JPS6016094B2 - 電気機器用アルミ箔の切断方法 - Google Patents
電気機器用アルミ箔の切断方法Info
- Publication number
- JPS6016094B2 JPS6016094B2 JP53102848A JP10284878A JPS6016094B2 JP S6016094 B2 JPS6016094 B2 JP S6016094B2 JP 53102848 A JP53102848 A JP 53102848A JP 10284878 A JP10284878 A JP 10284878A JP S6016094 B2 JPS6016094 B2 JP S6016094B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum foil
- cut
- electrical equipment
- cutting
- cut aluminum
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はコンデンサ又は変圧器等の電気機器に使用され
るアルミ箔の製造方法に関する。
るアルミ箔の製造方法に関する。
コンデンサの電極には一般に6〜30仏の厚さのアルミ
箔が使用されていて、用途に応じて適当な幅に切断され
ている。
箔が使用されていて、用途に応じて適当な幅に切断され
ている。
従来このような電極を製作するには第1図に示すような
方法が採用されている。
方法が採用されている。
即ち、1は切断されるアルミ箔、2,3は対向する円板
状カッター・ナイフ、及び受け刃であり、アルミ箔1は
このカッター・ナイフ2と受け刃3の間を通過するよう
にロール4から供給される。5は切断後のアルミ箔、6
は切断くず、7は切断後のアルミ箔を巻回したロールで
ある。
状カッター・ナイフ、及び受け刃であり、アルミ箔1は
このカッター・ナイフ2と受け刃3の間を通過するよう
にロール4から供給される。5は切断後のアルミ箔、6
は切断くず、7は切断後のアルミ箔を巻回したロールで
ある。
第2図はアルミ箔1の切断状態の詳細である。この方法
で切断したアルミ箔5はその切断部に第3図に示すよう
な返り5aが発生し、コンデンサの電極として使用した
場合、定格電圧でも200V′ムのにも達する高電圧と
なり、アルミ箔中央部の電界の数倍にもなる。
で切断したアルミ箔5はその切断部に第3図に示すよう
な返り5aが発生し、コンデンサの電極として使用した
場合、定格電圧でも200V′ムのにも達する高電圧と
なり、アルミ箔中央部の電界の数倍にもなる。
即ち、コンデンサの設計電位優度は、この電極のアルミ
箔端部の電界で制約を受けており、高電圧による絶縁破
壊は全てこの部分で発生している。このアルミ箔端部の
電界を緩和するためには、スリットによる返りを無くし
てまろくすればよいのであるが、前述のように厚さが6
乃至30山肌と薄いため、加工が困難であり、亀触によ
る方法、放電加工による方法等考えられたが、一度切断
したアルミ箔を更に箔機部を加工するため工程が複雑に
なり、それだけ高価となるので今日まで実用化には至っ
ていない。
箔端部の電界で制約を受けており、高電圧による絶縁破
壊は全てこの部分で発生している。このアルミ箔端部の
電界を緩和するためには、スリットによる返りを無くし
てまろくすればよいのであるが、前述のように厚さが6
乃至30山肌と薄いため、加工が困難であり、亀触によ
る方法、放電加工による方法等考えられたが、一度切断
したアルミ箔を更に箔機部を加工するため工程が複雑に
なり、それだけ高価となるので今日まで実用化には至っ
ていない。
本発明は前記従来の欠点を除去し、切断部の形状を電界
緩和形に容易に形成できる電気機器用アルミ箔の切断方
法を提供することを目的とするものである。
緩和形に容易に形成できる電気機器用アルミ箔の切断方
法を提供することを目的とするものである。
以下本発明を図面を参照して説明する。
第4図に示すようにアルミ箔1を巻いたロール4からガ
イドロール8を経てロール7に所定幅のアルミ箔15を
高速で巻き取る途中で、アルミ箔1の表面のレーザ光に
対する吸収率を向上させるため、アルミ箔1の被切断部
に着色された樹脂I0を附着させ、この樹脂10の附着
層を介してレーザ発振器11から1柳以下にいまつたレ
ーザ光12をアルミ箔1の切断個所に照射してアルミ箔
1を瀦断し、所定幅のアルミ箔15を得る。
イドロール8を経てロール7に所定幅のアルミ箔15を
高速で巻き取る途中で、アルミ箔1の表面のレーザ光に
対する吸収率を向上させるため、アルミ箔1の被切断部
に着色された樹脂I0を附着させ、この樹脂10の附着
層を介してレーザ発振器11から1柳以下にいまつたレ
ーザ光12をアルミ箔1の切断個所に照射してアルミ箔
1を瀦断し、所定幅のアルミ箔15を得る。
9は樹脂10を附着させる装置である。
このようにしてアルミ箔1の鏡面に近い被切断部に着色
された樹脂10を塗布することによってアルミ箔1の表
面反射率を20%以下にすることが出来る。
された樹脂10を塗布することによってアルミ箔1の表
面反射率を20%以下にすることが出来る。
従ってレーザ光の吸収効率が良くなり、有用なパワーレ
ベルを持つレーザ切断加工を行うことが出来る。又この
ようにしてレーザ光で切断されたアルミ箔15は高熱に
よって熔断されるので第5図に示すように切断面15a
がまろく仕上り、これを電極として使ったコンデンサは
アルミ箔端部の電界が緩和されるので、アルミ箔中央部
との電界の比が4・さくなり、それだけアルミ箔中央部
の電界を高くすることができる。
ベルを持つレーザ切断加工を行うことが出来る。又この
ようにしてレーザ光で切断されたアルミ箔15は高熱に
よって熔断されるので第5図に示すように切断面15a
がまろく仕上り、これを電極として使ったコンデンサは
アルミ箔端部の電界が緩和されるので、アルミ箔中央部
との電界の比が4・さくなり、それだけアルミ箔中央部
の電界を高くすることができる。
表1はポリプロピレンフィルム18rの×2枚、密度0
.75のクラフト紙15仏の×1枚の複合誘電体を持ち
、アルミ箔には従来のものを用いて、合成絶縁油を合浸
したコンデソサの電気特性、寿命特性を表わしたもので
ある。
.75のクラフト紙15仏の×1枚の複合誘電体を持ち
、アルミ箔には従来のものを用いて、合成絶縁油を合浸
したコンデソサの電気特性、寿命特性を表わしたもので
ある。
表1
尚、ここで示す交流の破壊時間は試料5台の平均破壊時
間を100として表わす。
間を100として表わす。
次に本発明によるアルミ箔15を用い、同一の誘電体構
成、同一の絶縁油を使用したコンデンサの電気特性、寿
命特性を表2に示す。
成、同一の絶縁油を使用したコンデンサの電気特性、寿
命特性を表2に示す。
表2
ここで示す交流の破壊時間は表1と同様な方法で表わし
た。
た。
表1に示した結果を比較すれば明らかなように、誘電正
緩、コロナ特性、寿命特性がすべて大幅に改善すること
ができた。
緩、コロナ特性、寿命特性がすべて大幅に改善すること
ができた。
特にコロナ特性は平均値で約30%近くの向上がなされ
た。また樹脂10の付着層はこれを付着させるときにア
ルミ箔1を損傷させたり、蒸発させることがなく、しか
も柔軟性があるので、アルミ箔1を切断後巻回するとき
にもアルミ箔1を破損させることがない。
た。また樹脂10の付着層はこれを付着させるときにア
ルミ箔1を損傷させたり、蒸発させることがなく、しか
も柔軟性があるので、アルミ箔1を切断後巻回するとき
にもアルミ箔1を破損させることがない。
以上説明した如く、本発明によるアルミ箔を使用したコ
ンデンサは設計電界の大幅な向上が可能となり、高いコ
ロナ特性を持った信頼性の高い小形のコンデンサの製造
が出釆、今日の省エネルギー化等工業技術上極めて有益
である。
ンデンサは設計電界の大幅な向上が可能となり、高いコ
ロナ特性を持った信頼性の高い小形のコンデンサの製造
が出釆、今日の省エネルギー化等工業技術上極めて有益
である。
尚、本発明は、コンデンサの誘電体材料がどのような場
合でも適用が可能であり、又アルミ箔としてェンボス加
工を施したものにも適用出来る。
合でも適用が可能であり、又アルミ箔としてェンボス加
工を施したものにも適用出来る。
以上はアルミ箔をコンデンサ用電極に応用した場合であ
るが、変圧器のコイル導体として使用するアルミ箔の切
断に本発明方法を適用すればパワレベルの効率の良いレ
ーザ光による切断が可能になるばかりでなく、従来行わ
れていた機械的方法で発生する返りがなくなり、層間絶
縁物等に損傷を与えることもなく、又返り取りの工程を
省略することが出釆るので安価なアルミ箔を提供できる
。
るが、変圧器のコイル導体として使用するアルミ箔の切
断に本発明方法を適用すればパワレベルの効率の良いレ
ーザ光による切断が可能になるばかりでなく、従来行わ
れていた機械的方法で発生する返りがなくなり、層間絶
縁物等に損傷を与えることもなく、又返り取りの工程を
省略することが出釆るので安価なアルミ箔を提供できる
。
第1図は従来の方法によるアルミ箔の切断装置を示す図
、第2図は第1図の切断状態を示す詳細図、第3図は第
1図の方法により切断したアルミ箔の切断面の拡大図、
第4図は本発明方法によるアルミ箔の切断装置を示す図
、第5図は第4図の方法により切断したアルミ箔の切断
面の拡大図である。 1・・・・・・切断前のアルミ箔、9・・・・・・附着
装置、I0・・・・・・レーザ光吸収率を向上させる附
着層、11・・・・・・レーザ発生器、12・・・・・
・レーザ光、15・・・・・・切断後のアルミ箔。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図
、第2図は第1図の切断状態を示す詳細図、第3図は第
1図の方法により切断したアルミ箔の切断面の拡大図、
第4図は本発明方法によるアルミ箔の切断装置を示す図
、第5図は第4図の方法により切断したアルミ箔の切断
面の拡大図である。 1・・・・・・切断前のアルミ箔、9・・・・・・附着
装置、I0・・・・・・レーザ光吸収率を向上させる附
着層、11・・・・・・レーザ発生器、12・・・・・
・レーザ光、15・・・・・・切断後のアルミ箔。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図
Claims (1)
- 1 アルミ箔の被切断部に着色した樹脂による附着層を
形成し、この附着層を介して前記アルミ箔の切断箇所に
レーザ光を照射して前記アルミ箔を所定幅に切断するこ
とを特徴とする電気機器用アルミ箔の切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53102848A JPS6016094B2 (ja) | 1978-08-25 | 1978-08-25 | 電気機器用アルミ箔の切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53102848A JPS6016094B2 (ja) | 1978-08-25 | 1978-08-25 | 電気機器用アルミ箔の切断方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5530813A JPS5530813A (en) | 1980-03-04 |
JPS6016094B2 true JPS6016094B2 (ja) | 1985-04-23 |
Family
ID=14338358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53102848A Expired JPS6016094B2 (ja) | 1978-08-25 | 1978-08-25 | 電気機器用アルミ箔の切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6016094B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0441211Y2 (ja) * | 1985-07-24 | 1992-09-28 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3034913B1 (fr) | 2015-04-09 | 2017-05-05 | Commissariat Energie Atomique | Procede de decoupe d'un electrode d'un generateur electrochimique |
-
1978
- 1978-08-25 JP JP53102848A patent/JPS6016094B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0441211Y2 (ja) * | 1985-07-24 | 1992-09-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5530813A (en) | 1980-03-04 |
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