JPH044103A - シート成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ＰＬＺＴライトバルブを製造するために用い
られるセラミックグリーンシートなどのシートを成形す
るシート成形装置に関するものである。さらに詳しくは
、ドクターブレードの移動距離の調節、および／または
キャリアフィルムの移動速度の調節によってキャリアフ
ィルム上に形成するシートの厚さを決定するようにした
シート成形装置の改良に関するものである。

［従来の技術］ 一般に、この種のシート成形装置では、シート成形の前
段階として、ドクターブレードの移動距離（例えば高さ
方向の距離）の条件を数種類設定し、および／またはキ
ャリアフィルムの移動速度条件を数種類設定し、これら
の仮に設定した数種類の条件のもとで実際にシートを試
作し、これらのシトの厚さを測定することによって目的
のシート厚さを得るための条件を求めていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述した従来のシート成形装置では、何
度も試作しなければ目的の厚さを得るための条件が得ら
れず、しかも条件が得られた後でも、制御の難しいスラ
リー粘度が変わった場合など正確なシート厚さの制御が
難しいという問題点があった。

また、スラリーの原料、バインダー、可塑剤、溶剤の種
類、量が変わった場合や、新たなシート厚さが要求され
た場合など、直ちに対応できなし）という問題点があっ
た。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、試作
することなく、スラリー粘度が変わったり、スラリーの
原料、バインダーなどの種類、量が変わったりしても、
常に目的の厚さのシートを成形することのできるシート
成形装置を提供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明の第１の発明は、ドクターブレードの移動距離の
調節と、キャリアフィルムの移動速度の調節とによって
キャリアフィルム上に形成するシートの厚さを決定する
ようにしたシート成形装置において、前記ドクターブレ
ードを移動させるブレード移動機構と、前記キャリアフ
ィルムを移動させるフィルム移動機構と、前記シートの
厚さを検出する厚さ検出器と、この厚さ検出器で検出さ
れた検出値を対応する設定値と比較し、その比較出力で
前記ブレード移動機構とフィルム移動機構を制御する制
御回路とを具備してなることを特徴とするものである。

本発明の第２の発明は、キャリアフィルムの移動速度を
一定とし、ドクターブレードの移動距離の調節によって
キャリアフィルム上に形成するシートの厚さを決定する
ようにしたシート成形装置において、前記ドクターブレ
ードを移動させるブレード移動機構と、前記シートの厚
さを検出する厚さ検出器と、この厚さ検出器で検出され
た検出値を設定値と比較し、その比較出力で前記ブレー
ド移動機構を制御する制御回路とを具備してなることを
特徴とするものである。

本発明の第３の発明は、ドクターブレードの移動距離を
一定とし、キャリアフィルムの移動速度の調節によって
キャリアフィルム上に形成するシトの厚さを決定するよ
うにしたシート成形装置において、前記キャリアフィル
ムを移動させるフィルム移動機構と、前記シートの厚さ
を検出する厚さ検出器と、この厚さ検出器で検出された
検出値を設定値と比較し、その比較出力で前記フィルム
移動機構を制御する制御回路とを具備してなることを特
徴とするものである。

［作用］ 第１、第２、第３の発明とも、厚さ検出器はキャリアフ
ィルム上に形成されたシートの厚さを検出する。そして
、第１の発明では、制御回路は、厚さ検出器の検出値を
対応する設定値と比較し、その比較出力でブレード移動
機構とフィルム移動機構を制御してドクターブレードの
移動距離とキャリアフィルムの移動速度とを調節し、キ
ャリアフィルム上のシートの厚さを目的の厚さに制御す
る。また、第２の発明では、制御回路は、厚さ検出器の
検出値を設定値と比較し、その比較出力でブレード移動
機構を制御してドクターブレードの移動距離を調節し、
キャリアフィルム上のシートの厚さを目的の厚さに制御
する。また、第３の発明では、制御回路は、厚さ検出器
の検出値を設定値と比較し、その比較出力でフィルム移
動機構を制御してキャリアフィルムの移動速度を調節し
、キャリアフィルム上のシートの厚さを目的の厚さに制
御する。

［実施例コ 図は本発明の一実施例を示すもので、この図において、
１０はスラリー１２の流出を堰き止めるためのダム、１
４はキャリアフィルム１６上に塗布するスラリー１２の
量を制御するためのドクターブレード、１８．２０は前
記キャリアフィルム１６の移動を案内するガイドローラ
である。３０はブレード移動機構で、このブレード移動
機構３０は、前記ドクターブレード１４の固定中心軸３
２に連結体３４を介して連結されたラック３６と、この
ラック３６と噛み合う歯車３８と、この歯車３８を回転
するモータ４０とからなり、モータ４０の正逆回転によ
り前記ドクターブレード１４を図中矢印で示す上下方向
に移動して、シート２５の厚さＴを調節できるように構
成されている。５０はフィルム移動機構で、このフィル
ム移動機構５０は、前記キャリアフィルム１６を巻き取
るための巻き取すローラ５２を図中の矢印方向に回転す
るモータ５４を主体としてなり、前記キャリアフィルム
１６の移動速度を可変してシート２５の厚さＴを調節で
きるように構成されている。６０は、超音波や赤外線の
反射、静電容量の変化などを利用して、非接触で前記キ
ャリアフィルム１６上に形成されたシート２５の厚さＴ
を検出する厚さ検出器である。７０は制御回路で、この
制御回路７０は、前記厚さ検出器６０からの検品値を対
応する設定値（目的とする厚さＴｒに対応した値）と比
較し、その比較出力に基づいて、前記ブレード移動機構
３０とフィルム移動機構５０とを制御し、シート２５の
厚さＴが目的とする厚さＴｒと一致するように制御（例
えばフィードバック制御）するものである。なお、この
制御回路７０による制御は、ブレード移動機構３０の制
御によってシート２５の厚さＴの大雑把な制御をする第
１の制御（主たる制御）と、フィルム移動機構５０の制
御によってシート２５の厚さＴのき目細かな制御をする
第２の制御（従たる制御）とで構成するようにしてもよ
く、または並列的な制御であってもよい。

つぎに前記実施例の作用について説明する。

厚さ検出器６０はキャリアフィルム１６上に形成された
シート２５の厚さＴを検出し、この検出値を制御回路７
０に出力する。制御回路７０は、厚さ検出器６０からの
検出値を目的の厚さＴｒに対応して予め設定された設定
値と比較し、その比較出力信号をブレード移動機構３０
のモータ４０とフィルム移動機構５０のモータ５４とに
出力する。このため、シート２５の厚さＴが目的の厚さ
Ｔｒと一致するように、ブレード移動機構３０はドクタ
ーブレード１４の移動距離を制御し、フィルム移動機構
５０はキャリアフィルム１６の移動速度を制御する。こ
の制御は、ブレード移動機構３０を用いたシート２５の
厚さＴの大雑把な制御と、フィルム移動機構５０を用い
たシート２５の厚さＴのき目細かな制御とを組み合わせ
たものであってもよく、または並列的な制御であっても
よい。上述のようにして、キャリアフィルム１６上に形
成されるシート２５の厚さＴが目的の厚さＴｒとなるよ
うに自動的かつ迅速に制御される。そして、この制御は
、スラリー１２の粘度が変わったり、スラリー１２の原
料、バインダーなどの種類、量が変わったりしても、こ
れに対応して、シート２５の厚さＴが目的の厚さＴｒと
なるように、自動的かつ迅速に行なわれる。

前記実施例では、制御回路でブレード移動機構とフィル
ム移動機構の両方を制御することによってシートの厚さ
Ｔが目的の厚さＴｒとなるようにしたが、本発明はこれ
に限るものでなく、制御回路でブレード移動機構とフィ
ルム移動機構のいずれか一方のみの制御でシートの厚さ
Ｔが目的の厚さＴｒとなるようにしてもよい。すなわち
、キャリアフィルムの移動速度を一定とし、シートの厚
さＴが目的の厚さＴｒとなるように、ドクターブレード
の移動距離を自動制御するようにしてもよく、または、
ドクターブレードの移動距離を一定とし、シートの厚さ
Ｔが目的の厚さＴｒとなるように、キャリアフィルムの
移動速度登山動制御するようにしてもよい。この一方の
みの制御の場合構成が簡単になる。

［発明の効果コ 本発明によるシート成形装置は、上記のように構成した
ので、つぎのような効果を有する。

（１）第１の発明では、ドクターブレードの移動距離と
キャリアフィルムの移動速度とを調節することによって
、キャリアフィルム上のシートの厚さを目的の厚さに制
御するようにしたので、スラリー粘度が変わったり、ス
ラリーの原料、バインダーなどの種類、量が変わったり
しても、これに対応して、シートの厚さが目的の厚さと
なるように、ドクターブレードの移動距離とキャリアフ
ィルムの移動速度とが自動的にかつ迅速に制御され、目
的の厚さのシートを得ることができる。

（２）また、第２の発明では、ドクターブレードの移動
距離を調節することによって、キャリアフィルム上のシ
ートの厚さを目的の厚さに制御するようにしたので、ス
ラリー粘度が変わったり、スラリーの原料、バインダー
などの種類、量が変わったりしても、これに対応して、
シートの厚さが目的の厚さとなるように、ドクターブレ
ードの移動距離が自動的に制御され、目的の厚さのシー
トを得ることができる。しかも第１の発明より構成を簡
単にすることができる。

（３）また、第３の発明では、キャリアフィルムの移動
速度を調節することによって、キャリアフィルム上のシ
ートの厚さを目的の厚さに制御するようにしたので、ス
ラリー粘度が変わったり、スラリーの原料、バインダー
などの種類、量が変わったりしても、これに対応して、
シートの厚さが目的の厚さとなるように、キャリアフィ
ルムの移動速度が自動的に制御され、目的の厚さのシー
トを得ることができる。しかも第１の発明より構成を簡
単にすることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明によるシート成形装置の一実施例を示す構成
図である。 １２・・スラリー、１４・・・ドクターブレード、１６
・・・キャリアフィルム、２５・・シート、３０・・ブ
レード移動機構、３６・・・ラック、３８・・歯車、４
０．５４・・・モータ、５０・・・フィルム移動機構、
５２・・・巻き取りローラ、６０厚さ検出器、７０・・
制御回路、Ｔ・・・シート２５の検出厚さ、Ｔｒ・シー
ト２５の目的の厚さ。 呂願人 株式会社富士通ゼネラル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ドクターブレードの移動距離の調節と、キャリア
   フィルムの移動速度の調節とによってキャリアフィルム
   上に形成するシートの厚さを決定するようにしたシート
   成形装置において、前記ドクターブレードを移動させる
   ブレード移動機構と、前記キャリアフィルムを移動させ
   るフィルム移動機構と、前記シートの厚さを検出する厚
   さ検出器と、この厚さ検出器で検出された検出値を対応
   する設定値と比較し、その比較出力で前記ブレード移動
   機構とフィルム移動機構を制御する制御回路とを具備し
   てなることを特徴とするシート成形装置。
2. （２）キャリアフィルムの移動速度を一定とし、ドクタ
   ーブレードの移動距離の調節によってキャリアフィルム
   上に形成するシートの厚さを決定するようにしたシート
   成形装置において、前記ドクターブレードを移動させる
   ブレード移動機構と、前記シートの厚さを検出する厚さ
   検出器と、この厚さ検出器で検出された検出値を設定値
   と比較し、その比較出力で前記ブレード移動機構を制御
   する制御回路とを具備してなることを特徴とするシート
   成形装置。
3. （３）ドクターブレードの移動距離を一定とし、キャリ
   アフィルムの移動速度の調節によってキャリアフィルム
   上に形成するシートの厚さを決定するようにしたシート
   成形装置において、前記キャリアフィルムを移動させる
   フィルム移動機構と、前記シートの厚さを検出する厚さ
   検出器と、この厚さ検出器で検出された検出値を設定値
   と比較し、その比較出力で前記フィルム移動機構を制御
   する制御回路とを具備してなることを特徴とするシート
   成形装置。