JPH0437466Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は一般家庭の台所などで、流し台の上部
に取付けて使用する水切棚付き厨房家具に関す
る。

［従来の技術］ 流し台の上部に設置して使用する水切棚付き厨
房家具は、作業者の手元照明灯の取付け個所をふ
さいでしまうことになるので、この照明灯は水切
棚の下側に取付けざるを得なくなる。従つて手元
照明灯は防水カバーで覆う必要があつた。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記の如き従来の水切棚付き厨房家具では、照
明灯用防水カバーを設けることによつて部品点数
も組立工数も増加するし、防水カバーは照明灯を
水から守るという単一の機能しか果さなかつた。

本考案は、部品点数および組立工数を減少させ
た水切棚付き厨房家具の提供にある。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するため、本考案は、所定間
隔を隔てて立設した一組のサイドパネルの奥下部
に複数のパイプを並列させて構成した水切棚と、
前記サイドパネルの前下部を切り欠いて形成した
前縁部に取付けられ、底面のみが開口し、頂面が
前記パイプより上方に位置する、断面コ字状の照
明ボツクスと、該照明ボツクス内に納められ、前
記開口から下方に放光する管状の照明灯とを備え
てなる構成を採用した。

［作用および考案の効果］ （第１項について） 照明ボツクスが従来の防水カバーの役目を果た
してくれるので、防水カバーが不要化し、その分
だけ部品点数と組立工数が節減される。

照明ボツクスは断面コ字状であり、且つ頂面が
パイプより上方に位置するので、水切棚上に載置
した載置物の転落が確実に防止できる。

水切棚は、複数のパイプを並列させて構成され
ているので水切棚上に食器等を容易に載置するこ
とができるとともに、水切りを迅速に行うことが
できる。

（第２項について） 照明ボツクスを横方向に延長する事により、部
品点数や組立工数の増加を伴わずに、小型電気機
器や側方照明灯を照明ボツクス内に組み込むこと
ができる。

［実施例］ 以下に図に示す実施例に基づいて本考案の構成
を具体的に説明する。

第１図〜第３図はいずれも一実施例家具を示し
ており、第３図はこの家具を流し台の上部に設置
した吊戸棚の下側に組付けた有様を描いている。

水切棚付き厨房家具は、前面と底面が開放状態
にあるキヤビネツトの底面に水切棚１を取付ける
と共に、水切棚１の前縁部に照明ボツクス２を組
付けた構成を備える水切棚部分Ａの、左右両側に
それぞれサイドボツクスＢとサイドラツクＣを一
体的に組付けて成り立つている。

水切棚部分Ａは、耐水合板や硬質合成樹脂など
で作られ、所定間隔をへだてて対置させた２枚の
サイドパネル１１と１２の頂面に天板１３を掛け
渡し、底部にステンレススチールパイプ１ａを一
定間隔をへだてて並列させるなどして構成した水
切棚１を組付けてその本体が形作られている。

水切棚１は、その奥行が両サイドパネル１１お
よび１２の奥行より浅く作られており、その奥行
き不足部分を埋めるようにして、照明ボツクス２
が両サイドパネル１１と１２を足掛りとして、水
切棚１の前縁部に接して取付けられている。

照明ボツクス２は硬質合成樹脂や金属板などで
作られて底面を放光面とする溝状体をなしてお
り、内部に照明灯３が納められている。その内側
は白色面とすることによつてそのまま光反射用フ
ードとして機能させてもよいし、別個に作成した
光反射用フードを組込んでもよい。この照明ボツ
クス２は照明灯３の防水カバーの役割も兼ねる。

照明ボツクス２の頂面２Ａは水切棚１の棚面よ
り幾分上方に突出して位置させることによつて、
この突出高さ部分が水切棚に載置されている物品
の転落防止棚の役目を果たしてくれる。また照明
ボツクス２は水切棚１の前縁部の化粧パネルとも
なる。

サイドボツクスＢは食器棚や洗剤入れなどとし
て利用するためのもので、扉１４を備えており、
天板１３の延長部分がその頂面パネルをなしてい
る。また前面底辺部には照明ボツクス２の延長部
分が組み込まれており、この延長部分の内部には
ラジオ５、タイマー６などの小型電気機器が組み
込まれている。

サイドラツクＣは小型の置台として利用できる
もので、その前面底辺部にも照明ボツクス２の他
方の延長部分が組み付けられている。またラツク
を前後方向に仕切る中仕切り板１６の下部には、
水切棚付き厨房家具の側方を照らすためのスポツ
トライトタイプその他の側方照明灯７が斜め下側
向きに取付けられている。４は照明灯３と７の点
滅用スイツチである。

中仕切り板１６の背面側には水切棚１に乾燥用
の温風を吹き付けるための温風発生機１７を取付
けてもよい。あるいは送風用の小型シロツコフア
ンと電熱ヒータを照明ボツクス２内に組込むこと
もできる。その場合には水切棚１の下側に水受板
を設けて、この水受板と水切棚１の間に導入した
温風が水切棚１の間隙から上方に吹き上げるよう
にするとよい。ないしは水受板にパネル状ヒータ
を組付けてもよい。１５は必要に応じて取付け
た、水切棚部分Ａの背面パネルであり、２０は食
器を示している。

第３図においてＤは流し台で、ガスレンジＥが
一体的に組み込まれている。Ｆは流し台Ｄの上方
に取付けた吊戸棚で、本考案の水切棚付き厨房家
具はこの吊戸棚の底部に適宜の取付金具を用いて
固定されている。Ｇは排煙用のフードであり、側
方照明灯７は作業者がガスレンジＥの前に立つた
時にその手元を照らすために役立つ。側方照明灯
７の取付け個所はもちろん図示の位置に限定され
るものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はいずれも一実施例家具を示し
ており、第１図は斜視図、第２図は横断面図、そ
して第３図は台所流し台の上部に設置した吊戸棚
の下側に実施例家具を取付けた有様を描いた見取
図である。 図中、１……水切棚、１ａ……ステンレススチ
ールパイプ（パイプ）、２……照明ボツクス、２
Ａ……頂面、３……照明灯、７……側方照明灯、
１１，１２……サイドパネル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 所定間隔を隔てて立設した一組のサイドパネ
   ルの奥下部に複数のパイプを並列させて構成し
   た水切棚と、 前記サイドパネルの前下部を切り欠いて形成
   した前縁部に取り付けられ、底面のみが開口
   し、頂面が前記パイプより上方に位置する、断
   面コ字状の照明ボツクスと、 該照明ボツクス内に納められ、前記開口から
   下方に放光する管状の照明灯と を備えてなる水切棚付き厨房家具。 ２ 前記サイドパネルを越えて前記照明ボツクス
   を横方向に延長し、この延長した照明ボツクス
   内に、ラジオ・時計・タイマ等の小型電気機器
   やスポツトライト等の側方を照明する側方照明
   灯を組み込んだ実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の水切棚付き厨房家具。