JPH0438502B2 - - Google Patents

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JPH0438502B2
JPH0438502B2 JP14654685A JP14654685A JPH0438502B2 JP H0438502 B2 JPH0438502 B2 JP H0438502B2 JP 14654685 A JP14654685 A JP 14654685A JP 14654685 A JP14654685 A JP 14654685A JP H0438502 B2 JPH0438502 B2 JP H0438502B2
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slab
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straightening
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JP14654685A
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、薄板、主に板厚50mm以下の薄板スラ
ブの連続鋳造機に係り、鋳片曲げ終了後鋳片を修
正装置に正確に噛み込むように修正案内すること
のできる薄板スラブ連続鋳造機に関する。
〔発明の背景〕 スラブ連続鋳造機は、鋳型に溶湯が供給されて
冷却され、ここから鋳片として搬出され、曲げ装
置によつて曲げが与えられて矯正装置で矯正さ
れ、搬出装置で搬出されるようになつている。そ
して厚板スラブの鋳造では、熱応力ひずみ、駆動
引つ張りひずみ、曲げ矯正ひずみ、バルジング矯
正ひずみなどにより、鋳片の内部および外部に割
れ疵が発生し、これが最終製品の欠陥となるとい
うことが知られている。そのため厚板スラブの鋳
造では、これら各種ひずみを打ち消し、健全な品
質を確保するために、特公昭59−39226号公報や
実公昭59−22917号公報に示されるように、曲げ
装置と矯正装置の間に多数の案内ロールを配置
し、ウオーキングビームによつて鋳片に圧縮力を
与えるように構成されている。しかし、これら従
来の装置では、案内ロールを多数配置しており、
さらにウオーキングビームの複雑な速度制御を必
要としており、鋳造機として構造が複雑であり、
メンテナンスに多大な労力を必要とするという問
題点があつた。
〔発明の目的〕
本発明は、前記した従来技術の問題点を鑑みな
されたもので、その目的は、簡潔な構造にして鋳
片を矯正装置に確実に噛み込ませることの可能な
薄板スラブ連続鋳造機を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するために本願発明では、溶融
金属を供給される鋳型と、この鋳型下流にあつて
前記鋳型から搬出された鋳片に方向性を与える鋳
片曲げ装置と、この曲げ装置の下流にあつて前記
鋳片の方向性を矯正する鋳片矯正装置とを備えて
薄板スラブ材を連続鋳造する薄板スラブ連続鋳造
装置において、前記鋳片曲げ装置と鋳片矯正装置
との間に、前記鋳片の厚み方向へ移動可能な押し
上げローラ及び押し下げローラと、前記鋳片の厚
み方向及び幅方向に移動可能であつて、かつ、前
記鋳片の搬送路を開放可能に構成されたダミーバ
ーガイドとから構成され前記鋳片の先端の鋳造軌
跡を修正案内する鋳片案内機構を設けたものであ
る。
つまり、厚板スラブの鋳造では鋳片内外に生じ
る疵の原因である各種ひずみを打ち消すために鋳
片に圧縮力を作用させる必要があるが、薄板スラ
ブの鋳造では、、疵の原因となる各種ひずみは厚
板の場合に比べて小さいので、このひずみを打ち
消すためには鋳型下流に設けられている鋳片矯正
装置で与える圧縮力で十分補うことができるとい
う観点から、鋳片曲げ装置と鋳片矯正装置との間
に、前記のように構成された鋳片案内機構を設け
て鋳片の先端の鋳造軌跡を修正案内し、鋳片を確
実に鋳片矯正装置に噛み込ませることができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は薄板スラブ連続鋳造機の全体構成図で
ある。
この第1図において、連続鋳造機1は、溶湯の
供給される鋳型10と、この鋳型10から搬出さ
れる鋳片に方向性を与えるために曲げ力を付与す
る鋳片曲げ装置20と、この鋳片曲げ装置20の
下流にあつて後述する矯正装置に鋳片を導くため
の鋳片案内装置30と、鋳片案内装置30によつ
て導かれた鋳片を矯正するための矯正装置40
と、この矯正装置40によつて矯正された鋳片を
搬出する搬出装置50とから構成されている。
鋳型10は、第2図に示されるように、エンド
レス状に形成された一対の軟鋼製ベルト12と、
ベルト12の両側側縁部に沿つて配置された一対
の固定側板14とによつて構成されている。ベル
ト12は、複数のローラ18(18A〜18B)
および冷却パツド16に巻回装着され、ベルト駆
動用ローラ18Eによつて第1図矢印A方向に駆
動されるようになつている。冷却パツド16内に
は、冷却水が供給されており、ベルト12に対向
する面に形成される冷却水噴出穴16Aから冷却
水が噴出され、これによつてベルト12の裏面を
冷却するようになつている。鋳型10の下流に
は、複数のガイドローラ19が配置されており、
鋳片曲げ装置20に鋳型10から搬出される鋳片
を導くようになつている。
鋳片曲げ装置20は、鋳片搬出路に対向して設
けられた圧下ロール22,23とこの圧下ロール
22,23の下流にあつて鋳片に曲げを与え矯正
装置40の方向に向わしめるための曲げローラ2
4とから構成されている。圧下ロール22,23
は、それぞれ鋳片に所定の圧下力を付与するため
の圧下シリンダ22A,23Aに連結されてお
り、さらに曲げローラ24は、鋳片曲げシリンダ
24Aに連結されている。これによつて、鋳片に
は所定の圧下力が付与されるとともに、曲げシリ
ンダ24Aの作動により鋳片に与える曲げ量を調
整できるようになつている。
鋳片案内装置30は、鋳片の先端部を矯正装置
40に的確に導くための押し下げローラ32と、
押し上げローラ34と、鋳片先端部に連結された
鋳片ガイド用のダミーバーを案内するためのダミ
ーバーガイド36とから構成されている。押し下
げローラ32および押し上げローラ34は、シリ
ンダ33に連結されており、押し上げ量(押し下
げ量)をこのシリンダ33によつて調整できるよ
うになつている。ダミーバーガイド36が枢軸3
6Aまわりに矢印Bのように揺動できるようにな
つており、鋳片の鋳造半径をR1,R2のように調
整できるようになつている。第3図はダミーバー
ガイド36の詳細を示した図で、第4図はその横
断面図を示しており、これらの図からもわかるよ
うに、ダミーバーガイド36は、枢軸36Aまわ
りに揺動可能であるとともに、枢軸36Bまわり
にも矢印Cのごとく揺動可能である。ダミーバー
ガイド36を第4図二点鎖線で示されるような状
態に開口し、鋳片の通路を開放することにより、
鋳片を鋳型10の真下に落し込むことができ、ブ
レークアウトなどにより鋳型10内に残存してい
る鋳片を容易に除去処理することが可能となつて
いる。なお、第1図において、符号37は固定ダ
ミーバーガイド、符号38はガイドローラを示し
ている。
鋳片矯正装置40は、上下方向に対向配置され
た矯正ロール42,42と、これらの矯正ロール
42を作動させてロール間距離を調整するための
シリンダ42Aとから構成されている。矯正装置
40の下流には水平方向に順次配置された複数の
搬送ローラ52を備えた搬送テーブルによつて構
成される搬送装置50が設けられており、この搬
出装置50によつて鋳片が外部に搬送されるよう
になつている。
鋳型10内の溶湯は、その先端冷却部において
ダミーバー60(第7図参照)に連結され、ダミ
ーバー60とともに鋳型10の下流の矯正装置4
0に導かれるようになつている。ダミーバー60
は、第5図、第7図に示されるように、複数のリ
ンク部材61がピン62により連結されたチエー
ン構造のもので、端部リンク部材61Aに棒状体
64Aを有する端部部材64がボルト66で連結
された構造となつている。ダミーバー60は第5
図に示されるように、鋳型10中に棒状体64A
が突出するように配置され、ダミーバーを配置す
るには、矯正ロール42を逆回転させることによ
り鋳型10の鋳片搬出口から棒状体64Aを鋳型
内に突出させるようになつている。鋳型10内に
溶湯が供給され、溶湯の下端部が冷却すると、棒
状体64Aを介して鋳片70とダミーバー端部リ
ンク部材61Aとが連結状態となり、ダミーバー
60の下降によりダミーバー60に追従して鋳片
70も下降するのである。なお、符号39は鋳片
70と接触するルーパローラで、鋳片70の曲率
半径を検出して矯正ロール42の回転速度を調整
し、矯正装置40と曲げ装置20間の鋳片70に
わずかのたわみを与えて圧縮力を作用させ、鋳片
内外の疵の原因となる各種歪の発生を防止するよ
うになつている。
次に、本実施例に係る鋳造機の作動手順を説明
する。
まず、鋳造の前段としてダミーバー60を矯正
ロール42により逆送し、棒状部64Aを鋳型1
0内に突出状態とし、圧下ロール22によりダミ
ーバー60をクランプして待機する。なお、ダミ
ーバー逆送時にはダミーバーガイド36を第1図
二点鎖線で示す位置まで移動させて、ダミーバー
60をガイドしやすくする。
次に溶湯が鋳型10内に供給される。そして溶
湯がその下端部(ダミーバーの棒状部64A)近
傍において凝固し、鋳片70とダミーバー60と
はこの端部部材64で連結された構造となる。こ
の状態で圧下ロール22によるダミーバー60の
クランプを解除し、ダミーバー60が下降するこ
とにより鋳片70も下降して鋳造が開始される。
鋳片70は、曲げローラ24により所定の鋳造半
径に彎曲変形されたのち、鋳片矯正装置40によ
り水平に曲げ戻され、搬出装置50を経て、次工
程に搬送される。
鋳片70のダミーバーとの連続部近傍は、鋳片
曲げローラ24の配置上の問題から、第6図符号
Lで示すように曲げを与えられない直線部が生じ
ることになるが、ダミーバーガイド36を下降さ
せて、この鋳片70の符号Lで示される直線部を
通過しやすくするようになつている。さらに鋳造
がすすみ、第7図に示すようにダミーバー70が
ダミーバー固定ガイド37に当り、その抵抗で鋳
造が停止するような場合もあるが、このような場
合には、第8図に示されるように押し上げロール
34により鋳片先端部を上方に押し上げるように
なつている。また、鋳片70の表裏面の冷却不均
一などにより彎曲半径が大きくなりすぎた下反り
状態の場合にも、押し上げローラ34により押し
上げるようになつている。一方、第9図に示され
るように、曲率半径が小さくなりすぎた上ぞり状
態の場合には、押し下げローラ32により鋳片7
0を押し下げて正規の鋳造半径に修正するように
なつている。このように鋳片70の先端部を矯正
装置40の矯正ロール42の所定の開度範囲に的
確に導くことができ、これによつて鋳型10から
搬出される鋳片70を鋳片矯正装置40に確実に
導くことができるのである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば簡潔な構造にして鋳型の下流に設けられた矯正
装置に確実に鋳片を導くことが可能な薄板スラブ
連続鋳造機が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例の全体構成図、第
2図は第1図に示す線−に沿う断面図、第3
図はダミーバーの拡大正面図、第4図は第3図に
示す線−に沿う断面図、第5図は鋳片とダミ
ーバーとの連結部の断面図、第6図は鋳片曲げ装
置の周辺の拡大正面図、第7図〜第10図は鋳片
の彎曲状態が適正でない場合に鋳片案内装置によ
つてその彎曲状態を修正する状態を示した状態図
である。 1……連続鋳造機、10……鋳型、12……ベ
ルト、20……曲げ装置、22……圧下ロール、
24……曲げロール、30……鋳片案内装置、3
2……押し下げロール、34……押し上げロー
ル、36……ダミーバーガイド、40……矯正装
置、42……矯正ロール、50……搬出装置、7
0……鋳片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶融金属を供給される鋳型と、この鋳型下流
    にあつて前記鋳型から搬出された鋳片に方向性を
    与える鋳片曲げ装置と、この曲げ装置の下流にあ
    つて前記鋳片の方向性を矯正する鋳片矯正装置と
    を備えて薄板スラブ材を連続鋳造する薄板スラブ
    連続鋳造装置において、 前記鋳片曲げ装置と鋳片矯正装置との間に、前
    記鋳片の厚み方向へ移動可能な押し上げローラ及
    び押し下げローラと、前記鋳片の厚み方向及び幅
    方向に移動可能であつて、かつ、前記鋳片の搬送
    路を開放可能に構成されたダミーバーガイドとか
    ら構成され前記鋳片の先端の鋳造軌跡を修正案内
    する鋳片案内機構を設けたことを特徴とする薄板
    スラブ連続鋳造機。
JP14654685A 1985-07-05 1985-07-05 薄板スラブ連続鋳造機 Granted JPS629756A (ja)

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JP14654685A JPS629756A (ja) 1985-07-05 1985-07-05 薄板スラブ連続鋳造機

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JPS629756A JPS629756A (ja) 1987-01-17
JPH0438502B2 true JPH0438502B2 (ja) 1992-06-24

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US5197533A (en) * 1990-11-23 1993-03-30 Gunther Behrends Self-supporting, flexible continuous casting starter bar
JPH04305347A (ja) * 1991-04-02 1992-10-28 Nippon Steel Corp 金属薄板材製造ライン
BR112018015432A2 (ja) * 2016-02-02 2018-12-18 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation A cast piece curvature detecting device and a curvature detecting method of a cast piece

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