JPH044212Y2 - - Google Patents

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JPH044212Y2
JPH044212Y2 JP18238583U JP18238583U JPH044212Y2 JP H044212 Y2 JPH044212 Y2 JP H044212Y2 JP 18238583 U JP18238583 U JP 18238583U JP 18238583 U JP18238583 U JP 18238583U JP H044212 Y2 JPH044212 Y2 JP H044212Y2
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solid electrolyte
standard electrode
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electrolyte tube
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JP18238583U
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Description

【考案の詳細な説明】
本案は溶鋼の酸素濃度測度プローブの改良に関
し、その目的とするところは測定時における応答
速度を早めて正確かつ安定した測定値が得られる
ようになした酸素濃度測定プローブを提供しよう
というものである。 最近の製鋼工程においては多数の取鍋の溶鋼を
連続的に鋳込む連々鋳が採用され、この繰業に際
しては転炉から出鋼した後、精錬工程を経て連鋳
設備へと次々に連続するものであり、後工程との
接続が重要であることから各工程の処理は迅速を
要求されるのであり、溶鋼中の酸素濃度を測定
し、投入する合金及び脱酸剤の量を決定する工程
即ち酸素量測定工程も迅速に行うことが要求され
るのであるが、従来の酸素濃度測定プローブによ
ればプローブを溶鋼中に浸漬して酸素濃淡電池の
起電力値が一定値になるまでに7〜8秒間かか
り、しかもこの一定値状態が平衡値であることを
確認するのに約2秒前後必要であることから酸素
濃度測定プローブの応答時間は9〜10秒と極めて
遅長なものであつた。従つてこの間プローブを溶
鋼中に浸漬し続けねばならないことから耐熱性を
確保する為にプローブの外装構成を外装材の素材
選択は勿論のこと、その装着構造を複雑となすだ
けでなくプローブの大型化になつて結果的にコス
ト高となる問題が残されていた。このような問題
解決の為、即ち応答時間を短縮すべく固体電解質
管の管径を小さくなし、若しくは管全体の肉厚を
薄くなし、及び/又は取付ハウジングからの突出
長さ即ち露出度を大となすことが試みられたが、
実際の測定に際しては溶鋼は激しい流動状態であ
る為に高温下での応力に耐え切れず破壊されるお
それが残されており、特に肉厚を0.3mm以下とな
せば破損によつて測定不能となる場合が多いので
ある。 このような従来問題に鑑みて考案した本案の要
旨とするところは固体電解質管の形状と充填され
る標準極物質の量の着目して応答時間の短縮を行
うとともにプローブが大型とならないようにな
し、しかも測定時における破損のおそれがない酸
素濃度測定プローブを提供しようというものであ
る。 以下添附の実施図例にて説明すれば酸素濃度検
出素子1は8.1mol%のNgOを含む安定化ジルコ
ニアからなる固体電解質管2を第2図に示すよう
に一端閉管型となすとともに閉止端部3を側壁4
に比して肉薄となしており、この固体電解質管2
内に充填されるCr−Cr2O3等の金属−金属酸化物
からなる標準極5は上記した固体電解質管2の閉
止端部3の薄肉部分a内に限定して充填し、この
標準極5上に封止用の耐火セメント粉末層6を充
填し、Mo等からなる標準極側リード線7を固体
電解質管2内に挿入し、その先端を前記した標準
極5内に位置させて構成するものとして、他実施
構造例としては固体電解質管2の閉止端部3を前
述の第2図の例のように丸底となすばかりでな
く、第3図のように平底形状となして底面側のみ
を薄肉部分aとなし、若しくは第4図に示すよう
に薄肉となした閉止端部3を下向きに突出させて
円錐形となすことも可能であり、これ等閉止端部
3は内面は原形のままとし、外面を薄肉化するも
のとする。 このように本案の酸素濃度測定プローブにおい
ては固体電解質管2の閉止端部3を側壁に比して
薄肉になすとともに標準極5を少ない充填量で構
成することによつて測定に際してプローブを溶鋼
中へ浸漬すれば薄肉の閉止端部3を介して標準極
5への熱伝導性を高め、しかも当該標準極5は薄
肉の閉止端部内に限定して少量充填にて構成され
ることから標準極5が溶鋼温度と平衡温度に達す
る時間が早くなつて、結果的に応答時間の短縮が
可能となるのであり、以下具体例に基づいて応答
速度の実験を行つた。 実験条件:高周波誘導炉にて50Kgの電解鉄を溶
融して、1600℃の溶鋼中に試験プローブを約15秒
管浸漬し、酸素濃度検出素子1にて検出される酸
素濃度を起電力値としてスペンレコーダーに記録
するものとし、試験プローブは第5図に示すよう
に従来公知の構成で、耐熱支持管8の先端にハウ
ジング9、コネクター9′を設け、該ハウジング
9に試験用の酸素濃度検出素子1を突出させて構
成し、溶鋼側電極10はハウジング9に突出固定
するか又は別途用意してプローブPと同時に溶鋼
中へ浸漬するものとする。又酸素濃度検出素子1
は比較実験を行うべく図示の如く複数の素子1を
ハウジング9の略中央部に突出長さを同寸法とな
して設け、固体電解質管2の閉止端部3の肉厚と
内封される標準極5の充填量を変化させる以外は
材質、寸法、形状等は全て同条件となしており、
具体的には第2図に示すように閉止端部3を丸底
となしたジルコニア固体電解質管2を内径3mm、
側壁厚さ0.75mmとなした一端閉止の管体に構成
し、試験素子1の固体電解質管2の閉止端部3を
肉厚0.3mm又は0.5mmとなし、即ち側壁4に大して
2/5又は2/3の比率で薄肉となして一方基準
素子1として閉止端部3の肉厚を側壁と同じ0.75
mmとなして閉止端部の肉厚差による応答時間の比
較を行うとともに各試験素子1は標準極5の充填
量を変化させ、例えば閉止端部3の下端内面3′
からの充填高さ寸法を1〜6mmの範囲内で変化
させ、基準素子1の標準極5を閉止端部3の下端
内面3′から6mmの高さまで充填して、この応答
時間を1.0となした場合との応答時間比を確認し
た。 ここで閉止端部3の内部構成を第2、第3図の
ようになした場合において充填高さと充填量は概
ね下記の表に示す関係にある。
【表】 実験結果を示す第6〜9図のグラフの、第7図
は閉止端部3の肉厚を側壁4と同じく0.75mmとな
した基準素子の応答時間を示し、第8図は閉止端
部肉厚を0.3mmとなした場合の応答時間比を示し、
第9図は同じく肉厚0.5mmとなした場合のグラフ
であり、各図中の曲線は各々の応答時間比の平均
線を示しており、又第6図は第7〜9図の応答時
間比平均線を同一グラフ上に表示したものであ
り、図中Aは基準素子、Bは閉止端部肉厚を0.5
mmとなした試験素子、Cは肉厚0.3mmとなした試
験素子、又はDは側壁、閉止端部の全てを肉厚
0.5mmとなした試験素子を示すものである。 以上の実験結果から先ず第6図のグラフによれ
ば曲線A,B,Cは定間隔をおいて略平行となつ
ていることから、閉止端部3の肉厚を薄くなせば
定量的に応答時間が短縮されること明らかであ
り、曲線Dにて示す側壁、閉止端部の全てを肉厚
0.5mmとなした場合には更に応答時間短縮効果が
高いことが明らかであるが、この場合固体電解質
管2が破損し易く取扱いに十分な注意を必要とし
た。又第7,8,9図の結果から第7図の閉止端
部3の肉厚を側壁と同じ0.75mmとした場合でも標
準極5の充填量が少なくなるにつれて応答時間は
短縮され、反面充填量が4mm以上となれば第9図
に示すように閉止端部3の肉厚を0.5mmとなした
場合でも応答時間短縮率は20%弱であり。充填量
を約1mmとなせば応答時間短縮率は約45%と極め
て高くなることが明らかである。又第8図に示す
ように閉止端部3の肉厚を0.3mmとなした場合に
は充填量5〜6mmでも10〜20%の短縮が可能で、
充填量約2mmで30〜40%の応答時間短縮が安定し
て行われることを明示している。 一方閉止端部3の肉厚を0.3mm以下の薄肉例え
ば0.2mmとなせば閉止端部3の破損度は高くなる
ことが予想されるが応答速度は更に早まること明
らかである。また標準極5の充填量を閉止端部3
の下端内面3′からの充填高さ1.0mm以下例えば
0.7mmとなした場合には応答時間は短縮されるも
のの固体電解質管2内及び耐火セメント層6内の
空気によつて酸化され易く、ひいては測定誤差、
測定不能となる問題を生ずることが判明した。 以下総合すれば本案の酸素濃度測定プローブは
固体電解質管2は全体即ち側壁については従来同
様に肉厚0.75mm以上となし、閉止端部3のみを略
0.3〜略0.5mmの薄肉部となして、該固体電解質管
2の閉止端部3内に形成される標準極5の充填量
を閉止端部3の下端内面からの充填高さを1〜3
mmの範囲内に限定することによつて側壁、閉止端
部の全てを0.7mmの肉厚となし標準極5の充填量
を充填高さ6mmとなした従来構成の素子に比べて
応答時間を30〜50%短縮することが出来るのであ
る。 又薄肉の閉止端部3はキヤツプ11にて被覆保
護するものとし、又第4図に示すように閉止端部
3を円錐状となせば、充填される標準極5は閉止
端部3の薄肉部の全周面にわたつて接することか
ら第2図、3図の場合よりも薄肉部との接触面積
が大となつて溶鋼と熱平衡に達するのが早くな
り、ひいては応答時間を更に短縮することがで
き、加えて標準極側リード線7を図示の如く円錐
の頂角部に位置させれば標準極5の充填量を更に
少なくなしてもリード線7先端を該標準極内に位
置させることが容易に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の酸素濃度測定プローブを示す断
面図、第2図、第3図、第4図は夫々本案におけ
る酸素濃度検出素子の具体構成例を示す部分断面
図、第5図は試験プローブを示す断面図、第6図
は比較実験結果を示すグラフ、第7図は従来型の
固体電解質を用いた応答速度実験結果を示すグラ
フ、第8図は固体電解質の閉止端部肉厚を0.3mm
となした場合の応答速度実験結果を示すグラフ、
第9図は同じく閉止端部肉厚を0.5mmとなした場
合の応答速度実験結果を示すグラフである。 P……プローブ、a……薄肉部分、1……酸素
濃度検出素子、2……固体電解質管、3……閉止
端部、3′……下端内面、4……側壁、5……標
準極、6……耐火セメント粉末層、7……標準極
側リード線、8……耐熱支持管、9……ハウジン
グ、10……溶鋼側電極、11……キヤツプ、1
2……熱電対。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端閉止した固体電解質管の閉止端部を側壁よ
    りも薄肉部となし、該固体電解質管内に充填され
    る標準極を閉止端部に充填してなる酸素濃度検出
    素子を有することを特徴とする酸素濃度測定プロ
    ーブ。
JP18238583U 1983-11-25 1983-11-25 酸素濃度測定プロ−ブ Granted JPS6090663U (ja)

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JP18238583U JPS6090663U (ja) 1983-11-25 1983-11-25 酸素濃度測定プロ−ブ

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JPS6090663U JPS6090663U (ja) 1985-06-21
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JPH0713610B2 (ja) * 1984-01-18 1995-02-15 東レ株式会社 溶鋼センサ

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