JPH043853Y2 - - Google Patents
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- JPH043853Y2 JPH043853Y2 JP1985097349U JP9734985U JPH043853Y2 JP H043853 Y2 JPH043853 Y2 JP H043853Y2 JP 1985097349 U JP1985097349 U JP 1985097349U JP 9734985 U JP9734985 U JP 9734985U JP H043853 Y2 JPH043853 Y2 JP H043853Y2
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- Window Of Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は自動車のドア、特にプラスチツク材で
形成されたインナーパネルとアウターパネルとで
構成され且つ前部上方に三角窓が設けられたプラ
スチツクドアの構造に関する。
形成されたインナーパネルとアウターパネルとで
構成され且つ前部上方に三角窓が設けられたプラ
スチツクドアの構造に関する。
(従来技術)
一般に、プラスチツク材は金属材と比較して軽
量であり、また錆が発生しない等の長所を有する
と共に、近年のプラスチツク技術の向上に伴つて
強度や外観等においても金属材に劣らないものが
製造されるようになつている。これに伴つて自動
車の各部を次第にプラスチツク化することが行わ
れているが、その一環として自動車のドアをプラ
スチツク材で形成することが試みられている。こ
の場合、該ドアの本体は、いずれもプラスチツク
材で形成されたインナーパネルとアウターパネル
とを接合することにより構成され、また必要に応
じて両パネル間に金属製の骨格部材が配設される
が、両パネル間に収納される窓ガラスやその開閉
機構或はドアロツク装置等に対する組付性や整備
性を考慮した場合、上記両パネルは互いに分離可
能に結合する構造とするのが望ましい。
量であり、また錆が発生しない等の長所を有する
と共に、近年のプラスチツク技術の向上に伴つて
強度や外観等においても金属材に劣らないものが
製造されるようになつている。これに伴つて自動
車の各部を次第にプラスチツク化することが行わ
れているが、その一環として自動車のドアをプラ
スチツク材で形成することが試みられている。こ
の場合、該ドアの本体は、いずれもプラスチツク
材で形成されたインナーパネルとアウターパネル
とを接合することにより構成され、また必要に応
じて両パネル間に金属製の骨格部材が配設される
が、両パネル間に収納される窓ガラスやその開閉
機構或はドアロツク装置等に対する組付性や整備
性を考慮した場合、上記両パネルは互いに分離可
能に結合する構造とするのが望ましい。
ところで、ドアを構成するインナーパネルとア
ウターパネルとを分離可能に結合するようにした
ものとして、例えば実開昭59−64316号公報に開
示された考案がある。これは、インナーパネル及
びアウターパネルの周縁部にフランジを夫々設け
て該フランジをリテーナとビスとを用いて締結
し、これにより上記両パネルを接合するようにし
たものである。このような構造によれば、例えば
インナーパネルに窓ガラスやドアロツク装置或は
骨格部材等を取付けた後にアウターパネルを組付
けることが可能となつて該ドアの組立性が向上
し、また必要に応じて両パネルを分離することが
出来るので点検、修理等が容易化されることにな
る。しかし、このようにインナーパネルとアウタ
ーパネルとを分離可能に結合する場合、両パネル
の上辺部をどのような構造で結合すれば良いかと
いう問題が生じる。つまり、両パネルの上辺部は
窓ガラスを通過させる必要上、離反させておく必
要があるが、この部分において十分な強度を確保
することが困難となり、特にドアの前部上方に三
角窓が設けられる場合に、この三角窓に対する支
持剛性をどのように確保するかが問題となる。
ウターパネルとを分離可能に結合するようにした
ものとして、例えば実開昭59−64316号公報に開
示された考案がある。これは、インナーパネル及
びアウターパネルの周縁部にフランジを夫々設け
て該フランジをリテーナとビスとを用いて締結
し、これにより上記両パネルを接合するようにし
たものである。このような構造によれば、例えば
インナーパネルに窓ガラスやドアロツク装置或は
骨格部材等を取付けた後にアウターパネルを組付
けることが可能となつて該ドアの組立性が向上
し、また必要に応じて両パネルを分離することが
出来るので点検、修理等が容易化されることにな
る。しかし、このようにインナーパネルとアウタ
ーパネルとを分離可能に結合する場合、両パネル
の上辺部をどのような構造で結合すれば良いかと
いう問題が生じる。つまり、両パネルの上辺部は
窓ガラスを通過させる必要上、離反させておく必
要があるが、この部分において十分な強度を確保
することが困難となり、特にドアの前部上方に三
角窓が設けられる場合に、この三角窓に対する支
持剛性をどのように確保するかが問題となる。
(考案の目的)
本考案は、共にプラスチツク材で形成されたイ
ンナーパネルとアウターパネルとを結合すること
により本体が構成され且つ前部上方に三角窓が設
けられる自動車のプラスチツクドアにおいて、窓
ガラスが上下動する本体の上辺部において十分な
強度を確保すると共に、この窓ガラスの上下動に
影響を及ぼすことなく、上記三角窓に対する所要
の支持剛性を確保することを目的とする。
ンナーパネルとアウターパネルとを結合すること
により本体が構成され且つ前部上方に三角窓が設
けられる自動車のプラスチツクドアにおいて、窓
ガラスが上下動する本体の上辺部において十分な
強度を確保すると共に、この窓ガラスの上下動に
影響を及ぼすことなく、上記三角窓に対する所要
の支持剛性を確保することを目的とする。
(考案の構成)
本考案に係る自動車のプラスチツクドア構造
は、上記目的達成のため、次のように構成したこ
とを特徴とする。
は、上記目的達成のため、次のように構成したこ
とを特徴とする。
即ち、共にプラスチツク材で形成されたインナ
ーパネルとアウターパネルとで本体が構成され、
且つインナーパネルに骨格部材が接合されている
と共に、上記本体の前部上方には三角窓が設けら
れ、該本体の中間部ないし部においては窓ガラス
が上下動するようになつているドアにおいて、上
記骨格部材として上記本体の上辺部に車体前後方
向に配設されたベルトラインメンバーを設けると
共に、アウターパネルの前後側辺部及び下辺部を
上記インナーパネルに固定し且つ該アウターパネ
ルの上辺部を上記ベルトラインメンバーに係止す
ることにより両パネルを結合するように構成す
る。そして、特に、互いに結合されるベルトライ
ンメンバーとインナーパネルとを窓ガラスが通る
箇所では分離すると共に、上記三角窓が設けられ
た本体の前部ではネジ部材等を用いて確実に接合
固定するように構成する。
ーパネルとアウターパネルとで本体が構成され、
且つインナーパネルに骨格部材が接合されている
と共に、上記本体の前部上方には三角窓が設けら
れ、該本体の中間部ないし部においては窓ガラス
が上下動するようになつているドアにおいて、上
記骨格部材として上記本体の上辺部に車体前後方
向に配設されたベルトラインメンバーを設けると
共に、アウターパネルの前後側辺部及び下辺部を
上記インナーパネルに固定し且つ該アウターパネ
ルの上辺部を上記ベルトラインメンバーに係止す
ることにより両パネルを結合するように構成す
る。そして、特に、互いに結合されるベルトライ
ンメンバーとインナーパネルとを窓ガラスが通る
箇所では分離すると共に、上記三角窓が設けられ
た本体の前部ではネジ部材等を用いて確実に接合
固定するように構成する。
このような構成によれば、ドアの組立時には、
アウターパネルの上辺部をインナーパネルに接合
されているベルトラインメンバーに係止し且つ該
アウターパネルの前後側辺部及び下辺部をボルト
等の固定部材でインナーパネルに結合すれば、本
体を構成する両パネルが接合一体化されることに
なる。同様に、ドアの分解時には、本体の前後側
辺部及び下辺部における上記固定部材を取外して
ベルトラインメンバーに対するアウターパネルの
係止を解除するだけで該アウターパネルが取外さ
れることになる。
アウターパネルの上辺部をインナーパネルに接合
されているベルトラインメンバーに係止し且つ該
アウターパネルの前後側辺部及び下辺部をボルト
等の固定部材でインナーパネルに結合すれば、本
体を構成する両パネルが接合一体化されることに
なる。同様に、ドアの分解時には、本体の前後側
辺部及び下辺部における上記固定部材を取外して
ベルトラインメンバーに対するアウターパネルの
係止を解除するだけで該アウターパネルが取外さ
れることになる。
ところで、上記のようにアウターパネルの上辺
部をインナーパネルに接合されたベルトラインメ
ンバーに係止する構造においては、ベルトライン
メンバーをアウターパネル寄りに配置することに
なるので、ベルトラインメンバーとインナーパネ
ルとの間に窓ガラスが通る空間が設けられること
になり、そのため該ベルトラインメンバーとイン
ナーパネルとの結合強度を確保するのが困難とな
るが、上記のように本体の上辺部において少なく
とも窓ガラスが上下動しない前部、つまり三角窓
が設けられた箇所では該ベルトラインメンバーと
インナーパネルとがネジ部材等によつて確実に接
合固定されるので、両者の結合強度が確保される
ことになり、同時に上記三角窓に対する所要の支
持剛性も確保されることになる。
部をインナーパネルに接合されたベルトラインメ
ンバーに係止する構造においては、ベルトライン
メンバーをアウターパネル寄りに配置することに
なるので、ベルトラインメンバーとインナーパネ
ルとの間に窓ガラスが通る空間が設けられること
になり、そのため該ベルトラインメンバーとイン
ナーパネルとの結合強度を確保するのが困難とな
るが、上記のように本体の上辺部において少なく
とも窓ガラスが上下動しない前部、つまり三角窓
が設けられた箇所では該ベルトラインメンバーと
インナーパネルとがネジ部材等によつて確実に接
合固定されるので、両者の結合強度が確保される
ことになり、同時に上記三角窓に対する所要の支
持剛性も確保されることになる。
(考案の効果)
上記の構成によれば、共にプラスチツク材で形
成されたインナーパネルとアウターパネルとで本
体が構成され、且つインナーパネルにベルトライ
ンメンバーを含む骨格部材が接合されていると共
に、上記本体の前部上方には三角窓が設けられ、
また本体の中間部ないし後部は窓ガラスが上下動
するようになつているプラスチツクドアにおい
て、インナーパネルとアウターパネルとが容易に
接合、分離できるようになつて、この種のドアの
組立や整備が容易化されることになる。
成されたインナーパネルとアウターパネルとで本
体が構成され、且つインナーパネルにベルトライ
ンメンバーを含む骨格部材が接合されていると共
に、上記本体の前部上方には三角窓が設けられ、
また本体の中間部ないし後部は窓ガラスが上下動
するようになつているプラスチツクドアにおい
て、インナーパネルとアウターパネルとが容易に
接合、分離できるようになつて、この種のドアの
組立や整備が容易化されることになる。
そして、特に本考案によれば、窓ガラスが上下
動する箇所で分離しなければならないインナーパ
ネルとベルトラインメンバーとを三角窓が設けら
れた本体の前部でネジ部材等により確実に結合す
るようにしたので、該インナーパネルとベルトラ
インメンバーの結合強度が高まり、これにより本
体の上辺部における強度が確保されると共に、窓
ガラスの上下動に影響を及ぼすことなく、上記三
角窓に対する所要の支持剛性が確保されることに
なる。
動する箇所で分離しなければならないインナーパ
ネルとベルトラインメンバーとを三角窓が設けら
れた本体の前部でネジ部材等により確実に結合す
るようにしたので、該インナーパネルとベルトラ
インメンバーの結合強度が高まり、これにより本
体の上辺部における強度が確保されると共に、窓
ガラスの上下動に影響を及ぼすことなく、上記三
角窓に対する所要の支持剛性が確保されることに
なる。
(実施例)
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図に示すように、この実施例はオープンカ
ーにプラスチツクドア1を適用したもので、該ド
ア1は、ドア本体2と、該本体2の前部上方に設
けられた三角窓3と、ドア本体2内に収納された
状態から上記三角窓3の後縁に沿つて上方に閉動
する窓ガラス4とで構成されている。そして、ド
ア本体2の外面後部にはドア開閉用のアウターハ
ンドル5及びドアロツク用のキーシリンダ6が備
えられていると共に、該ドア本体2の内面には上
記窓ガラス4の開閉用レバー7及びドア開閉用の
インナーハンドル8が備えられ(第3図参照)、
更に該ドア本体2の内部には上記レバー7に連動
する窓ガラス4の駆動機構や、上記ハンドル5,
8及びキーシリンダ6によつて操作されるドアロ
ツク装置等が収納されている。
ーにプラスチツクドア1を適用したもので、該ド
ア1は、ドア本体2と、該本体2の前部上方に設
けられた三角窓3と、ドア本体2内に収納された
状態から上記三角窓3の後縁に沿つて上方に閉動
する窓ガラス4とで構成されている。そして、ド
ア本体2の外面後部にはドア開閉用のアウターハ
ンドル5及びドアロツク用のキーシリンダ6が備
えられていると共に、該ドア本体2の内面には上
記窓ガラス4の開閉用レバー7及びドア開閉用の
インナーハンドル8が備えられ(第3図参照)、
更に該ドア本体2の内部には上記レバー7に連動
する窓ガラス4の駆動機構や、上記ハンドル5,
8及びキーシリンダ6によつて操作されるドアロ
ツク装置等が収納されている。
然して、ドア本体2は、第2図に示すアウター
パネル10と第3図に示すインナーパネル20と
を接合することにより構成されているが、これら
のパネル10,20はいずれもプラスチツク材で
形成されている。そして、両パネル10,20間
には骨格部材として、ドア本体2の前部に配設さ
れたフロントメンバー31と、該ドア本体2の上
部に沿つて水平方向に配設されたベルトラインメ
ンバー32と、ドア本体2の中央部に水平方向に
配設されたインパクトバー33とが配設されてい
る。これらの骨格部材31〜33はいずれも金属
材で形成され、且つインナーパネル20に接合さ
れていると共に、上記フロントメンバー31は、
ドア本体2の前端部から上方に突出する前辺部3
1aとその後方に位置して同じく上方に突出する
後辺部31bとを有し、両辺部31a,31bの
ドア本体2より突出する部分が三角形状とされ
て、この部分に上記三角窓3が止着されている。
また、該フロントメンバー31の後辺部31bに
おけるドア本体2内に収納された部分には前部ガ
イドレール34が設けられていると共に、ドア本
体2の後部には上記ベルトラインメンバー32及
びインパクトバー33の後端部に連結された後部
ガイドレール35が配設されており、これらのガ
イドレール34,35に上記窓ガラス4の前縁及
び後縁が夫々摺動自在に係合されて、第3図に示
すレバー7の操作により図示しない駆動機構を介
して窓ガラス4がドア本体2内に収納された状態
から上方に閉動されるようになつている。ここ
で、上記三角窓3の後縁には、前部ガイドレール
34に連続して窓ガラス4の前縁を案内するガイ
ド部3aが設けられている。
パネル10と第3図に示すインナーパネル20と
を接合することにより構成されているが、これら
のパネル10,20はいずれもプラスチツク材で
形成されている。そして、両パネル10,20間
には骨格部材として、ドア本体2の前部に配設さ
れたフロントメンバー31と、該ドア本体2の上
部に沿つて水平方向に配設されたベルトラインメ
ンバー32と、ドア本体2の中央部に水平方向に
配設されたインパクトバー33とが配設されてい
る。これらの骨格部材31〜33はいずれも金属
材で形成され、且つインナーパネル20に接合さ
れていると共に、上記フロントメンバー31は、
ドア本体2の前端部から上方に突出する前辺部3
1aとその後方に位置して同じく上方に突出する
後辺部31bとを有し、両辺部31a,31bの
ドア本体2より突出する部分が三角形状とされ
て、この部分に上記三角窓3が止着されている。
また、該フロントメンバー31の後辺部31bに
おけるドア本体2内に収納された部分には前部ガ
イドレール34が設けられていると共に、ドア本
体2の後部には上記ベルトラインメンバー32及
びインパクトバー33の後端部に連結された後部
ガイドレール35が配設されており、これらのガ
イドレール34,35に上記窓ガラス4の前縁及
び後縁が夫々摺動自在に係合されて、第3図に示
すレバー7の操作により図示しない駆動機構を介
して窓ガラス4がドア本体2内に収納された状態
から上方に閉動されるようになつている。ここ
で、上記三角窓3の後縁には、前部ガイドレール
34に連続して窓ガラス4の前縁を案内するガイ
ド部3aが設けられている。
一方、上記アウターパネル10とインナーパネ
ル20とは、第3図に示すようにドア本体2の上
辺部を除く周辺部において複数のボルト36……
36を用いて結合されている。即ち、第3図及び
第4図に示すようにインナーパネル20の前後側
辺部及び下辺部には夫々ボルト穴を有する複数の
ボルト座部21……21が適宜間隔を隔てて設け
られていると共に、アウターパネル10の前後側
辺部及び下辺部の内面における上記各ボルト座部
21……21に対応する位置には夫々ネジ穴を有
するボス部11……11が設けられ、上記各ボル
ト座部21……21におけるボルト穴に挿通され
たボルト36……36が各ボス部11……11に
おけるネジ穴に螺締されることにより、アウター
パネル10とインナーパネル20の前後側辺部及
び下辺部が結合されているのである。また、ドア
本体2の上辺部においては、第5図及び第6図に
示すように上記ベルトラインメンバー32に上方
に突出する突出部32aが設けられ、且つアウタ
ーパネル20の上辺部には上端面に設けられた水
平部12から下方に突出する係止部13が設けら
れ、該係止部13を上記ベルトラインメンバー3
2の突出部32aに上方から係止することによ
り、該アウターパネル10の上辺部をベルトライ
ンメンバー32を介してインナーパネル20に接
合するようになつている。尚、該ベルトラインメ
ンバー32は2枚の鉄板で閉断面が形成した構造
とされていると共に、上記アウターパネル10の
係止部13には前部については三角窓3の外面
に、又中間部ないし後部については窓ガラス4の
外面に夫々密接してドア本体2内への水の浸入を
阻止する断面U字状のシール部材37が装着され
ている。
ル20とは、第3図に示すようにドア本体2の上
辺部を除く周辺部において複数のボルト36……
36を用いて結合されている。即ち、第3図及び
第4図に示すようにインナーパネル20の前後側
辺部及び下辺部には夫々ボルト穴を有する複数の
ボルト座部21……21が適宜間隔を隔てて設け
られていると共に、アウターパネル10の前後側
辺部及び下辺部の内面における上記各ボルト座部
21……21に対応する位置には夫々ネジ穴を有
するボス部11……11が設けられ、上記各ボル
ト座部21……21におけるボルト穴に挿通され
たボルト36……36が各ボス部11……11に
おけるネジ穴に螺締されることにより、アウター
パネル10とインナーパネル20の前後側辺部及
び下辺部が結合されているのである。また、ドア
本体2の上辺部においては、第5図及び第6図に
示すように上記ベルトラインメンバー32に上方
に突出する突出部32aが設けられ、且つアウタ
ーパネル20の上辺部には上端面に設けられた水
平部12から下方に突出する係止部13が設けら
れ、該係止部13を上記ベルトラインメンバー3
2の突出部32aに上方から係止することによ
り、該アウターパネル10の上辺部をベルトライ
ンメンバー32を介してインナーパネル20に接
合するようになつている。尚、該ベルトラインメ
ンバー32は2枚の鉄板で閉断面が形成した構造
とされていると共に、上記アウターパネル10の
係止部13には前部については三角窓3の外面
に、又中間部ないし後部については窓ガラス4の
外面に夫々密接してドア本体2内への水の浸入を
阻止する断面U字状のシール部材37が装着され
ている。
然して上記のように、インナーパネル20とベ
ルトラインメンバー32とは互いに接合されてい
るのであるが、第5図に示すように、ドア本体2
の上辺部における中間部から後部にかけては窓ガ
ラス4が上下動するので、該ベルトラインメンバ
ー32の中間部ないし後部32′はインナーパネ
ル20から分離され、両者の間に窓ガラス4が通
る空間Xが形成されている。一方、第6図に示す
ように、該ベルトラインメンバー32における三
角窓3の下方に位置する前部32″には車内側へ
突出する取付部32bが設けられていると共に、
この取付部32bに対向するようにインナーパネ
ル20には傾斜部22を介して車外側に突出する
棚部23が形成されている。そして、該棚部23
にベルトラインメンバー32における取付部32
bが上方から重ね合せられ、ビス38によつて結
合されている。尚、該ベルトラインメンバー32
における窓ガラス4の後縁より後方の後端部32
はインナーパネル20にネジ部材を用いて結合
されている。
ルトラインメンバー32とは互いに接合されてい
るのであるが、第5図に示すように、ドア本体2
の上辺部における中間部から後部にかけては窓ガ
ラス4が上下動するので、該ベルトラインメンバ
ー32の中間部ないし後部32′はインナーパネ
ル20から分離され、両者の間に窓ガラス4が通
る空間Xが形成されている。一方、第6図に示す
ように、該ベルトラインメンバー32における三
角窓3の下方に位置する前部32″には車内側へ
突出する取付部32bが設けられていると共に、
この取付部32bに対向するようにインナーパネ
ル20には傾斜部22を介して車外側に突出する
棚部23が形成されている。そして、該棚部23
にベルトラインメンバー32における取付部32
bが上方から重ね合せられ、ビス38によつて結
合されている。尚、該ベルトラインメンバー32
における窓ガラス4の後縁より後方の後端部32
はインナーパネル20にネジ部材を用いて結合
されている。
ここで、第6図に示すように上記インナーパネ
ル20の前部上辺には、芯金39aにシールゴム
39bに固着してなるシール部材39が設けら
れ、該芯金39aがインナーパネル20の棚部2
3に上記ベルトラインメンバー32の取付部32
bと共に上記ビス38によつて共締めされて、上
記シールゴム39bが三角窓3に内側から密接す
るようになつている。また、該インナーパネル2
0の中間部ないし後部上辺には、第5図に示すよ
うに、窓ガラス4の内側に密接するシール部材4
0が取付けられている。
ル20の前部上辺には、芯金39aにシールゴム
39bに固着してなるシール部材39が設けら
れ、該芯金39aがインナーパネル20の棚部2
3に上記ベルトラインメンバー32の取付部32
bと共に上記ビス38によつて共締めされて、上
記シールゴム39bが三角窓3に内側から密接す
るようになつている。また、該インナーパネル2
0の中間部ないし後部上辺には、第5図に示すよ
うに、窓ガラス4の内側に密接するシール部材4
0が取付けられている。
更に、この実施例では、ベルトラインメンバー
32の外側面32cに弾性体41が固着されてい
ると共に、該弾性体41がアウターパネル10に
車内側から密着するようになつており、これによ
り該弾性体41を介してアウターパネル10がベ
ルトラインメンバー32によつて車内側から支え
られて、該アウターパネル10の変形や撓みが防
止されるようになつている。また、第3,4図に
示すように、該ドア1の車内側の面には三角窓3
の前縁からドア本体2(インナーパネル20)の
前辺部、下辺部及び後辺部に沿つてウエザースト
リツプ42が装着されている。
32の外側面32cに弾性体41が固着されてい
ると共に、該弾性体41がアウターパネル10に
車内側から密着するようになつており、これによ
り該弾性体41を介してアウターパネル10がベ
ルトラインメンバー32によつて車内側から支え
られて、該アウターパネル10の変形や撓みが防
止されるようになつている。また、第3,4図に
示すように、該ドア1の車内側の面には三角窓3
の前縁からドア本体2(インナーパネル20)の
前辺部、下辺部及び後辺部に沿つてウエザースト
リツプ42が装着されている。
上記の構造によれば、ドア本体2を構成するア
ウターパネル10とインナーパネル20とは前後
側辺部及び下辺部においてはボルト36……36
によつて接合されていると共に、特に上辺部にお
いてはアウターパネル10に設けられた係止部1
3をインナーパネル20に結合されたベルトライ
ンメンバー32の突出部32aに係止するように
なつている。従つて、ドア1の組立時には、イン
ナーパネル20に上記窓ガラス4等の各収納部材
及び骨格部材31〜33等を組付けた後に上記ベ
ルトラインメンバー32にアウターパネル10の
上辺部を係止し且つインナーパネル20とアウタ
ーパネル10の前後側辺部及び下辺部をボルト3
6……36で接合するだけで両パネル10,20
が結合されることになり、このように該ドア1の
組立が容易に行われることになる。また、ドア本
体2の上辺部においてはボルト等の固定部材を用
いないので、その分だけ部品点数が少なくなると
共に、組立作業の時間が短縮化されることにな
る。
ウターパネル10とインナーパネル20とは前後
側辺部及び下辺部においてはボルト36……36
によつて接合されていると共に、特に上辺部にお
いてはアウターパネル10に設けられた係止部1
3をインナーパネル20に結合されたベルトライ
ンメンバー32の突出部32aに係止するように
なつている。従つて、ドア1の組立時には、イン
ナーパネル20に上記窓ガラス4等の各収納部材
及び骨格部材31〜33等を組付けた後に上記ベ
ルトラインメンバー32にアウターパネル10の
上辺部を係止し且つインナーパネル20とアウタ
ーパネル10の前後側辺部及び下辺部をボルト3
6……36で接合するだけで両パネル10,20
が結合されることになり、このように該ドア1の
組立が容易に行われることになる。また、ドア本
体2の上辺部においてはボルト等の固定部材を用
いないので、その分だけ部品点数が少なくなると
共に、組立作業の時間が短縮化されることにな
る。
同様に、ドア1の分解時にも、ドア本体2の前
後側辺部及び下辺部におけるボルト36……36
を取外した後に、ベルトラインメンバー32に対
するアウターパネル32の上辺部の係止を解除す
るだけで該アウターパネル10が取外されること
になり、従つて、両パネル10,20間に収納さ
れた窓ガラス4や該窓ガラス4の駆動機構或はハ
ンドル5,8及びキーシリンダ6等によつて操作
されるドアロツク装置等の調整、修理等を容易に
行うことができるようになる。
後側辺部及び下辺部におけるボルト36……36
を取外した後に、ベルトラインメンバー32に対
するアウターパネル32の上辺部の係止を解除す
るだけで該アウターパネル10が取外されること
になり、従つて、両パネル10,20間に収納さ
れた窓ガラス4や該窓ガラス4の駆動機構或はハ
ンドル5,8及びキーシリンダ6等によつて操作
されるドアロツク装置等の調整、修理等を容易に
行うことができるようになる。
また、上記の構成によれば、本体2の上辺部に
おける中間部から後部にかけては窓ガラス4を上
下動させる必要上、ベルトラインメンバー32が
インナーパネル20から分離されているが、該ベ
ルトラインメンバー32は三角窓3の下方に位置
する前部32″においてはインナーパネル20に
ビス38によつて結合されている。従つて、ドア
本体2の前部においては、該ベルトラインメンバ
ー32とインナーパネル20との結合強度が高く
なり、その結果、窓ガラス4が上下動する空間の
ために強度を確保するのが困難なドア本体2の上
辺部の強度が高められ、ひいてはプラスチツクド
ア1の全体としても所要の強度が確保されると共
に、特に、窓ガラスの上下動に影響を及ぼすこと
なく、上記三角窓に対する所要の支持剛性が確保
されることになる。
おける中間部から後部にかけては窓ガラス4を上
下動させる必要上、ベルトラインメンバー32が
インナーパネル20から分離されているが、該ベ
ルトラインメンバー32は三角窓3の下方に位置
する前部32″においてはインナーパネル20に
ビス38によつて結合されている。従つて、ドア
本体2の前部においては、該ベルトラインメンバ
ー32とインナーパネル20との結合強度が高く
なり、その結果、窓ガラス4が上下動する空間の
ために強度を確保するのが困難なドア本体2の上
辺部の強度が高められ、ひいてはプラスチツクド
ア1の全体としても所要の強度が確保されると共
に、特に、窓ガラスの上下動に影響を及ぼすこと
なく、上記三角窓に対する所要の支持剛性が確保
されることになる。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
プラスチツクドアが適用された自動車の側面図、
第2,3図は該ドアの外面図及び内面図、第4〜
6図は夫々第3図−線、−線、−線
で切断した要部拡大断面図である。 1……プラスチツクドア、2……ドア本体、3
……三角窓、4……窓ガラス、10……アウター
パネル、20……インナーパネル、31〜33…
…骨格部材、32……ベルトラインメンバー。
プラスチツクドアが適用された自動車の側面図、
第2,3図は該ドアの外面図及び内面図、第4〜
6図は夫々第3図−線、−線、−線
で切断した要部拡大断面図である。 1……プラスチツクドア、2……ドア本体、3
……三角窓、4……窓ガラス、10……アウター
パネル、20……インナーパネル、31〜33…
…骨格部材、32……ベルトラインメンバー。
Claims (1)
- プラスチツク材で形成されたインナーパネルと
アウターパネルとで本体が構成され、且つインナ
ーパネルに骨格部材が接合されていると共に、上
記本体の前部上方には三角窓が設けられ、また該
本体の中間部から後部にかけては窓ガラスが上下
動するようになつているドアであつて、上記骨格
部材として上記本体の上辺部に車体前後方向に配
設されたベルトラインメンバーを有すると共に、
アウターパネルの前後側辺部及び下辺部がインナ
ーパネルに固定され且つ該アウターパネルの上辺
部が上記ベルトラインメンバーに係止されるよう
になつており、且つ該ベルトラインメンバーとイ
ンナーパネルとが、上記窓ガラスが上下する箇所
では分離されていると共に上記三角窓が設けられ
た箇所では接合固定されていることを特徴とする
自動車のプラスチツクドア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985097349U JPH043853Y2 (ja) | 1985-06-25 | 1985-06-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985097349U JPH043853Y2 (ja) | 1985-06-25 | 1985-06-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS624423U JPS624423U (ja) | 1987-01-12 |
JPH043853Y2 true JPH043853Y2 (ja) | 1992-02-05 |
Family
ID=30656897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985097349U Expired JPH043853Y2 (ja) | 1985-06-25 | 1985-06-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH043853Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59171714A (ja) * | 1983-03-04 | 1984-09-28 | Honda Motor Co Ltd | 自動車用ドア |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56168413U (ja) * | 1980-05-16 | 1981-12-12 |
-
1985
- 1985-06-25 JP JP1985097349U patent/JPH043853Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59171714A (ja) * | 1983-03-04 | 1984-09-28 | Honda Motor Co Ltd | 自動車用ドア |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS624423U (ja) | 1987-01-12 |
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