JPH0443167A - パワーステアリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車のパワーステアリング装置に利用する。

本発明は内燃機関の回転速度が低下したときに操舵力を
軽くするように制御できるパワーステアリング装置に関
する。

〔概要〕

本発明は、圧油による動力を付加して軽い操舵力で車両
を旋回させるパワーステアリング装置において、 アキュムレータを設け、これに通常走行時に圧油を蓄積
しておき、アイドリング時などの内燃機関の低回転速度
域で生じる油圧発生手段の圧油不足を補うようにするこ
とにより、 内燃機関の回転速度が低下直後に急操舵を行っても操舵
力が重くならないようにしたものである。

〔従来の技術〕

出願人はステアリング装置に別置される油圧補助ブース
タより構成されるパワステアリング装置を特願昭６３−
２５１４７０により提案した。

この油圧補助ブースタを用いたパワステアリング装置の
構成および動作を第１図および第２図を参照し説明する
。

この装置は、ステアリングホイール１に機械系により連
結されたステアリング装置２と、ステアリングホイール
１の操舵力を電気的に検出する操舵力センサ３と、圧油
を発生するポンプ４ａおよびリザーバ４ｂを含む油圧発
生手段４と、ステアリング装置２に連結された油圧補助
ブースタ５と、油圧発生手段４が発生する圧油を油圧補
助ブースタ５に導入する電磁弁６ａ　、６ｂと、操舵力
センサ３の出力を取込み電磁弁５ａ　、６ｂを制御する
プログラム制御回路７とが備えられ、ステアリング装置
２にはステアリングホイール１に反力を与える反力油圧
手段２１が含まれ、この反力油圧手段２１には油圧補助
ブースタ５に与える圧油を導入する左右の補正弁２２ａ
　、２２ｂが含まれる。

このように構成された従来装置は、操舵力センサ３が操
舵の切始め、切戻しを検出したときに、プログラム制御
回路７がその検出出力を受けて電磁弁５ａ　、５ｂを制
御し、左補正弁２２ａまたは右補正弁２２ｂを動作させ
、油圧補助ブースタ５へ圧油を供給して前輪９を転舵す
るとともに、反力油圧手段２１に圧油を供給して反力を
与えていた。また、プログラム制御回路７の制御にした
がって、速度センサ８の出力する車速の変化に対応して
、ステアリングホイール１に付加する反力を制御してい
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来のパワーステアリング装置は、内燃機関の
アイドリング時などの低回転速度域で油圧発生手段が発
生する圧油の油量が不足することがあり、アイドリング
直後の走行初期に急操舵を行うと操舵のための圧油の供
給が追いつかずステアリングホイールが重くなる問題が
あった。

本発明はこのような問題を解決するもので、アイドリン
グ直後に生じ易い油量不足による急操舵時の操舵力の増
加を防ぐことができる装置を提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ステアリングホイールに機械系により連結さ
れたステアリング装置と、ステアリングホイールの操舵
力を電気的に検出する操舵力センサと、油圧発生手段と
、前記ステアリング装置に連結された油圧補助ブースタ
と、前記油圧発生手段が発生する圧油を前記油圧補助ブ
ースタに導入する電磁弁と、前記操舵力センサの出力を
取込み前記電磁弁を制御するプログラム制御回路とを備
え、前記ステアリング装置には、前記ステアリングホイ
ールに反力を与える反力油圧手段と、この反力油圧手段
に前記油圧補助ブースタに与える圧油を導入する補正弁
とを含むパワーステアリング装置において、反力油圧手
段と補正弁との間それぞれに、前記左補正弁および前記
右補正弁に供給する圧油の逆流を防止する逆止め弁を備
え、前記反力油圧手段と前記補正弁との間に、圧油を一
時蓄積するアキュムレータと、このアキュムレータと前
記油圧発生手段との間に、前記補正弁に供給する圧油の
逆流を防止する逆止め弁とを備えたことを特徴とする。

また、速度センサを備え、前記プログラム制御回路には
、この速度センサの検出出力に応じて前記反力油圧手段
を制御し、内燃機関の回転速度が低下したときに操舵力
が軽くなるように変化させる手段を含み、前記アキュム
レータには、供給する圧油の流量を調整するオリフィス
を含むことが望ましい。

〔作用〕

油圧発生手段から反力油圧手段に供給される圧油の量が
少なくなると、アキュムレータにあらかじめ蓄積された
圧油が供給される。これにより内燃機関の回転速度が低
い状態で発生する左右補正弁への圧油の不足を補うこと
ができ、例えば、アイドリング時のように内燃機関の回
転速度が低下し急操舵を行ったときなどにステアリング
ホイールが重くなることを防ぎ、操舵性を向上させるこ
とができる。

〔実施例〕

次に、本発明実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は従来例および本発明実施例の全体構成を示す図
、第３図は本発明実施例におけるステアリングホイール
中立位置における全体構成を示す図、第４図は本発明実
施例における左切り左補正を説明する図である。

本発明実施例は、ステアリングホイール１に機械系によ
り連結されたステアリング装置２と、ステアリングホイ
ール１の操舵力を電気的に検出する操舵力センサ３と、
ポンプ４ａおよびリザーバ４ｂを含む油圧発生手段４と
、ステアリング装置２に連結された油圧補助ブースタ５
と、油圧発生手段４が発生する圧油を油圧補助ブースタ
５に導入する電磁弁５ａ　、５ｂと、操舵力センサ３の
出力を取込み電磁弁６ａ、６ｂを制御するプログラム制
御回路７と、速度センサ８とを備え、ステアリング装置
２には、ステアリングホイール１に反力を与える反力油
圧手段２１と、この反力油圧手段２１には油圧補助ブー
スタ５に与える圧油を導入する左補正弁２２ａおよび右
補正弁２２ｂとを含み、さらに本発明の特徴として、反
力油圧手段２１と左補正弁２２ａおよび右補正弁２２ｂ
との間それぞれに、圧油を一時蓄積するアキュムレータ
２４ａおよび２４ｂと、このアキュムレータ２４ａおよ
び２４ｂ　と油圧発生手段４との間に、左補正弁２２ａ
および右補正弁２２ｂに供給する圧油の逆流を防止する
逆止め弁２３ａおよび２３ｂとを備える。

また、プログラム制御回路７には、速度センサ８の検出
出力に応じて反力油圧手段２１を制御し、内燃機関の回
転速度が低下したときに操舵力が軽くなるように変化さ
せる手段を含み、アキュムレータ２４ａ　、２４ｂには
、供給する圧油の流量を調整するオリフィス２５ａ、２
５ｂを含む。

次に、このように構成された本発明実施例の動作につい
て説明する。

まず、ステアリングホイール１が中立位置のときには第
３図に示すように、ポンプ４ａからの圧油は反力油圧手
段２１を通過しリザーバ４ｂに戻され、ステアリングホ
イール１には反力がかからない状態で維持される。同時
に、左補正弁２２ａ１右補正弁２２ｂに供給された圧油
は各々電磁弁６ａ、６ｂで保持される。

ここで、第４図に示すようにステアリングホイール１が
左切りされると、操舵力センサ３により操舵開始が検出
され、その検出信号がプログラム制御回路７に送出され
る。プログラム制御回路７はこの検出信号を受けると電
磁弁６ａを制御し、左補正弁２２ａを動作させＡ天方向
に移動させる。

この移動によりポンプ４ａから供給される圧油は左補正
弁２２ａを通過しその一方が油圧補助ブースタ５の油圧
室ａに送られ、ピストンをＢ天方向に移動させ前輪９を
転舵する。

左補正弁２２ａを通過した他方の圧油は反力油圧手段２
１のピストン２１０の片側（第４図上方）に直接供給さ
れるとともに、バルブ１１および右補正弁２２ｂを通過
し反力油圧手段２１のピストン２１０の反対側（第４図
下方）にも供給され、ピストン２１０の両側の圧油の圧
力差でステアリングホイール１に反力が与えられる。

バルブ１１はプログラム制御回路７に制御されるステッ
ピングモータ１０により開閉され、プログラム制御回路
７は速度センサ８からの検出出力により車速に対応した
制御を行い、車速の増加に伴い操舵力が型口になるよう
にステッピングモータ１０を制御して反力油圧手段２１
の油圧を変化させる。

右切り右補正の場合も圧油が右補正弁２２ｂに逆止め弁
２３ｂを通過して加えられることにより同様の効果を得
る。

ここで、本発明の特徴とするところは、反力油圧手段２
１と左補正弁２２ａおよび右補正弁２２ｂとの間それぞ
れにアキュムレータ２４ａ　、　２４ｂおよび逆止め弁
２３ａ　、　２３ｂを設けたことにある。

上述したパワーステアリング動作の過程で油圧発生手段
４により供給される圧油が逆止め弁２３ａ１２３ｂを通
過し左補正弁２２ａおよび右補正弁２２ｂに供給される
。

内燃機関の回転速度がアイドリング時のような低速回転
域に入り、油圧発生手段４からの圧油の供給量が少なく
なると、アキュムレータ２４ａまたは２４ｂに蓄積され
ている圧油が各アキュムレータ２４ａ　、　２４ｂのば
ね作用により供給される。逆止め弁２３ａ　、　２３ｂ
は、アキュムレータ２４ａ　、　２４ｂからリザーバ４
ｂへの逆流を防止する。

これにより、内燃機関の回転速度が低速回転域にあると
きに、急操舵が行われてもステアリング装置に供給され
る圧油の油量不足が補われ、ステアリングホイール１が
重くなることを防止する。

なお、本発明実施例ではアキュムレータ２４ａ１２４ｂ
にはガス封入式が用いられ、その−例としてブラダ型ア
キュムレータを第５図に示す。このブラダ型アキュムレ
ータは、伸縮自在なブラダ５１（ゴム袋）に窒素ガスが
封入され、その圧縮性を利用して流体の圧力を貯蔵する
ものである。

同図（ａ）はアキ二ムレータ内にガスも圧油も入ってい
ない状態を示し、同図ら）はガス５０がブラダ５１内に
封入され圧力Ｐ１に予圧された状態を示す。

同図（Ｃ）は弁５２が開きポンプ４ａから供給された圧
油５３によりブラダ５１内のガス５０が圧力Ｐ、に圧縮
された状態を示す。内燃機関が高回転域にあるときはこ
の状態で圧油が蓄積される。

左補正弁２２ａおよび右補正弁２２ｂに供給される圧油
が不足したときには同図Ｃωの状態で補給される。すな
わち、ブラダ５１内のガス５０が圧力Ｐ２に変化し圧油
５３を放出して圧油不足を補う。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、アイドリング時の
ように内燃機関の回転速度が低回転域の状態にあるとき
に車両を発進させるなど急操舵を行っても、ステアリン
グホイールが重くなることを防止することができ、さら
に油圧発生手段のポンプの容量を小さくすることができ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例および本発明実施例の全体構成を示す図
。 第２図は従来例の油圧系を含むステアリングホイール左
切り左補正を説明する図。 第３図は本発明実施例におけるステアリングホイール中
立位置における全体構成を示す図。 第４図は本発明実施例における左切り左補正を説明する
図。 第５図（ａ）〜（ｄ）は本発明実施例におけるアキュム
レータの動作を説明する図。 １・・・ステアリングホイールベ２・・・ステアリング
装置、３・・・操舵力センサ、４・・・油圧発生手段、
４ａ・・・ポンプ、４ｂ・・・リザーバ、５・・・油圧
補助ブースタ、６ａ、６ｂ・・・電磁弁、７・・・プロ
グラム制御回路、８・・・速度センサ、９・・・前輪、
１０・・・ステッピングモータ、１１・・・バルブ、２
１・・・反力油圧手段、２２＆・・・左補正弁、２２ｂ
・・・右補正弁、２３ａ　、２３ｂ・・・逆止め弁、２
４ａ　、　２４ｂ　・・・アキュムレータ、２５ａ　、
　２５ｂ・・・オリフィス、２１０・・・ピストン。 特許出願人　　日野自動車工業株式会社代理人　　弁理
士　井　出　直　孝 従来ｌ１ＰＩおよび￥箆伊１ 芹　１　圓 （ａ） （Ｃ） （ｄ） 夷糖例 、￥１５　回

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ステアリングホィールに機械系により連結されたス
   テアリング装置と、 ステアリングホィールの操舵力を電気的に検出する操舵
   力センサと、 油圧発生手段と、 前記ステアリング装置に連結された油圧補助ブースタと
   、 前記油圧発生手段が発生する圧油を前記油圧補助ブース
   タに導入する電磁弁と、 前記操舵力センサの出力を取込み前記電磁弁を制御する
   プログラム制御回路と を備え、 前記ステアリング装置には、 前記ステアリングホィールに反力を与える反力油圧手段
   と、 この反力油圧手段に前記油圧補助ブースタに与える圧油
   を導入する補正弁と を含む パワーステアリング装置において、 前記反力油圧手段と前記補正弁との間に、圧油を一時蓄
   積するアキュムレータと、 このアキュムレータと前記油圧発生手段との間に、前記
   補正弁に供給する圧油の逆流を防止する逆止め弁と を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。 ２、速度センサを備え、 前記プログラム制御回路には、この速度センサの検出出
   力に応じて前記反力油圧手段を制御し、内燃機関の回転
   速度が低下したときに操舵力が軽くなるように変化させ
   る手段を含む請求項１記載のパワーステアリング装置。 ３、前記アキュムレータには、供給する圧油の流量を調
   整するオリフィスを含む請求項１記載のパワーステアリ
   ング装置。