JPH0444051B2 - - Google Patents

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JPH0444051B2
JPH0444051B2 JP20223284A JP20223284A JPH0444051B2 JP H0444051 B2 JPH0444051 B2 JP H0444051B2 JP 20223284 A JP20223284 A JP 20223284A JP 20223284 A JP20223284 A JP 20223284A JP H0444051 B2 JPH0444051 B2 JP H0444051B2
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cement
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Naoyuki Kato
Etsuo Wakabayashi
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンクリート構築物の屋根、床、壁に
断熱性に優れた防水層を塗装にて形成させる方法
に関するものである。 〔従来技術〕 コンクリート構築物の屋根、壁、床等にポルト
ランドセメントを含有する合成樹脂水性エマルジ
ヨンを塗布し、乾燥させて構築物に防水性を付与
することは公知である(特開昭56−164048号、同
54−66938号、特公昭50−29731号公報)。この方
法は、下地材であるコンクリート、モルタルの表
面の凹凸形状に左右されずに塗装法としてスプレ
ー塗装、はけ塗り、ローラー塗装等を適宜選択す
ることにより防水層を形成できる利点がある。ま
た、従来のアスフアルトや樹脂の水性エマルジヨ
ンを防水剤として用いる方法と比較してセメント
を含有しているので厚塗り塗装ができるととも
に、セメントが硬化時に水と水和反応するので乾
燥が短時間で済む利点がある。 一方、コンクリート壁の室外側に発泡ポリスチ
レン製断熱板を、接着剤または樹脂モルタルで接
着し、この断熱板の表面にグラスフアイバーメツ
シユ補強のモルタルを塗布し、更にその上に顔料
入り樹脂モルタルの化粧仕上材を塗布した構造の
外壁が知られている(特開昭57−205654号、同57
−205655号)。 〔従来技術の問題点〕 しかし、かかる外壁は発泡ポリスチレンの板状
体を用いるため、それを建築物の外壁躯体(コン
クリート構築物)に取りつけるのに接着用モルタ
ルの他に治具が必要であり、その取付に手間を要
するとともに板状体の取付の作業性が悪い。ま
た、外壁躯体のコーナー部が凹状であつたり、曲
率を有しているときは、ポリスチレン発泡板を切
削加工する必要があり、施工が困難である。 本発明物等は外壁躯体に断熱性と防水性を付与
する塗材として特開昭54−66937号公報に記載さ
れる嵩比重が0.4位以下のパーライト、シラスバ
ルーン、焼成軽石等の内部に空隙を有する無機軽
量骨材とポルトランドセメントおよび樹脂水性エ
マルジヨンよりなるセメント樹脂モルタルを用い
たところ、このセメント樹脂モルタルは凹凸粗面
の外壁躯体に厚塗できる利点を有しているが、こ
のセメント樹脂モルタルの調製において、無機系
の軽量骨材は攪拌等によつてこわれやすく、破壊
により断熱効果、防音効果が低減する。また、得
られる皮膜も吸水率が高いとともにセメントおよ
び軽量骨材の皮膜中に占める割合が多いため、木
板、コンクリート等の基材に対する皮膜の接着強
度が低い欠点があることが判明した。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者等は無機軽量骨材のかかる欠点をポリ
スチレン発泡体粒子、フレーク等の樹脂発泡体粒
子を用いることにより解決するとともに、防水層
を複層構造とすることにより構築物との接着性が
良好であり、かつ、防水性もより向上した断熱防
水層が得られることを見出し、本発明に到達し
た。 〔問題点を解決する具体的な手段〕 本発明は、構築物の下地面に直接、または下地
面に塗着したプライマーの表面に、下記(A)の下塗
塗料組成物を塗布して断熱層を形成した後、下記
(B)の上塗塗料を塗布して上塗防止層を設けること
を特徴とする構築物の防水、断熱塗装方法を提供
するものである。 (A) 次の(a)、(b)および(c)成分を混合してなる下塗
塗料組成物 (a) 合成樹脂水性エマルジヨンであつて、単独
もしくは二種以上の樹脂を混合することによ
りその樹脂水性エマルジヨンの造膜温度が10
℃以下のもの (b) 水硬性セメント 上記(a)の樹脂水性エマルジヨン固型分100
重量部に対し、30〜500重量部、 (c) 粒径が5mm以下で、嵩比重が0.015〜0.5の
発泡樹脂粒子 上記(a)の樹脂水性エマルジヨン固型分の
100〜600容量% (B) 上塗塗料 合成樹脂水性エマルジヨンであつて、単独も
しくは二種類以上の樹脂を混合することによ
り、その樹脂水性エマルジヨンの造膜温度が10
℃以下のもの。 以下、図面を用いて本発明を説明する。第1図
において、1は建物の壁、屋根、道路、橋梁等の
構築物であり、通常、コンクリート、金属、木質
セメント板を素材とする。 2は必要により塗布、形成されるプライマー層
で、例えばアクリル系プライマー、商品としては
三菱油化バーデイツシエ(株)製アクリル系水性エマ
ルジヨン“アクロナールYJ3042”(商品名)、ク
ロロプレンゴム系プライマー、例えば日本ゴム製
“サンダイン731C”(商品名)等が使用できる。 このプライマーは、無機微細粉末や着色材等を
含んでいてもよい。このプライマーは塗膜の防水
性を補うほか、下塗塗膜と構築物の密着性が乏し
い場合に用いるが、塗膜の防水性が十分であり、
かつ、下塗塗膜のコンクリート製構築物への密着
力が十分である場合はプライマーは不用である。
プライマーは通常20〜300g/m2(固型分)の割
合で用いる。 次に、断熱層3を形成する下塗塗料組成物(A)
は、次の(a)、(b)および(c)成分を混合した組成物よ
りなる。 (a) 造膜温度が10℃以下の合成樹脂水性エマルジ
ヨン (b) 水硬性セメント 上記(a)の樹脂水性エマルジヨン固型分100重
量部に対し、30〜500重量部 (c) 粒径が5mm以下で、嵩比重が0.015〜0.5の発
泡樹脂粒子 上記(a)の樹脂水性エマルジヨン固型分の100
〜600容量% 上記(a)成分の造膜温度が10℃以下の合成樹脂水
性エマルジヨンは、単独であつても、2種類以上
の合成樹脂水性エマルジヨンを混合したものであ
つてもよい。その樹脂水性エマルジヨンの造膜温
度が10℃以下、好ましくは−40℃〜5℃になるも
のとしては、例えば、アクリル酸2−エチルヘキ
シル(Tg−85℃)、アクリル酸n・ブチル(−54
℃)、アクリル酸エチル(−22℃)、塩化ビニリデ
ン(−18℃)、アクリル酸イソプロピル(−5
℃)、メタクリル酸2−エチルヘキシル(−5
℃)、アクリル酸n・ブロピル(8℃)、メタクリ
ル酸n・ブチル(20℃)、酢酸ビニル(30℃)、ア
クリル酸(87℃)、メタクリル酸n・プロピル
(Tg81℃)、スチレン(100℃)、アクリロニトリ
ル(100℃)、メタクリル酸メチル(105℃)、メタ
クリル酸(130℃)、無水マレイン酸、イコタン酸
(130℃)、アクリルアミド(153℃)、メタクリル
アミド、メタクリル酸エチル(65℃)、塩化ビニ
ル(79℃)、エチレン、ブタジエンなどより選ば
れたビニル単量体の一種または二種以上を乳化重
合して得られるホモ重合体または共重合体のエマ
ルジヨン又は、これらの混合物である。なお、括
弧内に示されるTgは、これらビニル単量体のホ
モ重合体のガラス転移点である。これらビニル単
量体の成分量は、得られる樹脂エマルジヨンの
MFT(造膜温度)が10℃以下もしくは2種類以上
のものを混合して樹脂水性エマルジヨンのMFT
が10℃以下となるように選択する。 具体的な例を挙げれば次の通りである。 スチレン(20重量%)/アクリル酸n・ブチル
(80重量%)共重合体(−35℃)、スチレン(17重
量%)/アクリル酸n・ブチル(80重量%)/ア
クリル酸(3重量%)共重合体(−35℃)、アク
リル酸n・ブチル(85重量%)/スチレン(12重
量%)/イタコン酸(3重量%)共重合体(−45
℃)、アクリル酸−2−エチルヘキシル(60重量
%)/スチレン(35重量%)/アクリルアミド
(5重量%)共重合体(−43℃)、メタクリル酸メ
チル(17重量%)/アクリル酸n・ブチル(80重
量%)/メタクリル酸アミド(3重量%)共重合
体(−33℃)、メタクリル酸メリル(47重量
%)/アクリル酸−2−エチルヘキシル(50重量
%)/アクリル酸アミド(3重量%)共重合体
(−21℃)等。 これら水性エマルジヨンは、固型分濃度が15〜
65重量%となるように一般に調整される。 次に、(b)成分の水硬性セメントとしてはポルト
ランドセメントと呼ばれている普通ポルトランド
セメント、白色セメント、早強セメント、超早強
セメント等および混合セメントと呼ばれている高
炉セメント、シリカセメント、フライアツシユセ
メント等が使用できるが一般にポルトランドセメ
ントや白色セメントが使用される。 この(b)の水硬性セメントは、(a)の樹脂水性エマ
ルジヨンの固型分100重量部に対し、30〜500重量
部、好ましくは80〜180重量部の割合で用いる。
500重量部を越えると塗膜の柔軟性が損われ、脆
いものとなる。 (c)の粒径が5mm以下、嵩比重が0.015〜0.5の樹
脂発泡体粒子としては、発泡ポリスチレン粒子、
発泡ポリエチレン粒子、発泡ポリプロピレン粒
子、エチレン・酢酸ビニル共重合体フレーク、発
泡したポリスチレン・エチレン共重合体等の疎水
性樹脂粒子があげられる。これらは球状のものが
好ましいが、発泡体の破砕品であつてもよい。球
状の発泡体粒子の方が比較的容易に粒度分布の狭
いものを入手することができる。 これら樹脂発泡体粒子(c)は、樹脂水性エマルジ
ヨン(a)の固型分の100重量部〜600容量%、好まし
くは160〜400容量%の割合で用いる。100容量%
未満では得られる塗膜の断熱性、遮音性の効果が
小さい。逆に600容量%を越えると塗膜は脆いも
のとなる。 この樹脂発泡体粒子は、得られる塗膜に断熱性
を付与する効果の他に、中塗塗料の厚膜塗装性を
向上する。即ち、細骨材の粒径に対し、樹脂発泡
体粒子の径が大きいので厚膜塗装性が向上する。
また、無機軽量骨材であるシラスバルーン、パー
ライト、蛭虫、焼成軽石より疎水性であるのでこ
れた無機軽量骨材を用いる場合よりもより防水性
の中塗塗膜が得られる。 下塗塗膜3の肉厚は、2〜20mm、好ましくは3
〜8mmである。 上塗塗膜は前記下塗塗料組成物中の(a)成分の造
膜温度が10℃以下の合成樹脂水性エマルジヨンが
使用できるが、この合成樹脂水性エマルジヨンに
水硬性セメントをエマルジヨンの固型分100重量
部に対し、300重量部以下の割合で配合してもよ
い。防水のみなら樹脂水性エマルジヨンのみで十
分である。但し、厚膜塗装性の向上、得られる上
塗塗膜の強度、下塗塗膜との高い接着力、化粧性
を期待するなら水硬性セメントまたは細骨材を配
合する方がよく、特に上塗塗膜に強度を期待する
なら両者を水性エマルジヨンに配合するのがよ
い。 上塗塗料の樹脂水性エマルジヨンと水硬性セメ
ント、としては、下塗塗料組成物の項で説明した
ものの中から選択して使用できる。特に、下塗塗
料、上塗塗料、プライマーに用いる樹脂水性エマ
ルジヨンは、同一のものを使用した方が塗膜間の
接着性の面から好ましいが、塗膜間の接着強度が
実用上問題ならない塗膜を与えるなら同種の塗
料、または異種の樹脂水性エマルジヨンであつて
もよい。 上塗塗膜の肉厚は0.3〜3mmである。 各下塗塗料及び上塗塗料の組成物は、前述の樹
脂水性エマルジヨン、水硬性セメント、樹脂発泡
体粒子の他に、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガ
ラ、アンバー、黄鉛等の着色剤、消泡剤、可塑
剤、増粘剤、防かび剤、湿潤剤、分散剤等を配合
してもよい。 また、本発明の目的を損わない範囲で無機質の
軽量骨材や炭酸カルシウム、シリカ、タルク、ク
レイ、マイカ、ケイソウ土、硅砂、カオリン、水
酸化アルミニウム等の骨材を配合してもよい。こ
れらの無機質骨材は、通常セメント重量の0〜
400%、好ましくは50〜200%が良い。 また、色調をさらにあざやかにしたり、断熱防
水層をさらに保護する為に、上塗塗料の上にトツ
プコートを塗布してもかまわない。この場合のト
ツプコートとしては、水系であつても溶剤系であ
つてもよい。 構築物の素材としては、コンクリート、金属
(鉄)、木、アスベスト板等があげられる。 各塗料組成物の塗装方法としては、刷毛ぬり、
こて塗り、ロールコーター塗り、エアースプレー
エアレススプレー塗り等があげられる。 塗装された塗料は乾燥され、セメントを含有し
ている塗膜はセメントの硬化が完成となる一カ月
間位、強度が経時的に増加する。 本発明の方法に従えば、各塗膜層はいずれも塗
装により形成されるので構築物の形状にとらわれ
ることがなく、平滑、凹凸、弧状のいずれの下地
面にも防水層を設けることができる。また、断熱
層中の樹脂発泡体粒子は、夏に外気の熱又は構築
物の内側よりかかる何らかの熱により収縮が生じ
たとしても、その場合は中塗塗膜中に気泡が閉じ
こめられた構造となり、この気泡の存在ゆえに中
塗塗膜の断熱性が損なわれることはない。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。樹脂水性エマルジヨンの製造例 以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさら
に詳述する。これらの例における部及び%は特に
記載しない限り重量基準による。 (a) 成分のアクリル系共重合体水性エマルジヨン
の製造例 例 1 温度調節計、いかり形攪拌機、還流冷却器、供
給容器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器
内に下記の装入物を仕込んだ。 水 200部 エチレンオキシド20モルと反応させたp−フエ
ニルフエノールの硫酸半エステルのナトリウム
塩(アニオン性乳化剤)の35%水溶液 10部 アルキル硫酸ナトリウム塩 1.5部 別に、供給物として、下記の混合物を用意し
た。 水 200部 前記アニオン性乳化剤の35%水溶液 20部 スチレン 230部 アクリル酸−2−エチルヘキシルエステル
150部 アクリル酸−n−ブチル 100部 アクリル酸 10部 アクリルアミド 10部 さらに、供給物として、水85部中に過硫酸カ
リウム2.5部を溶解した溶液を用意した。 前記の装入物を仕込んだ反応容器内を窒素ガス
で置換したのち、供給物の10%を加え、90℃に
加熱し、次いで供給物の10%を注入した。90℃
で加熱攪拌しながら、3〜3.5時間かけて供給物
及び供給物の残りを少量ずつ均一に反応器に
供給した。その供給終了後さらに1.5時間90℃に
保持して攪拌しながら反応させ、次いで反応器内
を室温まで冷却した。 得られた分散液にアンモニア水を添加してPHを
7〜8に調節し、固型分が50%、造膜温度が0℃
以下の共重合体の水性分散液(YJ)を得た。 例 2 ビニル単量体の組成を、アクリル酸n・ブチル
400部、スチレン100部と変更した他は例1と同様
にして、固型分50%、造膜温度が0℃以下のアク
リル酸n−ブチル・スチレン共重合樹脂水性エマ
ルジヨン(AB−SM)を得た。 実施例 1 ポルトランドセメント 100部 標準砂 200部 水 60部 混和剤 8部 を混合し、これを打設、硬化させて得られたコン
クリート板の表面に、プライマーとして三菱油化
バーデイツシエ(株)製アクロナールYJ−3042D(商
品名)を100g/m2(固型分)となるようにはけ
塗りし、半乾燥させた後、下記(a)、(b)、(c)及び(d)
成分を混合して得た下塗塗料組成物を膜厚が約4
mmとなるようにロール塗りし、乾燥させた。 (a) アクリル系樹脂水性エマルジヨン(AB−
SM) 200部 (b) 普通ポルトランドセメント(比重3.7) 100部 (c) 粒径が0.5〜0.8mmの球状のポリスチレン発泡
粒子〔見かけ比重0.21、三菱油化バーデイツシ
エ(株)の特殊グレードIBE(商品名)の発泡品
42部 (d) 珪砂7号(粒径150ミクロン) 100部。 ついで下記(a)、(b)、(c)及び(d)成分を混合して得
た上塗塗料組成物をスプレー塗装し、乾燥させて
肉厚が約1mmの化粧層を形成させた。 (a) アクリル系樹脂水性エマルジヨン(AB−
SM) 200部 (b) 普通ポルトランドセメント 100部 (c) 珪砂7号 200部 (d) 酸化クロム 3部。 このようにして、コンクリート板に断熱層と防
水層を形成させた。 別に、コンクリート板に代えてテフロンコート
した鋼板を用い、この上に上記実施例と同様にし
てプライマー層、断熱層、防水層(化粧)を形成
させた後、テフロンコート鋼板を剥離し、防水層
のみとした。 20℃、60%RHの条件下に7日放置した防水層
について、次の方法で性能を評価した。結果は表
1に示す。 (1) 化粧皮膜表面の非粘着性:指で触れてべとつ
くのを不良(×)、べとつかないものを良好
(○)とした。 (2) 弾性:防水層の90度折り曲げくり返しテスト
10回とテスト後の皮膜の戻り状態より異常がな
いものを良好(○)、異常(破損、クラツクの
発生)があるものを不良(×)とした。 (3) コンクリート板に対する接着力:JIS A−
6910の方法で測定した。 (4) 断熱係数:JIS A−1412の方法で測定した。 (5) 吸水率:7日間、20℃、60%RHの条件下に
て養生後、防水層を縦50mm、横50mmに打ち抜
き、これを試験体とした。この裏面及び側面を
シリコーンシーラントKE45(信越シリコーン)
でおおい、裏面及び側面よりの吸水を防いだ
後、20℃にて48時間水浸漬した時の重量の変化
率を吸水率とした。 (6) 透水率:JIS A−1404の方法に準じて測定し
た。測定条件は、ポリマーセメント規格に従い
1Kg圧/1時間で行つた。 実施例2〜5、比較例1〜3 下塗塗料、上塗塗料の各組成、各塗膜の肉厚を
表1のようにして変更する他は実施例1と同様に
して1〜3層の防水層を有するコンクリート板お
よび防水層を得た。 この防水層の物性を表1に示す。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施により得られた構築物の
防水、断熱構造の断面図である。 図中、1は構築物、2はプライマー層、3は下
塗塗膜、4は上塗塗膜である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構築物の下地面に直接、または下地面に塗着
    したプライマーの表面に、下記(A)の下塗塗料組成
    物を塗布して断熱層を形成した後、下記(B)の上塗
    塗料を塗布して上塗防水層を設けることを特徴と
    する構築物の防水、断熱塗装方法。 (A) 次の(a)、(b)および(c)成分を混合してなる下塗
    塗料組成物 (a) 合成樹脂水性エマルジヨンであつて、単
    独、もしくは2種類以上の樹脂を混合するこ
    とにより、その樹脂水性エマルジヨンの造膜
    温度が10℃以下のもの (b) 水硬性セメント 上記(a)の樹脂水性エマルジヨン固型分100
    重量部に対し、30〜500重量部、 (c) 粒径が5mm以下で、嵩比重が0.015〜0.5の
    発泡樹脂粒子、 上記(a)の樹脂水性エマルジヨン固型分の
    100〜600容量% (B) 上塗塗料 合成樹脂水性エマルジヨンであつて、単独、
    もしくは2種類以上の樹脂を混合することによ
    り、その樹脂水性エマルジヨンの造膜温度が10
    ℃以下のもの。
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