JP2864579B2 - 噴流浴装置 - Google Patents

噴流浴装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、浴槽内の温水を循環させるとともに、循環
温水に空気を混入し、気泡と共に浴槽内に噴出させるた
めの噴流浴装置に関するものである。
従来の技術 浴槽内の温水を循環ポンプで循環させ、浴槽へ戻す温
水をジェット噴流あるいは気泡入り噴流として噴出する
噴流浴装置としては、既に種々なものが知られている。
例えば、ポンプによって浴槽内から吸い出した温水を加
圧して浴槽内に供給する温水入口と空気兼温水入口とを
有する噴射装置を浴槽の側壁に設け、この噴射装置の空
気兼温水入口に接続される空気兼温水吸入器の上流端を
切替弁を介して温水供給管路と空気供給管路とに接続し
て噴流装置が構成され、循環ポンプを動作させて温水循
環管路に浴槽内の温水を取り入れて、それを強制的に循
環させ、ポンプ圧によって噴流装置に温水を圧送して気
泡噴流、あるいは過流噴流として吐出させるようになっ
ている。(特開昭59−67955号公報) また、浴槽内の温水を蒸気により加熱し追い焚きを行
なう蒸気加熱装置も知られている。(特開平1−169263
号公報) 発明が解決しようとする課題 上記のように、蒸気を直接、浴槽水に噴出混合して加
熱するものでは、蒸気圧力を高くしなければ浴槽水中に
噴出混合できないので、当然、蒸気温度も100℃以上の
高温蒸気となる。このため、入浴中に加熱する場合に混
合湯も高温になりすぎるという課題がある。
また、浴槽内の温水をポンプにより循環させ、再導入
する温水をジェット噴流、あるいは気泡入り噴流として
浴槽に噴射する噴流浴装置を運転する場合、特に外気温
度が冷たい冬期において、浴槽の湯温が冷めたり、気泡
が冷たく不快感があるという課題があった。
そこで、本発明は噴流浴装置に蒸気発生ユニットを設
け、浴槽水の追い焚き機能を付加すると共に、気泡噴流
運転時に外気による浴槽湯温の低下を防止することを目
的とする。
課題を解決するための手段 そして、上記目的を達成するために本発明は、浴槽か
らの戻り管と、前記戻り管に接続され、前記浴槽内の湯
を再び浴槽に戻す環境ポンプと、前記戻り管の湯を前記
循環ポンプの水圧により前記浴槽内へ噴出するエジェク
タノズル部と、前記エジェクタノズル部に設けられた負
圧部に接続された蒸気発生ユニットおよび空気取り入れ
口と、前記蒸気発生ユニットからの蒸気と空気取り入れ
口からの空気との流量比率を可変制御する制御手段とを
有する構成となっている。
作用 本発明の噴流浴装置は、上記構成により循環ポンプ運
転時に、蒸気発生ユニットと空気取り入れ口の通路の流
量を制御する制御手段により、蒸気発生ユニットのみを
通過させると、蒸気が吸引されるので浴槽内の湯を蒸気
加熱することができる。また、空気取り入れ口のみを連
通させると、外気のみが吸引され、気泡噴流となる。さ
らに、蒸気発生ユニット及び空気取り入れ口の流量を任
意の量で混合させるように通過させることも可能であ
り、外気を蒸気と混合させながら気泡噴流とすることも
できるものである。
そして、エジェクタノズル部に設けられた負圧部に前
記蒸気発生ユニットを連通させているので、その蒸気圧
力は大気圧力よりも低い圧力なので、100℃以下の低温
蒸気を発生することができるものである。
実施例 本発明の一実施例について、第1図〜第3図を用いて
説明する。第1図において、この発明の実施に適する噴
流装置1は、浴槽2の側壁3に取り付けられている。
噴流装置1は、浴槽2からの吸い込み口4と、戻り管
5と、前記戻り管5に接続され、前記浴槽2内の湯を再
び前記浴槽へ戻す循環ポンプ6と、前記戻り管5の湯を
前記循環ポンプ6の水圧により、浴槽2内に噴出するエ
ジェクタノズル部7と、前記エジェクタノズル部7に設
けられた負圧部8に接続された蒸気発生ユニット9およ
び空気取り入れ口10と、前記蒸気発生ユニット9と前記
空気取り入れ口10の通路の流量を制御する制御手段11で
構成されている。吸い込み口4は、側壁3の下部にパッ
キン12の、12bにより水密的に取りつけてあり、フィル
ター13で湯アカや毛髪等の異物がポンプ6へ入らないよ
うにしている。エジェクタノズル部7は、温水吐出口14
を軸方向に貫設した温水ノズル15の外周にそって、空気
兼蒸気吐出口16を前記温水吐出口14に対し同心円状に配
置し、エジェクター効果により負圧となる負圧部17を設
けて、浴槽2の側壁3に対して、ケーシング18にワッシ
ャ19をねじ込み、パッキン20をかませて水密的に取りつ
けている。
蒸気発生ユニット9は、蒸気を発生するもので加熱源
に電気ヒータを用いて図示しない噴流浴装置のコントロ
ーラから通電制御ができるようになっている。ただし、
加熱源はガスや石油等の燃焼による加熱でもよい。蒸気
を送るパイプ21は、耐蒸気性の良い絶縁性の有るゴム製
を用いて、電気ヒータからの漏電に対する安全性を高め
ている。
流量を制御する制御手段11は、いろいろ考えられるが
第2図及び第3図でその実施例を説明する。
第2図の制御手段11の実施例では、空気用電磁弁22と
蒸気用電磁弁23を用いて、それぞれの電磁弁の開閉の組
合せで流量の制御を行なっている。当然、交互に通電を
繰り返す方法で蒸気と空気の混合も可能である。
第3図の制御手段11の他の実施例では、空気の流量制
御は空気用電磁弁25を用いて開閉を行ない、蒸気の流量
は電動調節弁26で行なっている。電動調節弁26は、直流
モータ27の回転を直動変換部28で軸29により弁体30及び
閉止弁31を直動させて、蒸気の流量調節及び閉止を行な
う構成となっている。
以上の構成で、気泡噴流の運転を行なう場合は空気用
電磁弁22,もしくは23のみを開の状態で、循環ポンプを
運転すると、空気取り入れ口10より外気が吸引されてエ
ジェクタノズル部7で湯と混合されて気泡噴流となる。
また、浴槽2の温水温度が下がれば、図示していない
サーミスタ等の温度センサーにより検出されて、蒸気発
生ユニット9に通電されて、蒸気が発生し、所定蒸気温
度に達した段階で循環ポンプ6が運転を始める。その
後、流量の制御手段11により蒸気のみがエジェクターの
負圧部17に吸引されて、浴槽2の湯を蒸気と混合するこ
とにより、追い焚きされて湯の温度が設定温度になるま
で、運転される。この時、蒸気の温度は負圧部17の圧力
が負圧なので蒸気温度は100℃以下となり低温の蒸気が
発生している。したがって、浴槽2内に噴出する湯温は
適度な温度となり、不快感がなくなる。
さらに、冬期に気泡噴流を長くすると、浴槽2の湯温
が外気により低下するが、流量の制御手段11の調整によ
り、空気と蒸気を混合して負圧部へ吸引させることがで
きるので、湯温が低下することがなく、また冷たい気泡
による不快感もなくなる。
発明の効果 以上のように本発明は、戻り管の湯を循環ポンプの水
圧により浴槽内に噴出するエジェクタノズル部の負圧部
に蒸気発生ユニットを接続しているので、大気圧よりも
蒸気圧力が低くなり、100℃以下の低温蒸気とすること
ができるので、混合湯が高温になりすぎることがなくな
り、不快感がなくなる。
また、エジェクタノズル部の負圧部に接続された蒸気
発生ユニットからの蒸気と空気取り入れ口からの空気と
の流量比率を可変制御する制御手段を有しているので、
空気と蒸気の混合比率を可変でき、よって比率を外気温
や浴槽湯の温度等に応じて自由に調節し、冬季は蒸気の
比率を多くし浴槽湯温の低下を防ぐとともに気泡の温度
を高めて不快感を防ぎ、また夏期は蒸気の比率を少なく
して浴槽湯温の上昇を抑え快適な気泡温度にできる等、
季節や外気温、浴槽湯温等に応じて気泡入り噴流の温度
を自由に調節できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す噴流浴装置の構成図、
第2図は同装置の流量を制御する制御手段の構成図、第
3図は他の実施例を示す流量を制御する制御手段の構成
図である。 5……戻り管、6……循環ポンプ、7……エジェクタノ
ズル部、9……蒸気発生ユニット、10……空気取り入れ
口、11……流量を制御する制御手段、17……負圧部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 23/00 520

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽からの戻り管と、前記戻り管に接続さ
    れ、前記浴槽内の湯を再び前記浴槽へ戻す循環ポンプ
    と、前記戻り管の湯を前記循環ポンプの水圧により前記
    浴槽内へ噴出するエジェクタノズル部と、前記エジェク
    タノズル部に設けられた負圧部に接続された蒸気発生ユ
    ニットおよび空気取り入れ口と、前記蒸気発生ユニット
    からの蒸気と前記空気取り入れ口からの空気との流量比
    率を可変制御する制御手段とを有する噴流浴装置。
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