JPH0437734Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0437734Y2
JPH0437734Y2 JP11435986U JP11435986U JPH0437734Y2 JP H0437734 Y2 JPH0437734 Y2 JP H0437734Y2 JP 11435986 U JP11435986 U JP 11435986U JP 11435986 U JP11435986 U JP 11435986U JP H0437734 Y2 JPH0437734 Y2 JP H0437734Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
fixed
operating
slide
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11435986U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6321572U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11435986U priority Critical patent/JPH0437734Y2/ja
Publication of JPS6321572U publication Critical patent/JPS6321572U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0437734Y2 publication Critical patent/JPH0437734Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、例えば、建物の高所でのケーブル
通線作業を行なうための高所へのケーブルの配線
支持金具の開閉操作装置に関する。
(従来の技術) 一般に、建物の高所、例えば室内の天井懐等に
各種のケーブルを配線する場合、天井から垂設さ
せてある多数の吊ボルトの如き吊杆部材に支持し
ている。
その支持は、例えば、溝形の支持部を有する支
持金具を吊杆部材に固定し、支持部内にケーブル
を挿通させることで行なう。ケーブル支持に際
し、ケーブルの配線支持位置は、高所であるため
に、脚立を足場として使用し、配線方向に沿つて
脚立を移動し、また、登り降りを繰り返して、作
業を行なつている。
(考案が解決しようとする問題点) 上述した従来の作業方法によると、脚立の移
動、セツト、それへの乗り降りを必要とするか
ら、極めて面倒な手間がかかり、また、危険であ
り、非能率的である。
そこで、この考案は、叙上のように従来存した
点に鑑みなされたもので、脚立等を使用すること
なく、作業床面上から直接に作業を行なうこと
で、極めて簡単、容易にケーブルの高所への配線
支持が実施でき、しかも、ケーブルの通線高さ、
作業者の身長に対応して作業を行なえる高所への
ケーブルの配線支持金具の開閉操作装置の提供を
目的とする。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 従来の問題点を解決するため、この考案にあつ
ては、作業床面からの直接の作業を可能とさせる
ため、吊杆部材の所定高さ位置で開閉式に掴持セ
ツトされる支持金具を用意しておき、この支持金
具にケーブルを支持させておいて、拡開状態とな
した支持金具を先端に取付けて配線支持位置まで
持ち来たし、支持金具に対する閉鎖操作によつて
支持金具を吊杆部材に掴持、取付けるものとす
る。
すなわち、具体的には、吊杆部材を弾撥的に掴
持固定するほぼ溝形の固定片と、この固定片の開
口縁両側に連設され、固定片を強制拡開させる操
作孔が穿設された左右一対の拡開操作片と、ケー
ブルを挿通支持させるほぼ溝形の支持片とを一体
形成して成る支持金具を持ち来たし、拡開操作さ
せる高所へのケーブルの配線支持金具の開閉操作
装置であつて、作業床面からケーブルの支持位置
までに至る高さを備えた操作治具体と、この操作
治具体の上端に設けられ、前記固定片を強制拡開
させる拡開操作片に係合し、支持金具自体を支持
するグリツプ部と、操作治具体の下端に設けら
れ、グリツプ部の拡開を遠隔に操作する操作部
と、操作治具体内に組込まれて、操作治具体自体
の長さを伸縮調整する伸縮機構とから成ることを
特徴とする。
(作用) この考案に係る高所へのケーブルの配線支持金
具の開閉操作装置は、例えば天井スラブ、鉄骨の
如き構造支持材その他から吊下されている吊杆部
材に対し、作業床面上での作業者がこの考案開閉
操作装置を介しての支持金具への遠隔操作によつ
てケーブルの配線支持作業を行なう。
すなわち、先ず、操作治具体内に組込まれた伸
縮機構によつて伸縮させることで、吊杆部材にお
けるケーブルの支持高さ位置、作業者の身長その
他に対応させ、全体長さを調整しておく。
これとは別に、操作治具体上端のグリツプ部に
支持金具を取付ける一方、支持金具には配線支持
すべきケーブルを挿通支持させる。
支持金具を介してケーブルを支持している操作
治具体を、ケーブルの支持高さ位置に対応した吊
杆部材位置に持ち上げ、操作治具体下端の操作部
を操作する。この操作部の操作は、グリツプ部を
開閉させるものとなり、これによつて、支持金具
における吊杆部材への溝形の固定片開口を遠隔操
作で開閉する。
開放状態での固定片を吊杆部材に当てがい、嵌
め合せる。嵌め合せ後は、固定片への開放操作を
解除して閉鎖すると、固定片は吊杆部材を掴持す
るものとなり、そこで、支持金具からグリツプ部
を抜去する。
吊杆部材への掴持状態で残置された支持金具
は、ケーブルを支持しており、これを吊下されて
いる吊杆部材間配列に沿つて順次繰り返すこと
で、ケーブルを所定高さ位置で配線支持する。
(実施例) 以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説
明する。
この考案は、作業床面からの直接の作業を可能
とさせるため、ケーブル1を配線支持位置高さで
支持固定すべく、天井スラブ鉄骨その他の構造支
持材等から垂設されている吊ボルトの如き吊杆部
材2に固定される支持金具10を用意しておき、
この支持金具10を支持高さ位置まで持ち来た
し、固定させる遠隔操作を行なうために、この考
案開閉操作装置を使用する。
ケーブル1は、主として、図示のように断面が
偏平の、一般にはVVFケーブルと称されるもの
を予定するも、これに限定されず、また、吊杆部
材2は天井スラブ等から、作業床面上で例えば3
乃至4m程度の高さ位置で垂設されている。
しかして、支持金具10は、第14図に示すよ
うに、吊杆部材2を弾撥的に掴持固定するほぼ溝
形の固定片11と、この固定片11の開口縁両側
に連設され、固定片11を強制拡開させる操作孔
12が穿設された左右一対の拡開操作片13と、
ケーブル1を挿通支持させるほぼ溝形の支持片1
4とを一体形成して成る。固定片11は、横向開
口に形成されていて、その内形は吊杆部材2外形
にほぼ沿つたものとし、吊杆部材2外径に比しや
や小さい内径を有する。支持片14は、上向開口
に形成されていて、ケーブル1を収納保持するに
十分な空間容積を有し、収納したケーブル1の抜
脱を阻止する弯曲した押え15を備え、また、ケ
ーブル1被覆の損傷防止を図るべく軟質樹脂製の
被覆が施される。
図中16は、固定片11縁に突成した係止爪で
あり、吊杆部材2周面に対して喰い込み状となる
よう、尖鋭端を有しており、吊杆部材2に対して
の確実な係止状態を実現する。図例にあつては、
固定片11縁にコ字形の切欠を設け、その切欠開
口縁を内側に折曲することで係止爪16と成して
ある。
また、この考案開閉操作装置は、第1図に示す
ように、作業床面からケーブル1の支持位置まで
に至る高さを備えた操作治具体21と、この操作
治具体21の上端に設けられ、前記固定片11を
強制拡開させる拡開操作片13に係合し、支持金
具10自体を支持するグリツプ部22と、操作治
具体21の下端に設けられ、グリツプ部22の拡
開を遠隔に操作する操作部31と操作治具体21
内に組込まれて、操作治具体21自体の長さを伸
縮調整させる伸縮機構37とから成る。
操作治具体21は、作業床面上での作業者がケ
ーブル1の支持高さ位置に十分に到達できる高さ
に対応した長さでの角筒状に形成される。また、
この操作治具体21自体は、伸縮機構37によつ
て伸縮されるから、図示のように、互いに摺動可
能な大径筒部と小径筒部とを組合せた二重筒状と
されている。
グリツプ部22は、第6図、第7図に示すよう
に、操作部31の操作によつて開閉する一対のピ
ンを備え、このピンは前記拡開操作片13の操作
孔12に係合し、好ましくは、操作孔12への係
合挿入を容易とするよう鋭利な先端とする。すな
わち、操作治具体21上端に固着したほぼクラン
ク形の固定杆23に一方のピンとして固定ピン2
4を固定し、固定杆23に揺支させたほぼL字形
の揺動杆25に他方のピンとして揺動ピン26を
固定する。揺動杆25には、その揺動を操作すべ
く、原位置に復帰させるスプリング34及び操作
治具体21内に配した伸縮調整される牽引ロツド
35を介して操作部31に連繋して成る。固定ピ
ン24、揺動ピン26相互の間隔は、操作部31
の非操作時では、拡開操作片13それぞれの操作
孔12相互の間隔に対応し、操作部31の操作に
よつて揺動杆25が揺動し、揺動ピン26が固定
ピン24から離反拡開すると、これに伴い拡開操
作片13相互が離反し、固定片11開口を大きく
開放する。
一方、操作部31は、第8図乃至第10図に示
すように、操作治具体21下端に固着した固定ハ
ンドル32と、この固定ハンドル32に揺支さ
れ、固定ハンドル32に対し接近、離反する揺動
ハンドル33とから成る。揺動ハンドル33に
は、固定ハンドル32への接近に伴ないスプリン
グ34の弾撥力に抗して揺動杆25を牽引するよ
うに、牽引ロツド35を枢着してある。なお、牽
引ロツド35は、上下両端のネジ部によつて、グ
リツプ部22の揺動杆25、操作部31の揺動ハ
ンドル33それぞれに枢着した連結杆36に長さ
調整自在にしてねじ込み連結してあり、後述する
ように、固定ロツド45とスライドロツド46と
に分割形成する。スプリング34は、コイルスプ
リング状として牽引ロツド35の上部にその一端
を固定し、その他端を操作治具体21上端縁に係
合させてある。
なお、この操作部31において、第10図に示
すように、操作治具体21下端に対して揺動ハン
ドル33を揺動自在に揺支させることで、前記し
た固定ハンドル32を省略することもできる。す
なわち、操作治具体21下端を手指にて握持可能
な外形幅員とし、牽引ロツド35下端に連結させ
た揺動ハンドル33を操作治具体21下端に、例
えば貫挿させて操作治具体21下端内で揺支す
る。
このようなグリツプ部22及び操作部31によ
つて、操作部31における揺動ハンドル33の揺
動操作は、牽引ロツド35を介してグリツプ部2
2における揺動杆25、揺動ピン26を揺動させ
る。すると、揺動ピン26は、固定杆23の固定
ピン24に対し離反あるいは接近し、固定ピン2
4、揺動ピン26相互が支持金具10の操作孔1
2に係合していると、拡開操作片13を離反ある
いは接近させ、固定片11開口を開閉させる。揺
動ハンドル33は、これに対しての閉鎖操作を解
除すると、スプリング34の弾撥力にて原位置に
復帰し、再度の開閉作業のために待機する。
また、グリツプ部22におけるいずれか一方の
ピンを長くし、吊杆部材2に対しての位置決めを
容易とさせるガイド27と成してあり、図示例に
あつては、固定ピン24を長くして、その前部を
ガイド27としてある。このガイド27によつ
て、作業床面上での作業者が拡開操作止具20を
持ち上げた状態で操作するとき、吊杆部材2での
ケーブル1の支持位置にガイド27を当てがうこ
とで、拡開操作治具20を使用しても高所に対し
ての位置決めを容易とする。
図中28は、グリツプ部22におけるいずれか
一方のピン、図示例のように揺動ピン26に切欠
形成した係合切欠であり、先端がわを深くした断
面がほぼレ字形状と成してある。この係合切欠2
8によつて、支持金具10の固定片11を拡開操
作するときの拡開操作片13の操作孔12への係
合を確実なものとし、また、支持金具10の脱落
防止をも図る。
また、29は、揺動開閉される固定杆23、揺
動杆25相互間でケーブル1を挟持させるための
支持凹所であり(第15図参照)、固定片23、
揺動杆25の内側面に切欠状で形成する。この支
持凹所29によつて、ケーブル1を確実に挟持し
て高所まで持ち上げることができ、ケーブル1の
配線支持作業の能率向上を図る。
操作治具体21を伸縮させる伸縮機構37は、
第2図乃至第5図に示すように、前述の如く二重
筒状に形成された操作治具体21における大径筒
部を下部に配して固定パイプ38となし、小径筒
部を上部に配してスライドパイプ39となし、固
定パイプ38上部にスライドパイプ39下部に摺
動自在に嵌め入れ、固定パイプ38、スライドパ
イプ39を互いに位置決め固定するパイプ位置決
め固定手段41を備える。また、前記牽引ロツド
35も伸縮調整されるものとし、グリツプ部22
の揺動杆25がわに連繋している固定ロツド45
と、操作部31の揺動ハンドル33がわに連繋し
ているスライドロツド46とを摺動可能で、固定
ロツド45、スライドロツド46を互いに位置決
め固定するロツド位置決め固定手段47を備えて
成る。
すなわち、固定パイプ38、スライドパイプ3
9両者を伸縮させ、調整された長さでの位置決
め、固定のためのパイプ位置決め固定手段41
は、第1図、第3図に示すように、固定パイプ3
8側面に長孔状で開穿した調整孔42に、その外
側からパイプ固定ネジ43を貫挿し、このパイプ
固定ネジ43先端をスライドパイプ39側面にね
じ込むことで形成する。パイプ固定ネジ43は、
手指による回動操作を容易にするため、蝶形頭部
形状となし、また、頭部の固定ロツド45内への
嵌まり込みを防止するワツシヤ44を介在させ
る。なお、パイプ固定ネジ43、ワツシヤ44は
上下一対にして配されて、ねじ止め作用による位
置決め、固定が確実に得られるようにする。
また、第2図、第3図に示すロツド位置決め固
定手段47は、固定ロツド45下端にスライドロ
ツド固定片48を溶接等にて固着し、固定ロツド
45下部側面にスライドロツドガイド片49を溶
接等にて固着し、これらのスライドロツド固定片
48、スライドロツドガイド片49にスライドロ
ツド46上部に摺動自在に貫挿させる。スライド
ロツド固定片48には、操作治具体21外方から
の回動操作が可能で先端がスライドロツド46周
面に圧止するロツド固定ネジ51がねじ込まれて
成る。なお、このロツド固定ネジ51は、固定ロ
ツド45、スライドロツド46、ロツド位置決め
固定手段47が操作治具体21内に配装され、特
に、固定パイプ38、スライドパイプ39両者の
重なり部分内に配装される場合は、スライドパイ
プ39に貫挿され、更に前記調整孔42に貫挿さ
せて操作治具体21外に頭部を位置させる。する
と、操作治具体21自体の伸縮調整及びこれに伴
なう牽引ロツド35の伸縮調整も、調整孔42外
に位置されるパイプ固定ネジ43、ロツド固定ネ
ジ51の回動操作によつて同時に、簡単に行なう
ことができる。
第4図、第5図に示すロツド位置決め固定手段
47は、前述のように、互いに摺動可能にしてス
ライドロツド固定片48を介して固定ロツド4
5、スライドロツド46を組合せ、スライドロツ
ド46には適宜間隔毎に複数の位置決め孔52を
開穿し、スライドロツド固定片48には、このス
ライドロツド固定片48に内蔵させたスプリング
53の弾撥力に抗して操作治具体21外方からの
牽引操作が可能で、先端がスプリング53の弾撥
力で位置決め孔52に貫入されるロツド固定ピン
54を摺動自在に貫挿させて成る。なお、スライ
ドロツド46は、偏平の帯板状に形成され、これ
に対応してスライドロツド固定片48におけるス
ライドロツド46の摺動空間も矩形とされてい
て、スライドロツド46の回動を阻止し、また、
ロツド固定ピン54先端を鋭利にしてロツド固定
ピン54を位置決め孔52に貫入する際での容易
性を図る。図中55は、ロツド固定ピン54に対
してのスプリング53の弾撥力を発揮させるため
ロツド固定やピン54先端がわに固設したスプリ
ング規制片55である。
このように、スライドロツド46の位置決めを
図るロツド固定片54を弾撥的に操作すること
で、固定ロツド45、スライドロツド46両者で
の合計長さを簡単に設定でき、その調整は極めて
容易で、ワンタツチで行なえる。
また、第1図に示すように、操作治具体21に
おいての、例えば固定パイプ38の調整孔42周
縁に固定パイプ38の長さ方向に沿つての所定間
隔毎に調整ライン56を表示しておくことで、操
作治具体21全体長さの設定調整の目安となる。
特に、この調整ライン56の間隔は、前記した位
置決め孔52のそれとほぼ対応させておくこが望
ましく、そうすることで、調整ライン56位置に
合致させて、ロツド固定ピン54の牽引、離反を
行なうことでロツド固定ピン54を位置決め孔5
2に確実に貫入できる。
更に、第11図乃至第13図には、グリツプ部
22によつて支持金具10を支持した場合での脱
落を防止するための脱落防止構造が示されてい
る。
第11図及び第12図に示すそれは、グリツプ
部22の固定ピン24、揺動ピン26によつて支
持金具10に係合し、支持金具10を支持した状
態で、支持金具10の底部下側面に当接して支持
する金具下部押え57と、同じく支持金具10の
支持片14両側に位置して支持片14を囲むよう
にして支持するほぼ溝形の金具横揺れ押え58と
をグリツプ部22に付設して成る。
第13図に示すそれは、支持金具10の支持片
14を磁着させる磁石59をグリツプ部22に付
設して成る。
これらの脱落防止構造によつて、グリツプ部2
2にて支持された支持金具10は、操作治具体2
1によつて高所に持ち上げられても容易に脱落せ
ず、吊杆部材2へのセツトを確実にする。
次に、以上のように構成されたこの考案開閉操
作装置によつて支持金具10を持ち来たし、開閉
することでケーブル1を吊杆部材2の所定高さ位
置に支持する作業を説明する。
先ず、吊杆部材2に対するケーブル1の支持高
さ位置及び作業者の身長に対応させてこの考案開
閉操作装置全体の長さを調整する。それは、操作
治具体21に組込まれた伸縮機構37におけるパ
イプ固定ネジ43及びロツド固定ネジ51のねじ
止め作用を緩め、または、ロツド固定ピン54を
スプリング53の弾撥力に抗して牽引しておい
て、固定パイプ38、スライドパイプ39両者の
摺動におる操作治具体21自体の長さ調整を行な
う。これに伴う固定ロツド45、スライドロツド
46両者の摺動による牽引ロツド35自体の長さ
調整も行ない、調整後は、パイプ固定ネジ43、
ロツド固定ネジ51を再びねじ止めし、または、
ロツド固定ピン54をスプリング53の弾撥力に
よつて位置決め孔52に貫入しておく。
そうしておいて、操作治具体21上端のグリツ
プ部22における固定ピン24、揺動ピン26を
支持金具10における拡開操作片13の操作孔1
2に挿入、係合させることで、支持金具10を支
持させる。一方、支持金具10の支持片14内に
は、支持すべきケーブル1を挿通支持させてお
く。
次いで、ケーブル1の支持高さ位置に対応した
吊杆部材2位置にこの考案開閉操作装置を持ち上
げ、操作部31の操作によつてグリツプ部22に
おける固定ピン24、揺動ピン26間を離反させ
ることで、固定片11を大きく開放する。
大きく開放した固定片11を吊杆部材2に嵌め
合せて位置決めした後、再び操作部31を操作し
て固定ピン24、揺動ピン26間を狭めるよう接
近させ、原状に復させる。すると、閉鎖する固定
片11が吊杆部材2を銜え込むものとなり、それ
が確認されると、拡開操作片13から固定ピン2
4、揺動ピン26を抜去する。
こうすることで、固定片11は吊杆部材2の所
定位置に、吊杆部材2を挟持した状態で固定さ
れ、これを、ケーブル1の配線方向に沿つて配列
されている吊杆部材2に順次行なうことで、ケー
ブル1の配線支持が行なわれる。
[考案の効果] この考案は叙上のように構成されており、作業
面上でこの考案開閉操作装置を持ち上げ、ケーブ
ル1を支持してグリツプ部22に取付けられてい
る支持金具10を遠隔操作で開閉することで、所
定高さ位置での吊杆部材2に対してケーブル1を
配線支持できる。
したがつて、従来のように、足場としての脚立
を使用することなく行なえ、それへの乗り降り、
運搬移動が不要となり、作業を能率的に、かつ安
全に実施できる。
しかも、操作治具体21自体は、これに組込ま
れた伸縮機構37によつてその長さが伸縮調整さ
れるから、吊杆部材2に対してのケーブル1の支
持高さ位置及び作業者の身長等に対応して全体長
さに調整でき、作業を能率的に遂行できる。
また、この考案開閉操作装置は、作業床面から
ケーブル1の支持位置までに至る高さを備えた操
作治具体21と、この操作治具体21の上端に設
けられ、支持金具10の固定片11を強制拡開さ
せる拡開操作片13を係合し、支持金具10自体
を支持するグリツプ部22と、操作治具体21の
下端に設けられ、グリツプ部22の拡開を遠隔に
操作する操作部31とを有することによつて、上
述した支持金具10を、作業床面から持ち上げ、
遠隔操作で支持金具10の固定片11を開閉でき
るから、作業能率を飛躍的に向上できる。
また、支持金具10は、吊杆部材2を弾撥的に
掴持固定するほぼ溝形の固定片11と、この固定
片11の開口縁両側に連設され、固定片11を強
制拡開させる操作孔12が穿設された左右一対の
拡開操作片13と、ケーブル1を挿通支持させる
ほぼ溝形の支持片14とを一体形成して成り、こ
の支持金具10によつて、ケーブル1を支持でき
るから、ケーブル1は吊杆部材2に確実に支持さ
れる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例示すもので、第1図
は使用状態での斜視図、第2図は伸縮機構の斜視
図、第3図は同じく断面図、第4図は他の伸縮機
構の斜視図、第5図は第4図で示された伸縮機構
におけるロツド位置決め固定手段の要部断面図、
第6図はグリツプ部の正断面図、第7図は同じく
側断面図、第8図は操作部の正断面図、第9図は
同じく側断面図、第10図は操作部の他の実施例
における正断面図、第11図はグリツプ部での支
持金具の脱落防止構造を表わす側面図、第12図
は同じく正面図、第13図は他の脱落防止構造を
表わす側面図、第14図はケーブルの配線支持状
態を表わす斜視図、第15図はグリツプ部による
ケーブルの支持を表わす要部正面図である。 1……ケーブル、2……吊杆部材、10……支
持金具、11……固定片、12……操作片、13
……拡開操作片、14……支持片、15……押
え、16……係止爪、21……操作治具体、22
……グリツプ部、23……固定杆、24……固定
ピン、25……揺動杆、26……揺動ピン、27
……ガイド、28……係合切欠、29……支持凹
所、31……操作部、32……固定ハンドル、3
3……揺動ハンドル、34……スプリング、35
……牽引ロツド、36……連結杆、37……伸縮
機構、38……固定パイプ、39……スライドパ
イプ、41……パイプ位置決め固定手段、42…
…調整孔、43……パイプ固定ネジ、44……ワ
ツシヤ、45……固定ロツド、46……スライド
ロツド、47……ロツド位置決め固定手段、48
……スライドロツド固定片48、49……スライ
ドロツドガイド片、51……ロツド固定ネジ、5
2……位置決め孔、53……スプリング、54…
…ロツド固定ピン、55……スプリング規制片、
56……調整ライン、57……金具下部押え、5
8……金具横揺れ押え、59……磁石。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 吊杆部材を弾撥的に掴持固定するほぼ溝形の
    固定片と、この固定片の開口縁両側に連設さ
    れ、固定片を強制拡開させる操作孔が穿設され
    た左右一対の拡開操作片と、ケーブルを挿通支
    持させるほぼ溝形の支持片とを一体形成して成
    る支持金具を持ち来たし、拡開操作させる高所
    へのケーブルの配線支持金具の開閉操作装置で
    あつて、作業床面からケーブルの支持位置まで
    に至る高さを備えた操作治具体と、この操作治
    具体の上端に設けられ、前記固定片を強制拡開
    させる拡開操作片に係合し、支持金具自体を支
    持するグリツプ部と、操作治具体の下端に設け
    られ、グリツプ部の拡開を遠隔に操作する操作
    部と、操作治具体内に組込まれて、操作治具体
    自体の長さを伸縮調整させる伸縮機構とから成
    ることを特徴とする高所へのケーブルの配線支
    持金具の開閉操作装置。 2 グリツプ部は、操作治具体上端に固着した固
    定杆にいずれか一方の操作孔に係合する固定ピ
    ンを固定し、固定杆に揺支させた揺動杆にいず
    れか他方の操作孔に係合する揺動ピンを固定
    し、揺動杆には、その揺動を弾撥的に操作する
    操作部が連繋されている実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の高所へのケーブルの配線支持金
    具の開閉操作装置。 3 操作部は、操作治具体下端に固着した固定ハ
    ンドルと、この固定ハンドルに揺支され、グリ
    ツプ部の揺動部分に連繋されていて、固定ハン
    ドルに対し接近、離反する揺動ハンドルとから
    成る実用新案登録請求の範囲第1項または第2
    項記載の高所へのケーブルの配線支持金具の開
    閉操作装置。 4 伸縮機構は、二重筒状に形成された操作治具
    体における大径筒部を下部に配して固定パイプ
    となし、小径筒部を上部に配してスライドパイ
    プとなし、固定パイプ上部にスライドパイプ下
    部を摺動自在に嵌め入れ、固定パイプ、スライ
    ドパイプを互いに位置決め固定するパイプ位置
    決め固定手段を備え、また、前記牽引ロツド
    を、グリツプ部の揺動杆がわに連繋している固
    定ロツドと、操作部の揺動ハンドルがわに連繋
    しているスライドロツドとに分割形成し、これ
    らの固定ロツドとスライドロツドとを摺動可能
    で、互いに位置決め固定するロツド位置決め固
    定手段を備えて成る実用新案登録請求の範囲第
    1項乃至第3項のいずれか記載の高所へのケー
    ブルの配線支持金具の開閉操作装置。 5 パイプ位置決め固定手段は、固定パイプ側面
    に長孔状で開穿した調整孔に、その外側からパ
    イプ固定ネジを貫挿し、このパイプ固定ネジ先
    端をスライドパイプ側面にねじ込むことで形成
    する実用新案登録請求の範囲第4項記載の高所
    へのケーブルの配線支持金具の開閉操作装置。 6 ロツド位置決め固定手段は、固定ロツド下端
    にスライドロツド固定片を固着し、固定ロツド
    下部側面にスライドロツドガイド片を固着し、
    これらのスライドロツド固定片、スライドロツ
    ドガイド片にスライドロツド上部を摺動自在に
    貫挿させ、スライドロツド固定片には、操作治
    具体外方からの回動操作が可能で先端がスライ
    ドロツド周面に圧止するロツド固定ネジがねじ
    込まれて成る実用新案登録請求の範囲第4項ま
    たは第5項のいずれか記載の高所へのケーブル
    の配線支持金具の開閉操作装置。 7 ロツド位置決め固定手段は、固定ロツド下端
    にスライドロツド固定片を固着し、固定ロツド
    下部側面にスライドロツドガイド片を固着し、
    これらのスライドロツド固定片、スライドロツ
    ドガイド片にスライドロツド上部を摺動自在に
    貫挿させ、スライドロツドには適宜間隔毎に複
    数の位置決め孔を開穿し、スライドロツド固定
    片には、このスライドロツド固定片に内蔵させ
    たスプリングの弾撥力に抗して操作治具体外方
    からの牽引操作が可能で、先端がスプリングの
    弾撥力で位置決め孔に貫入されるロツド固定ピ
    ンを摺動自在に貫挿させて成る実用新案登録請
    求の範囲第4項または第5項のいずれか記載の
    高所へのケーブルの配線支持金具の開閉操作装
    置。
JP11435986U 1986-07-25 1986-07-25 Expired JPH0437734Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11435986U JPH0437734Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11435986U JPH0437734Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6321572U JPS6321572U (ja) 1988-02-12
JPH0437734Y2 true JPH0437734Y2 (ja) 1992-09-04

Family

ID=30997028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11435986U Expired JPH0437734Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0437734Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6321572U (ja) 1988-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4659051A (en) Hanger assembly
JP5823197B2 (ja) 電線引留め方式
KR100882550B1 (ko) 스프링클러 고정장치
JPH0437734Y2 (ja)
US4403892A (en) Apparatus for driving fasteners and other insertable objects into remote structures
JPH043535Y2 (ja)
US4694869A (en) Tool for wrapping drop wires for suspended grid ceiling
JP2006283470A (ja) 杭の位置決め案内装置及びこれを備えた靜荷重型杭圧入装置
JPH0447531B2 (ja)
JPH0739562Y2 (ja) 工具スイッチの遠隔操作機構
US5984025A (en) Drill pipe tong retaining apparatus
KR200191203Y1 (ko) 천정 구조물 지지체용 행거
JP2691386B2 (ja) 建築パネルの吊り具
JP3806316B2 (ja) 空調室外機吊り上げ装置
CN1315610A (zh) 开口部的盖用支臂定位装置
KR200292751Y1 (ko) 안전망 지지구조
KR102425223B1 (ko) 건축용 가설지지대
JPH0328135Y2 (ja)
JPH10266582A (ja) 安全ネット装着具
KR20040099744A (ko) 비상탈출용 완강기의 지지구조물
JPH0455195Y2 (ja)
JP2782043B2 (ja) 架空ケーブル架設用補助具
JPS6217927B2 (ja)
JPH0515813Y2 (ja)
JPH0615107Y2 (ja) 採光窓の開閉機構