JPH0442678Y2

JPH0442678Y2 -

Info

Publication number: JPH0442678Y2
Application number: JP1987013290U
Authority: JP
Priority date: 1987-01-30
Filing date: 1987-01-30
Publication date: 1992-10-08
Also published as: JPS63123944U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は泡浴機能と追焚機能とを備えた風呂装
置に関するものである。

（従来の技術）従来、例えば実開昭57−166036号公報に示され
るように、浴槽と接続する循環路にポンプを設け
ると共に加熱器具を設け、強制的に追焚きするよ
うにしたものは知られている。

しかし、この種のものは浴槽への吐出口が一個
所であるため、快適な入浴感を得ることができな
いものであつた。

かかる難点を解決するため、第１図に示すもの
が考案された。これを第１図についてまず説明す
る。

第１図は従来例を示すもので、１は浴槽、２は
吸込口、３は噴出ノズルであり、噴出ノズル３は
図示しない空気管が接続されて浴槽水の噴出によ
り発生する負圧で空気を吸引し、浴槽水と共に気
泡として浴槽１内に供給する。４はポンプ、５は
循環路、６は循環路５に介設した逆止弁、６はポ
ンプ４側への逆流を防止する為のものであり、開
閉弁や三方弁を用いてもよい。７は強制循環式熱
源機であつて、内蔵したポンプにより被加熱水を
ガスバーナ等で加熱される熱交換器に圧送するも
のであり、その入水路７ａは前記逆止弁６上流側
循環路５ａに開閉弁８を介して出水路７ｂは下流
側循環路５ｂに共に接続される。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、上記従来の風呂装置において
は、湯の噴出個所が複数個所あるため、背側と足
側から同時に熱湯が供給され、背側での火傷のお
それを有していた。

そこで、本考案は係る上記の問題点を解決し、
入浴者が背側において火傷することを防止せんと
するものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は係る問題点を解決するために、浴槽の
吸込口と噴出ノズルとをポンプを有する循環路で
接続し、該循環路に逆流を防止する弁を介設し、
該弁の上流側循環路に強制循環式熱源機の入水路
を、下流側循環路に出水路を接続したものにおい
て，湯を吐出する噴流ノズルを浴槽の背側と足側
に分割し、背側と足側の噴流ノズルを循環路で接
続し、一端を浴槽の吸込口に接続しポンプを有す
る水路の他端を前記循環路に接続し、ポンプ吐出
側の循環路を背側用と足側用に分岐し、かつ、前
記強制循環式熱源機を足側用の循環路に接続した
ことを特徴とする風呂装置を提供するものであ
る。

（作用）本考案においては、浴槽の吸込口からポンプを
経て、循環路に入つた湯は、強制循環式熱源機を
通つて加熱され、浴槽の足側３ｂから吐出するの
である。

すなわち、本考案は、ポンプ吐出側の循環路を
背側用と足側用に分岐し、かつ熱源機を足側用の
循環路に設けているため、足側には高温水が供給
され、背側には比較的温度の低い適温水が供給さ
れる。

この結果、背中に不意に熱湯が供給されること
がなくなる。

（実施例）第２図は本考案の実施例を示すものである。

本考案においては、噴出ノズル３を浴槽の前後
方向で背側３ａと足側３ｂとに分割し、背側と足
側の噴流ノズルを循環路５で接続してある。ま
た、浴槽１の吸込口からポンプ４を介して水路を
導き、先端を前後循環路５に接続している。ポン
プ４の吐出側の循環路５は、背側３ａノズルに至
る背側用と、足側３ｂノズルに至る足側用に分岐
される構成となつており、さらに、強制循環式熱
源機を足側３ｂ用の循環路に接続してある。

以上の構成において、泡浴はポンプ４の駆動に
より行われ、追焚を行う場合には開閉弁８を開き
強制循環式熱源機７を作動せしめる。すると内蔵
ポンプの駆動により浴槽水は吸込口から循環路５
を介して熱交換器に送られ、熱交換器で加熱され
た浴槽水は出水路７ｂを介して循環路５に送られ
た後足側３ｂ噴出ノズルから浴槽１内に戻つて浴
槽湯温が高められる。

一方、ポンプ４の吐出側の循環路は、足側噴出
ノズル側と背側噴出ノズル側に分岐されているた
め、足側３ｂノズルのみならず背側３ａノズルに
も湯が供給される。しかし、この背側ノズルから
噴出する湯は、浴槽１内の湯そのままであり、足
側の湯のように加熱された直後の湯温ではない。

従つて、背側から熱湯が不意に供給されること
はなくなつた。

尚、かかる追焚は、泡浴と独立して行つても同
時に行つてもよい。

（考案の効果）以上のように本考案によれば、足側には高温水
が供給され、背側には比較的温度の低い適温水が
供給され、入浴者の背中に不意に熱湯が供給され
ることなく、快適な入浴感が得られるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す全体構成図、第２図は本
考案の実施例を示す全体構成図である。１……浴槽、２……吸込口、３……噴出ノズ
ル、４……ポンプ、５……循環路、６……弁、７
……強制循環式熱源機、７ａ……入水路、７ｂ…
…出水路、３ａ……背側、３ｂ……足側。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

浴槽の吸込口と噴出ノズルとをポンプを有する
循環路で接続し、該循環路に逆流を防止する弁を
介設し、該弁の上流側循環路に強制循環式熱源機
の入水路を、下流側循環路に出水路を接続したも
のにおいて、湯を吐出する噴流ノズルを浴槽の背
側と足側に分割し、背側と足側の噴流ノズルを循
環路で接続し、一端を浴槽の吸込口に接続しポン
プを有する水路の他端を前記循環路に接続し、ポ
ンプ吐出側の循環路を背側用と足側用に分岐し、
かつ、前記強制循環式熱源機を足側用の循環路に
接続したことを特徴とする風呂装置。