JPH0443745Y2 - - Google Patents

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JPH0443745Y2
JPH0443745Y2 JP1986029635U JP2963586U JPH0443745Y2 JP H0443745 Y2 JPH0443745 Y2 JP H0443745Y2 JP 1986029635 U JP1986029635 U JP 1986029635U JP 2963586 U JP2963586 U JP 2963586U JP H0443745 Y2 JPH0443745 Y2 JP H0443745Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は内燃機関や油圧機器のオイルクーラ
のようなハウジングレス式熱交換器に関する。
(従来の技術) 熱交換器たとえば内燃機関のオイルクーラには
例えば実開昭59−117810号に開示されたようない
わゆるドーナツ形のものが知られている。第6図
にその例を示す。オイルクーラ30は水入口パイ
プ32、水出口パイプ33を具えた筒形のハウジ
ング31の内部へクーラコア34を収容し、オイ
ル入口35およびクーラコア34上に設けられた
オイル室36のオイル出口36aに連通させてあ
る。クーラコア34は中央口を有する環状皿形の
上・下プレートをかしめ合わせて中央口をカラー
38で閉鎖してクーラユニツト39とし、リング
状の間隔板40とクーラユニツト39を交互に重
ねたものである。このオイルクーラ30はカラー
38、間隔板40を貫通する中空ボルト41が挿
通され、オイルクーラ30上に載置したオイルフ
イルタ42とともにベース43に固着される。オ
イルフイルタ42はオイル出口36から出たオイ
ルをその底面のオイル入口から受け入れて過し
中空ボルト41の内部に形成されるオイル戻り通
路44を経てオイルをベース43へ戻すものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のような従来の熱交換器はクーラコアの外
側を冷却流体流路となるハウジングで包囲する必
要があり直径の大きいものとなる。そして上方に
オイルフイルタが重ねられるため冷却流体の出入
口はハウジングから側方へ突出させねばならな
い。このことは内燃機関本体へオイルクーラを取
付ける場合レイアウト上大きな支障となるので少
くともハウジングの高さ程度は内燃機関本体から
隔たつて位置に冷却流体の出入口パイプを設けた
い要望がある。またオイル室34の上側にはオイ
ルフイルタが重ねられて締付けられるが、オイル
室は第6図のようなプレス成形で歪が生じやすく
オイルフイルタとの間に洩れを生ずることがあ
る。
また実公昭59−28219号公報にハウジングのな
い熱交換器が開示されているが、このものはプレ
ートは円形でなく一対の舌片状の突部が設けられ
ており、この部分が重ねられて冷却水の流入室、
流出室となつている。このようにプレートの形状
が複雑であり、また円筒状の実効的な熱交換部分
から側方へ突出した構造を有するから、前記のも
のと同様に取付けに際してレイアウト上の支障を
生ずる。
(問題を解決するための手段) この考案の熱交換器は、円形の皿状プレートを
重ね合わせて形成される層状空室を1層おきに2
本ずつの連通管で接続して、1層おきに連通する
二つの流体流路を形成させ、上端板を介してその
上面に第1、第2、第3流体室を形成し、上端板
には第1、第2、第3流体室に連通する連通孔を
設け、前記二つの流体流路の一方の通路を、第2
流体室に連通させるとともに下端板に設けた連通
孔により外部に開放し、他方の流体流路を上端板
の連通孔を介して第1および第3流体室に連通さ
せ、かつ第1、第3流体室は外側壁の開口を介し
て外部に開放され、第2流体室は上蓋の中央孔を
介して外部に開放されてなるものである。そして
第1、第2、第3流体室は、長方形の板を曲げて
円筒状にした外側壁とその内部に配設され長方形
の板を曲げてほぼ長円形に形成した内部隔壁と、
それらの上面を被い中央孔を有する平板状の上蓋
とで画成されてなり、内部隔壁の先端が外側壁の
端部に挟持されて一体的にろう着されているもの
である。
(作用) この考案のハウジングレス式熱交換器は第1〜
第3流体室の上蓋上面にオイルフイルタが重ねら
れ中央孔を貫通する取付用の中空ボルトによつて
オイルフイルタとともに機関本体などのベースに
固着されて使用される。
オイル等の被冷却流体はベースから出て最下方
から一方の流体通路へ入り、上端板上の第2流体
室を経て上蓋の中央孔から出てオイルフイルタへ
向う。冷却水など他方の流体は外側壁の開口から
第1流体室へ入り、他方の流体通路で熱交換を行
い、第3流体室へ入り外側壁の開口から外部へ流
出する。
上記のハウジングレス式熱交換器は、熱交換部
分を包囲するハウジングがなく冷却流体の出入口
は熱交換部分の上方の第1、第3流体室に設けて
あるから、ベースに取付けられる部分の外径を小
型にでき、かつ冷却流体の出入口管を熱交換本体
部分より上方にベースから隔てて設けることがで
き、機関への取付けレイアウト上の支障をなくす
ることができる。また第1〜第3流体室はプレー
トや上下端板とともに一体的にろう着されている
ので強度が充分であり、上蓋が平板であつてオイ
ルフイルタとの密着がよく、内部隔壁で補強され
ているので変形を生じないからオイルフイルタと
の間からオイルが洩れることもない。
〔実施例〕
図によつてこの考案の実施例を説明する。第1
図、第2図のオイルクーラ1は皿状プレート2を
伏せた姿勢で奇数枚重ね合わせその上端面に中央
孔8を有する上端板7、下端面に中央孔10を有
する下端板9が取付けられている。プレート2は
第3図に示すようにフランジ3aを有する中央孔
3を設けた環形の底板2aの周縁にフランジ2b
が設けてある。底板2aには中央孔3と同心の同
一円周上に90°毎にフランジ4aを設けた透孔4
とフランジ座5aを設けた通孔5とが交互に穿設
される。フランジ4aとフランジ座5aとは立上
り方向が底板2aに対し反対方向でも同一方向で
もよいが、ピツチを90°ずらせて重ね合わせたと
き互に当接する寸法になつていればよい。底板に
は要すれば小突起6が設けられ、プレート底板間
を支承する補強あるいは、熱交換効率向上のため
の乱流発生手段とされる。
上記プレート2が90°ずつピツチをずらせて重
ね合わされると、透孔4のフランジ4aと隣接プ
レートの通孔5のフランジ座5aとが当接して連
通管11(第1図、第2図)となる。連通管11
は重ね合わされたプレート2で形成される偶数個
の層状を各空室内において直径方向に対向して各
層交互に2本ずつ形成される。最上段のプレート
底板上には中央孔8を有する上端板7が設けられ
最上層空室に連通する連通孔7aと該空室を貫通
する2個の連通管に連通する連通孔7b、7cが
穿設される。第4図のように上端板7の上面周縁
に厚板を丸めて両端12a、12bを間隙dだけ
隔てて近接させて円筒形とした外側壁12が設け
られその間隙dには厚板をほぼ長円形に曲げ両端
13a,13bを突き出させた内部隔壁13の突
端13a,13bが挟持され外側壁12と内部隔
壁13の上面は中央孔14a有する平板状の上蓋
14で被われ一体ろう付される。図示のように内
部隔壁13内は最上層空室と上端板7の連通孔7
aで連通しかつ上蓋14の中央孔14a連通して
第2流体室16となる。第2流体室16の一方側
は上端板7の一方の連通孔7bに連通しかつ外側
壁12に開口15aが穿設されて第1流体室15
となる。第2流体室16の他方側は上端板7の他
方の連通孔7cに連通しかつ外側壁12に開口1
7aが穿設されて第3流体室17となる。下部端
板9には最下層空室の2本の連通管の1方に連通
する連通孔9aが穿設される。
上記のオイルクーラ1の上蓋14上にオイルフ
イルタ20が載置され各中央孔10,3,8,1
4aを貫通する中空ボルト21で内燃機関本体側
のベース22へ取付けられる。ベース22は連通
孔9aに通ずるオイル入口通路22aと中空ボル
ト21の中空通路21aに通ずるオイル出口通路
22bを具えている。
オイルはオイル入口通路22aから連通孔9
a、連通管11を経て各偶数層の空室に入り連通
孔7aから第2流体室16へ入り中央孔14aの
ボルト21外周からオイルフイルタ20に入り中
空ボルト21内を通つてベース22へ戻る。また
冷却水は開口15aから第1流体室15へ入り連
通孔7bから連通管11の一方から各奇数層の空
室へ入り、他方の連通管11から連通孔7cを経
て第3流体室17に戻り開口17aから送出され
る。
第5図は第1、第2、第3流体室の他の例であ
り、図示のように外側壁が112a、112bに
内部隔壁が113a、113bに2分割され、そ
れぞれの両端部が突出して重ね合わされ一体的に
ろう着された例である。
〔考案の効果〕
この考案のハウジングレス式熱交換器は、プレ
ートの形状が中央孔を有する底板に連通管に連通
する開口を設けたのみの円形皿状であり、単純な
形状であるから、プレート成形の際歪みを生じな
いので、これを積層する場合隙間洩れ発生のおそ
れがなく、信頼性の高い熱交換器が形成される。
このプレートによりハウジングが不要で、熱交換
器の外形はプレートの外径で定まる円筒形となる
から小型、軽量である。また第1、第3流体室の
外側壁の開口位置すなわち配管の取付け位置は、
プレートの積層高さだけエンジン本体から離れて
おり、外側壁のほぼ全周から任意の位置を選定す
ることができる。しかも第1、第3流体室がある
ので側壁の開口位置はプレート内の流体の流れに
影響させないで定めることができる。さらにオイ
ルフイルタを重ねて取付けるにあたり、オイルフ
イルタが当接する上蓋は平板でよく、締付け力は
外側壁とともに内部隔壁が受け止めるから、密着
が良好で強固に締付けることができる。従つて小
型軽量で強度不足や洩れのおそれのない熱交換器
であり、エンジンに取付けて配管するにも制約が
ないから、特に自動車エンジンなどのように取付
けスペースが狭く耐振上の配慮を要する熱交換器
として有利である。
また、この熱交換器は第1、第2、第3流体室
を形成するのに長方形の厚板を丸めてその両端を
半径方向に突き出させて設け、各厚板の両端部分
を重ねてろう着するものである。この両端部がな
いと外側壁や内部隔壁を形成するのに機械加工で
削り出したり、長方形の板材の一辺の厚み部分を
突き合わせてろう付けしたりしなければならない
から、これらに比してこの考案のものは寸法正確
で強固なものとなり、オイルフイルタ取付部のオ
イル洩れがなく、耐振性にもすぐれている。
このような挿着上の利点およびオイル洩れや耐
振性上の利点は特に自動車エンジン用などのよう
に取付けスペースが狭く耐振性を要する熱交換器
として有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例で冷却水通路を示す
断面図、第2図は第1図の実施例のオイル通路を
示す断面図である。第3図イ,ロはプレートの平
面とそのB−B線断面図である。第4図は上蓋を
除いた第1、第2、第3流体室の斜視図、第5図
は第1、第2、第3流体室の他の例である。第6
図は従来の熱交換器を示す図である。 2……プレート、4……透孔、5……通孔、7
……上端板、9……下端板、11……連通管、1
2,112a,112b……外側壁、13,11
3a,113b……内部隔壁、14……上蓋、1
5……第1流体室、16……第2流体室、17…
…第3流体室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底板に中央孔を設けた円形皿状のプレートの
    外周縁と中央孔周縁のフランジをそれぞれ重ね
    合わせて積層し、その上下端面に、中央孔を有
    する上下端板を固着して、各プレート間に層状
    の空室を形成し、各空室内に、当該空室を貫通
    し上下の隣接空室を連通させる連通管を2本ず
    つ設けて、各空室を1層おきに連通する二つの
    流体通路とし、そのうち一方の流体通路を外部
    に連通させる連通孔を下端板に設け、上端板の
    上面に、円筒状の外側壁とその内側に配設した
    ほぼ長円形の内部隔壁と、それらの上面を被い
    中央孔を有する平板状の上蓋とで、内部隔壁内
    に第2流体室、その両側に第1、第3流体室を
    形成させ、第2流体室と前記一方の流体通路と
    を連通させる連通孔、および第1、第3流体室
    と他方の流体通路をそれぞれ連通させる連通孔
    を上端板に設け、かつ第2流体室を上蓋の中央
    孔を介して外部に連通させ、第1、第3流体室
    を外側壁に開口を設けて両室を外部に連通させ
    てなり、さらに前記外側壁および内部隔壁は長
    方形平板を曲げて形成され、内部隔壁の先端が
    外側壁の端部に挟持され、一体ろう着されてな
    るハウジングレス式熱交換器。 (2) 前記層状の空室を貫通する連通管がプレート
    底板の開口周縁に一体的に立上らせたフランジ
    である、実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    ハウジングレス式熱交換器。
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JP7182395B2 (ja) * 2018-08-09 2022-12-02 リンナイ株式会社 熱交換器

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