JPH0535826B2 - - Google Patents

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JPH0535826B2
JPH0535826B2 JP60054207A JP5420785A JPH0535826B2 JP H0535826 B2 JPH0535826 B2 JP H0535826B2 JP 60054207 A JP60054207 A JP 60054207A JP 5420785 A JP5420785 A JP 5420785A JP H0535826 B2 JPH0535826 B2 JP H0535826B2
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JP
Japan
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human
plasmin
plasmin inhibitor
antibody
inhibitor
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Yoshihiko Washimi
Yukya Koike
Yataro Ichikawa
Nobuhiko Yoshida
Nobuo Aoki
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Teijin Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/86Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood coagulating time or factors, or their receptors

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Description

【発明の詳細な説明】 a 産業上の利用分野 本発明は、溶液状態にある、さらにはヒト血漿
中のヒトα2−プラスミンインヒビター(α2
plasmin inhibitor、α2−antiplasmin)を免疫学
的に測定する方法に関する。 ヒトα2−プラスミンインヒビターのそれぞれ異
なる抗原決定部位を特異的に認識して結合する2
種類のモノクローナル抗体を用い、そのうちの1
種類は、ヒトα2−プラスミンインヒビターにおけ
るプラスミンの線維素溶解作用の阻止部位を特異
的に認識して結合し得るモノクローナル抗体を用
いるサンドイツチ法によるヒトα2−プラスミンイ
ンヒビターの免疫学的測定方法に関する。 更に詳しくは、前記いずれか一方の抗体を不溶
性担体に結合せしめ、標識抗体とヒトα2−プラス
ミンインヒビターを含む試料とを同時に接触させ
ることによるヒトα2−プラスミンインヒビターの
免疫学的測定方法に関する。 b 従来技術 ヒトのα2−プラスミンインヒビターは、青木と
諸井によつて最初に単離・精製され、線維素溶解
酵素のプラスミン(plasmin)のエステラーゼ活
性を瞬間的に阻害する強力なプラスミンインヒビ
ターであり、11.7%の糖を含む分子量約67000の
1本鎖の糖蛋白質であることが知られている
〔Moroi&Aoki;The Journal of Biological
Chemistry、251、5956−5965(1976)参照〕。 一方ヒトのα2−プラスミンインヒビターには3
種類の活性部位があることが知られている。第1
はプラスミンの線維素溶解作用を阻止する部位
(以下これを“リアクテイブサイド”ということ
がある)〔B.Wiman&D.Collen;The Journal
of Biological Chemistry、254、9291〜9297
(1979)参照〕であり、第2はカルボキシル基末
端側のプラスミン結合部位〔B.Wiman&D.
Collen;European Journal of Biochemistry、
84、573−578(1978)参照〕であり、第3はアミ
ノ基末端のフイブリン結合部位である〔Y.
Sakata、et al.、Thrombosis Research、16
279〜282(1979)参照〕。 ヒトα2−プラスミンインヒビターは、線維素溶
解機構に対して、特異的に制御と調節を行なつて
おり、その機構に対して重要な作用をしているこ
とが知られている〔例えば、青木延雄、医学のあ
ゆみ、126、147−155(1983)参照〕。 α2−プラスミンインヒビターの低下の臨床的な
意義は重要であり、例えば、α2−プラスミンイン
ヒビターが著しく減少すると、生じたプラスミン
活性が制御されず、血管損傷によつて形成された
止血血栓が血管壁の修復以前に溶解されてしま
い、止血がうまくいかなくなることが知られてい
る。 α2−プラスミンインヒビターが低下する疾患お
よび病態としては、以下のことが知られている。
すなわち、消費による低下としては、汎発性血管
内凝固(DIC)、血栓溶解療法(ウロキナーゼ療
法等)が、また、産生の低下としては、肝実質障
害などがあげられる。特に、非代償期の肝硬変、
激症肝炎などの時には、その血中レベルは、非常
に顕著に低下することが報告されている〔例えば
N.Aoki&T.Yamanaka、Clin Chimica Acta
84、99−105(1978)参照〕。 従つて、血液中のヒトα2−プラスミンインヒビ
ターの量を正確且つ簡便に測定することができれ
ば、種々の病気に対しその予防、診断に極めて役
立つと考え得る。 従来知られたヒトα2−プラスミンインヒビター
の測定方法として第1の方法は、ヒトα2−プラス
ミンインヒビターに対する抗血清を用いる免疫拡
散法であり、第2の方法は検体試料に一定過剰の
プラスミンを加えヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーと結合していない残存プラスミン活性を測定す
る方法である。 しかし、前者の方法は、動物抗血清を用いるた
めに一定の活性を有する抗血清を安定して得るこ
とが極めて困難であり標準物質によつて活性を補
正して使用しなければならないという煩雑さがあ
つた。また免疫拡散に長時間を要するという欠点
があつた。さらに後者は、加えたプラスミンの残
存量を調べることによりヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの量を間接的に測定する方法であり、検
体試料中に存在する種々のプラスミン活性阻害物
質の影響を受け易く、ヒトα2−プラスミンインヒ
ビターの量を直接測定していないから誤差を避け
るのは不可能と云つてよく、またこの方法では使
用するプラスミンの純度や安定性にも注意を払う
必要があつた。 c 発明の構成 本発明者らは、ヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーに対するモノクローナル抗体について研究を重
ねたところ、ヒトα2−プラスミンインヒビターに
おけるプラスミンの線維素溶解作用阻止部位を特
異的に認識し、ヒトα2−プラスミンインヒビター
の線維素溶解阻止作用を抑制する活性を有するモ
ノクローナル抗体を見出し、またこのモノクロー
ナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞を創作し
得、既に提案した。 また、さらに、サンドイツチ法による免疫学的
測定試薬において、不溶性担体に結合した抗体と
標識抗体とは、ヒトα2−プラスミンインヒビター
のそれぞれ異なる抗原決定部位を特異的に認識す
るものであり且つそのいずれか一方の抗体は、ヒ
トα2−プラスミンインヒビターにおけるリアクテ
イブサイト(活性部位)を特異的に認識して結合
し得るモノクローナル抗体であることを特徴とす
るヒトα2−プラスミンインヒビターに対するモノ
クローナル抗体を用いたヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの免疫学的測定試薬及びキツトに関して
既に提案した。 本発明者は、かゝるサンドイツチ法による免疫
学的測定方法の改良について研究を重ねた結果、
本発明に到達したものである。すなわち、本発明
は不溶性担体に結合した抗体と標識抗体とは、ヒ
トα2−プラスミンインヒビターのそれぞれ異なる
抗原決定部位を特異的に認識するものであり、且
つそのいずれか一方の抗体は、ヒトα2−プラスミ
ンインヒビターにおけるプラスミンの線維素溶解
作用の阻止部位を認識し、かつプラスミン結合部
位及びフイブリン結合部位のいずれをも認識しな
いヒトα2−プラスミンインヒビターの線維素溶解
阻止作用を抑制するモノクローナル抗体であり、
標識抗体とヒト血漿検体とを同時に不溶性担体に
結合した抗体に接触させることを特徴とする、ヒ
ト血漿検体中のα2−プラスミンインヒビターの測
定方法である。 かくして本発明によれば、試薬の品質差がな
く、恒常的に精度よく溶解状態の(例えば血漿中
の)ヒトα2−プラスミンインヒビターを簡単に測
定することが可能となる。 また直接ヒトα2−プラスミンインヒビターを測
定するので、他の挟雑物の影響は全く受けず、正
確に且つ短時間に測定することができる。 次に本発明によるヒトα2−プラスミンインヒビ
ターの含有量の測定方法を具体的に説明する。 ヒトα2−プラスミンインヒビターに対するモノ
クローナル抗体(第1抗体)を適当な不溶性担体
(例えばプラスチツク容器)に固定化する(以下
これを“固定化抗体”という)。ついで不溶性担
体と測定しようとする試薬又は検体試料との非特
異的結合を避けるために、適当な物質(例えば牛
血清アルブミン)で不溶性担体の表面を被覆す
る。このようにして得られた第1抗体が固定化さ
れた不溶性担体を、検体試料(例えばヒト血漿)
と適当な標識物質で標識したヒトα2−プラスミン
インヒビターに対するモノクローナル抗体(第2
抗体)とを同時に、好ましくは両者の混合溶液を
一定時間及び一定温度で接触させ反応させる。つ
いで適当な洗浄液で洗つた後、不溶性担体上に存
在する第2の抗体に標識された標識物質の量を測
定する。かくしてその値から、検体試料中のα2
プラスミンインヒビターの量を算出することがで
きる。 かゝる本発明による測定方法(one step法)
は、第1抗体が固定化された不溶性担体を検体試
料と一定時間及び一定温度で反応させ、次いで適
当な洗浄液で洗つた後、標識した第2抗体と反応
させる測定方法(two step法)に比べて、短時
間で且つ簡便に測定し得る利点がある。 本発明の測定試薬に使用される不溶性担体とし
ては、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリアクリルニト
リル、フツ素樹脂、架橋デキストラン、ポリサツ
カライドなどの高分子、その他紙、ガラス、金
属、アガロース及びこれらの組合せなどを例示す
ることができる。 また不溶性担体の形状としては、例えばトレイ
状、球状、繊維状、棒状、盤状、容器状、セル、
試験管などの種々の形状であることができる。 また、標識物質としては、放射性物質、酵素又
は蛍光物質を使用するのが有利である。放射生物
質としては、125I、131I、14C、3Hなどを、酵素として
はアルカリ性フオスフアターゼ、パーオキシダー
ゼ、β−D−ガラクトシダーゼなど、また蛍光物
質としてはフルオレツセインイソチオシアネー
ト、テトラメチルローダミンイソチオシアネート
などを使用することができるが、これらは例示し
たものに限らず、免疫学的測定方法に使用されて
いるものであれば、他のものでも使用できる。 前述したように、本発明の測定方法に使用され
る抗体の1つである“ヒトα2−プラスミンインヒ
ビターにおけるプラスミンの線維素溶解作用の阻
止部位を認識し、かつプラスミン結合部位及びフ
イブリン結合部位のいずれをも認識しないヒトα2
−プラスミンインヒビターの線維素溶解阻止作用
を抑制するモノクローナル抗体”は、本発明者ら
によつて初めて見出され、先に特許出願された
(昭和59年4月17日出願:発明の名称“モノクロ
ーナル抗体及びモノクローナル抗体の製造方法”、
特願昭59−75778号(特開昭60−222426号))。 本発明の前記モノクローナル抗体及びその製造
方法については前記特許出願明細書に詳細に説明
されているが、以下にその内容を簡単に説明す
る。 ≪モノクローナル抗体及びその製造方法≫ A 抗原の単離、精製; 抗原に用いるヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーは、前記青木と諸井の方法によりヒト血漿中
より単離精製された。 B ヒトα2−プラスミンインヒビターによるマウ
スの免疫; 雄Balb/cマウスを用いるが、他の系
(strains)のマウスを使用することもできる。
その際、免疫計画及びヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの濃度は十分な量の抗原刺激を受けた
リンパ球が形成されるよう選ばれるべきであ
る。例えばマウスに少量のヒトα2−プラスミン
インヒビターで或る間隔で腹腔に数回免疫の
後、さらに数回静脈に投与した。最終免疫の数
日後に融合の為に脾臓細胞を取り出す。 C 細胞融合 脾臓を無菌的に取り出し、それから単細胞懸
濁液を調製する。それらの脾臓細胞を適当なラ
インからのマウス骨髄腫細胞と適当な融合促進
剤の使用により細胞融合させる。脾臓細胞対骨
髄腫細胞の好ましい比率は約20:1〜約2:1
の範囲である。約108個の脾臓細胞について0.5
〜1.5mlの融合媒体の使用が適当である。 細胞融合に用いる骨髄腫細胞は多く知られて
いるが、本発明では、P3−X63−Ag8−U1細
胞(以下P3−U1と略記する)〔Yelton、D.E
et al.、Current Topics in Microbiology
and lmmunology 81、1(1978)参照〕を用い
た。これは8−アザグアニン耐性の細胞ライン
であり、酵素ヒポキサンチン−グアニンホスホ
リボシルトランスフエラーゼ(hypoxanthine
−guanine phosphoribosyl transferase)が欠
失しており、それゆえにHAT(ヒポキサンチ
ン、アミノブテリン、チミジン)培地中では生
存しない。また、この細胞ラインはそれ自体抗
体を分泌しない、いわゆる非分泌型である。 好ましい融合促進剤としては、例えば平均分
子量が1000〜4000のポリエチレングリコールを
有利に使用できるが、この分野で知られている
他の融合促進剤を使用することもできる。 D 融合した細胞の選択; 別の容器内(例えばマイクロタイタープレー
ト)で未融合の脾臓細胞、未融合の骨髄腫細胞
および融合した細胞の混合物を、未融合の骨髄
腫細胞を支持しない選択培地で希釈し、未融合
の細胞を死滅させるのに十分な時間(約1週
間)培養する。培地は薬物抵抗性(例えば8−
アザグアニン抵抗性)で未融合の骨髄腫細胞を
支持しないもの(例えば前記HAT培地)が使
用される。この選択培地中では未融合の骨髄腫
細胞は死滅する。また未融合の脾臓細胞は非腫
瘍性細胞なのである一定期間後(約1週間後)
死滅する。これらに対して融合した細胞は骨髄
腫の親細胞の腫瘍性と親脾臓細胞の性質をあわ
せ持つために選択培地中で生存できる。 E 各容器中のα2−プラスミンインヒビターに対
する抗体の確認; かくしてハイブリドーマが細胞が検出された
後、その培養上清を採取し、ヒトα2−プラスミ
ンインヒビターに対する抗体について酵素免疫
定量法(Enzyme Linked Immuno Sorbent
Assay)によりスクリーニングする。 F α2−プラスミンインヒビターに対する活性を
持つ抗体を産出するハイブリドーマ細胞の選
択; ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体を産生しているハイブリドーマ細胞を、無血
清培地で培養して得られた抗体を含んだ培養上
澄液を濃縮し、ヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーと共に一定時間インキユベートした。さらに
このα2−プラスミンインヒビターに対する抗体
の混合液にプラスミンを加え、フイブリンプレ
ート上にのせ、フイブリン溶解面積を測定し
た。このようにして、α2−プラスミンインヒビ
ターに対する活性を持つ抗体を産生するハイブ
リドーマ細胞を選択する。 G 目的の抗体を産生するハイブリドーマ細胞の
クローン化; 目的の抗体を産生するハイブリドーマ細胞を
適当な方法(例えば限定希釈法)でクローン化
すると、抗体は2つの異なつた方法で産生され
る。その第1の方法によればハイブリドーマ細
胞一定時間適当な培地で培養することによりそ
の培養上澄から、そのハイブリドーマ細胞の産
生するモノクローナル抗体を得ることができ
る。第2の方法によればハイブリドーマ細胞は
同質遺伝子又は半同質遺伝子を持つマウスの腹
腔に注射することができる。一定時間後の宿主
動物の血液中及び腹水中より、そのハイブリド
ーマ細胞の産出するモノクローナル抗体を得る
ことができる。 上記の如くして得られたモノクローナル抗体
は、ヒトα2−プラスミンインヒビターにおけるプ
ラスミンの線維素溶解作用の阻止部位を特異的に
認識し、その部位に選択的に結合する。 本発明の測定試薬においては、かゝるモノクロ
ーナル抗体を第1抗体或いは第2抗体のいずれか
に使用する。すなわち、前記モノクローナル抗体
は、不溶性担体に結合させて固定化抗体として使
用することもできるし、また標識物質を付けて標
識抗体としても使用することもできる。 前記モノクローナル抗体と共に使用される他の
抗体としては、α2−プラスミンインヒビターにお
ける線維素溶解作用阻止部位以外の部位を認識
し、結合し得るものであればよい。 以上本発明によれば、ヒトα2−プラスミンイン
ヒビターを含む検体(例えばヒト血漿)中のその
インヒビターの量を正確に且つ容易に測定するこ
とが可能である。 以下実施例を掲げて本発明を詳述する。 実施例 1 本実施例で使用した第1及び第2抗体は、本発
明者らが先に特許出願された(昭和59年4月17日
出願:発明の名称“モノクローナル抗体及びモノ
クローナル抗体の製造方法”、特願昭59−75778号
(特開昭60−222426号))に記載された方法によつ
て得られた下記のものを使用した。 第1抗体 前記出願明細書の実施例3において得られた抗
体名“1D10C1”を使用し、これを下記の如く不
溶性担体(マイクロタイタープレート)に固定化
させて用いた。この抗体はα2−プラスミンインヒ
ビターにおけるプラスミンの線維素溶解作用の阻
止部位(リアクテイブサイト)を特異的に認識し
得るモノクローナル抗体である。 第2抗体 前記出願明細書の実施例3において得られた抗
体名“1B10G11”を使用した。この抗体はα2
プラスミンインヒビターにおけるリアクテイブサ
イト以外の部位を特異的に認識するモノクローナ
ル抗体であり、アルカリ性フオスフアターゼで標
識化して使用した。 濃度20μg/mlのヒトα2−プラスミンインヒビ
ターにおけるリアクテイブサイトを特異的に認識
するモノクローナル抗体(1D10C1)をマイクロ
タイタープレート上に4℃で一晩放置し、固定化
した。これに0.5%牛血清アルブミンを含むリン
酸緩衝食塩水(以下0.5%BSA−PBSと略する)
を加え、室温で2時間放置後、0.5%BSA−PBS
で3回洗浄した。次にリン酸緩衝食塩水(PBS)
で希釈したヒト血漿と、濃度329ng/mlのアル
カリ性フオスフアターゼ標識したモノクローナル
抗体(1B10G11)を混合した溶液を加え、室温
で2時間反応した。0.5%BSA−PBSで洗浄後、
アルカリ性フオスフアターゼ基質溶液を1.0mg/
mlの濃度で加え、20分間室温で反応後、
MICROPLATEPHOTOMETERで波長405nm
における吸光度を測定した。精製α2−プラスミン
インヒビター標品を用いて検量線を作成し、その
検量線から、患者血漿検体中のα2−プラスミンイ
ンヒビター量(μg/ml)を算出した。添付図面
に検量線を示し、患者血漿検体中のα2−プラスミ
ンインヒビター量を下記表にまとめて示す。 α2−プラスミンインヒビター(α2−PI)の濃
度と吸光度との関係は直線性があり、この測定法
によれば血漿中のα2−プラスミンインヒビター量
を正確に測定することができる。 【表】 【表】 【表】
【図面の簡単な説明】
添付図面は、検体中のヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの濃度と吸光度との関係を示すものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 サンドイツチ法による免疫学的測定方法にお
    いて、不溶性担体に結合した抗体と標識抗体と
    は、ヒトα2−プラスミンインヒビターのそれぞれ
    異なる抗原決定部位を特異的に認識するものであ
    り、且つそのいずれか一方の抗体は、ヒトα2−プ
    ラスミンインヒビターにおけるプラスミンの線維
    素溶解作用の阻止部位を認識し、かつプラスミン
    結合部位及びフイブリン結合部位のいずれをも認
    識しないヒトα2−プラスミンインヒビターの線維
    素溶解阻止作用を抑制するモノクローナル抗体で
    あり、標識抗体とヒト血漿検体とを、不溶性担体
    に結合した抗体に同時に接触させることを特徴と
    する、ヒト血漿検体中のα2−プラスミンインヒビ
    ターの測定方法。 2 該標識抗体が、酵素、放射性同位元素又は蛍
    光物質で標識化された抗体である特許請求の範囲
    第1項記載のヒトα2−プラスミンインヒビターの
    測定方法。
JP5420785A 1985-03-20 1985-03-20 ヒトα↓2−プラスミンインヒビタ−の測定方法 Granted JPS61213670A (ja)

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