JPH0444966Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は、加熱調理器等においてヒータを固定す
るのに使用されるヒータ台のうち、特に２つのヒ
ータ台を固定する装置に関する。 従来の技術 従来、２つのヒータ台を固定するには、第５図
に示す様に、ヒータ台１，２を夫々ネジ３，４に
より金属板５に固定していた。 考案が解決しようとする問題点 以上の様な従来の技術では、２つのヒータ台を
固定する場合、ネジを２本も必要とするため、い
たずらに部品点数を増加せしめるのみならず、組
立工数も増加し、さらには、組立後の振動等によ
りネジがゆるみヒータ台１，２が傾いてしまう等
も起こりうる問題点があつた。 問題点を解決するための手段 本案は、２枚の板で、ヒータ台の足部を挟み固
定するとともに、種々の観点より最適で最小限の
点で２枚の板を固定することにより、従来の問題
点を全く解消した２つのヒータ台固定構造であ
る。 作 用 ２枚の板を、工夫した固定方法で固定すること
によりヒータ台の傾き等の移動を防ぐとともに、
ヒータ台の取付作業がスムーズに行える様になつ
ている。 実施例 本考案の一実施例を第１図に示す。第１図にお
いて、６は第１の板であり、例えば厚み0.5mmの
アルミメツキ鋼板に絞り加工を施した板金からな
る。第１の板６の詳細は第２図に示すが、７は第
１の板６のフランジ部、８は箱形の絞り部であ
る。第１の板６のヒータ台（第１図の９，１０ヒ
ータ台９とヒータ台１０は同じ部品とする。）の
取付けられる位置には俵形のバーリング付孔１
１，１２が２コ設けられている。１３は適時設け
られた取付孔である。再び第１図に示すように、
第１の板６の後側に、第１の板の箱形の絞り部８
よりも大きく、かつ深い絞り部を有する第２の板
１４がある。第２の板１４には、第１の板６の孔
１１，１２の様な孔はない、が取付孔１５は適時
設けられている。１６は例えばＷ字型をしたシー
ズヒータである。１７は、第１の板６と第２の板
１４をフランジ部にて固着した点で例えばスポツ
ト溶接にて実行する。次にヒータ台９，１０の取
付方法について、説明するが、両ヒータ９，１０
とも取付方法は共通であるのでヒータ台９につい
て説明する。第３図は、第１図におけるＸ−Ｘ線
での断面の要部を示す。第１図にて説明した部分
については同一番号を付して説明を略するが、ヒ
ータ台９には、シーズヒータ１６の係止部１８と
ヒータ台の脚１９，脚１８の先端には足部２０が
ある。 第４図は、第１図においてＹ−Ｙ線での断面の
要部を示す。既に説明した部分については同一番
号を付して説明を略する。第３図および第４図に
おいてヒータ台９の脚１９は円柱形状であり、足
部２０は、断面が第２図に示す孔１１と同様な形
状で少し小さめの柱状である。ヒータ台９を取付
けるには、ヒータ台９の足部２０を、第１の板６
の孔１１に挿入し、しかる後90°回転するだけで
よい。この様にすれば第４図に示す様に孔１１の
バーリング部２１に足部１９の両端が係止されて
ヒータ台９が第１の板６から外れることがない。
本案は更に改良が加えられており、以下にそれを
説明する。再び第１図に示すように、第１の板６
と第２の板１４は、例えば図示されていない右端
のフランジ部で適時スポツト溶接等で固着されて
いるものとする。尚、第２の板１４の存在につい
ては、シーズヒータ１６の熱を有効に利用するた
めの断熱板として通常用いられる性格のものであ
る。第２の板１４の材質については第１の板６と
同じでよい。既述のヒータ台９の取付方法にてヒ
ータ台９，１０を取付けると第３図に示す様に第
２の板１４は第３図で上方向に足部２０を押し、
ヒータ台９，１０が動きにくくなる様に配置して
ある。更に第１の板６と第２の板１４を各々フラ
ンジ部で固着した点１７がヒータ台９，１０の
夫々の中心ａ，ｂ間を底辺とする２等辺３角形の
頂点ｃの位置に設けてあり、△acbの等辺acを共
有し△acbに接する２等辺３角形acdの底辺cd上
及び、△acbの等辺bcを共有し△acbと接する２
等辺３角形bceの底辺ce上には何ら第１の板６と
第２の板１４の固着した点があえて設けられてい
ない。以上の様に固着した点１７を配置すること
により、ヒータ台９及び１０の足部２０を第２の
板１４が極めて適度な圧力で押上げる様にするこ
とができる。尚、適時設けられた取付孔１３，１
５を使い、全体は従来の方法により例えば加熱調
理器本体（図示せず）に取付けて使用される。 考案の効果 ネジ等の部品をいたずらに増加させることな
く、ヒータ台を必要にして十分な強度で固定し、
ヒータ台の取付作業も極めて容易でしかもヒータ
台を取付ける前に、第１の板と第２の板両板を予
め固定して準備しておくことが出来、量産に好適
である。また修理の際にも第１の板と第２の板の
固定を取外すことなくヒータ台を取外すことが出
来るサービス性の極めて良い２つのヒータ台固定
装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案の一実施例における２つのヒー
タ台固定装置の正面図、第２図は、同第１の板の
正面図、第３図は、同要部一部切欠側面図、第４
図は、同要部一部切欠正面図、第５図は、従来例
における２つのヒータ台固定装置の斜視図であ
る。 ６……第１の板、１４……第２の板、９，１０
……ヒータ台、１７……固着した点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数箇のバーリング付の孔を有する第１の板
   と、第２の板と、ヒータを係止する係止部と固定
   するために設けられた前記第１の板の孔より小さ
   めの脚と足部よりなるヒータ台とよりなり、前記
   第１の板と第２の板のフランジ部の一端を重ね固
   定した後、前記第１の板と前記第２の板により複
   数のヒータ台の前記足部を挟むように取付け、そ
   の後前記第１の板と前記第２の板は前記ヒータ台
   を取り付ける孔と隣接する側のフランジ部におい
   て一点のみで固定される構成とするヒータ台固定
   装置。