JPH0443677B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はひげ取込み開口を形成したシヤプレー
トと、前記シヤプレートに対し相対的に駆動可能
なカツテイングユニツトで構成され、前記カツテ
イングユニツトは前記シヤプレートに向け突出し
たカツテイングエレメントと、前記カツテイング
エレメントに剛固に連結されたひげ引込みエレメ
ントとを具え、前記各カツテイングエレメントは
前記シヤプレートの内面に対向すると共にカツテ
イングエツジにより区切られた端面を具え、前記
各ひげ引込みエレメントは前記シヤプレートの内
面に対向する端面と、前記シヤプレートの内面か
ら見て関連する前記カツテイングエレメントの前
記カツテイングエツジより一層大きく離れて位置
したコンタクトエツジとを具えるひげそり器に関
する。

この様なひげそり器はオランダ国特許願第
7809461号（PHN9219）により既知である。この
既知のひげそり器の有用な性能は特に、ひげ引込
みエレメントの形状と寸法とで決まることがわか
つている。

本発明はこの既知のひげそり器の作用の改善を
目的とし、少なくとも前記各ひげ引込みエレメン
トの前記端面の一部の前記シヤプレートの内面か
ら見て前記ひげ引込みエレメントの前記コンタク
トエツジより一層大きく離して位置させたことを
特徴とする。

特定の実施例では、前記シヤプレートの前記内
面より見て、前記ひげ引込みエレメントの前記コ
ンタクトエツジよりより大きく離れて位置する前
記各ひげ引込みエレメントの前記端面の一部を前
記シヤプレートの前記内面の平面とほぼ平行な平
面内に延在すると共に前記コンタクトエツジ近く
に位置する前記ひげ引込みエレメントの前記端面
の一部に接続させたことを特徴とする。

好適な実施例では、前記コンタクトエツジに隣
接する前記各ひげ引込みエレメントの前面を前記
シヤプレートの前記内面とほぼ交差して延在させ
たことを特徴とする。

以下図面を参照して本発明を詳細に説明する。

第１図及び第２図に示すひげそり器は、ハウジ
ング１を具え、その一部は３個のシヤプレート３
の為のシヤプレートホルダ２を形成する。シヤプ
レート３にひげ取込み開口４を形成する。

第２図はシヤプレート３の内側に配設したロー
タリカツテイングユニツト５を示す。明確にする
ため第２図ではこのカツテイングユニツト５を単
に図式的に表わしたが、第３図にこのカツテイン
グユニツトの遠近法による拡大図を示す。各シヤ
プレートの内側にこの様なカツテイングユニツト
を１個設け、シヤプレートと共働させる。

中空のスピンドル６、歯車７，８およびスピン
ドル９（第２図参照）によりカツテイングユニツ
ト５を電動機１０に連結し、関連するシヤプレー
ト３に対して電動機により回転させる。取付け板
１２に固着したピン１１で歯車７を回転可能に支
承する。カバープレート１４により閉じられる凹
部１３を歯車７に形成する。この凹部を中空のス
ピンドル６の端部のフランジ１５に係合させる。
フランジ１５を非円形、たとえば正方形とし、凹
部１３をこれと一致する形状とすることにより歯
車７の回転運動のスピンドル６に伝達するカツプ
リングが得られる。スピンドルは全ての方向に傾
斜可能である。大部分が中空なスピンドル６内に
位置するばね１６を、中空なスピンドル６と歯車
７との間で圧縮してスピンドル６に力を作用さ
せ、スピンドル６がカツテイングユニツト５に押
圧されるようにする。スピンドル６の円筒部分１
７をカツテイングユニツト５に押し付け、カツテ
イングユニツトに対するこの押圧力を、カツテイ
ングユニツトを介してシヤプレート３に伝える。
その結果シヤプレートのリムのフランジ１８がシ
ヤプレートホルダ２に対し押圧される。たとえば
ひげそり器を使用中に生ずる外力が作用した結
果、カツテイングユニツト５とスピンドル６と共
にシヤプレート３は、ばね１６の作用に対抗して
内側に押圧される。

スピンドル６の回転運動をカツテイングユニツ
トに伝えるカツプリングをほぼ長方形断面のスピ
ンドルの端部１９により形成し、カツテイングユ
ニツト５において端部１９に対応する形状とした
カツプリング開口２０に端部１９を係合させる。

電動機１０とのカツプリングは、すでに述べた
ように、第１図及び第２図に示したひげそり器の
３個のカツテイングユニツトについて同一であ
り、中心に配置した電動機スピンドル９上の単一
の歯車８に３個の歯車７を噛合させる。

カツテイングユニツト５（第３図）は主に中心
にカツプリング開口が形成された中心本体２１を
具え、シヤプレート３に向け突出し腕２３により
中心本体２１に連結されたカツテイングエレメン
ト２２をこの中心本体２１の周囲に形成する。

各カツテイングエレメント２２は、末端部にカ
ツテイングエツジ２４を有する。ひげ引込エレメ
ント２５をカツテイングエレメントの剛固な突出
部分で形成する。この突出部分はカツテイングエ
レメントの駆動方向Ｐに見て、カツテイングエレ
メントの前方に位置する。従つてひげ引込みエレ
メントはカツテイングエレメントに剛固に連結さ
れており、コンタクトエツジ２６を有する。

各カツテイングエレメント２２はその末端部
に、シヤプレート３（第４図〜第６図参照）の内
面２８に対向する端面２７を有する。カツテイン
グエレメント２２の端面２７と前面２９との交点
にカツテイングエツジ２４を形成する。端面２７
と前面２９との間のカツテイングアングルαは
90°あるいはそれ以下にする。各ひげ引込みエレ
メント２５のコンタクトエツジ２６をひげ引込み
エレメントの前面３０とその端面部分３１との交
点に位置させる。シヤプレート３の内面に垂直な
方向に測り、シヤプレートの内面２８からコンタ
クトエツジ２６までの距離をシヤプレートの内面
２８から関連するカツテイングエレメント２２の
コンタクトエツジ２６までの距離より一層大きく
するようコンタクトエツジ２６を位置させる。カ
ツテイングエレメントの端面２７の平面と、シヤ
プレートの内面２８の平面とほぼ平行な平面内に
端面部分３１を延在させ、内面２８からコンタク
トエツジ２６までと同じ距離だけ離して端面部分
３１を位置させる。前面３０と端面部３１との間
の角度βをほぼ90°あるいはそれ以上にする。こ
れは鋭角の角度βでは、ひげ引込みエレメントに
よりひげが切断されやすいと言うことがわかつた
からである。つまり後で詳細に説明するひげ引込
みエレメントの作用が有効でなくなつてしまう。

表面部分３２を経て、各ひげ引込エレメントの
端面部分３１を各ひげ引込エレメントの他の端面
部分３３に接続する。端面部分３３はカツテイン
グエレメント２２の端面２７の平面にほぼ平行な
面内に延在させるが、シヤプレートの内面２８か
ら垂直な方向に測りシヤプレートの内面２８から
見て、端面部分３３をコンタクトエツジ２６より
より大きく離して位置させる。

第４図から第６図に、ひげ取込み開口４内に位
置したひげ３４を示す。第４図はひげ引込みエレ
メントのコンタクトエツジ２６が丁度ひげ３４に
達した瞬間を示す。ひげ引込みエレメントの前面
３０と端面部分３１及び３２とで区切られた突条
３５が相当間隔をあけてひげ３４にくい込み、カ
テイングユニツトの駆動方向Ｐにひげを移動させ
る。よつてひげはシヤプレート３とほぼ平行に曲
げられ、皮膚から僅かに引き上げられる（第５図
参照）。カツテイングユニツトの運動は継続して
いるので、カツテイングエツジ２４が最終的にひ
げ３４に達し、このカツテイングエツジ２４によ
りひげが切断される。

各ひげ引込みエレメントの端面部分３３はエレ
メントのコンタクトエツジ２６に対しくぼませて
あるから、この結果ひげ引込みエレメントの端面
に凹部３６が形成され、ひげにくい込むひげ引込
みエレメント２５の部分、すなわち突条３５は比
較的小さく、ひげ３４によりひげ引込みエレメン
トに作用する反力は最小になる。上述した構造に
より、カツテイングユニツトが上記の反力により
シヤプレートから離れるように押圧される傾向
は、カツテイングエレメント２２の有用な作用に
悪い作用を及ぼすがこの傾向が最小となる。

上述した実施例の満足すべき性能を得るには、
第６図に示す寸法Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤが非常に重要
であり、ひげの平均直径と密接な関係がある。寸
法が上記の特定の範囲にある実施例は十分に機能
することがわかつた。

Ａ：20−30μｍ Ｂ：30−40μｍ Ｃ：100−200μｍ Ｄ：40−100μｍ 寸法Ａは特に突条３５の機械的強度とひげを十
分つかむという点から見て十分大きくなければな
らない。

第５図と第６図に示す平担な端面部分３１，３
２及び３３とで区切る代りに連続して曲がつた端
面により凹部３６を区切つても良い。

上述したように、各ひげ引込みエレメントの基
部に凹部を設けたカツテイングユニツトは、カツ
テイングエレメントとシヤプレートとの間に一定
間隔が保持されるならば格段に良く機能する。こ
れはたとえばカツテイングユニツトとシヤプレー
トとに支持部分を設けることにより達成される。
つまり駆動方向において、シヤプレートに対する
相対的なカツテイングユニツトの運動が可能で、
駆動方向に垂直な方向において、互いに相対的に
これ等部品が偏移できない様に支持する。

上述した様に、ひげ引込みユニツトを具えたカ
ツテイングエレメントの構造は、往復運動するカ
ツテイングユニツトを具えたひげそり器の様な別
の種類のものについても使用できること勿論であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は３個のシヤプレートを具えた本発明ひ
げそり器の正面図、第２図は第１図に示す本発明
ひげそり器を線−に沿い一部断面とした側面
図、第３図は本発明ひげそり器のカツテイングユ
ニツトの斜視図、第４、第５及び第６図は本発明
ひげそり器のひげ引込みエレメントを具えたカツ
テイングエレメントの端部とシヤプレートの一部
との線図的側面図である。 １……ハウジング、２……シヤプレートホル
ダ、３……シヤプレート、４……開口、５……ロ
ータリカツテイングユニツト、６，９……スピン
ドル、７，８……歯車、１０……電動機、１１…
…ピン、１２……取付け板、１３……凹部、１４
……カバープレート、１６……ばね、１８……フ
ランジ、２１……中心本体、２２……カツテイン
グエレメント、２３……腕、２４……カツテイン
グエツジ、２５……ひげ引込みエレメント、２６
……コンタクトエツジ、２７……端面、２８……
内面、２９，３０……前面、３１，３３……端面
部分、３５……突条。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ひげ取込み開口を形成したシヤプレートと、
   前記シヤプレートに対し相対的に駆動可能なカツ
   テイングユニツトで構成され、前記カツテイング
   ユニツトは前記シヤプレートに向け突出したカツ
   テイングエレメントと、前記カツテイングエレメ
   ントに剛固に連結されたひげ引込みエレメントと
   を具え、前記各カツテイングエレメントは前記シ
   ヤプレートの内面に対向すると共にカツテイング
   エツジにより区切られた端面を具え、前記各ひげ
   引込みエレメントは前記シヤプレートの内面に対
   向する端面と、前記シヤプレートの内面から見て
   関連する前記カツテイングエレメントの前記カツ
   テイングエツジより一層大きく離れて位置したコ
   ンタクトエツジとを具えるひげそり器において、 少なくとも前記各ひげ引込みエレメントの前記
   端面の一部を前記シヤプレートの内面から見て前
   記ひげ引込みエレメントの前記コンタクトエツジ
   より一層大きく離して位置させたことを特徴とす
   るひげそり器。 ２ 前記シヤプレートの前記内面より見て、前記
   ひげ引込みエレメントの前記コンタクトエツジよ
   りより大きく離れて位置する前記各ひげ引込みエ
   レメントの前記端面の一部を前記シヤプレートの
   前記内面の平面とほぼ平行な平面内に延在すると
   共に前記コンタクトエツジ近くに位置する前記ひ
   げ引込みエレメントの前記端面の一部に接続させ
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   のひげそり器。 ３ 前記コンタクトエツジに隣接する前記各ひげ
   引込みエレメントの前面を前記シヤプレートの前
   記内面とほぼ交差して延在させたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項または第２項いずれか一
   項に記載のひげそり器。