JPH0441211Y2 - - Google Patents

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JPH0441211Y2
JPH0441211Y2 JP1985113184U JP11318485U JPH0441211Y2 JP H0441211 Y2 JPH0441211 Y2 JP H0441211Y2 JP 1985113184 U JP1985113184 U JP 1985113184U JP 11318485 U JP11318485 U JP 11318485U JP H0441211 Y2 JPH0441211 Y2 JP H0441211Y2
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chamber
oil
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diameter pipe
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内燃エンジンのブローバイガスオイル
分離装置に関する。
(従来の技術) 内燃エンジンの燃焼室からクランクケース内に
流出するブローバイガスは通常吸気通路入口に取
り付けられたエアクリーナに導かれ、これを吸入
空気と共に燃焼室に戻して燃焼させ、ブローバイ
ガスの大気への放出を防止している。このブロー
バイガスは第2図に示すごとくエンジン10のク
ランク室12からブローバイガス導入通路14を
経由して動弁機構16を収容するロツカー室18
に導かれ、更に、ロツカー室18からパイプ20
を介してエアクリーナ22に導かれる。このと
き、ロツカー室18の飛沫オイルがブローバイガ
スに混入し、エアクリーナ22のエレメント22
aの汚損、気化器のジエツトの目詰まり、オイル
消費の増大を招来する。
従来、斯る不都合を回避するため、第3図a乃
至eに示す種々のオイル分離装置が提案されてい
る。第3図のaは衝突型のオイル分離装置を示
し、ロツカーカバー30a内壁の一部に隔壁板3
2,32′で仕切られたブローバイガス通路33
を有する小室34が設けられ、このブローバイガ
ス通路33をブローバイガスが小室34内壁及び
隔壁板32,32′に衝突を繰り返しながら通過
するときオイルと空気の分離が行われ、分離され
たオイルは小室34下部に設けられた小孔35
a,35bからロツカー室に戻される。第3図b
はフイルタ型のオイル分離装置を示し、エアクリ
ーナ22′とロツカー室より延びるパイプ20b
間にセパレータ36が介装され、セパレータ36
にはモルトプレーン又はフイルタ38が充填され
ており、このモルトプレーン又はフイルタ38に
よりオイルと空気の分離が行われる。第3図cは
第3図aと類似の衝突型オイル分離装置であり、
第3図aの小室34と類似の小室34’がロツカ
ーカバー30cの上部外壁に取り付けられたもの
である。第3図dは第3図aの小室34に類似の
小室34”に加えて該小室34”に連通する小室
40がロツカーカバー30dの上部外壁に固設さ
れ、小室40内方にエアクリーナに連通する閉塞
パイプ20dが挿通されており、このパイプ20
dの閉塞端部には多数の小孔20d'が穿設されて
いる。又、小室34”のブローバイガス通路3
3”途中にはモルトプレーン又はフイルタ42が
充填されている。第3図dのオイル分離装置はブ
ローバイガス通路33”及び小室40におけるオ
イルの衝突分離効果と、モルトプレーン又はフイ
ルタ42でのフイルタ分離効果とによりオイルと
空気の分離が行われる。第3図eのオイル分離装
置はロツカー室18’とエアクリーナ22”を連
通させるパイプ20e途中に、ロツカーカバー3
0eとは別体に衝突型のオイルセパレータ44が
設けられ、エアクリーナ22”には第3図bと類
似のモルトプレーン又はフイルタ46が充填され
ている。オイルを混入させた空気がオイルセパレ
ータ44の底面に衝突するときオイルと空気とが
分離されると共にフイルタ分離効果によりオイル
が分離される。
(考案が解決しようとする問題点) 上述の従来のオイル分離装置はいずれもオイル
の分離が十分ではない。特に、2気筒エンジン
(第2図)ではクランク室12の圧力、従つてブ
ローバイガス導入通路14で連通されたロツカー
室18の圧力がピストン13の往復動に応じて大
きく変動するため、(第4図)、ロツカー室18を
出入りする空気流量、及びその流速が大きくな
り、ロツカー室圧力の上昇時、即ち、ピストン1
3が下死点(BDC)に向かう爆発又は吸気行程
時(第2図b)、ロツカーカバー内空気はロツカ
ー室18内の飛沫オイルを混入させたままパイプ
20からエアフイルタ22に押し出され(第4図
の斜線Aで示す圧力エネルギーよる)、ロツカー
室圧力の下降時、即ち、ピストン13が上死点
(TDC)に向かう圧縮又は排気行程時(第2図
a)、エアクリーナ22から新気を吸入し、この
新気はロツカー室18内で飛沫オイルと激しく混
合し、再びロツカー室圧力が上昇する時、エアク
リーナ22に押し出されるという特性を有するた
めブローバイガス中のオイル分離が困難となる。
本考案はかかる問題を解決するためになされた
もので、ブローバイガス中のオイルを十分に除去
し、エアクリーナの汚損、気化器のジエツトの目
詰まり等の防止を図つた内燃エンジンのブローバ
イガスオイル分離装置を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するために本考案に依れば、
内燃エンジンのクランク室にブローバイガス導入
通路を介して連通するロツカー室を、動弁機構が
配置された第1室と、この第1室の上方に形成さ
れる第2室とに区画し、ロツカーカバー側部の内
壁面近傍に第1室と第2室とを連通する連通路を
形成する隔壁板と、ロツカーカバー上部外壁面に
載置され、内部に第3室を形成する密閉容器と、
当該エンジンの吸気通路入口に取り付けられたエ
アクリーナと第3室とを連通する大径パイプと、
第2室と第3室とを連通させ、且つ、第2室及び
第3室の両室内に突出し、前記大径パイプより径
の小さい小径パイプと、この小径パイプの開口面
積より小さい開口面積を有し、第3室底面に周囲
がすり鉢状に形成され、第2室と第3室とを連通
するドレン孔と、を設けたことを特徴とする内燃
エンジンのブローバイガスオイル分離装置が提供
される。
(作用) 隔壁板はロツカー室の第1室に収容されている
動弁機構により発生するオイル飛沫が直接第2室
に飛散しないようにこれを防止し、第2室と第3
室とを連通する小径パイプは、大径パイプより小
さい径に絞られているため、第3室に伝達される
クランク室内の圧力変動を緩和して第3室内の空
気流動を小ならしめ、また、小径パイプを第3室
の室内に突出して形成させることによりブローバ
イガス中のオイルを第3室底面に溜める。ドレン
孔は第3室に溜つたオイルを第2室に戻し、もつ
てブローバイガス中のオイルの分離が行われる。
更に、小径パイプを第2室側にも突出して形成さ
せることにより、第2室の内壁上面に付着したオ
イルが第3室に侵入することを防止する。
(実施例) 以下本考案の一実施例について第1図及び第4
図を参照して説明する。
第1図の符号48はシリンダヘツド49の上方
に設けられたカム50等の動弁機構を収容するロ
ツカーカバーであり、この動弁機構の上方、且つ
ロツカーカバー48の上部内壁面に沿い、しかも
この上部内壁面から離間して隔壁板51が取り付
けられている。隔壁板51はその周縁に下垂壁5
1aを有し、ロツカー室52を動弁機構を含む第
1室53と、ロツカーカバー48の上部内壁面及
び隔壁板51の上面で画成される第2室とに区画
している。ロツカー室52はブローバイガス導入
通路14を介してクランク室に連通している(第
2図)。ロツカーカバー48の上部外周面には第
3室55を形成する密閉容器56が載置してあ
る。容器56にはエアクリーナ(第2図)に延び
るパイプ57が接続されており、第3室55と前
記第2室54とは第3室55内に突出した、絞り
としての小径パイプ58により連通されている。
更に、パイプ58の開口面積に比較して充分に小
さい開口面積を有するドレン孔59が第3室55
底面に穿設され、ドレン孔59の近傍の第3室5
5底面は第3室底面に溜まつたオイルを集めて第
2室に排出し易いようにすり鉢状に陥没してい
る。
上述のように構成されるブローバイガスオイル
分離装置の作用を説明すると、ロツカー室52の
第1室53は動弁機構のカム50の回転等により
発生するオイル飛沫が飛交つているが、第2室は
隔壁板により仕切られているために第1室のオイ
ル飛沫は第2室への直接飛散が激減する。一方、
ピストン13の往復運動及びシリンダ内で生じる
爆発ガスのクランク室側への漏れによりクランク
室12の圧力が変動し、これがロツカー室52の
第1室53及び第2室54まで伝達されるが、こ
の圧力変動はパイプ58及びドレン孔59の開口
面積がパイプ57の開口面積より充分に絞られて
いるため第3室に伝達されるときには減衰して第
3室の圧力変動は第2室のそれに比べ非常に小さ
くなる(第4図)と共に第3室と大気との圧力差
も減少する。このため、第3室55からエアクリ
ーナ(第2図)へ流出入する空気量が大幅に低減
され(尚、流出は第4図の斜線Bで示す低減した
圧力エネルギーによる)、これに伴つて空気に混
入して流出するオイル量も激減する。又、第3室
55に流入したオイルは第3室55内の空気流動
が小さいために第3室55の底面に溜まり、この
底面に溜まつたオイルは第2室54の圧力が第3
室55の圧力より小さくなつたとき(第4図の斜
線Cで示す圧力エネルギーにより)、ドレン孔5
9から第2室54に戻される。
尚、第3室55と第2室54とを連通するパイ
プ58が第3室55内に突出しているので第3室
55の底面に溜まつたオイルは略全量ドレン孔5
9を介して第2室54へ流出し、パイプ58の開
口はオイルにより塞がれることがない。従つて、
第2室54の圧力が第3室55の圧力より高いと
き空気は第2室54から第3室55に向かつて流
動するが、空気は主として開口面積が大きいパイ
プ58を介して第3室55に流入することにな
り、この際、パイプ58の開口がオイルで塞がつ
ていないので、第3室55の底面に溜まつたオイ
ルを吹き上げることがなく、これによりオイルが
再び空気に混入されることが防止される。尚、第
4図に示される圧力値Lはブローバイガス発生に
より上昇する平均圧の値を示し、ブローバイガス
発生量が0のときに又はブローバイガス発生量に
比べてパイプ57,58の開口面積が充分大きい
ときにはL値は0となる。パイプ58の開口面積
はブローバイガスがスムーズに流出し、上記L値
が無闇に上昇しない実害のない最小値とするよう
に設計される。
又、上述の実施例では第3室55はロツカーカ
バー48の上部外壁面に載置した密閉容器56に
より形成するようにしたが、これをロツカー室5
2内に画成するようにしてもよい。
(効果) 以上詳述したように本考案の内燃エンジンのブ
ローバイガスオイル分離装置に依れば、隔壁板に
よりロツカー室を、動弁機構が配置された第1室
と、この第1室の上方に形成される第2室とに区
画し、ロツカーカバー側部の内壁面近傍に第1室
と第2室とを連通する連通路を形成し、ロツカー
カバー上部外壁面に密閉容器を載置してその内部
に第3室を形成し、大径パイプによりエアクリー
ナと第3室とを連通し、大径パイプより径が小さ
く、且つ、第2室および第3室の両室内に突出さ
せた小径パイプにより第2室と第3室とを連通
し、この小径パイプの開口面積より小さい開口面
積を有し、第3室底面に周囲がすり鉢状に形成さ
れたドレン孔により第2室と第3室とを連通させ
るようにしたので、エアクリーナに至る流出ガス
量が減少すると共に第3室を流動するガスの流速
も小さくなるのでここでのオイル分離が促進され
る結果、エアクリーナのエレメントの汚損、気化
器のジエツトの目詰まりを防止し、オイルの消費
量を減少させるという種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るブローバイガスオイル分
離装置の一実施例を示す構成図、第2図はクラン
ク室からロツカー室を経てエアクリーナに至るブ
ローバイガス流動の様子を説明するためのエンジ
ン作動説明図、第3図は従来使用された種々のオ
イル分離装置の構成図、第4図はロツカー室内の
圧力変動及び第1図に示す本考案の第3室内の圧
力変動を示す線図である。 48……ロツカーカバー、51……隔壁板、5
2……ロツカー室、53……第1室、54……第
2室、55……第3室、58……パイプ(絞り)、
59……ドレン孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃エンジンのクランク室にブローバイガス導
    入通路を介して連通するロツカー室を、動弁機構
    が配置された第1室と、この第1室の上方に形成
    される第2室とに区画し、ロツカーカバー側部の
    内壁面近傍に第1室と第2室とを連通する連通路
    を形成する隔壁板と、 ロツカーカバー上部外壁面に載置され、内部に
    第3室を形成する密閉容器と、 当該エンジンの吸気通路入口に取り付けられた
    エアクリーナと第3室とを連通する大径パイプ
    と、 第2室と第3室とを連通させ、且つ、第2室お
    よび第3室の両室内に突出し、前記大径パイプよ
    り径の小さい小径パイプと、 この小径パイプの開口面積より小さい開口面積
    を有し、第3室底面に周囲がすり鉢状に形成さ
    れ、第2室と第3室とを連通するドレン孔と、 を設けたことを特徴とする内燃エンジンのブロー
    バイガスオイル分離装置。
JP1985113184U 1985-07-24 1985-07-24 Expired JPH0441211Y2 (ja)

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JPS6221417U JPS6221417U (ja) 1987-02-09
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