JPH0442153Y2 - - Google Patents

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JPH0442153Y2
JPH0442153Y2 JP6915785U JP6915785U JPH0442153Y2 JP H0442153 Y2 JPH0442153 Y2 JP H0442153Y2 JP 6915785 U JP6915785 U JP 6915785U JP 6915785 U JP6915785 U JP 6915785U JP H0442153 Y2 JPH0442153 Y2 JP H0442153Y2
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cam
cylindrical cam
sliding
rear end
edge point
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は一本の軸内にシヤープペンシルやボー
ルペン等の複数の筆記体を収納し、軸の回動操作
によりこれら筆記体の筆先部を選択的に軸先端口
から突出可能とした回転繰出式の複式筆記具の改
良に関する。
(従来の技術及び考案が解決しようとする問題
点) 従来の回転繰出式の複式筆記具として、後端に
摺動コマを固着した複数の筆記体を各々摺動溝に
嵌装させて軸方向に移動自在に案内するガイド筒
を先軸に対し固定し、前面にカム傾斜面を有する
円筒カムをガイド筒の外周部にそのカム傾斜面と
各々の筆記体の摺動コマとを接触させて組み付
け、ガイド筒に対し円筒カムを回動させてカム傾
斜面に沿つて各摺動コマを適宜な位相で滑らせる
ことにより各筆記体の筆先部を選択的に軸先端口
から突出可能となしたものが存在するが、斯る筆
記具にはその軸先端がずんぐりして外観の見映が
悪いことや、筆記体の数を3本以上にすると回転
が重くなり使用勝手が悪くなる等の問題点があ
る。その原因は軸先端部のテーパーを鋭角になす
と各筆記体のすれちがいの際に干渉し合つて回転
繰出がうまくゆかなくなるためずんぐりした形状
にせざるを得ないこと。及び筆記体を3本以上収
納する場合は筆記体を突出又は収納させる回転範
囲が少なくなつて円筒カムのカム傾斜面を急勾配
にせざるをえず摩擦抵抗が増大していきおい回転
が重くなるためである。本考案は軸先端部のテー
パーを鋭角になしても、又3本以上の筆記体を収
納して円筒カムのカム傾斜面が急勾配となつても
回転操作がスムーズにいくように摺動コマとカム
傾斜面の接触部の摩擦抵抗を減少させることを目
的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の複式筆記
具は、後端に摺動コマを固着した複数の筆記体を
各々摺動溝に嵌装させて軸方向に移動自在に案内
するガイド筒を先軸に対し固定し、前面にカム傾
斜面を有する円筒カムをガイド筒の外周部にその
カム傾斜面と各々の筆記体の摺動コマとを接触さ
せて組み付け、ガイド筒に対し円筒カムを回動さ
せてカム傾斜面に沿つて各摺動コマを適宜な位置
で滑らせることにより各筆記体の筆先部を選択的
に軸先端口から突出可能とした回転繰出式の複式
筆記具において、円筒カムのカム傾斜面における
任意の位置の外縁点と同一位相にある内縁点とを
結ぶ線を、その外縁点と円筒カムの中心とを結ぶ
線に対しθ1°だけ内側に傾け、且つ、円筒カムが
接触する各摺動コマの突出部の傾斜した後端面
と、その後端面の外縁点と円筒カムの中心とを結
ぶ線とのなす角度を上記のθ1に対し略同一に設定
したことを特徴とするものである。
(実施例及び作用) 図面に基づき本考案の実施例を作用とともに以
下説明する。
第1図は本考案の実施例である複式筆記具の全
体の縦断面図であり、始めに当該筆記具の全体的
な構造について概説する。まず先端に先金1を嵌
着した先軸2の後端内面部に接合筒3を固着して
更に接合筒3には接合継手4を固着しこの接合筒
継手4にガイド筒5が回転不能に且つ軸方向に移
動不能に固着されている。ガイド筒5は軸方向の
摺動溝6,6a,6bを外面の120°毎離れた位置
に有しておりこれら摺動溝6には後端に夫々摺動
コマ7,7a,7bを固着したシヤープペンシル
8と2本のボールペン9,9aが軸方向の移動を
案内されるように嵌装されており且つこれら筆記
体は摺動コマ7,7a,7bの前面とガイド筒5
の前部壁面との間に介装されたリターンスプリン
グ10,10a,10bにより後方へ附勢されて
いる。このガイド筒5の外周部には先軸2の後端
に飾りリング11を介して回動自在に接合された
キヤツプ12に対し回転方向で一体的に又軸方向
には移動自在に組み付けられ、その前面にカム傾
斜面13を有する円筒カム14がそのカム傾斜面
13に前述の各筆記体の摺動コマ7,7a,7b
を前述のリターンスプリング10,10a,10
bの弾力により常に接触させた状態でガイド筒5
に対し回動自在に組み付けられている。従つて円
筒カム14をキヤツプ12によつて回動させれば
カム傾斜面13に接触している各摺動コマ7,7
a,7bが適宜な位相で滑つて変位し、カム傾斜
面13の最前端部と接する摺動コマの筆記体(図
上ではシヤープペンシル8)が突出し、残りの2
本の筆記体(図上ではボールペン9,9a)はそ
の摺動コマがカム傾斜面13の最後端部と接して
没入することになる。尚、円筒カム14の後端に
は後端内孔部に消ゴム15を装着するノツクパイ
プ16が接合されその後端外周部に被嵌されるノ
ツクカバー17とともにキヤツプ12の後端口に
嵌着された天冠18を貫通して外部に突出されて
いる。又ガイド筒5の後端太径部の外面には軸方
向の縦溝19とこれと連通する周溝20が設けら
れ、又円筒カム14の内面にはガイド筒5の周溝
20に嵌入するツバ部21が設けられ、円筒カム
14がシヤープペンシル8を突出させた状態では
そのツバ部21が縦溝19に位置してノツク操作
による円筒カム14の軸方向の移動を可能とし芯
の繰り出しを可能としている。尚、第1図中10
b,7bは10a,7aの裏側にあり図面上現れ
ず。
次に本考案の要部である円筒カム14、摺動コ
マ7,7a,7b及び両者の組付構造についてよ
り詳細に説明する。まず第2乃至第4図は夫々本
考案の実施例である円筒カム14の縦断面図、前
方側面図、第2図A−A線断面図であり、円筒カ
ム14はその前面にカム傾斜面13を有しカム傾
斜面13の任意の外縁点αと同一位相(軸方向の
位置が同一)にある内縁点βの位置がその外縁点
αと円筒カム14の中心γを結ぶ線の内側に位置
するよう形成されている。(第4図参照)。即ち内
縁点βの位置は外縁点αと中心γとを結ぶ線から
外縁点αを中心としてθ1°だけ内側に回転した線
上に位置している。又、これに対応して、円筒カ
ム14が接触する各摺動コマ7,7a,7bの突
出部の傾斜した後端面25,25a,25bと、
その後端面の外縁点と円筒カム14の中心を結ぶ
線とのなす角度を上記のθ1に対し略同一に設定し
ている。尚、第5図は従来の円筒カム14′に於
ける第4図と同一地点に於ける断面図を示したも
ので、カム傾斜面13′の任意の外縁点α′と同一
位相の内縁点β′の位置は外縁点α′と円筒カムの中
心γ′とを結ぶ線上に位置しており、通常円筒カム
は樹脂成形品又はダイカスト等の成形品であるた
め型加工上の容易さから内縁点β′はすべて鋭角な
エツジになつている。第6図及び第7図は本考案
実施例のボールペン用摺動コマ7a,7bの上面
図と正面図で、又第8図、第9図及び第10図は
シヤープペンシル用摺動コマ7の上面図、正面図
及び後方側面図で、摺動コマ7,7a,7bはガ
イド筒5の摺動溝6,6a,6bへの嵌入部2
3,23a,23bの上部に摺動溝から外部に貫
出し後端面がその中央部を後方へ突出させるよう
に傾斜した突出部24,24a,24bを有し、
当該突出部24,24a,24bの傾斜した後端
部25,25a,25bに円筒カム14のカム傾
斜面13に対する接触点27,27a,27bが
存在する。その中央突起部26,26aは円筒カ
ム14のカム傾斜面13の先端切欠部23に係合
可能となつている。尚、第11図は従来の摺動コ
マ7′の上面図でありカム傾斜面13′に対する接
触点27′には本考案実施例の如きアールがつい
ておらず角張つたエツジが存在している。そして
第12図が本考案実施例の摺動コマ7の傾斜した
後端面25に円筒カム14のカム傾斜面13が接
触した位置における横断面図、第13図が従来例
の摺動コマ7′の傾斜した後端部面25′に円筒カ
ム14′のカム傾斜面13′が接触した位置におけ
る横断面図であり、従来は第13図の如く円筒カ
ム14′のカム傾斜面13′の角張つた内縁点β′と
摺動コマ7′の突出部24′の傾斜した後端面2
5′とがくい込み合つて接触し滑らかな滑りが生
ぜずガイド筒5′に対する円筒カム14′の回転が
損なわれ重くなる傾向であつたものが、本考案の
実施例では第12図の如くカム傾斜面13に於け
る任意の外縁点αと同一位相にある内縁点βの位
置が外縁点αと中心γとを結ぶ線に対して外縁点
αを中心としてθ1°だけ内側に回転した線上に位
置するので角張つた内縁点βが摺動コマ7の傾斜
した後端面25にくい込むように接触することが
なくなり円滑な滑りが得られ摩擦抵抗が減少して
回転がスムーズにいくようになる。尚、本考案実
施例では第12図に示すように、摺動コマ7の傾
斜した後端面25の外縁が円筒カム14のカム傾
斜面13に接触するので、摺動コマ7,7a,7
bの後端面25,25a,25bの外縁には第1
2図のように適宜なアールをつけて円筒カム14
のカム傾斜面13にくい込まないようにしてい
る。
ところで摺動コマ7,7a,7bの傾斜した後
端面25,25a,25bにおける接触点27,
27a,27bにつけたアールは最適化のために
は必要であるが、円筒カムのカム傾斜面との組合
せの関係では必ずしも必要でない場合がある。即
ち摺動コマの傾斜角に対して円筒カムの傾斜角を
大きくとれる場合は必要なく、又円筒カムのカム
傾斜角が緩やかな場合は従来どうりで十分であ
る。
(考案の効果) 本考案は上述した構成及び作用を有するもので
あつて、円筒カムの回転時に於ける摩擦抵抗が軽
減し、それにより軸先端テーパーを鋭角化して外
観を向上させることも、又3本以上の筆記体を収
納してカム傾斜面を急勾配にせざるを得なくなつ
てもスムーズな回転操作により良好な使用勝手を
保つことも可能となるものである。尚、本考案は
単式筆記具に応用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図、第6図乃至第10図、及び
第12図が本考案の実施例に係るもので、第1図
は筆記具全体の縦断面図、第2図は円筒カムの縦
断面図、第3図は第2図の前方側面図、第4図は
第2図A−A線横断面図、第6図はボールペン用
摺動コマの上面図、第7図は同摺動コマの正面
図、第8図はシヤープペンシル用摺動コマの上面
図、第9図は同摺動コマの正面図、第10図は同
摺動コマの後方側面図、第12図は摺動コマの傾
斜した後端面に円筒カムのカム傾斜面が接触した
位置における横断面図である。又第5図、第11
図及び第13図は従来例に係るもので、第5図は
第4図の断面と同一位置に於ける円筒カムの横断
面図、第11図は摺動コマの上面図、第13図は
摺動コマの傾斜した後端面に円筒カムのカム傾斜
面が接触した位置における横断面図である。 1……先金、2……先軸、3……接合筒、4…
…接合筒継手、5,5′……ガイド筒、6,6a,
6b……摺動溝、7,7a,7b,7′……摺動
コマ、8……シヤープペンシル、9,9a……ボ
ールペン、10,10a,10b……リターンス
プリング、11……飾りリング、12……キヤツ
プ、13,13′……カム傾斜面、14,14′…
…円筒カム、15……消ゴム、16……ノツクパ
イプ、17……ノツクカバー、18……天冠、1
9……縦溝、20……周溝、21……ツバ部、2
2……切欠部、23,23a,23b……嵌入
部、24,24a,24b,24′……突出部、
25,25a,25b,25′……後端面、26,
26a,26b……突起部、27,27a,27
b,27′……接触点、α,α′……外縁点、β,
β′……内縁点、γ,γ′……中心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 後端に摺動コマを固着した複数の筆記体を各々
    摺動溝に嵌装させて軸方向に移動自在に案内する
    ガイド筒を先軸に対し固定し、前面にカム傾斜面
    を有する円筒カムをガイド筒の外周部にそのカム
    傾斜面と各々の筆記体の摺動コマとを接触させて
    組み付け、ガイド筒に対し円筒カムを回動させて
    カム傾斜面に沿つて各摺動コマを適宜な位置で滑
    らせることにより各筆記体の筆先部を選択的に軸
    先端口から突出可能とした回転繰出式の複式筆記
    具において、円筒カムのカム傾斜面における任意
    の位置の外縁点と同一位相にある内縁点とを結ぶ
    線を、その外縁点と円筒カムの中心とを結ぶ線に
    対しθ1°だけ内側に傾け、且つ、円筒カムが接触
    する各摺動コマの突出部の傾斜した後端面と、そ
    の後端面の外縁点と円筒カムの中心とを結ぶ線と
    のなす角度を上記のθ1に対し略同一に設定したこ
    とを特徴とする複式筆記具。
JP6915785U 1985-05-10 1985-05-10 Expired JPH0442153Y2 (ja)

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JP6915785U JPH0442153Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

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JPS61183692U JPS61183692U (ja) 1986-11-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154458A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Zebra Pen Corp 回転繰出し式筆記具

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JP2009154458A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Zebra Pen Corp 回転繰出し式筆記具

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