JPH044256A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH044256A
JPH044256A JP10684190A JP10684190A JPH044256A JP H044256 A JPH044256 A JP H044256A JP 10684190 A JP10684190 A JP 10684190A JP 10684190 A JP10684190 A JP 10684190A JP H044256 A JPH044256 A JP H044256A
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JP
Japan
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resin
nylon
acid
resin composition
naphthalene dicarboxylate
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JP10684190A
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Inventor
Katsuhiko Hironaka
克彦 弘中
Kiyoaki Nishijima
西嶋 清明
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、改質によ
って優れた耐熱性、機械特性、吸水特性、寸法特性及び
形成性を示すポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン
46)樹脂組成物に関する。
[従来技術] テトラメチレンジアミンまたはその機能誘導体とアジピ
ン酸またはその機能誘導体とから得られるナイロン46
樹脂は知られている。
このナイロン46樹脂は耐熱性に優れ、また引張強度、
曲げ強度などの機械特性や摺動特性等にも優れるため有
用なエンジニアリングプラスチックスとしてその利用上
の価値が大きいと考えられている。
しかしこのナイロン46樹脂は、ナイロン6樹脂、ナイ
ロン66樹脂等に代表される通常のポリアミド樹脂より
もアミド基の比率が高いため吸水率がそれらに比べ大き
くなるという欠点をもっている。
このことは、ナイロン46樹脂が成形直後の乾燥状態で
は通常のポリアミド樹脂よりも優れた耐熱性、機械的特
性をもちながら、実使用時においては通常のポリアミド
樹脂より吸水率が高いことにより、衝撃特性等はより向
上するものの、耐熱性、機械特性の低下はそれら樹脂よ
りも大きくなり、場合によってはナイロン46樹脂の優
位性が失われることにもなる。また通常のポリアミド樹
脂と同様に、ナイロン46樹脂も吸水によりその成形品
の寸法が変化する。ナイロン46樹脂は結晶化度が高い
ため吸水率当りの寸法変化率は通常のポリアミド樹脂よ
りも小さくはあるが、吸水に伴う寸法変化の程度はその
吸水率の高さから満足のいく水準ではなく、エンジニア
リングプラスチックスとしてナイロン46樹脂のもつ優
れた特性が生かせる用途に適用するに当たっての大きな
障害となっている。
ナイロン6樹脂やナイロン66樹脂等に代表される通常
のポリアミド樹脂に芳香族ポリエステル樹脂を配合する
ことによりその吸水性を低減させようとする方法は数多
くなされてきた。ポリアミド樹脂と芳香族ポリエステル
樹脂とは本質的に相溶性が悪いもの同士であるが、特公
昭64−153号、特公平1−44259号、特開昭5
8−154725号、同59−142244号、同60
−63256号、同61−204259号、同61−2
04264 、同61−213256号、同61−21
3257号、同63−275659号、同63−304
048号、同64−31865号、特開平1−1907
55号、同1−204963号、同1−215853号
、同1−240559号、同1−268751号公報等
で両者の相溶性を高めようという試みかなされており、
ナイロン46樹脂についても特開昭64−31866号
公報等に同様な例が提案されている。しかし、これまで
テレフタル酸を酸成分とする通常の芳香族ポリエステル
樹脂をナイロン46樹脂に配合した組成物は、ナイロン
46樹脂の吸水性は改良されるものの、ナイロン46樹
脂のもつ特徴を損なってしまうという問題を有していた
。テレフタル酸を酸成分とする通常の芳香族ポリエステ
ルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラ
メチレンテレフタレートが、またテレフタル酸に加えて
イソフタル酸も共重合成分として含むボリアリレート等
が挙げられるが、例えばポリテトラメチレンテレフタレ
ートやポリエチレンテレフタレートをナイロン46樹脂
に配合した場合、特にポリテトラメチレンテレフタレー
トは靭性等の機械的特性に優れた材料であり、それをナ
イロン66樹脂やナイロン611!A脂等の通常のポリ
アミド樹脂に配合した組成物にも良好な機械的特性を示
すものが先に例示した文献中に挙げられているが、それ
らと同様な方法によってナイロン46樹脂に配合しても
ナイロン46樹脂の成形温度が約300℃と非常に高く
なるため、ポリテトラメチレンテレフタレートやポリエ
チレンテレフタレートの熱分解による成形時の分子量低
下が大となり、形成性が著しく悪いという問題を生じて
くるため工業的に利用できる材料とはならない、また、
ボリアリレートを配合した組成物は吸水特性は改良され
るものの寸法特性は向上しない、すなわち、ナイロン4
6樹脂に芳香族ポリエステル樹脂を配合した組成物で、
ナイロン46樹脂の特長を保持したままその吸水特性、
及び寸法特性を改良できるものはこれまで見い出されて
いない状況にある。
[発明の目的コ 本発明は上述の事情を背景としてなされたものであり、
その目的はナイロン46樹脂のもつ優れた耐熱性、m絨
特性を保持しつつ、その吸水特性及び寸法性を改良する
点にある。
[発明の構成] 本発明者らは、ナイロン46樹脂の吸水特性及び寸法特
性を改良すべく鋭意研究した結果、ナイロン46樹脂に
ナフタレン環を有する芳香族ポリエステル樹脂を配合し
た組成物が上述の目的に合致することとを見いたし本発
明に到達した。
すなわち、本発明の樹脂組成物は、 (^)ナイロン464!1脂    1001f量部当
り、°(B)ポリアルキレンナフタレンジカルボキシレ
ート樹脂 5〜100重量部、及び (C)カルボン酸またはその誘導体を分子鎖中に含むオ
レフィン系共重合体 2〜20重量部、 を配合してなる樹脂組成物である。
本発明を説明する。
本発明において用いられるFA)成分のナイロン46樹
脂とは、酸成分としてアジピン酸またはその機能誘導体
を用い、アミン成分としてテトラメチレンジアミンまた
はその機能誘導体を用いて縮合反応によりえられるポリ
アミドを主たる対象とするが、そのアジピン酸成分また
はテトラメチレンジアミン成分の一部を他の共重合成分
で置き換えたものでもよい。
ナイロン46樹脂の好ましい態様は特開昭56−149
430号公報および特開昭56−149431号公報に
記載されている。
本発明で用いられるナイロン46樹脂の極限粘度は、m
−クレゾールを用い35℃で測定したとき、0.90〜
1□90、更には1.10〜1.50の範囲にあること
が望ましい。
1.90を超える極限粘度のナイロン46樹脂を用いる
場合には組成物の溶融状態における流動性が悪く、得ら
れる成形品の外観の光沢か失われるのみならず、その機
械特性、熱特性のバラツキか大きくなるため好ましくな
い。
一方0.90よりも低い極限粘度では、組成物の機械的
強度か小さくなる欠点を生ずる。
本発明に用いられる(8)成分のポリアルキレンナフタ
レンジカルボキシレート樹脂は、その酸成分が2.6−
ナフタレンジカルボン酸であり、ジオール成分がエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ジエチレングリコール等のアルキレングリ
コールであるポリエステルを主たる対象とする。またこ
のポリアルキレンナフタレンジカルボキシレート樹脂は
一部を共重合成分で置換したものでもよく、そのような
共重合成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フ
タル酸、メチルテレフタル酸、メチルイソフタル酸等の
フタル酸誘導体;2,7−ナフタレンジカルボン酸、1
,5−ナフタレンジカルボン酸等のすフタレンジカルボ
ン酸およびその誘導体、 4.4’−ジフェニルジカル
ボン酸、3,4°−ジフェニルジカルボン酸等のジフェ
ニルカルボン酸およびその誘導体、 4.4’−ジフェ
ノキシメタンジカルボン酸、4,4゛−ジフェノキシメ
タンジカルボン酸等の芳香族ジカルホン酸;コハク酸、
アジピン酸、セパチン酸、アゼライン酸、デカンジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族または
脂環族ジカルボン酸;他の脂肪族ジオール;14−シク
ロヘキサンジメタツール等の脂環族ジオール;ハイドロ
キノン、レゾルシン等のジヒドロキシベンゼンおよびそ
の誘導体;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン等のビスフェノール化合物:ビスフェノール化合物
とエチレングリコール等のグリコールとから得られるエ
ーテルジオール等の芳香族ジオール;ε−オキシカプロ
ン酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ安息香
酸等のオキシジカルボン酸等があげられる。
本発明に用いられるポリアルキレンナフタレンジカルボ
キシレート樹脂の極限粘度は、0−クロロフェノールを
用い35°Cで測定したとき、0.5以上、更には0.
6以上であることか好ましい。
本発明に用いられるポリアルキレンナフタレンジカルボ
キシレート樹脂は通常のポリエステルの製造方法、例え
ば溶融重縮合反応またはこれと固相重縮合反応とを組み
合わせた方法等によって製造できる0例えば、2,6−
ナフタレンジカルボン#1またはエステル形成性誘導体
(例えばジメチルエステル、モノメチルエステル等の低
級アルキルエステル)とテトラメチレングリコールまた
はそのエステル形成性誘導体とを触媒の存在下、加熱反
応させ、得られる2、6−ナフタレンジカルボン酸のグ
リコールエステルを触媒の存在下、所定の重合度まで重
合反応させる方法によってポリテトラメチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレート樹脂を製造することが
できる。
このポリアルキレンナフタレンジカルボキシレート樹脂
をナイロン46樹脂に配合すると得られる組成物の吸湿
(水)性は低減され、吸水による寸法特性は向上するが
、ナイロン46樹脂とポリアルキレンナフタレンジカル
ボキシレート樹脂は本来相溶性か悪く、均一に混練する
ことが困難である。
しかしくC)成分のカルボン酸またはその誘導体を分子
鎖中に含むオレフィン系共重合体を少量配合することに
より両者の相溶性は大幅に改善される。
本発明においてナイロン46樹脂とポリアルキレンナフ
タレンジカルボキシレート樹脂を相溶化させる目的で配
合される(C)成分のカルボン酸またはその誘導体を分
子鎖中に含むオレフィン系共重合体とは、エチレンを含
む炭素数3〜20のα−オレフィンやジエン、例えばプ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1
−ペンテン、1.4−へキサジエン、ジシクロペンタジ
ェン、2.5−ノルボルナジェン、5−エチル−2,6
−ノルボルナジェン、5−エチリデンノルボルネン、5
−(1′−プロペニル)−2−ノルボルネン、ブタジェ
ン、イソプレン等を主たる構成成分とし、それらにカル
ボン酸基やその誘導体、例えばカルボン酸金属塩基、カ
ルボン酸エステル基、酸無水物基、酸アミド基の中から
選ばれた少なくとも1種の官能基を有する単量体成分を
導入した共重合体を表す。
この官能基を有する単量体としては、アクリル酸、メタ
アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロ
トン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、メサコン
酸、シトラコン酸、グルタコン酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸しドロキシエチル、メタア
クリル酸メチル、メタアクリルFi2−エチルヘキシル
、メタアクリル酸しドロキシエチル、メタアクリル酸ア
ミノエチル、マレイン酸ジメチル、イタコン酸ジメチル
、メタアクリル酸ナトリウム、メタアクリル酸カリウム
、メタアクリル酸マグネシウム、アクリル酸亜鉛、無水
マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、アク
リル酸グリシジル、メタアクリル酸グリシジル、ビニル
グリシジルエーテル、酢酸ビニル、アクリルアミド等の
α、β不飽和カルボン酸誘導体等が挙げられる。
これらの官能基を有する単量体成分を導入する方法は、
エチレン等のα−オレフィンとの共重合や、あるいはポ
リオレフィンへのグラフト化等がある6また官能基を有
する単量体成分の導入量は全構成成分に対してo、oo
i〜10モル%、好ましくは0.01〜5モル%である
。この導入量が0.001モル%以下のときはナイロン
46樹脂とポリアルキレンナフタレンジカルボキシレー
ト樹脂の相溶化効果が十分でなく、また10モル%以上
ではポリオレフィンの安定性が低下し、ゲル化等の副反
応が起こりやすくなるため好ましくない。
本発明に用いられるこれらのカルボン酸またはその誘導
体を分子鎖中に含むオレフィン系共重合体の好ましい例
としては、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−
メタアクリル酸−メタアクリル酸ナトリウム共重合体、
エチレン−メタアクリル酸−メタルアクリル酸亜鉛共重
合体、エチレン−メタアクリル酸−メタアクリル酸マグ
ネシウム共重合体、エチレン−アクリル酸インブチルメ
タアクリル酸−メタアクリル酸亜鉛共重合体、エチレン
−アクリル酸メチル共重合体、エチシンーアクリル酸−
メチルーアクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸−
エチル共重合体、エチレンメタアクリル酸−グリシジル
共重合体、エチレン−酢酸とニルーメタアクリル酸りリ
シジル共重合体、ポリエチレン−g−無水マレイン酸共
重合体、ポリプロピレン−g−無水マレイン酸共重合体
、ポリ(エチレン/プロピレン)−g−無水マレイン酸
共重合体、ポリ(エチレン/プロピレン/1,4−へキ
サジエン) 1−無水マレイン酸共重合体、ポリ(エチ
レン/プロピレン/ジシクロペンタジェン) 1−無水
マレイン酸共重合体、ポリ(エチレン/プロピレン15
〜エチリデンノルボルネン)−1−無水マレイン酸共重
合体等が挙げられるが、中でもエチレン−メタアクリル
酸−メタアクリル酸ナトリウム共重合体、エチレン−メ
タアクリル酸−メタアクリル酸亜鉛共重合体、エチレン
−メタアクリル酸−メタアクリル酸マグネシウム共重合
体等のα−オレフィンとα、β不飽和カルボン酸の金属
塩よりなるイオン性共重合体か好ましい。
このイオン性共重合体は公知の方法によって得ることが
でき、その製造法は例えば特公昭39−6810号公報
等に記載されている。
イオン性共重合体は全てのカルボキシル基か金属イオン
によって中和されている必要はないが、カルボキシル基
の少なくとも10%が金属イオンによって中和されてい
ることが必要である。なお、金属イオンとしては上述の
特公昭39−6810号公報に記載されたものは全て使
用することができる。
特に好ましいものはアルカリ金属イオン、特にナトリウ
ムである。
本発明に用いられる(B)成分のポリアルキレンナフタ
レンジカルボキシレート樹脂の配合量はナイロン46樹
脂100重量部当り、5〜100重量部である。この配
合量が5重量部より少ないときにはナイロン46樹脂の
吸水性、寸法特性の改良効果が十分でなく、また100
重量部より多いとナイロン46樹脂の耐熱性、機械特性
が保持できなくなってしまう、また(C)成分のカルボ
ン酸またはその誘導体を分子鎖中に含むオレフィン系共
重合体の配合量はナイロン46樹脂100重量部に対し
2〜20重量部である。この配合量が2重量部より少な
い場合にはナイロン46樹脂とポリアルキレンナフタレ
ンジカルボキシレート樹脂との相溶化効果かほとんど見
られず、一方20重量部を超える量で用いてもその相溶
化効果を増大させることはなく、むしろ組成物の機械強
度や耐熱性か損なわれるため好ましくない。
こうして得られる(A)ナイロン46樹脂、 (B)ポ
リアルキレンナフタレンジカルボキシレート樹脂及び(
C)カルボン酸またはその誘導体を分子鎖中に含むオレ
フィン系共重合体からなる組成物は、ナイロン46樹脂
の耐熱性、機械特性を保持したままその吸水性、寸法特
性を改良できるのみならす、優れた形成性をも有してお
り、これはテレフタル酸を酸成分とする通常のポリエス
テル樹脂、例えはポリテトラメチレンテレフタレート樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂やボリアリレート
樹脂を使用した組成物では達成されることができないも
のであって、ナイロン461!1脂とそれらの組合せに
よってはじめて耐熱性、機械特性、吸水性、寸法特性及
び成形性の優れた組成物となるものである。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて顔料その他の配
合剤をその発現量添加してもよい、このような配合剤と
しては充填剤、例えばカラス繊維、アラミド繊維、炭素
1量維、スチール繊維、アスベスト、セラミック繊維、
チタン酸カリウムウィスカー、ボロンウィスカー等の繊
維状物、カオリン、クレー、ウオラストナイト、タルク
、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラスピー
ズ、カラスフレークス等の粉末状、粒状あるいは板状の
無機充填材が例示できる。
これらの充填材は、通常補強材、表面改質材として、あ
るいは電気的、熱的特性等の改質を目的としては配合さ
れるが、配合による効果発現の最小量と過剰配合による
組成物本来の優れた特性、成形上の利点を損失しない範
囲で配合されるべきである。
また離燃剤、例えば臭素化ポリスチνン、臭素化ポリフ
ェニレンエーテル、臭素化エポキシ、臭素化ビスフェノ
ール−A−ジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマー
、臭素化ビスフェノールAを原料として製造されるポリ
カーボネートオリゴマー、臭素化ビフェニルエーテル、
臭素化シフタルイミド化合物、塩素化へキサペンタジェ
ンの2量体等のハロゲン含有化合物;赤リン、トリフェ
ニルホスフェート等のリン化合物:ホスホン酸アミド等
のリン−窒素化合物:メラミン、メラム、メレム、メロ
ン、シアヌール酸、シアヌール酸メラミン等のトリ゛ア
ジン化合物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
、ドーソナイト、2水和石コウ等の金属水酸化や上記ハ
ロゲン含有化合物との併用または単独で用いられる離燃
助剤、例えば三酸化アンチモン等のアンチモン化合物、
酸化ホウ素、酸化鉄等の金属酸化物等の配合が可能であ
る。
更に、耐熱性向上を目的としてヨウ化銅等の銅化合物、
ヒンダードフェノール化合物、芳香族アミン化合物、有
機リン化合物、硫黄化合物等の酸化防止剤あるいは熱安
定剤を添加することもできる。また溶融粘度安定性、耐
加水分解性の改良等の目的には、各種のエポキシ化合物
、オキサゾリン化合物等を添加してもよい。エポキシ化
合物としては、例えばビスフェノール−Aとエピクロル
ヒドリンを反応させて得られるビスフェノール−A型エ
ポキシ化合物、各種グリコールやグリセロールとエピク
ロルヒドリンとの反応から得られる脂肪族グリシジルエ
ーテル、ノボラック型エポキシ化合物、芳香族または脂
肪族カルボン酸型エポキシ化合物、脂環化合物型エポキ
シ化合物などが好ましく、オキサゾリン化合物としては
芳香族または脂肪族ビスオキサゾリン、特に2,2゛−
ビス(2−オキサゾリン)、2.2’−m−フェニレン
ビス(2−オキサゾリン)が好ましい。
その他安定剤、着色剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤の添加もできる。
更にまた、少量の割合で他の熱可塑性樹脂、例えば他の
ポリアミド樹脂、他のポリエステル樹脂、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂、ボリフェニシンエーテル樹脂、ポ
リカーホネート樹脂、フェノキシ樹脂、他のオレフィン
系共重合体、ポリスチレンおよびその共重合体、アクリ
ル樹脂およびアクリル系共重合体、ポリアミドエラスト
マー、ポリエステルエラストマー等;熱硬化性樹脂、例
えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、シリコーン樹脂等を配合してもよい。
本発明の樹脂組成物を得るには任意の配合方法を用いる
ことができる。
通常これらの配合成分はより均一に分散させることが好
ましく、その全部もしくは一部を同時にあるいは別々に
例えばブレンダー、ニーダ−、ロール、押出機等の混合
機で混合し均質化させる方法や、混合部分の一部を同時
にあるいは別々に例えばブレンダー、ニーダ−、ロール
、押出機等で混合し、更に残りの成分をこれらの混合機
あるいは押出機で混合し均質化させる方法を用いること
ができる。更に予めトライブレンドされた組成物を加熱
した押出機で溶融混練して均質化したあと針金状に押出
し、次いで所望の長さに切断して粒状化する方法がある
このようにして造られた成形用組成物は、通常充分乾燥
された状態に保たれて成形機ホッパー内に投入され、成
形に供される。更に、組成物の構成原料をトライブレン
ドして成形機ホッパー内に投入し成形機中で直接溶融混
練することも可能である。
[実施例] 以下実施例により本発明を詳述する。なお、実施例中の
各種特性の測定は以下の方法によった。
[11II械的強度: 引張試験・・・・・・ASTHD638に準拠。
(2)熱変形温度: ASTHD648に準拠、試験片厚み6.4 rm、荷
重4.6眩/−) (31吸水特性: 80℃、相対湿度95%雰囲気中に36時間放置した後
の重量増加より算出。(成形品厚さ3.2g) (4)  寸法特性: 80℃、相対湿度95%雰囲気中に36時間放置した後
の寸法変化より算出。(成形品;流れ方向100n+l
x直角方向 6011x厚さ1.5間、フィルムゲート
) (5)溶融粘度: JIS K7210に準拠して高化式フローテスター(
#島SW作所社製)により、一定時間樹脂ペレットを溶
融状態に保った後溶融粘度(poise)を測定。
ノズル・・・・・・10/1(L/D)温度・・・・・
・300°C 荷重・・・・・・30kf/i 滞留時間・・・・・・樹脂の溶融状態での保持時間(6
)極限粘度: ナイロン46樹脂の場合は溶媒としてm−クレゾールを
ポリテトラメチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レート樹脂、ポリエチレン2.6−ナフタレンジカルボ
キシレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポ
リテトラメチレンテレフタレート樹脂の場合は020ロ
フェノール用い、オストワルド粘度管により35℃にて
測定した。
実施例1〜3 比較例1〜3 110 ’C,10Torrの減圧下で12時間乾燥し
た極限粘度1.42のナイロン46樹脂(rsTANY
L、オランダ国DSH社製)と、130°Cで8時間熱
風乾燥した極限粘度0.82のポリテトラメチレン−2
,6−ナフタレンジカルボキシレート樹脂(余人■製)
または極限粘度0.68のポリエチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレート樹脂(余人■製)、及びαオ
レフィンとα、β−不飽和カルボン酸の金属塩よりなる
イオン性共重合であるアイオノマー(「ハイミラン17
07 J三井・デュポンポリケミカル■製)を表−1に
示す量割合にて、予めタンブラ−で均一に混合した後ス
クリュー径各44圓のベント付き二軸押出機を用いて真
空に引きながらシリンダー温度330℃、スクリュー回
転数160rp3吐出量50kg/hにて溶融混練し、
ダイスから吐出するスレッドを冷却切断して成形用ベレ
ットを得た。
次いでこのベレットを用いて射出容量5オンスの射出成
形機にてシリンダー温度300°C1金型温度120℃
、射出圧力800kg/cd、冷却時間18秒、および
全成形サイクル40秒の条件で各特性測定用の成形品を
成形した。
これらの成形品を用いて各特性を測定した。成形品は測
定前にJISに7100に従い、23℃、相対湿度50
%の雰囲気中で88時間状態調節を行った。
比較例4〜6 110℃、 10Torrの減圧下で12時間乾燥した
極限粘度1.42のナイロン46樹脂(rsTANYL
、オランダ国DSH社製)と、130℃で8時間熱風乾
燥した極限粘度0.71のポリエチレンテレフタレート
樹脂(余人■製)、極限粘度1.10のポリテトラメチ
レンテレフタレート樹脂(余人■製)、ボリアリレート
樹脂(「Uポリマー U−100J ;ユニチカ■製)
、及びアイオノマー(「ハイミラン1707゜三井・デ
ュポンポリケミカル■製)を表−1に示す量割合にて、
実施例1と同様な方法で成形用のベレットの押出、特性
測定用の成形品の成形、及び各特性の測定を行った。
それらの結果を表−1に示す。ナイロン46樹脂は荷重
たわみ温度で表される耐熱性や引張強度、引張伸度で表
される機械特性において優れた特性を示す樹脂であるが
、吸水率及び吸水による寸法変化率か高いという欠点を
有している(比較例1)。このナイロン46樹脂にポリ
テトラメチレン26−ナフタレンジカルボキシレート樹
脂やポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ート樹脂を配合することによりナイロン461!1脂の
吸水率、寸法変化率を低減することはできるが、得られ
る組成物は機械特性において劣っており、ナイロン46
樹脂の特性を損なってしまう(比較例2゜3)。しかし
それらに更にアイオノマーを配合すると、両者の相溶性
は著しく改善され良好な機械特性を示すようになる(実
施例1〜3)、この相溶化効果を発現させるためにはア
イオノマーはナイロン46樹脂100重量部当り2重量
部以上必要である(比較例3)、こうして得られるナイ
ロン46樹脂、ポリテトラメチレン−2,6−ナフタレ
ンジカルボキシレート樹脂またはポリエチレン−2,6
ナフタレンジカルポキシレート樹脂及びアイオノマーか
らなる樹脂組成物は、引張強度、引張伸度等の機械特性
、荷重たわみ温度による耐熱性においてナイロン46樹
脂の特長を保持しており、その欠点である吸水率、寸法
変化率を大幅に改善する組成物となる(実施例1〜3)
。またその溶融時における流動性や溶融状態における粘
度保持率もナイロン46樹脂の特性を損なっておらす、
成形性においてもナイロン46樹脂の特長を保っている
(実施例1〜3)、更にその組成物の特性は、テレフタ
ル酸を酸成分とする通常のポリエステル樹脂を同様の方
法によってナイロン46@脂に配合した場合には得られ
ないものである。すなわち、ポリテトラメチレン−2,
6−ナフタレンジカルボキシレート樹脂やポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレート樹脂の替わり
にポリテトラメチレンテレフタレートやポリエチレンテ
レフタレート樹脂を配合した場合には、その組成物の機
械特性、耐熱性、吸水性、寸法特性は優れるものの粘度
保持率が著しく低下するなめ形成性が悪くなり(比較例
4〜5)、またボリアリレート樹脂の場合にはその組成
物は吸水率は低減されても寸法変化率は低減されず、機
械特性も損なわれるとい結果になる(比較例6)、よっ
てナイロン46樹脂の優れた耐熱性、機械特性、形成性
を保持したままその吸水性、寸法特性を改良する樹脂組
成物は、ポリエステル樹脂のうちナイロン環を有するポ
リテトラメチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ート樹脂やポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボ
キシレート樹脂との組合せのみによってはじめて達成さ
れることになる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)ナイロン46樹脂100重量部当り、(B)
    ポリアルキレンナフタレンジカルボキシレート樹脂 5〜100重量部、及び (C)カルボン酸またはその誘導体を分子鎖中に含むオ
    レフィン系共重合体 2〜20重量部、 を配合してなる樹脂組成物。 2、(B)成分がポリテトラメチレン−2,6−ナフタ
    レンジカルボキシレート樹脂である請求項第1項記載の
    樹脂組成物。 3、(B)成分がポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
    カルボキシレート樹脂である請求項第1項記載の樹脂組
    成物。 4、(C)成分がα−オレフィンとα,β−不飽和カル
    ボン酸の金属塩よりなるイオン性共重合体である請求項
    第1項記載の樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111961341A (zh) * 2020-08-25 2020-11-20 宁波公牛电器有限公司 一种复合材料及其制备方法、固定架及墙壁开关
CN111961341B (zh) * 2020-08-25 2022-10-21 宁波公牛电器有限公司 一种复合材料及其制备方法、固定架及墙壁开关

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