JPH0441782B2 - - Google Patents

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JPH0441782B2
JPH0441782B2 JP8610184A JP8610184A JPH0441782B2 JP H0441782 B2 JPH0441782 B2 JP H0441782B2 JP 8610184 A JP8610184 A JP 8610184A JP 8610184 A JP8610184 A JP 8610184A JP H0441782 B2 JPH0441782 B2 JP H0441782B2
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human
antibody
plasmin inhibitor
plasmin
inhibitor
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Yoshihiko Washimi
Yukya Koike
Yataro Ichikawa
Nobuhiko Yoshida
Nobuo Aoki
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Teijin Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/81Protease inhibitors
    • C07K14/8107Endopeptidase (E.C. 3.4.21-99) inhibitors
    • C07K14/811Serine protease (E.C. 3.4.21) inhibitors
    • C07K14/8121Serpins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/38Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against protease inhibitors of peptide structure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/573Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for enzymes or isoenzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Description

【発明の詳細な説明】 a 産業上の利用分野 本発明は、溶液状態にあるヒトα2−プラスミン
インヒビター(α2−plasmin inhibitor,α2
antiplasmin)を免疫学的に測定する試薬及びそ
のキツトに関する。更に詳しくは、ヒトα2−プラ
スミンインヒビターのそれぞれ異なる抗原決定部
位を特異的に認識して結合する2種類のモノクロ
ーナル抗体を用い、そのうちの1種類はヒトα2
プラスミンインヒビターにおけるプラスミンの線
維素溶解作用の阻止部位を特異的に認識して結合
し得るモノクローナル抗体を用いるサンドイツチ
法によるヒトα2−プラスミンインヒビターの免疫
学的測定試薬及びそのキツトに関する。
b 従来技術 ヒトのα2−プラスミンインヒビターは、青木と
諸井によつて最初に単離・精製され、線維素溶解
酵素のプラスミン(plasmin)のエステラーゼ活
性を瞬間的に阻害する強力なプラスミンインヒビ
ターであり、11.7%の糖を含む分子量約67000の
1本鎖の糖蛋白質であることが知られている
〔Moroi & Aoki;The Journal of
Biological Chemistry,251,5956−5965(1976)
参照〕。
一方ヒトのα2−プラスミンインヒビターには3
種類の活性部位があることが知られている。第1
はプラスミンの線維素溶解作用を阻止する部位
(以下これを“リアクテイブサイド”ということ
がある)〔B.Wiman & D.Collen;The
Journal of Biological Chemistry,254,9291〜
9297(1979)参照〕であり、第2はカルボキシル
基末端側のプラスミン結合部位〔B.Wiman &
D.Collen;European Journal of
Biochemistry,84,573−578(1978)参照〕であ
り、第3はアミノ基末端のフイブリン結合部位で
ある〔Y.Sakata,et al.,Thrombosis
Research,16 279〜282(1979)参照〕。
一方ヒトα2−プラスミンインヒビターは、臨床
医学的にみて、肝実質細胞障害のときにその血中
レベルが低下する現象が知られており、特に非代
償期の肝硬変、激症肝炎などの時にはその血中レ
ベルは非常に顕著に低下することが報告されてい
る〔例えばN.Aoki & T.Yamanaka,Clin
Chimica Acta 84,99−105(1978)参照〕。
また最近、ヒトα2−プラスミンインヒビターの
理学的、生物学性質の解明が進み、ヒトα2−プラ
スミンインヒビターは線維素溶解機構に対して特
異的に制御と調節を行なつており、その機構に対
して重要な作用をしていることが知られている
〔例えば青木延雄、醫学のあゆみ、126,147−155
(1983)参照〕。
従つて、血液中のヒトα2−プラスミンインヒビ
ターの量を正確且つ簡便に測定することができれ
ば、種々の病気に対しその予防、診断に極めて役
立つことである。
従来知られたヒトα2−プラスミンインヒビター
の測定方法として第1の方法は、ヒトα2−プラス
ミンインヒビターに対する抗血清を用いる免疫拡
散法であり、第2の方法は検体試料に一定過剰の
プラスミンを加えヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーと結合していない残存プラスミン活性を測定す
る方法である。
しかし、前者の方法は、動物抗血清を用いるた
めに一定の活性を有する抗血清を安定して得るこ
とが極めて困難であり標準物質によつて活性を補
正して使用しなければならないという煩雑さがあ
つた。また免疫拡散に長時間を要するという欠点
があつた。さらに後者は、加えたプラスミンの残
存量を調べることによりヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの量を間接的に測定する方法であり、検
体試料中に存在する種々のプラスミン活性阻害物
質の影響を受け易く、ヒトα2−プラスミンインヒ
ビターの量を直接測定していないから誤差を避け
るのは不可能と云つてよく、またこの方法では使
用するプラスミンの純度や安定性にも注意を払う
必要があつた。
c 発明の構成 そこで本発明者らは、ヒトα2−プラスミンイン
ヒビターに対するモノクローナル抗体について研
究を重ねたところ、ヒトα2−プラスミンインヒビ
ターにおけるプラスミンの線維素溶解作用阻止部
位を特異的に認識し、ヒトα2−プラスミンインヒ
ビターの線維素溶解阻止作用を抑制する活性を有
するモノクロ−ナル抗体を見出し、またこのモノ
クローナル抗体を産出するハイプリドーマ細胞を
創作し得、既に提案した。
本発明者らは、かゝる新しく見出した前記モノ
クローナル抗体の特異的な作用を利用すれば、溶
液状態にあるヒトα2−プラスミンインヒビターの
量を直接に且つ正確に測定し得ることを見出し本
発明に到達した。
すなわち、本発明は、サンドイツチ法による免
疫学的測定試薬において、不溶性担体に結合した
抗体とは、ヒトα2−プラスミンインヒビターのそ
れぞれ異なる抗原決定部位を特異的に認識するも
のであり且つそのいずれか一方の抗体はヒトα2
プラスミンインヒビターにおけるリアクテイブサ
イトを特異的い認識して結合し得るモノクローナ
ル抗体であることを特徴とするヒトα2−プラスミ
ンインヒビターに対するモノクローナル抗体を用
いたヒトα2−プラスミンインヒビターの免疫学的
測定試薬であり、またそのキツトである。
一般に抗原の2つの異なつた位置に結合した抗
体を作つて抗原の有無又はその量を測定する方法
は、サンドイツチ法と呼ばれ、例えばワイド
(Wide)の「放射線免疫検定法
(Radioimunoassay Methods)」199−206(1970)
に記載されている。
かゝる本発明の免疫学的測定試薬は、使用する
2種類のモノクローナル抗体として、ヒトα2−プ
ラスミンインヒビターのそれぞれ異なる抗原決定
部位を認識するものを使用し、特にその1種はヒ
トα2−プラスミンインヒビターにおけるリアクテ
イブサイトを特異的に認識し得るモノクローナル
抗体を使用する。かくして本発明によれば、試薬
の品質差がなく、恒常的に精度よく溶液状態の
(例えば血漿中の)ヒトα2−プラスミンインヒビ
ターを測定することが可能となる。また直接ヒト
α2−プラスミンインヒビターを測定するので他の
挾雑物の影響は全く受けず正確に且つ短時間に測
定することができる。従つて、本発明によれば、
従来には存在しなかつたヒトα2−プラスミンイン
ヒビターを正確且つ迅速に測定し得る試薬及びそ
のキツトが提供される。
次に本発明による測定試薬及びヒトα2−プラス
ミンインヒビターの含有量の測定方法を具体的に
説明する。
ヒトα2−プラスミンインヒビターに対するモノ
クローナル抗体(第1抗体)を適当な不溶性担体
(例えばプラスチツク容器)に固定化する(以下
これを“固定化抗体”という)。ついで不溶性担
体と測定しようとする試薬又は検体資料との非特
異的結合を避けるために適当な物質(例えば牛血
清アルブミン)で不溶性担体の表面を被覆する。
このようにして得られた第1抗体が固定化され
た不溶性担体を検体試料と一定時間及び温度で接
触させ反応させる。この間に固定化抗体(第1抗
体)と検体試料中のヒトα2−プラスミンインヒビ
ターが結合する。ついで適当な洗浄液で洗つた
後、適当な標識物質で標識したヒトα2−プラスミ
ンインヒビターに対するモノクローナル抗体(第
2抗体)の溶液(例えば水溶液)を、不溶性担体
における固定化抗体に結合したヒトα2−プラスミ
ンインヒビターと一定時間及び温度で接触させ第
2抗体と反応させる。これを適当な洗浄液で洗
い、次いで不溶性担体上に存在する第2抗体に標
識された標識物質の量を測定する。かくしてその
値から検体試料中のα2−プラスミンインヒビター
の量を算出することができる。
かくして本発明の測定試薬は、第1抗体が不溶
性担体に結合した固定化抗体と標識化された第2
抗体とより主として構成される。この試薬を能率
よく且つ簡便に利用するために、これら抗体以外
に種々の補助剤を含めてキツトを形成することが
できる。かゝる補助剤としては、例えば固体状の
試薬を溶解させるための溶解剤、不溶化担体を洗
浄するために使用される洗浄剤、抗体の標識物質
として酵素を使用した場合、酵素活性を測定する
ための基質、その反応停止剤などの免疫学的測定
試薬のキツトとして通常使用されるものが挙げら
れる。
本発明の測定試薬に使用される不溶性担体とし
ては、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリアクリルニトリ
ル、弗素樹脂、架橋デキストラン、ポリサツカラ
イドなどの高分子、その他紙、ガラス、金属、ア
ガロース及びこれらの組合せなどを例示すること
ができる。
また不溶性担体の形状としては、例えばトレイ
状、球状、繊維状、棒状、盤状、容器状、セル、
試験管などの種々の形状であることができる。
また標識物質としては放射性物質、酵素又は螢
光物質を使用するのが有利である。放射性物質と
しては 125I、 131I、 14C、 3Hなどを、酵素とし
てはアルカリ性フオスフアターゼ、パーオキシダ
ーゼ、β−D−ガラクトシダーゼなど、また螢光
物質としてはフルオレツセインイソチオシアネー
ト、テトラメチルローダミンイソチオシアネート
などを使用することができるが、これらは例示し
たものに限らず、免疫学的測定方法に使用されて
いるものであれば、他のものでも使用できる。
前述したように、本発明の測定試薬及びキツト
に使用される抗体の1つである“α2−プラスミン
インヒビターにおけるプラスミンの線維素溶解作
用の阻止部位を特異的に認識して結合し得るモノ
クローナル抗体”は、本発明者らによつて初めて
見出され、先に特許出願された(昭和59年4月17
日出願:発明の名称“モノクローナル抗体、ハイ
ブリドーマ細胞及びモノクローナル抗体の製造方
法”特願昭59−75778(特開昭60−222426))。
本発明の前記モノクローナル抗体及びその製造
方法については前記特許出願明細書に詳細に説明
されているが、以下にその内容を簡単に説明す
る。
≪モノクローナル抗体及びその製造方法≫ A 抗原の単離、精製; 抗原に用いるヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーは、前記青木と諸井の方法によりヒト血漿中
より単離精製された。
B ヒトα2−プラスミンインヒビターによるマウ
スの免疫; 雄Balb/cマウスを用いるが、他の系
(strains)のマウスを使用することもできる。
その際、免疫計画及びヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの濃度は十分な量の抗原刺激を受けた
リンパ球が形成されるよう選ばれるべきであ
る。例えばマウスに少量のヒトα2−プラスミン
インヒビターで或る間隔で腹腔に数回免疫の
後、さらに数回静脈に投与した。最終免疫の数
日後に融合の為に脾臓細胞を取り出す。
C 細胞融合 脾臓を無菌的に取り出し、それから単細胞懸
濁液を調製する。それらの脾臓細胞を適当なラ
インからのマウス骨髄腫細胞と適当な融合促進
剤の使用により細胞融合させる。脾臓細胞対骨
髄腫細胞の好ましい比率は約20:1〜約2:1
の範囲である。約108個の脾臓細胞について0.5
〜1.5mlの融合媒体の使用が適当である。
細胞融合に用いる骨髄腫細胞は多く知られて
いるが、本発明では、P3−X63−Ag8−U1細
胞(以下P3−U1と略記する)〔Yelton,D.Eet
al.,Current Topics in Microbiolgy and
Immunology 81、1(1978)参照〕を用いた。
これは8−アザグアニン耐性の細胞ラインであ
り、酵素ヒポキサンチン−グアニンホスホリボ
シルトランスフエラーゼ(hypoxanthine−
guanine phosphoribosyl transferase)が欠失
しており、それゆえにHAT(ヒポキサンチン、
アミノプテリン、チミジン)培地中では生存し
ない。また、この細胞ラインはそれ自体抗体を
分泌しない、いわゆる非分泌型である。
好ましい融合促進剤としては、例えば平均分
子量が1000〜4000のポリエチレングリコールを
有利に使用できるが、この分野で知られている
他の融合促進剤を使用することもできる。
D 融合した細胞の選択; 別の容器内(例えばマイクロタイタープレー
ト)で未融合の脾臓細胞、未融合の骨髄腫細胞
および融合した細胞の混合物を、未融合の骨髄
腫細胞を支持しない選択培地で希釈し、未融合
の細胞を死滅させるのに十分な時間(約1週
間)培養する。培地は薬物抵抗性(例えば8−
アザグアニン抵抗性)で未融合の骨髄腫細胞を
支持しないもの(例えば前記HAT培地)が使
用される。この選択培地中では未融合の骨髄腫
細胞は死滅する。また未融合の脾臓細胞は非腫
瘍性細胞なのである一定期間後(約1週間後)
死滅する。これらに対して融合した細胞は骨髄
腫の親細胞の腫瘍性と親脾臓細胞の性質をあわ
せ持つために選択培地中で生存できる。
E 各容器中のα2−プラスミンインヒビターに対
する抗体の確認; かくしてハイブリドーマが細胞が検出された
後、その培養上清を採取し、ヒトα2−プラスミ
ンインヒビターに対する抗体について酵素免疫
定量法(Enzyme Linked Immuno Sorbent
Assay)によりスクリーニングする。
F α2−プラスミンインヒビターに対する活性を
持つ抗体を産出するハイブリドーマ細胞の選
択; ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体を産生しているハイブリドーマ細胞を、無血
清培地で培養して得られた抗体を含んだ培養上
澄液を濃縮し、ヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーと共に一定時間インキユベートした。さらに
このα2−プラスミンインヒビターに対する抗体
の混合液にプラスミンを加え、フイブリンプレ
ート上にのせ、フイブリン溶解面積を測定し
た。このようにして、α2−プラスミンインヒビ
ターに対する活性を持つ抗体を産生するハイブ
リドーマ細胞を選択する。
G 目的の抗体を産生するハイブリドーマ細胞の
クローン化; 目的の抗体を産生するハイブリドーマ細胞を
適当な方法(例えば限定希釈法)でクローン化
すると、抗体は2つの異なつた方法で産生され
る。その第1の方法によればハイブリドーマ細
胞を一定時間適当な培地で培養することにより
その培養上清から、そのハイブリドーマ細胞の
産生するモノクローナル抗体を得ることができ
る。第2の方法によればハイブリドーマ細胞は
同質遺伝子又は半同質遺伝子を持つマウスの腹
腔に注射することができる。一定時間後の宿主
動物の血液中及び腹水中より、そのハイブリド
ーマ細胞の産出するモノクローナル抗体を得る
ことができる。
上記の如くして得られたモノクローナル抗体
は、ヒトα2−プラスミンインヒビターにおけるプ
ラスミンの線維素溶解作用の阻止部位を特異的に
認識し、その部位に選択的に結合する。
本発明の測定試薬においては、かゝるモノクロ
ーナル抗体を第1抗体或いは第2抗体のいずれか
に使用する。すなわち、前記モノクローナル抗体
は、不溶性担体に結合させて固定化抗体として使
用することもできるし、また標識物質を付けて標
識抗体としても使用することもできる。
前記モノクローナル抗体と共に使用される他の
抗体としては、α2−プラスミンインヒビターにお
ける線維素溶解作用阻止部位以外の部位を認識
し、結合し得るものであればよい。
以上本発明によれば、ヒトα2−プラスミンイン
ヒビターを含む検体(例えばヒト血漿)中のその
インヒビターの量を正確に且つ容易に測定するこ
とが可能である。
以下実施例を掲げて本発明を詳述する。
実施例 1 本実施例で使用した第1及び第2抗体は、本発
明者らが先に出願した明細書(昭和59年4月17日
付出願;発明の名称“モノクローナル抗体、ハイ
ブリドーマ細胞及びモノクローナル抗体の製造方
法”特願昭59−75778(特開昭60−222426))に記
載された方法によつて得られた下記のものを使用
した。
第1抗体 前記出願明細書の実施例3において得られた
抗体名“1D10C1”を使用し、これを下記の如
く不溶性担体(マイクロタイタープレート)に
固定化させて用いた。この抗体はα2−プラスミ
ンインヒビターにおけるプラスミンの線維素溶
解作用の阻止部位(リアクテイブサイト)を特
異的に認識し得るモノクローナル抗体である。
第2抗体 前記出願明細書の実施例3において得られた
抗体名“1B10G11”を使用した。この抗体は
α2−プラスミンインヒビターにおけるリアクテ
イブサイト以外の部位を特位的に認識するモノ
クローナル抗体であり、アルカリ性フオスフア
ターゼで標識化して使用した。
濃度20μg/mlのヒトα2−プラスミンインヒビ
ターにおけるリアクテイブサイトを特異的に認識
するモノクローナル抗体(1D10C1)をマイクロ
タイタープレート上に4℃で一晩放置し固定し
た。これに1%牛血清アルブミンを含む緩衝液
(15mM Na2CO3、35mM NaHCO3、3mM
NaN3)を加え室温で4時間放置した後、1%牛
血清アルブミンを含む洗浄液(20mMリン酸緩衝
液、0.135M NaCl、2mM NaN3、0.05%
Tween20)で5回洗浄した。次に希釈用溶液
(20mMリン酸緩衝液、0.135M NaCl)で種々の
濃度となるように希釈したα2−プラスミンインヒ
ビターを加え、室温で4時間放置した。
その後前記洗浄液で5回洗浄し、さらにアルカ
リ性フオスフアターゼで標識したα2−プラスミン
インヒビターにおけるリアクテイブサイト以外の
部位を認識するモノクローナル抗体(1B10G11)
を329ng/mlの濃度で加え4℃で一晩放置した。
前記洗浄液で洗浄後アルカリ性フオスフアターゼ
基質溶液を1mg/mlの濃度で加え、ELISA
ANALYZER〔東洋測器(株)製ETY−96〕で405nm
の波長における1分間当りの吸光度変化を測定し
た。その結果を添付図面第1図に示した。この図
面からα2−プラスミンインヒビターの濃度と吸光
度変化との関係は直線関係になることが理解でき
る。従つてα2−プラスミンインヒビターにおける
リアクテイブサイトを特異的に認識するモノクロ
ーナル抗体をサンドイツチ法における一つの抗体
として使用することによつて、α2−プラスミンイ
ンヒビターの量を容易に測定することができる。
実施例 2 濃度20μg/mlのヒトα2−プラスミンインヒビ
ターにおけるリアクテイブサイトを特異的に認識
するモノクローナル抗体(1D10C1)をマイクロ
タイタープレート上に4℃で一晩放置し固定化し
た。これに1%牛血清アルブミンを含む緩衝液
(15mM Na2CO3、35mM NaHCO3、3mM
NaN3)を加え、室温で4時間放置した後、1%
牛血清アルブミンを含む洗浄液(20mMリン酸緩
衝液、0.135M NaCl、2mM NaN3、0.05%
Tween20)で5回洗浄した。次に希釈用溶液
(20mMリン酸緩衝液、0.135示NaCl)で種々の
濃度となるように希釈した検体(ヒト血漿)を加
え、室温で4時間放置した。
その後前記洗浄液で5回洗浄し、さらにアルカ
リ性フオスフアターゼで標識したヒトα2−プラス
ミンインヒビターにおけるリアクテイブサイト以
外の部位を認識するモノクローナル抗体
(1B10G11)を329ng/mlの濃度で加え、4℃で
一晩放置した。前記洗浄液で洗浄後アルカリ性フ
オスフアターゼ基質溶液1mg/mlを加え、前記
ELISA ANALYZERを用いて405nmの波長にお
ける1分間当りの吸光度変化を測定した。その結
果を添付図面第2図に示した。この第2図から検
体(ヒト血漿)の希釈率と吸光度変化とは直線関
係にあることが理解できる。検体600倍希釈標品
の吸光度変化の値が6.2×10-3であることから、
この検体中のヒトα2−プラスミンインヒビター濃
度は74.0μg/ml(1.1μM)であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、いずれも本発明の実施例
における検体中のヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーの濃度で吸光度変化との関係を示すものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 サンドイツチ法による免疫学的測定試薬にお
    いて、不溶性担体に結合した抗体と標識抗体と
    は、ヒトα2−プラスミンインヒビターのそれぞれ
    異なる抗原決定部位を特異的に認識するものであ
    り且つそのいずれか一方の抗体はヒトα2−プラス
    ミンインヒビターにおけるプラスミンの線維素溶
    解作用の阻止部位を特異的に認識して結合し得る
    モノクローナル抗体であることを特徴とするヒト
    α2−プラスミンインヒビターに対するモノクロー
    ナル抗体を用いたヒトα2−プラスミンインヒビタ
    ーの免疫学的測定試薬。 2 該不溶性担体が、プラスチツク容器、プラス
    チツクビーズ、ガラスビーズ又は金属粒子である
    第1項記載の測定試薬。 2 該標識抗体が、酵素、放射性同位元素又は螢
    光物質で標識化された抗体である第1項記載の測
    定試薬。 4 不溶性担体に結合した抗体と標識抗体を含
    み、これら抗体はヒトα2−プラスミンインヒビタ
    ーのそれぞれ異なる抗原決定部位を特異的に認識
    するものであり且つそのいずれか一方の抗体はヒ
    トα2−プラスミンインヒビターにおけるプラスミ
    ンの線維素溶解作用の阻止部位を特異的に認識し
    て結合し得るモノクローナル抗体であり、これに
    (a)溶解剤、(b)洗浄剤及び酵素で標識化した抗体を
    用いる場合には、(c)酵素活性を測定するための基
    質及びその反応停止剤を組合せてなる免疫学的測
    定のためのキツト。
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