JPH0439119A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JPH0439119A
JPH0439119A JP14468590A JP14468590A JPH0439119A JP H0439119 A JPH0439119 A JP H0439119A JP 14468590 A JP14468590 A JP 14468590A JP 14468590 A JP14468590 A JP 14468590A JP H0439119 A JPH0439119 A JP H0439119A
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JP
Japan
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rear seat
heater
air
feet
auxiliary
Prior art date
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JP14468590A
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English (en)
Inventor
Seiji Kawaguchi
清司 川口
Shigeru Kadota
茂 門田
Masahiko Suzuki
昌彦 鈴木
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車両の後部座席周辺を暖房する車両用暖房装
置に関する。
[従来の技術] 従来より、車両における後部座席用の暖房装置は、前部
座席の下までリアヒートダクトを設置し、そこから温風
を吹き出して後部座席周辺を暖房していた。
ところが、この暖房装置においては、オートエアーコン
ディショナーの設定温度を乗員にとって快適な温度であ
る25℃に設定しても、第25図の後部座席付近の温度
分布図に示すように、後部座席付近は25℃まで室内温
度が上昇しない、しかも、後部座席乗員の足元において
も2℃〜3℃低い温度しか得られなかった。このため、
前部座席周辺と後部座席周辺とでは温度差が生じ、前部
座席乗員にとっては快適な暖房感であっても、後部座席
乗員にとっては不快な暖房感となる現象が発生してしま
う。
そこで、後部座席乗員の暖房感を向上させるために、後
部座席周辺を暖房できる位置に後部座席専用の補助し−
タを配設したものが考えられる。
このような補助し−タの設置場所としては、後部座席の
天井、前部座席の下方、車両の後部ドア、後部座席の下
部、運転席と補助席との間またはフロアトンネルの上な
どが考えられる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、後部座席の天井に補助し−タを設置した場合
は、主として後部座席乗員の上半身に向かって温風が吹
き出されることとなるので、後部座席乗員の上半身付近
の温度が上昇する。このため、後部座席乗員の足元付近
の温度が上半身付近の温度より低下するので、後部座席
の乗員にとって暖房感が悪いという不具合がある。
前部座席の下方に補助し−タを設置した場合は、後部座
席乗員の足元に向かって温風が吹き出すこととなるので
、暖房感が向上する。しかし、車室内の温度分布は、暖
かい空気は車室内の」一方に向かうため天井付近の温度
は高く、冷たい空気は車室内の下方に向かうため前部座
席の下方付近の温度は低い。よって、この補助し−タは
、冷たい空気を吸引することとなるので、暖房負荷が非
常に大きく、電気ヒータで加熱する場合、消費電力が大
きくなるという不具合がある。
後部座席の下部に補助し−タを設置した場合は、後部座
席乗員の足の裏に向かって温風が吹き出すこととなるの
で、暖房感が悪いという不具合がある。
車両の後部ドアに補助し−タを設置した場合は、後部座
席乗員の片側に向かって温風が吹き出すこととなるので
、後部座席乗員の両方の足元の暖房感が均一とならない
という不具合がある。また、補助し−タを後付けするこ
とは困難であり、配線の取り回しも複雑となるという不
具合がある。
運転席と補助席との間、フロアトンネルに補助ヒータを
設置した場合は、後部ドアに設置したものと同様に、後
部座席乗員の両方の足元の暖房感が均一とならないとい
う不具合がある。
本発明は、後部座席乗員の暖房感の向上、とくに後部座
席乗員の両方の足元の暖房感が均等に得られる車両用暖
房装置の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の車両用暖房装置は、前部座席の背凭れの裏側に
取り付けられ、後部座席乗員の足元に空気を送るための
ダクトと、このダクト内において前記後部座席乗員の足
元に向がう空気流を発生させる送風機と、前記ダクト内
を通過する空気を加熱する加熱器とを備えた技術手段を
採用した。
[作用] 送風機によってダクト内に吸引された空気は、ダクト内
を通過する際に加熱器により加熱されて温風となる。こ
の温風は、前部座席の背凭れの裏側から後部座席乗員の
両方の足元に向かって吹き出される。そして、この後部
座席乗員の両方の足元に到達した温風は、その後に車室
内の天井に向かって上昇していき、再び送風機によって
ダクト内に吸引される。
[発明の効果コ 後部座席乗員の両方の足元の暖房感が均等に得られるの
で、後部座席乗員の暖房感をJl′、常に向上させるこ
とができる。
また、比較的に暖かい空気をダクト内に吸引できるので
、加熱器の負荷が小さくなるので、加熱器に供給する例
えば消費電力等のエネルギーを小さくすることができる
[実施例] 本発明の車両用暖房装置を図に示す実施例に基づき説明
する。
第1図ないし第10図は本発明の第1実施例である。第
1図ないし第5図は自動車の後部座席付近の暖房に用い
られる補助ヒータを示す図である。
補助し−タ1は、本発明の車両用暖房装置であって、後
部座席11周辺の暖房のみ行うものである。
この補助し−タ1は、ハウジング2、ダクト3、送風機
4、ヒータコア5および制御回路6を備える。
ハウジング2は、外形寸法が例えば幅300閣、高さ2
10aym、奥行46m+++で、ABS樹脂製のフロ
ントケース21およびリアパネル22から構成されてい
る。フロントケース21の側壁には、空気をダクト3内
に吸込むための複数の吸込口23が形成されている。こ
の吸込口23は、後部座席乗員の足の膝付近で開口して
いる。また、フロントケース21の側壁には、空気を後
部座席乗員の両方の足元に向かって吹出させるための複
数の吹出口24が形成されている。このハウジング2は
、第6図に示すように、前部座席(運転席および助手席
)12の背凭れの裏側に取り付けられている。なお、ハ
ウジング2の取付方法は、第7図に示すように、ダクト
3、送風機4、ヒータコア5および制御装置6を収納し
たハウジング2を4本のねじによって前部座席12の背
凭れの背板13に取り付ける。さらに、この背板13の
下部に装着されているフック14を前部座席12の背凭
れの裏側に設けられている受は金15に嵌め込み、2本
のねじで同じく前部座席12の背凭れの裏側に設けられ
ている止め金16に捩じ込んで前部座席12の背凭れの
裏側に取り付ける。
ダクト3は、後部座席乗員の両方の足元に空気を送るた
めのものである。このダクト3は、送風機4を収納する
スクロールケーシング31、およびヒータコア5を収納
するヒータケース32から構成される。このスクロール
ケーシング31は、後記するモータステーとリアパネル
22に一体成型された曲面部とから構成されている。ま
た、スクロールケーシング31の吸込口33には、車室
内の塵等のダクト3内への侵入を防止するためのフィル
ター34が配設されている。このフィルター34は、後
記するモータステーと一体成型されたフィルターホルダ
ー35に嵌め込まれている。ヒータケース32は、ハウ
ジング2内に配設され、ねじによりリアパネル22に締
結されている。
送風機4は、シロッコファンであって、ポリプロピレン
製のファン41および電動モータ42を有する。
ファン41は、ダクト3内に空気流を発生させることに
よって、車室内の空気をハウジング2の複数の吸込口2
3を介して吸込口33からダクト3内に吸引して、その
空気をハウジング2の複数の吹出口24から後部座席乗
員の足元に向かって吹出させるものである。なお、ファ
ン41は、例えば外径が90−1厚さが18閣とされ、
送風量が24rrr/hである。
電動モータ42は、通電されるとファン41を回転させ
てダクト3内に空気流を発生させるものである。この電
動モータ42は、リアパネル22に締結されたABS樹
脂製のモータステー43にねじで固定されており、出力
軸にはファン41が圧入されている。
ヒータコア5は、本発明の加熱器であって、第8図およ
び第9図にも示すように、ヒータケース32内に保持さ
れている。このヒータコア5は、PTCヒータ51、銅
製のコルゲートフィン52および銅製で2枚の伝熱板5
3からなるヒータユニットが9個並設され、これらが押
えばね54の付勢力によってヒータケース32内で固定
されている。
PTCヒータ51は、長方形状で、例えば外形寸法が4
4.0mX22.0−×15園とされ、ヒータケース3
2内を通過する空気を加熱して温風とするものである。
このPTCヒータ51は、炭酸バリウム、酸化チタン、
あるいはその他の半導体添加元素等からなり、板表面と
板裏面との両面に銀電極が取り付けられている。また、
PTCヒータ51の電気抵抗値は、約1Ωであり、PT
Cヒータ51の消費電力は印加電圧12VでHi(ハイ
)で200W、 LO(ロー)で150Wである。
コルゲートフィン52は、2枚の伝熱板53に挟み込ま
れ、2枚の伝熱板53との接触点がろう付は等により接
合されている。
伝熱板53の先端部は、リード線55が半田付は等によ
り接合され、PTCヒータ51に電気を供給する電極5
6として働く。
制御回路6は、メインスイッチ61め出力に応じて、パ
イロットランプ62の点灯と消灯、送風機4の電動モー
タ42およびヒータコア5の複数のPTCヒータ51の
通電および通電の停止させる。また、制御回路6は、暖
房能力切替スイッチ63の出力に応じて、パイロットラ
ンプ64の点灯と消灯、複数のPTCヒータ51の印加
電圧をHiとLoとに切替える。なお、制御回路6はハ
ウジング2内に収納されたコントロールボックス65内
に設置され、メインスイッチ61、パイロットランプ6
2.64および暖房能力切替スイッチ63はコントロー
ルボックス65の上方に配設されている。
本実施例の補助し−タ1の作動を第1図ないし第10図
に基づき説明する。
後部座席乗員によってメインスイッチ61が操作される
と、制御回路6は電動モータ42およびヒータコア5を
通電するとともに、パイロットランプ62を点灯させる
。また、暖房能力切替スイッチ63がLO側からHi側
に操作されると、ヒータコア5の印加電圧が大きくなり
、しかもパイロットランプ64が点灯する。
このとき、電動モータ42が通電されているので、車室
内の空気はファン41が回転することによってハウジン
グ2の複数の吸込口23から吸引される。
そして、吸込口33でフィルター34により浄化された
後ダクト3内に流入する。
一方、ヒータコア5においては、初めに電極56を有す
る伝熱板53に電圧が印加される。すると、PTCヒー
タ51の厚み方向に電流が流れPTCヒータ51が発熱
する。この熱は、熱伝導によって伝熱板53に伝わり、
さらにコルゲートフィン52に伝わる。なお、ヒータケ
ース32内には、第8図に示すような矢印方向に空気が
流れており、ファン41によって送り込まれた空気は強
制対流熱伝達により温度カ月−昇し温風となる。そして
、この温風は、ハウジング2の複数の吹出口24から後
部座席乗員の両方の足元に向かって吹き出す、このため
、補助し−タ1による後部座席11付近の暖房が行われ
る。
そして、自動車のオートエアーコンディショナー(図示
せず)の設定温度を25℃に設定した場合には、第10
図の後部座席11付近の温度分布図に示すように、第2
5図の補助し−タがない場合の後部座席付近の温度分布
と比較して、後部座席乗員の両方の足元は25℃〜30
℃まで」−昇し、後部座席乗員にとって快適な暖房感を
得ることができる。
なお、補助し−タ1を前部座席12の背凭れの裏側に取
り付けるメリットは、コントロールボックス65を補助
し−タ1内に一体的に組み込むことができるので、後部
座席乗員が座ったまま手を伸ばすことによって、メイン
スイッチ61や暖房能力切替スイッチ63を操作するこ
とができる。
また、前部座席12の下方や後部ドアにこの補助ヒータ
1を取り付けようとすると、前部座席12を外したり、
後部ドアの内装を剥がしたりする必要がある。ところが
、この実施例のように前部座席12の背凭れの裏側に取
り付けるものは、前部座席12の背凭れの裏側の背板1
3を外す程度で取り付けが終了するので取付性を極めて
向上させることができる9 そして、この補助し−タ1は、外形寸法の中でとくに奥
行を極力薄くしている。すなわち、前部座席12と後部
座席11との間隔は普通乗用車においては35cn程度
しかないため、奥行が大きいと後部座席乗員の足が補助
し−タ1につかえてしまい、後部座席乗員が動きがとれ
なくなってしまう可能性がある。ところが、この実施例
のものは、奥行が例えば46−シかないので、後部座席
乗員の邪魔になることはない。
さらに、ハウジング2の複数の吹出口24から吹き出さ
れた温風は、第10図の破線矢印に示すように、後部座
席乗員の足元空間を大きく循環するようにして回り込み
、再びハウジング2の複数の吸込口23から吸込まれる
。したがって、快適な暖房行うために必要な後部座席乗
員の足元空間の温度のみ28℃〜38℃まで上昇させる
ことができ、しかも後部座席乗員の上半身付近の温度上
昇は小さい、このように、温風を小さいサイクルで循環
させて後部座席乗員の足元空間のみ暖房するようにすれ
ばヒータコア5で消費する消費電力も小さくできる。
この点についてさらに詳述すると、この補助ヒータ1は
、例えば自動車の床面から約271の高さに設置されて
いる。そして、ハウジング2の複数の吹出口24はその
高さより上方的15■の位置にある。この吹出口24の
位置が例えば自動車の床面から離れ過ぎている場合には
、温風が床面付近まで届かず床面付近の温度が上昇しな
いので、後部座席乗員が十分な暖房感を得られない、逆
に、吹田口24の位置が例えば自動車の床面に近過ぎる
場合には、床面付近の温度が高くなり過ぎ、後部座席乗
員に不快感を与えてしまう。
よって、種々の条件下で実験を行ったところ吹出口24
の位置は、自動車の床面から20cm〜30cmの間に
位置しているものが最も暖房感の良いことが確認できた
第11図は本発明の第2実施例である。
この実施例は、補助し−タ1を前部座席12の背凭れの
裏側に形成された凹所17内に埋め込んで取り付けてい
る。このものは、後部座席乗員の足が補助し−タ1に当
たらないので、第1実施例よりさらに後部座席乗員の邪
魔にならない。
第12図は本発明の第3実施例である。
この実施例では、補助し−タ1のハウジング2の上面に
眼鏡や小物等を置くための収納皿25を設けることによ
って、後部座席乗員の便利性を向上している。
第13図は本発明の第4実施例である。
この実施例では、補助し−タ1のハウジング2の上面に
雑誌等を入れるための収納箱26を設けることによって
、後部座席乗員の便利性を向上している。
第14図ないし第19図は本発明の第5実施例である。
第14図ないし第16図は補助ヒータ1を示す図である
この実施例では、補助し−タ1のハウジング2の吸込口
23を吹出口24の両側の隣設した位置に配置している
つぎに、この実施例の補助し−タ1と第1実施例の補助
し−タ1とを比較してみる。
第1実施例の第10図の温度分布図よりハウジング2の
吸込口23付近の空気温度は25℃〜27℃である。こ
のように、吸込み空気温度が低いと、消費電力が一定の
もとでは温度」−昇もほぼ一定となるので、吹出温度が
低くなる傾向にある。第1実施例の後部座席付近の熱流
れについて詳述すると、補助し−タ1の吹出口24から
吹出された流れAは自動車の床面に沿うようにして流れ
、流れBと流れDとに分かれる。また、流れCは流れD
と一緒に補助し−タ1の吸込口23に吸込まれる。
なお、Q2は流れBが後部座席11の上方に流れていき
、後部座席乗員の上半身をIl!房するのに用いられる
熱量であり、Qlは後部座席乗員の足元付近を暖房する
のに用いられる熱量であり、トータル熱量(Q)=Q1
 +Q2である。
この第5実施例は、補助ヒータ1の吸込口23から車室
内の上方に放出される無駄な熱tQ2を回収して、必要
な足元の温度上昇に利用するために、補助し−タ1の吸
込口23を第1実施例より下方にずらして吸込口23と
吹出口24とを近づけたものである。
第17図の後部座席11付近の温度分布図に示す流れE
は第10図の流れAとほぼ同じような流れになるが、補
助ヒータ1の吹出口24がら吹出された流れの一部は流
れFのように吸込口23に吸込まれショートサーキット
を生ずる。
すなわち、補助ヒータ1の吹出口24がら吹出された流
れがすぐに吸込口23に吸込まれ、この流れFの周辺の
温度が高くなる。このため、吸込口23に吸込まれる吸
込み空気温度が上昇するので、吹出し温度も」〕昇し、
後部座席乗員の足元付近の全体の温度が高くなる。
したがって、熱量の関係でみると、後部座席11の上方
に放出されていた熱量Q2を回収することによって、ト
ータル熱量Qを変えないで後部座席乗員の足元付近の熱
量Q1が増加するので、後部座席乗員の足元付近の温度
が」ユ昇することとなる。
第18図は過度的な後部座席乗員の足元付近の空気温度
の変化を表したグラフである。なお、空気温度の測定点
は、第19図に示すように、前部座席乗員の足元付近の
空気温度〈測定点1箇所)、後部座席乗員の足元付近の
空気温度(測定点9箇所の平均値)、およびエンジン冷
却水の温度(ヒータコア入口:測定点1箇所)である。
エンジン回転数は、アイドル状態の回転数であるので、
実際の走行に比べてエンジン冷却水温の立上りは遅いが
、補助し−タ1のメインスイッチ61をオフしていると
きと比較して、メインスイッチ61をオンしているとき
は車室内温度」ユ昇の立上がりが早く、しかも車室内温
度が高くなっているのが確認できる。
第20図ないし第22図は本発明の第6実施例である。
第20図および第21図は補助し−タ1を示す図である
この実施例のハウジング2は、ゴムなどの弾性体製のセ
パレータ7を有する。このセパレータ7は、ダクト3の
吸込口33の空気の流れ方向の上流側に配置され、ダク
ト3の吸込口33の開閉を行うものである。そして、セ
パレータ7は、ビン71、シャフト72、捩じりコイル
形状のバイアスばね73、レバー74、ロッド75およ
び捩じりコイル形状の形状記憶合金ばね76から構成さ
れる駆動@I$170によって回動駆動される。
ビン71およびシャフト72は、セパレータ7の側面に
固定され、フロントケース21の側面の穴に回動自在に
支持されている。シャフト72は、リアパネル22に一
体成型により形成された軸受77に回動自在に取り付け
られている。バイアスばね73は、一端がフロントケー
ス21の固定され、他端がビン71に固定されている。
レバー74は、先端がロッド75の一端とレバービン1
8によって回動自在に取り付けられている。ロッド75
の他端は、形状記憶合金ばね76の一端に回動自在に取
り付けられている。
形状記憶台金ばね76の他端は、フロントケース21に
固定された状態で取付ビン79によって、フロントケー
ス21に一体成型により形成された取付台80に取り付
けられている。また、形状記憶合金ばね76は、ハウジ
ング2の吹出口24とヒータケース32の出口との間の
空気流路内に配設され、所定温度(例えば50℃)以上
に上昇した温風が吹き付けられると、ロッド75を図示
下方(第20図)に押し下げるように変形する。
この実施例特有の作動を第20図ないし第22図に基づ
いて説明する。
温風がヒータケース32の出口から吐出されると、形状
記憶合金ばね76が加温されて変形し、ロッド75を図
示下方(第20図)に押し下げる。このため、ロッド7
5に連結されたレバー74も図示下方(第20図)に押
し下げられるので、セパレータ7がシャフト72を中心
に回転し、二点鎖線の位置に変移して、ダクト3の吸込
口33を開く、このように、セパレータ7がダクト3の
吸込口33を開くと、第22図の破線矢印に示すように
、補助し−タ1の吹出口24から吹出された温風は流れ
る。そして、後部座席11の上方に」−昇しようとする
流れは、セパレータ7の存在により後部座席11の上方
に行き難くなるので、後部座席乗員の足元付近の温度が
上昇することとなる。このセパレート1のメリットは、
第1実施例の第10図の温度分布図と比較すれば明らか
である。
つぎに、この補助し−タ1のメインスイッチ61をオフ
すると、温風がヒータケース32の出口が吐出されない
ので、形状記憶合金ばね76の周囲の温度が所定温度よ
り低下する。このため、バイアスばね73の元に戻ろう
とする力のほうが強くなるので、セパレータ7はシャツ
I〜12を中心に回転し、実線位置に変移して、ダクト
3の吸込口33を閉じる。
このように、セパレータ7を補助し−タ1に設置するこ
とによって、後部座席乗員の足元付近の温度が上昇し、
後部座席乗員の暖房感を第1実施例と比較してさらに向
上させることができる。しかも、セパレータ1の回動駆
動に形状記憶合金ばね16を使用することによって、温
風の吹出温度(こより自動的にダクト3の吸込口33を
開閉させることができるので、便利性を著しく向上でき
る。
また、セパレータ7の材質としては、後部座席乗員の足
の移動の邪魔となるので弾性体を採用している。すなわ
ち、後部座席乗員が移動して足が少し動いてセパレータ
7に当たったとしてもセパレータ7が容易に変形するた
め、セパレータ7の存在が後部座席乗員の移動の邪魔と
なることはない。
第23図および第24図は本発明の第7実施例である。
第23図は補助ヒータ1を示す図である。
この実施例は、第1実施例の補助ヒータ1に後部座席付
近の加温を行う加湿器8を追加したものである。
加湿器8は、第24図にも示すように、PTCヒータ8
1、銅製の伝熱板82、多孔質の保水材83、水タンク
84およびチューブ85を備える。丈な、リアパネル2
2には、水タンク84に水を補給するための補給口27
が形成され、この補給口27には、開田可能な水補給口
M86が嵌め込まれている。この加湿器8の本体87は
、PTCヒータ81を中心にこのPTCヒータ81の両
側を2つの伝熱板82で挟み込み、さらにその両側を2
つの保水材83で挟み込むことによって構成される。ま
た、2つの保水材83の細くなった一端は、水タンク8
4内の水中に浸されている。チューブ85は、一端が補
給口27で開口し、他端が水タンク84内で開口してい
る。
この実施例特有の作動を第24図ないし第25図に基づ
いて説明する。
保水材83の一端が水タンク84内の水中に浸されてい
るので、毛細管現象により保水材83の全域に水が行き
亘る。
一方、電極を兼ねた伝熱板82に電圧を印加すると、P
TCヒータ81が発熱して温度が」−昇する。
PTCヒータ81で発熱した熱は、伝熱板82を介して
保水材83の水を加熱して水を蒸発させる。蒸発した水
分は、ファン41によりヒータケース32内に送り込ま
れた空気と一緒に吹出口24から室内に吹出される。こ
のため、室内の温度がt昇するとともに、室内が乾燥す
ることを防止できる。
なお、従来より加湿器としては、超音波加湿器がよく用
いられているが、水タンク内に水あかなどが溜まると加
湿機能が低下し、しかも水が汚れた場合にその汚れた成
分も車室内に散布されてしまうという不具合がある。ま
た、超音波発振回路を設けたものは、コストが高くつく
という不具合もあった。
この実施例の加湿器は、上述のような不具合は生ぜず、
しかもP ’I’ Cヒータ81により加熱しているの
で、自己温度制御性を有するため安全上も有利である。
(変形例) 本実施例では、加熱器としてPTCヒータを用いたが、
加熱器としてその他の電気ヒータなどの加熱装置を用い
ても良い。
本実施例では、セパレータを形状記憶合金ばねなどによ
り回動駆動したが、セパレータを電動モータなどにより
駆動しても良い。
本実施例では、補助し−タを運転席および助手席の背凭
れの裏側に取り付けたが、補助し−タを運転席または助
手席いずれが一方の背凭れの裏側に取り付けても良い。
また、バスなどのように複数列の座席を有する車両の場
合には、1または2以上の列の座席の背凭れの裏側に補
助し−タを取り付けても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明の第1実施例である。第
1図は補助し−タの側面図、第2図は補助し−タの正面
図、第3図は補助し−タの正面断面図、第4図は補助し
−タの側面断面図、第5図は補助し−タの他の側面断面
図、第6図は補助し−タの取付状態を示す斜視図、第7
図は補助し−タの取付方法を示す斜視図、第8図はヒー
タコアの斜視図、第9図はヒータコアの分解図、第10
図は後部座席付近の温度分布図である。 第11図は本発明の第2実施例で、補助し−タの取付状
態を示す斜視図、第12図は本発明の第3実施例で、補
助し−タの取付状態を示す斜視図、第13図は本発明の
第4実施例で、補助し−タの取付状態を示す斜視図であ
る。 第14図ないし第19図は本発明の第5実施例である。 第14図は補助し−タの正面図、第15図は補助し−タ
の正面断面図、第16図は補助し−タの側面断面図、第
17図は後部座席付近の温度分布図、第18図は実験に
よる車室内温度およびエンジン冷却水温度と時間との関
係を表すグラフ、第19図は実験の測定点を示す概略図
である。 第20図ないし第22図は本発明の第6実施例である。 第20図は補助し−タの正面断面図、第21図は補助し
−タの側面図、第22図は後部座席付近の温度分布図で
ある。 第23図および第24図は本発明の第7実施例である。 第23図は補助し−タの正面断面図、第24図はヒータ
コアおよび加湿器である。 第25図は従来技術の後部座席付近の温度分布図である
。 図中 1・・・補助ヒータ(車両用暖房装置)  3・・・ダ
クト 4・・・送風機 5・・・ヒータコア(加熱器)
11・・・後部座席 12・・・前部座席 第7図 第6図 第8図 第11図 第12図 ] 第13図 第18図 リ ア巳元温度 フロント足元温度 時 間(分) 第19図 第24図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  1)(a)前部座席の背凭れの裏側に取り付けられ、
    後部座席乗員の足元に空気を送るためのダクトと、(b
    )このダクト内において前記後部座席乗員の足元に向か
    う空気流を発生させる送風機と、(c)前記ダクト内を
    通過する空気を加熱する加熱器と を備えた車両用暖房装置。
JP14468590A 1990-06-01 1990-06-01 車両用暖房装置 Pending JPH0439119A (ja)

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