JPH0441006A - 継目無角形鋼管の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、断面角形の継目無鋼管の製造方法及び製造装
置に係る。

（従来の技術） 角形鋼管は一般構造用、建材用、或いは機器部材として
、多くの用途に供されている。これら周知の角形鋼管は
、サイズ、肉厚等によって、幾つかの製造方法が知られ
ており、例えば複雑な形状をした角形鋼管は熱押し成形
法によるが、−船釣には板材を加工して溶接するのが通
例である。

この方法は、例えば特開昭６３−２２０９２２号公報で
示されるように、板材を円形に成形して継目部溶接して
円形素管を作り、これを複数のサイザーによって徐々に
角形断面に加工する工程をとる。然し、これらの方法は
冷間加工によるため、肉厚、サイズ等に限界があり、又
加工後の加工歪みを除去する工程を必要とする。

一方、通常、継目無鋼管は、断面角形又は丸形素材を穿
孔機により加工し、中空素管を得、次いで幾つかの形式
の連続圧延機で延伸加工する。

この素管は再加熱後サイザーミル列により、縮径加工し
て所要サイズの製品鋼管とするが、円形断面の素管を得
る工程は、角形鋼管の製造設備としても共用可能である
。

これらのミルは、多サイズ、特に厚肉の角形鋼管製造に
適しており、且つ継目無であることは、製品用途として
も大きな付加価値をもつ。

また、継目無鋼管設備は、市場石油価格によってその需
給状況が著しく変化し、特に生産量が大幅に減少する時
期は、その膨大な設備投資がコストに大きく影響する。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、これら継目無鋼管設備の特徴と生産弾力性を
活かし、特に肉厚、サイズに制限のない高品質な継目無
角形鋼管の製造方法及びその装置を提案するものである
。

（課題を解決するための手段） 本発明の要旨は、素材を穿孔後圧延加工によって円形断
面の素管を得、次いで再加熱後多数のスタンド列より構
成されるサイザーミル設備により所要の断面に縮管し、
次いで前記サイザーミル設備の後段の少なくとも一つ以
上のスタンドに配置した複数ロールより形成されるパス
断面を角形としたサイザーミルにより熱間加工する継目
無角形鋼管の製造方法にある。

又前記サイザーミル設備の後段の少なくとも一つ以上の
スタンドを、複数ロールより形成されるパス断面を角形
としたサイザーミルに組替えて、円形断面の継目無鋼管
製造設備により熱間で角形断面の継目無鋼管を製造する
方法であり、更に前記サイザーミル設備の後段の少なく
とも一つ以上のスタンドを、前段のサイザーロールと同
数のロールで角形パス断面を形成したサイザーミルに組
替えて、円形断面の継目無鋼管製造設備により熱間で角
形断面の継目無鋼管を製造する方法である。

又本発明は穿孔圧延機、連続圧延機、再加熱炉、サイザ
ーミルよりなる継目無鋼管の製造設備において、前記サ
イザーミルの後段の少なくとも一台に近接して、その圧
延ラインと平行に、複数のロールで角形パス断面を形成
したサイザルミルを配置し、このミルを圧延ラインと直
交する方向にシフト可能に支持した継目無角形鋼管の製
造装置である。

更に本発明は穿孔圧延機、連続圧延機、再加熱炉、３ロ
ールサイザーミルよりなる継目無鋼管製造設備において
、前記サイザーミルの後段の少なくとも一台を、下水平
ロールと上面両コーナ部用傾斜ロールの３つのロールで
角形パス断面を形成したサイザーミルとし、あるいは角
形断面の下辺及び両側の一部を包囲する孔型を刻設した
下水平ロール及び上辺の一部、コーナ部、両側の残部を
包囲する孔型を刻設した左右の傾斜ロールよりなる後段
サイザーミルを設けるものである。

以下本発明を図面に示す実施例に基づいて具体的に説明
する。

先ず、第５図は通常の継目無鋼管製造設備であるが、こ
れに本発明の角形鋼管成形工程（装置）を取り込んだ場
合においても、工程としてサイザーミル列の中段までは
、円形素管を製造する工程と同様である。

即ち、１は加熱された素材であり、２はプレス穿孔機等
の穿孔圧延機であり、３は連続圧延機（延伸機、プラグ
ミル等）であり、この工程で断面円形の素管が、圧延さ
れる。

これらの素管は一旦再加熱炉４に装入され、加工に適し
た所要の温度に加熱され、サイザーミル列５に絞り加工
して所要の直径に縮径される。

サイザーミル５は、一つの垂直断面内に複数のロール（
通常は３つ）が配置され、この圧延機が進行方向に多数
列設（通常１０〜１２台）されている。

その一つの断面は第６図の通りであり、これ自体は従来
知られており、３つのロール１Ｂ、　１７．１８の周面
で円形孔型が構成される。

本発明では、このサイザーミル列の最終段を含む少なく
とも一台のサイザーミル（１〜４台）を第１図に示す通
り、３０−ルの周面で角形孔型とする。勿論円形鋼管製
造用のサイザーミルが４０−ルであれば、前記の部分も
４０−ルとし、要するに既設の設備を用いてロールのみ
を角形鋼管用にをり替えることが、設備費の面から有利
である理由による。従って原理的にはロール数は特定す
る必要はない。

前記３０−ルの場合は、角形鋼管の下辺と両辺の下部に
接触する孔型ａをもつ水平ロール６と、角形鋼管の上辺
すの一部とコーナ部ごと左辺の上部ｄに接触する孔型ｅ
をもつ左傾斜ロール７と、右側に位置する右傾斜ロール
８とにより構成される。

特に肉厚によって異なるが、肉厚が厚い場合には、−挙
に最終スタンドのみで円形から角形に成形させることは
形状面で困難であり、かかる場合には最終スタンドを含
め１〜３スタンド上流まで、前記のような角形鋼管用サ
イザーとする。このようなケースのロール断面を第２図
（ａ）　、　（ｂ）に示している。

このような、角形鋼管用サイザーは勿論経済的に許せば
、角形鋼管専用の製造ミルとして、そのライン内に配置
されるが、通常は前述した理由により、ロールスケジュ
ールを組み、ある時期（時間）内は通常の円形断面の継
目無鋼管圧延設備として圧延を行い、角形鋼管製造チャ
ンスに、はサイザーミル列後段のみを第３図に示すロー
ルに組替え圧延を行う。

第３図には、これを急速に行う設備列を示している。即
ち、サイザーミル列後段の１〜数段には、通常の円形断
面のサイザーミルＡと平行して、その圧延方向に角形鋼
管用サイザーミルＢを載置し、これらを圧延方向と直交
する方向に軌道を敷設し、圧延ラインに対して、所要の
サイザーが急速にシフトして移動する構造である。

即ち、圧延ラインに並行して、符号９て示すスタンド交
換設備が設置される。第４図に第３図Ｘ−Ｘ方向矢視図
の概略を示すが、正規のパスラインＹ−Ｙに対して、交
換用のスタンド１０が移動台車１１上に準備されて、ス
タンド搬入出装置１２により、迅速にスタンド交換でき
る。

このような、圧延機のシフトそのものは、例えば軌条等
のユニバーサル圧延機で異なる孔型をもつエツジヤ−を
配置し、圧延中に迅速に交換することで知られ、既に、
実施されており技術的には完成されたものである。

本発明によって寸法精度及び形状特性の優れた角形鋼管
断面の製品を熱間て製造することができた。

（発明の効果） 本発明によれば、所要の肉厚、サイズのしかも継目無の
角形鋼管を実用的に製造でき、新たなサイズレンジが準
備でき、角形鋼管を熱間で容易に製造でき、既設の円形
断面の継目無鋼管製造設備及び技術を流用することがで
き、設備費が易く、継目無鋼管圧延設備の稼働率を向上
できる等、工業上大きな効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例としての角形鋼管用サイザーミ
ルの垂直断面におけるロール組の説明図、第２図（ａ）
は、角形鋼管用サイザーミルを複数列設した場合と同様
のロール組の説明図、（ｂ）は他の例の説明図、第３図
は、角形鋼管用サイザーミルを既存のサイザーミルと交
換する実施例であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は平面図
、第４図は第３図Ｘ−Ｘ方向矢視の概略図、第５図は、
通常の継目無鋼管圧延設備の概略図、第６図は第５図に
おける通常のサイザーミルの垂直断面におけるロール組
の説明図である。 代　理　人　　弁理士　　茶野木　立　失策３図 第４図 第２図 （α）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、素材を穿孔後圧延加工によって円形断面の素管を得
   、次いで再加熱後多数のスタンド列より構成されるサイ
   ザーミル設備により所要の断面に縮管し、次いで、前記
   サイザーミル設備の後段の少なくとも一つ以上のスタン
   ドに配置した、複数ロールより形成されるパス断面を角
   形としたサイザーミルにより熱間加工することを特徴と
   する継目無角形鋼管の製造方法。 ２、サイザーミル設備の後段の少なくとも一つ以上のス
   タンドを、複数ロールより形成されるパス断面を角形と
   したサイザーミルに組替えて、円形断面の継目無鋼管製
   造設備により熱間で角形断面の継目無鋼管を製造するこ
   とを特徴とする請求項１記載の継目無角形鋼管の製造方
   法。 ３、サイザーミル設備の後段の少なくとも一つ以上のス
   タンドを、前段のサイザーロールと同数のロールで角形
   パス断面を形成したサイザーミルに組替えて、円形断面
   の継目無鋼管製造設備により熱間で角形断面の継目無鋼
   管を製造することを特徴とする請求項１記載の継目無角
   形鋼管の製造方法。 ４、穿孔圧延機、連続圧延機、再加熱炉、サイザーミル
   よりなる継目無鋼管の製造設備において、前記サイザー
   ミルの後段の少なくとも一台に近接して、その圧延ライ
   ンと平行に、複数のロールで角形パス断面を形成したサ
   イザーミルを配置し、このミルを圧延ラインと直交する
   方向にシフト可能に支持したことを特徴とする継目無角
   形鋼管の製造装置。 ５、穿孔圧延機、連続圧延機、再加熱炉、３ロールサイ
   ザーミルよりなる継目無鋼管製造設備において、前記サ
   イザーミルの後段の少なくとも一台を、下水平ロールと
   上面両コーナ部用傾斜ロールの３つのロールで角形パス
   断面を形成したサイザーミルとしたことを特徴とする継
   目無角形鋼管の製造装置。 ６、角形断面の下辺及び両側の一部を包囲する孔型を刻
   設した下水平ロール及び上辺の一部、コーナ部、両側の
   残部を包囲する孔型を刻設した左右の傾斜ロールよりな
   る後段サイザーミルであることを特徴とする請求項５記
   載の継目無角形鋼管の製造装置。