JPH0437707A - 平型光ファイバケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は光ファイバケーブルの構成に関し、特に、ケー
ブル外形を平型にすることによって、ケーブル内に収容
される光ファイバテープの横幅方向に曲げか加わること
を防ぎ、光ファイバテープの横幅方向に加わる曲げに起
因する損失増加を抑えることが可能となる光ファイバケ
ーブルに関する。

［従来の技術と発明が解決しようとする課題］近年、通
信回線の光ファイバ化が進行しており、市外回線や海底
回線のように複数の信号を多重化して送受信する中継回
線だけではなく、加入者用の回線としても適用されつつ
ある。

特に加入者回線では、各加入者と電話事業者を１対１て
結ぶために多数の光ファイバか必要とされ、多くの光フ
ァイバを集合した光ファイバケーブルの需要がある。

このような要求に適用か可能なケーブルとして、例えば
第４図に示されたものがある。この光ファイバケーブル
１は、複数本の溝２をらせん状に刻みこんたポリエチレ
ン等からなる円柱３を中心部材４の周囲に撚り合わせて
集合している。この溝２の内部には、例えば、第３図に
示すような水平に整列した複数の光ファイバ素線５の外
周上にテープ被覆層６を施して構成された光ファイバテ
ープ７が積層配置されている。さらに、撚り合わせた円
柱３の外周にはケーブルシース８が施されて構成されて
いる。

しかし、第４図の光ファイバケーブルｌの断面構造では
、ケーブル１を曲げた際に、ケーブル１内に収容された
光ファイバテープ７には様々な方向からの曲げが加わる
。第３図に示す光ファイバテープ７の横幅方向に加わる
曲げが加わった場合には、曲げの内側に配列される光フ
ァイバ素線５に圧縮応力が加わる。この圧縮応力によっ
て、光ファイバ素線５が座屈し、光ファイバ素線５に微
小曲げが発生する。光ファイバ素線５に生じる微小曲げ
によって、光伝送損失が増加する。従って、第５図に示
すように光ファイバテープ７を一定値以下の曲げ半径で
曲げた場合には、光ファイバテープ７の両端に配置され
る光ファイバ素線５において、損失増加が発生するとい
う欠点があった。

このような欠点を補うために、従来の光ファイバケーブ
ルをケーブルドラムに巻き付けたり、布設したケーブル
を曲げたりする場合には、一定の半径以下に曲げないよ
うに制限を加えなければならないという欠点があった。

本発明の目的は、光ファイバテープに横幅方向の曲げが
加わらないように、光ファイバケーブルの曲げ方向を制
限することが可能な光ファイバケーブルを提供すること
にある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の光ファイバケーブルは、以上の目的を実現する
ため、複数の光ファイバ素線をテープ被覆層によって被
覆した光ファイバテープを集合して構成された光ファイ
バケーブルにおいて、ケーブルの断面形状が曲げ剛性に
異方性を有する平型に成形されるとともに、その曲げに
くい方向と光ファイバテープの横幅方向とが一致させら
れていることを特徴とする。

［作用］ 本発明の光ファイバケーブルは、光ファイバケーブルを
平型に成形して縦横比を変えることによって、曲げ剛性
に異方性を持たせ、光ファイノ＜ケーブルが容易に曲げ
られる方向を一方向に制限している。そして、ケーブル
内の光ファイバテープの配列をケーブルが容易に曲かり
難い方向とテープの横幅方向を一致させたことにより、
ケーブルを小さい半径で曲げた際に光ファイバテープに
横幅方向の曲げが加わらず、光伝送損失の増加を招かな
くなるものである。

［実施例］ 以下、本発明の平型光ファイバケーブルの実施例を詳細
に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示し、この光ファイバケー
ブル１１は、プラスチック等で成形される単または複数
の溝１２を持ったトレー１３内に、光ファイバテープ７
を積層して収容するものであり、光ファイバテープ７に
は撚り等は加えず、光ファイバケーブル１１断面の長手
の軸にテープの幅方向を並行にして光ファイバテープ７
を配列したものである。１４は光ファイバケーブル１１
の外被を示す。

物体のある方向に対する曲げやすさは、それと垂直に交
わり、物体の中心を通過する軸に対する断面２次モーメ
ントの大きさで表すことができ、その値が大きいほどそ
の方向には曲げに（いことになる。

計算を簡略化するために、平型光ファイバケーブル１１
の断面か−様な材料でてきていると仮定すると、光ファ
イバケーブル１１の中心を通り、長辺に並行な直線に対
する断面２次モーメントは（１）式で計算でき、この値
か光ファイバチーフル１１断面の短辺方向の曲げにくさ
をあられす。

光ファイバケーブル１１の長辺の長さをａ、短辺の長さ
をｂとする。

ｌ　ｘ＝ａ　ｂ’／　ｌ　２　　　　（１）同しく、短
辺に並行な直線に対する断面２次モーメントは（２）式
で計算でき、この値か光ファイバケーブル１１断面の長
辺方向の曲げにくさをあられす。

ｌ　ｙ＝ａ’ｂ／１２　　　　　（２）従って、ａ＞ｂ
てあれば、ｌ　ｙ＞　ｌ　ｘとなり、光ファイバケーブ
ル１１の長辺方向、つまり光ファイバテープ７の横幅方
向と同一の方向には曲げにくいことになる。ａ′ｂが２
１であれば■ｙ・Ｉｘは８　ｌとなり、ａ　ｂが３１で
あれば＋ｙ・ｌｘは２７１にもなる。

このように、曲げに（さに異方性があると、ケーブル１
１を曲げようとした場合に任意の方向には曲がらずに、
曲げやすい軸に垂直な方向に曲がる。従って、光ファイ
バケーブル１１の外形を平型に成形することによって、
光ファイバケーブル１１の曲げやすさに異方性ができ、
曲げにくい方向と同一方向に光ファイバテープ７の横幅
方向を揃えることにより、光ファイバテープ７の横幅方
向に曲げが加わらずに、光伝送損失が増加することなく
光ファイバケーブル１１を曲げることが可能となる。

第２図は本発明の他の実施例であり、光ファイバケーブ
ル１５の曲げにくい方向の軸上に抗張力体１６を配置す
ることにより、更に、曲げにくさの異方性をもたせたも
のである。

［発明の効果］ 以上、説明したように本発明による平型光ファイバケー
ブルを用いれば、光ファイバケーブルを曲げようとした
場合に、任意の方向には曲がらずに、曲げやすい軸に垂
直な方向に曲がるため、曲げにくい方向と同一方向に光
ファイバテープの横幅方向を揃えることにより、先ファ
イバテープの横幅方向に曲げか加わらずに、光伝送損失
か増加することなく光ファイバケーブルを曲げることが
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の平型光ファイバケーブルの一実施例の
断面図、第２図は本発明の他の実施例の断面図、第３図
は光ファイバテープの断面図、第４図は従来例の光ファ
イバケーブルの断面図、第５図は光ファイバテープを横
幅方向に曲げたときに加わる応力の説明図である。 １・・・・・・光ファイバケーブル、２・　溝、３・・
・・・円柱、４−・・中心部材、５−光ファイバ素線、
６・・・・テープ被覆層、７・・光ファイバテープ、８
・・・・・外被、１１・・　光ファイバケーブル、１２
・溝、１３・　・トレー　１４　・外被、１５光ファイ
バケーブル、１６　　抗張力体。 む

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 複数の光ファイバ素線をテープ被覆層によって被覆した
   光ファイバテープを集合して構成された光ファイバケー
   ブルにおいて、 ケーブルの断面形状が曲げ剛性に異方性を有する平型に
   成形されるとともに、その曲げにくい方向と光ファイバ
   テープの横幅方向とが一致させられていることを特徴と
   する平型光ファイバケーブル。