体14′内に入
れ、ついでシヤフト10′をラジアルボールベア
リング11′の内輪11b′内に挿通した後、反対
側のラジアルボールベアリング12′を入れ、そ
の後、もう一方の下フランジ16′をラジアルボ
ールベアリング12′の内輪12b′に当接して固
定していた。
(考案が解決しようとする問題点) しかるに、上記構成のローラーにおいては、塵
等がラジアルボールベアリング11′,12′内に
入り性能が低下するのを防止するため、ラジアル
ボールベアリング11′,12′の内部両側にシー
ル部材S′を配設して成る、いわゆるWシール構造
のものを用いており、このラジアルボールベアリ
ング11′,12′は構成部品点数が多く、かつ組
立が煩雑なことから、コスト高となつてしまう欠
点を有していた。
また、上または下フランジ15′,16′の内端
部にはラジアルボールベアリング11′,12′を
固定すべくその内輪11b′,12b′との当接部1
5a′,16a′が必要であるなどし、かつスペーサ
13′もラジアルボールベアリング11′,12′
の外輪11a′,12a′間等にそれらと当接するよ
うに設けられるなどし、各部材の形状、寸法に精
度が要求され、この点もコスト高の一因となると
共に、製造上に難点を有していた。
また、ラジアルボールベアリング11′,1
2′のもつ、クリアランス(4ケ所)分がローラ
ー本体14′の回転振となるという欠点があつた。
本考案は上記の点に鑑み提案されたもので、そ
の目的とするところは、コスト高の最大原因とな
るラジアルボールベアリングを不用とし、かつ構
成部品の形状を単純化し各部品の製造が容易で部
品費を低減せしめると共に、構成部品点数が少な
く、小型・軽量化を図ることができ、しかも組立
が容易で全体として大巾なコストダウンを図るこ
とができ、かつ実用上十分な回転精度が得られる
ローラーを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本考案は上記目的を達成するため
に、円柱状のシヤフトと、このシヤフトの外周部
に固定され、かつテーパ部またはR面にてなるボ
ール受け部が形成された略円筒状のベアリングレ
ースと、このベアリングレースと離間し、該ベア
リングレースおよび前記シヤフトの外周に配設さ
れ、かつ内周面にR面のボール受け部が形成され
た円筒状のローラー部材と、このローラー部材の
ボール受け部と前記ベアリングレースのボール受
け部間に配設され、かつ前記シヤフトに対しロー
ラー部材を回転自在にさせる複数個のボールと、
このボールの抜け落ちを組立時に防止する手段と
を備え、前記ベアリングレース外周面とローラー
部材内周面との間に防塵用の隙間が形成されて成
ることを特徴としている。
(作用) 本考案ではローラー部材内周面に形成したR面
のボール受け部と、シヤフトの外周に設けたベア
リングレースのテーパ部またはR面等とによつて
ボールを保持し、かつローラー部材の内周面とベ
アリングレース外周面間に防塵用隙間を形成して
いる。そして、組立時にボールの抜け落ち防止も
配慮してボール受または第2のベアリングレース
をローラー部材内周またはシヤフト外周に設けた
構成とし、コストダウンを達成すべく部品点数の
減少、形状の単純化、組立の容易化、かつ、小
型・軽量化等を図りつつ実用上十分な性能が得ら
れるようにしている。
(実施例) 以下、図面に沿つて本考案の好ましい実施例を
説明する。
第1図は本考案の第1実施例を示すもので、図
中1は円柱状を呈するシヤフトで、このシヤフト
1の外周部の上下部分には一対の略リング状を呈
するベアリングレース2が互いに離間して設けら
れ、これらのベアリングレース2の内側には内端
に向かつて順次内径が減少するテーパ部2aが形
成されている。また、3は略円筒状のローラー部
材で、特に図示しないが外周面は、例えばゴムの
如き弾性材により形成されるものである。しかし
て、ローラー部材3の内周面の上下の部分には弧
状の凹部にてなるR面のボール受け部3aが前記
テーパ部2aと対応して形成されている。そし
て、このボール受け部3aとテーパ部2aとによ
つて球状のボール4が受けられ、シヤフト1とロ
ーラー部材3とが相対的に回転可能に構成されて
いる。なお、ベアリングレース2の最外周面2b
と対面するローラー部材3の内周面との間には微
少の防塵用の隙間gが形成されている。
また、離間した一対のベアリングレース2間で
あつてローラー部材3の内周面には円筒状のボー
ル受5が設けられている。このボール受5は組立
ての際ボール4の抜け落ちを防止するためのもの
でその外周面がローラー部材3の内周面に固定さ
れ、ボール4の近傍にそれぞれ外端部が位置し、
かつシヤフト1等とは非接触となつている。な
お、6はシヤフト1の上端部に固定され、ローラ
ー部材3とは非接触の上フランジ、7はシヤーシ
(図示せず)等に取付けるための取付部7aを有
し、かつシヤフト1の下端部に固定された下フラ
ンジである。
組立てにあたつては、先ずローラー部材3の内
周の適位置にボール受5を固定し、かつその内部
にシヤフト1を挿入する。ついで、上または下側
のボール4を適数個対応するボール受け部3aに
入れ、かつグリスまたはオイルをその部分に注入
する。しかる後、そのボール4をテーパ部2aに
よつて押えるべくローラー部材3の開口部からそ
の側に位置するベアリングレース2を入れてこの
ベアリングレース2をシヤフト1の外周面の適位
置に固定する。その後、反対側のボール4、ベア
リングレース2等を同様にして入れ、上・下のフ
ランジ6,7をシヤフト1の各端部に固定すれば
良い。なお、上記の組立工程において、上・下の
フランジ6,7を固定する前にローラー部材3の
回転精度の確認が可能で、ベアリングレース2の
位置を微調整することによりボール4とのクリア
ランスを容易に調整でき好適な回転性能を得るこ
とができ、このようにしてシヤフト1に対しロー
ラー部材3を回転可能に支持することができる。
なお、ボール部への塵等の侵入は、ベアリングレ
ース2の外周面2bがローラー部材3の内周面に
接近しており、この微少ギヤツプの防塵用隙間g
によつて極少に防止し得る。
第2図は本考案の第2実施例を示すもので、こ
の実施例では第1実施例のローラー部材3を軸受
本体4Aとして固定側にし、かつシヤフト1の上
端部にプーリー、デイスク、ターンテーブルまた
はドラムの如き回転体6Aを固定し、シヤフト1
を軸受本体4Aに対し回転可能にし、スピンドル
として用いることを可能にしたことに特徴を有し
ている。他の構成については第1実施例と同様で
あるので、説明は省略する。
第3図は本考案の第3実施例を示すもので、こ
の実施例ではシヤフト1の外周面にベアリングレ
ース2を固定せず摺動自在に嵌合し、その外側に
それぞれ設けられ、かつシヤフト1の外周面に固
定されるベアリングレース押え8により押圧する
ようにし、この場合、上下の各ベアリングレース
押え8もしくはその何れか一方をゴムの如き弾性
部材とし、ボール4と接触するベアリングレース
2に予圧を与え、ボール転送面の摩耗によるガタ
を防止するようにした点に特徴を有している。
他の構成は第1実施例と同様である。
第4図は本考案の第4実施例を示すもので、こ
の実施例ではベアリングレース2とベアリングレ
ース押え8′との間にスプリング9の如き弾性部
材を縮設し、これによりベアリングレース2に予
圧を与えるようにしたものである。
第5図は本考案の第5実施例を示すもので、こ
の例では、何れか一方のベアリングレース押えを
ベアリングレース調整ネジ8A構造とし、かつシ
ヤフト1の外周面にそのネジ部と螺合するネジ部
1aを形成し、このクリアランス調整用のベアリ
ングレース調整ネジ8Aによりベアリングレース
2の位置を調整しボール4とベアリングレース2
とのクリアランス調整を行えるようにしている。
なお、他方のベアリングレース押え8(図中下側
のもの)はシヤフト1に対し固定されるものであ
る。
第6図は本考案の第6実施例を示す。第1ない
し第5実施例においてはボール部がローラー部材
3に2ケ所設けられていたが、以後の各実施例で
はボール部が1ケ所のタイプを示す。
すなわち、円筒状のローラー部材3の内周部の
一部に弧状の凹部にてなるR面のボール受け部3
aが形成され、このボール受け部3aとシヤフト
1の外周面に固定されたベアリングレース2のテ
ーパ部2aとによつてボール4が保持されてい
る。なお、ボール4、ベアリングレース2のテー
パ部2aの近傍に、ローラー部材3の内周面に固
定される短円筒状のボール受5が設けられてい
る。この場合、ベアリングレース2の外周面とロ
ーラー部材3の内周面、また、ボール受5の内周
面とシヤフト1の外周面間に防塵用隙間gが形成
される。
組立てにあたつては、ローラー部材3内にボー
ル受5を固定した後にシヤフト1を内部に挿入
し、かつボール4を他方の開口部側から適数個入
れてボール受け部3aに位置させる。この場合、
ボール4の抜け落ちはボール受5によつて防止さ
れる。ついでローラー部材3内であつてシヤフト
1の外周にベアリングレース2をそのテーパ部2
a側から入れて適位置に固定させれば良い。
第7図は本考案の第7実施例を示すもので、こ
の実施例ではローラー部材3の一端部内周面にシ
ヤフト1に向かつて延びるスリーブ3′を一体形
成した点が第6実施例と異なつている。他の構成
は同様である。
第8図は本考案の第8実施例を示すもので、こ
の実施例では、第6実施例においてベアリングレ
ース2をシヤフト1の外周に遊嵌せしめ、その外
側に配置される弾性部材からなるベアリングレー
ス押え8によつてベアリングレース2を押圧し、
ベアリングレース押え8の弾性によつて予圧を与
えボール転送面の摩耗によるガタの防止を図つた
ものである。他の構成は第6実施例と同様であ
る。
第9図は本考案の第9実施例を示すもので、シ
ヤフト1の外周に遊嵌されたベアリングレース2
の外端とローラー部材3内であつてシヤフト1の
外周に固定されるベアリングレース押え8′の内
端を離間せしめ、その間にスプリング等の弾性部
材9を縮設し、これによりベアリングレース2に
予圧を与えるようにした点が第8実施例と異なつ
ている。
第10図は本考案の第10実施例で、この例では
ベアリングレース2の外側であつてシヤフト1の
外周部にベアリングレース調整ネジ8Aを設け、
これによりクリアランス調整を可能としている。
第11図は本考案の第11実施例を示す。前述の
実施例におけるローラーでは、シヤフト1の外周
に設けたベアリングレース2と、ローラー部材3
に設けたボール受け部3aとによつてボール4を
保持している。そして、組立時にボール4の抜け
落ち防止も配慮してボール受5をローラー部材3
内に設けた構成とし、コストダウンを達成すべく
部品点数の減少、形状の単純化、組立の容易化、
かつ、小型・軽量化等を図りつつ実用上十分な性
能が得られるようにしている。
しかしながら、上記構成のローラーにおいては
シヤフト1の回わりに配設するボール4を一般的
にはフルボールとすることを予定しており、この
場合、中速回転以上になるとボール同志が当りノ
イズの発生とメカロスが生ずるという問題点があ
る。
したがつて、この実施例では、ノイズの発生、
メカロスを軽減せしめたものである。
すなわち、この実施例ではボール相互を適間隔
で保持する手段を設け、これによりボール間を離
してボール同志がぶつからないようにし、ノイズ
の発生、メカロスを極少に抑えるようにし、ボー
ル受5にリテーナの機能を持たせた点に特徴を有
している。
このボール受5は、例えばデルリンの如き樹脂
により形成し得、かつボール4を保持するリテー
ナとしての機能を有し、それぞれ先端部内側部分
には、ボール4より大きめの遊びを有する弧状の
溝5aが適間隔で所望の数、つまりボール4の数
に対応して形成され、この溝5a内に各ボール4
の一部がそれぞれ受容され、ボール4相互が離間
され適間隔でもつて保持される。
組立てにあたつては、先ずローラー部材3の内
部の略中央にボール受5を圧入するなどして固定
し、かつその内部にシヤフト1を挿入する。つい
で、上または下側のボール4を適数個対応する溝
5a内にその一部を介在させるとともにローラー
部材3のボール受け部3aにボール4を受けさ
せ、かつグリスまたはオイルをその部分に注入す
る。しかる後、そのボール4をテーパ部2aによ
つて押えるべくローラー部材3の開口部からその
側に位置するベアリングレース2を入れてこのベ
アリングレース2をシヤフト1の外周面の適位置
に固定する。その後、反対側のボール4、ベアリ
ングレース2等を同様にして入れ、上・下のフラ
ンジ6,7をシヤフト1の各端部に固定すれば良
い。
なお、上記においてボール受5はローラー部材
3の内周面に接着剤、圧入等により固定される
が、シヤフト1の外周面に固定し、ローラー部材
3と離間せしめても同様の機能を得ることが可能
である。
また、ベアリングレース2の内端部にはテーパ
部2aが形成されているが、このテーパ部2aに
よらず、ハ図に示すように、単に円筒状に形成さ
れたベアリングレース3の内端隅部2bのR点に
よりボール4を受けるようにしても良い。すなわ
ち、ベアリングレース2はその製造の際に、いわ
ゆるバレル研磨されるが、この工程中で角部は若
干丸味を帯びることとなる。したがつて、この丸
味を帯びた部分にてボール4を受けるようにして
も良く、この場合、ベアリングレース2には積極
的にテーパ部2aを設ける必要がないので、その
分部分形状が単純になり、製造が容易になり、コ
ストダウンを図ることができる。この構造は第1
図ないし第10図に示した各実施例にも適用し得
る。
なお、この実施例ではボール受5にリテーナ機
能をもたせ、リテーナは別体構成でないのでその
分コスト安となる。また、ボール受5を単に円筒
状にし、リテーナによつてボール4を適間隔で保
持するようにしても良いことは云うまでもない。
第12図は本考案の第12実施例を示すもので、
この実施例では主としてボール4の抜け落ち防止
手段をテーパ部を有する第2のベアリングレース
にて構成した点が前述の各実施例と異なつてい
る。
すなわち、図中2Aは上下部分に設けられたボ
ール4の内側にそれぞれ設けられたボールを受け
るための第2のベアリングレースであり、シヤフ
ト1の周囲に固定されている。これらのベアリン
グレース2Aの内端部には外側の第1のベアリン
グレース2と相俟つて縦断面が略V字状の溝を呈
するようテーパ部2A′が形成され、これらのテ
ーパ部2a,2A′とローラー部材3の内周面に
形成されたボール受け部3aとによつてボール4
が受けられ、シヤフト1、ローラー部材3は相対
的に回転可能に構成されている。
また、外側の第1のベアリングレース2の外周
面と対面するローラー部材3の内周面との間に微
少の防塵ギヤツプgが形成されている。
組立てにあたつては、先ずシヤフト1の適位置
に内側の第2のベアリングレース2Aをそれらの
テーパ部2A′が外側に位置するよう圧入、接着
等によりそれぞれ固定し、これをローラー部材3
内に位置させる。
つぎに、例えば上部のボール4を適数個入れ、
かつその部分にグリス等の潤滑材を注入し、しか
る後上部外側に位置する第1のベアリングレース
2をシヤフト1の外周に固定する。
しかして、その組立体を裏返すなどし、図示の
状態において今度は下側に位置するボール2を上
記と同様に適数個入れ、ついでベアリングレース
2を固定すれば良い。
第13図は本考案の第13実施例を示すもので、
この実施例では、ローラー部材3内であつて、か
つ内側のベアリングレース2A,2A間にゴム等
の弾性部材からなる円筒状のベアリングレースダ
ンパー10をシヤフト1の外周に設け、ボール4
と接触する各ベアリングレース2Aにその弾性力
の与圧を作用させボール転送面の摩耗によるガタ
の発生を防止している。したがつて、この場合、
各ベアリングレース2Aはシヤフト1の外周面に
対し摺嵌されている。なお、外側の各ベアリング
レース2は固定されるもので、その外方には必要
に応じベアリングレース押え11がそれぞれ設け
られる。その他の構成は第12実施例と略同様であ
る。
第14図は本考案の第14実施例を示すもので、
この実施例では第13実施例におけるベアリングレ
ースダンパー10を、ベアリングレース2A,2
A間の中央部であつてシヤフト1の外周に固定さ
れる円筒状のスプリングストツパー12およびそ
の両端部と各ベアリングレース2A,2Aの端部
間にそれぞれ縮設されるスプリング13,13に
置き換えて構成した点が異なつている。その他の
構成、作用等は基本的には同様である。
なお、第13、第14実施例において、何れか一方
のベアリングレース2Aにのみ与圧を作用させる
ようにしても実用上は問題はない。その場合、第
14実施例では下側のベアリングレース押え(図示
せず)は不要となる。
また、外側のベアリングレース2も場合によつ
て不要とすることも可能であり、また、シール材
として入れておいても良い。
なお、上記第12〜第14実施例において、ベアリ
ングレースに積極的にテーパ部を形成したものを
用いたが、ベアリングレースは製造の際一般的に
バレル研磨される。したがつて、単にリング状の
ものでもその角部が多少丸味を帯び略テーパとな
る。このため、その部分にてボールを受けるよう
にすることも可能である。この場合、ベアリング
レースの製造が容易となるものである。
第15図は本考案の第15実施例を示すもので、
この実施例ではベアリングレース2のボール4を
受ける部分をテーパに代えボール4より径の大な
る凹状のR面2a′とした点が第1実施例と異なつ
ている。他の構成は同様である。
他の実施例においてもこのようなベアリングレ
ース2を適用可能であることは勿論である。
なお、第3実施例ないし第15実施例において
も、第2実施例のように、ローラー部材を軸受本
体とし、軸受本体に対しシヤフトを回転可能にし
て用いることも可能であることは云うまでもな
い。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、ラジアルボール
ベアリングを用いることなく、ローラー部材にボ
ール受け部を形成し、このボール受け部とシヤフ
トの外周面に設けたベアリングレースのテーパ部
またはR面とによつてボールを回転可能に保持
し、かつベアリングレースとローラー部材間に防
塵用隙間を形成し、また、組立時にボールの抜け
落ちを防止するための手段を設けて構成したか
ら、 (イ) 高価なWシール構造のラジアルボールベアリ
ングが不用となり、この分コストダウンを図る
ことができる。
(ロ) シヤフト回りの部品は最低限ボール、ベアリ
ングレース、ボール受およびローラー部材の4
点で済み、部品点数が従前にひらべ削減し、か
つ各部品の形状は単純であるため、製造が容易
で、部品費が安く、組立も容易である。
(ハ) ボールの一部をローラー部材のボール受け部
に収納する構造となつているため、小型化を図
ることができ、かつ部品点数が少ないために軽
量化をも達成し得る。
(ニ) 組立時にベアリングレースの位置を微調整す
ることにより任意、かつ容易にクリアランス調
整を行うことができる。
(ホ) また、シヤフト回わりのボールを保持手段に
よつて間隔をあけて配設したものにおいては、
ボール同志が当ることがないので中速回転以上
でもノイズの発生、メカロス等を防止し得る。
等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図はそれぞれ本考案の第1
ないし第10の実施例の内部構造を示した断面図、
第11図は本考案の第11実施例で、イは内部構造
を示した縦断面図、ロはシヤフトの周囲に設けら
れたボールとボール受等の配置状態を示した平面
説明図、ハはボールを受けるベアリングレースの
他の態様例、第12図ないし第15図はそれぞれ
本考案の第12ないし第15実施例、第16図および
第17図はそれぞれ従来例である。 1……シヤフト、2……ベアリングレース、3
……ローラー部材、4……ボール、4A……軸受
本体、5……ボール受。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円柱状のシヤフトと、このシヤフトの外周部
    に固定され、かつテーパ部またはR面にてなる
    ボール受け部が形成された略円筒状のベアリン
    グレースと、このベアリングレースと離間し、
    該ベアリングレースおよび前記シヤフトの外周
    に配設され、かつ内周面にR面のボール受け部
    が形成された円筒状のローラー部材と、このロ
    ーラー部材のボール受け部と前記ベアリングレ
    ースのボール受け部間に配設され、かつ前記シ
    ヤフトに対しローラー部材を回転自在にさせる
    複数個のボールと、このボールの抜け落ちを組
    立時に防止する手段とを備え、前記ベアリング
    レース外周面とローラー部材内周面との間に防
    塵用の隙間が形成されて成るローラー。 (2) ボールの抜け落ち防止手段はローラー部材の
    内周面側に設けられる円筒状のボール受けにて
    成る実用新案登録請求の範囲第1項記載のロー
    ラー。 (3) ボールの抜け落ち防止手段はシヤフトの外周
    面側において外側に設けられた第1のベアリン
    グレースの内側に設けられ、かつボールを受け
    る第2のベアリングレースにて成る実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のローラー。
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