JPH0440978B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0440978B2
JPH0440978B2 JP58067603A JP6760383A JPH0440978B2 JP H0440978 B2 JPH0440978 B2 JP H0440978B2 JP 58067603 A JP58067603 A JP 58067603A JP 6760383 A JP6760383 A JP 6760383A JP H0440978 B2 JPH0440978 B2 JP H0440978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
grain
polished
grains
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58067603A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59192050A (ja
Inventor
Toshihiko Satake
Yukio Hosaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satake Engineering Co Ltd filed Critical Satake Engineering Co Ltd
Priority to JP58067603A priority Critical patent/JPS59192050A/ja
Publication of JPS59192050A publication Critical patent/JPS59192050A/ja
Publication of JPH0440978B2 publication Critical patent/JPH0440978B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は白米加工法の改良に係る。さらに詳し
くは、炊飯に際し、洗米せずに浸漬時間を設ける
ことなく手数のかからない炊飯のできる白米の加
工に関するものである。
【従来技術とその問題点】
ご飯は次の条件を必要とする。まず、糠臭のな
いこと、次に飯粒に光沢があり、米粒の形が整つ
ていて粒形を崩さないことである。しかも飯粒に
適度の硬度、粘度、弾力を兼備していることであ
る。 従来の日本産白米は剛質なので公知の乾式摩擦
精米作用によつて搗精すると米粒面が均一に搗精
され易いが、厳密には米粒の縦溝部の糊粉層が厚
く残り易く、かつ90%程度の精白度になると粒面
が硬質となり単なる乾式摩擦作用では精白能率が
急減して精白が進行しない。 歩留90%以下の精白度の白米に対して研削精米
機を用いれば、高能率に精米が進行するが、米粒
の凸脈面だけを削りとり縦溝部が残留するので溝
中の悪質糠層を除去することができないし、不均
一精白のために徒に歩留りが低下し実用性に乏し
い。 従つて、従来の精米工程の終末工程には摩擦式
精米機が用いられていた。この方法では糠層の完
全除去が困難であり、水洗せず炊飯すると糠臭が
残りまずい米飯となつていた。そのために炊飯時
には水中に浸漬して軟質化し、続いて数回の水淘
ぎを繰り返す。この水淘ぎは水中精米とも呼ば
れ、能率がよいから1回で0.5%精白度が進行し、
3回水淘ぎを反復すれば1.5%の進行になる。歩
留り90%の白米は歩留り88.5%になり糠層が除去
された米飯に糠臭が残らない。しかし、この作業
が煩しいので米離れの一因にもなつている。 又、消費者に供給される前に水で洗つた後、法
的に流通が認められた水分含有率の上限である16
%まで乾燥する技術が多数公知であるが白米に亀
裂を生じ、炊飯後の米飯の食味が極端に悪くな
り、実用化には至つていない。尚、水分含有率16
%は白米流通時に変質を来たさない上限値として
定められたものである。 通常の白米は14%以下の水分含有率が大部分で
あり、このような含水率14%以下の白米を水に浸
漬すると吸水速度が過大なため体積が急膨張して
亀裂を生じ炊飯すると形の崩れた噛みごたえのな
い飯粒になるから食味が低下する。14%以下の過
乾燥米は浸漬初期に米粒皮層から可成りの深さま
で急速に吸水し急膨張することにより亀裂を生じ
ると同時に加熱すると或る厚さの皮層のみが急速
に糊化し、その吸水抵抗により米粒深層部への必
要な水分の吸収を妨げるから白米粒全体のα化速
度が緩慢であるのに比し、含水率が14.5%以上の
白米は粒内水分の抵抗により浸漬初期から吸水速
度が緩慢であると共に粒の皮層だけの糊化(α
化)が吸水を妨害することなく均一に粒内深層部
まで順調に吸水し糊化が一層充分に進行する。
【発明が解決しようとする課題】
上記の種々問題を解決するために本発明は、従
来不可能とされていた糠層の完全に除去された白
米を得て炊飯時における洗米作業を不要とし、さ
らに炊飯時における白米の亀裂発生を無くして食
味低下を防止すると共に浸漬時間を必要としない
利便な白米を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明は、乾式摩擦
精米機を使用して90乃至92%の歩留りに精白した
白米を、更に湿式摩擦精米機を使用して90%以下
の歩留りに精白し、次いで前記白米を14.5%乃至
16%の水分含有率に調湿し、更に高温蒸気または
加熱蒸気によつて白米粒面の薄層を糊化するとい
う手段を講じた。
【作用】
米質が硬質化となる90〜91%程度の精白度にな
ると、湿式摩擦精米機により粒面だけを加湿軟質
化して精白能率を補足し、数秒間で表層を剥離し
て強風により発生糠を添加水分と共に精白室外に
排除する。硬質糊粉層をも均一膜層に滑面化して
光沢のある美麗な白米粒に加工される。 次に、この糠臭のない良質白米を加湿装置によ
つて米粒に亀裂を生じない加湿速度で、14.5乃至
16%の水分含有率になるまで加湿を施す。 この必要水分を充分含んだ白米にボイラーで発
生する100℃以上の高温蒸気を30秒以内の短時間
に供給し、粒面を急激に加熱して極めて薄い粒面
層だけを糊化して糊膜を生成する。
【効果】
湿式精米機により白米粒面に残存及び付着して
いる糠層を完全に除去して繁雑な水洗(米淘)作
業を省くと共に水分含有率を14.5乃至16%に調整
したので、水中に浸漬しても水中亀裂を生じない
で直ちに加熱炊飯できる。さらに、米粒表面薄層
を糊化してあるので白米の運搬移動時に粉を生じ
ることなく浸漬しても水が濁らないので文字通り
無浸漬無洗米による即席炊飯を達成できる効果を
奏する。
【実施例】
本発明を実施例図について説明する。第1図
は、湿式摩擦精米機1の後行程に調湿機2を設
け、該調湿機2の後行程に蒸気発生装置3を備え
た粒面熱処理装置4を設けた総合的な白米加工装
置である。前記湿式摩擦精米機1は、多孔壁精白
筒5の内部に、精白転子6を通風給湿用主管軸7
に軸架して精白室8を形成すると共に、精白室8
には給米口9と排米口10をそれぞれ設け、精白
転子6の通風溝孔11は主管軸7に設けた多数の
通風孔12に連通させ、主管軸7の給風孔13に
は超音波ノズル14が臨設させてある。また多孔
壁精白筒5の外囲には吸風壁15によつて包囲し
その吸風壁15の端部に排風機16を連設し、前
記ノズル14には、流量調節弁17を介装した送
水管18によつて加湿装置19の水槽20に連絡
すると共に、送風管21によつて空気圧縮機22
に連絡し一体的に形成してある。 次に、前記調湿機2は、その機枠23の上部に
穀粒供給口24を、また下部に穀粒排出口25を
それぞれ設けると共に、その両側壁に排風通路2
6に連通する排風室27および給風通路28に連
通する給風室29をそれぞれ設け、また機枠23
内部の穀粒流路に排風通路26と給風通路28と
を複数段・複数列にわたつて上下に齟齬して配列
し、前記給風室29は送管30を介して湿風発生
装置31に連絡し、該湿風発生装置31は排風室
27に設けた湿度センサー32によつて計測した
測定値によつて関連的に制御するようにし、ま
た、前記調湿機2上部の穀粒供給口24を昇降機
33の吐出口部に連結すると共に、調湿機2下部
の穀粒排出口25に分岐路を設け、その一方の分
岐路を昇降機33下部の供給ホツパー34に連絡
すると共に、他方の分岐路は次行程の粒面熱処理
装置4の供給口35に連絡される。 次に、粒面熱処理装置4は、その機枠36内
に、ワイヤネツトコンベア37を回転自在に横架
すると共に、その空洞部38に臨設した給風口3
9をボイラー等から成る加熱用蒸気発生装置40
に連絡し、41は排穀口、42は機枠36内を加
圧状態にするために設けたロータリーバルブであ
る。 上述の構成であるから、給米口9から精白室8
に流入する白米は、加湿装置19から供給される
湿風により適量の水分が添加され、白米粒の表面
だけが極めて薄層に湿潤軟質化された瞬間、精白
転子と多孔壁精白筒によつて白米表面の薄層だけ
を剥離する都度発生糠と水分を通風によつて多孔
壁を通して精白室外に排出し、90%以下の歩留り
に精白されると共に、硬質面を露呈する白米粒相
互の琢磨作用によつて各白米粒面は美麗な光沢面
に仕上げられる。そして、この90%以下の歩留り
に搗精された白米は、穀粒排出口25から排出さ
れると共に、昇降機33によつて揚穀されて調湿
機2に供給される。米粒は機枠23内部の穀粒流
路を流下する間に、湿風発生装置31で発生し給
風室29から給風通路26および排風通路28を
介して排風室27に流動する湿風に接触して加湿
され、該米粒は機内を数回次循環して14.5乃至16
%の水分含有率となるように水分を添加されると
共に、穀粒排出口25から取り出されて次行程の
粒面熱処理装置4に供給される。この米粒は、ワ
イヤネツトコンベア37に上載して移動して排出
されるが、その流動行程(加圧状態)の30秒以内
の短時間に、前記蒸気発生装置40から供給され
る100℃以上の高温蒸気又は加熱蒸気によつて各
白米粒面の薄層の澱粉層だけがそれぞれ斑なく完
全に糊化され、その直後に排穀口41から機外に
排出されて自然乾燥し、各白米粒面が糊化滑面化
されて、前述した特有の効果を有する加工白米が
連続的に、かつ円滑に量産されることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例図であり、本装置の要部
を切開した側面図である。 1…湿式摩擦精米機、2…調湿機、3…蒸気発
生装置、4…粒面熱処理装置、5…多孔壁精白
筒、6…精白転子、7…主管軸、8…精白室、9
…給米口、10…排米口、11…通風溝孔、12
…通風孔、13…給風孔、14…超音波ノズル、
15…吸風壁、16…排風機、17…流量調節
弁、18…送水管、19…加湿装置、20…水
槽、21…送水管、22…空気圧縮機、23…機
枠、24…穀粒供給口、25…穀粒排出口、26
…排風通路、27…排風室、28…給風通路、2
9…給風室、30…送管、31…湿風発生装置、
32……湿度センサー、33…昇降機、34…供
給ホツパー、35…供給口、36…機枠、37…
ワイヤネツトコンベア、38…空洞部、39…給
風口、40…加熱用蒸気発生装置、41…排穀
口、42…ロータリーバルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 乾式摩擦精米機を使用して90乃至92%の歩留
    りに精白した白米を、更に湿式摩擦精米機を使用
    して90%以下の歩留りに精白し、次いで前記白米
    を14.5乃至16%の水分含有率に調湿し、更に高温
    蒸気または加熱蒸気によつて白米粒面の薄層を糊
    化することを特徴とする白米加工法。
JP58067603A 1983-04-15 1983-04-15 白米加工法 Granted JPS59192050A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58067603A JPS59192050A (ja) 1983-04-15 1983-04-15 白米加工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58067603A JPS59192050A (ja) 1983-04-15 1983-04-15 白米加工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59192050A JPS59192050A (ja) 1984-10-31
JPH0440978B2 true JPH0440978B2 (ja) 1992-07-06

Family

ID=13349660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58067603A Granted JPS59192050A (ja) 1983-04-15 1983-04-15 白米加工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59192050A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2602090B2 (ja) * 1989-03-14 1997-04-23 株式会社 東洋精米機製作所 洗い米の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5063159A (ja) * 1973-10-03 1975-05-29

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5063159A (ja) * 1973-10-03 1975-05-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59192050A (ja) 1984-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8399037B2 (en) Grain or legume having increased content of functional component and a manufacturing method thereof
EP0561092B1 (fr) Procédé de fabrication d'un produit destiné à l'alimentation humaine
JP2002159269A (ja) 発芽玄米
KR100746937B1 (ko) 현미의 제조장치 및 그 방법
US4148251A (en) Rice pearling machine with humidifier
WO2019107277A1 (ja) 早炊き米の製造方法
JPH0440978B2 (ja)
US4133257A (en) Rice pearling apparatus with humidifier
TWI666062B (zh) 米粒之碾白方法
JP2009027950A (ja) パーボイル米の製造方法
JPS6345779B2 (ja)
JPH0342874B2 (ja)
GB2056254A (en) Humidifying polished rice
JP2002166185A (ja) 無洗化処理米の製造方法とその装置
JPH11216374A (ja) パーボイル米の精米方法
JP2003052322A (ja) 餅類や赤飯、団子、ちまき、その他の米加工食品生地となる蒸米の改質方法
RU2169615C2 (ru) Способ гидротермической обработки зерна овса
JPS60139214A (ja) 連続蒸煮炊飯方法
US460320A (en) Cereal food and process of producing the same
JPS6347428B2 (ja)
JPS6033541B2 (ja) 乾式湿式併用精米装置
JP2021048876A (ja) 糠の製造方法及び糠
JP2021058221A (ja) 早炊き米
JPS6078647A (ja) 米粒の連続加湿精米装置
JPS59125855A (ja) 簡易白米調湿器